4526 理研ビタミン 2020-09-30 16:00:00
財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ [pdf]
2020 年9月 30 日
各 位
会社名 理研ビタミン株式会社
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 山木 一彦
(コード番号4526 東証第一部)
経営企画部長
問合せ先
兼 広報・IR室長 池田 航
(TEL 03-5362-1315)
財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ
当社は、本日、金融商品取引法第 24 条の4の4第1項に基づき、関東財務局に提出いたしました
2020 年3月期の内部統制報告書において、開示すべき重要な不備がある旨を記載いたしましたので、
お知らせいたします。
記
1. 開示すべき重要な不備の内容
当社連結子会社である青島福生食品有限公司(以下「青島福生食品」という。)における特定の
顧客とのエビ加工販売の取引について、取引の全容が解明できず、営業取引としての実在性を確認
できなかったため、当社は、外部の専門家を含む特別調査委員会を設置し、事実関係の調査を行い
ました。その結果、当該取引の仕入・加工販売取引の実在性を否定すべき明確な根拠は検出されな
かったものの、取引を行った理由や取引全体の商流を明らかにすることができず、また、青島福生
食品において当該取引に関連する記録および資料の適切な管理が徹底されていなかったことや十分
な調査協力が得られなかったこともあり、特定の仕入先からの仕入取引、加工、特定顧客への販売
取引についての取引の全容の解明、当該取引の実在性を確認するには至りませんでした。
当社は、本特別調査委員会の調査結果を踏まえ、同様の取引が発生した過年度も含めて取引の全
容および実在性が確認できなかった特定の顧客向けの売上高の取り消し処理等を行い、2019 年3月
期の有価証券報告書及び 2020 年3月期の第1四半期から第3四半期までの四半期報告書については
訂正報告書を提出しました。
当該取引により過年度の決算の訂正が発生しました原因は、特定の役職者に財務報告に重要な影
響を及ぼす取引に関する情報や権限が集中するなど、青島福生食品におけるガバナンス体制が不十
分であったこと、証憑保管を含む適切な業務手順書が青島福生食品において十分に整備されていな
かったこと、及び決算・財務報告プロセスのうち財務諸表作成過程のレビュー体制並びに当社への
報告体制に不備があったこと、取締役会をはじめとする当社の監視機関による青島福生食品に対す
るモニタリング体制が不十分であったことにあると認識しております。
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以上のことから、青島福生食品の全社的な内部統制及び決算・財務報告に係る内部統制並びに当
社の全社的な内部統制の不備が、当社の財務報告に重要な影響を及ぼすこととなり、開示すべき重
要な不備に該当すると判断しました。
2. 事業年度末までに是正できなかった理由
上記事実は当事業年度末日後に発覚したため、当該不備を当事業年度末日までに是正することは
できませんでした。
3. 開示すべき重要な不備の是正方針
当社は、財務報告に係る内部統制の重要性を十分認識しており、開示すべき重要な不備を是正す
るために、特別調査委員会からのグループ・ガバナンスの見直しに係る提言を真摯に受け止め、下
記の改善策を講じて適正な内部統制の整備及び運用を図ってまいります。
①リスクマネジメントの強化
青島福生食品が自らのリスクを評価、管理できる体制を当社内で検討し、指導します。
②統制活動の強化
青島福生食品における証憑類等の管理体制を見直し、重要なプロセスに関して業務手順書を整
備します。
③モニタリングの強化
当社として、青島福生食品の事業運営面の情報や課題のモニタリングを徹底します。
④コミュニケーションの改善
青島福生食品内部、及び青島福生食品と当社の間での情報伝達ルートを拡大し、改善を図りま
す。
⑤理研ビタミングループとしての青島福生食品へのガバナンスの強化
青島福生食品に対する当社関連部門の指導を強化し、グループ全体の内部統制を推進します。
4. 連結財務諸表等に与える影響
上記の開示すべき重要な不備に起因する修正事項は、すべて連結財務諸表等に反映しておりま
す。
5. 連結財務諸表の監査報告における監査意見
限定付適正意見です。
以 上
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