4526 理研ビタミン 2021-02-15 16:00:00
2021年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2021年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年2月15日
上場会社名 理研ビタミン株式会社 上場取引所 東
コード番号 4526 URL https://www.rikenvitamin.jp/
代表者 (役職名) 取締役社長 (氏名) 山木 一彦
問合せ先責任者 (役職名) 経営企画部長 (氏名) 池田 航 TEL 03-5362-1315
四半期報告書提出予定日 2021年2月15日
配当支払開始予定日 ―
四半期決算補足説明資料作成の有無 : 無
四半期決算説明会開催の有無 : 無
(百万円未満切捨て)
1. 2021年3月期第3四半期の連結業績(2020年4月1日∼2020年12月31日)
(1) 連結経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属する四
売上高 営業利益 経常利益
半期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期第3四半期 59,105 △6.3 749 △85.7 868 △83.4 △1,997 ―
2020年3月期第3四半期 63,102 △6.1 5,249 28.2 5,218 29.5 △5,551 ―
(注)包括利益 2021年3月期第3四半期 504百万円 (―%) 2020年3月期第3四半期 △5,019百万円 (―%)
潜在株式調整後1株当たり四半期
1株当たり四半期純利益
純利益
円銭 円銭
2021年3月期第3四半期 △60.91 ―
2020年3月期第3四半期 △169.33 ―
(注)当社は、2020年4月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っております。前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して、
「1株当たり四半期純利益」を算定しております。
(2) 連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率
百万円 百万円 %
2021年3月期第3四半期 104,329 45,878 43.5
2020年3月期 101,853 46,789 45.5
(参考)自己資本 2021年3月期第3四半期 45,375百万円 2020年3月期 46,298百万円
2. 配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円銭 円銭 円銭 円銭 円銭
2020年3月期 ― 40.50 ― 43.50 84.00
2021年3月期 ― 21.00 ―
2021年3月期(予想) 21.00 42.00
(注)直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 無
(注)当社は、2020年4月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っております。2020年3月期については当該株式分割前の実際の配当金の額
を表示しております。
3. 2021年3月期の連結業績予想(2020年4月1日∼2021年3月31日)
(%表示は、対前期増減率)
親会社株主に帰属する 1株当たり当期
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益 純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円銭
通期 78,000 △6.0 1,100 △79.3 1,000 △80.2 △1,800 ― △54.89
(注)直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 有
連結業績予想の修正については、本日(2021年2月15日)公表いたしました「業績予想の修正に関するお知らせ」をご覧ください。
※ 注記事項
(1) 当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
(2) 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用 : 有
(注)詳細は、添付資料P.9「2.四半期連結財務諸表及び主な注記、(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 (四半期連結財務諸表の作成に特有の
会計処理の適用)」をご覧ください。
(3) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(4) 発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期3Q 40,705,100 株 2020年3月期 40,705,100 株
② 期末自己株式数 2021年3月期3Q 7,910,379 株 2020年3月期 7,912,872 株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2021年3月期3Q 32,793,363 株 2020年3月期3Q 32,786,120 株
(注)1.期末自己株式数には、「役員報酬BIP信託」が保有する当社株式(2021年3月期3Q134,414株、2020年3月期134,414株)及び「株式付与ESOP信
託」が保有する当社株式(2021年3月期3Q67,829株、2020年3月期70,340株)が含まれております。
また、「役員報酬BIP信託」及び「株式付与ESOP信託」が保有する当社株式を、期中平均株式数の計算において控除する自己株式に含めており
ます(2021年3月期3Q203,638株、2020年3月期3Q211,325株)。
2.当社は、2020年4月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っております。前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと
仮定して、「期末発行済株式数」、「期末自己株式数」及び「期中平均株式数」を算定しております。
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意)
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その
達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及
び業績予想のご利用に当たっての注意事項等については、添付資料P.4「1.当四半期決算に関する定性的情報 (3)連結業績予想などの将来予測情報に関す
る説明」をご覧ください。
理研ビタミン㈱(4526)2021年3月期 第3四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 …………………………………………………………………………………… 2
(1)経営成績に関する説明 …………………………………………………………………………………………… 2
(2)財政状態に関する説明 …………………………………………………………………………………………… 4
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ……………………………………………………………… 4
2.四半期連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………… 5
(1)四半期連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………………… 5
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 ……………………………………………………… 7
四半期連結損益計算書
第3四半期連結累計期間 ……………………………………………………………………………………… 7
四半期連結包括利益計算書
第3四半期連結累計期間 ……………………………………………………………………………………… 8
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………… 9
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………… 9
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ………………………………………………………… 9
(四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用) ……………………………………………………… 9
(追加情報) ………………………………………………………………………………………………………… 9
(セグメント情報) ………………………………………………………………………………………………… 11
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理研ビタミン㈱(4526)2021年3月期 第3四半期決算短信
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、様々な経済活
動が制約を受けた結果、個人消費および企業収益が急速に悪化しました。その後の緊急事態宣言の解除に伴い、経
済活動が段階的に引き上げられましたが、足許では感染の全国的な再拡大による飲食店の時短営業や消費者の外出
自粛といった影響もあり、個人消費や経済活動の本格的な回復までには時間がかかる見通しであり、先行きは極め
て不透明な状況で推移しました。一方、海外経済においても、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響によ
り、各国経済活動が停滞し、景気が急減速しました。その後、欧米などにおいて、経済活動の再開が進みました
が、足許では感染が再拡大しており、依然として予断を許さない状況が続いています。さらに、米中貿易摩擦の長
期化など各国の政治政策動向および地政学的リスクの高まりもあり、先行き不透明な状況が一段と強まりました。
また、当社を取り巻く食品業界においては、国内市場では、消費者の節約志向が依然として続く一方で、健康志
向や簡便化志向が強まっており、ライフスタイルの変化やニーズの多様化への対応に加え、最近ではフードロス
(食品ロス)も社会問題化しており取組みが求められています。他方、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出
自粛などの影響を受け内食需要の高まりが見られる一方で、外食需要が落ち込むなど消費行動や市場構造に大きな
変化が生じており、新常態と言われる新しい消費動向への対応が課題となっております。また、成長が見込める海
外市場においても、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が景気を押し下げており、中国や東南アジアといった
成長エリアに対してもこれまでの取組みに加え、新しい生活様式への対応が求められる状況にあります。
このような事業環境のもと、当社グループでは、2018年4月より2021年3月までの3年間を対象として、
◇成熟市場にある国内事業では収益基盤のさらなる強化
◇拡大市場にある海外事業では構造基盤の強化による成長エンジンの加速化
◇独自の技術力・開発力に磨きをかけ、新領域に挑戦
◇CSR経営の推進
を基本に据えた「中期経営計画」を策定し、持続的成長を図るべくグループを挙げて取組みを推進しております。
当社は、2020年7月27日に公表しました「2020年3月期連結決算発表の延期ならびに特別調査委員会の設置に関
するお知らせ」のとおり、当社連結子会社である『青島福生食品有限公司』におけるエビの加工販売の取引の実在
性について疑義が生じたため、同日に特別調査委員会を設置し、事実関係を調査しました。その結果、2020年9月
23日にエビの加工販売の取引の実在性を確認するには至らなかったとする調査報告書を受領しました。
特別調査委員会の調査報告を踏まえ、当社は2020年9月30日に2019年3月期以降の有価証券報告書、四半期報告
書、決算短信等について、取引の全容および実在性が確認できなかった特定の顧客向けの売上高および売上原価を
取り消すとともに、当該売上原価相当分を水産加工品取引関連損失として特別損失に計上しました。
また本件取引は、2020年9月30日に公表しました「特別損失の発生に関するお知らせ」のとおり、2020年4月ま
で継続していたことを確認しております。このため、当第3四半期連結累計期間においても前第3四半期連結累計
期間の処理方法と同様に、特定の顧客向けの売上高および売上原価を取り消すとともに、当該売上原価相当分を水
産加工品取引関連損失として特別損失に計上しております。
加えて、2020年10月7日に公表しました「特別調査委員会の設置に関するお知らせ」のとおり、青島福生食品と
当社との間で、在庫の仕入・製造時期についての認識に相違があることが判明し、過年度においてそれらの評価が
適切に行われていなかった疑い、およびその結果として過年度の連結貸借対照表上のたな卸資産が過大に計上され
ていた疑いが生じたため、当社は速やかな全容の解明を行うため、同日に特別調査委員会を設置し、青島福生食品
に対する再度の調査を開始しました。
当該調査において、2020年10月上旬に実施した青島福生食品の実地棚卸、またたな卸資産についての書類および
青島福生食品からの事実関係の説明を確認した結果などから、当社としては過年度において連結貸借対照表上のた
な卸資産の評価が適切に行われていなかったと判断し、2020年10月28日付で、たな卸資産評価損の計上などの必要
な訂正を反映させた2016年3月期以降の有価証券報告書および四半期報告書の訂正報告書を提出するとともに、決
算短信および四半期決算短信の訂正を公表いたしました。また、当第3四半期連結累計期間においても、当該調査
に起因したたな卸資産評価損を計上しております。
その後、2020年11月13日に公表しました「特別調査委員会の第二次調査報告書の受領に関するお知らせ」のとお
り、過年度の連結貸借対照表上のたな卸資産が過大に計上されていたとする調査報告書を受領しました。また、
2020年11月19日に公表しました「特別調査委員会の第二次調査報告書を受けた当社の対応に関するお知らせ」のと
おり、当社は2020年9月23日と11月13日にそれぞれ特別調査委員会から受領した調査報告書の内容およびその提言
を真摯に受け止め、一連の問題に対する経営責任の明確化、および再発防止策を決定しております。
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理研ビタミン㈱(4526)2021年3月期 第3四半期決算短信
なお、2021年1月25日に公表しました「東京証券取引所への「改善報告書」の提出に関するお知らせ」のとお
り、過年度決算短信等を訂正した件につきまして、その経緯および改善措置を記載しました「改善報告書」を株式
会社東京証券取引所に提出しております。
当社は、2020年12月以降、外部専門家である公認会計士や弁護士の協力を得ながら、青島福生食品に対し、前記
の一連の訂正を行った財務数値以外の財務数値への影響を確認するため、件外調査を実施しました。その結果、新
たに実在性を確認するには至らなかったエビの加工販売の取引が検出されたため、当該取引の売上高および売上原
価を取り消し、当該売上原価相当分を特別損失として計上しました。
当社は、再発防止に向けた改革に全力で取り組み、当社のすべてのステークホルダーの皆さまからの信頼回復に
最善を尽くしてまいります。
当第3四半期連結累計期間の経営成績につきましては、『国内食品事業』、『国内化成品その他事業』、『海外
事業』のいずれの事業も新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、売上は前年同期を下回りました。また、青
島福生食品において取引の実在性を確認するには至らなかったエビの加工販売の取引および関係する取引の売上高
16億45百万円を取り消しております。その結果、売上高は591億5百万円(前年同期比39億96百万円、6.3%減)と
なりました。
利益面では、新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の制限を受け、売上高の減少に伴い売上総利益が減
少しました。活動諸経費について、経済活動の制限による減少および効率的な経費の使用による削減がありました
が、それらで売上総利益の減少を補うことができませんでした。さらに中国において輸入冷凍水産品の外装から新
型コロナウイルスが検出されたことにより、中国国内において輸入冷凍水産品の感染リスクに関する過熱した報道
が続き、輸入冷凍食品の需要が大幅に減退しています。このため、青島福生食品が輸入し製造・販売している中国
国内向けの冷凍水産品の販売が著しく低迷しております。このような厳しい販売状況は当面の間続くものと予想さ
れ、青島福生食品が現在保有している輸入冷凍水産品を中国国内向けに販売できる見通しが立たないため、輸入冷
凍水産品に対してたな卸資産評価損24億1百万円を計上しました。この結果、営業利益は7億49百万円(前年同期比
45億円、85.7%減)、経常利益は8億68百万円(前年同期比43億49百万円、83.4%減)となりました。また、青島
福生食品において取引の実在性を確認するには至らなかったエビの加工販売の取引および関係する取引の売上原価
相当分15億84百万円を特別損失として計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純損失は19億97百万円(前年同
期は親会社株主に帰属する四半期純損失55億51百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
〔国内食品事業〕
『家庭用食品』では、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛や在宅勤務等を背景とした内食需要の高ま
りにより、乾燥わかめ「ふえるわかめちゃん®」、ドレッシング、わかめスープ等が好調に推移しました。この結
果、『家庭用食品』の売上は、前年同期を上回る実績を確保しました。
『業務用食品』では、新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛、休業要請等を受けた外食産業の需要の落
込み、教育機関の休校を受けた学校給食の需要の減少が大きく、緊急事態宣言解除後の学校再開による学校給食の
需要の復調があるものの、外食産業においては感染の再拡大による時短営業や忘年会など年末の需要減少もあり、
部門全体の売上は前年同期を下回りました。
『加工食品用原料等』では、販売および技術・開発部門の連携により顧客ニーズに対応した取組みを推進しまし
たが、新型コロナウイルス感染症の拡大による外出自粛等の影響を受けた関係先業界の需要減少が、緊急事態宣言
解除後にも一部の分野において引き続き販売が振るわず回復が遅れた結果、部門全体の売上は前年同期を下回りま
した。
この結果、当セグメントの売上高は、前年同期から25億9百万円(5.7%)減少した415億71百万円となり、営業
利益は36億1百万円(前年同期比6億48百万円減)となりました。
〔国内化成品その他事業〕
化学工業用分野(プラスチック・農業用フィルム・食品用包材・ゴム製品・化粧品など)において、機能性付加
および加工性向上に効果的な『化成品(改良剤)』では、顧客ニーズを捉えたソリューションビジネスを展開しま
したが、新型コロナウイルスの感染拡大および米中貿易摩擦の影響を受けた関係先業界の業況が波及した一部の分
野で伸びを欠き、部門全体の売上は前年同期を下回りました。
また、『その他』の事業では、飼料用油脂の売上が前年同期を下回りました。
この結果、当セグメントの売上高は、前年同期から4億67百万円(9.1%)減少した46億56百万円となり、営業利
益は3億93百万円(前年同期比1億45百万円減)となりました。
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理研ビタミン㈱(4526)2021年3月期 第3四半期決算短信
〔海外事業〕
『改良剤』分野においては、情報発信基地である「アプリケーションセンター」と世界各地に設けた販売会社と
の連携による既存市場の深耕および新市場の開拓ならびに高付加価値品の拡販等の施策を推進いたしました。しか
しながら、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けた世界各国における経済活動の制限によって、販売面で
は取引先各国における需要の減少、生産面では製造子会社の操業に影響が出るなど、生産および販売の両面で大き
な影響を受けました。その後、各国で経済活動を段階的に再開していますが、足許での感染症の再拡大もあり本格
的な回復には至らず、売上および営業利益ともに前年同期を下回る実績となりました。
また、水産加工品が高いウエイトを占める『青島福生食品』においては、新型コロナウイルスの感染拡大による
都市封鎖などを受けた経済活動の停滞による売上減少に加え、取引の実在性が確認できなかったエビの加工販売の
取引および関係する取引の売上を取り消しました。さらに新型コロナウイルスの感染リスクに関する過熱した報道
による中国国内向け販売の著しい低迷から販売の見通しが立たない輸入冷凍水産品に対してたな卸資産評価損24億
1百万円を計上しました。この結果、売上は前年同期の実績を下回り、営業損益は前年同期から営業損失額が拡大
しました。
なお、青島福生食品において取引の実在性を確認するには至らなかったエビの加工販売の取引および関係する取
引の売上高16億45百万円を取り消し、当該売上に対応する売上原価相当分15億84百万円を特別損失として計上して
おります。
この結果、当セグメントの売上高は、前年同期から10億86百万円(7.2%)減少した140億9百万円となり、営業
損失は27億31百万円(前年同期は営業利益7億41百万円)となりました。
(2)財政状態に関する説明
当第3四半期連結会計期間末の総資産は1,043億29百万円となり、前連結会計年度末に比べ24億76百万円増加し
ました。主な増加は、投資有価証券32億66百万円、受取手形及び売掛金21億81百万円、主な減少は、たな卸資産
18億85百万円、投資その他の資産のその他5億25百万円であります。
負債は584億51百万円となり、前連結会計年度末に比べ33億87百万円増加しました。主な増加は、短期借入金
131億92百万円、仮受金16億32百万円、その他流動負債9億70百万円、主な減少は、長期借入金134億19百万円であ
ります。なお、短期借入金の増加および長期借入金の減少には、長期借入金から短期借入金への振替120億円が含
まれております。
純資産は458億78百万円となり、前連結会計年度末に比べ9億10百万円減少しました。主な要因として、利益剰
余金が親会社株主に帰属する四半期純損失19億97百万円の計上、剰余金の配当14億10百万円により減少し、その
他有価証券評価差額金が24億29百万円増加したことによります。
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2021年3月期の通期連結業績予想につきましては、2020年11月16日に公表しました予想数値を修正しておりま
す。詳細につきましては、本日公表の「業績予想の修正に関するお知らせ」をご参照ください。
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理研ビタミン㈱(4526)2021年3月期 第3四半期決算短信
2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2020年3月31日) (2020年12月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 14,538 14,339
受取手形及び売掛金 18,832 21,014
電子記録債権 620 731
商品及び製品 7,072 6,233
仕掛品 3,474 3,384
原材料及び貯蔵品 6,356 5,400
その他 1,725 1,301
貸倒引当金 △105 △139
流動資産合計 52,515 52,264
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物(純額) 13,774 13,616
機械装置及び運搬具(純額) 10,095 9,358
その他(純額) 4,132 4,890
有形固定資産合計 28,003 27,865
無形固定資産 667 674
投資その他の資産
投資有価証券 17,537 20,803
退職給付に係る資産 1,353 1,446
その他 3,213 2,688
貸倒引当金 △1,438 △1,413
投資その他の資産合計 20,666 23,525
固定資産合計 49,337 52,065
資産合計 101,853 104,329
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理研ビタミン㈱(4526)2021年3月期 第3四半期決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2020年3月31日) (2020年12月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 6,778 7,463
電子記録債務 463 674
短期借入金 9,276 22,468
未払法人税等 748 894
仮受金 12,348 13,981
引当金 1,147 316
その他 5,428 6,399
流動負債合計 36,191 52,198
固定負債
長期借入金 13,870 451
引当金 40 49
退職給付に係る負債 207 217
その他 4,753 5,534
固定負債合計 18,872 6,252
負債合計 55,064 58,451
純資産の部
株主資本
資本金 2,537 2,537
資本剰余金 3,079 3,079
利益剰余金 48,259 44,851
自己株式 △13,809 △13,804
株主資本合計 40,067 36,665
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 5,966 8,396
繰延ヘッジ損益 1 △4
為替換算調整勘定 676 580
退職給付に係る調整累計額 △414 △262
その他の包括利益累計額合計 6,230 8,710
非支配株主持分 490 502
純資産合計 46,789 45,878
負債純資産合計 101,853 104,329
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(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
(四半期連結損益計算書)
(第3四半期連結累計期間)
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
売上高 63,102 59,105
売上原価 42,031 42,636
売上総利益 21,070 16,468
販売費及び一般管理費 15,821 15,718
営業利益 5,249 749
営業外収益
受取利息 41 37
受取配当金 378 378
為替差益 - 32
デリバティブ評価益 335 33
その他 142 236
営業外収益合計 898 717
営業外費用
支払利息 562 531
為替差損 281 -
その他 86 67
営業外費用合計 929 599
経常利益 5,218 868
特別利益
固定資産売却益 1 0
投資有価証券売却益 199 28
補助金収入 20 21
移転補償金 - 100
特別利益合計 221 150
特別損失
固定資産売却損 0 4
固定資産除却損 27 70
固定資産圧縮損 - 21
投資有価証券評価損 53 2
本社移転費用 - 116
特別調査費用 - 238
水産加工品取引関連損失 9,256 1,584
特別損失合計 9,338 2,038
税金等調整前四半期純損失(△) △3,898 △1,018
法人税等 1,628 965
四半期純損失(△) △5,527 △1,983
非支配株主に帰属する四半期純利益 23 13
親会社株主に帰属する四半期純損失(△) △5,551 △1,997
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理研ビタミン㈱(4526)2021年3月期 第3四半期決算短信
(四半期連結包括利益計算書)
(第3四半期連結累計期間)
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
四半期純損失(△) △5,527 △1,983
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 230 2,429
繰延ヘッジ損益 1 △5
為替換算調整勘定 240 △87
退職給付に係る調整額 35 151
その他の包括利益合計 507 2,487
四半期包括利益 △5,019 504
(内訳)
親会社株主に係る四半期包括利益 △5,032 482
非支配株主に係る四半期包括利益 13 21
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理研ビタミン㈱(4526)2021年3月期 第3四半期決算短信
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
該当事項はありません。
(四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用)
(税金費用の計算)
税金費用については、当第3四半期連結会計期間を含む連結会計年度の税引前当期純利益に対する税効果会計
適用後の実効税率を合理的に見積り、税引前四半期純利益に当該見積実効税率を乗じて計算しております。
なお、法人税等調整額は、法人税等に含めて表示しております。
(追加情報)
(新型コロナウイルス感染症拡大に伴う会計上の見積りについて)
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、当社グループの足許の業績に影響が生じております。今後、
翌連結会計年度までの一定期間にわたり当該影響が継続する仮定のもと、会計上の見積りを行っております。
海外事業セグメントでは中国において輸入冷凍水産品から新型コロナウイルスが検出され、輸入冷凍水産品
からの感染リスクに関する報道が過熱しており、中国国内向け販売が著しく低迷しております。そのため販売
の見通しが立たない輸入冷凍水産品に対して当第3四半期連結累計期間にたな卸資産評価損2,401百万円を計
上しております。
一方、国内食品事業、国内化成品その他事業では、新型コロナウイルス感染症拡大による当社グループへの
財政状態、経営成績に与える影響は軽微であると考えております。
(実在性等を確認できない取引に関する事項)
当社連結子会社である青島福生食品有限公司(以下「青島福生食品」という。)における特定の顧客とのエ
ビ加工販売の取引について、取引開始の経緯や取引高が急増した背景や、特定の仕入先を含む取引全体の商流
など、取引の全容が解明できず、営業取引としての実在性を確認できなかったため、当社は、外部専門家を含
む特別調査委員会を設置し、事実関係の調査を行いました。
その結果、当該取引の仕入・加工販売取引の実在性を否定すべき明確な根拠は検出されなかったものの、取
引を行った理由や取引全体の商流を明らかにすることができず、また、青島福生食品において当該取引に関連
する記録および資料の適切な管理が徹底されていなかったことや十分な調査協力が得られなかったこともあ
り、特定の仕入先からの仕入取引、加工、特定の顧客への販売取引についての取引の全容の解明、当該取引の
実在性を確認するには至りませんでした。
特別調査委員会の調査結果および特別調査委員会終了後に当社が外部の専門家とともに行った件外調査の結
果を踏まえ、当第3四半期連結累計期間において、取引の全容および実在性が確認できなかった特定の顧客向
けの売上高1,645百万円を取り消し、既入金額を仮受金1,632百万円として計上するとともに、取り消した売上
に対応する売上原価1,584百万円(特定の仕入先からの仕入高を含む)は営業損益以外の項目と判断し、特別
損失に計上しております。
なお、取引の全容および実在性が確認できない以下のものが四半期連結財務諸表に含まれております。
四半期連結貸借対照表
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
仮受金 12,348百万円 13,981百万円
支払手形及び買掛金 437百万円 -百万円
四半期連結損益計算書
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
水産加工品取引関連損失 9,256百万円 1,584百万円
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理研ビタミン㈱(4526)2021年3月期 第3四半期決算短信
(たな卸資産の評価の修正について)
当社連結子会社である青島福生食品有限公司(以下「青島福生食品」という。)が、2020年8月に鱈などを
中心とした水産加工品を廉価で処分販売した事実が判明したことに伴い、青島福生食品のたな卸資産の評価が
適切に行われていなかった疑いが生じたため、当社は、外部専門家を含む特別調査委員会を設置し事実関係の
調査を行いました。
その結果、青島福生食品において適切なたな卸資産の管理がなされておらず、たな卸資産を評価するための
記録が正確に作成されていなかったため、過年度において連結貸借対照表上のたな卸資産の評価が適切に行わ
れていなかったことが判明いたしました。
当社は、2020年10月上旬に実地棚卸を行うとともに、2020年8月に廉価で販売した水産加工品に関する書類
及び青島福生食品からの事実関係の説明による入手可能な情報に基づいて、2020年10月28日付で過年度の連結
財務諸表を訂正し、たな卸資産評価損を計上いたしました。当該訂正による前連結会計年度の連結貸借対照表
への影響額は、商品及び製品△883百万円、原材料及び貯蔵品△1,715百万円であり、前第3四半期連結累計期
間の連結損益計算書への影響額は、売上原価232百万円です。
なお、たな卸資産の評価の修正を反映した青島福生食品のたな卸資産の金額およびたな卸資産評価損の金額
は以下のとおりです。
四半期連結貸借対照表
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
商品及び製品 1,171百万円 306百万円
原材料及び貯蔵品 2,595百万円 1,340百万円
四半期連結損益計算書
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
たな卸資産評価損(※) 226百万円 189百万円
※ 前連結会計年度末に計上したたな卸資産評価損と、当第3四半期連結会計期間末に計上したたな卸資産評
価損の純額
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(セグメント情報)
Ⅰ 前第3四半期連結累計期間(自2019年4月1日 至2019年12月31日)
1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
(単位:百万円)
報告セグメント 四半期連結
調整額 損益計算書
国内 国内化成品 (注)1 計上額
海外事業 合計
食品事業 その他事業 (注)2
売上高
外部顧客への売上高 43,730 5,123 14,247 63,102 - 63,102
セグメント間の内部売上高
350 - 847 1,198 △1,198 -
又は振替高
計 44,081 5,123 15,095 64,300 △1,198 63,102
セグメント利益 4,249 539 741 5,530 △280 5,249
(注)1.セグメント利益の調整額には、各報告セグメントに配分していない全社費用△272百万円、たな卸資産の
調整額△8百万円が含まれております。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であり
ます。
2.セグメント利益は四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
2.報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報
該当事項はありません。
Ⅱ 当第3四半期連結累計期間(自2020年4月1日 至2020年12月31日)
1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
(単位:百万円)
報告セグメント 四半期連結
調整額 損益計算書
国内 国内化成品 (注)1 計上額
海外事業 合計
食品事業 その他事業 (注)2
売上高
外部顧客への売上高 41,250 4,656 13,198 59,105 - 59,105
セグメント間の内部売上高
321 - 810 1,131 △1,131 -
又は振替高
計 41,571 4,656 14,009 60,237 △1,131 59,105
セグメント利益又は損失
3,601 393 △2,731 1,263 △514 749
(△)
(注)1.セグメント利益又は損失の調整額には、各報告セグメントに配分していない全社費用△454百万円、たな
卸資産の調整額△59百万円が含まれております。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理
費であります。
2.セグメント利益又は損失は四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
2.報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報
該当事項はありません。
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