4564 M-OTS 2019-02-01 08:30:00
神経芽腫に対するMELK阻害剤「OTS167」の抗腫瘍効果に関する論文公表のお知らせ [pdf]
平成 31 年 2 月 1 日
各 位
神 奈 川 県 川 崎 市 高 津 区 坂 戸 3 - 2 - 1
オンコセラピー・サイエンス株式会社
代表取締役社長 藤谷 京子
(コード番号 4564 東証マザーズ)
(問い合せ先) 管理本部長 中村 聡
電話番号 044‐820‐8251
神経芽腫に対する MELK 阻害剤「OTS167」の抗腫瘍効果に関する論文公表のお知らせ
当社のMELK 阻害剤(Maternal Embryonic Leucine-zipper Kinase) OTS167に関して、共同研究者
のシカゴ大学医学部・中村祐輔教授(現 公益財団法人がん研究会 がんプレシジョン医療研究
センター所長、東京大学名誉教授、シカゴ大学名誉教授)のグループとシカゴ大学医学部・神
経芽腫研究グループによって論文が公表されましたので、お知らせいたします。
神経芽腫は交感神経幹や副腎髄質から発生する腫瘍であり、小児の悪性固形腫瘍では2番目に
多いものです。高リスク群の神経芽腫患者の半数以上は抗がん剤治療による効果があまり期待
できず、より有効でかつ毒性の少ない治療法の開発が強く望まれています。
今回の論文は、(1)MELK が高いレベルで発現している神経芽腫患者は予後不良であるこ
と、(2)OTS167 による MELK 阻害が神経芽腫細胞の増殖を抑制することを報告したもので
す。神経芽腫モデルマウスにおいては、OTS167 投与により腫瘍増大の抑制及び生存期間の延
長が確認されました。さらに、MELK 阻害により抗がん剤や放射線治療の神経芽腫細胞に対す
る効果が強くなることを確認しました。これらの結果は、OTS167 が神経芽腫の新たな治療法
になる可能性を示唆するものです。
なお、本件による当社の今年度業績への影響はありません。
本論文は、Molecular Cancer Therapeutics 誌にオンラインで公表されております。
(http://mct.aacrjournals.org/content/early/2019/01/23/1535-7163.MCT-18-0819)
以上