4563 M-アンジェス 2020-04-08 15:00:00
アンジェス、大阪大学が手掛ける新型コロナウィルス感染症(COVID-19)向けDNAワクチン共同開発:次世代ワクチン開発に向けてファンペップ社が参画 [pdf]

                                                           2020 年 4 月 8 日
各 位
                                会 社 名    アンジェス株式会社
                                代表者名     代表取締役社長 山田 英
                                       (コード番号 4563 東証マザーズ)

  アンジェス、大阪大学が手掛ける新型コロナウイルス感染症(COVID-19)向け DNA ワクチン共同開発に
         ペプチド技術を用いた次世代ワクチン開発に向けてファンペップ社が参画

2020 年 3 月 5 日に発表した新型コロナウイルス向け DNA ワクチンの大阪大学との共同開発に加えて、新たにペ
プチド技術を用いた次世代ワクチン開発に向けて大阪大学発スタートアップ企業である株式会社ファンペップ(以
下ファンペップ社)が参画することが決定いたしましたのでご報告いたします。ファンペップ社は、独自のアジュバン
トを活用したペプチド技術を用いたワクチン開発を進めており、既に海外で臨床治験を実施しています。ファンペッ
プ社のペプチド技術を用いることにより、抗体産生力が高く、より有効性の高い次世代ワクチンの開発を目指しま
す。現在開発を進めているワクチンに加えて、抗体産生力向上が期待されるため、ワクチンの投与量・回数の減
少、より強力な感染予防効果や重症化が抑えられるなどの臨床的なメリットが期待され、当社としては新型コロナウ
イルスに対するワクチンの有効性を今後とも高めていく予定です。

【新型コロナウイルス向け DNA ワクチン開発へのファンペップ社の参画】
 ファンペップ社は、大阪大学の研究成果である AJP001(アジュバント様作用を示すペプチド)を用いた抗体誘
   導ペプチドの研究を大阪大学(臨床遺伝子治療学、健康発達医学)と推進し、既に海外で臨床治験も実施中
 抗体産生力が高く、より有効性の高い次世代ワクチン開発に向けて、大阪大学及びファンペップ社との間で、
   アジュバント様作用(免疫反応を増強して効果を高める作用)を有する「AJP001」又は AJP001 とエピトープ(新
   型コロナウイルスの一部の抗原ペプチド)を結合した「抗体誘導ペプチド」を DNA ワクチンに併用投与する共
   同研究を実施

【プラスミド DNA 製造技術を用いた新型コロナウイルス向け予防用 DNA ワクチンの開発概要-3 月 5 日配信リリー
スからの参考情報】
 当社および大阪大学(臨床遺伝子治療学・健康発達医学)が有するプラスミド DNA 製品の開発実績を生かし、
   コロナウイルスの予防用 DNA ワクチンを共同開発
 DNA ワクチンの製造は、不活化ウイルスをワクチンとする方法(弱毒化ワクチン)や遺伝子組換えウイルスタン
   パク質をワクチンとする方法に比べて、短期間で製造プロセスを確立することが可能
 製造はプラスミド DNA の製造技術と製造設備を有するタカラバイオ株式会社が担当

<ファンペップ社のペプチド技術>
大阪大学の研究成果である AJP001(アジュバント様作用を示すペプチド)を強みとして、炎症性疾患やアレルギー
性疾患等の慢性疾患に対する治療ワクチン「抗体誘導ペプチド」の研究開発を進めています。ファンペップ社で
は、AJP001 技術と、主に液性免疫(抗体産生)を選択的に誘導できるエピトープ(抗原ペプチド)選定ノウハウをあ
わせてプラットフォーム技術「STEP UP」と呼んでおります。
< DNA ワクチンとは>
DNA ワクチンは、危険な病原体を一切使用せず、安全かつ短期間で製造できる特徴があります。対象とする病原
体のたんぱく質をコードする環状 DNA(プラスミド)を接種することで、病原体たんぱく質を体内で生産し、病原体に
対する免疫を付与します。弱毒化ワクチンとは異なり、病原性を全く持たないため、安全です。

なお、今年度の通期連結業績に与える影響は現在精査中です。

                         お問い合わせ先
          アンジェス株式会社     社長室 広報・IR 担当        03-5730-2641
                                                                   以 上