4549 栄研化 2019-04-25 15:00:00
新経営構想「EIKEN ROAD MAP 2019」及び新中期経営計画策定について [pdf]
News Release
2019 年 4 月 25 日
各 位
会社名 栄 研 化 学 株 式 会 社
代表者名 代表執行役社長 和田 守史
(コード番号 4549 東証第 1 部)
問合せ先:広報課長 戸田 和絵
(TEL. 03-5846-3379)
新経営構想「EIKEN ROAD MAP 2019」及び新中期経営計画策定について
当社は、新経営構想として「EIKEN ROAD MAP 2019」を策定いたしましたのでお知らせいたし
ます。当社は、本年 2 月 20 日で創立 80 周年を迎えました。しかし、80 年は通過点であり、100
周年に向けて持続的な成長を目指し、「EIKEN ROAD MAP 2019」に基づく事業計画を策定・実行
し、更なる企業価値向上に取り組んでまいります。
また、2022 年 3 月期までのグループ中期経営計画を策定しましたのでお知らせいたします。当社
グループは、「EIKEN ROAD MAP 2019」の基本戦略に従い重点施策を設定し、グローバル企業
“EIKEN”の実現に向け、社内体制の整備を行い、持続的な成長と着実な収益性の向上を目指します。
記
Ⅰ.「EIKEN ROAD MAP 2019」策定の背景
米国の保護貿易に端を発する通商問題、英国の EU 離脱の混迷など、世界経済の動きは予断を
許さない状況にあります。一方、世界はボーダレスの時代に入り、GAFA に代表される巨大企業
の動向や国際情勢の変化が日本経済に及ぼす影響は大きなものとなっており、世界の動向は先の
見えない時代になってきています。
当社は、「EIKEN ROAD MAP 2009」のもとに、企業価値の向上を図るとともに、グローバル
企業への変革を柱として、持続的な成長を遂げてきました。この成長を継続し、事業のスピード
アップと拡大を図ることが必要と考え、新たな「ROAD MAP」を策定しました。
「EIKEN ROAD MAP 2019」は、創立 90 周年にあたる 2028 年度に「世界的な臨床検査薬企
業として、人々の健康を守り続ける」という、当社グループのグランドビジョンを実現するため
の基本戦略を示しています。
Ⅱ.「EIKEN ROAD MAP 2019」の全体像
1.事業領域
臨床検査事業
食品・環境検査事業
動物検査事業
2.グランドビジョン
「Saving Your Health」
(世界的な臨床検査薬企業として、人々の健康を守り続ける)
3.基本戦略
(1)基本戦略1 -成長と利益性の向上-
① グローバル展開の推進
② 国内販売の維持・シェアアップ
③ 利益性の向上
(2)基本戦略2 -新たなビジネスの創出-
①オープンイノベーションによる戦略的提携
②新規事業、新規市場の創出と進出
(3)基本戦略3 -基盤整備―
①IoT、AIによる生産性の向上
②人財の育成・確保と機構改革
③販売網整備とマーケティングの強化
Ⅲ.中期経営計画
1.経営目標
2020 年 3 月期~2022 年 3 月期を構造改革期と位置づけ、グローバル企業“EIKEN”の実現に
向けた社内体制の整備を行い、ヘルスケアを通じて世界に貢献するとともに持続的な成長と着
実な収益性の向上を目指します。
2.業績目標
(百万円)
2020 年 3 月期 2021 年 3 月期 2022 年 3 月期
売上高 35,900 37,000 38,700
海外向け売上高 6,920 7,930 9,460
海外向け売上比率 (%) 19.3 21.4 24.4
営業利益 3,600 3,950 5,320
営業利益率(%) 10.0 10.7 13.7
ROE (%) 7.4 8 10
3.重点施策
(1)経営効率を高めるための基盤整備
□ 基幹システムの統合、品質システムのIT化及び営業サービス部門のIT化による付加価値の
高いサービスの提供
□ グローバル展開を促進するためのシンプルかつフラットな組織機能・構造の改革
□ 生産及び流通拠点の強化と整理統合による効率化のアップ
(2)グローバル展開の推進
□ 大腸がんスクリーニング検査の普及促進と国家スクリーニングの獲得、新興国市場の開拓
□ 免疫血清学的検査用試薬、特に、ABC分類(胃の健康度評価)の普及拡大
□ シスメックス株式会社との販売提携による尿定性検査分野での販売拡大
□ LAMP法を用いた結核菌群検査及びマラリア検査等の展開加速
(3)国内販売の維持とシェアアップ
□ 自社製品群のラインアップ拡大による着実な成長
□ 大腸がん、ABC分類(胃の健康度評価)の普及拡大と消化器がんスクリーニングブランド
の確立
□ 小型全自動遺伝子検査システム(Simprova)の販売展開
(4)研究開発力の強化
□ 小型全自動遺伝子検査システム(Simprova)の新規パネルの開発推進
□ オープンイノベーションによる新規バイオマーカーの開発
□ プライマリケア領域などを対象とした新たなPOCTプラットフォームの開発
4.株主還元
当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の最重要課題のひとつと位置づけたうえで、財
務体質の強化と積極的な事業展開に必要な内部留保の充実を勘案し、安定した配当政策を実施
することを基本方針としております。具体的には、連結配当性向 30%以上の配当の継続を目標
としております。
以上