4549 栄研化 2021-04-28 15:00:00
2021年3月期説明会資料 [pdf]
2021年3月期
決算説明会
2021年4月28日
栄研化学株式会社
(証券コード:4549)
■目次
1 2021年3月期 トピックス
2 2021年3月期 決算概要
3 2022年3月期 重点施策・業績予想
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■トピックス
新型コロナウイルス検出試薬
2020年 4月 発売
2020年 9月 月産50万テスト分安定的供給体制整備
2020年10月 海外展開開始 ― インドへ出荷 Loopamp 新型コロナウイルス2019
(SARS-CoV-2) 検出試薬キット
― CE-IVD取得
リアルタイム濁度測定装置
1時間以内で結果判明 LoopampEXIA
LAMP法を用いた検査試薬の安定供給およびグローバル展開により
新型コロナウイルス感染症対策への貢献に努めております
3
■トピックス
主な新製品
➢ ハンモックタイプの採便シート『べんとりくん』 (2020年9月)
➢ 『OC-カルプロテクチン‘栄研’』 (2020年10月)
➢ 『Loopamp B型インフルエンザウイルス検出試薬キット』 (2020年12月) US-2300
➢ 『OC-Fca Reagent』(CE) (2021年1月) ※海外向けカルプロテクチン試薬
➢ 尿自動分析装置『US-2300』 (2021年2月)
➢ 便潜血測定装置 『OCセンサーCeres』 (2021年2月)
➢ 『Simprova 抗酸菌症パネル MTB,MAI』 (2021年3月) OCセンサーCeres
➢ 『Simprova 呼吸器ウイルスパネルSARS-CoV-2, FluA, FluB』 (2021年3月)
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■トピックス
➢ アメリカUSPSTF 大腸がんスクリーニングガイドラインにおいて開始年齢50歳から
45歳への引き下げを推奨
➢ イングランド大腸がん国家スクリーニング開始年齢を60歳から50歳に引き下げ
(2021年度~)
➢ オーストラリア大腸がん国家スクリーニング契約更新
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2021年3月期決算概要
■連結業績
(百万円)
2020年3月期 2021年3月期 前期比 対予算※
実績 構成比 実績 構成比 増減率 達成率
売上高 36,585 100.0% 38,667 100.0% 105.7% 104.2%
うち海外向け売上高 7,040 19.2% 6,895 17.8% 97.9% 99.9%
営業利益 4,622 12.6% 6,612 17.1% 143.0% 119.4%
経常利益 4,723 12.9% 6,808 17.6% 144.1% 120.1%
親会社株主に帰属する
3,538 9.7% 5,044 13.0% 142.5% 117.0%
四半期純利益
※修正後予算(2021年1月27日に業績予想を修正しております)
➢ 売上高: 新型コロナウイルス検出試薬及び遺伝子検査装置が大幅に伸び増収
検診市場は例年の水準には至らぬものの国内、海外ともにほぼ回復
➢ 利益面: 新型コロナウイルス検出試薬を中心に利益が大幅に増加
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■セグメント別売上高
➢ 新型コロナウイルス感染症による影響はセグメント毎に違いあり 38,667
(百万円) 36,585
2020年3月期 2021年3月期 前期比 9,632
便潜血検査用試薬 10,352 9,632 93.0% 10,352
免疫血清検査用試薬
9,917 9,117 91.9%
(便潜血検査用試薬除く) 9,117
尿検査用試薬 3,340 3,380 101.2% 9,917
微生物検査用試薬 4,623 3,989 86.3% 3,380
生化学的検査用試薬 609 594 97.5% 3,340 3,989
器具・食品環境関連培地 2,162 2,125 98.3% 4,623
594
2,125
遺伝子関連(装置含む) 1,331 6,390 479.9% 609
2,162 6,390
医療機器関連(遺伝子以 1,331
4,247 3,437 80.9%
外)・その他 4,247 3,437
合計 36,585 38,667 105.7% 2020年3月期 2021年3月期
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■セグメント別売上高 - 遺伝子関連(装置含む)
➢ 新型コロナウイルス検出試薬関連:
〇新型コロナウイルス検出試薬および遺伝子検査装置の売上が大幅に伸長
試薬累計導入施設数 約800施設
〇海外展開 インド、中央アジア、欧州
➢ TB-LAMP: 結核高負担国におけるガイドライン収載及びグローバルファンド採択
➢ ライセンス: 特許料収入: 1,285百万円 (前期実績 :556百万円)
通 期 6,390 (百万円)
Loopamp新型コロナウイルス2019 リアルタイム濁度測定装置
1,315 1,331 (SARS-CoV-2)検出試薬キット LoopampEXIA
当社独自技術LAMP法を用いた、医療、食品、環境
など幅広い分野に展開する遺伝子検査関連製品
TB-LAMP(結核検査)は2016年にWHOの推奨を取
得し、途上国向けに展開中
2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期
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■セグメント別売上高 - 便潜血検査用試薬 ・ 尿検査用試薬
➢ 便潜血検査用試薬は上期までの検診中断によるマイナス分をカバーしきれず売上減少
➢ 尿検査用試薬はシスメックス㈱向けの販売増が全体の減少をカバーし増収
便潜血検査用試薬 尿検査用試薬
通 期 ( )内:海外売上高 (百万円) (百万円)
通 期
10,016 10,352
(4,265) 9,632
(3,940) (3,929)
3,097 3,340 3,380
2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期 2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期
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■セグメント別売上高-免疫血清検査用試薬 ・ 微生物検査用試薬
➢ 外来患者数減少および各種検診中断の影響により売上減少
免疫血清検査用試薬 微生物検査用試薬
通 期 (百万円) 通 期 (百万円)
9,972 9,917
9,117
5,153 4,623
3,989
2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期 2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期
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■海外向け売上高
(百万円)
【便潜血検査用試薬】 欧州 北米 アジア・オセアニア・その他
各国における検診プログラムが再開され全 7,040 6,895
体として回復傾向にあるものの通期としては 6,070
売上減少
3,445 3,443
欧米でのCOVID-19禍における検診スキーム 2,489
変更によるFIT需要増
モバイル環境下の検診プログラムの増加
1,447 1,592 1,598
【尿検査用試薬】
シスメックス㈱向けの販売が増加※ 2,134 2,002 1,853
※海外向け尿検査用試薬の売上はアジア地域に含む
2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期
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■研究開発費・設備投資の推移
括弧内数字:2020.10.26発表予想数値
(百万円)
研究開発費 設備投資 減価償却費
(3,160) (3,350)
3,333 3,086 2,983 2,876
2,904
(1,860)
1,685 1,594 1,627 1,711
2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期 2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期 2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期
➢ 研究開発費: 主に便潜血検査および尿検査用装置の後継機の開発費
➢ 設備投資: 主に基幹システム開発、新型コロナウイルス検査試薬生産設備
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■連結貸借対照表(ハイライト)
(百万円)
前期末 当期末 前期末 当期末
増減額 増減額
2020年3月末 2021年3月末 2020年3月末 2021年3月末
流動資産 28,903 29,983 1,079 流動負債 11,740 12,772 1,032
うち現金及び預金 10,098 9,150 ▲948
有形固定資産 12,041 12,768 727 固定負債 1,278 1,239 ▲38
無形固定資産 1,019 1,450 431 純資産 37,303 41,672 4,368
投資その他資産 8,357 11,481 3,123
資産合計 50,322 55,685 5,362 負債・純資産合計 50,322 55,685 5,362
自己資本比率 73.5% 74.3%
(主な増減理由)
➢ 有形固定資産の増加:新型コロナウイルス増産対応
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■キャッシュ・フロー
(百万円)
2020年3月期 2021年3月期 主な内訳
税金等調整前当期純利益 6,870
減価償却費 1,711
営業活動によるキャッシュフロー 5,460 5,451 売上債権の増加 ▲1,275
法人税等の支払額 ▲1,172
有形固定資産の取得による支出 ▲1,554
投資活動によるキャッシュフロー ▲3,711 ▲2,193 無形固定資産の取得による支出 ▲557
財務活動によるキャッシュフロー ▲1,220 ▲1,275 配当金の支払 ▲1,180
現金及び現金同等物の増減額 532 1,987
現金及び現金同等物の期首残高 4,448 4,981
現金及び現金同等物の期末残高 4,981 6,968
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■配当金
株主還元方針
当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の最重要課題のひとつと位置づけたうえ
で、財務体質の強化と積極的な事業展開に必要な内部留保の充実を勘案し、安定した
配当政策を実施することを基本方針としております。具体的には連結配当性向30%以上
を目標としております。
1株あたり配当額:41円 (中間15円・期末26円※)
連結配当総額: 15億14百万円
連結配当性向: 30.0%
※直近の期末配当予想から5円増配(2021年4月28日発表)
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2022年3月期 重点施策・業績予想
■2022年3月期重点施策 ー 中期経営計画(2019年度~2021年度)最終年度
➢遺伝子検査
⚫ 新型コロナウイルス検出試薬の安定供給と販売促進
⚫ LAMP法を用いた高処理能力・全自動装置の開発
⚫ Simprovaシステムの国内展開および新規パネルの開発
⚫ 次世代シークエンサーを用いたコンパニオン診断システムの開発
➢スクリーニング検査等
⚫ コロナ禍における大腸がんスクリーニング検査の普及強化および受診率向上
への取り組み
⚫ カルプロテクチン販売促進(国内・海外)
⚫ 尿検査用試薬/装置の販売促進
⚫ 結核及びマラリア検査等の普及・定着の促進
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■2022年3月期重点施策 ー 中期経営計画(2019年度~2021年度)最終年度
➢経営効率を高めるための基盤整備
⚫ 基幹システムの統合:新生産システム稼働 2021年8月予定
⚫ 新研究棟着工 2021年6月予定
➢サステナビリティ経営への取り組み強化
https://www.eiken.co.jp/sustainability/
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■2022年3月期 連結業績予想・配当予想
(百万円)
2022年3月期 連結業績予想
金 額 構成比 対前期比
売上高 40,400 100.0% 104.5%
(うち海外向け売上高) 9,090 22.5% 131.8%
営業利益 6,370 15.8% 96.3%
経常利益 6,430 15.9% 94.4%
親会社株主に帰属する
当期純利益
4,910 12.2% 97.3%
(円)
中間配当 期末配当 年 間 配当性向
配当予想
20 21 41 30.8%
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■2022年3月期 連結業績予想の考え方
【2022年3月期連結業績予想】
■売上高 40,400百万円(前期比104.5%) ■営業利益 6,370百万円(前期比96.3%)
➢ 国内:検診市場はコロナ禍前と比較してほぼ同水準に回復、病院市場は5%程度減少と予想
➢ 海外:大腸がんスクリーニング(FIT)は、コロナ禍前より普及拡大を予想
-内視鏡検査での感染リスク回避として、FITによるトリアージの有用性認知拡大
-ウェブ検診、郵送検診の具体化
-未受診による早期発見機会喪失の認知拡大
-受診年齢引き下げ(米・英)による市場の拡大
➢ 新型コロナウイルス感染症の遺伝子検査の需要は継続を予想
-国内:検査の需要は一定数継続するが、遺伝子検査装置の設置は一巡
-海外:各国検査の需要への対応
➢ 利益面は、売上構成比率の変動による売上原価率の上昇や、 ITを活用した業務プロセスの
改革に伴う販管費の増加を見込む
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■ 2022年3月期 連結業績予想(研究開発費・設備投資の推移)
(百万円)
研究開発費 設備投資 減価償却費
5,900
3,332 3,400 2,985
3,086 2,876
2,080
1,627 1,711
2020年3月期 2021年3月期 2022年3月期 2020年3月期 2021年3月期 2022年3月期 2020年3月期 2021年3月期 2022年3月期
(予想) (予想) (予想)
➢ 研究開発費は主に継続している便潜血検査および尿検査用装置の後継機の開発費用
➢ 設備投資は新研究棟の着工を予定しており大幅増
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■新研究棟建設着工 (野木事業所)
➢ 成長戦略の具現化
ー 消化器がんのグローバルブランド確立・三大感染症の診断システムを実現するための
基盤技術の創造、付加価値の高い製品開発、品質・コストを追求した生産技術の確立
➢ 新たな情報と技術の集結によるブレイクスルー
ー オープンイノベーション・分散している研究所の集約による創造性の向上
夢現の場 ~夢を実現し、無限でありたい~
2022年10月稼働予定
完成予想図
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Saving Your Health
世界的な臨床検査薬企業として、人々の健康を守り続ける
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せん。 また、本資料に記載されている将来の予想等については、現時点で入手可能な情報に基づき当社が判断し
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