4563 M-アンジェス 2021-04-01 15:00:00
希少遺伝性疾患検査を主目的とした衛生検査所開設のお知らせ [pdf]
2021 年 4 月 1 日
各 位
会 社 名 アンジェス株式会社
代表者名 代表取締役社長 山田 英
(コード番号 4563 東証マザーズ)
希少遺伝性疾患検査を主⽬的とした衛⽣検査所開設のお知らせ
当社は、川崎⽣命科学・環境研究センター(神奈川県川崎市川崎区殿町三丁⽬25−13)に衛⽣
検査所1)を開設したことをご報告いたします。当衛⽣検査所では、希少遺伝性疾患検査を主⽬的
とし、当⾯、 」が展開する
「⼀般社団法⼈ 希少疾患の医療と研究を推進する会(CReARID)2)
「オプショナルスクリーニング」事業の規模拡⼤、対象疾患の拡充をサポートする活動をいたし
ます。
【衛⽣検査所開設の背景】
先天性の病気でも治療が可能なものが増えていますが、治療が可能であっても、症状が出る前に
⾒つけて診断し、早く治療を始めないと、望ましい治療効果が得られない病気があります。また、
特徴的な症状が少なく、通常の診療では発⾒が難しい病気もあります。希少遺伝性疾患の治療は、
発症早期、望ましくは発症前から開始することが重要です。現在、地⽅⾃治体の事業として、特
定の遺伝性疾患の検査を⽇本で出⽣したすべての新⽣児に対して実施する「新⽣児マススクリー
ニング」が無償で提供されています。
「新⽣児マススクリーニング」の対象疾患以外の疾患でも、早期発⾒・早期治療が必要な疾患に
ついては、「⼀般財団法⼈ 希少疾患の医療と研究を推進する会(CReARID)」が、希望者を対象
に有償検査を提供する「オプショナルスクリーニング」事業を展開しています。このオプショナ
ルスクリーニング事業において、現在、かずさ DNA 研究所3)で検査が実施されていますが、規
模拡⼤、対象疾患の拡充、バックアップ体制の構築等のため、当社においても検査が実施できる
体制を構築することになりました。また、当社では、急速に進歩する希少遺伝性疾患の治療の開
発と並⾏して、その診断に必要な検査の実施及び検査技術の開発を通して、治療法の発展に貢献
したいと考えています。
【意義・⽬的】
オプショナルスクリーニング事業にける検査実施のバックアップ体制の構築を通して、規模
拡⼤、対象疾患の拡充への寄与
スクリーニング後の確定診断に必要な検査の実施
新たな対象疾患に対する検査⽅法の研究開発
当社が開発する遺伝性疾患治療製品の治験対象患者の特定に必要な検査体制の整備
当社開発品を含む遺伝性疾患治療製品を適⽤するための確定診断の実施体制整備
【設置場所】
〒210-0821
神奈川県川崎市川崎区殿町三丁⽬25−13
川崎⽣命科学・環境研究センター 4F http://kawasaki-lise.jp/
注釈
1) 衛⽣検査所
病気の診断や健康診断のために採取された⾎液等の検体を医療機関から集めて検査する施設
のこと。臨床検査技師等に関する法律で定義されている。衛⽣検査所を開設する場合は都道
府県知事等に届け出て登録する必要がある。
2) CReARID(クレアリッド)
⼀般社団法⼈ 希少疾患の医療と研究を推進する会(Clinical & Research Association for Rare,
Intractable Diseases)の略称。希少遺伝性疾患の新しい治療法が⽇々開発されているが、早期
発⾒・早期治療が必要である。CReARID では、最新の検査技術を⽤いて、発⽣早期あるいは
発症前の患者様の発⾒に寄与し、希少遺伝性疾患の診断に苦慮する⼀般の医師と専⾨医をつ
なぎ、患者様の早期診断と適切な治療選択を⽀援する活動を展開している。
http://www.crearid.or.jp/
3) かずさ DNA 研究所
千葉県が創設したかずさアカデミアパークの先導的・中核施設として、1994 年に⽣命科学と
バイオテクノロジーの根幹である DNA の研究を⾏うことを⽬的に上総(かずさ)地域に開
所。県が⽀援する公的研究機関であり、
「植物」や「ヒト」の DNA 研究において多くの世界
的研究成果をあげている、世界的な DNA の研究機関。その⼀部署であるかずさ遺伝⼦検査
室では、衛⽣検査所登録をうけ、医療機関や研究機関等より依頼を受けて希少難病の遺伝学
的検査を実施している。
https://www.kazusa.or.jp/genetest/
なお、今年度の通期連結業績に与える影響は軽微です。
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