4528 小野薬 2021-11-01 12:00:00
2022年3月期 第2四半期決算短信(連結・IFRS) [pdf]
2022年3月期 第2四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
2021年11月1日
上 場 会 社 名 小野薬品工業株式会社 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 4528 URL https://www.ono.co.jp/
代 表 者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 相良 暁
常務執行役員コーポレート
問合せ先責任者 (役職名) コミュニケーション統括部長
(氏名) 谷 幸雄 (TEL) (06)6263-5670
四半期報告書提出予定日 2021年11月5日 配当支払開始予定日 2021年12月1日
四半期決算補足説明資料作成の有無 :有
四半期決算説明会開催の有無 :有 ( 機関投資家・証券アナリスト向け )
(百万円未満四捨五入)
1.2022年3月期第2四半期の連結業績(2021年4月1日~2021年9月30日)
(1)連結経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
親会社の所有者に 四半期包括利益
売上収益 営業利益 税引前利益 四半期利益 帰属する四半期利益 合計額
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2022年3月期第2四半期 174,077 15.7 58,171 11.0 59,231 10.4 46,334 16.2 46,290 16.2 52,252 △2.9
2021年3月期第2四半期 150,474 1.0 52,401 25.1 53,674 24.7 39,888 21.2 39,849 21.4 53,797 61.3
基本的1株当たり 希薄化後1株当たり
四半期利益 四半期利益
円 銭 円 銭
2022年3月期第2四半期 92.74 92.73
2021年3月期第2四半期 79.84 79.83
(2)連結財政状態
親会社の所有者に 親会社所有者
資産合計 資本合計
帰属する持分 帰属持分比率
百万円 百万円 百万円 %
2022年3月期第2四半期 772,900 679,698 674,048 87.2
2021年3月期 746,842 641,157 635,547 85.1
2.配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2021年3月期 - 22.50 - 27.50 50.00
2022年3月期 - 28.00
2022年3月期(予想) - 28.00 56.00
(注) 直近に公表されている配当予想からの修正の有無 :無
3.2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
(%表示は、対前期増減率)
親会社の所有者に 基本的1株当たり
売上収益 営業利益 税引前利益 当期利益 帰属する当期利益 当期利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 345,000 11.5 103,000 4.7 105,000 4.1 81,600 8.1 81,500 8.1 163.28
(注) 直近に公表されている業績予想からの修正の有無 :無
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動 :無
(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更
① IFRSにより要求される会計方針の変更 :無
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2022年3月期2Q 528,341,400株 2021年3月期 528,341,400株
② 期末自己株式数 2022年3月期2Q 29,179,954株 2021年3月期 29,199,416株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2022年3月期2Q 499,153,142株 2021年3月期2Q 499,132,780株
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
●本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前
提に基づいており、実際の業績等は、様々な要因により大きく異なる可能性があります。なお、上記業績予想に関する事項は、添付資
料7ページ「(4)今後の見通し」をご覧ください。
小野薬品工業株式会社(4528) 2022年3月期 第2四半期決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ………………………………………………………………………… 2
(1)当第2四半期の経営成績の概況 ……………………………………………………… 2
(2)当第2四半期の財政状態の概況 ……………………………………………………… 6
(3)当第2四半期のキャッシュ・フローの概況 ………………………………………… 6
(4)今後の見通し …………………………………………………………………………… 7
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ……………………………………………… 7
3.要約四半期連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………… 8
(1)要約四半期連結財政状態計算書 ……………………………………………………… 8
(2)要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書 …………………10
(3)要約四半期連結持分変動計算書 ………………………………………………………12
(4)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………13
(5)要約四半期連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………14
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………14
(セグメント情報) …………………………………………………………………………14
(重要な後発事象) …………………………………………………………………………14
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小野薬品工業株式会社(4528) 2022年3月期 第2四半期決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当第2四半期の経営成績の概況
(単位:百万円)
2021年3月期 2022年3月期
対前年同期 対前年同期
第2四半期 第2四半期
四半期
増減額 増減率
連結累計期間 連結累計期間
売上収益 150,474 174,077 23,603 15.7%
営業利益 52,401 58,171 5,770 11.0%
税引前四半期利益 53,674 59,231 5,557 10.4%
四半期利益
39,849 46,290 6,441 16.2%
(親会社の所有者帰属)
[売上収益]
売上収益]
売上収益は、前年同期比236億円(15.7%)増加の1,741億円となりました。
・抗悪性腫瘍剤「オプジーボ点滴静注」は、競合他社製品との競争が激化する一方、非小細胞肺
がん一次治療や食道がん二次治療における使用が拡大したことなどにより、前年同期比70億円
(14.3%)増加の561億円となりました。
・その他の主要新製品では、糖尿病、慢性心不全および慢性腎臓病治療剤「フォシーガ錠」は
156億円(前年同期比49.3%増)、2型糖尿病治療剤「グラクティブ錠」は127億円(同1.7%
減)、関節リウマチ治療剤「オレンシア皮下注」は112億円(同3.3%増)、血液透析下の二次
性副甲状腺機能亢進症治療剤「パーサビブ静注透析用」は45億円(同15.6%増)、多発性骨髄
腫治療剤「カイプロリス点滴静注用」は42億円(同18.6%増)となりました。
・長期収載品は、後発品使用促進策の影響を受け、末梢循環障害改善剤「オパルモン錠」は24億
円(前年同期比16.8%減)、アルツハイマー型認知症治療剤「リバスタッチパッチ」は16億円
(同61.7%減)となりました。
・ロイヤルティ・その他は、前年同期比109億円(24.8%)増加の549億円となりました。
[営業利益]
営業利益]
営業利益は、前年同期比58億円(11.0%)増加の582億円となりました。
・売上原価は、製品商品の売上が増加したことなどにより、前年同期比38億円(9.1%)増加の
456億円となりました。
・研究開発費は、被験者登録を含めた開発活動が徐々に回復し開発に係る費用が増加するととも
に、研究に係る費用が増加したことなどにより、前年同期比68億円(26.5%)増加の326億円
となりました。
・販売費及び一般管理費(研究開発費を除く)は、新型コロナウイルス感染症の影響によりMRの
医療機関訪問自粛など活動制限はあるものの、積極的なWeb講演会実施などにより営業活動経
費が増加しました。また、新製品の上市および効能追加に係る費用やフォシーガ錠の売上拡大
に伴うコプロフィーが増加したことにより、前年同期比78億円(26.3%)増加の377億円とな
りました。
[四半期利益](親会社所有者帰属)
四半期利益] 親会社所有者帰属
親会社の所有者に帰属する四半期利益は、税引前四半期利益の増加に伴い、前年同期比64億円
(16.2%)増加の463億円となりました。
2
小野薬品工業株式会社(4528) 2022年3月期 第2四半期決算短信
(研究開発活動)
当社グループは、「病気と苦痛に対する人間の闘いのために」という企業理念のもと、これまで克
服されていない病気や、いまだ患者さんの治療満足度が低く、医療ニーズの高い疾患領域に挑戦し、
独創的かつ画期的な医薬品の創製に向けて努力を積み重ねています。
現在、開発パイプラインには、オプジーボに加えて、抗体医薬品を含む抗がん剤の新薬候補化合物
をはじめ、自己免疫疾患や神経系疾患の治療薬候補などがあり、開発を進めています。なかでも、が
ん治療の領域はアンメット・メディカル・ニーズが高いことから、重要な戦略分野と位置づけていま
す。
創薬研究において、当社は、医療ニーズの高いがんや免疫、神経、スペシャリティ領域を重点領域
に定め、それぞれの領域における創薬競争力の強化を目的に、ヒト疾患バイオロジーを掘り下げ、医
療ニーズを適切に捉える取り組みを推進します。また、オープンイノベーションを推進することで、
独創的な創薬シーズを獲得し、インフォマティクス技術やヒト疾患モデル作製技術、化合物作製技術
などの最新技術を利用して、医療インパクトのある画期的新薬の創製をめざします。
重点領域において7つの新薬候補化合物が臨床ステージに移行しており、今後さらに創薬のスピー
ドと成功確率を向上させるために、基礎と臨床の橋渡しを担うトランスレーショナル研究も強化しま
す。研究早期段階からヒトゲノム情報やヒトiPS細胞などの研究ツールとバイオインフォマティクス
技術を有機的に活用することで、標的分子の疾患との関連性を深く理解し新薬候補化合物のヒトにお
ける有効性をより正確に予測するとともに、臨床試験において疾患に対する有効性を評価できる生理
学的指標(バイオマーカー)を見出すことをめざします。また、ライセンス活動による有望な新薬候
補化合物の導入にも努め、研究開発活動の一層の強化に取り組んでいます。
当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の主な成果(第2四半期連結会計期間末以後のも
のを含む)は、以下のとおりです。
[開発品の主な進捗状況]
<がん領域>
「オプジーボ/ニボルマブ」(他剤との併用療法を含む)
胃がん
・本年6月、フルオロピリミジン系薬剤およびプラチナ系薬剤を含む化学療法との併用療法につ
いて、韓国で「進行または転移性胃がん、胃食道接合部がんおよび食道腺がん」を効能・効
果とした承認を取得しました。
・本年10月、フルオロピリミジン系薬剤およびプラチナ系薬剤を含む化学療法との併用療法に
ついて、台湾で「HER2過剰発現を伴わない進行又は転移性胃がん、胃食道接合部がんおよび
食道腺がん」を効能・効果とした承認を取得しました。
食道がん
・本年9月、「ヤーボイ」との併用療法および化学療法との併用療法について、国内で「根治切
除不能な進行・再発の食道がん」を効能・効果とした承認申請を行いました。
悪性胸膜中皮腫
・本年5月、「ヤーボイ」との併用療法について、国内で「切除不能な進行・再発の悪性胸膜中
皮腫」を効能・効果とした承認を取得しました。
・本年6月、「ヤーボイ」との併用療法について、韓国で「切除不能な悪性胸膜中皮腫」を効
能・効果とした承認を取得しました。
・本年9月、「ヤーボイ」との併用療法について、台湾で「切除不能な悪性胸膜中皮腫」を効
能・効果とした承認を取得しました。
腎細胞がん
・本年8月、「カボメティクス錠」との併用療法について、国内で「根治切除不能又は転移性の
腎細胞がん」を効能・効果とした承認を取得しました。
膵がん
・本年4月、「ONO-7913」との併用療法において、国内で「膵がん」を対象としたフェーズⅠ試
験を開始しました。
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小野薬品工業株式会社(4528) 2022年3月期 第2四半期決算短信
結腸・直腸がん
・本年4月、「ONO-7913」との併用療法において、国内で「結腸・直腸がん」を対象としたフェ
ーズⅠ試験を開始しました。
非小細胞肺がん
・本年6月、ベバシズマブと化学療法との併用療法について、国内で「切除不能な進行・再発の
非小細胞肺がん」を効能・効果とした添付文書の改訂を行いました。
原発不明がん
・本年4月、国内で「原発不明がん」を効能・効果とした承認申請を行いました。
ホジキンリンパ腫
・本年9月、国内で「再発又は難治性の古典的ホジキンリンパ腫」に対する小児の用法及び用量
の追加に係る承認を取得しました。
固形がん
・本年8月、「ONO-7119」との併用療法において、国内で「固形がん」を対象としたフェーズⅠ
試験を開始しました。
・本年4月、「固形がん(子宮頸がん、子宮体がん及び軟部肉腫)」を対象とした開発を実施し
ていましたが、戦略上の理由により国内での開発を中止しました。
中枢神経系原発リンパ腫/精巣原発リンパ腫
・本年4月、「中枢神経系原発リンパ腫/精巣原発リンパ腫」を対象とした開発を実施していま
したが、戦略上の理由により国内での開発を中止しました。
頭頸部がん
・本年7月、「ヤーボイ」との併用療法について、「頭頸部がん」を対象とした開発を実施して
いましたが、主要評価項目を達成できなかったため、開発を中止しました。
「ベレキシブル錠/チラブルチニブ塩酸塩」
・本年7月、「ONO-4059」について、米国で「中枢神経系原発悪性リンパ腫」を対象としたフェ
ーズⅡ試験を開始しました。
「ビラフトビカプセル/エンコラフェニブ」「メクトビ錠/ビニメチニブ」
・本年8月、「ビラフトビカプセル/エンコラフェニブ」について、セツキシマブとの併用療法
で、韓国で「治療歴を有するBRAFV600E変異を有する成人の進行・再発の結腸・直腸がん」の効
能・効果とした承認を取得しました。
・本年8月、「ビラフトビカプセル」「メクトビ錠」について、韓国で「悪性黒色腫」を対象と
したフェーズⅢ試験を実施していましたが、戦略上の理由により開発を中止しました。
・本年8月、「メクトビ錠」について、韓国で「結腸・直腸がん」を対象としたフェーズⅢ試験
を実施していましたが、戦略上の理由により開発を中止しました。
「ONO-7475」
・本年4月、「ONO-7475」について、国内で「EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺がん」を対象とし
たフェーズⅠ試験を開始しました。
「ONO-7913」
・本年4月、「オプジーボ」と「ONO-7913」との併用療法において、国内で「膵がん」、「結
腸・直腸がん」を対象としたフェーズⅠ試験を開始しました。
・本年4月、「ONO-7913」について、国内で「骨髄異形成症候群」を対象としたフェーズⅠ試験
を開始しました。
「ONO-7119」
・本年8月、「オプジーボ」と「ONO-7119」との併用療法において、国内で「固形がん」を対象
としたフェーズⅠ試験を開始しました。
「ONO-4578」
・本年7月、「ONO-4578」について、国内で「ホルモン受容体陽性HER2陰性乳がん」を対象とし
たフェーズⅠ試験を開始しました。
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小野薬品工業株式会社(4528) 2022年3月期 第2四半期決算短信
「ONO-4483」
・本年7月、「ONO-4483」について、「固形がん」を対象とした開発を実施していましたが、戦
略上の理由により国内での開発を中止しました。
「ONO-4685」
・本年10月、「ONO-4685」について、米国で「T細胞リンパ腫」を対象としたフェーズⅠ試験を
開始しました。
<がん領域以外>
「フォシーガ錠/ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物」
・本年8月、「フォシーガ錠」について、国内で2型糖尿病の有無に関わらず、「慢性腎臓病
(ただし、末期腎不全又は透析施行中の患者を除く)」を効能・効果とした承認を取得しま
した。
「フオイパン錠/カモスタットメシル酸塩」
・本年6月、「フオイパン錠」について、国内で「新型コロナウイルス感染症」を対象としたフ
ェーズⅢ試験を実施していましたが、有効性が認められなかったことから、開発を中止しま
した。
「ONO-2910」
・本年4月、「ONO-2910」について、国内で「糖尿病性多発神経障害」を対象としたフェーズⅡ
試験を開始しました。
「ONO-4685」
・本年9月、「ONO-4685」について、欧州で「自己免疫疾患」を対象としたフェーズⅠ試験を開
始しました。
[創薬/研究提携活動の状況]
・本年8月、英国Healx社と、同社独自の人工知能技術を活用した、アンメットメディカルニーズ
を満たす革新的な治療薬の創製を目的とした研究提携契約を締結しました。
・本年8月、ミラバイオロジクス株式会社と同社独自の環状ペプチド探索法とタンパク質工学を融
合させた新技術(LassoGraft Technology®)を活用した次世代バイオ医薬品の創製を目的とし
た創薬提携契約を締結しました。
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小野薬品工業株式会社(4528) 2022年3月期 第2四半期決算短信
(2)当第2四半期の財政状態の概況
(単位:百万円)
2022年3月期
2021年3月期 対前連結会計年度末
第2四半期
四半期
連結会計年度末 増減額
連結会計期間末
資産合計 746,842 772,900 26,058
親会社の所有者に帰属する持分 635,547 674,048 38,501
親会社所有者帰属持分比率 85.1% 87.2%
1株当たり親会社所有者帰属持分 1,273.28円 1,350.36円
資産合計は、前期末に比べ261億円増加の7,729億円となりました。
流動資産は、現金及び現金同等物やその他の金融資産の増加などから285億円増加の2,761億円と
なりました。
非流動資産は、その他の金融資産の減少などから24億円減少の4,968億円となりました。
負債は、仕入債務及びその他の債務や未払法人所得税の減少などから125億円減少の932億円とな
りました。
親会社の所有者に帰属する持分は、利益剰余金の増加などから385億円増加の6,740億円となりま
した。
(3)当第2四半期のキャッシュ・フローの概況
(単位:百万円)
2021年3月期 2022年3月期
対前年同期
第2四半期 第2四半期
四半期
増減額
連結累計期間 連結累計期間
現金及び現金同等物の期首残高 69,005 61,045
営業活動によるキャッシュ・フロー 31,314 40,369 9,055
投資活動によるキャッシュ・フロー △4,033 △5,385 △1,352
財務活動によるキャッシュ・フロー △12,488 △14,968 △2,480
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 14,793 20,016
現金及び現金同等物に係る為替変動による影響額 3 56
現金及び現金同等物の四半期末残高 83,800 81,117
当第2四半期連結累計期間の現金及び現金同等物の増減額は、200億円の増加となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、法人所得税等の支払額181億円などがあった一方で、税
引前四半期利益592億円などがあった結果、404億円の収入となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、無形資産の取得による支出56億円などがあった結果、54
億円の支出となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額137億円などがあった結果、150億円の支
出となりました。
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小野薬品工業株式会社(4528) 2022年3月期 第2四半期決算短信
(4)今後の見通し
通期の業績につきましては、2021年5月13日に発表いたしました業績予想から変更はございませ
ん。新型コロナウイルス感染症による事業および業績への影響につきましては、引き続き一定の活動
制限が継続されることを想定しておりますが、営業利益に与える影響は引き続き軽微と見込んでおり
ます。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、国際的なスタンダードに基づく財務情報の開示により比較可能性を向上させ、
株主、投資家や取引先など様々なステークホルダーの皆さまの利便性をはかることを目的として、
2014年3月期から国際会計基準(IFRS)を適用しております。
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小野薬品工業株式会社(4528) 2022年3月期 第2四半期決算短信
3.要約四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)要約四半期連結財政状態計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第2四半期
(2021年3月31日) 連結会計期間
(2021年9月30日)
資産
流動資産
現金及び現金同等物 61,045 81,117
売上債権及びその他の債権 84,269 89,596
有価証券 2,978 640
その他の金融資産 40,952 47,629
棚卸資産 39,151 38,594
その他の流動資産 19,246 18,538
流動資産合計 247,642 276,115
非流動資産
有形固定資産 113,866 112,050
無形資産 70,322 71,682
投資有価証券 146,796 151,043
持分法で会計処理されている投資 112 111
その他の金融資産 131,888 127,119
繰延税金資産 33,619 31,289
退職給付に係る資産 7 431
その他の非流動資産 2,590 3,060
非流動資産合計 499,200 496,785
資産合計 746,842 772,900
8
小野薬品工業株式会社(4528) 2022年3月期 第2四半期決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第2四半期
(2021年3月31日) 連結会計期間
(2021年9月30日)
負債及び資本
流動負債
仕入債務及びその他の債務 39,163 31,556
リース負債 2,023 2,004
その他の金融負債 616 889
未払法人所得税 19,047 14,060
引当金 20,721 20,721
その他の流動負債 12,163 11,986
流動負債合計 93,733 81,217
非流動負債
リース負債 7,030 6,954
その他の金融負債 0 0
退職給付に係る負債 3,056 3,192
繰延税金負債 1,052 1,037
その他の非流動負債 813 802
非流動負債合計 11,952 11,986
負債合計 105,685 93,202
資本
資本金 17,358 17,358
資本剰余金 17,231 17,221
自己株式 △44,705 △44,676
その他の資本の構成要素 62,299 66,475
利益剰余金 583,363 617,669
親会社の所有者に帰属する持分 635,547 674,048
非支配持分 5,610 5,650
資本合計 641,157 679,698
負債及び資本合計 746,842 772,900
9
小野薬品工業株式会社(4528) 2022年3月期 第2四半期決算短信
(2)要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書
要約四半期連結損益計算書
(単位:百万円)
前第2四半期 当第2四半期
連結累計期間 連結累計期間
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2020年9月30日) 至 2021年9月30日)
売上収益 150,474 174,077
売上原価 △41,760 △45,567
売上総利益 108,714 128,510
販売費及び一般管理費 △29,817 △37,656
研究開発費 △25,733 △32,552
その他の収益 365 669
その他の費用 △1,127 △800
営業利益 52,401 58,171
金融収益 1,403 1,422
金融費用 △137 △361
持分法による投資損益 6 △2
税引前四半期利益 53,674 59,231
法人所得税 △13,786 △12,897
四半期利益 39,888 46,334
四半期利益の帰属:
親会社の所有者 39,849 46,290
非支配持分 38 43
四半期利益 39,888 46,334
1株当たり四半期利益:
基本的1株当たり四半期利益(円) 79.84 92.74
希薄化後1株当たり四半期利益(円) 79.83 92.73
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小野薬品工業株式会社(4528) 2022年3月期 第2四半期決算短信
要約四半期連結包括利益計算書
(単位:百万円)
前第2四半期 当第2四半期
連結累計期間 連結累計期間
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2020年9月30日) 至 2021年9月30日)
四半期利益 39,888 46,334
その他の包括利益:
純損益に振り替えられることのない項目:
その他の包括利益を通じて測定する 13,417 5,524
金融資産の公正価値の純変動
確定給付制度の再測定 515 324
持分法適用会社のその他の包括利益を
通じて測定する金融資産の公正価値の △0 1
純変動に対する持分
純損益に振り替えられることのない 13,932 5,849
項目合計
純損益にその後に振り替えられる
可能性のある項目:
在外営業活動体の換算差額 △23 70
純損益にその後に振り替えられる △23 70
可能性のある項目合計
その他の包括利益合計 13,909 5,918
四半期包括利益合計 53,797 52,252
四半期包括利益合計の帰属:
親会社の所有者 53,754 52,208
非支配持分 43 44
四半期包括利益合計 53,797 52,252
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小野薬品工業株式会社(4528) 2022年3月期 第2四半期決算短信
(3)要約四半期連結持分変動計算書
前第2四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年9月30日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
その他の 親会社の
資本金 資本剰余金 自己株式 資本の 利益剰余金 所有者に 非支配持分 資本合計
帰属する
構成要素 持分
2020年4月1日残高 17,358 17,229 △44,737 48,030 524,605 562,484 5,538 568,022
四半期利益 39,849 39,849 38 39,888
その他の包括利益 13,904 13,904 5 13,909
四半期包括利益合計 - - - 13,904 39,849 53,754 43 53,797
自己株式の取得 △2 △2 △2
自己株式の処分 △38 38 0 0
剰余金の配当 △11,230 △11,230 △6 △11,236
株式報酬取引 18 18 18
その他の資本の構成要素 △1,280 1,280 - -
から利益剰余金への振替
所有者との取引額等合計 - △20 35 △1,280 △9,950 △11,215 △6 △11,221
2020年9月30日残高 17,358 17,209 △44,702 60,654 554,504 605,023 5,575 610,598
当第2四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年9月30日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
その他の 親会社の
資本金 資本剰余金 自己株式 資本の 利益剰余金 所有者に 非支配持分 資本合計
帰属する
構成要素 持分
2021年4月1日残高 17,358 17,231 △44,705 62,299 583,363 635,547 5,610 641,157
四半期利益 46,290 46,290 43 46,334
その他の包括利益 5,918 5,918 0 5,918
四半期包括利益合計 - - - 5,918 46,290 52,208 44 52,252
自己株式の取得 △1 △1 △1
自己株式の処分 △31 31 0 0
剰余金の配当 △13,726 △13,726 △4 △13,730
株式報酬取引 21 21 21
その他の資本の構成要素 △1,742 1,742 - -
から利益剰余金への振替
所有者との取引額等合計 - △10 29 △1,742 △11,984 △13,707 △4 △13,711
2021年9月30日残高 17,358 17,221 △44,676 66,475 617,669 674,048 5,650 679,698
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小野薬品工業株式会社(4528) 2022年3月期 第2四半期決算短信
(4)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前第2四半期 当第2四半期
連結累計期間 連結累計期間
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2020年9月30日) 至 2021年9月30日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前四半期利益 53,674 59,231
減価償却費及び償却費 7,764 8,686
減損損失 - 124
受取利息及び受取配当金 △1,317 △1,177
支払利息 36 35
棚卸資産の増減額(△は増加) △4,215 577
売上債権及びその他の債権の増減額(△は増加) △3,747 △5,375
仕入債務及びその他の債務の増減額(△は減少) △76 △6,523
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) 211 115
退職給付に係る資産の増減額(△は増加) - 65
その他 △2,478 1,587
小計 49,852 57,345
利息の受取額 34 25
配当金の受取額 1,285 1,157
利息の支払額 △36 △35
法人所得税等の支払額 △19,822 △18,124
営業活動によるキャッシュ・フロー 31,314 40,369
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得による支出 △3,307 △3,045
無形資産の取得による支出 △2,998 △5,587
投資の取得による支出 △450 △382
投資の売却及び償還による収入 2,915 6,407
定期預金の預入による支出 △30,335 △6,847
定期預金の払戻による収入 30,200 5,200
その他 △59 △1,130
投資活動によるキャッシュ・フロー △4,033 △5,385
財務活動によるキャッシュ・フロー
配当金の支払額 △11,221 △13,707
非支配持分への配当金の支払額 △6 △4
リース負債の返済による支出 △1,260 △1,256
自己株式の取得による支出 △2 △0
財務活動によるキャッシュ・フロー △12,488 △14,968
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 14,793 20,016
現金及び現金同等物の期首残高 69,005 61,045
現金及び現金同等物に係る為替変動による影響額 3 56
現金及び現金同等物の四半期末残高 83,800 81,117
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小野薬品工業株式会社(4528) 2022年3月期 第2四半期決算短信
(5)要約四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(セグメント情報)
当社グループの事業は医薬品事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略して
おります。
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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