4536 参天薬 2021-05-11 15:00:00
2021年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結) [pdf]
2021年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
2021年5月11日
上場会社名 参天製薬株式会社 上場取引所 東
コード番号 4536 URL https://www.santen.co.jp
代表者 (役職名) 代表取締役社長兼CEO (氏名) 谷内 樹生
問合せ先責任者 (役職名) IR室 室長 (氏名) 板垣 香里 TEL 06-7664-8621
定時株主総会開催予定日 2021年6月25日 配当支払開始予定日 2021年6月28日
有価証券報告書提出予定日 2021年6月25日
決算補足説明資料作成の有無 :有
決算説明会開催の有無 :有 (証券アナリスト・機関投資家向け)
(百万円未満四捨五入)
1.2021年3月期の連結業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)連結経営成績
コアベース (%表示は対前期増減率)
親会社の所有者に
基本的1株当たり 希薄化後1株当たり
売上収益 コア営業利益 コア当期利益 帰属する
コア当期利益 コア当期利益
コア当期利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭 円 銭
2021年3月期 249,605 3.3 50,101 0.2 37,549 4.6 37,589 4.6 94.09 93.87
2020年3月期 241,555 3.2 50,023 3.7 35,894 △0.5 35,928 △0.5 90.00 89.76
IFRS(フル)ベース
親会社の所有者に 当期包括利益
売上収益 営業利益 税引前当期利益 当期利益
帰属する当期利益 合計額
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 249,605 3.3 12,917 △61.5 12,418 △61.3 6,645 △69.4 6,830 △71.1 15,379 △23.8
2020年3月期 241,555 3.2 33,535 △25.6 32,091 △25.6 21,714 △32.0 23,618 △26.1 20,185 △31.5
基本的1株当たり 希薄化後 親会社所有者帰属持分 資産合計 売上収益
当期利益 1株当たり当期利益 当期利益率 税引前利益率 営業利益率
円 銭 円 銭 % % %
2021年3月期 17.09 17.06 2.2 3.1 5.2
2020年3月期 59.16 59.01 8.0 8.0 13.9
(2)連結財政状態
親会社の所有者に 親会社所有者 1株当たり親会社
資産合計 資本合計
帰属する持分 帰属持分比率 所有者帰属持分
百万円 百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 402,353 307,050 307,585 76.4 769.67
2020年3月期 408,768 302,560 302,865 74.1 758.50
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2021年3月期 38,808 △53,355 △16,685 62,888
2020年3月期 39,947 △5,175 △12,729 91,430
2.配当の状況
年間配当金 親会社所有者帰
配当金総額 配当性向
(合計) (連結)
属持分配当率
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (連結)
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2020年3月期 - 13.00 - 14.00 27.00 10,782 45.6 3.6
2021年3月期 - 14.00 - 14.00 28.00 11,192 163.9 3.7
2022年3月期(予想) - 16.00 - 16.00 32.00 41.5
3.2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
コアベース (%表示は対前期増減率)
基本的1株当たり
売上収益 コア営業利益 コア当期利益
コア当期利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 260,000 4.2 52,000 3.8 39,000 3.9 98.34
IFRS(フル)ベース
基本的1株当たり
売上収益 営業利益
当期利益
税引前当期利益 当期利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 260,000 4.2 41,500 221.3 41,000 230.2 30,500 359.0 77.07
IFRS(フル)ベースの数値からコアベースの数値への調整内容は、添付資料P2「1.経営成績等の概況(1)当期の経営成績の概況」をご覧く
ださい。
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動):有
新規 1社 (社名)参天(中国)投資有限公司 、除外 -社
(注)特定子会社の異動には該当していませんが、当連結会計年度において、Eyevance Pharmaceuticals
Holdings Inc.を買収したことにより、同社および同社の子会社であるEyevance Pharmaceuticals LLCを
新たに連結の範囲に含めています。また、Santen Pharmaceutical Vietnam Co., Ltd.を新たに設立した
ため、連結の範囲に含めています。
Verily Life Sciences LLCとの合弁会社であるTwenty Twenty Therapeutics LLCを設立したため、同社を
新たに持分法適用の範囲に含めています。
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更
① IFRSにより要求される会計方針の変更 :無
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期 400,368,954株 2020年3月期 400,028,254株
② 期末自己株式数 2021年3月期 549,909株 2020年3月期 608,065株
③ 期中平均株式数 2021年3月期 399,455,900株 2020年3月期 399,157,463株
(注)期末自己株式数には、株式報酬制度に係る信託が保有する当社株式(2020年3月期 16,430株、2021年3月期 18,230株)が含
まれています。また、期中平均株式数の計算において控除する自己株式に含めています。
(参考)個別業績の概要
1.2021年3月期の個別業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 186,112 1.9 23,614 △31.4 25,324 △27.4 21,754 △20.6
2020年3月期 182,610 3.6 34,434 4.8 34,862 5.0 27,402 △2.2
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2021年3月期 54.44 54.33
2020年3月期 68.63 68.46
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 353,603 294,231 83.1 734.61
2020年3月期 340,007 283,522 83.2 708.12
(参考)自己資本 2021年3月期 293,713百万円 2020年3月期 282,836百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意)
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的である
と判断する一定の前提に基づいています。実際の業績等は、様々な要因により異なる結果となる可能性がありま
す。
(決算補足説明資料及び決算説明会内容の入手方法)
当社は、2021年5月12日(水)に証券アナリスト、機関投資家向けの決算説明会を開催する予定です。この説明
会で使用する資料は、当社ホームページに掲載する予定です。
参天製薬(株) (4536) 2021年3月期決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………… 2
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………… 2
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………… 8
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………… 9
(4)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 …………………………………………… 10
(5)次期の見通し ……………………………………………………………………………………… 11
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………… 11
3.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………… 12
(1)連結純損益及びその他の包括利益計算書 ……………………………………………………… 12
(2)連結財政状態計算書 ……………………………………………………………………………… 13
(3)連結持分変動計算書 ……………………………………………………………………………… 15
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………… 17
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………… 18
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………… 18
(連結財務諸表作成の基本となる重要な事項) …………………………………………………… 18
(セグメント情報等) ………………………………………………………………………………… 19
(その他の収益) ……………………………………………………………………………………… 20
(その他の費用) ……………………………………………………………………………………… 20
(1株当たり利益) …………………………………………………………………………………… 21
(企業結合) …………………………………………………………………………………………… 22
(重要な後発事象) …………………………………………………………………………………… 24
4.連結参考資料 …………………………………………………………………………………………… 25
(1)主要製品売上収益 ………………………………………………………………………………… 25
(2)開発状況 …………………………………………………………………………………………… 26
(3)設備投資、減価償却費及び償却費、製品に係る無形資産償却費ならびに研究開発費 …… 28
(4)主要通貨為替レート ……………………………………………………………………………… 28
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参天製薬(株) (4536) 2021年3月期決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
① 業績の状況
(ア)コアベース※1(P4参照)
(単位:百万円)
前期 当期 対前期増減率
売 上 収 益 241,555 249,605 3.3%
コ ア 営 業 利 益 50,023 50,101 0.2%
コ ア 当 期 利 益 35,894 37,549 4.6%
親 会 社 の 所 有 者 に 帰 属 す る
35,928 37,589 4.6%
コ ア 当 期 利 益
[売上収益]
前期と比べ3.3%増加し、2,496億円となりました。
主力の医療用医薬品事業は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の環境下でも堅調に推移
し、前期と比べ4.5%増加し、2,347億円となりました。地域別には、日本、中国、アジアで継続的
に売上伸長しています。
売上収益の内訳は次のとおりです。
上段:金額
下段:対前期増減率、( )は為替影響を除いた対前期増減率 (単位:百万円)
日本 中国 アジア EMEA 米州 合計
医療用医薬品 155,807 23,275 16,808 36,786 2,011 234,687
4.7% 4.6% 4.3% 0.4% 173.7% 4.5%
(-%) (4.8%) (5.2%) (△2.0%) (181.5%) (4.2%)
一般用医薬品 9,058 - 352 - - 9,410
△22.7% - 12.7% - - △21.8%
医 療 機 器 2,926 1 - 1,110 - 4,037
△8.0% - - 230.8% △100.0% 14.8%
そ の 他 1,343 72 56 - - 1,471
4.8% 3.7% △21.1% - - 3.4%
合 計 169,133 23,349 17,216 37,896 2,011 249,605
2.5% 4.6% 4.4% 2.5% 173.5% 3.3%
(注)外部顧客に対する売上収益を表しています。
顧客の所在地をもとに国または地域に分類しています。なお、アジアには中国を含んでいません。
EMEAは、欧州、中東およびアフリカです。
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参天製薬(株) (4536) 2021年3月期決算短信
<医療用医薬品>
◇日本
前期と比べ4.7%増加し、1,558億円となりました。「アレジオン点眼液」については高濃度
で効果の持続性が長い「アレジオンLX点眼液」を2019年11月に上市したこと、同年9月に田辺
三菱製薬株式会社と締結した共同販売促進契約に基づく活動の効果により前期と比べ31.4%増
加しました。また、当期において、「アイリーア硝子体内注射液※2(P4参照)」のプレフィル
ドシリンジ製剤である「アイリーア硝子体内注射用キット」を発売しました。なお、主力製品
の売上は次のとおりです。
・緑内障・高眼圧症治療剤領域
「タプロス点眼液」 87億円 (対前期増減率 △ 4.5%)
「タプコム配合点眼液」 26億円 (対前期増減率 + 3.3%)
「コソプト配合点眼液」 69億円 (対前期増減率 △10.1%)
「エイベリス点眼液」 25億円 (対前期増減率 +54.4%)
・角結膜疾患治療剤領域
「ジクアス点眼液」 123億円 (対前期増減率 △13.8%)
*2020年の薬価改定で市場拡大再算定を受け前期と比べ減少しましたが、数量ベースでは増加していま
す。
・抗アレルギー点眼剤領域
「アレジオン点眼液※3(P4参照)」 327億円 (対前期増減率 +31.4%)
・網膜疾患治療剤領域
「アイリーア硝子体内注射液※2」 645億円 (対前期増減率 + 7.2%)
◇中国
円換算ベースで前期と比べ4.6%増加し(為替影響を除いた成長率は+4.8%)、233億円と
なりました。なお、クラビット点眼液は、当期より集中購買による影響を受けつつも、私立病
院や薬局など他のチャネルでの拡販に注力しています。なお、主力製品の売上は次のとおりで
す。
・角結膜疾患治療剤領域
「ヒアレイン点眼液」 93億円 (対前期増減率 +17.9%)
・眼感染症治療剤領域
「クラビット点眼液」 79億円 (対前期増減率 △16.6%)
◇アジア(中国除く)
円換算ベースで前期と比べ4.3%増加し(為替影響を除いた成長率は+5.2%)、168億円と
なりました。主力製品の売上は次のとおりです。
・緑内障・高眼圧症治療剤領域
「タプロス点眼液」 19億円 (対前期増減率 + 0.8%)
「タプコム配合点眼液」 5億円 (対前期増減率 +42.6%)
「コソプト配合点眼液」 45億円 (対前期増減率 +10.1%)
◇EMEA
円換算ベースで前期と比べ0.4%増加し(為替影響を除いた成長率は△2.0%)、368億円と
なりました。主力製品の売上は次のとおりです。
・緑内障・高眼圧症治療剤領域
「タプロス点眼液」 67億円 (対前期増減率 + 3.2%)
「タプコム配合点眼液」 29億円 (対前期増減率 +15.4%)
「コソプト配合点眼液」 95億円 (対前期増減率 + 2.2%)
「トルソプト点眼液」 28億円 (対前期増減率 + 4.9%)
・角結膜疾患治療剤領域
「Ikervis(アイケルビス)」 36億円 (対前期増減率 +16.9%)
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参天製薬(株) (4536) 2021年3月期決算短信
◇米州
円換算ベースで20億円となりました。なお、米州の売上収益に含まれる、第2四半期に買収
したEyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.(米国)の売上収益は10億円です。
<一般用医薬品>
前期と比べ21.8%減少し、94億円となりました。
インバウンド需要の減退などにより減収となりましたが、「サンテボーティエシリーズ」、
新「サンテメディカルシリーズ」、「ソフトサンティアシリーズ」などの高価格帯品に引き続
き注力しています。なお、当期においては、ヒアレイン点眼液0.1%のスイッチOTC医薬品「ヒ
アレインS」を発売しました。
<医療機器>
前期と比べ14.8%増加し、40億円となりました。
眼内レンズの「レンティス コンフォート」と「エタニティ」シリーズの普及促進活動に注
力しています。
<その他>
その他の売上収益は15億円となりました。サプリメント製品の販売、株式会社クレール(連
結子会社)での無塵・無菌服のクリーニング業によるものです。
[コア営業利益]
売上総利益は、前期と比べ3.2%増加し、1,514億円となりました。
販売費及び一般管理費は、前期と比べ5.2%増加し、772億円となりました。
研究開発費は、前期と比べ3.3%増加し、241億円となりました。
以上により、コアベースでの営業利益は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で経営
環境が不安定な状況下であっても、前期と比べ0.2%増加し、501億円となりました。
※1 Santenグループでは2015年3月期のIFRS適用を機に、IFRSによる業績(「IFRS(フル)ベー
ス」)から一部の収益および費用を控除した「コアベース」での財務情報を経常的な業績を
示す指標として開示しています。IFRS(フル)ベースによる業績からコアベースでの業績へ
の調整において控除する以下の収益および費用とそれらに係る法人所得税費用を調整し、コ
アベースを算出しています。
・製品に係る無形資産償却費
・その他の収益
・その他の費用
・金融収益
・金融費用
・持分法による投資損益
・販売費及び一般管理費のうち企業買収などに係る一過性費用
※2 製造販売元であるバイエル薬品株式会社とのコ・プロモーション製品です。
※3 アレジオンLX点眼液を含みます。
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参天製薬(株) (4536) 2021年3月期決算短信
(イ)IFRS(フル)ベース
(単位:百万円)
前期 当期 対前期増減率
売 上 収 益 241,555 249,605 3.3%
営 業 利 益 33,535 12,917 △61.5%
当 期 利 益 21,714 6,645 △69.4%
親 会 社 の 所 有 者 に 帰 属 す る
23,618 6,830 △71.1%
当 期 利 益
[売上収益]
コアベースからの調整はありません。
[営業利益]
売上総利益について、コアベースからの調整はありません。
IFRS(フル)ベースの販売費及び一般管理費は、前期と比べ8.4%増加し、796億円となりまし
た。コアベースの販売費及び一般管理費に加え、Eyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.(米国)
の買収および統合業務、ならびに、持株会社体制への移行・決算期の変更に係る一過性の費用等が
24億円発生しました。
研究開発費は、コアベースからの調整はありません。
製品に係る無形資産償却費は、前期と比べ0.2%増加し、99億円となりました。これは主に、
Merck & Co., Inc.(米国)から2014年に譲り受けた眼科製品に関する無形資産、2015年より欧州
で販売を開始した「Ikervis(アイケルビス)」に関する無形資産、ならびに2016年のInnFocus,
Inc.(米国)買収に伴い取得したSTN2000100(DE-128、PRESERFLO MicroShunt)に関する無形資産
(2019年4月より償却開始)の償却によるものです。
その他の収益は、160億円となりました。これは主に、STN2000100(DE-128、PRESERFLO
MicroShunt)を開発するInnFocus, Inc.(米国)買収時に負債計上した条件付対価の公正価値(時
間的価値以外)について、米国における承認時期の遅延を前提に見直しを行った結果、帳簿価額が
変動したことによるもの(戻入益)です。
その他の費用は、409億円となりました。これは主に、InnFocus, Inc.(米国)に係る無形資産
(のれんおよび開発製造販売権)について、米国における承認時期の遅延を前提に資産価値の見直
しを行った結果、帳簿価額を回収可能価額まで減損したことによるものです。
これらにより、IFRS(フル)ベースの営業利益は、前期と比べ61.5%減少し、129億円となりま
した。
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参天製薬(株) (4536) 2021年3月期決算短信
[当期利益]
金融収益は、13億円となりました。これは主に、保有する投資有価証券に係る受取配当金による
ものです。
金融費用は、15億円となりました。これは主に、InnFocus, Inc.(米国)買収に伴う条件付対価
の公正価値変動額のうち時間的価値の変動によるものです。
持分法による投資損失は、4億円となりました。これはVerily Life Sciences LLC(米国)との
合弁会社であるTwenty Twenty Therapeutics LLC(米国)の損益のうち、当社の持分に帰属する金
額を計上したものです。
法人所得税費用は、前期より46億円減少し、58億円となりました。これは主に、試験研究費の税
額控除適用額の増加に伴う当期税金費用の減少、開発製造販売権の減損損失計上に伴う繰延税金負
債の取り崩し、および上述のIFRS(フル)ベースの営業利益の減少に伴う税引前当期利益の減少に
よるものです。
これらにより、当期利益は、前期と比べ69.4%減少し、66億円となりました。
[親会社の所有者に帰属する当期利益]
親会社の所有者に帰属する当期利益は、前期と比べ71.1%減少し、68億円となりました。売上収
益に対するその比率は、2.7%となりました。
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参天製薬(株) (4536) 2021年3月期決算短信
② 研究開発活動
<緑内障・高眼圧症領域>
プロスタグランジンF₂α誘導体およびβ遮断剤の配合剤STN1011101(DE-111A、一般名:タ
フルプロスト/チモロールマレイン酸塩)は、中国で2019年1月に第Ⅲ相試験を開始しまし
た。
EP2受容体作動薬STN1011700(DE-117、一般名:オミデネパグ イソプロピル)は、米国で
2020年11月に販売承認を申請しました。日本では2018年11月に発売しました。アジアでは、順
次販売承認を申請しており、韓国で2021年2月に発売しました。
FP/EP3受容体デュアル作動薬STN1012600(DE-126、一般名:sepetaprost)は、米国で2020
年12月に追加の第Ⅱ相試験を開始しました。日本では、後期第Ⅱ相試験を完了しています。
緑内障用デバイスSTN2000100(DE-128)は、米国で2020年6月に市販前承認(PMA)の段階
的申請を完了し、2021年2月末に米国食品医薬品局(FDA)から審査に関するフィードバック
を受け、以降協議を実施しています。欧州では、2019年4月に発売しました。韓国で2020年3
月に販売承認を申請以降、アジアで順次申請しています。カナダで、2021年3月に販売承認を
取得しました。
プロスタグランジンF₂α誘導体の乳化点眼剤STN1013001(DE-130A、一般名:ラタノプロス
ト)は、欧州およびアジアで2019年4月に第Ⅲ相試験を開始しました。
ROCK阻害剤STN1013900(AR-13324、一般名:netarsudil dimesylate)は、日本で2020年11
月に第Ⅲ相試験を開始しました。
<角結膜疾患(ドライアイを含む)領域>
ドライアイを対象とするSTN1008903(DE-089C、一般名:ジクアホソルナトリウム)は、日
本で第Ⅲ相試験を終了しました。
<網膜・ぶどう膜疾患領域>
ぶどう膜炎を対象とするSTN1010900(DE-109、一般名:シロリムス)は、米国で2018年12月
に追加の第Ⅲ相試験を開始しました。
<その他疾患領域>
近視を対象とするSTN1012700(DE-127、一般名:アトロピン硫酸塩)は、アジアで2020年4
月に第Ⅱ相試験を終了しました。日本では、2019年8月に第Ⅱ/Ⅲ相試験を開始しました。
白内障手術後無水晶体眼に挿入する乱視用(トーリック)眼内レンズMD-16は、日本で2020
年11月に発売しました。
※開発コードの附番方法変更に伴い、新開発コード(STNXXXXXXX)および既存開発コード(DE
-XXX)を併記しています。なお、AR-13324はAerie Pharmaceuticals, Inc.での開発コード
です。
③ 設備投資
当期の設備投資額は、113億円となりました。拡大を続ける需要に対し、安定供給のための
生産能力確保を目的として、滋賀プロダクトサプライセンター敷地内に医療用点眼薬製造棟の
増設、ならびに中国の現地法人「参天製薬(中国)有限公司」の新工場にかかる投資を開始し
ました。今後、見込まれる市場成長に対し、早期にキャパシティを構築することで、グローバ
ルでの競争優位を確立し、さらなる事業の成長に繋げていきます。また、事業のグローバル展
開を支え、業務標準化と抜本的な生産性効率の向上を目的として、次世代ERPへの投資等を継
続しています。
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参天製薬(株) (4536) 2021年3月期決算短信
(2)当期の財政状態の概況
資産は、4,024億円となりました。Eyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.(米国)の買収
等に伴う無形資産の増加、営業債権及びその他の債権の増加などの一方、緑内障用デバイス
STN2000100(DE-128、PRESERFLO MicroShunt)の米国における承認時期の遅延を背景とした、同
製品を開発するInnFocus, Inc.(米国)に係る無形資産(のれんおよび開発製造販売権)の減損
に伴う無形資産の減少、現金及び現金同等物の減少などにより前期末と比べ64億円減少しまし
た。
資本は、3,071億円となりました。利益剰余金の減少などがあった一方、その他の資本の構成
要素の増加などにより前期末と比べ45億円増加しました。
負 債は 、 9 53 億 円 と な り ま し た 。 営 業 債 務 及 び そ の 他 の 債 務 の 増 加 な ど が あ っ た 一 方 、
InnFocus, Inc.(米国)買収に伴う条件付対価の公正価値の変動および支払による金融負債の減
少などにより前期末と比べ109億円減少しました。
以上の結果、親会社所有者帰属持分比率は、前期末と比べ2.3ポイント増加し、76.4%となり
ました。
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参天製薬(株) (4536) 2021年3月期決算短信
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
営業活動によるキャッシュ・フローは、388億円の収入(前期は、399億円の収入)となりまし
た。主に当期利益が66億円、InnFocus, Inc.(米国)に係る無形資産の減損等に伴う減損損失
407億円、InnFocus, Inc.(米国)買収に伴う条件付対価の公正価値の変動および支払等による
長期未払金の減少173億円、減価償却費及び償却費168億円、法人所得税の支払128億円、営業債
権及びその他の債権の増加75億円によるものです。
投資活動によるキャッシュ・フローは、534億円の支出(前期は、52億円の支出)となりまし
た。主にEyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.(米国)の買収に伴う子会社株式の取得によ
る支出238億円、jCyte,Inc.(米国)とのライセンス契約に伴う無形資産の取得による支出55億
円およびAerie Pharmaceuticals, Inc.(米国)とのライセンス契約に伴う無形資産の取得によ
る支出52億円などの無形資産の取得による支出197億円によるものです。
財務活動によるキャッシュ・フローは、167億円の支出(前期は、127億円の支出)となりまし
た。主に配当金の支払い112億円によるものです。
以上の結果、現金及び現金同等物の当期末残高は、前期末と比べ285億円減少し、629億円とな
りました。
(参考)キャッシュ・フロー指標のトレンド
2020年3月期 2021年3月期
親 会 社 所 有 者 帰 属 持 分 比 率 74.1% 76.4%
時価ベースの親会社所有者帰属持分比率 181.6% 151.2%
キ ャ ッ シ ュ ・ フ ロ ー 対 有 利 子 負 債 比 率 30.9% 26.1%
イ ン タ レ ス ト ・ カ バ レ ッ ジ ・ レ シ オ 210.1倍 244.6倍
(注)親会社所有者帰属持分比率 :親会社所有者帰属持分/資産
時価ベースの親会社所有者帰属持分比率:株式時価総額/資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率 :有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ :キャッシュ・フロー/利払い
※各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しています。
※株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しています。なお、控除
する自己株式には、株式報酬制度に係る信託が保有する当社株式は含んでいません。
※キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用していま
す。有利子負債は連結財政状態計算書上に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象
としています。また、利払いは連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しています。
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(4)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
① 利益配分に関する基本方針
当社は、株主の皆様への利益還元を経営の最重要事項と位置付け、中長期的な事業環境や資金
需要と内部留保の水準、ならびに資本構成等を総合的に勘案し、配当を中心に、自己株式取得を
補完的な手段として還元することを基本としています。
内部留保につきましては、将来成長のために研究開発、事業開発、設備投資などに資源を投下
していきます。
なお、当社は、定款において中間配当を行う旨を定めており、2006年5月1日の会社法施行後
の配当につきましても、従来どおりの中間期末日、期末日を基準とした年2回の配当を継続する
予定です。中間配当につきましては取締役会、期末配当につきましては株主総会が、配当の決定
機関となります。
② 当期の配当
2021年6月に開催予定の第109期定時株主総会での承認を条件に、期末配当金を1株当たり14
円とさせて頂く予定です。すでに実施済みの中間配当金と合わせて、年間配当金は1株当たり28
円、配当性向は163.9%となります。
③ 次期の配当
次期の利益配当金は、中間配当1株当たり16円、期末配当1株当たり16円の年間32円、当期利
益に対して配当を通じた株主のみなさまへの利益還元を示す配当性向は41.5%を予想していま
す。
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参天製薬(株) (4536) 2021年3月期決算短信
(5)次期の見通し
コアベースおよびIFRS(フル)ベースでの次期の見通しは次のとおりです。
<コアベース>
(単位:百万円)
当期 次期 対前期増減率
売 上 収 益 249,605 260,000 4.2%
コ ア 営 業 利 益 50,101 52,000 3.8%
コ ア 当 期 利 益 37,549 39,000 3.9%
<IFRS(フル)ベース>
(単位:百万円)
当期 次期 対前期増減率
売 上 収 益 249,605 260,000 4.2%
営 業 利 益 12,917 41,500 221.3%
当 期 利 益 6,645 30,500 359.0%
親会社の所有者に帰属する
6,830 30,800 350.9%
当 期 利 益
売上収益は2,600億円、対前期4.2%増を予想しています。これは、国内事業は、薬価改定の影響
を受けつつも引き続き堅調に推移する見通しに加え、海外事業は、中国、アジアおよびEMEAの成長
に加え、当期に買収したEyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.(米国)の商業基盤をもとにし
た米国への本格参入によるものです。販売費及び一般管理費は810億円、対前期5.0%増、また、研
究開発費は260億円、対前期7.8%増を予想しています。会社の経常的な収益力を示すコア営業利益
は、520億円と対前期3.8%増を見込んでいます。将来成長のための資源投下の継続と引き続き費用
コントロールの強化を行うことによる経常的費用支出の抑制の両立をはかることで、持続的な利益
成長を確保することを目指します。
IFRS(フル)ベースについては、営業利益は415億円、対前期221.3%増を予想しています。これ
は主に、当期はInnFocus, Inc.(米国)に係る条件付対価の公正価値変動額の戻入益152億円およ
び無形資産(のれんおよび開発製造販売権)の減損損失403億円により一過性の収益と費用が発生し
ましたが、次期は発生しない想定によるものです。当期利益は305億円、対前期359.0%を予想して
います。これは主に、営業利益の増益に加え、当期はInnFocus, Inc.(米国)に係る一過性の収益
と費用の会計処理に伴い負担税率が上昇しましたが、次期は一過性の要因が発生しない想定に基づ
き低下を見込んでいることによるものです。
業績見通しの前提となる為替レートについては、1USドル=105円、1ユーロ=125円、1中国元
=16.5円を想定しています。
また、上記の業績予想は現在において入手可能な情報に基づいて作成しています。実際の業績
は、事業環境の変化など様々な要因により予想数値と異なる結果となる可能性があります。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
Santenグループは、資本市場における財務情報の国際的な比較可能性および利便性の向上を図るた
め、2015年3月期より国際会計基準(IFRS)を適用しています。
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3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結純損益及びその他の包括利益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
売上収益 241,555 249,605
売上原価 △94,831 △98,221
売上総利益 146,724 151,384
販売費及び一般管理費 △73,360 △79,554
研究開発費 △23,341 △24,112
製品に係る無形資産償却費 △9,898 △9,920
その他の収益 390 16,007
その他の費用 △6,980 △40,889
営業利益 33,535 12,917
金融収益 950 1,346
金融費用 △2,393 △1,488
持分法による投資損失 - △358
税引前当期利益 32,091 12,418
法人所得税費用 △10,377 △5,773
当期利益 21,714 6,645
その他の包括利益
純損益に振り替えられない項目:
確定給付制度の再測定 △253 1,573
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する
2,696 45
金融資産の純変動
純損益に振り替えられる可能性のある項目:
在外営業活動体の換算差額 △3,972 7,116
その他の包括利益 △1,529 8,734
当期包括利益合計 20,185 15,379
当期利益の帰属
親会社の所有者持分 23,618 6,830
非支配持分 △1,904 △185
当期利益 21,714 6,645
当期包括利益合計の帰属
親会社の所有者持分 22,162 15,609
非支配持分 △1,977 △230
当期包括利益合計 20,185 15,379
1株当たり当期利益
基本的1株当たり当期利益(円) 59.16 17.09
希薄化後1株当たり当期利益(円) 59.01 17.06
<コアベース>
売上収益 241,555 249,605
コア営業利益 50,023 50,101
コア当期利益 35,894 37,549
基本的1株当たりコア当期利益(円) 90.00 94.09
希薄化後1株当たりコア当期利益(円) 89.76 93.87
コア当期利益の帰属
親会社の所有者持分 35,928 37,589
非支配持分 △34 △40
コア当期利益 35,894 37,549
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(2)連結財政状態計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
資産
非流動資産
有形固定資産 35,601 39,489
無形資産 119,850 112,876
金融資産 30,848 31,903
退職給付に係る資産 - 1,619
持分法で会計処理されている投資 - 5,162
繰延税金資産 2,100 2,824
その他の非流動資産 1,813 2,249
非流動資産合計 190,212 196,122
流動資産
棚卸資産 35,282 41,575
営業債権及びその他の債権 86,999 95,992
その他の金融資産 452 527
その他の流動資産 4,392 5,248
現金及び現金同等物 91,430 62,888
流動資産合計 218,556 206,231
資産合計 408,768 402,353
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(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
資本
親会社の所有者に帰属する持分
資本金 8,366 8,525
資本剰余金 8,746 8,954
自己株式 △1,033 △934
利益剰余金 273,422 270,757
その他の資本の構成要素 13,364 20,283
親会社の所有者に帰属する持分合計 302,865 307,585
非支配持分 △305 △535
資本合計 302,560 307,050
負債
非流動負債
金融負債 27,592 10,141
退職給付に係る負債 1,738 1,210
引当金 570 600
繰延税金負債 7,228 3,290
その他の非流動負債 1,483 1,514
非流動負債合計 38,611 16,754
流動負債
営業債務及びその他の債務 32,578 38,106
その他の金融負債 18,777 23,739
未払法人所得税等 6,848 5,458
引当金 633 819
その他の流動負債 8,761 10,428
流動負債合計 67,597 78,549
負債合計 106,208 95,303
資本及び負債合計 408,768 402,353
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(3)連結持分変動計算書
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
その他の資本の構成要素
その他の包
括利益を通
資本金 資本剰余金 自己株式 利益剰余金 確定給付制 じて公正価
度の再測定 値で測定す
る金融資産
の純変動
2019年4月1日残高 8,252 8,661 △1,131 258,659 - 10,230
当期包括利益
当期利益 23,618
その他の包括利益 △253 2,696
当期包括利益合計 - - - 23,618 △253 2,696
所有者との取引額
新株の発行 114 114
自己株式の取得 △22
自己株式の処分 △85 121
配当金 △10,379
株式報酬取引 56
その他 1,523 253 △1,776
所有者との取引額合計 114 85 99 △8,856 253 △1,776
2020年3月31日残高 8,366 8,746 △1,033 273,422 - 11,150
その他の資本の構成要素
親会社の
在外営業 所有者に
非支配持分 資本合計
活動体の 新株予約権 合計 帰属する
換算差額 持分合計
2019年4月1日残高 5,428 802 16,461 290,900 1,672 292,572
当期包括利益
当期利益 - 23,618 △1,904 21,714
その他の包括利益 △3,899 △1,457 △1,457 △73 △1,529
当期包括利益合計 △3,899 - △1,457 22,162 △1,977 20,185
所有者との取引額
新株の発行 △117 △117 112 112
自己株式の取得 - △22 △22
自己株式の処分 - 35 35
配当金 - △10,379 △10,379
株式報酬取引 - 56 56
その他 △1,523 - -
所有者との取引額合計 - △117 △1,640 △10,198 - △10,198
2020年3月31日残高 1,529 686 13,364 302,865 △305 302,560
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当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
その他の資本の構成要素
その他の包
括利益を通
資本金 資本剰余金 自己株式 利益剰余金 確定給付制 じて公正価
度の再測定 値で測定す
る金融資産
の純変動
2020年4月1日残高 8,366 8,746 △1,033 273,422 - 11,150
当期包括利益
当期利益 6,830
その他の包括利益 1,573 45
当期包括利益合計 - - - 6,830 1,573 45
所有者との取引額
新株の発行 160 160
自己株式の取得 △4
自己株式の処分 △20 102
配当金 △11,187
株式報酬取引 68
その他 1,692 △1,573 △119
所有者との取引額合計 160 208 98 △9,495 △1,573 △119
2021年3月31日残高 8,525 8,954 △934 270,757 - 11,075
その他の資本の構成要素
親会社の
在外営業 所有者に
非支配持分 資本合計
活動体の 新株予約権 合計 帰属する
換算差額 持分合計
2020年4月1日残高 1,529 686 13,364 302,865 △305 302,560
当期包括利益
当期利益 - 6,830 △185 6,645
その他の包括利益 7,161 8,778 8,778 △45 8,734
当期包括利益合計 7,161 - 8,778 15,609 △230 15,379
所有者との取引額
新株の発行 △167 △167 152 152
自己株式の取得 - △4 △4
自己株式の処分 - 82 82
配当金 - △11,187 △11,187
株式報酬取引 - 68 68
その他 △1,692 - -
所有者との取引額合計 - △167 △1,859 △10,888 - △10,888
2021年3月31日残高 8,689 518 20,283 307,585 △535 307,050
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(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
当期利益 21,714 6,645
減価償却費及び償却費 16,573 16,768
減損損失 5,825 40,664
持分法による投資損益(△は益) - 358
金融収益及び金融費用(△は益) △592 △609
法人所得税費用 10,377 5,773
営業債権及びその他の債権の増減(△は増加) △3,054 △7,514
棚卸資産の増減(△は増加) △981 △4,590
営業債務及びその他の債務の増減(△は減少) 717 4,948
引当金及び退職給付に係る負債の増減(△は減少) △1,242 △176
未払金の増減(△は減少) 1,305 3,199
長期未払金の増減(△は減少) 1,279 △17,344
その他 1,584 2,993
小計 53,506 51,115
利息の受取額 200 195
配当金の受取額 581 490
利息の支払額 △190 △159
法人所得税の支払額 △14,149 △12,834
営業活動によるキャッシュ・フロー 39,947 38,808
投資活動によるキャッシュ・フロー
投資の取得による支出 △398 △3,384
投資の売却による収入 3,503 3,070
子会社株式の取得による支出 - △23,834
持分法で会計処理されている投資の取得による支出 - △5,349
有形固定資産の取得による支出 △5,824 △4,139
無形資産の取得による支出 △3,404 △19,665
その他 949 △55
投資活動によるキャッシュ・フロー △5,175 △53,355
財務活動によるキャッシュ・フロー
長期借入れによる収入 1,477 307
長期借入金の返済による支出 △500 △3,000
配当金の支払額 △10,379 △11,188
リース負債の返済による支出 △2,859 △2,952
その他 △469 148
財務活動によるキャッシュ・フロー △12,729 △16,685
現金及び現金同等物の増減額 22,044 △31,232
現金及び現金同等物の期首残高 70,796 91,430
現金及び現金同等物の為替変動による影響 △1,410 2,690
現金及び現金同等物の期末残高 91,430 62,888
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(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(連結財務諸表作成の基本となる重要な事項)
1.作成の基礎
(1)IFRSに準拠している旨
Santenグループは、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省
令第28号)第1条の2に規定される「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、同
第93条の規定により、連結財務諸表をIFRSに準拠して作成しています。
(2)測定の基礎
Santenグループの連結財務諸表は、公正価値で測定する金融商品等を除いて取得原価を基礎と
して作成しています。
(3)機能通貨及び表示通貨
Santenグループの連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨とし、百万円未満
を四捨五入により表示しています。
2.重要な会計方針
Santenグループが連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、前連結会計年度の連結財
務諸表において適用した会計方針と同一です。
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(セグメント情報等)
1.報告セグメントの概要
Santenグループは、単一セグメントであるため、セグメント情報の記載を省略しています。
2.製品及びサービスごとの情報
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
医療用医薬品 一般用医薬品 医療機器 その他 計
外部顧客への売上収益 224,584 12,034 3,515 1,422 241,555
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
医療用医薬品 一般用医薬品 医療機器 その他 計
外部顧客への売上収益 234,687 9,410 4,037 1,471 249,605
3.地域ごとの情報
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
日本 中国 アジア EMEA 米州 計
外部顧客への
165,024 22,321 16,496 36,979 735 241,555
売上収益(注)1
非流動資産
100,173 5,202 792 8,818 42,279 157,264
(注)2
(注)1 売上収益は顧客の所在地を基礎とし、国または地域に分類しています。なお、アジアには中国を含んでいませ
ん。
2 非流動資産は資産の所在地を基礎とし、国または地域に分類しています。また、金融資産および繰延税金資産を
含んでいません。なお、米州の非流動資産の所在地は米国です。
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
日本 中国 アジア EMEA 米州 計
外部顧客への
169,133 23,349 17,216 37,896 2,011 249,605
売上収益(注)1
非流動資産
92,030 7,245 637 15,373 39,330 154,615
(注)2
(注)1 売上収益は顧客の所在地を基礎とし、国または地域に分類しています。なお、アジアには中国を含んでいませ
ん。
2 非流動資産は資産の所在地を基礎とし、国または地域に分類しています。また、持分法で会計処理されている投
資、金融資産、退職給付に係る資産および繰延税金資産を含んでいません。なお、米州の非流動資産の所在地は
米国であり、Eyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.およびEyevance Pharmaceuticals LLC取得に関するのれ
んの暫定的な金額が含まれています。
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参天製薬(株) (4536) 2021年3月期決算短信
4.主要な顧客ごとの情報
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
顧客の名称又は氏名 売上収益
株式会社スズケン 46,984
株式会社メディセオ 33,263
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
顧客の名称又は氏名 売上収益
株式会社スズケン 49,137
株式会社メディセオ 35,727
(その他の収益)
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
InnFocus, Inc.(米国)買収に伴う条件付対価の公正価値の変動額15,223百万円をその他の収益
に計上しています。条件付対価は、STN2000100(DE-128、PRESERFLO MicroShunt)の開発の進捗お
よび販売実績に応じたマイルストンであり、その公正価値は、主に開発成功確率および将来販売計
画を基に算定しています。当社は、米国において2020年6月に市販前承認(PMA)申請を行った
STN2000100(DE-128、PRESERFLO MicroShunt)について、2021年2月末に米国食品医薬品局
(FDA)から審査に関するフィードバックを受け、以降協議を実施しています。今後、協議に時間
がかかる可能性も考えられることから、開発成功確率および将来販売計画は、2021年度上期を想定
していた米国における承認時期の遅延を前提に見直しています。
(その他の費用)
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
前連結会計年度に認識した減損損失5,825百万円をその他の費用に計上しています。
その分類は、有形固定資産に係る減損損失3,667百万円および無形資産に係る減損損失2,158百万
円です。有形固定資産に係る減損損失3,667百万円は、当社の連結子会社である重慶参天科瑞製薬
有限公司(中国)が保有する現在建設中の工場(主に建設仮勘定)について、想定されていた収益
が見込めなくなったため、帳簿価額を回収可能価額まで減額したものです。なお、回収可能価額は
処分費用控除後の公正価値(売却予定価額等)により測定しており、当該公正価値のヒエラルキー
はレベル3です。
無形資産に係る減損損失2,158百万円は、当社が保有するTRACON Pharmaceuticals, Inc.(米
国)と開発を進めていた滲出型加齢黄斑変性の治療薬DE-122に係る無形資産について、開発中止に
伴い収益が見込めなくなったため、帳簿価額を全額減損したものです。
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
当連結会計年度に減損損失40,664百万円を認識し、その他の費用に計上しています。
その主な内容は、STN2000100(DE-128、PRESERFLO MicroShunt)に係る無形資産および同製品を
開発するInnFocus, Inc.(米国)に係るのれんの帳簿価額を回収可能価額まで減額し、無形資産に係
る減損損失40,312百万円(製品に係る無形資産24,628百万円、のれん15,684百万円)を認識したこ
とによるものです。この回収可能価額は、使用価値により測定しており、将来キャッシュ・フロー
を適切な割引率で割り引いて算定しています。将来キャッシュ・フローは当社が米国において2020
年6月に市販前承認(PMA)申請を行ったSTN2000100(DE-128、PRESERFLO MicroShunt)につい
て、2021年2月末に米国食品医薬品局(FDA)から審査に関するフィードバックを受け、以降協議
を実施しており、今後、協議に時間がかかる可能性も考えられることから、2021年度上期を想定し
ていた米国における承認時期の遅延を前提に見直した開発成功確率および事業計画を基に見積りを
しています。
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参天製薬(株) (4536) 2021年3月期決算短信
(1株当たり利益)
基本的1株当たり当期利益および希薄化後1株当たり当期利益の算定上の基礎は、以下のとおりで
す。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
基本的1株当たり当期利益の算定上の基礎
親会社の所有者に帰属する当期利益(百万円) 23,618 6,830
親会社の普通株主に帰属しない当期利益(百万円) 2 4
基本的1株当たり当期利益の計算に使用する
23,616 6,826
当期利益(百万円)
期中平均普通株式数(千株) 399,157 399,456
希薄化後1株当たり当期利益の算定上の基礎
基本的1株当たり当期利益の計算に使用する
23,616 6,826
当期利益(百万円)
当期利益調整額(百万円) 2 4
希薄化後1株当たり当期利益の計算に使用する
23,618 6,830
当期利益(百万円)
期中平均普通株式数(千株) 399,157 399,456
株式報酬取引による普通株式増加数(千株) 1,095 931
希薄化効果調整後期中平均普通株式数(千株) 400,253 400,387
1株当たり当期利益(親会社の所有者に帰属)
基本的1株当たり当期利益(円) 59.16 17.09
希薄化後1株当たり当期利益(円) 59.01 17.06
(注)1株当たり情報の算定において、株式報酬制度に係る信託が保有する自社の株式を自己株式として処理しているこ
とから、期中平均普通株式数から当該株式数を控除しています。
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参天製薬(株) (4536) 2021年3月期決算短信
(企業結合)
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(1)企業結合
(Eyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.およびEyevance Pharmaceuticals LLCの取得)
① 企業結合の概要
(a)被取得企業の名称及び事業の内容
被取得企業の名称: Eyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.
Eyevance Pharmaceuticals LLC
事業の内容 : 最適な視力とより高いQOL(生活の質)実現に向けた、革新的でイ
ンパクトのある点眼用眼科製品の開発・販売
(b)企業結合を行った理由
Eyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.(米国)およびEyevance Pharmaceuticals
LLC(米国)は、眼表面および前眼部の領域において、点眼薬の開発・販売を行ってお
り、現在は、抗炎症、抗アレルギー、抗真菌、涙液の潤滑のための点眼薬、および抗菌
と抗炎症の配合点眼薬を提供しています。また、米国全土の眼科医、検眼医、アレルギ
ーを専門とする医師を対象とした同社のナショナルセールスチームが、その販売活動を
担っています。
Santenグループは、本買収を通じて、米国での事業基盤を早期に確立し、より多くの
患者さんのニーズに真摯に向き合い、さらなる価値を提供します。同時に、米国へのア
クセス、そしてプレゼンスを獲得することで、グローバルにおける事業展開を加速さ
せ、眼科医療への一層の貢献とさらなる成長を目指します。
(c)取得日
2020年9月16日(米国時間)
(d)被取得企業の支配の獲得方法
現金を対価としてEyevance Pharmaceuticals Holdings Inc.の発行済株式の100%を取
得しています。
(e)取得した議決権付資本持分割合
100%
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参天製薬(株) (4536) 2021年3月期決算短信
② 取得資産及び引き受けた負債の認識金額並びに取得対価の取得日公正価値
(単位:百万円)
金額
非流動資産 4,433
流動資産 838
現金及び現金同等物 1,099
非流動負債 △203
流動負債 △564
のれん 19,330
合計 24,933
現金 24,933
取得対価合計 24,933
これらの金額は、連結財務諸表の作成時点において、評価検証が未了のため、暫定的な
金額で報告しています。
当該企業結合に係る取得関連費用として853百万円を「販売費及び一般管理費」に計上し
ています。
③ キャッシュ・フロー情報
(単位:百万円)
金額
支払対価の公正価値の合計 24,933
被取得企業が保有する現金及び現金同等物 △1,099
子会社株式の取得による支出 23,834
④ Santenグループの業績に与える影響
連結純損益及びその他の包括利益計算書に含まれる取得日以降にEyevance
Pharmaceuticals Holdings Inc.およびEyevance Pharmaceuticals LLCから生じた損益は以
下のとおりです。
売上収益: 988百万円
当期利益: △1,221百万円
なお、当該企業結合が期首に実施されたと仮定した場合の当連結会計年度の連結純損益
及びその他の包括利益計算書に与える影響額は以下のとおりです。
売上収益: 1,740百万円
当期利益: △2,902百万円
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参天製薬(株) (4536) 2021年3月期決算短信
(重要な後発事象)
単独株式移転による持株会社体制への移行および決算期(事業年度の末日)の変更の延期
当社は、2022年4月1日を目途に持株会社体制への移行、ならびに2022年1月1日付での決算期
(事業年度の末日)変更(以下、「本件」)を予定していましたが、2021年5月11日開催の取締役
会において、延期することを決議しました。
1.本件延期の理由
当社は、長期ビジョンを着実に実行すべく、地域軸・事業軸ともに広がりつつある事業群を
機動的に束ね、スピーディで効率的な戦略実行を可能とする経営・組織体制の構築・強化を目
的に、本件に関する準備を進めてきました。しかしながら、STN2000100(DE-128、PRESERFLO
MicroShunt)の開発状況等に起因する減損損失の計上を機に、経営環境の短期的変化等を総合
的に勘案した結果、当面、現行の法人体制および決算期を変更することなく、足元の業績の着
実な成長、ならびに次期中期経営計画に沿った事業価値最大化に経営資源を集中させることが
適切であると判断し、本件を延期することといたしました。
本件の新たな実施時期については、経営環境等を踏まえ引き続き検討していきます。また、
現行の枠組みの中で、事業および組織のグローバル化、グループガバナンスの強化は引き続き
推進していきます。
2.業績に与える影響
本件が翌連結会計年度の業績に与える影響は軽微です。
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参天製薬(株) (4536) 2021年3月期決算短信
4.連結参考資料
(1)主要製品売上収益
(単位:百万円)
品目名 2021年3月期 2022年3月期
薬効領域 地域
(有効成分・剤形) 通期実績 対前年伸長率 通期予想 対前年伸長率
合計 12,650 △16.7% 12,147 △4.0%
クラビット点眼液 日本 1,971 △23.3% 1,592 △19.3%
合成抗菌点眼剤 中国 7,927 △16.6% 7,859 △0.9%
(レボフロキサシン点眼液)
アジア 1,722 △0.2% 1,786 3.7%
EMEA 1,029 △25.1% 910 △11.6%
合計 1,427 △3.1% 1,215 △14.9%
タリビッド点眼液 日本 337 △18.6% 279 △17.3%
合成抗菌点眼剤
(オフロキサシン点眼液) 中国 683 16.8% 688 0.7%
アジア 406 △14.1% 247 △39.2%
合計 6,036 11.7% 6,566 8.8%
タプコム配合点眼液
日本 2,604 3.3% 2,403 △7.7%
(タフルプロスト/ 緑 内 障 治 療 剤
アジア 546 42.6% 763 39.8%
チモロールマレイン酸塩点眼液)
EMEA 2,886 15.4% 3,399 17.8%
合計 17,915 0.1% 20,564 14.8%
タプロス点眼液 日本 8,709 △4.5% 8,738 0.3%
緑 内 障 治 療 剤 中国 602 52.4% 2,788 362.8%
(タフルプロスト点眼液)
アジア 1,907 0.8% 2,105 10.4%
EMEA 6,696 3.2% 6,933 3.5%
合計 20,877 △0.8% 19,597 △6.1%
コソプト配合点眼液
(ドルゾラミド塩酸塩/ 緑 内 障 治 療 剤 日本 6,940 △10.1% 5,173 △25.5%
チモロールマレイン酸塩点眼液) アジア 4,462 10.1% 4,778 7.1%
EMEA 9,475 2.2% 9,646 1.8%
合計 2,196 △12.3% 1,859 △15.3%
チモプトール点眼液
日本 1,137 △15.7% 789 △30.6%
(チモロールマレイン酸塩点眼液) 緑 内 障 治 療 剤
アジア 264 17.2% 294 11.1%
(* チモプトールXE点眼液を含む)
EMEA 794 △14.5% 777 △2.2%
合計 4,365 △1.3% 3,862 △11.5%
トルソプト点眼液 日本 1,227 △9.1% 1,009 △17.8%
緑 内 障 治 療 剤
(ドルゾラミド塩酸塩点眼液) アジア 344 △16.2% 308 △10.7%
EMEA 2,794 4.9% 2,546 △8.9%
エイベリス点眼液 合計 2,536 55.7% 3,696 45.7%
緑 内 障 治 療 剤
(オミデネパグ イソプロピル点眼液) 日本 2,516 54.4% 3,612 43.6%
アレジオン点眼液 合計 32,752 31.5% 32,368 △1.2%
(エピナスチン塩酸塩点眼液) 抗アレルギー点眼剤 日本 32,733 31.4% 32,225 △1.6%
(* アレジオンLX点眼液を含む) アジア 19 -- 143 663.1%
合計 2,812 △6.2% 2,961 5.3%
フルメトロン点眼液 日本 1,052 △17.3% 924 △12.1%
抗 炎 症 点 眼 剤
(フルオロメトロン点眼液) 中国 1,392 12.0% 1,676 20.4%
アジア 368 △23.5% 361 △1.9%
合計 3,995 △1.5% 4,025 0.7%
ピレノキシン懸濁性点眼液
日本 2,391 △4.4% 2,354 △1.5%
(旧販売名:カリーユニ点眼液) 老人性白内障治療剤
中国 771 9.6% 717 △7.1%
(ピレノキシン点眼液)
アジア 832 △2.3% 954 14.6%
Oftan Catachrom(オフタンカタクロム) 合計 1,830 △18.3% 1,767 △3.5%
(チトクロームC/アデノシン/ 老人性白内障治療剤
ニコチンアミド含有点眼液) EMEA 1,830 △18.3% 1,767 △3.5%
ヒアルロン酸Na眼粘弾剤 合計 2,189 △18.1% 2,414 10.3%
(旧販売名:オペガンハイ眼粘弾剤) 眼科手術補助剤
(ヒアルロン酸ナトリウム眼科手術補助剤) 日本 2,189 △18.1% 2,414 10.3%
アイリーア硝子体内注射液 合計 64,454 7.2% 65,038 0.9%
(アフリベルセプト(遺伝子組換え) 眼科用VEGF阻害剤
硝子体内注射液) 日本 64,454 7.2% 65,038 0.9%
合計 18,420 4.6% 14,932 △18.9%
ヒアレイン点眼液 日本 6,967 △11.2% 5,893 △15.4%
角結膜疾患治療剤
(ヒアルロン酸ナトリウム点眼液) 中国 9,259 17.9% 6,918 △25.3%
アジア 2,194 15.2% 2,121 △3.3%
合計 14,403 △9.8% 17,935 24.5%
ジクアス点眼液 日本 12,283 △13.8% 13,249 7.9%
角結膜疾患治療剤
(ジクアホソルナトリウム点眼液) 中国 717 328.6% 2,782 288.3%
アジア 1,404 △9.2% 1,904 35.6%
合計 4,529 17.6% 5,553 22.6%
Ikervis(アイケルビス)
角結膜疾患治療剤 アジア 890 20.6% 1,368 53.7%
(シクロスポリン点眼液)
EMEA 3,638 16.9% 4,184 15.0%
合計 3,062 5.2% 3,420 11.7%
アジア 256 △3.3% 337 31.7%
Cationorm(カチオノーム) 角結膜疾患治療剤
EMEA 1,969 △5.9% 2,315 17.6%
米州 838 50.9% 768 △8.3%
白 内 障 治 療 用 合計 1,196 12.3% 2,058 72.0%
レンティス コンフォート
眼 内 レ ン ズ 日本 1,196 12.3% 2,058 72.0%
PRESERFLO MicroShunt(プリザーフロ マイク 合計 892 230.0% 1,500 68.0%
緑内障用デバイス
ロシャント) EMEA 892 230.0% 1,440 61.5%
合計 9,410 △21.8% 10,000 6.3%
一般用医薬品 日本 9,058 △22.7% 9,700 7.1%
アジア 352 12.7% 300 △14.7%
※上記の予想等は、現在において入手可能な情報に基づいて作成しています。実際の業績等は、事業環境変化などにより、大きく結果が異なる
可能性があります。通期予想については想定為替レートで換算して表示しています。なお、地域別は主要国地域を記載しています。
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参天製薬(株) (4536) 2021年3月期決算短信
(2)開発状況
2021年4月時点
■開発状況一覧表(臨床段階)
一般名 開発コード 効能・効果 自社/導入等 地域 フェ-ズ1 フェ-ズ2 フェ-ズ3 申請 承認 発売
Merck Sharp &
STN1008903
ジクアホソルナトリウム ドライアイ Dohme Corp. (米 日本
/ DE-089C
国)
角結膜上皮からムチンや水分の分泌を促すドライアイ治療剤。持続製剤。日本で、フェーズ3試験を終了。
一般名 開発コード 効能・効果 自社/導入等 地域 フェ-ズ1 フェ-ズ2 フェ-ズ3 申請 承認 発売
米国
STN1010900 日本
シロリムス ぶどう膜炎 自社
/ DE-109 欧州
アジア 2015年4月
免疫抑制作用、血管新生抑制作用などを有する硝子体内注射剤。米国で、2018年12月に追加のフェーズ3試験を開始。
アジアで、2015年4月に販売承認を申請。
一般名 開発コード 効能・効果 自社/導入等 地域 フェ-ズ1 フェ-ズ2 フェ-ズ3 申請 承認 発売
タフルプロスト/ STN1011101
緑内障・高眼圧症 AGCと共同開発 中国
チモロールマレイン酸塩 / DE-111A
プロスタグランジンF₂α誘導体およびβ遮断剤の配合剤。2014年11月、日本で発売。2015年1月以降、欧州で順次発
売。2016年4月以降、アジアで順次発売。中国で、2019年1月にフェーズ3試験を開始。
一般名 開発コード 効能・効果 自社/導入等 地域 フェ-ズ1 フェ-ズ2 フェ-ズ3 申請 承認 発売
米国 2020年11月
オミデネパグ STN1011700 宇部興産と
緑内障・高眼圧症 日本 2018年11月
イソプロピル / DE-117 共同開発
アジア 2021年2月
新規メカニズムのEP2受容体作動薬。米国で、2020年11月に販売承認を申請。日本で、2018年11月に発売。アジアでは
順次販売承認を申請しており、韓国で2021年2月に発売。
一般名 開発コード 効能・効果 自社/導入等 地域 フェ-ズ1 フェ-ズ2 フェ-ズ3 申請 承認 発売
STN1012600 米国
sepetaprost 緑内障・高眼圧症 小野薬品工業
/ DE-126 日本 (フェーズ2b)
FP受容体およびEP3受容体への作動作用(デュアル作動薬)を有する新規メカニズムのプロスタグランジン誘導体の緑
内障・高眼圧症治療剤。米国で2020年12月に追加フェーズ2試験を開始。日本で、フェーズ2b試験を完了。
一般名 開発コード 効能・効果
自社/導入等 地域 フェ-ズ1 フェ-ズ2 フェ-ズ3 申請 承認 発売
Singapore Health 日本 (フェーズ2/3)
STN1012700
アトロピン硫酸塩 近視 Services社、
/ DE-127 アジア
南洋理工大学
小児における近視の進行を抑制するムスカリン受容体拮抗薬。日本で、2019年8月にフェーズ2/3試験を開始。アジ
アで、2020年4月にフェーズ2試験を終了。
― 開発コード 効能・効果 自社/導入等 地域 フェ-ズ1 フェ-ズ2 フェ-ズ3 申請 承認 発売
米国 2020年6月
STN2000100 欧州 2019年4月
緑内障用デバイス 緑内障 自社
/ DE-128 アジア 2020年3月
その他 2021年3月
原発開放隅角緑内障における眼圧下降を目的とし、房水の流出を促すインプラント手術用デバイス。米国で、2020年6
月に市販前承認(PMA)の段階的申請を完了、2021年2月末に米国食品医薬品局(FDA)から審査に関するフィードバッ
クを受け、以降協議を実施中。欧州にて2019年4月に発売。韓国で2020年3月に販売承認を申請以降、アジアで順次申
請。カナダで、2021年3月に販売承認を取得。
一般名 開発コード 効能・効果 自社/導入等 地域 フェ-ズ1 フェ-ズ2 フェ-ズ3 申請 承認 発売
STN1013001 欧州
ラタノプロスト / DE-130A 緑内障・高眼圧症 自社
(Catioprost) アジア
プロスタグランジンF2α誘導体の緑内障・高眼圧症治療用乳化点眼剤。欧州およびアジアで、2019年4月にフェーズ3
試験を開始。
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参天製薬(株) (4536) 2021年3月期決算短信
一般名 開発コード 効能・効果 自社/導入等 地域 フェ-ズ1 フェ-ズ2 フェ-ズ3 申請 承認 発売
STN1013900
netarsudil dimesylate 緑内障・高眼圧症 Aerie社 日本
/AR-13324
ROCK(Rhoキナーゼ)阻害剤。米国では、Aerie社が開発し販売中。日本で、2020年11月にフェーズ3試験を開始。
― 開発コード 効能・効果 自社/導入等 地域 フェ-ズ1 フェ-ズ2 フェ-ズ3 申請 承認 発売
眼内レンズ MD-16 白内障 Oculentis社 日本 2020年11月
白内障手術後無水晶体眼に挿入する、乱視用(トーリック)眼内レンズ。日本で、2020年11月に発売。
■2020年度第3四半期決算発表時(2021年2月4日)からの変更点
開発コード 変更点
STN1011700 / DE-117 アジアでは、韓国で2021年2月に発売。
STN2000100 / DE-128 カナダで、2021年3月に販売承認を取得。
開発コードの附番方法変更に伴い、新開発コード(STNXXXXXXX)および既存開発コード(DE-XXX)を併記しています。な
お、AR-13324はAerie Pharmaceuticals, Inc.での開発コードです。
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参天製薬(株) (4536) 2021年3月期決算短信
(3)設備投資、減価償却費及び償却費、製品に係る無形資産償却費ならびに研究開発費
■設備投資
(単位:百万円)
2021年3月期 2022年3月期
通期実績 通期予想
設 備 投 資 額 11,281 30,000
(注) 使用権資産の増加は除いています。
■減価償却費及び償却費
(単位:百万円)
2021年3月期 2022年3月期
通期実績 通期予想
総 額 4,404 4,820
製 造 経 費 2,267 2,170
販 売 管 理 費 1,533 1,970
研 究 開 発 費 604 680
(注) 製品に係る無形資産償却費、長期前払費用の償却費および使用権資産の償却費は除いています。
■製品に係る無形資産償却費
(単位:百万円)
2021年3月期 2022年3月期
通期実績 通期予想
総 額 9,920 8,900
メ ル ク 無 形 資 産 償 却 費 5,808 5,740
D E - 1 2 8 * 無 形 資 産 償 却 費 2,725 890
Ikervis(アイケルビス)無形資産償却費 701 710
そ の 他 687 1,560
*STN2000100(DE-128、PRESERFLO MicroShunt)
■研究開発費
(単位:百万円)
2021年3月期 2022年3月期
通期実績 通期予想
研 究 開 発 費 24,112 26,000
対 売 上 収 益 比 9.7% 10.0%
(4)主要通貨為替レート
(単位:円)
2022年3月期
通貨 2020年3月期 2021年3月期
(予想)
USドル 108.81 105.95 105.00
ユーロ 120.80 123.73 125.00
中国元 15.64 15.61 16.50
※上記業績予想は、現在において入手可能な情報に基づいて作成しています。実際の業績等は、事業環境変化などによ
り、大きく結果が異なる可能性があります。
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