4541 日医工 2020-07-30 15:00:00
ジェネリック医薬品事業の承継を目的とした株式の取得に関するお知らせ [pdf]
2020 年 7 月 30 日
各 位
会 社 名 日 医 工 株 式 会 社
(証券コード 4541 東証第1部)
代 表 者 名 代表 取締役社長 田 村 友 一
お問合せ先 社長室 コーポレート・コミュニケーション部長
北 尾 太 一
TEL 076-442-7026
ジェネリック医薬品事業の承継を目的とした株式の取得に関するお知らせ
日医工株式会社(本社:富山県、代表取締役社長 )は、2020 年 7 月 30 日開催
田村友一、以下「当社」
の取締役会において、武田テバファーマ株式会社(本社:愛知県、代表取締役 ジャンフランコ・ナッツ
ィ、以下、
「武田テバ」
)が保有するジェネリック医薬品及び高山工場に係る事業(以下、
「当該事業」
)を譲
り受けることを目的として新たに設立される株式会社(以下、「対象会社」)の全株式を取得し、当社の子
会社とすることを決議し、テバ・ファーマスーティカル・インダストリーズ社(本社:イスラエル)
、武田
薬品工業株式会社(本社:東京都)及び武田テバとの間で合意に至りましたので、下記の通りお知らせい
たします。
記
1.株式取得の理由
(1)内製化等によるグループ生産体制の最適化
武田テバの高山工場は一般固形製剤を年間 40 億錠規模で生産する能力を有しております。同工場は、
AGV(自動搬送システム)を採用した完全自動化システムに加えて、抗がん剤・抗生物質・バッグ製剤・
シリンジ製剤等の特殊製剤の製造設備を保有していることから、獲得した生産能力・設備を活用してこれ
まで外部委託していた製品の内製化等によるグループ全体の生産体制の最適化を図ることが可能となりま
す。当社グループの重複する製品については医薬品原薬の統一、製造所の統合推進、将来的には重複品目
の見直しにより徹底したオペレーション最適化を追求し、統合シナジーの最大化を図ってまいります。
取得する高山工場(岐阜県高山市松之木町 1040 番地 22)は敷地面積 118,599 ㎡、延床面積 119,282 ㎡
に製造棟(固形剤 5 棟・注射剤 3 棟)
、品質管理棟、原材料倉庫、配送センターで構成されており、従業員
は 744 名(2020 年 6 月末時点)在籍しています。
(2)品質管理体制の強化
グローバルで展開しているテバグループで培われたグローバル基準の品質管理体制と優れた人財・ノウ
ハウ等を獲得することで、当社グループの更なる品質管理体制の強化、競争力確保が可能となります。
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当該事業の譲受に伴い、当社グループの品質管理部門の体制は 600 名規模となります。
7 月 15 日付で新しく制定した『日医工グループの品質方針(安心と信頼の約束)
』のもと、優れた品質
管理・生産管理システムを基盤とした、グローバル基準に対応したサプライチェーン体制を構築し、当社
グループの更なる価値向上を図ってまいります。
2.株式取得の方法
対象会社は、武田テバの完全子会社として新設され、当該事業を吸収分割により武田テバから対象会社
が承継することを前提として当社は対象会社の株式を取得する予定です。
フェーズⅠ
フェーズⅠ フェーズⅡ
フェーズⅡ
当該事業を対象会社へ吸収分割 対象会社株式の取得
Teva Teva
100% 100%
テバ HD 武田薬品 テバ HD 武田薬品
51% 49% 51% 49%
株式取得
武田テバ 武田テバ 日医工
対価支払
100%
当該事業
・製造販売
100% 対象会社
・高山工場 Teva︓テバ・ファーマスーティカル・インダストリーズ社 当該事業
・人財 テバ HD︓テバ・ホールディングス合同会社 ・製造販売
武田薬品︓武田薬品工業株式会社 ・高山工場
対象会社
・人財
3.取得する当該事業
対象会社に吸収分割される事業内容は、武田テバが製造販売しているジェネリック医薬品(24 成分を除
く)486 品目の製造販売ならびに高山工場と当該工場で受託製造している製品に関する委受託契約が含ま
れています。
本件の株式取得後、当社グループの国内生産拠点は 8 か所となり、内服・注射・外用などの幅広い剤型
の特許が満了した製品 1,725 品目を製造販売する医療用医薬品企業となります。
当社グループはミッションステートメントに基づき、世界中の患者様とそのご家族を中心に据えた事業
戦略を推進することでグローバル総合ジェネリックメーカーを目指しており、グローバル基準に対応した
新しいサプライチェーン体制を構築して、世界の医療に貢献してまいります。
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4.異動する子会社の概要(予定)
(1) 名 称 未定
(2) 所 在 地 未定
(3) 代表者の役職・氏名 未定
(4) 事 業 内 容 医薬品等の開発・製造・販売
(5) 資 本 金 10 万円
(6) 設 立 年 月 日 2020 年 8 月 31 日(予定)
(7) 大株主及び持株比率 武田テバファーマ株式会社 100.0%
(8) 上場会社と当該会社の関係
資 本 関 係 該当事項はありません。
人 的 関 係 該当事項はありません。
取 引 関 係 該当事項はありません。
(9) 当該会社の最近3年
新たに当該事業の譲受を目的として設立される会社であるため、確定
間の連結経営成績及
した最終事業年度はありません。(※1)
び連結財政状態
(※1)分割される事業の直近の経営成績及び財政状態
売上高:31,954 百万円(2019 年1月~12 月)
総資産:33,308 百万円(2019 年 9 月末)但し、当該事業の承継に伴い、当社グループとして運営を進めて
いくことになることから、今後の収益・利益構造に変動が予想されます。従いまして、直近の経営成績と今
後の業績は必ずしも一致しません。
「8.今度の見通し」にも記載の通り、本件が決算に与える影響は現在精査中であり、今後、公表すべき
事項が発生した場合には、速やかに公表いたします。
5.株式取得の相手先の概要
(2019 年 12 月 31 日時点)
(1) 名 称 武田テバファーマ株式会社
(2) 所 在 地 愛知県名古屋市中村区太閤一丁目24番11号
(3) 代表者の役職・氏名 代表取締役 ジャンフランコ・ナッツィ
(4) 事 業 内 容 医薬品の開発・製造・販売
(5) 資 本 金 100 百万円
(6) 設 立 年 月 日 1982 年
(7) 大株主及び持株比率 テバ・ホールディングス合同会社 51.0%
武田薬品工業株式会社 49.0%
(8) 上場会社と当該会社の関係
資 本 関 係 該当事項はありません。
人 的 関 係 該当事項はありません。
取 引 関 係 該当事項はありません。
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関 連 当 事 者 へ の
該当事項はありません。
該 当 状 況
(9) 当該会社の最近3年間の経営成績及び財政状態 (単位:百万円)
決算期 2017 年 12 月期 2018 年 12 月期 2019 年 12 月期
総 資 産 315,056 223,312 240,760
売 上 高 48,094 45,596 44,364
6.取得株式数, 取得前後の所有株式の状況
-株
(1) 異 動 前 の 所 有 株 式 数 (議決権の数:-個)
(議決権所有割合:-%)
100 株
(2) 取 得 株 式 数
(議決権の数:100 個)
100 株
(3) 異 動 後 の 所 有 株 式 数 (議決権の数:100 個)
(議決権所有割合:100.0%)
取得価額については、当事者間の守秘義務により非開示とさせていただきますが、第三者による株式価値の算定結
果を検討して決定しております。
7.日程
(1) 取 締 役 会 決 議 日 2020 年 7 月 30 日
(2) 契 約 締 結 日 2020 年 7 月 30 日
(3) 株 式 譲 渡 実 行 日 2021 年 2 月 1 日(予定)
8.今後の見通し
本件株式取得が当社の 2021 年3月期の業績に与える影響については現在精査中でありますが、中長期
的に当社の企業価値向上に寄与するものと考えております。今後、公表すべき事項が発生した場合には、
速やかに公表いたします。
以 上
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(参考)当期連結業績予想(2020 年5月 18 日公表分)及び前期実績
コア営業利益 親会社の所有者に
(単位:百万円) 売上収益 営業利益
(※2) 帰属する当期利益
当期連結業績予想
199,000 7,500 7,500 5,200
(2021 年3月期)
前期連結実績
190,076 8,020 2,873 5,133
(2020 年3月期)
(※2)当社グループでは、恒常的な収益性を示す指標として「コア営業利益」を採用しております。
「コア営業利益」
は、営業利益から非経常的な要因による損益を除いて算出しております。
(参考)当社グループのミッションステートメント
我々は、我々のジェネリック医薬品が世界の患者様とそのご家族・薬剤師様・お医者様・卸売業者の方々・
製薬企業の方々に必要とされ、提供し続ける為に自ら存続する努力を行い、ジェネリックメーカーとして
世界で卓越する。
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