4564 M-OTS 2020-07-16 08:30:00
当社連結子会社でのネオアンチゲン解析およびTCRレパトア解析に関連する論文公表のお知らせ [pdf]
2020 年 7 月 16 日
各 位
神 奈 川 県 川 崎 市 高 津 区 坂 戸 3 - 2 - 1
オンコセラピー・サイエンス株式会社
代表取締役社長 朴 在賢
(コード番号 4564 東証マザーズ)
(問い合せ先) 管理本部長 木村 謙二
電話番号 044‐820‐8251
当社連結子会社でのネオアンチゲン解析および TCR レパトア解析
に関連する論文公表のお知らせ
当社連結子会社である株式会社 Cancer Precision Medicine(以下、CPM 社)は、医療法人 慈生
会 福岡がん総合クリニック(所在地 福岡市博多区、理事長・院長 森崎 隆)と樹状細胞療法
の科学的検証に係る共同研究を推進しております。この度、本研究に関連する論文が
Immunological Investigations 誌に掲載されましたので、お知らせいたします。
(https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/08820139.2020.1778721)
本論文は、化学療法抵抗性の卵巣がん患者さんに対するネオアンチゲンペプチドを利用し
た樹状細胞療法で、臨床的および免疫学的効果を確認したことを報告するものです。がん細
胞の遺伝子解析によって予測された 4 種のネオアンチゲンペプチドを利用した樹状細胞ワク
チンを直接リンパ節内に投与したところ、腫瘍マーカー(CA-125)の顕著な低下および腹水
内の腫瘍細胞の減少が認められ、呼吸不快感などのがんに関連する症状が改善されました。
末梢血からのリンパ球を用いた IFN-γELISPOT 解析では、ネオアンチゲンペプチドに対する
免疫反応が検出されました。また T 細胞受容体(TCR)解析の結果、ネオアンチゲンペプチ
ドを特異的に認識する細胞傷害性 T 細胞(CTL)がワクチン接種により誘導されたのち、腫
瘍病変へ浸潤し、腹水にも存在していることが示唆されました。
これらの結果は、ネオアンチゲンペプチドを利用した樹状細胞療法が、がん治療において
臨床的および免疫学的効果を与えることにより、化学療法抵抗性の進行したがん患者さんの
新たな治療法となる可能性を示しています。
研究成果の一部(ネオアンチゲン解析、CTL の機能解析および TCR レパトア解析)は CPM
社で実施されました。
なお、本件による当社業績への影響は軽微であります。
以上