4552 JCRファーマ 2019-05-10 16:40:00
ペプチドリームとJCRファーマの共同研究において血液脳関門通過性を付与するキャリアペプチド創製のお知らせ [pdf]

                                          2019年5月10日
各     位




                   会 社 名   J C R フ ァ ー マ 株 式 会 社
                   代表者名    代表取締役会長兼社長     芦 田      信
                                  (東証1部 コード番号4552)
                   問合せ先    執行役員経営企画本部長 本 多         裕
                                   (TEL 0797-32-8591)


            ペプチドリームとJCRファーマの共同研究において
          血液脳関門通過性を付与するキャリアペプチド創製のお知らせ


    当社とペプチドリーム株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:リード・パ
トリック)は、2016年2月に開始した共同研究において、血液脳関門通過を可能とするキャ

リアとしての特殊環状ペプチドの創製に成功したことをお知らせいたします。


 詳細につきましては、別紙をご覧ください。



 なお、本件に関する今期当社連結業績への影響は、期首計画に織込み済みであるため、

2020年3月期の連結業績予想の数値から変更はございません。


                                                以   上
                                                   2
                                                   2019 年 5 ⽉ 10 ⽇
                                      ペ プ チ ド リ ー ム 株 式 会 社
                                           //www.pe
                                      http:/      eptidream .com/
                                      (証券
                                        券コード:4
                                             4587 東証第
                                                    第⼀部)


                                     JCRフ ァ ー マ 株 式 会 社
                                      http: //www.j c
                                                    crpharm.c
                                                            co.jp/
                                      (証券
                                        券コード:4
                                             4552 東証第
                                                    第⼀部)

各        位


           ペプチ
             チドリームとJC Rファー
                         ーマの共同
                             同研究にお
                                 おいて
         血   門通過性を付与す
         血液脳関門      するキャリアペプチチド創製の
                                 のお知らせ
                                     せ

     ペプチドリーム株
            株式会社(代
                 代表取締役社
                      社長:リード・パトリック、本社 :神奈川県川
                                           川崎市、
    東証第一
       一部、以下「ペプチドリ
                 リーム」)と
                      とJCRファ
                           ァーマ株式会
                                会社(代表取
                                     取締役会長兼
                                          兼社長:
    芦田 信
       信、本社:兵庫県芦屋市、
                  、東証第一部
                       部、以下「J
                            JCRファー
                                 ーマ」)は、 2016 年 2 月に開始
                                                 月
    した共同
       同研究におい
            いて、血液脳
                 脳関門(Blo od-Brain Ba
                                   arrier:BBB
                                            B、以下「BB
                                                  BB」)通過を
                                                        を可能と
    するキャ
       ャリアとして
            ての特殊環状
                 状ペプチドの
                      の創製に成功
                           功したことをお知らせいた
                                      たします。


     多くの薬物は BB を容易に
             BB   に通過するこ
                       ことができず
                            ず、脳内への取り込み効率
                                       率の低さが中
                                            中枢神経
    系疾患の
       の医薬品開発
            発において大
                 大きな課題と
                      となっていま
                           ます。このた
                                たび創製した
                                     たキャリアペ
                                          ペプチド
    は、様々
       々な種類の薬
            薬物に対し、ペプチド-
                      -薬物複合体
                           体(Peptide Drug Conju
                                              ugate、以下
                                                     下「PDC」)
    とするこ
       ことで BBB 通過能を付与し、脳内 への取り込み効率を向上
                                    上させる効果
                                         果があります
                                              す。この
    キャリア
       アペプチドは
            は、抗体を中
                 中心とするタ
                      タンパク質、
                           、ペプチド、核酸、低分
                                     分子化合物等
                                          等、幅広
    い薬物へ
       への応用が可
            可能ですが、既に抗体医
                      医薬の BBB 通過において
                              通    て極めて有効
                                        効であること
                                             とを動物
    モデルで
       で実証済みで
            です。また、低分子化合
                      合物を中心と
                           とした他の薬
                                薬物への応用
                                     用についても
                                          も、体内
    動態を含
       含む実証デー
            ータの確認を
                 を引き続き進
                      進めて参ります。


     今後、両社は BB 通過能を
             BB   を付与したい
                       い薬物にこのキャリアペプチドを付加
                                       加することで
                                            で、新た
    に脳内で
       での薬効が期
            期待できる薬
                 薬物の創製を
                      を推進すると
                           とともに、第
                                第三者へのラ
                                     ライセンス活
                                          活動を開
    始いたし
       します。第三
            三者へのライ
                 イセンス活動
                      動においては
                           は、手続き効
                                効率化の観点
                                     点から問い合
                                          合わせ窓
    口、およ
       よび契約締結
            結からキャリ
                 リアペプチ ドの供給まで
                            で主としてペ
                                 ペプチドリー
                                      ームが担当し
                                           します。
    本キャ リアペプチ ドのライセ
                  センス活動に
                       によって得 られる収益は、ペプチ
                                      チドリームと
                                           とJCR
    ファーマ
       マとの間で分
            分配されます    リアペプチドを活用する
                 す。本キャリ         ることで、現
                                     現在有効な治
                                          治療薬が
    存在しな
       ない様々な中
            中枢神経系疾
                 疾患等におい
                      いて医薬品開
                           開発が大きく
                                く加速するこ
                                     ことを期待し
                                          していま
    す。
                                                               以上
【ペプチドリーム株式会社             代表取締役社長    リード・パトリック、取締役副社長   舛屋圭一
のコメント】
BBBを通過させて薬剤を脳内に届けるという創薬研究開発における大きなチャレンジに対して、
一つの解決策を提供できることに大変興奮しております。特に中枢移行性が極めて乏しいとさ
れる抗体を中心とするタンパク製剤を脳内に運べることのメリットは極めて大きいと考えてい
ます。ペプチドリーム及びJCRファーマがそれぞれキャリアペプチドを使用して独自にPDCを
開発するだけでなく、広く第三者へライセンスすることで中枢神経系疾患領域等における医薬
品開発の全体的な加速に貢献できると考えています。


【JCRファーマ株式会社 代表取締役会長兼社長 芦田 信のコメント】
当社独自の BBB 通過技術である“J-Brain Cargo®”に関する知見と、ペプチドリーム独自の創薬
開発プラットフォームシステムによる特殊環状ペプチド創製技術を用い、2016 年 2 月から開始
した両社の共同研究における成果として、BBB 通過を可能とするキャリアとしての特殊環状ペプ
チドの創製に成功したことは大変嬉しく思います。この成果を活かし、今後もより多くの患者
の皆さんの治療に貢献できるよう、引き続き両社で取り組んでまいります。

 【ペプチドリーム株式会社について】
   ペプチドリーム株式会社は、「日本発、世界初の新薬を創出し社会に貢献したい」という
  創業理念のもと、2006 年 7 月に設立されました。独自の創薬探索システム PDPS(Peptide
  Discovery Platform System)を用い、極めて広範囲にわたる特殊ペプチドを多数(数兆種
  類)合成し高速で評価を可能にすることで、創薬において重要なヒット化合物の創生、リー
  ド化合物の選択、もしくはファーマコフォアの理解を極めて簡便にしかも効率的に行えるよ
  うにしました。これによりペプチドリーム株式会社は特殊ペプチドを用いた創薬企業の世界
  的なリーダーとして世界中の病気で苦しんでいる人々に画期的新薬を提供することを使命と
  して、研究開発に取り組んでおります。


 【JCRファーマ株式会社について】
    「医薬品を通して人々の健康に貢献する」という企業理念のもとで、様々な疾患で苦しむ
  患者さんのために、JCRファーマ の持つ高レベルの技術を結集して付加価値の高い新薬の
  開発を進めています。2010 年には日本初となるバイオシミラーとして「エポエチンアルファ
  BS 注 JCR」を発売し、2016 年には日本初となる他家由来再生医療等製品「テムセルⓇHS 注」
  を発売しました。更に、昨年 11 月には、JCRファーマにとって初となるライソゾーム病治
  療酵素製剤として「アガルシダーゼ ベータ BS 点滴静注 JCR」を発売しました。創業 40 周年
  を迎えた 2015 年度には、初となる中期経営計画を公表しました。創業以来ターゲットにして
  いる希少疾病用医薬品分野に独自のバイオ技術、細胞治療・再生医療技術で挑戦し、「グ
  ローバルで存在感のある研究開発型企業」としてさらなる飛躍を目指しています。



 【本リリースに関するお問い合わせ先】
   ペプチドリーム株式会社 IR 広報部 岩田
   TEL:044-223-6612
   JCRファーマ株式会社 経営企画本部 広報・IR 担当
   TEL:0797-32-8591
 【本件キャリアペプチドのライセンス・共同研究に関するお問い合わせ先】
   ペプチドリーム株式会社 BBB キャリアペプチド窓口
   E-mail: bbb-pdc@peptidream.com