4543 テルモ 2020-05-18 15:00:00
2020年3月期 連結決算の概要 [pdf]
2020 年3月期
連結決算の概要
テルモ株式会社
代表者 代表取締役社長 CEO 佐藤 慎次郎
問合せ先責任者 IR 室長 畑 謙一
TEL:03-6742-8550
E-mail:kouhou_terumo01@terumo.co.jp
URL:https://www.terumo.co.jp/
2020 年5月 18 日
2020年3⽉期決算概要
2020年5⽉18⽇
テルモ株式会社
Chief Accounting and Financial Officer
武藤 直樹
新型コロナの影響あるも、売上・営利が過去最⾼
(億円)
為替除く
18年度 19年度 増減率
増減率
売上収益 5,995 6,289 +5% +8%
売上総利益 3,265 (54.5%) 3,439 (54.7%) +5% +9%
⼀般管理費 1,787 (29.8%) 1,845 (29.3%) +3% +6%
研究開発費 477 ( 8.0%) 506 ( 8.0%) +6% +8%
その他収益費⽤ 65 18 - -
営業利益 1,066 (17.8%) 1,106 (17.6%) +4% +11%
調整後営業利益 1,221 (20.4%) 1,250 (19.9%) +2% +9%
税引前利益 1,027 (17.1%) 1,065 (16.9%) +4%
当期利益 795 (13.3%) 852 (13.5%) +7%
USD 111円 109円
期中平均レート
EUR 128円 121円
売上収益 ︓全カンパニーでプラス伸⻑。Q4において中国中⼼に新型コロナの影響受けるも軽微
調整後営業利益︓⾼収益品の売上増に加え、⼼臓⾎管において⼀部費⽤未消化
当期利益︓為替差損が対前年⽐で縮⼩(3835億円)
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調整後営業利益増減分析
49
(億円)
57
価 29
欧
売
上 ︵格 州 81
総 規
-29
︶ 制
利 ⼀
対 57 15
308 益 般
率 薬 応 管
価 費 研 そ
効 理 究 78
果 公 ︵ 費 の
定 開 他
の 発 27
︵価 -14
︶ 収 為
売 増 の費 替 新
や 加 益
上 売 -20
︶ 費 の 型
総 上 増 ⽤ 影 コ 144
155 IT
投 加
利 に増 響 ロ
益 よ 資 ナ 1,250
1,221 の る ︵ の
-15
影 1,106
増 ︶ 響
1,066
加
18年度 18年度 19年度 19年度
営業利益 調整後 調整後 営業利益
営業利益 営業利益
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地域別売上収益 19年度
18年度
売上収益 売上収益前年⽐較
⾦額(億円) 増減率 コメント
100%=6,289億円
( )内は為替影響除く
1,963 ホスピタルの疼痛緩和やアライアンスが⼤きく牽
⽇本 +4%
31% 1,885 引。全体として安定伸⻑
+1% 為替の影響⼤。除くベースで⼼臓⾎管が⼀桁後
1,211
欧州 1,204 (+7%) 半の伸⻑、ホスピタルや⾎液・細胞テクノロジーは
19% ⼀桁半ばと堅調
1,914 +9% 全カンパニーがプラス伸⻑。
⽶州 1,756 (+12%) ⼼臓⾎管は⼆桁伸⻑
30%
中国 473 +2% Q3まで⼆桁伸⻑した⼼臓⾎管がQ4に⼊り新
462 (+8%) 型コロナの影響を受け⼤幅減速
8%
728 +6% 全カンパニーがプラス伸⻑。為替除くベースで⼼
12% アジア他 688 (+9%) 臓⾎管と⾎液・細胞テクノロジーは⼆桁伸⻑
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カンパニー別売上収益 19年度
18年度
売上収益 売上収益前年⽐較
100%=6,289億円 ⾦額(億円) 増減率 コメント
( )内は為替影響除く
3,506 ニューロが2割に近い伸⻑を維持。
+7% Q4で新型コロナの影響を中国中⼼に受け
56% ⼼臓⾎管 3,285 (+10%) るも、為替除くベースで⼆桁伸⻑
アライアンス、疼痛緩和、癒着防⽌材が
1,710 +3%
ホスピタル ⼆桁伸⻑で全体を牽引。体温計と⼿指
1,658 (+4%)
消毒剤でコロナ対策による需要増
27%
⾎液・細胞 1,072
+2% 新ソフトウェア導⼊の効果で成分採⾎装置
17% テクノロジー 1,050 (+6%) が伸⻑し全体を牽引
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⼼臓⾎管: 為替を除くベースで⼆桁の増収増益
(億円)
18年度 19年度 増減率 主なトピック ⾦額
( )内は為替影響除く
3,506
3,285 TIS ︓Q4に新型コロナの影響受けるも
為替除くベースで⼆桁伸⻑ +130
売上 +7% ニューロ︓「WEB」やストローク製品が牽引し
収益 (+10%) 2割に近い伸⻑ +75
CV ︓⼈⼯肺が牽引 +15
⾎管 ︓Q4に新型コロナの影響受け僅かに減速 +1
809 869
調整後
営業 +7% TISやニューロの売上拡⼤による利益増。
利益 (+16%) TIS全般とニューロにおいて⼀部費⽤が未消化
(率)
(25%) (25%)
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ホスピタル: 売上・利益ともに計画通りの着地
(億円)
18年度 19年度 増減率 主なトピック ⾦額
( )内は為替影響除く
1,658 1,710
医療器 : インドネシア皆保険財政難等 -3
売上 +3% 医薬品 : 疼痛緩和や癒着防⽌材が牽引 +18
収益 (+4%)
DM・ヘルスケア: 新型コロナの特需で体温計が牽引 +5
アライアンス : 計画通りの⼆桁伸⻑ +32
268 252
調整後
営業 -6% ⼭⼝⼯場増設による償却費増を受けたものの
利益 (-7%) 計画通りの着地
(率)
(16%) (15%)
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⾎液・細胞テクノロジー: 為替を除くベースで対計画上振れ
(億円)
18年度 19年度 増減率 主なトピック ⾦額
( )内は為替影響除く
⾎液センター ︓成分採⾎が牽引。
1,050 1,072 装置の新ソフトウェアによる牽引
売上 +2% に加え、新型コロナ回復者からの
収益 (+6%) ⾎漿採取の需要増 +24
アフェレシス治療︓先進国における後継装置への
切替の反動 -1
調整後 157 151 想定以上の為替影響。
営業 -4% 費⽤コントロールも寄与し為替影響除くベースで
利益 (+10%)
(率) 計画上振れ
(15%) (14%)
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主なトピックス
6年連続で「健康経営銘柄」に選定(3⽉)
全社 オーストラリアの森林⽕災に関して、寄付と⽀援活動を実施(3⽉)
温室効果ガス排出量削減⽬標が、SBTイニシアチブの認定を取得(3⽉)
袋状脳動脈瘤塞栓デバイス「Woven EndoBridgeデバイス」
の国内における製造販売承認取得を発表(1⽉)
袋状脳動脈瘤塞栓デバイス
⾎流改変ステント「FRED」の⽶国・販売承認取得を発表(1⽉) 「Woven EndoBridgeデバイス」
事業
⾎流改変ステント「FRED」、⽇本で保険収載(1⽉)
強オピオイド鎮痛薬の「フェンタニルクエン酸塩1⽇⽤テープ」 脳動脈瘤治療⽤ステント
を⽇本で発売(2⽉) 「FRED」
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19年度パイプライン製品のローンチ状況
領域 製品 地域 ローンチ 領域 製品 地域 ローンチ
アクセス ディスタルラジアル⽤⽌⾎デバイス ⽇ FY21 医療器 次期シリンジポンプ ⽇ FY20
⼼臓 PTCAバルーン 欧亜 済み ⿇酔⽤鎮痛剤(フェンタニル注射液) ⽇ 済み
医薬品
ペリフェラル ステント (TRI) ⽇⽶ 済み 癒着防⽌材(アドスプレー・ミニ) ⽇ 済み
袋状塞栓デバイス (WEB) ⽶ 済み 持続⾎糖測定器 ⽇ 済み
中間カテーテル (Sofia EX) 欧⽶ 済み ⾎糖測定システム ⽇ FY20
DM・
脳 ミニ・バルーン 欧⽶ 済み ヘルス パッチ式インスリンポンプ ⽇ 済み
ケア
⾎栓吸引カテーテル ⽇ 済み 次期⾎圧計 ⽇ 済み
ステントリーバー ⽇ 済み 次期体温計 ⽇ FY20
細胞 細胞治療⽤充填・仕上げシステム
次世代⼈⼯肺 ⽇ FY20 グローバル 済み
処理 (FINIA)
CV
⼈⼯⼼肺装置(再出荷) ⽇ FY20
⼤⼝径⼈⼯⾎管
⾎管 ⽇ 済み
(トリプレックス・アドバンスド)
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20年度業績予想
新型コロナによる影響の合理的算定が困難な為、現時点では未定
業績予想の開⽰が可能となった段階で速やかに開⽰
影響の考え⽅
⼼臓⾎管への新型コロナの影響は⽐較的⼤きく、領域と地域によって異なる。
また、時間軸の考慮が必要
ホスピタルと⾎液・細胞テクノロジーへの影響は限定的
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2020年3月期 連結決算 補足資料(IFRS)
セグメント別売上概況 (単位:百万円)
%=前年比
2019年3月期 2020年3月期
日本 海外 合計 日本 % 海外 % 合計 %
TIS 32,602 190,742 223,345 34,008 4.3% 202,331 6.1% 236,340 5.8%
ニューロバスキュラー 3,267 36,890 40,158 3,981 21.8% 43,644 18.3% 47,626 18.6%
カーディオバスキュラー 10,009 34,787 44,796 10,285 2.8% 35,973 3.4% 46,259 3.3%
血管 1,967 18,232 20,200 2,647 34.6% 17,676 -3.1% 20,324 0.6%
心臓血管カンパニー 47,846 280,653 328,500 50,924 6.4% 299,626 6.8% 350,550 6.7%
医療器 51,498 26,406 77,904 51,181 -0.6% 26,381 -0.1% 77,562 -0.4%
医薬品 43,388 - 43,388 45,191 4.2% - - 45,191 4.2%
DM・ヘルスケア 20,938 3,117 24,056 21,552 2.9% 3,006 -3.6% 24,559 2.1%
ホスピタルシステム小計 115,825 29,524 145,349 117,925 1.8% 29,388 -0.5% 147,313 1.4%
アライアンス 12,038 8,377 20,416 14,954 24.2% 8,695 3.8% 23,650 15.8%
ホスピタルカンパニー 127,864 37,902 165,766 132,880 3.9% 38,083 0.5% 170,963 3.1%
血液・細胞テクノロジーカンパニー 12,540 92,444 104,984 12,309 -1.8% 94,847 2.6% 107,156 2.1%
その他 217 13 230 226 4.3% - - 226 -1.7%
計 188,468 411,013 599,481 196,339 4.2% 432,557 5.2% 628,897 4.9%
(期中平均為替レート) (USD1=\110.92) (USD1=\108.70)
(EUR1=\128.44) (EUR1=\120.81)
キャッシュ・フロー計算書(要約) 2019年3月期 2020年3月
営業キャッシュ・フロー 93,571 117,479
投資キャッシュ・フロー △ 74,792 △ 84,714
フリーキャッシュ・フロー 18,778 32,764
財務キャッシュ・フロー △ 67,540 14,010
現金及び現金同等物の換算差額 3,912 △ 2,859
現金及び現金同等物の増減 △ 44,849 43,916
現金及び現金同等物の期首残高 167,832 122,982
現金及び現金同等物の期末残高 122,982 166,898
参考情報
2021年3月期
2019年3月期 2020年3月期
業績予想 *3
研究開発費 47,681 50,618 -
設備投資額 60,845 89,510 -
減価償却費及び償却費 *1 44,035 52,358 -
基本的一株当たり当期利益(円) *2 108.7 113.96 -
*1 2020年3月期にはIFRS第16号「リース」適用による償却費の組替えを含んでおります。当該影響を含まない場合、2020年3月期は47,673百万円になります。
*2 当社は、2019年4月1日付で普通株式1株につき2株の株式分割を行っており、前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して「基本的一株当た
り当期利益」を算定しております。
*3 2021年3月期の連結業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響を合理的に算定することが困難であることから、現時点では未定としており
ます。今後、業績予想の開示が可能となった段階で速やかに公表いたします。
テルモの開示資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基
づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。様々な要因により、実際の業績等が変動する可能性があることをご承知お
きください。実際の業績に影響を与えうる重要な要素には、テルモの事業領域を取り巻く経済情勢、為替レートの変動、競争状況などがあります。