4564 M-OTS 2020-08-27 08:30:00
当社連結子会社におけるリキッドバイオプシーに関連する論文公表のお知らせ [pdf]

                                                                   2020 年 8 月 27 日
各     位
                                             神 奈 川 県 川 崎 市 高 津 区 坂 戸 3 - 2 - 1
                                             オンコセラピー・サイエンス株式会社
                                                          代表取締役社長      朴 在賢
                                                     (コード番号 4564 東証マザーズ)
                                                   (問い合せ先)    管理本部長    木村 謙二
                                                             電話番号 044‐820‐8251


          当社連結子会社におけるリキッドバイオプシーに関連する論文公表のお知らせ


    当社連結子会社である株式会社 Cancer Precision Medicine(以下、CPM 社)は IMS(イムス)
グループの医療法人社団明芳会(本部 東京都板橋区、理事長 中村哲也)
                                 、医療法人財団明理会
(所在地 東京都板橋区、理事長 中村哲也)及び株式会社アイル(本社 東京都板橋区、代表取
締役社長 山﨑徹也)と、リキッドバイオプシーによる大腸がん及び胃がんの手術後のがん細胞
の残存、再発の早期発見法の検討にかかる共同研究を行っております。この度、その成果をまと
めた論文が Oncotarget 誌に掲載されましたので、その概要をお知らせいたします。
(https://www.oncotarget.com/article/27682/text/)


【概要】
    本共同研究において、 例の大腸がん及び 46 例の胃がん患者さんの血漿サンプルを用いて、
              154
循環腫瘍 DNA(circulating tumor DNA: ctDNA)の遺伝子変異を調べました。その結果、
                                                       (1)次
世代シーケンサーと遺伝子パネル解析による手術前血漿サンプルの ctDNA の検出率は 72.0%で
あり、大腸がん及び胃がん患者さんからそれぞれ 207 及び 47 の遺伝子変異が特定されました。
(2)77 例の手術後の血漿サンプルを用いてデジタル PCR 解析を行ったところ、手術後にがん
が再発した 6 例の患者さんすべてにおいて、画像診断よりも早く ctDNA が検出されました。3)
                                              (
手術直後に ctDNA が検出された患者は、検出されなかった患者さんと比較して、無再発生存期
間が有意に短いことが明らかになりました。
  これらの結果は、リキッドバイオプシーによって、手術後の再発リスクが高い患者さんを特
定できること、さらに、経時的に治療後のモニタリングを行うことで、がん再発の早期発見が
可能であることを示唆するものです。
  なお、本件による当社業績への影響は軽微であります。
                                                                             以上