4523 エーザイ 2019-03-07 15:30:00
2018年度「記者懇談会」資料 [pdf]

記者懇談会
 2019年3月7日
エーザイ株式会社
                     将来見通しに関する注意事項

     本資料中の目標数値はあくまで中期的戦略、めざす方向性、ビジョン等を示すものであり正式な業績予想ではありません。
     正式な業績予想は東京証券取引所規則に基く年次決算短信での開示をご参照ください。


     本発表において提供される資料ならびに情報は、いわゆる「見通し情報」(forward-looking statements)を含みます。
     これらの文言は、現在における見込み、予測、リスクを伴う想定、実質的にこれらの文言とは異なる現実的な結論、
     結果を招き得る不確実性に基くものです。


     それらリスクや不確実性には、一般的な業界ならびに市場の状況、金利、通貨為替変動といった一般的な国内および国際的な
     経済状況が含まれます。リスクや不確実性は、特に製品に関連した見通し情報に存在します。製品のリスク、不確実性には、
     技術的進歩、特許の競合他社による獲得、臨床試験の完了、製品の安全性ならびに効果に関するクレームや懸念、規制機関に
     よる審査期間や承認取得、国内外の保健関連改革、マネジドケア、健康管理コスト抑制への傾向、国内外の事業に影響を与える
     政府の法規制など、新製品開発に付随する課題などが含まれますが、これらに限定されるものではありません。


     また、承認済み製品に関しては、製造およびマーケティングのリスクがあり、需要を満たす製造能力を構築する能力を欠く状況、
     原材料の入手困難、市場の受容が得られない場合などが含まれますが、これに限定されるものではありません。


     新しい情報、将来の出来事もしくはその他の事項より、見通し情報に更新もしくは改正が望ましい場合であっても、
     それを行う意図を有するものではなく、義務を負うものではありません。


     当社の連結財務諸表は国際会計基準(IFRS)にて開示しています。

1
           EWAY ′s Aspiration *




    人々の抱く「病気になりたくない」、
      「病気のことを知りたい」、
        「治りたい」に応え、
       予防や治癒を実現する

2    * Plan‘EWAY 2025’ 2016年度にスタートした2025年度までの10年間にわたる中期経営計画
    進化する中期計画EWAY
         その1
     ビジネスモデルの変革


3
        4IR(第四次産業革命)
          の意味するところ



    「Dataによって生み出される価値を用いて
今迄見たこともないものや状況を造り出すこと」




4
             国連SDGs
         (2016年~2030年迄の目標)




              Goal 3
    Good health and well-being
      (leave no one behind)



5
           ビジネスモデルの変革(1)
         バリューチェーン モデル ➡
       エコシステム プラットフォーム モデル
    − 患者様一人ひとりと直接結びつく
    − 予知(Prediction) /予防(Prevention)に関する情報を提供
    − データを用いて予知/予防に関するアルゴリズムを開発
    − IoT、診断、スポーツジム、民間保険等コンテンツ提供者と協業


                2P時代の幕開け
6
                ビジネスモデルの変革(2)

          Ecosystem Platform Model

                Patients     Benefits



    Fitness                    Advice         Insurance
                           Recommendation
    IoT’s&AI                  Proposal        Diagnostics
               Big Data
                               DATA

              Value Chain
7
                            Platform (エーザイ)    Text Mining
                                               Technology
              Well-beingに向けた新たな取り組み
                    (ライフスタイルの改善)
                   *1
    認知症の危険因子
           危険因子         相対リスク*2 人口寄与割合*3   運動不足や肥満は改善が可能とされる
    小児期
    11~12歳までに教育が終了       1.6 倍    8%           認知症の危険因子
    中年期 (45歳以上65歳以下)
    高血圧                  1.6 倍    2%        運動不足の方は、そうではない方と
    肥満                   1.6 倍    1%
    聴力低下                 1.9 倍    9%        比較して、1.4倍認知症になりやすい
    高年期 (65歳超)
    喫煙                   1.6 倍    5%
    抑うつ                  1.9 倍    4%
    運動不足                 1.4 倍    3%
    社会的孤立                1.6 倍    2%            運動の習慣づけが重要
    糖尿病                  1.5 倍    1%




          ブレインヘルスチェック                     データに基づく       ジムやフィットネスクラブ、
              による                      recommendation    自治体イベント等での
          早期の気づきの機会                                      運動プログラムの推進
                                           定期的チェック
      *1 Livingston G, et al.Lancet.2017 Jul 19
      *2 その危険因子を持つ人が、危険因子を持たない人に比べてどれくらい認知症になりやすいかを示す
8     *3 その危険因子を持つ人がいなくなったら、認知症患者が何%減少するかを表す
              Well-beingに向けた新たな取り組み
         (主観的な機能低下の自覚を客観的に評価する)
     ADでは病期の進行とともに、自覚症状は失われ、認知機能低下を客観視できなくなる
     エーザイは長年の共同化活動において受診に後ろ向きな患者様と多く向き合ってきた

    • 現状のAD治療は進行期が主体であり、その多く                                              客観的な認知機能低下
      は自ら受診を選択しているわけではなく、治療は                                              主観的認知機能低下              病態失認
      非能動的
    • いくつかの報告では、AD当事者の援助希求行
      動は2割から3割程度であり、その理由としてAD                         認   カットオフ
      に対する偏見があり、症状は自覚していたとして                          知
                                                      機
      もそれを通常の加齢によるものと思いたがる心                           能
      理が働いているとされる
    • 右図に示すように、客観的な症状が出現する前                                       援助希求
      に主観的認知機能低下(SCD*)が現れ、ここで
      しばしば援助希求がなされる。一方、客観的な
      認知機能低下が進行するにつれ、むしろ自覚能                                   プレクリニカルAD              MCI              AD
      力が失われ、いわゆる病態失認の状態に陥る                                                AD病期の進行
                                                                     出典:Ávila-Villanueva and Fernández-Blázquez 2017




              より当事者に受け入れられやすいタイミングで、微細な変化が把握できる
                 負担の少ない測定ツールにもとづく予防予測が期待される
9     * SCD: Subjective cognitive decline 主観的認知機能低下
          Well-beingに向けた新たな取り組み
     (Eisai Cognitive Platform アプリ‘VIVO(仮称)’)
                                        簡易な客観的テストとセンサーデータ
           VIVOが実現する           画像による歩行状態の解析   音声応答における発話状態の分析

       PredictionとPrevention                                    指示に応じた図形の模写



     3種類の簡易なテスト(歩行、音声、描画)を
      受けるだけで、認知機能のどの側面が
       低下しているかが客観的に示される            歩行              音声              描画

      個別的な認知機能パターンに基づく                                   AIを用いた
     日常生活での注意点、認知機能維持に                                   アルゴリズム
       向けたアドバイスを受けられる
                                         個別的な認知機能パターン
     VIVOは歩行や音声といった
 ライフログデータが活用しやすいアプリであり、
 BtoBビジネスによる幅広いビジネス機会の
          創出が可能

     今後エーザイ独自に蓄積されているデータを
     投入することで、さらに予測の精度を向上


10
           Well-beingに向けた新たな取り組み
                 (経済的負担の軽減)
コスト                   次世代AD治療薬を含む予防・診断・治療を行う認知症                  要介護度
          エーザイ         先制医療プログラムや個別化かつ最適な予防 (運動・
                       食事療法等を含む)、治療に関する情報を提供
                                                                  要介護5

                      保険加入者の認知症発症を遅らせ、介護が必要でない                   要介護4
                       状態を延伸するとともに認知症先制医療プログラム実施
          民間保険等        における保険給付を行う
                                                                  要介護3
                      先制医療により、後の認知症に関わる介護費を
                       削減させる社会貢献
                                                                  要介護2
                      認知症の発症を遅らせ、介護が必要でない            認知症にかかる
                       状態を延伸することで安心を獲得                コスト(イメージ)   要介護1
          保険加入者       後の介護費を抑制でき、認知症に関する
                       経済的負担・不安が解消される                             要支援
                                                                  1、2




     20     30        40          50   60   70             年齢
                 Preclinical AD                  AD    認知症先制医療プログラムを
11                   診断                          診断    受けた場合のコスト(イメージ)
     進化する中期計画EWAY
         その2
      事業ドメインの変革


12
          事業ドメインの変革 (1)
     Medical/Marketing/Commercial➡
     Advice/Recommendation/Proposal
‐患者様一人ひとりと結びつく、two ways communicationの
 確立
‐自社DataとBig Dataを用いて予知の精度を上げ、予知サービス
 (Prediction)を行う、そのためのアルゴリズム確立
‐予防(Prevention)や先制的手段についてrecommendation
 を行う : 運動、ライフスタイル、食事・・・ ➡ to be Well-being
‐患者様にとって最良の医療・介護環境の情報提供を行う
‐患者様にとって最良の介護サービス提供者を紹介する
‐患者様にとって最良の薬物を含むIntervention Planを提案する
13
            事業ドメインの変革 (2)
     R&D ➡Factual basis and Preciseness
              for Innovation
 • データからの超客観的仮説生成(ゲノムデータ、ライフログデータ)
 • 仮説の検証を進める上で実行可能なアルゴリズムの構築
 • Precise human biologyに基づくターゲットとバイオマーカー同定
 • ディープ バイオロジー&ケミストリーとデジタル技術の融合による化合物創製
 • データにより個別化された患者様ニーズへの精緻なソリューションの提供
 • 精密解析による臨床効果予測と正確な対象患者様のエンロールメント
 • デジタルデバイスを活用した自動測定による客観的エンドポイントの設定
 • プラセボ群のない、もしくは最小化された臨床試験

14
     進化する中期計画EWAY
           その3
     2019年に見えているもの


15
            Dementiaにおける
     Wider Scope:‘to be Well-being’


            Oncologyにおける
More Immunology:‘to be Curable’

16
     Dementia



17
          DementiaにおけるWider Scope

            予防                                  先制                      機能賦活           再生
  高
バイオマーカー




                                                                                      TSPO*1 PET
                                                                                      アミロイドPET
                                                                                      CSF*2 タウ
                                                                                      代謝低下
                                                                                      脳萎縮(MRI)
                                                                                      認知機能障害




  低

               高リスク              プレクリニカルAD           MCI      軽度AD         中等度AD   高度AD

          出典 Brain 2017 Mar 1;140(3):792-803 一部改編   *1 トランスロケータータンパク質 *2 脳脊髄液
18
              疾患修飾剤3剤の開発状況(Early AD)
       Aducanumab*1                        Elenbecestat               *1
                                                                                    BAN2401*1, 2
     フェーズⅢ試験(ENGAGE、                     フェーズIII試験(MISSION AD1、               当局と合意した1本のフェーズIII
     EMERGE)が進行中、                        MISSION AD2)が進行中、                    試験を2019年3月に開始予定、
     2018年7月に患者様登録完了、                    2019年3月の患者様登録                        2022年のPrimary endpointの
     2020年のPrimary endpointの             完了を予定、2021年のPrimary                  Final readoutを目標とする
     Final readoutを目標とする                 endpointのFinal readoutを
                                         目標とする



                                ADへの早期介入と予防
       Aducanumab*1                        Elenbecestat               *1
                                                                                    BAN2401*1, 2
     プレクリニカルADを対象に、                      AD発症リスクを有するが脳内                       脳内蓄積Aβが確認されたプレ
     ADの予防あるいは                           蓄積Aβは陰性で認知機能                         クリニカルAD(ステージ1または
     発症遅延効果を確認する                         障害のないプレクリニカルAD                       ステージ2に相当)を対象とした
     フェーズIII試験*3を開始予定                    (ステージ1の前段階に相当)を                      フェーズIII試験の実施を検討中、
                                         対象としたフェーズIII試験の                      BAN2401に加えElenbecestatを
                                         実施を検討中                               治療戦略に含めた可能性を
                                                                              検討する
      *1 Biogenとの共同開発品       *2 BioArcticからの導入品          *3 主観的な認知機能変化の有無にかかわらず脳内アミロイド病理が確認された患者様を組み入れ予定
19
      (FDAのガイダンス「Early Alzheimer’s Disease: Developing Drugs for Treatment」におけるステージ1あるいは2に該当)
                                                                                                        *1
                    エーザイ・慶應義塾大学 認知症イノベーションラボ
                      脳の堅牢性・再生に関わる創薬ターゲットの創出を目指す
    臨床医学と基礎医学の研究集積地である慶應義塾大学信濃町キャンパス内に
    臨床オミックス、データサイエンス、バイオロジカル バリデーション研究機能を整備
        大学と企業の研究者からなる約20名が融合的研究を実施中
    リバーストランスレーション*2の推進                                  脳内の老廃物や異物を脳外に排出する
 慶應大学病院より詳細なデータに紐づいた高質な
 臨床サンプルを入手し独自のバイオバンクを構築                             脳ドレナージシステムの研究を開始
  百寿総合研究センター保有の                                                                     • AD脳においては脳ドレ
   超高齢者コホート*3からの            ゲノム、画像診断、              脳間質液の流れ                            ナージシステムに障害が
       サンプル                   認知機能、                                                   起きるといわれている
 メモリーセンターにて実施される            マルチオミックス、                                                 が、その分子制御メカニ
                                                                            血管
 認知症患者様前向きコホート*4            脳オルガノイド研究                                                 ズムは明らかではない
     からのサンプル                                                          アストロサイト
                                                        脳                           • このシステムは睡眠時に
                                                        間    ニューロン
                AIにより統合解析                               質         Aβ                  特に活性化されることが
                                                        液                             知られており、ADにおけ
                                                        の                  タウ
                                                        流                             る睡眠障害との関連が
    脳防御機構のダイナミクスの解明                                     れ                             示唆されている
    バイオマーカーシグニチャーの同定                                                               • 脳ドレナージシステムを
                                                                                血管   制御する遺伝子を同定
       創薬ターゲットと                                              脳間質液の流れ
                                                                                     し、創薬ターゲットとして
                                                                                     の妥当性を検証する
    バイオマーカーの創出をめざす
   *1   EKID(Eisai-Keio Innovation Lab for Dementia)は、AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構) のCiCLE(医療研究開発革新基盤創成事業)に採択済み
   *2   ヒト臨床における情報から研究を開始すること
   *3   長寿の鍵を知るため百歳以上の超高齢者を対象として慶應義塾大学医学部百寿総合研究センターが2002年に開始した全国追跡調査研究
20 *4   認知症患者様を対象として昨年開始されたEKID独自の追跡研究で、詳細なデータ取得が可能
      アミロイド血液診断による新たなAD診断方法の追求
            - シスメックスとの共同研究 -
                                                     ®
                   全自動免疫測定装置 HISCL による血液診断は
                「低侵襲性で安価なハイスループット診断法」として期待される
                                                                 ®
                                                            HISCL 測定にてヒトサンプルにおける血漿と
      これまで血漿中Aβの測定は、測定感度等の影響で                               脳脊髄液のAβ42/40比の相関性を確認
                        ®
       困難と考えられていたが、HISCL による自動化・
       高感度化によって測定することが可能となった
                                                                      シスメックス社との
      アミロイドPETの陽性・陰性は、脳脊髄液の                                         共同研究によるデータ
       Aβ42/40比率と相関することが報告されている*1
        グラフに示すように、血漿中のAβ42/40比も、
             ®
        HISCL によって、脳脊髄液のAβ42/40比と
        相関性を持つことが確認された


     • 現在、アミロイドPET画像を取得している患者様の血液サンプルを使い、
       アミロイドPETのプレスクリーニングとしての有用性を検証中
                                  ®
     • 今後、アミロイドPETの陽性・陰性の判定を、HISCL による血漿中
       Aβ42/40比の測定に置き換え可能となることが期待される
               →疾患修飾剤上市時までに実用化をめざす
                                                                                            ®
21
        ®
     HISCL (ヒスクル)はシスメックス株式会社の登録商標。“High Sensitivity(高感度)”+“CLEIA(化学発光酵素免疫測定法)”の略。   HISCL
     *1; Alzheimer’s Dementia, August 2017, 13(8), 841-849
        MRI画像からMCI進行を予測するAIを開発
     2年後に認知機能が悪化しているかどうかをMRI画像のみから判定
          認知機能が悪化した人の            認知機能が悪化しなかった人の
           2年前のMRI画像                2年前のMRI画像
                                          * ADNI(Alzheimer’s Disease
                                            Neuroimaging Initiative)
                                            およびJ-ADNI(Japanese-
                             *              ADNI)のデータを使用
                        教師データ を使って
                         学習することにより
                         アルゴリズムを構築
                        (ディープラーニング)



      構築した                             Progressive MCI
     アルゴリズムを                            認知機能が悪化する
     被験者(MCI)
                                      90%以上の精度で判定
     のMRI画像に
      より検証
                                         Stable MCI
                                        認知機能が悪化しない

      今後、自社データレイクに蓄積されているデータ等を用いて、さらなる予測精度の向上を図る
22
     Oncology



23
                   肝細胞がん治療のコンバージョン
                            レンビマによる肝細胞がん治療の変革
                  レンビマの高い奏効率がリアルワールドで強く確認
      REFLECT試験*1の40%(mRECIST)を超える高い腫瘍縮小効果を実臨床の場で再現*2
      肝がん分子標的治療研究会(2019年1月26日開催)*3の全67演題中46演題*4でレンビマ関連
       の有効性と安全性に関するリアルワールドデータが報告された
      2018年3月23日の肝細胞癌適応追加から1年で約7,500人*5の患者様に貢献(日本)

            レンビマ投与によって根治治療へのコンバージョンを実現*6
     切除不能                       切除可能
                                                      高い奏効率は進行肝がんの状態から病期の改善
                                                      のチャンスが増加し、より根治性の強い治療法、
                                                      すなわち切除やラジオ波あるいは根治的TACE*7に
                                 根治治療が可能              まで治療をコンバージョンできる可能性が増す*8
     腫瘍
                レンビマによる
            腫瘍径の縮小、腫瘍の局在化

            レンビマの高い抗腫瘍効果によってがんが縮小し、
           根治的な治療方法にコンバージョンする可能性を見出した
     *1 全身化学療法歴のない切除不能な肝細胞がんの患者様954人を対象とした、レンバチニブと標準治療薬であるソラフェニブとの有効性および安全性を比較する多施設共同、
        非盲検、無作為化グローバル臨床第Ⅲ相試験 *2 第18回日本肝がん分子標的治療研究会 abstract PL-04, SY2-3, SY2-4, P-12
     *3 肝がん領域の分子標的薬治療に特化した国内最大級の研究会。工藤正俊先生を代表世話人として国内肝臓領域を代表する医師が世話人として運営。
     *4 第19回肝がん分子標的治療研究会 *5 エーザイ社内資料 *6 第19回肝がん分子標的治療研究会 レンバチニブ登場後の肝細胞癌治療
24
     *7 Transcatheter Arterial ChemoEmbolization: 肝動脈化学塞栓療法 *8 工藤正俊先生 エーザイ メディア・投資家説明会「肝細胞癌-診断・治療の最新動向」 2018年9月18日
                                                                                                                              *1
     新規免疫モジュレーター レンビマによるIO療法 の増強
                                                   Hepa1-6マウス肝細胞がん皮下移植モデル*2
             抗PD-1抗体との併用相乗効果                                                          腫瘍組織内免疫細胞への各単剤療法と併用療法の影響
                 コントロール                                      : P<0.001 対 コントロール            腫瘍組織内の細胞数の変化率(%)
                 レンビマ                                        : P<0.05 対 レンビマ
                                                             : P<0.001 対 抗PD-1抗体              レンビマ 抗PD-1抗体 併用療法
                 抗PD-1抗体
相対腫瘍体積




                 併用療法                                                                    細胞傷害性                  2.5                2.2                4.5
                                                                                          T細胞                    増加                 増加           さらに増加

                                                                                        マクロファージ                -6.5               -0.5              -10.3
                                                                                                                 減少               変化なし           さらに減少
                                                                                     レンビマは腫瘍組織内のマクロファージの割合を
                                                                                       減少させる点で抗PD-1抗体と全く異なる
                                   日                                                   免疫モジュレーションのメカニズムを有する
          レンビマによる
         免疫モジュレーション                                    TAMの割合を減少させることで                                                       がん細胞
                                                        細胞傷害性T細胞を活性化
         腫瘍組織内のマクロファージは                                         細胞傷害性
           主として免疫抑制性の                                             T細胞                                         PD-L1
          腫瘍関連マクロファージ
                Tumor Associated                            抑制                                            抗PD-1抗体
                                                                                                 PD-1
                Macrophage: TAM

                    TAMのダウンレギュレーションを介して細胞傷害性T細胞を活性化する
                   新規免疫モジュレーターとしてのレンビマが新たなIO併用レジメンを提供する
          キイトルーダ®は Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., USAの子会社であるMerck Sharp & Dohme Corpの登録商標、レンビマ、キイトルーダ®との併用療法:Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J., U.S.A.の
25        子会社であるMSD ONCOLOGY HOLDINGS LTDとの提携による臨床試験に基づき適応取得をめざす *1 Immuno-Oncology がん免疫 *2 Kimura T. et al. Cancer Science 2018: 3993-4002
                                                           ®
                               キイトルーダ との併用療法
            6がん種において各単剤療法を上回る顕著な抗腫瘍活性を示唆
                   6がん種*1を対象としたフェーズⅠb/Ⅱ試験結果*2(111試験)
                                                                     マイクロサテライト安定型
腫瘍径変化率(%)




            ■腎細胞がん ■子宮内膜がん
            ■メラノーマ ■非小細胞肺がん
                                                                      PD-L1陰性
            ■頭頸部がん ■尿路上皮がん




                                                                                                                 完全奏効8名

            IO*3の有用性を拡大し、革新的な患者様価値の実現をめざす
            (PD-L1発現の有無、MSI*4の状態に関わらず腫瘍縮小効果を確認)
   キイトルーダ®は Merck & Co., Inc., Kenilworth, N.J. U.S.A.(米メルク社)の子会社であるMerck Sharp & Dohme Corpの登録商標。レンビマとキイトルーダ®の併用療法は、米メルク社との共同開発。
   *1 腎細胞がん、子宮内膜がん、頭頸部がん、尿路上皮がん、非小細胞肺がん、メラノーマ *2 第33回がん免疫学会年次総会(Society of Immunotherapy of Cancer)にて発表、データカットオフ:
      2018年3月1日(非小細胞肺がん、メラノーマ、尿路上皮がん)、第54回米国臨床腫瘍学会(American Society of Clinical Oncology)にて発表、データカットオフ:2017年12月15日
26    (子宮内膜がん)、2017年12月1日(腎細胞がん、頭頸部がん) *3 Immuno-Oncology がん免疫療法 *4 Microsatellite instability: マイクロサテライト不安定性
                              新規ネオアンチゲン療法
       スプライシングモジュレーターによるIO療法*の増強

                Bristol-Myers Squibb社と
           当社米国研究子会社であるH3 Biomedicineは
             新たながん免疫治療薬を共同研究中
        ネオアンチゲンの生成によりがん細胞の免疫感受性を上げる
     ネオアンチゲン                   IOに対して            IOに対して
   スプライシングの変調による              抵抗性を示す            感受性を示す
      新たながん抗原                   がん細胞              がん細胞
                                                           PD-L1
                     DNA                                           抗PD-1抗体
      転写
                                        がん細胞の
                                                                    PD-1
                     mRNA                転換
スプライシング      スプライシング
             モジュレーター
                                    スプライシングの変調による
                                     ネオアンチゲンの生成
                スプライシングの                             攻撃
               パターンを異にする                                           細胞傷害性T細胞
                 複数のmRNA
      翻訳
                                  ネオアンチゲン
               ネオアンチゲンの          (新たながん抗原)
                  生成
                                                細胞傷害性T細胞

27 * Immuno-Oncology がん免疫療法
     Financials



28
                  FY2020のKPIを前倒し達成予定
             (FY18 ROE 10% & FY19 営業利益 1020億円)
                                                       10.0%                            (単位:億円、%)
            ROE                           8.8%
            中期経営計画目標
                            6.8%                                                   10%以上
            ROE

            売上収益                         6,001         6,365
            中期経営計画目標       5,391                                               8,000 億円以上
            売上収益
                                          772           900
                            591
            営業利益                                                               1,020 億円以上
            中期経営計画目標

            営業利益
                           FY16          FY17          FY18           FY19        FY20
                            実績            実績           見通し             予想        オリジナル目標

             戦略投資と安定配当を担保するFinancial Integrityの実現
                         FY16実績                    FY18 12月末実績                  FY20予想
     自己資本比率       *1
                           56.7%                        58.5%                   60%レベル
     Net DER*2              -0.11                        -0.28                   -0.3レベル
     Net Cash*3           636億円                      1,680億円                   約1,700億円
     リスク比率*4                 47%                          41%                     50%未満
     DOE                    7.4%                  7.1%(見通し)                       7%レベル
     配当金                   150円                  150円(見通し)                          150円
   * 2019年度予想、2020年度目標の数値はシミュレーションであり、正式な業績予想ではない。正式な業績予想は毎年の決算短信を参照
   ** 配当金の決定は取締役会の承認を前提とする *1 「自己資本比率」として「親会社所有者帰属持分比率」を表示
   *2 Net DER: Net Debt Equity Ratio=(有利子負債(社債及び借入金)-現金及び現金同等物-3カ月超預金等-親会社保有投資有価証券)÷親会社の所有者に帰属する持分
   *3 Net Cash=現金・有価証券(現金及び現金同等物+3カ月超預金等+親会社保有投資有価証券)-有利子負債(社債及び借入金)
29 *4 リスク比率:自己資本に対するのれん及び販売権等の無形資産の比率
     EWAY Epoch-Making Value Creation
 2025年度オリジナル目標(ROE15%)を大幅に上回る財務シミュレーションを視野*
               AD疾患修飾剤3剤の成功とレンビマの最大化
   (単位:億円)

         売上収益
         営業利益
                                                  ROE             20%レベル
                                                  Equity Spread*1 12%レベル
                8,000
       6,365                                      自己資本比率*2        70%レベル
                                                  Net DER*3       -0.3レベル
        900     1,020
                                                  Net Cash*4 4,000億円レベル
       FY18     FY20                FY25
                                                  リスク比率*5          50%未満
       見通し     オリジナル
                 目標
                                 (シミュレーション)
                                                  DOE             10%レベル

           ‘to be Well-being’ 、‘to be Curable’の
             実現とそれに伴う株主価値の拡大を見通す
   * 社内(本部)推計に基くシミュレーションであり、一つのシナリオを示したもの。正式な業績予想ではない。正式な業績予想は毎年の決算短信を参照
   *1 Equity Spread=ROE-株主資本コスト(当社は保守的に8%と仮定)        *2 「自己資本比率」として「親会社所有者帰属持分比率」を表示
   *3 Net DER: Net Debt Equity Ratio=(有利子負債(社債及び借入金)-現金及び現金同等物-3カ月超預金等-親会社保有投資有価証券)÷親会社の所有者に帰属する持分
   *4 Net Cash=現金・有価証券(現金及び現金同等物+3カ月超預金等+親会社保有投資有価証券)-有利子負債(社債及び借入金)
30 *5 リスク比率:自己資本に対するのれん及び販売権等の無形資産の比率