4519 中外薬 2019-07-25 16:00:00
2019年12月期第2四半期決算短信〔IFRS〕(連結) [pdf]
2019年12月期 第2四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
2019年7月25日
上場会社名 中外製薬株式会社 上場取引所 東
コード番号 4519 URL https://www.chugai-pharm.co.jp
代表者 (役職名) 代表取締役社長CEO (氏名) 小坂 達朗
問合せ先責任者 (役職名) 広報IR部長 (氏名) 内田 誠彦 TEL 03-3273-0881
四半期報告書提出予定日 2019年7月26日 配当支払開始予定日 2019年8月30日
四半期決算補足説明資料作成の有無: 有
四半期決算説明会開催の有無 :有 (機関投資家、証券アナリスト、報道機関向け)
(百万円未満四捨五入)
1.2019年12月期第2四半期の連結業績(2019年1月1日~2019年6月30日)
(1)連結経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
当社株主に 四半期包括利益
売上収益 営業利益 四半期利益
帰属する四半期利益 合計額
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2019年12月期第2四半期 320,285 12.3 95,052 42.8 69,254 41.2 69,254 42.3 67,553 45.9
2018年12月期第2四半期 285,123 12.8 66,569 41.3 49,047 34.2 48,672 34.8 46,292 28.1
基本的1株当たり 希薄化後1株当たり
四半期利益 四半期利益
円 銭 円 銭
2019年12月期第2四半期 126.54 126.35
2018年12月期第2四半期 89.00 88.85
(2)連結財政状態
当社株主に 当社株主
資産合計 資本合計
帰属する持分 帰属持分比率
百万円 百万円 百万円 %
2019年12月期第2四半期 986,620 792,165 792,165 80.3
2018年12月期 919,548 756,529 755,864 82.2
2.配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2018年12月期 - 31.00 - 55.00 86.00
2019年12月期 - 48.00
2019年12月期(予想) - 48.00 96.00
(注)直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 無
3.2019年12月期の連結業績予想(2019年1月1日~2019年12月31日)
(予想売上収益、Core営業利益及びCore EPSの%表示は対前期増減率、実績の%表示は対予想進捗率)
Core Core Core
売上収益
営業利益 EPS 配当性向
百万円 % 百万円 % 円 銭 % %
2019年12月期第2四半期(実績) 320,285 54.1 103,530 72.4 137.11 69.2 -
2019年12月期(予想) 592,500 2.2 143,000 9.7 198.00 12.2 48.5
(注)1.直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 無
2.上記「連結業績予想」は、当社が定める経常的な業績を示す指標(Coreベース)に基づき予想値及び実績を
算出しております。また、Core EPSはCoreベースの当社株主に帰属する希薄化後1株当たり当期利益であり
ます。
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更
① IFRSにより要求される会計方針の変更: 有
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2019年12月期2Q 559,685,889株 2018年12月期 559,685,889株
② 期末自己株式数 2019年12月期2Q 12,283,953株 2018年12月期 12,459,413株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2019年12月期2Q 547,309,517株 2018年12月期2Q 546,889,302株
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(1)本資料に記載されている業績予想等の将来に関する記述は、本業績予想作成時点において入手可能な情報に
基づき当社が合理的と判断した目標であり、潜在的なリスクや不確実性が含まれているため、実際の成果や業績は
記載の予想と異なる可能性があります。
(2)当社が公表する業績予想は、当社社内の管理指標である国際会計基準(以下、「IFRS」という。)のCoreベ
ースで株主・投資家の皆さまに開示するものであります。IFRS実績とCore実績の差異については、業績開示の中で
説明を行います。
(3)業績予想に関する事項は添付資料P.6「連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」をご覧ください。
(4)当社は、以下のとおり決算説明会を開催する予定です。このうち、機関投資家・証券アナリスト向け説明会
の資料、動画、Q&A等については、開催後速やかに当社ウェブサイトに掲載する予定です。
・2019年7月25日(木)・・・・・・報道機関向け説明会
・2019年7月26日(金)・・・・・・機関投資家・証券アナリスト向け説明会
中外製薬株式会社(4519) 2019年12月期 第2四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………… 2
(1)連結経営成績に関する説明 ………………………………………………………………… 2
(2)連結財政状態に関する説明 ………………………………………………………………… 5
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ………………………………………… 6
2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………… 7
(1)要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書 ……………………… 7
(2)要約四半期連結財政状態計算書 …………………………………………………………… 9
(3)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………… 10
(4)要約四半期連結持分変動計算書 …………………………………………………………… 11
(5)継続企業の前提に関する注記 ……………………………………………………………… 12
(6)要約四半期連結財務諸表注記 ……………………………………………………………… 12
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中外製薬株式会社(4519) 2019年12月期 第2四半期決算短信
1.当四半期決算に関する定性的情報
当四半期決算に関する定性的情
性的情報
(1)連結経営成績に関する説明
(単位:億円)
2019年 2018年
前年同期比
第2四半期実績 第2四半期実績
連結損益(Core実績)
売上収益
売上収益 3,203 2,851 +12.3%
製商品売上高 2,824 2,556 +10.5%
ロイヤルティ等収入及び
379 295 +28.5%
その他の営業収入
売上原価 △1,275 △1,286 △0.9%
売上総利益
売上総利益 1,927 1,566 +23.1%
販売費 △329 △332 △0.9%
研究開発費 △479 △440 +8.9%
一般管理費等 △84 △78 +7.7%
営業利益
営業利益 1,035 716 +44.6%
四半期利益
四半期利益 751 526 +42.8%
連結損益(IFRS実績)
売上収益 3,203 2,851 +12.3%
営業利益 951 666 +42.8%
四半期利益 693 490 +41.4%
<連結損益の概要(IFRSベース)>
当第2四半期連結累計期間の売上収益は3,203億円(前年同期比12.3%増)、営業利益は951億
円(同42.8%増)、四半期利益は693億円(同41.4%増)となりました。これらには当社が管理
する経常的業績(Coreベース)では除外している無形資産の償却費6億円、無形資産の減損損失
25億円、早期退職優遇措置51億円及び事業所再編費用3億円が含まれています。
<連結損益の概要(Coreベース)>
当第2四半期連結累計期間の売上収益は、製商品売上高やロイヤルティ等収入及びその他の営
業収入が大きく伸長し、3,203億円(前年同期比12.3%増)となりました。
売上収益のうち、製商品売上高は、国内がん領域における新製品や主力品、その他領域の新製
品等の好調な推移に加え、アレセンサのロシュ向け輸出の増加により、2,824億円(同10.5%
増)となりました。また、ロイヤルティ等収入及びその他の営業収入は、ヘムライブラに関する
ロイヤルティ及びプロフィットシェア収入の増加が寄与し、379億円(同28.5%増)となりまし
た。
製品別売上構成比の変化等により、製商品原価率は45.1%と前年同期比で5.2%ポイント改善
しました。その結果、売上総利益は1,927億円(同23.1%増)となりました。
経費については、892億円(同5.1%増)となりました。販売費は329億円(同0.9%減)、研究
開発費は開発テーマの進展等により479億円(同8.9%増)、一般管理費等は諸経費の増加により
84億円(同7.7%増)となりました。この結果、Core営業利益は1,035億円(同44.6%増)、Core
四半期利益は751億円(同42.8%増)となりました。
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中外製薬株式会社(4519) 2019年12月期 第2四半期決算短信
※Core実績について
当社はIFRS移行を機に2013年よりCore実績を開示しております。 Core実績とはIFRS実績に当社
が非経常事項と捉える事項の調整を行ったものであり、ロシュが開示するCore実績の概念とも整
合しております。当社ではCore実績を、社内の業績管理、社内外への経常的な収益性の推移の説
明、並びに株主還元をはじめとする成果配分を行う際の指標として使用しております。
詳細は補足資料P.1「IFRS実績からCore実績への調整表」をご覧ください。
<製商品売上高の内訳>
(単位:億円)
2019年 2018年
前年同期比
第2四半期実績 第2四半期実績
製商品売上高
製商品売上高 2,824 2,556 +10.5%
国内製商品売上高
国内製商品売上高 2,100 1,911 +9.9%
がん領域 1,146 1,057 +8.4%
骨・関節領域 520 470 +10.6%
腎領域 172 170 +1.2%
その他領域 262 215 +21.9%
海外製商品売上高
海外製商品売上高 724 645 +12.2%
[国内製商品売上高]
国内製商品売上高は、がん領域における新製品や主力品、その他領域の新製品等の好調な推移
により、2,100億円(前年同期比9.9%増)となりました。
がん領域の売上は、1,146億円(同8.4%増)となりました。後発品発売及び昨年の薬価改定の
影響により抗悪性腫瘍剤/抗CD20モノクローナル抗体「リツキサン」などの売上が減少したもの
の、新製品の抗悪性腫瘍剤/抗PD-L1ヒト化モノクローナル抗体「テセントリク」、抗悪性腫瘍剤
/ヒト化抗CD20モノクローナル抗体「ガザイバ」や主力品の抗悪性腫瘍剤/HER2二量体化阻害ヒト
化モノクローナル抗体「パージェタ」、抗悪性腫瘍剤/ALK阻害剤「アレセンサ」が好調に推移し
たことによります。
骨・関節領域の売上は、ヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体「アクテムラ」、経
口骨粗鬆症治療剤「エディロール」などの主力品の堅調な推移により、520億円(同10.6%増)
となりました。
腎領域の売上は、172億円(同1.2%増)、その他領域の売上は、昨年の長期収載品譲渡の影響
を受けたものの、新製品の血液凝固第Ⅷ因子機能代替製剤「ヘムライブラ」の順調な市場浸透に
より262億円(同21.9%増)となりました。なお、次世代シークエンサーを用いた遺伝子変異解
析プログラム「FoundationOne CDx がんゲノムプロファイル」を本年6月に発売しました。
[海外製商品売上高]
アレセンサのロシュ向け輸出の増加により、海外製商品売上高は724億円(同12.2%増)とな
りました。
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中外製薬株式会社(4519) 2019年12月期 第2四半期決算短信
研究開発活動の状況
当第2四半期連結累計期間におけるCoreベースの研究開発費は479億円(前年同期比8.9%
増)、売上収益研究開発費比率は15.0%となりました。
2019年1月1日から2019年6月30日までの研究開発活動の進捗状況は以下のとおりでありま
す。
「がん領域」
がん領域
・ROS1/TRK阻害剤「RG6268」(製品名:「ロズリートレク」)は、2019年6月にNTRK 融合遺伝
子陽性の進行・再発の固形癌を適応症として承認を取得しました。2019年3月には非小細胞肺
がんを予定適応症として承認申請を行いました。
・改変型抗PD-L1モノクローナル抗体「RG7446」(製品名:「テセントリク」)は、2019年5月
に非小細胞肺がん(ネオアジュバント)を予定適応症として第Ⅲ相国際共同治験を開始しまし
た。
「自己免疫疾患領域」
自己免疫疾患領域
・ヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体「MRA/RG1569」は、第Ⅲ相国際共同治験
「focuSSced試験」の結果に鑑み、全身性強皮症を対象とする開発を中止しました。
「神経疾患領域」
神経疾患領域
・HTT mRNAに対するアンチセンスオリゴヌクレオチド「RG6042」は、2019年3月にハンチントン
病を予定適応症として第Ⅲ相国際共同治験を開始しました。
・「RG7906」は、精神疾患を予定適応症として、2019年1月に第Ⅰ相臨床試験を開始しました。
・バソプレシン1a 受容体アンタゴニスト「RG7314」は、2019年5月に自閉スペクトラム症を予
定適応症として第Ⅰ相臨床試験を開始しました。
「その他の疾患領域」
その他の疾患領域
・抗factor Ⅸa/Ⅹバイスペシフィック抗体「ACE910/RG6013」(製品名:「ヘムライブラ」)
は、血液凝固第Ⅷ因子に対するインヒビター非保有の成人あるいは小児の血友病Aに対する週
1回、2週に1回または4週に1回の皮下投与による予防療法の効能・効果及び血液凝固第Ⅷ
因子に対するインヒビター保有の成人あるいは小児の血友病Aに対する2週または4週に1回
の用法用量の追加について、2019年3月に欧州で承認を取得しました。
・抗VEGF/Ang2 バイスペシフィック抗体「RG7716」は、2019年2月に滲出型加齢黄斑変性を予定
適応症として第Ⅲ相国際共同治験を開始しました。
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(2)連結財政状態に関する説明
<資産、負債及び純資産の状況>
(単位:億円)
2019年 2018年
前期末比
第2四半期末実績 期末実績
純営業資産(NOA)及び純資産
純運転資本 2,446 2,351 +4.0%
長期純営業資産 3,055 2,701 +13.1%
純営業資産(NOA)
純営業資産 5,501 5,053 +8.9%
ネット現金 2,610 2,492 +4.7%
その他の営業外純資産 △189 21 -%
純資産合計
純資産合計 7,922 7,565 +4.7%
連結財政状態計算書(IFRS実績)
資産合計 9,866 9,195 +7.3%
負債合計 △1,945 △1,630 +19.3%
純資産合計 7,922 7,565 +4.7%
当社グループは、第1四半期連結会計期間より、IFRS第16号「リース」を適用しました。この
基準の適用の結果、2019年1月1日の連結財政状態計算書に使用権資産やリース債権などリース
関連の資産として152億円及びリース負債146億円を計上しております。「会計方針の変更」につ
いてはP.12をご覧ください。
当第2四半期連結会計年度末における純営業資産(NOA)は前連結会計年度末に比べ448億円増
加し、5,501億円となりました。うち、純運転資本は、主に中外ライフサイエンスパーク横浜新
設工事や早期退職優遇措置に係る未払金が増加した一方で、棚卸資産やヘムライブラの受取ロイ
ヤルティの未収入金増加、製造委託に関わる長期前払費用の未払金精算等により前連結会計年度
末に比べ95億円増加し2,446億円となりました。また、長期純営業資産は主に中外ライフサイエ
ンスパーク横浜への投資、使用権資産の増加により前連結会計年度末から354億円増加し、3,055
億円となりました。
次項「キャッシュ・フローの状況」で示すとおり、有価証券や有利子負債を含むネット現金は
前連結会計年度末に比べ118億円増加し、2,610億円となりました。その他の営業外純資産は、主
にリース負債の増加により前連結会計年度末から210億円減少し、△189億円となりました。
これらの結果、純資産合計は前連結会計年度末に比べ357億円増加し、7,922億円となりまし
た。
※純営業資産(NOA)及び純資産について
連結財政状態計算書は国際会計基準第1号「財務諸表の表示」に基づいて作成しております。
一方で、純営業資産(NOA)及び純資産は、連結財政状態計算書を内部管理の指標として再構成
したものであり、ロシュも同様の指標を開示しております。なお、純営業資産(NOA)及び純資
産にはCore実績のような除外事項はありません。
詳細は補足資料P.8「財政状態」をご覧ください。
※純営業資産(NOA)について
純営業資産(NOA:Net Operating Assets)は金融取引や税務上の取引とは独立に当社グルー
プの業績を評価することを可能としております。純営業資産は純運転資本及び有形固定資産、使
用権資産、無形資産等を含む長期純営業資産から引当金を控除することで計算しております。
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<キャッシュ・フローの状況>
(単位:億円)
2019年 2018年
前年同期比
第2四半期実績 第2四半期実績
フリー・キャッシュ・フロー
営業利益 951 666 +42.8%
調整後営業利益 1,123 804 +39.7%
営業フリー・キャッシュ・フロー 653 659 △0.9%
フリー・キャッシュ・フロー
フリー キャッシュ フロー 447 509 △12.2%
ネット現金の純増減 118 314 △62.4%
連結キャッシュ・フロー計算書(IFRS実績)
営業活動によるキャッシュ・フロー 653 654 △0.2%
投資活動によるキャッシュ・フロー △254 △305 △16.7%
財務活動によるキャッシュ・フロー △365 △176 +107.4%
現金及び現金同等物の増減額 23 155 △85.2%
現金及び現金同等物の四半期末残高 1,492 1,546 △3.5%
営業利益から、営業利益に含まれる減価償却費などのすべての非現金損益項目及び純営業資産
に係るすべての非損益現金流出入を調整した調整後営業利益は、1,123億円(前年同期比39.7%
増)となりましたが、純運転資本等の増加271億円、有形固定資産及び無形資産の取得により155
億円を支出したこと等により、営業フリー・キャッシュ・フローは653億円(同0.9%減)の収入
に留まりました。純運転資本等の増加要因は前項「資産、負債及び純資産の状況」に記載したと
おりです。なお、IFRS第16号「リース」の適用により、営業フリー・キャッシュ・フローにはリ
ース負債の支払による支出45億円が含まれております。
営業フリー・キャッシュ・フローから法人所得税182億円、移転価格税制調整金15億円を支払
ったこと等により、フリー・キャッシュ・フローは447億円(同12.2%減)の収入となりまし
た。
フリー・キャッシュ・フローから配当金の支払301億円及び非支配持分の取得23億円等を調整
したネット現金の純増減は118億円の増加となりました。
また、有価証券及び有利子負債の増減を除いた現金及び現金同等物は23億円増加し、当四半期
末残高は1,492億円となりました。
※フリー・キャッシュ・フロー(FCF)について
連結キャッシュ・フロー計算書は国際会計基準第7号「キャッシュ・フロー計算書」に基づい
て作成しております。一方で、FCFは、連結キャッシュ・フロー計算書を内部管理の指標として
再構成したものであり、ロシュも同様の指標を開示しております。なお、FCFにはCore実績のよ
うな除外事項はありません。
詳細は補足資料P.9「キャッシュ・フロー」をご覧ください。
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2019年1月31日に公表いたしました連結業績予想から修正しておりません。
※本項1.「当四半期決算に関する定性的情報」において、金額は億円未満を四捨五入しておりま
す。また、増減及び%は億円単位で表示された数字で計算しております。
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2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記
要約四半期連結財務諸表及び主な注
及び主な注記
(1)要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書
【要約四半期連結損益計算書】
(単位:百万円)
当第2四半期連結累計期間 前第2四半期連結累計期間
(自 2019年1月1日 (自 2018年1月1日
至 2019年6月30日) 至 2018年6月30日)
売上収益
売上収益 320,285 285,123
製商品売上高 282,426 255,591
ロイヤルティ等収入及び
37,860 29,532
その他の営業収入
売上原価 △127,981 △129,068
売上総利益
売上総利益 192,305 156,054
販売費 △35,817 △33,195
研究開発費 △51,822 △48,533
一般管理費等 △9,614 △7,757
営業利益
営業利益 95,052 66,569
金融費用 △67 △64
その他の金融収入(支出) 305 25
その他の費用 △1,510 △1,533
税引前四半期利益
税引前四半期利益 93,780 64,996
法人所得税 △24,526 △15,949
四半期利益
四半期利益 69,254 49,047
四半期利益の帰属:
当社の株主持分 69,254 48,672
非支配持分 - 375
1株当たり四半期利益
基本的1株当たり四半期利益(円) 126.54 89.00
希薄化後1株当たり四半期利益(円) 126.35 88.85
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【要約四半期連結包括利益計算書】
(単位:百万円)
当第2四半期連結累計期間 前第2四半期連結累計期間
(自 2019年1月1日 (自 2018年1月1日
至 2019年6月30日) 至 2018年6月30日)
四半期利益
四半期利益 69,254 49,047
その他の包括利益
確定給付制度の再測定 △12 -
その他の包括利益を通じて公正価値で
△142 119
測定する金融資産
純損益に振り替えられない項目合計
純損益に振り替えられない項目合
い項目合計 △154 119
その他の包括利益を通じて公正価値で
3 △0
測定する金融資産
キャッシュ・フロー・ヘッジ △218 △466
在外子会社等の為替換算差額 △1,332 △2,408
のちに純損益に振り替えられる
のちに純損益に振り替えられ
られる
△1,547 △2,874
可能性のある項目合計
可能性のある項目合計
その他の包括利益合計
その他の包括利益合計 △1,701 △2,755
四半期包括利益
四半期包括利益 67,553 46,292
四半期包括利益の帰属:
当社の株主持分 67,553 45,978
非支配持分 - 314
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(2)要約四半期連結財政状態計算書
(単位:百万円)
当第2四半期
前連結会計年度末
連結会計期間末
(2018年12月31日)
(2019年6月30日)
資産
非流動資産:
有形固定資産 243,832 222,388
使用権資産 11,518 -
無形資産 22,433 22,699
長期金融資産 9,116 9,723
繰延税金資産 33,853 35,568
その他の非流動資産 31,622 29,077
非流動資産合計
非流動資産合計 352,374 319,455
流動資産:
棚卸資産 167,692 159,360
営業債権及びその他の債権 189,728 179,556
未収法人所得税 100 3
有価証券 111,860 102,533
現金及び現金同等物 149,165 146,860
その他の流動資産 15,701 11,781
流動資産合計
流動資産合計 634,246 600,093
資産合計
資産合計 986,620 919,548
負債
非流動負債:
長期有利子負債 - △82
繰延税金負債 △9,402 △9,031
退職後給付負債 △14,433 △14,671
長期引当金 △2,138 △2,072
その他の非流動負債 △8,893 △1,946
非流動負債合計
非流動負債合計 △34,866 △27,802
流動負債:
短期有利子負債 - △133
未払法人所得税 △23,712 △19,567
短期引当金 - △1
営業債務及びその他の債務 △90,856 △71,706
その他の流動負債 △45,019 △43,810
流動負債合計
流動負債合計 △159,588 △135,218
負債合計
負債合計 △194,454 △163,019
純資産合計
純資産合計 792,165 756,529
資本の帰属:
当社の株主持分 792,165 755,864
非支配持分 - 664
資本合計
資本合計 792,165 756,529
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中外製薬株式会社(4519) 2019年12月期 第2四半期決算短信
(3)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
当第2四半期連結累計期間 前第2四半期連結累計期間
(自 2019年1月1日 (自 2018年1月1日
至 2019年6月30日) 至 2018年6月30日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動による現金創出 114,436 82,466
運転資本の減少(△は増加) △27,096 2,921
確定給付制度に係る拠出 △2,393 △1,425
引当金の支払 △1 △13
その他の営業活動 △1,418 △1,385
小計 83,527 82,564
法人所得税の支払 △18,231 △17,149
営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ フロー 65,296 65,415
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得 △10,111 △15,118
無形資産の取得 △5,380 △2,369
有形固定資産の処分 20 53
利息及び配当金の受取 110 95
有価証券の取得 △120,499 △136,514
有価証券の売却 111,162 120,458
投資有価証券の取得 △895 -
投資有価証券の売却 167 2,863
その他の投資活動 0 △3
投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ フロー △25,426 △30,534
財務活動によるキャッシュ・フロー
非支配持分の取得 △2,307 -
利息の支払 △8 △2
リース負債の支払 △4,464 -
配当の支払―当社株主持分 △30,093 △18,047
ストック・オプションの行使 369 557
自己株式の減少(△は増加) △11 △9
その他の財務活動 △16 △105
財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ フロー △36,530 △17,607
現金及び現金同等物に係る換算差額 △1,034 △1,749
現金及び現金同等物の増減額
現金及び現金同等物の増減 2,306 15,525
現金及び現金同等物の期首残高 146,860 139,074
現金及び現金同等物の四半期末残高
現金及び現金同等物の四半期末残
半期末残高 149,165 154,599
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中外製薬株式会社(4519) 2019年12月期 第2四半期決算短信
(4)要約四半期連結持分変動計算書
前第2四半期連結累計期間(自 2018年1月1日 至 2018年6月30日)
(単位:百万円)
当社の株主持分
その他の
資本 利益 非支配 資本
資本金 資本構成 合計
剰余金 剰余金 持分 合計
要素
2018年1月1日現在
日現在 72,970 64,815 550,974 3,166 691,924 973 692,897
会計方針の変更の
会計方針の変更の
- - 10,606 - 10,606 - 10,606
影響
2018年1月1日修正
日修正
72,970 64,815 561,580 3,166 702,530 973 703,503
再表示後残高
再表示後残高
四半期利益 - - 48,672 - 48,672 375 49,047
その他の包括利益
を通じて公正価値 - - - 119 119 - 119
で測定する金融資産
キャッシュ・
- - - △466 △466 - △466
フロー・ヘッジ
在外子会社等の
- - - △2,347 △2,347 △61 △2,408
為替換算差額
四半期包括利益合計
四半期包括利益合計 - - 48,672 △2,694 45,978 314 46,292
剰余金の配当 - - △18,044 - △18,044 △801 △18,845
株式報酬取引 26 △77 - - △51 - △51
自己株式 - 760 - - 760 - 760
その他の資本構成
要素から利益剰余 - - 1,498 △1,498 - - -
金への振替
2018年6月30日現在
月30日現在 72,995 65,498 593,706 △1,025 731,174 485 731,659
当第2四半期連結累計期間(自 2019年1月1日 至 2019年6月30日)
(単位:百万円)
当社の株主持分
その他の
資本 利益 非支配 資本
資本金 資本構成 合計
剰余金 剰余金 持分 合計
要素
2019年1月1日現在
日現在 73,000 66,043 618,091 △1,270 755,864 664 756,529
四半期利益 - - 69,254 - 69,254 - 69,254
その他の包括利益
を通じて公正価値 - - - △139 △139 - △139
で測定する金融資産
キャッシュ・
- - - △218 △218 - △218
フロー・ヘッジ
在外子会社等の
- - - △1,332 △1,332 - △1,332
為替換算差額
確定給付制度の
- - △12 - △12 - △12
再測定
四半期包括利益合計
四半期包括利益合計 - - 69,242 △1,689 67,553 - 67,553
剰余金の配当 - - △30,097 - △30,097 - △30,097
株式報酬取引 11 1 - - 12 - 12
自己株式 - 476 - - 476 - 476
非支配持分の変動 - - △1,662 19 △1,643 △664 △2,307
その他の資本構成
要素から利益剰余 - - 673 △673 - - -
金への振替
2019年6月30日現在
月30日現在 73,012 66,520 656,247 △3,613 792,165 - 792,165
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中外製薬株式会社(4519) 2019年12月期 第2四半期決算短信
(5)継続企業の前提に関する注記
該当事項はありません。
(6)要約四半期連結財務諸表注記
重要な会計方針等
重要な会計方針等
(a)作成の基礎
作成の基礎
この要約四半期連結財務諸表は、日本(東京)に所在し、東京証券取引所に上場(証券コー
ド:4519)している中外製薬株式会社及びその子会社の要約四半期連結財務諸表です。この要
約四半期連結財務諸表は2019年7月25日に取締役会によって承認されております。
ロシュ・ホールディング・リミテッドはスイス証券取引所に上場し、IFRSに準拠し業績を開
示しているロシュグループの親会社であります。当社グループはロシュとの戦略的アライアン
スの締結により2002年10月よりロシュグループの主要なメンバーになっております。ロシュ・
ホールディング・リミテッドは、当社株式の発行済株式総数のうち、59.89%(発行済株式総
数から自己株式を控除したベースでは61.23%)を所有しています。
当社グループは、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(平成19
年内閣府令第64号)第1条の2に定める指定国際会計基準特定会社の要件を満たすことから、
同第93条の規定により、国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠して要約四半期連結財務
諸表を作成しております。
この要約四半期連結財務諸表には、年次の連結財務諸表で要求される全ての情報が含まれて
いないため、2018年12月31日に終了した前連結会計年度の連結財務諸表と併せて利用されるべ
きものであります。
要約四半期連結財務諸表は当社の機能通貨である日本円で表示し、百万円未満を四捨五入し
ております。公正価値による測定が要求されている一部の項目を除き、測定は取得原価に基づ
いております。
(b)重要な会計上の判断、見積り及び前提
重要な会計上の判断 見積り及び前提
要約四半期連結財務諸表の作成にあたっては、収益、費用、資産、負債及び偶発事象に係る
報告金額に影響を与える判断、見積り及び前提の設定を行うことを経営者に求めております。
これらの見積りは実際の結果と異なる可能性があります。見積りやその基礎をなす前提は、過
去の経験や多くの要因に基づいて設定しており、継続的に見直しを行っております。見積りの
変更による影響は、見積りの変更が行われた会計期間に認識しております。
当社グループの要約四半期連結財務諸表で認識する金額に重要な影響を与える判断、見積り
及び前提に関する情報は、原則として前連結会計年度と同様であります。
(c)重要な会計方針
重要な会計方針
当社グループの要約四半期連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、(d)会計方
針の変更に記載のあるものを除き、前連結会計年度において適用した会計方針と同一でありま
す。
(d)会計方針の変更
会計方針の変更
2019年1月1日において当社グループは、IFRS第16号「リース」及び当該基準に係る修正項
目について準拠しました。当社グループの要約四半期連結財務諸表への重要な会計方針の変更
の内容及び影響は以下のとおりです。
IFRS第16号「リース」
第16号 リース
当社グループは2019年1月1日よりIFRS第16号「リース」を適用しました。この新しい基
準は、IAS第17号「リース」を置き換えたものです。この基準は、リースの認識、測定に関
する原則を示しております。この基準の適用により、有価証券報告書において開示を要する
項目が増加します。
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中外製薬株式会社(4519) 2019年12月期 第2四半期決算短信
当社グループの主な影響は、借手における単一のリース会計モデルを採用したことであり
ます。借手は、認識の免除規定を選択する場合を除き、リース関連の資産とリース負債を認
識する必要があります。この基準の適用の結果、2019年1月1日の連結財政状態計算書に使
用権資産やリース債権などリース関連の資産として15,203百万円及びリース負債14,553百万
円を計上しております。
新しい基準の適用により、適用前にオペレーティング・リース費用として計上していた金
額のうち金利の性格を有する部分については、利息費用として計上されます。当社グループ
はリース契約の規模及び現在の低金利の経済状況を鑑みると、この変更による影響には重要
性はないと考えております。
また、新しい基準を適用した結果、2019年1月1日より連結キャッシュ・フロー計算書の
表示に影響があります。オペレーティング・リースとして報告されていたリースに係るキャ
ッシュ・フローは、リース負債の測定に含めなかった短期リース料、少額資産のリース料及
び変動リース料を除き、財務活動によるキャッシュ・フローとして表示されます。適用開始
前は、当該取引に係るキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローとして表
示されておりました。
移行方法
移行方法
この基準書の適用にあたり、当社グループは経過措置として認められている累積的影響を
適用開始日に認識する方法を採用しました。当該方法の採用により、比較情報の修正再表示
はせずに、2019年1月1日の連結財政状態計算書に使用権資産やリース債権などリース関連
の資産として15,203百万円及びリース負債14,553百万円を計上しております。リース負債を
認識する際に、リース負債と同額(ただし、前払リース料又は未払リース料は修正)の使用
権資産を認識しているため、期首利益剰余金への影響はありません。
なお、この修正以外にこの基準書の適用による当社グループの業績又は財政状態に対する
重要な影響はありません。
また、当社グループは、基準が認める実務上の便法を採用しております。既存の契約につ
いてリースを含んだものかどうか再判定しない便法、短期リース及び原資産が少額であるリ
ースに対する認識の免除であります。
表示の変更
表示の変更
この基準の適用により、2019年より当社グループは連結財政状態計算書における表示を変
更し、使用権資産を区分表示します。また、リース負債は、その他流動負債及び非流動負債
に含めて表示します。
この基準の適用により、有価証券報告書において開示を要する項目が増加します。
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