4553 東和薬品 2021-05-14 15:00:00
2021年3月期 決算短信[日本基準](連結) [pdf]
2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年5月14日
上場会社名 東和薬品株式会社 上場取引所 東
コード番号 4553 URL https://www.towayakuhin.co.jp/
代表者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名)吉田逸郎
問合せ先責任者 (役職名) 取締役 (氏名)田中政男 TEL 06-6900-9102
定時株主総会開催予定日 2021年6月25日 配当支払開始予定日 2021年6月28日
有価証券報告書提出予定日 2021年6月28日
決算補足説明資料作成の有無:有
決算説明会開催の有無 :有 (アナリスト・機関投資家向け)
(百万円未満切捨て)
1.2021年3月期の連結業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 154,900 40.3 19,923 23.4 18,677 △11.0 13,958 △3.8
2020年3月期 110,384 5.0 16,143 1.1 20,990 11.3 14,503 7.6
(注)包括利益 2021年3月期 14,469百万円 (△3.2%) 2020年3月期 14,948百万円 (11.5%)
1株当たり 潜在株式調整後 自己資本 総資産 売上高
当期純利益 1株当たり当期純利益 当期純利益率 経常利益率 営業利益率
円 銭 円 銭 % % %
2021年3月期 283.62 271.93 12.6 7.9 12.9
2020年3月期 294.74 272.62 14.8 10.0 14.6
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 245,668 116,599 47.5 2,369.21
2020年3月期 230,016 104,665 45.5 2,126.72
(参考)自己資本 2021年3月期 116,599百万円 2020年3月期 104,665百万円
(注)2021年3月期において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、2020年3月期に係る各数値について
は、暫定的な会計処理の確定の内容を反映させております。
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2021年3月期 12,008 △9,100 184 22,915
2020年3月期 19,164 △39,541 11,748 18,713
2.配当の状況
年間配当金 配当金総額 配当性向 純資産配当率
(合計) (連結) (連結)
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2020年3月期 - 22.00 - 22.00 44.00 2,165 14.9 2.2
2021年3月期 - 22.00 - 22.00 44.00 2,165 15.5 2.0
2022年3月期(予想) - 27.00 - 24.00 51.00 20.9
(注)2022年3月期(予想)第2四半期末配当の内訳 普通配当24円00銭 記念配当3円00銭
3.2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
第2四半期(累計) 80,550 7.9 8,410 △5.6 8,490 △4.1 5,800 △9.1 117.85
通期 165,000 6.5 17,400 △12.7 17,600 △5.8 12,000 △14.0 243.83
(注)2022年3月期の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用するため、上記の連結業
績予想は当該会計基準等を適用した後の金額となっており、対前期及び対前年同四半期増減率については、2021年
3月期に当該会計基準等を適用したと仮定して算定した増減率を記載しております。
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動):無
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更:無
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
④ 修正再表示 :無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期 51,516,000株 2020年3月期 51,516,000株
② 期末自己株式数 2021年3月期 2,301,475株 2020年3月期 2,301,793株
③ 期中平均株式数 2021年3月期 49,214,357株 2020年3月期 49,209,490株
(参考)個別業績の概要
2021年3月期の個別業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 115,346 7.1 19,941 19.2 18,630 △14.1 13,651 △10.5
2020年3月期 107,654 5.1 16,735 5.9 21,699 14.4 15,254 12.1
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2021年3月期 277.39 265.95
2020年3月期 309.99 286.73
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 230,501 116,658 50.6 2,370.40
2020年3月期 214,507 105,126 49.0 2,136.10
(参考)自己資本 2021年3月期 116,658百万円 2020年3月期 105,126百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意)
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判
断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等
は様々な要因により大きく異なる可能性があります。なお、上記予想に関する事項は、添付資料4ページ「1.経営成
績等の概況(4)今後の見通し」をご覧ください。
(決算補足説明資料の入手方法について)
決算補足説明資料はTDnetで同日開示しています。
東和薬品㈱(4553)2021年3月期 決算短信
【添付資料】
目 次
1.経営成績等の概況 ………………………………………………………………………………………………………… 2
(1)当期の経営成績の概況 ……………………………………………………………………………………………… 2
(2)当期の財政状態の概況 ……………………………………………………………………………………………… 3
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ………………………………………………………………………………… 4
(4)今後の見通し ………………………………………………………………………………………………………… 4
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ……………………………………………………………………………… 4
3.連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………………………………… 5
(1)連結貸借対照表 ……………………………………………………………………………………………………… 5
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ………………………………………………………………………… 7
連結損益計算書 ……………………………………………………………………………………………………… 7
連結包括利益計算書 ………………………………………………………………………………………………… 8
(3)連結株主資本等変動計算書 ………………………………………………………………………………………… 9
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………………………………………… 10
(5)連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………………………………… 12
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………………………… 12
(セグメント情報) …………………………………………………………………………………………………… 12
(1株当たり情報) …………………………………………………………………………………………………… 12
(重要な後発事象) …………………………………………………………………………………………………… 12
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東和薬品㈱(4553)2021年3月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、厳
しい状況で推移しました。感染拡大の防止策を講じつつ、昨年5月の緊急事態宣言解除後、社会経
済活動のレベルが段階的に引上げられていくなかで、極めて厳しい状況から持ち直しの動きが見ら
れるものの、足元では新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が再び増加傾向となり一部地域で
再度緊急事態宣言が発出される等、依然として先行き不透明な状況が継続しております。世界各地
域においても新型コロナウイルス感染症の感染拡大、都市封鎖等による経済の減速からワクチン接
種が開始されたこと等により回復基調となった期間でしたが、今後の感染再拡大等のリスクは依然
残っております。
当社グループにおける新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響としましては、販売面におい
て、患者の受診抑制等による影響があったものの、グループ全体の売上への影響は軽微なものとな
りました。また、生産面においても、海外での都市封鎖や外出制限等により、原薬の調達に一部影
響がありましたが、原薬の複数購買化等により安定供給への影響は限定的なものに留まり、現在は
ほぼ解消されております。
以上のように、当連結会計年度における新型コロナウイルス感染症の感染拡大が当社グループの
業績に与える影響は軽微ですが、今後の感染拡大の状況が長期化・深刻化した場合には、今後の当
社グループ業績に影響を及ぼす可能性があります。
ジェネリック医薬品業界では、2017年6月に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針
2017」において、「2020年9月までに、後発医薬品の使用割合を80%とし、できる限り早期に達成で
きるよう、更なる使用促進策を検討する。」ことが決まり、これを受けて2018年4月の診療報酬改定
以降、各種施策が講じられました。さらに2020年4月の診療報酬改定においても、引き続き「後発医
薬品やバイオ後続品の使用促進」策が決まり、ジェネリック医薬品の普及が進んだ結果、2020年12
月の数量シェアは79.4%(2020年10-12月期 日本ジェネリック製薬協会調べ)となり、目標をほぼ達成
しました。
一方、2019年10月と2020年4月に薬価改定が実施され、また、7月に閣議決定された「経済財政運
営と改革の基本方針2020」において言及されている通り9月に薬価調査が実施され、2021年4月にも
薬価改定が行われました。このように、2021年度以降は2年に1度の通常の薬価改定に加え、中間年
における薬価改定が行われ、毎年薬価改定になるという方針が決定しているため、今後医薬品業界
にとって非常に厳しい状況が続くことが想定されます。
以上のような状況のもと、当社グループにおいては、2018年5月に発表した「中期経営計画2018-
2020 PROACTIVE」(以下、「中期経営計画」という)に基づき、国内ジェネリック医薬品事業を基
盤としつつ、新規市場への進出・新規事業の創出等、いつの時代も世の中や地域社会に必要とされ
る企業となるべく各種課題に取り組んでおります。
昨今の医薬品における品質や安全性に起因する各種問題により、医薬品業界の置かれる環境は厳
しさを増しておりますが、当社は品質管理面において医薬品の製造管理及び品質管理の基準である
GMP 省令やその他関連する法令遵守はもちろんのこと、国際基準の導入や独自の制度・教育訓練で
特に GMP 三原則の中で示されている「人為的な誤りを最小限にすること」の意味することを正しく
理解し、医薬品の適切な品質と安全性の確保に取り組んでおります。また、安定供給体制の維持・
強化のため、原薬の複数購買化や製造所の監査等を推進し、グループ全体として原薬製造から製剤
製造、物流、販売に至るまで、ガバナンスの強化とコンプライアンスの徹底に向けた取り組みを継
続して行っております。
このような当社の基本的考え及び取り組みの下、販売面に関しては、6月に新製品10成分22品目を
初年度3,200百万円の売上計画で販売を開始し、12月には新成品2成分10品目を初年度770百万円の売
上計画で販売を開始しました。また、生活改善薬として7月に『バルデナフィル錠10mg/20mg「トー
ワ」』、10月に『デュタステリドカプセル0.1mgZA/0.5mgZA「トーワ」』、11月に『タダラフィルOD
錠10mgCI/20mgCI「トーワ」』を発売し、当社のジェネリック医薬品の製品数は343成分770品目とな
りました。
新規市場への進出として、前期にスペインの大手医薬品メーカーであるCorporación Químico
Farmacéutica Esteve, S.A.及びEsteve Pharmaceuticals, S.A. (本社:スペイン・カタルーニャ
州)より買収したPensa Investments, S.L. (本社:スペイン・カタルーニャ州、現商号:Towa
Pharma International Holdings, S.L.以下「Towa HD」という)を通じて欧州及び米国市場での事
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東和薬品㈱(4553)2021年3月期 決算短信
業展開を果たしました。今後もTowa HDが持つ、欧州複数国及び米国での販売網と、欧州にある欧米
等の基準に準拠した製造拠点を活用し、さらなる事業展開を目指してまいります。
新規事業の創出として、いつの時代も世の中や地域社会に必要とされる企業を目指し、「健康寿
命の延伸への取り組み」、「健康維持への取り組み」、「病気になる前に健康状態に戻すための取
り組み」、「地域包括ケアシステムへの対応」等を中心に、新たな健康関連事業の研究を行い、事
業化に向け取り組んでおります。その取り組みの一環として、衛生検査所として認定を受け、タン
パク質の解析に関する独自の基盤技術を用いて疾病リスクの検査サービス事業を展開している株式
会社プロトセラの株式を3月に第三者割当増資引受により取得しました。これにより当社は中期経営
計画で掲げる新規事業の創出として検査事業の立ち上げを目指します。さらに、新規事業に関する
営業戦略の立案と実行及び営業現場への支援・推進を行う組織を新設し販売力の強化に取り組む
等、事業体制の整備も推進し、今後も「人々の健康に貢献する」という当社の理念のもと、新規事
業の創出を目指してまいります。
このような活動の結果、当連結会計年度における当社グループの売上高は、154,900百万円(前期
比40.3%増)となりました。売上原価率は57.7%と前期比3.6ポイント上昇したものの、売上総利益は
65,451百万円(同29.2%増)となりました。また、販売費及び一般管理費については、45,527百万円
(同32.0%増)となりました。その結果、営業利益は19,923百万円(同23.4%増)となりましたが、デ
リバティブ評価損が発生したことにより経常利益は18,677百万円(同11.0%減)、親会社株主に帰属
する当期純利益は13,958百万円(同3.8%減)となりました。
国内の売上高は、2019年10月と2020年4月に行われた薬価改定の影響や新型コロナウイルス感染症
の感染拡大による一部の影響がありながらも近年追補品等の売上が順調に推移し、118,685百万円
(前期比7.5%増)となりました。売上原価率は53.6%と前期比0.5ポイント改善し、売上総利益は
55,109百万円(同8.8%増)となりました。また、販売費及び一般管理費については、人件費、研究
開発費等の増加、Towa HD買収によるのれん償却費の発生等により35,612百万円(同3.2%増)となりま
した。その結果、営業利益は19,497百万円(同20.8%増)となりました。
海外の売上高は36,214百万円、売上原価率は71.4%、売上総利益は10,341百万円となりました。ま
た、販売費及び一般管理費については、9,915百万円となりました。その結果、営業利益は425百万
円となりました。
(2)当期の財政状態の概況
(資産)
当連結会計年度末における総資産は、245,668百万円となり、前連結会計年度末比15,651百万円の
増加となりました。その主な要因は、投資その他の資産の減少3,811百万円等があったものの、たな
卸資産の増加9,902百万円、現金及び預金の増加4,201百万円、受取手形及び売掛金の増加2,930百万
円等があったことによるものです。
(負債)
負債につきましては、129,069百万円となり、同3,717百万円増加しました。その主な要因は、短
期借入金の減少20,257百万円、新株予約権付社債の減少10,870百万円があったものの、長期借入金
の増加33,305百万円等があったことによるものです。
(純資産)
純資産につきましては、116,599百万円となり、同11,934百万円増加しました。その主な要因は、
利益剰余金の増加11,458百万円等があったことによるものです。
その結果、当連結会計年度末の自己資本比率は47.5%となりました。
※Towa HDとの企業結合について、前連結会計年度において企業結合に係る暫定的な会計処理を行っ
ておりましたが、当連結会計年度に確定したため、前連結会計年度との比較・分析にあたっては、
暫定的な会計処理の確定の内容を反映した金額を用いております。
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東和薬品㈱(4553)2021年3月期 決算短信
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に対して4,201百万円増加
し、22,915百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは12,008百万円の収入(前連結会計年度比7,155百万円減)と
なりました。主な要因は、たな卸資産の増加9,707百万円(同、5,406百万円増)等があったもの
の、税金等調整前当期純利益18,728百万円(同、1,981百万円減)があったこと等によるものであり
ます。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、9,100百万円の支出(前連結会計年度比30,441百万円減)
となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出9,137百万円(同、4,588百万円増)等
によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、184百万円の収入(前連結会計年度比11,564百万円減)と
なりました。主な要因は、長期借入れによる収入40,500百万円(同、40,500百万円増)があったも
のの、短期借入金の純増減額△20,251百万円(同、40,451百万円減)、長期借入金の返済による支
出△6,895百万円(同、499百万円増)、新株予約権付社債の償還による支出△10,850百万円(同、
10,850百万円増)によるものであります。
(4)今後の見通し
次期の見通しにつきましては、2021年度以降には2年に1度の通常の薬価改定に加え、中間年にお
ける薬価改定が実施され毎年薬価改定となる等、ジェネリック医薬品業界は厳しい環境下で変革を
求められる時期となっております。また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による企業活動へ
の影響も懸念され、先行き不透明な状況が一段と強まっております。
このような状況の下ではありますが、当社グループは生命関連企業として、医療用医薬品の安定
供給を最優先に努め、社会情勢を見極めながら、「中期経営計画2021-2023 PROACTIVEⅡ」に基づき
各事業に取り組んでまいります。
コア事業である国内ジェネリック医薬品事業では、ジェネリック医薬品数量シェア拡大を目指
し、現在115億錠の生産能力を、140億錠へ増強し、さらに175億錠まで伸ばすことを視野に入れ、引
き続き設備投資を行い、安定供給体制の維持・強化に取り組み、総合ジェネリック医薬品メーカー
として、より信頼され、必要とされる存在となるべく事業を進めてまいります。また、さらなる製
品品質の向上のために製剤技術・製造技術のイノベーションに取り組むとともに、当社の理念にあ
る「私達は 人々の健康に貢献します」に沿って、新たな技術の獲得や新しい知見や技術との融合を
図ってまいります。さらに、地域包括ケアシステム等の新しい医療体制への対応や、「健康寿命の
延伸」の実現に向け未病対策や健康維持に関連する様々な新規事業の創出にも注力し、世の中や地
域社会に必要とされる企業を目指します。
また、Towa HDが持つ欧州複数国及び米国での販売網と、欧州にある欧米等の基準に準拠した製造
拠点を活用し、将来的には当社の付加価値製剤の欧米市場への提供及びさらなる新規市場への進出
を図ってまいります。
以上により、次連結会計年度は、売上高165,000百万円、営業利益17,400百万円、経常利益17,600
百万円、親会社株主に帰属する当期純利益12,000百万円を見込んでおります。
なお、上記見通しにつきましては、新型コロナウイルスの終息時期等の様々な要因によって変動
する可能性があります。引き続き当社グループの事業への影響を慎重に見極め、今後修正の必要が
生じた場合には速やかに開示致します。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、経年での比較可能性を確保するため、当面は日本基準で連結財務諸表を作成する
方針であります。
なお、国際会計基準の適用につきましては、国内外の情勢を考慮のうえ、適切に対応していく方針
であります。
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3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 18,713 22,915
受取手形及び売掛金 35,191 38,122
電子記録債権 6,401 7,694
商品及び製品 24,659 30,083
仕掛品 8,339 8,636
原材料及び貯蔵品 18,051 22,232
デリバティブ債権 5,324 2,935
その他 4,864 4,702
貸倒引当金 △20 △32
流動資産合計 121,525 137,290
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物(純額) 48,560 49,093
機械装置及び運搬具(純額) 13,033 12,628
土地 12,874 13,288
建設仮勘定 4,936 8,769
その他(純額) 2,224 2,119
有形固定資産合計 81,629 85,898
無形固定資産
のれん 7,622 7,050
製造販売権 5,749 5,402
その他 2,162 2,510
無形固定資産合計 15,534 14,963
投資その他の資産
投資有価証券 455 519
関係会社株式 245 1,113
繰延税金資産 4,880 4,239
退職給付に係る資産 27 34
その他 5,825 1,758
貸倒引当金 △107 △148
投資その他の資産合計 11,327 7,516
固定資産合計 108,491 108,378
資産合計 230,016 245,668
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(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 9,585 10,000
電子記録債務 11,147 13,168
短期借入金 21,368 1,111
1年内返済予定の長期借入金 6,767 7,181
未払金 8,807 9,542
未払法人税等 4,060 2,527
役員賞与引当金 54 100
設備関係支払手形 2,594 2,375
設備関係未払金 1,106 1,869
その他 4,670 3,639
流動負債合計 70,164 51,516
固定負債
新株予約権付社債 15,024 4,153
長期借入金 36,640 69,945
退職給付に係る負債 364 540
その他 3,157 2,912
固定負債合計 55,187 77,552
負債合計 125,351 129,069
純資産の部
株主資本
資本金 4,717 4,717
資本剰余金 7,870 7,834
利益剰余金 97,171 108,629
自己株式 △5,627 △5,626
株主資本合計 104,132 115,554
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 79 124
為替換算調整勘定 453 920
その他の包括利益累計額合計 532 1,044
純資産合計 104,665 116,599
負債純資産合計 230,016 245,668
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東和薬品㈱(4553)2021年3月期 決算短信
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
(連結損益計算書)
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月 1日 (自 2020年4月 1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
売上高 110,384 154,900
売上原価 59,738 89,448
売上総利益 50,646 65,451
販売費及び一般管理費 34,503 45,527
営業利益 16,143 19,923
営業外収益
受取利息 81 23
受取配当金 5 6
補助金収入 170 305
デリバティブ評価益 3,672 -
為替差益 722 770
貸倒引当金戻入額 28 4
その他 349 377
営業外収益合計 5,031 1,488
営業外費用
支払利息 131 190
デリバティブ評価損 - 2,388
その他 52 155
営業外費用合計 184 2,734
経常利益 20,990 18,677
特別利益
固定資産売却益 0 245
特別利益合計 0 245
特別損失
固定資産処分損 6 148
投資有価証券評価損 225 19
関係会社株式評価損 49 26
特別損失合計 281 194
税金等調整前当期純利益 20,709 18,728
法人税、住民税及び事業税 6,542 4,971
法人税等還付税額 - △515
法人税等調整額 △336 314
法人税等合計 6,206 4,770
当期純利益 14,503 13,958
親会社株主に帰属する当期純利益 14,503 13,958
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東和薬品㈱(4553)2021年3月期 決算短信
(連結包括利益計算書)
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年 4月 1日 (自 2020年 4月 1日
至 2020年 3月31日) 至 2021年 3月31日)
当期純利益 14,503 13,958
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △9 44
為替換算調整勘定 453 466
その他の包括利益合計 444 511
包括利益 14,948 14,469
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 14,948 14,469
非支配株主に係る包括利益 - -
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東和薬品㈱(4553)2021年3月期 決算短信
(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本 その他の包括利益累計額
純資産合計
その他有価 その他の包
株主資本 為替換算調
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式
合計
証券評価差
整勘定
括利益累計
額金 額合計
当期首残高 4,717 7,870 84,734 △5,640 91,682 88 - 88 91,771
当期変動額
剰余金の配当 △2,066 △2,066 △2,066
親会社株主に帰属する
当期純利益
14,503 14,503 14,503
連結範囲の変動 - -
連結子会社株式の取得
による持分の増減
- -
自己株式の取得 △0 △0 △0
自己株式の処分 0 12 12 12
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
△9 453 444 444
当期変動額合計 - 0 12,437 12 12,449 △9 453 444 12,893
当期末残高 4,717 7,870 97,171 △5,627 104,132 79 453 532 104,665
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本 その他の包括利益累計額
純資産合計
その他有価 その他の包
株主資本 為替換算調
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式
合計
証券評価差
整勘定
括利益累計
額金 額合計
当期首残高 4,717 7,870 97,171 △5,627 104,132 79 453 532 104,665
当期変動額
剰余金の配当 △2,165 △2,165 △2,165
親会社株主に帰属する
当期純利益
13,958 13,958 13,958
連結範囲の変動 △8 △334 △343 △343
連結子会社株式の取得
による持分の増減
△27 △27 △27
自己株式の取得 △0 △0 △0
自己株式の処分 △0 △0 0 0 0
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
44 466 511 511
当期変動額合計 - △36 11,458 0 11,422 44 466 511 11,934
当期末残高 4,717 7,834 108,629 △5,626 115,554 124 920 1,044 116,599
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東和薬品㈱(4553)2021年3月期 決算短信
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月 1日 (自 2020年4月 1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 20,709 18,728
減価償却費 8,285 9,674
のれん償却額 - 751
貸倒引当金の増減額(△は減少) △22 47
役員賞与引当金の増減額(△は減少) △35 44
役員退職慰労引当金の増減額(△は減少) △14 -
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) 3 156
退職給付に係る資産の増減額(△は増加) - △6
固定資産売却損益(△は益) △0 △245
固定資産処分損益(△は益) 6 148
受取利息及び受取配当金 △87 △29
支払利息 131 190
デリバティブ評価損益(△は益) △3,672 2,388
有価証券評価損益(△は益) 1 △17
売上債権の増減額(△は増加) 2,776 △4,544
たな卸資産の増減額(△は増加) △4,301 △9,707
仕入債務の増減額(△は減少) 1,826 2,451
補助金収入 △170 △305
その他 362 △1,752
小計 25,800 17,971
利息及び配当金の受取額 76 16
利息の支払額 △130 △172
法人税等の還付額 - 515
法人税等の支払額 △6,871 △6,746
補助金の受取額 289 423
営業活動によるキャッシュ・フロー 19,164 12,008
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出 △219 -
定期預金の払戻による収入 324 -
有価証券の取得による支出 △7,199 -
有価証券の売却による収入 12,199 -
有形固定資産の取得による支出 △4,549 △9,137
有形固定資産の売却による収入 0 3
無形固定資産の取得による支出 △121 △742
無形固定資産の売却による収入 - 241
投資有価証券の取得による支出 △245 △0
関係会社株式の取得による支出 △96 △894
連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による
△37,614 -
支出
短期貸付金の増減額(△は増加) - 1,094
長期貸付けによる支出 △2,130 -
長期貸付金の回収による収入 - 130
その他 109 204
投資活動によるキャッシュ・フロー △39,541 △9,100
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) 20,200 △20,251
長期借入れによる収入 - 40,500
長期借入金の返済による支出 △6,396 △6,895
新株予約権付社債の償還による支出 - △10,850
自己株式の取得による支出 △0 △0
自己株式の処分による収入 12 0
配当金の支払額 △2,067 △2,166
連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得に
- △27
よる支出
リース債務の返済による支出 - △125
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東和薬品㈱(4553)2021年3月期 決算短信
その他 - △0
財務活動によるキャッシュ・フロー 11,748 184
現金及び現金同等物に係る換算差額 689 761
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △7,938 3,855
現金及び現金同等物の期首残高 26,652 18,713
新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額 - 346
現金及び現金同等物の期末残高 18,713 22,915
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東和薬品㈱(4553)2021年3月期 決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(セグメント情報)
Ⅰ 前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
当社グループは、医薬品事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。
Ⅱ 当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
当社グループは、医薬品事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月 1日 (自 2020年4月 1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
1株当たり純資産額 2,126円72銭 2,369円21銭
1株当たり当期純利益 294円74銭 283円62銭
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 272円62銭 271円93銭
(注)1 前連結会計年度の1株当たり純資産額は、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額
の重要な見直しが反映された後の金額により算定しております。
2 1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月 1日 (自 2020年4月 1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
1株当たり当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益
14,503 13,958
(百万円)
普通株主に帰属しない金額(百万円) - -
普通株式に係る親会社株主に帰属する
14,503 13,958
当期純利益(百万円)
普通株式の期中平均株式数(株) 49,209,490 49,214,357
潜在株式調整後1株当たり当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益調整額
△7 △14
(百万円)
(うち受取利息(税額相当額控除後)
(△7) (△14)
(百万円))
普通株式増加数(株) 3,964,478 2,063,297
(うち、新株予約権付社債(株)) (3,964,478) (2,063,297)
希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後1
株当たり当期純利益の算定に含めなかった潜在 - -
株式の概要
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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