4563 M-アンジェス 2020-05-18 17:30:00
アンジェス、大阪大学が手掛ける新型コロナウイルス感染症向けDNAワクチン共同開発:スリー・ディー・マトリックス社参画のお知らせ [pdf]

                                                            2020 年 5 月 18 日
各 位
                                        会 社 名  アンジェス株式会社
                                        代表者名   代表取締役社長 山田 英
                                            (コード番号 4563 東証マザーズ)

  アンジェス、大阪大学が手掛ける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)向け DNA ワクチン共同開発:
        スリー・ディー・マトリックス社参画と抗体検査キットの国内臨床利用可能性の検討

2020 年 3 月 5 日に発表した新型コロナウイルス向け DNA ワクチンの大阪大学との共同開発に関して、スリー・ディー・
マトリックス株式会社と共に、新型コロナウイルス抗体検査キットの日本国内での臨床利用可能性を検討することになりま
したことをご報告いたします。この抗体検査キットは、ワクチン臨床試験における投与前抗体有無の確認を目的としてお
ります。

【スリー・ディー・マトリックスとは】
 1992 年に米国マサチューセッツ工科大学(MIT)の Shuguang Zhang 博士によって発見された自己組織化ペプチド
   を基盤技術とし、MIT からのライセンスをもとに、グローバルな事業を展開しています
 MIT からライセンスを受けているペプチド技術をコアとし、再生医療や外科医療、細胞医療、創薬技術の分野で実
   用化を目指す技術の開発に取り組んでいます

<新型コロナウイルス抗体検査キットとは>
スリー・ディー・マトリックスが国内で開発中の検査キットは、血液、血清及び血漿中の 2019-nCoV に対する抗体を検出
する体外診断薬用のイムノアッセイであり、新型コロナウイルス感染による免疫能獲得の存在を示唆する抗ウイルス抗体
(IgM と IgG)を検出することが可能な検査キットです。

【プラスミド DNA 製造技術を用いた新型コロナウイルス向け予防用 DNA ワクチンの開発および製造プロジェクト概要-3
月 5 日以降の配信リリースからの参考情報】
 当社および大阪大学(臨床遺伝子治療学・健康発達医学)が有するプラスミド DNA 製品の開発実績を生かし、コロ
    ナウイルスの予防用 DNA ワクチンを共同開発
 製造はプラスミド DNA の製造技術と製造設備を有するタカラバイオ株式会社が担当
 ダイセル社は、新規投与デバイスによる皮内への遺伝子導入法を開発し、その臨床応用を目指した研究を大阪大
    学(先進デバイス分子治療学、健康発達医学)が推進 (新規投与デバイスを使用することにより、皮内での遺伝子
    発現効率および抗体産生力を高めることが期待されるため、より有効性の高い DNA ワクチン開発が可能)
 人への投与を行う臨床試験について、運営と管理を行い、臨床開発を促進するため、医薬品開発支援機関として
    EPS ホールディングス株式会社が参画
 ペプチド研究所が、抗体価測定のためのペプチド合成研究を担当
 新日本科学が、非臨床試験における DNA ワクチンの安全性の検証業務を中心に担当
 ワクチンの有効性等の評価指標となるバイオマーカーの探索でヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ社が参画

< DNA ワクチンとは>
DNA ワクチンは、危険な病原体を一切使用せず、安全かつ短期間で製造できる特徴があります。対象とする病原体の
たんぱく質をコードする環状 DNA(プラスミド)を接種することで、病原体たんぱく質を体内で生産し、病原体に対する免
疫を付与します。弱毒化ワクチンとは異なり、病原性を全く持たないため、安全です。

なお、今年度の通期連結業績に与える影響は現在精査中です。



                          お問い合わせ先
           アンジェス株式会社     社長室 広報・IR 担当        03-5730-2641            以 上