4552 JCRファーマ 2019-01-31 16:00:00
2019年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2019年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2019年1月31日
上場会社名 JCRファーマ株式会社 上場取引所 東
コード番号 4552 URL http://www.jcrpharm.co.jp
代表者 (役職名) 代表取締役会長兼社長 (氏名)芦田 信
問合せ先責任者 (役職名) 執行役員管理本部長 (氏名)葉口 明宏 TEL 0797(32)8591
四半期報告書提出予定日 2019年2月14日 配当支払開始予定日 ―
四半期決算補足説明資料作成の有無:無
四半期決算説明会開催の有無 :無
(百万円未満切捨て)
1.2019年3月期第3四半期の連結業績(2018年4月1日~2018年12月31日)
(1)連結経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
四半期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2019年3月期第3四半期 15,528 1.8 2,522 △23.6 2,616 △21.8 1,867 △24.8
2018年3月期第3四半期 15,248 16.4 3,302 77.7 3,344 72.4 2,483 75.3
(注)包括利益 2019年3月期第3四半期 2,005百万円 (△23.1%) 2018年3月期第3四半期 2,607百万円(86.5%)
潜在株式調整後
1株当たり
1株当たり
四半期純利益
四半期純利益
円 銭 円 銭
2019年3月期第3四半期 60.66 60.30
2018年3月期第3四半期 79.58 79.08
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率
百万円 百万円 %
2019年3月期第3四半期 39,523 28,863 71.4
2018年3月期 38,398 27,528 70.3
(参考)自己資本 2019年3月期第3四半期 28,235百万円 2018年3月期 26,999百万円
2.配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2018年3月期 - 12.00 - 14.00 26.00
2019年3月期 - 13.00 -
2019年3月期(予想) 13.00 26.00
(注)直近に公表されている配当予想からの修正の有無:無
3.2019年3月期の連結業績予想(2018年4月1日~2019年3月31日)
(%表示は、対前期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 21,900 6.3 4,290 13.3 4,360 13.4 3,200 4.2 104.05
(注)直近に公表されている業績予想からの修正の有無:無
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動):無
新規 -社 (社名)-、除外 -社 (社名)-
(2)四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:無
(3)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 :無
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
④ 修正再表示 :無
(4)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2019年3月期3Q 32,421,577株 2018年3月期 32,421,577株
② 期末自己株式数 2019年3月期3Q 1,630,431株 2018年3月期 1,665,930株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2019年3月期3Q 30,780,291株 2018年3月期3Q 31,210,967株
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意)
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判
断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等
は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び業績予想のご利用にあたっての
注意事項等については、添付資料3ページ「1.当四半期決算に関する定性的情報 (3)連結業績予想などの将来
予測情報に関する説明」をご覧ください。
(日付表示方法の変更)
「2019年3月期 第1四半期決算短信」より日付の表示方法を和暦表示から西暦表示に変更しております。
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 …………………………………………………………………………………… 2
(1)経営成績に関する説明 …………………………………………………………………………………………… 2
(2)財政状態に関する説明 …………………………………………………………………………………………… 2
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ……………………………………………………………… 3
2.四半期連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………… 4
(1)四半期連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………………… 4
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 ……………………………………………………… 6
四半期連結損益計算書
第3四半期連結累計期間 ……………………………………………………………………………………… 6
四半期連結包括利益計算書
第3四半期連結累計期間 ……………………………………………………………………………………… 7
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………… 8
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………… 8
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ………………………………………………………… 8
(追加情報) ………………………………………………………………………………………………………… 8
- 1 -
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
当第3四半期連結累計期間の概況は次のとおりであります。
営業面におきましては、主力製品である遺伝子組換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト®」は、薬
価の引下げがありましたが、販売数量の増加により売上高は伸長し90億51百万円(前年同期比2億75百万円増)と
なりました。また、遺伝子組換えヒトエリスロポエチン製剤「エポエチンアルファBS注JCR」および再生医療等製
品「テムセル ® HS注」も順調に売上高が伸長し、売上高はそれぞれ、34億62百万円(前年同期比2億89百万円
増)、15億54百万円(前年同期比4億40百万円増)となりました。また、国産初となるライソゾーム病治療薬とし
て、昨年11月よりファブリー病治療酵素製剤「アガルシダーゼ ベータBS点滴静注『JCR』」(開発番号:JR-
051)の販売を開始し、40百万円の売上高を計上しております。一方で、契約金収入は10億56百万円(前年同期比
5億68百万円減)となりました。これらの結果、医薬品事業の売上高は152億82百万円(前年同期比3億67百万円
増)となり、医療用・研究用機器事業の売上高2億45百万円(前年同期比88百万円減)を合わせた当社グループ全
体の売上高は155億28百万円(前年同期比2億79百万円増)となりました。
利益面におきましては、契約金収入が前年同期比減収となった影響などにより売上総利益が109億20百万円(前
年同期比72百万円減)となりました。また、効率的な経営をおこなっておりますが、研究開発費29億72百万円(前
年同期比1億45百万円増)を含む販売費及び一般管理費の増加(前年同期比7億7百万円増)により、営業利益は
25億22百万円(前年同期比7億80百万円減)、経常利益は26億16百万円(前年同期比7億27百万円減)となりまし
た。また、医療用・研究用機器事業において一部製品の自主回収を行うことによる費用予想額1億78百万円を特別
損失に計上した影響を受けており、親会社株主に帰属する四半期純利益は18億67百万円(前年同期比6億16百万円
減)となりました。
研究開発の状況は次のとおりです。
[ライソゾーム病治療薬]
今後重点的に取り組んでいくライソゾーム病治療薬の開発では、前述のとおり、「アガルシダーゼ ベータBS
点滴静注『JCR』」の販売を開始いたしました。また、現在、独自の血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo®」を適
用した画期的な新薬の開発をおこなっております。特に、血液脳関門通過型ハンター症候群治療酵素製剤(開発番
号:JR-141)については、ブラジル連邦共和国での第Ⅱ相臨床試験を昨年6月より開始し、日本での第Ⅲ相臨床試
験について昨年8月から開始および12月に患者登録を完了し、さらに昨年10月に米国食品医薬局(FDA)よりオーフ
ァンドラッグ(希少疾病用医薬品)の指定を受けるなど、順調に進捗しております。なお、日本国内で実施した第
Ⅰ/Ⅱ相臨床試験結果の報告が、米国遺伝子細胞治療学会の機関誌電子版に学術論文として掲載されました。これ
に続いて「J-Brain Cargo®」を適用した新薬として、昨年9月にサンフィリッポ症候群A型治療酵素製剤(開発番
号:JR-441)の開発に着手し、ポンペ病治療酵素製剤(開発番号:JR-162)、ハーラー症候群治療酵素製剤(開発
番号:JR-171)を含む15種類のライソゾーム病治療薬の研究開発を順次おこなっており、いずれもグローバル展開
を推進してまいります。
[細胞・再生医療]
細胞・再生医療分野では、他家(同種)歯髄由来幹細胞(DPC)を用いた、急性期脳梗塞を適応症とする再生医
療等製品(開発番号:JTR-161)の共同開発契約および実施許諾契約を昨年7月に帝人株式会社と締結し、昨年10
月から第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験を開始しております。また昨年10月1日には、大阪大学医学部附属病院で医師主導治験を
実施しているヒト(同種)骨髄由来間葉系幹細胞「テムセル®HS注」の表皮水疱症への適用拡大について、厚生労
働省より希少疾病用再生医療等製品の指定を受けており、2018年度中の製造販売承認申請を目標として準備を進め
ております。
[主力製品への取組み]
昨年7月から成長ホルモン製剤「グロウジェクト®」の効能追加としてSHOX異常症患者に対する第Ⅲ相臨床試験
を開始いたしました。また、昨年9月28日付で、キッセイ薬品工業株式会社と共同開発中の持続型赤血球造血刺激
因子製剤ダルベポエチンアルファのバイオ後続品(開発番号:JR-131)の製造販売承認申請をおこないました。
(2)財政状態に関する説明
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は395億23百万円(前連結会計年度末比11億24百万円増)、負債
合計は106億59百万円(前連結会計年度末比2億10百万円減)、純資産合計は288億63百万円(前連結会計年度末比
13億34百万円増)となりました。
流動資産は、受取手形及び売掛金が減少した一方で現金及び預金およびたな卸資産が増加したことなどによ
り、前連結会計年度末に比べ19億80百万円増加して248億12百万円となりました。固定資産につきましては、有形
固定資産および投資有価証券が減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ8億56百万円減少して147億11
百万円となりました。
- 2 -
流動負債は、短期借入金が増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ4億75百万円増加して75億81百
万円となりました。固定負債は、長期借入金および長期リース債務が減少したことなどにより、前連結会計年度末
に比べ6億86百万円減少して30億78百万円となりました。
純資産につきましては、配当金の支払いが生じた一方で四半期純利益を計上したことなどにより、前連結会計
年度末に比べ13億34百万円増加して288億63百万円となりました。
これらの結果、第3四半期連結会計期間末における自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ1.1ポイント上昇
して71.4%となりました。
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2019年3月期の業績予想に関しましては、昨年5月11日に公表いたしました通期の業績予想から変更はありま
せん。
- 3 -
2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2018年3月31日) (2018年12月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 4,895 6,888
受取手形及び売掛金 7,103 6,771
有価証券 1,217 839
商品及び製品 1,759 2,262
仕掛品 1,790 1,713
原材料及び貯蔵品 5,474 5,638
その他 592 698
流動資産合計 22,831 24,812
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物(純額) 4,755 4,539
土地 3,882 3,882
建設仮勘定 - 154
その他(純額) 2,215 2,011
有形固定資産合計 10,853 10,587
無形固定資産 112 92
投資その他の資産
投資有価証券 3,194 2,880
その他 1,429 1,174
貸倒引当金 △22 △24
投資その他の資産合計 4,600 4,030
固定資産合計 15,567 14,711
資産合計 38,398 39,523
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 585 1,021
短期借入金 2,893 3,530
未払法人税等 887 102
賞与引当金 560 323
役員賞与引当金 80 60
その他 2,097 2,543
流動負債合計 7,105 7,581
固定負債
長期借入金 2,500 1,950
債務保証損失引当金 315 249
退職給付に係る負債 641 683
その他 307 195
固定負債合計 3,764 3,078
負債合計 10,870 10,659
- 4 -
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2018年3月31日) (2018年12月31日)
純資産の部
株主資本
資本金 9,061 9,061
資本剰余金 10,947 10,930
利益剰余金 10,469 11,503
自己株式 △4,042 △3,956
株主資本合計 26,435 27,539
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 462 577
為替換算調整勘定 169 170
退職給付に係る調整累計額 △67 △51
その他の包括利益累計額合計 563 695
新株予約権 344 437
非支配株主持分 185 190
純資産合計 27,528 28,863
負債純資産合計 38,398 39,523
- 5 -
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
(四半期連結損益計算書)
(第3四半期連結累計期間)
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2017年4月1日 (自 2018年4月1日
至 2017年12月31日) 至 2018年12月31日)
売上高 15,248 15,528
売上原価 4,255 4,607
売上総利益 10,993 10,920
販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費合計 7,690 8,397
営業利益 3,302 2,522
営業外収益
受取利息 14 15
受取配当金 25 25
為替差益 8 32
受取保険金 11 39
その他 10 21
営業外収益合計 70 134
営業外費用
支払利息 20 16
有価証券償還損 - 19
その他 8 4
営業外費用合計 29 40
経常利益 3,344 2,616
特別利益
債務保証損失引当金戻入額 14 66
その他 0 6
特別利益合計 15 72
特別損失
固定資産処分損 20 37
自主回収関連損失 - 178
その他 - 2
特別損失合計 20 218
税金等調整前四半期純利益 3,339 2,471
法人税、住民税及び事業税 813 539
法人税等調整額 42 72
法人税等合計 856 612
四半期純利益 2,483 1,859
非支配株主に帰属する四半期純利益 0 △7
親会社株主に帰属する四半期純利益 2,483 1,867
- 6 -
(四半期連結包括利益計算書)
(第3四半期連結累計期間)
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2017年4月1日 (自 2018年4月1日
至 2017年12月31日) 至 2018年12月31日)
四半期純利益 2,483 1,859
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 82 114
為替換算調整勘定 8 14
退職給付に係る調整額 32 16
その他の包括利益合計 123 145
四半期包括利益 2,607 2,005
(内訳)
親会社株主に係る四半期包括利益 2,607 1,999
非支配株主に係る四半期包括利益 0 5
- 7 -
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
該当事項はありません。
(追加情報)
(「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」等の適用)
「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を第1四半期会計
期間の期首から適用しており、繰延税金資産は投資その他の資産の区分に表示しております。
- 8 -