4541 日医工 2021-11-11 15:00:00
棚卸資産評価損の計上及び業績予想の修正並びに配当予想の修正(無配)に関するお知らせ [pdf]
2021 年 11 月 11 日
各 位
会 社 名 日 医 工 株 式 会 社
(証券コード 4541 東証第 1 部)
代表者名 代表取締役社長 田 村 友 一
お問合せ先 上席執行役員 管理本部長
石 田 修 二
TEL 076-432-2121
棚卸資産評価損の計上及び業績予想の修正並びに配当予想の修正(無配)に関するお知らせ
当社は、2022 年 3 月期第 2 四半期決算(2021 年 4 月 1 日~2021 年 9 月 30 日)において、 棚
卸資産評価損の計上を行うとともに、2021 年 8 月 10 日に公表いたしました 2022 年 3 月期第
2 四半期連結業績予想及び通期連結業績予想、並びに 2022 年 3 月期中間配当予想及び期末配
当予想を下記の通り修正することといたしましたのでお知らせいたします。
記
1.棚卸資産評価損の計上について
当社は富山第一工場製造全品目について、信頼回復に向け 4 月以降 FMEA※による品質評価
を行い順次生産・出荷を再開しております。しかしながら、富山第一工場製造品について、当
社グループで保有する同種同効成分製剤へ統合を図ることが可能なもの、一定の時間をかけて
改善措置を図ることができるもの、製造再開に想定以上の時間を要することが見込まれるもの
に区分した上で検討を行った結果、今後廃棄となる可能性が高いと見込まれる原材料、仕掛品
等について棚卸資産評価損 48 億 37 百万円を計上することといたしました。
※
FMEA(Failure Mode and Effect Analysis)とは「欠陥モード影響解析」と呼ばれ、製品及
びプロセスの持っているリスクを、主に製品設計段階及びプロセス設計段階で評価し、そのリ
スクを可能な限り排除又は軽減するための技法です。ICHQ9 でもリスク評価の方法として推
奨されており、製薬企業でのリスクアセスメントで広範囲に利用されております。
-1-
2.業績予想の修正について
2022 年 3 月期第 2 四半期(累計)連結業績予想(2021 年 4 月 1 日~2021 年 9 月 30 日)
売上収益 コア営業利益 営業利益 親会社の所有者 基本的 1 株
(百万円) (百万円) (百万円) に帰属する四半 当たり四半
期利益 期利益
(百万円) (円)
前回発表予想(A) 94,000 △5,000 △5,200 △5,300 △82.61
今回予想(B) 85,900 △8,800 △14,100 △14,600 △224.40
増減額(B-A) △8,100 △3,800 △8,900 △9,300
増減率(%) △8.6 - - -
(参考)前期第 2 四半 89,631 1,360 523 146 2.28
期実績(2021 年 3 月期
第 2 四半期)
(修正の理由)
売上収益については、富山第一工場製造品について厳密な品質リスク評価とリスク低下策を
実施し慎重に当局と協議しながら出荷再開を進めていること、及び後発薬市場の状況から生産
再開品目の優先度を見直したことなどから富山第一工場での生産・出荷再開スケジュールに当
初予定より遅れが生じ市場への出荷品目数・数量が当初見込みを下回ったことから、前回予想
の 940 億円から 859 億円に修正いたします。
コア営業損失につきましては、売上計画未達による売上総利益の減少などにより、前回予想
の 50 億円から 88 億円に修正いたします。
営業損失、親会社の所有者に帰属する四半期損失については、売上計画未達による影響に加
え、上記棚卸資産評価損を計上したことなどにより、営業損失については前回予想の 52 億円
から 141 億円に、親会社の所有者に帰属する四半期損失については前回予想の 53 億円から
146 億円にそれぞれ修正いたします。
-2-
2022 年 3 月期通期連結業績予想(2021 年 4 月 1 日~2022 年 3 月 31 日)
売上収益 コア営業利益 営業利益 親会社の所有者に 基本的 1 株
(百万円) (百万円) (百万円) 帰属する当期利益 当たり当期
(百万円) 利益(円)
前回発表予想(A) 195,000 700 500 200 3.12
今回予想(B) 185,000 △11,900 △17,100 △18,600 △275.39
増減額(B-A) △10,000 △12,600 △17,600 △18,800
増減率(%) △5.1 - - -
(参考)前期実績(2021 188,218 977 107 △4,179 △65.28
年 3 月期)
(修正の理由)
富山第一工場における生産・出荷が第 3 四半期以降も漸増し、今後の業績は改善傾向に向か
っていくものと見込まれます。しかしながら、第 2 四半期までの生産・出荷スケジュールから
の遅れの影響は当連結会計年度期間中続き、さらに売上総利益率の高い品目についての生産・
出荷再開の遅延が見込まれます。それに加え、第 2 四半期連結累計期間の業績予想が大幅な減
収減益となったことなども勘案し、通期の業績予想については、売上収益を前回予想の 1,950
億円から 1,850 億円に、コア営業利益を前回予想の 7 億円から 119 億円のコア営業損失に、
営業利益を前回予想の 5 億円から 171 億円の営業損失に、親会社の所有者に帰属する当期利
益を前回予想の 2 億円から 186 億円の親会社の所有者に帰属する当期損失に、それぞれ修正
いたします。
-3-
3.配当予想の修正について
1株当たり配当金
第 2 四半期末 期末 年間
前回発表予想 10 円 00 銭 10 円 00 銭 20 円 00 銭
(2021 年 5 月 14 日)
今回修正予想 0 円 00 銭 0 円 00 銭 0 円 00 銭
当期実績
前期実績 15 円 00 銭 10 円 00 銭 25 円 00 銭
(2021 年 3 月期)
(修正の理由)
当社は、株主の皆様への適切な利益還元を継続することを重要政策のひとつとして位置付け
ており、あわせて配当性向、企業体質の一層の強化と今後の事業展開に備えるための内部留保
の充実などを勘案して決定する方針を採っております。
しかしながら、上記「2.業績予想の修正について」の通り、2022 年 3 月期第 2 四半期及
び通期で大幅な赤字決算となる見込みであることから、誠に遺憾ながら、中間配当予想及び期
末配当予想について無配に修正させていただきます。
株主の皆様には深くお詫び申し上げますとともに、早期の業績回復、復配に向けて努めてま
いりますので、引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。
(注)上記に記載した予想数値は、発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したもの
であり、実際の業績は、今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性がありま
す。なお、今回の連結業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症の第 6 波の
発生など、今後予想されるリスクによる影響は考慮しておりません。開示すべき重要事
項が発生した場合には、速やかにお知らせいたします。
以 上
-4-