4519 中外薬 2021-10-22 17:00:00
2021年12月期第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結) [pdf]
2021年12月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
2021年10月22日
上場会社名 中外製薬株式会社 上場取引所 東
コード番号 4519 URL https://www.chugai-pharm.co.jp
代表者 (役職名) 代表取締役社長CEO (氏名) 奥田 修
問合せ先責任者 (役職名) 広報IR部長 (氏名) 笹井 俊哉 TEL 03-3273-0554
四半期報告書提出予定日 2021年10月27日 配当支払開始予定日 -
四半期決算補足説明資料作成の有無: 有
四半期決算説明会開催の有無 :有 (機関投資家、証券アナリスト、報道機関向け)
(百万円未満四捨五入)
1.2021年12月期第3四半期の連結業績(2021年1月1日~2021年9月30日)
(1)連結経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
当社株主に 四半期包括利益
売上収益 営業利益 四半期利益
帰属する四半期利益 合計額
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年12月期第3四半期 677,493 17.5 282,835 24.4 204,154 25.7 204,154 25.7 208,791 28.8
2020年12月期第3四半期 576,520 13.3 227,318 41.3 162,425 38.4 162,425 38.4 162,150 41.5
基本的1株当たり 希薄化後1株当たり
四半期利益 四半期利益
円 銭 円 銭
2021年12月期第3四半期 124.17 124.09
2020年12月期第3四半期 98.84 98.74
(注)当社は、2020年7月1日を効力発生日として普通株式を1株につき3株の割合で株式分割を行っております。
「基本的1株当たり四半期利益」及び「希薄化後1株当たり四半期利益」につきましては、前連結会計年度の期
首に当該株式分割が行われたと仮定して算定しております。
(2)連結財政状態
当社株主に 当社株主
資産合計 資本合計
帰属する持分 帰属持分比率
百万円 百万円 百万円 %
2021年12月期第3四半期 1,353,363 1,090,649 1,090,649 80.6
2020年12月期 1,235,498 980,003 980,003 79.3
2.配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2020年12月期 - 75.00 - 30.00 -
2021年12月期 - 30.00 -
(注)1.直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 有
期末配当金予想は「未定」と修正いたしました。詳細は本日(2021年10月22日)公表の「2021年12月期配当
予想の修正に関するお知らせ」及び添付資料P.7「連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」をご参
照ください。
2.当社は、2020年7月1日を効力発生日として、普通株式を1株につき3株の割合で株式分割を行っておりま
す。2020年12月期の第2四半期末の配当については、当該株式分割前の配当金を記載しております。2020年
12月期の年間配当金につきましては、株式分割の実施により単純合計ができないため、表示しておりませ
ん。株式分割を考慮しない場合の年間配当金は165円、株式分割を考慮する場合の年間配当金は55円でありま
す。
3.2021年12月期の連結業績予想(2021年1月1日~2021年12月31日)
(予想売上収益、Core営業利益、Core当期利益及びCore EPSの%表示は対前期増減率、実績の%表示は対修正予想進捗率)
Core Core Core Core
売上収益
営業利益 当期利益 EPS 配当性向
百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭 % %
2021年12月期第3四半期(実績) 677,493 69.8 290,748 72.7 209,677 71.6 127.45 71.6 -
2021年12月期(修正予想) 970,000 23.3 400,000 29.9 293,000 33.5 178.00 33.4 未定
2021年12月期(期初予想) 800,000 1.7 320,000 3.9 232,000 5.7 141.00 5.7 42.6
(注)1.直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 有
連結業績予想の修正については、本日(2021年10月22日)公表の「業績予想の修正に関するお知らせ」及び
添付資料P.7「連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」をご参照ください。
2.上記「連結業績予想」は、当社が定める経常的な業績を示す指標(Coreベース)に基づき予想値及び実績を
算出しております。また、Core EPSはCoreベースの当社株主に帰属する希薄化後1株当たり当期利益であり
ます。
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更
① IFRSにより要求される会計方針の変更: 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年12月期3Q 1,679,057,667株 2020年12月期 1,679,057,667株
② 期末自己株式数 2021年12月期3Q 34,797,562株 2020年12月期 35,186,586株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2021年12月期3Q 1,644,108,077株 2020年12月期3Q 1,643,316,680株
(注)当社は、2020年7月1日を効力発生日として普通株式を1株につき3株の割合で株式分割を行っております。
前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して、発行済株式数(普通株式)を算定しておりま
す。
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(1)本資料に記載されている業績予想等の将来に関する記述は、本業績予想作成時点において入手可能な情報に
基づき当社が合理的と判断した目標であり、潜在的なリスクや不確実性が含まれているため、実際の成果や業績は
記載の予想と異なる可能性があります。
(2)当社が公表する業績予想は、当社社内の管理指標である国際会計基準(以下、「IFRS」という。)のCoreベ
ースで株主・投資家の皆さまに開示するものであります。IFRS実績とCore実績の差異については、業績開示の中で
説明を行います。
(3)業績予想に関する事項は添付資料P.7「連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」をご覧ください。
(4)当社は、以下のとおり電話説明会を開催する予定です。この説明会で使用した資料、音声、Q&A等について
は、開催後速やかに当社ウェブサイトに掲載する予定です。
・2021年10月22日(金)・・・・・・機関投資家・証券アナリスト・報道機関向け電話説明会
中外製薬株式会社(4519) 2021年12月期 第3四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………… 2
(1)連結経営成績に関する説明 ………………………………………………………………… 2
(2)連結財政状態に関する説明 ………………………………………………………………… 5
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ………………………………………… 7
2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………… 8
(1)要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書 ……………………… 8
(2)要約四半期連結財政状態計算書 …………………………………………………………… 10
(3)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………… 11
(4)要約四半期連結持分変動計算書 …………………………………………………………… 12
(5)継続企業の前提に関する注記 ……………………………………………………………… 13
(6)要約四半期連結財務諸表注記 ……………………………………………………………… 13
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中外製薬株式会社(4519) 2021年12月期 第3四半期決算短信
1.当四半期決算に関する定性的情報
当四半期決算に関する定性的情
性的情報
(1)連結経営成績に関する説明
(単位:億円)
2021年 2020年
前年同期比
第3四半期実績 第3四半期実績
連結損益(Core実績)
売上収益
売上収益 6,775 5,765 +17.5%
製商品売上高 5,387 4,648 +15.9%
ロイヤルティ等収入及び
1,388 1,117 +24.3%
その他の営業収入
売上原価 △2,257 △2,003 +12.7%
売上総利益
売上総利益 4,518 3,762 +20.1%
販売費 △522 △490 +6.5%
研究開発費 △941 △822 +14.5%
一般管理費等 △147 △131 +12.2%
営業利益
営業利益 2,907 2,319 +25.4%
四半期利益
四半期利益 2,097 1,656 +26.6%
連結損益(IFRS実績)
売上収益 6,775 5,765 +17.5%
営業利益 2,828 2,273 +24.4%
四半期利益 2,042 1,624 +25.7%
<連結損益の概要(IFRSベース)>
当第3四半期連結累計期間の売上収益は6,775億円(前年同期比17.5%増)、営業利益は2,828
億円(同24.4%増)、四半期利益は2,042億円(同25.7%増)となりました。これらには当社が
管理する経常的業績(Coreベース)から除外している無形資産の償却費19億円、無形資産の減損
損失27億円及び事業所再編費用等33億円が含まれています。
<連結損益の概要(Coreベース)>
当第3四半期連結累計期間の売上収益は、製商品売上高やロイヤルティ等収入及びその他の営
業収入が大幅に伸長し、6,775億円(前年同期比17.5%増)となりました。
売上収益のうち、製商品売上高は5,387億円(同15.9%増)となりました。国内製商品売上高
は、薬価改定や後発品の影響を受けたものの、主力品のテセントリク、新製品のポライビー、エ
ンスプリングの順調な市場浸透やロナプリーブの政府納入により、前年を大きく上回りました。
海外製商品売上高は、アクテムラの輸出が大きく減少しましたが、ヘムライブラ、アレセンサの
ロシュ向け輸出が伸長し、前年比で増加しました。ロイヤルティ等収入及びその他の営業収入
は、一時金収入によるその他の営業収入が減少しましたが、主にヘムライブラに関するロイヤル
ティ及びプロフィットシェア収入の増加等により、1,388億円(同24.3%増)となりました。製
商品原価率は41.9%と前年同期比で1.2%ポイント改善した結果、売上総利益は4,518億円(同
20.1%増)となりました。
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中外製薬株式会社(4519) 2021年12月期 第3四半期決算短信
経費については、1,611億円(同11.6%増)となりました。前年に新型コロナウイルスの感染
拡大に伴う活動減の影響を受けた販売費は522億円(同6.5%増)、研究開発費は開発テーマの進
展に伴う費用の増加等により941億円(同14.5%増)、一般管理費等は主に法人事業税(外形標
準課税)及び諸経費等の増加により147億円(同12.2%増)となりました。以上から、Core営業
利益は2,907億円(同25.4%増)、Core四半期利益は2,097億円(同26.6%増)となりました。
※Core実績について
当社はIFRS移行を機に2013年よりCore実績を開示しております。Core実績とはIFRS実績に当社
が非経常事項と捉える事項の調整を行ったものであり、ロシュが開示するCore実績の概念とも整
合しております。当社ではCore実績を、社内の業績管理、社内外への経常的な収益性の推移の説
明、並びに株主還元をはじめとする成果配分を行う際の指標として使用しております。
詳細は補足資料P.1「IFRS実績からCore実績への調整表」をご覧ください。
<製商品売上高の内訳>
(単位:億円)
2021年 2020年
前年同期比
第3四半期実績 第3四半期実績
製商品売上高
製商品売上高 5,387 4,648 +15.9%
国内製商品売上高
国内製商品売上高 3,626 3,032 +19.6%
オンコロジー領域 1,911 1,694 +12.8%
プライマリー領域 1,716 1,338 +28.3%
海外製商品売上高
海外製商品売上高 1,760 1,616 +8.9%
[国内製商品売上高]
国内製商品売上高は、昨年及び本年4月の薬価改定と後発品浸透の影響を受けたものの、主力
品及び新製品の好調な市場浸透により、3,626億円(前年同期比19.6%増)となりました。
オンコロジー領域の売上は、1,911億円(同12.8%増)となりました。後発品浸透の影響によ
り抗悪性腫瘍剤/抗HER2ヒト化モノクローナル抗体「ハーセプチン」や抗悪性腫瘍剤/抗CD20モノ
クローナル抗体「リツキサン」などの売上が減少したものの、主力品の抗悪性腫瘍剤/抗PD-L1ヒ
ト化モノクローナル抗体「テセントリク」の順調な市場浸透や、抗HER2抗体チューブリン重合阻
害剤複合体「カドサイラ」が堅調に推移したことに加え、本年5月に発売した抗悪性腫瘍剤/微
小管阻害薬結合抗CD79bモノクローナル抗体「ポライビー」の好調な市場浸透により、売上が増
加しました。
プライマリー領域の売上は、昨年8月に発売したpH依存的結合性ヒト化抗IL-6レセプターモノ
クローナル抗体「エンスプリング」の順調な市場浸透や、主力品の血液凝固第Ⅷ因子機能代替製
剤「ヘムライブラ」及びヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体「アクテムラ」が好調
に推移したことに加え、本年7月に特例承認された抗SARS-CoV-2モノクローナル抗体「ロナプリ
ーブ」の政府納入による売上が計上されたことにより、1,716億円(同28.3%増)となりまし
た。
[海外製商品売上高]
海外製商品売上高は1,760億円(前年同期比8.9%増)でした。ロシュ向け輸出については、
「アクテムラ」が、前年比で大幅に減少しました。これは、前年同期において、新型コロナウイ
ルス肺炎を対象とした臨床試験用を含む「アクテムラ」の輸出が増加したためです。一方で、
「ヘムライブラ」や抗悪性腫瘍剤/ALK阻害剤「アレセンサ」のロシュ向け輸出は堅調に推移し前
年比で大幅に上回りました。
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中外製薬株式会社(4519) 2021年12月期 第3四半期決算短信
研究開発活動の状況
当第3四半期連結累計期間におけるCoreベースの研究開発費は941億円(前年同期比14.5%
増)、売上収益研究開発費比率は13.9%となりました。
2021年1月1日から2021年9月30日までの研究開発活動の進捗状況は以下のとおりでありま
す。
「がん領域」
がん領域
・抗CD79b抗体薬物複合体「RG7596」(製品名:「ポライビー」)は、2021年3月に、再発また
は難治性のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫を適応症として承認を取得し、同年5月に発売し
ました。
・改変型抗PD-L1モノクローナル抗体「RG7446」(製品名:「テセントリク」)は、2021年3月
に肝細胞がん(intermediate ステージ)(RG435との併用)、同年5月に筋層浸潤性膀胱がん
(アジュバント)を対象としてそれぞれ第Ⅲ相国際共同治験を開始しました。また、同年7月
に非小細胞肺がんの術後補助療法を対象として承認申請を行いました。
・抗VEGF(血管内皮増殖因子)ヒト化モノクローナル抗体「RG435」(製品名:「アバスチ
ン」)は、2021年3月に肝細胞がん(intermediate ステージ) (RG7446との併用)を対象とし
て第Ⅲ相国際共同治験を開始しました。
・選択的エストロゲン受容体分解薬「RG6171」は、2021年8月に乳がん(アジュバント)を対象
として第Ⅲ相国際共同治験を開始しました。
・腫瘍溶解性5型アデノウイルス「OBP-301」は、2021年1月に肝細胞がんを対象として第Ⅰ相臨
床試験(「RG7446」及び「RG435」との併用)を開始しました。
・抗潜在型TGF-β1モノクローナル抗体「SOF10/RG6440」は、2021年6月に固形がんを対象とし
て第Ⅰ相臨床試験を開始しました。
・RET阻害剤「RG6396」は、2021年7月に固形がんを対象として第Ⅰ相臨床試験を開始しまし
た。
・ヒト化抗FAP抗体改変IL-2融合蛋白「RG7461」は、ロシュ社による複数の海外試験の結果に鑑
み、固形がんを対象とする開発を中止しました。
・AKT阻害剤「RG7440」は、国際共同治験「IPATunity150試験」の結果に鑑み、乳がんを対象と
する開発を中止しました。
「腎領域」
腎領域
・NaPi-IIb, PiT-1, PiT-2阻害剤「EOS789」の日本を含む全世界・全適応症における開発・製
造・販売の独占的実施権を中外製薬が許諾する、オプション・ライセンス契約を2021年7月
に、Alebund社と締結しました。
「自己免疫疾患領域」
自己免疫疾患領域
・BTK阻害剤「RG7845」は、ロシュ社による複数の海外試験の結果に鑑み、関節リウマチを対象
とする開発を中止しました。
「神経疾患領域」
神経疾患領域
・SMN2スプライシング修飾剤「RG7916」(製品名:「エブリスディ」)は、2021年6月に脊髄性
筋萎縮症を適応症として承認を取得し、同年8月に発売しました。
・pH依存的結合性ヒト化抗IL-6レセプターモノクローナル抗体「SA237/RG6168」(製品名:「エ
ンスプリング」)は、2021年6月に欧州にて視神経脊髄炎スペクトラム障害を適応症として承
認を取得しました。
・抗アミロイドベータ/TfR1融合蛋白「RG6102」は、2021年7月にアルツハイマー病を対象とし
て第Ⅰ相臨床試験を開始しました。
「その他の領域」
その他の領域
・SARS-CoV-2中和抗体カクテル「RG6413/RG6412」(製品名:「ロナプリーブ」)は、2021年3
月にCOVID-19を対象として第Ⅰ相臨床試験を開始し、同年6月に承認申請し、同年7月に
COVID-19を適応症として特例承認を取得しました。
・抗VEGF/Ang2バイスペシフィック抗体「RG7716」は、2021年6月に糖尿病黄斑浮腫及び中心窩
下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性を対象としてそれぞれ承認申請を行いました。また、同
年3月に網膜静脈閉塞症を対象として第Ⅲ相国際共同治験を開始しました。
・RNAポリメラーゼ阻害剤「RG6422」は、2021年4月にCOVID-19を対象として第Ⅲ相国際共同治
験を開始しました。
・抗FGFR1/KLBバイスペシフィック抗体「RG7992」は、2021年6月に非アルコール性脂肪肝炎を
対象として第Ⅰ相臨床試験を開始しました。
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中外製薬株式会社(4519) 2021年12月期 第3四半期決算短信
(2)連結財政状態に関する説明
<資産、負債及び純資産の状況>
(単位:億円)
2021年 2020年
前期末比
第3四半期末実績 期末実績
純営業資産(NOA)及び純資産
純運転資本 3,245 3,000 245
長期純営業資産 3,837 3,460 377
純営業資産(NOA)
純営業資産 7,082 6,460 622
ネット現金 3,966 3,786 180
その他の営業外純資産 △142 △446 304
純資産合計
純資産合計 10,906 9,800 1,106
連結財政状態計算書(IFRS実績)
資産合計 13,534 12,355 1,179
負債合計 △2,627 △2,555 △72
純資産合計 10,906 9,800 1,106
当第3四半期連結会計期間末における純営業資産(NOA)は前連結会計年度末に比べ622億円増
加し、7,082億円となりました。うち、純運転資本は、主に営業債権の増加により前連結会計年
度末に比べ245億円増加し3,245億円となりました。また、長期純営業資産は主に中外ライフサイ
エンスパーク横浜及び藤枝工場における合成原薬製造棟(FJ3)への投資により前連結会計年度
末から377億円増加し、3,837億円となりました。
次項「キャッシュ・フローの状況」で示すとおり、有価証券や有利子負債を含むネット現金は
前連結会計年度末に比べ180億円増加し、3,966億円となりました。その他の営業外純資産は、主
に未払法人所得税の減少により前連結会計年度末から304億円増加し、△142億円となりました。
これらの結果、純資産合計は前連結会計年度末に比べ1,106億円増加し、10,906億円となりま
した。
※純営業資産(NOA)及び純資産について
連結財政状態計算書は国際会計基準第1号「財務諸表の表示」に基づいて作成しております。
一方で、純営業資産(NOA)及び純資産は、連結財政状態計算書を内部管理の指標として再構成
したものであり、ロシュも同様の指標を開示しております。なお、純営業資産(NOA)及び純資
産にはCore実績のような除外事項はありません。
詳細は補足資料P.8「財政状態」をご覧ください。
※純営業資産(NOA)について
純営業資産(NOA:Net Operating Assets)は金融取引や税務上の取引とは独立に当社グルー
プの業績を評価することを可能としております。純営業資産は純運転資本及び有形固定資産、使
用権資産、無形資産等を含む長期純営業資産から引当金を控除することで計算しております。
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中外製薬株式会社(4519) 2021年12月期 第3四半期決算短信
<キャッシュ・フローの状況>
(単位:億円)
2021年 2020年
前年同期比
第3四半期実績 第3四半期実績
フリー・キャッシュ・フロー
営業利益 2,828 2,273 +24.4%
調整後営業利益 3,126 2,530 +23.6%
営業フリー・キャッシュ・フロー 2,198 1,403 +56.7%
フリー・キャッシュ・フロー
フリー・キャッシュ・フロー 1,143 764 +49.6%
ネット現金の純増減 180 △143 -%
連結キャッシュ・フロー計算書(IFRS実績)
営業活動によるキャッシュ・フロー 1,847 1,328 +39.1%
投資活動によるキャッシュ・フロー △1,018 △571 +78.3%
財務活動によるキャッシュ・フロー △1,044 △972 +7.4%
現金及び現金同等物の増減額 △198 △212 △6.6%
現金及び現金同等物の四半期末残高 1,925 1,827 +5.4%
営業利益から、営業利益に含まれる減価償却費などのすべての非現金損益項目及び純営業資産
に係るすべての非損益現金流出入を調整した調整後営業利益は、3,126億円(前年同期比23.6%
増)となりました。
純運転資本等の増加215億円、有形固定資産の取得による支出581億円等があった一方で、営業
利益の増益等により、営業フリー・キャッシュ・フローは2,198億円(同56.7%増)の収入とな
りました。純運転資本等の増加要因は前項「資産、負債及び純資産の状況」に記載したとおりで
す。
営業フリー・キャッシュ・フローから法人所得税1,036億円を支払ったこと等により、フリ
ー・キャッシュ・フローは1,143億円(同49.6%増)の収入となりました。
フリー・キャッシュ・フローから配当金の支払983億円等を調整したネット現金の純増減は180
億円の増加となりました。
また、有価証券及び有利子負債の増減を除いた現金及び現金同等物は198億円減少し、当四半
期末残高は1,925億円となりました。
※フリー・キャッシュ・フロー(FCF)について
連結キャッシュ・フロー計算書は国際会計基準第7号「キャッシュ・フロー計算書」に基づい
て作成しております。一方で、FCFは、連結キャッシュ・フロー計算書を内部管理の指標として
再構成したものであり、ロシュも同様の指標を開示しております。なお、FCFにはCore実績のよ
うな除外事項はありません。
詳細は補足資料P.9「キャッシュ・フロー」をご覧ください。
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中外製薬株式会社(4519) 2021年12月期 第3四半期決算短信
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
(a) 2021年12月期 通期連結業績予想
2021年2月4日に公表いたしました連結業績予想から、下表のとおり修正いたしました。
Core Core Core
売上収益
営業利益 EPS 配当性向
前回発表予想(A) 8,000億円 3,200億円 141.00円 42.6%
今回修正予想(B) 9,700億円 4,000億円 178.00円 未定
増減額(B-A) +1,700億円 +800億円 +37.00円 -
増減率 +21.3% +25.0% +26.2% -
前期実績 7,869億円 3,079億円 133.39円 41.2%
売上収益予想は、期初予想から1,700億円の増加となる9,700億円に修正いたしました。
国内製商品売上高について、ロナプリーブの政府納入に係る今期の売上計上予想額を織り込む
とともに、期初予想に対し想定を上回って推移しているアバスチン、テセントリクを始め、各製
品の進捗及び想定の見直しを反映しております。海外製商品売上高は、主にアクテムラ及びヘム
ライブラのロシュ向け輸出が期初予想から上振れることを想定しており、また、ロイヤルティ等
収入及びその他の営業収入についても、アクテムラ及びヘムライブラに関する収入や一時金収入
の予想を更新しております。
Core営業利益予想は、期初予想から800億円の増加となる4,000億円に修正いたしました。上記
の売上収益予想の修正に加え、製品別売上構成比の期初想定からの変化等による製商品原価率の
上昇や、為替影響、製商品売上高及び利益の増加に起因する一部の経費の増加等を織り込んでお
ります。
Core EPS予想は、期初予想より37.00円引き上げ、178.00円を見込んでいます。
また、期末配当金予想を未定と修正したため、Core配当性向予想についても未定と修正してお
ります。
なお、修正予想の前提となる通期の想定為替レートは1スイスフラン=117円、1ユーロ=130
円、1米ドル=107円、1シンガポールドル=81円に変更しております。
(b) 配当予想の修正
期末配当金予想につきましては、事業環境が大きく変化している状況により、下表のとおり未
定と修正いたしました。
当期末配当金については、利益配分の基本方針*に従い、当期末後に決定いたします。
*
戦略的な投資資金需要の変化や業績見通しを勘案したうえで、安定的な配当を継続的に行うこ
とを目標とし、配当性向としてはCore EPS対比平均して45%を目処とする。
年間配当金
第2四半期末 期末 合計
前回発表予想(A) 30円 30円 60円
今回修正予想(B) - 未定 未定
当期実績 30円 - -
前期実績
75円 30円 -円
(2020年12月期)
(注)当社は、2020年7月1日を効力発生日として、普通株式を1株につき3株の割合で株式分
割を行っております。2020年12月期の第2四半期末の配当については、当該株式分割前の
配当金を記載しております。2020年12月期の年間配当金につきましては、株式分割の実施
により単純合計ができないため、表示しておりません。株式分割を考慮しない場合の年間
配当金は165円、株式分割を考慮する場合の年間配当金は55円であります。
※本項1.「当四半期決算に関する定性的情報」において、金額は億円未満を四捨五入しておりま
す。また、増減及び%は億円単位で表示された数字で計算しております。
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中外製薬株式会社(4519) 2021年12月期 第3四半期決算短信
2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記
要約四半期連結財務諸表及び主な注
及び主な注記
(1)要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書
【要約四半期連結損益計算書】
(単位:百万円)
当第3四半期連結累計期間 前第3四半期連結累計期間
(自 2021年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2021年9月30日) 至 2020年9月30日)
売上収益
売上収益 677,493 576,520
製商品売上高 538,694 464,790
ロイヤルティ等収入及び
138,799 111,729
その他の営業収入
売上原価 △227,591 △201,200
売上総利益
売上総利益 449,902 375,320
販売費 △52,246 △49,785
研究開発費 △99,492 △85,018
一般管理費等 △15,329 △13,199
営業利益
営業利益 282,835 227,318
金融費用 △36 △42
その他の金融収入(支出) 945 △991
その他の費用 △2,799 △1,147
税引前四半期利益
税引前四半期利益 280,945 225,138
法人所得税 △76,791 △62,713
四半期利益
四半期利益 204,154 162,425
四半期利益の帰属:
当社の株主持分 204,154 162,425
1株当たり四半期利益
基本的1株当たり
124.17 98.84
四半期利益(円)
希薄化後1株当たり
124.09 98.74
四半期利益(円)
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中外製薬株式会社(4519) 2021年12月期 第3四半期決算短信
【要約四半期連結包括利益計算書】
(単位:百万円)
当第3四半期連結累計期間 前第3四半期連結累計期間
(自 2021年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2021年9月30日) 至 2020年9月30日)
四半期利益
四半期利益 204,154 162,425
その他の包括利益
その他の包括利益を通じて
△110 148
公正価値で測定する金融資産
純損益に振り替えられない項目
純損益に振り替えられない項
い項目
△110 148
合計
その他の包括利益を通じて
6 7
公正価値で測定する金融資産
キャッシュ・フロー・ヘッジ 2,544 △748
在外子会社等の為替換算差額 2,197 317
のちに純損益に振り替えられる
のちに純損益に振り替えられ
られる
4,747 △423
可能性のある項目合計
可能性のある項目合計
その他の包括利益合計
その他の包括利益合計 4,637 △275
四半期包括利益
四半期包括利益 208,791 162,150
四半期包括利益の帰属:
当社の株主持分 208,791 162,150
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中外製薬株式会社(4519) 2021年12月期 第3四半期決算短信
(2)要約四半期連結財政状態計算書
(単位:百万円)
当第3四半期
前連結会計年度末
連結会計期間末
(2020年12月31日)
(2021年9月30日)
資産
非流動資産:
有形固定資産 327,598 289,218
使用権資産 5,599 8,272
無形資産 24,792 23,880
長期金融資産 2,683 2,841
繰延税金資産 50,370 47,934
退職後給付資産 - 492
その他の非流動資産 28,727 27,954
非流動資産合計
非流動資産合計 439,769 400,592
流動資産:
棚卸資産 201,421 183,893
営業債権及びその他の債権 292,443 253,342
未収法人所得税 913 12
有価証券 204,131 166,287
現金及び現金同等物 192,518 212,333
その他の流動資産 22,168 19,039
流動資産合計
流動資産合計 913,595 834,906
資産合計
資産合計 1,353,363 1,235,498
負債
非流動負債:
繰延税金負債 △7,888 △9,166
退職後給付負債 △3,257 △2,282
長期引当金 △1,907 △2,142
その他の非流動負債 △4,993 △5,835
非流動負債合計
非流動負債合計 △18,046 △19,425
流動負債:
未払法人所得税 △42,043 △63,171
短期引当金 △432 △358
営業債務及びその他の債務 △138,262 △100,396
その他の流動負債 △63,932 △72,146
流動負債合計
流動負債合計 △244,669 △236,070
負債合計
負債合計 △262,714 △255,495
純資産合計
純資産合計 1,090,649 980,003
資本の帰属:
当社の株主持分 1,090,649 980,003
資本合計
資本合計 1,090,649 980,003
負債及び資本合計
負債及び資本合計 1,353,363 1,235,498
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中外製薬株式会社(4519) 2021年12月期 第3四半期決算短信
(3)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
当第3四半期連結累計期間 前第3四半期連結累計期間
(自 2021年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2021年9月30日) 至 2020年9月30日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動による現金創出 315,280 256,601
運転資本の減少(△は増加) △21,488 △56,051
確定給付制度に係る拠出 △1,900 △1,758
引当金の支払 △375 -
その他の営業活動 △3,250 391
小計 288,266 199,183
法人所得税の支払 △103,597 △66,369
営業活動によるキャッシュ・
営業活動によるキャッシュ
184,669 132,814
フロー
フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得 △58,139 △47,301
無形資産の取得 △6,876 △3,079
有形固定資産の処分 1,079 △25
利息及び配当金の受取 100 72
有価証券の取得 △277,764 △182,996
有価証券の売却 240,000 176,000
投資有価証券の取得 △161 △70
投資有価証券の売却 - 326
投資活動によるキャッシュ・
投資活動によるキャッシュ
△101,760 △57,072
フロー
フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
利息の支払 △36 △22
リース負債の支払 △6,327 △6,285
配当の支払―当社株主持分 △98,324 △91,227
ストック・オプションの行使 266 386
自己株式の減少(△は増加) △7 △28
財務活動によるキャッシュ・
財務活動によるキャッシュ
△104,428 △97,176
フロー
フロー
現金及び現金同等物に係る換算差額 1,703 205
現金及び現金同等物の増減額
現金及び現金同等物の増減 △19,816 △21,229
現金及び現金同等物の期首残高 212,333 203,941
現金及び現金同等物の四半期末残高
現金及び現金同等物の四半期末残
半期末残高 192,518 182,711
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中外製薬株式会社(4519) 2021年12月期 第3四半期決算短信
(4)要約四半期連結持分変動計算書
前第3四半期連結累計期間(自 2020年1月1日 至 2020年9月30日)
(単位:百万円)
当社の株主持分
その他の
資本金 資本剰余金 利益剰余金 資本構成 合計 資本合計
要素
2020年1月1日現在
日現在 73,016 67,037 722,076 △8,143 853,985 853,985
四半期利益 - - 162,425 - 162,425 162,425
その他の包括利益
を通じて公正価値 - - - 155 155 155
で測定する金融資産
キャッシュ・
- - - △748 △748 △748
フロー・ヘッジ
在外子会社等の
- - - 317 317 317
為替換算差額
四半期包括利益合計
四半期包括利益合計 - - 162,425 △275 162,150 162,150
剰余金の配当 - - △91,467 - △91,467 △91,467
株式報酬取引 186 △798 - - △613 △613
自己株式 - 1,214 - - 1,214 1,214
その他の資本構成
要素から利益剰余 - - 106 △106 - -
金への振替
2020年9月30日現在
月30日現在 73,202 67,453 793,140 △8,524 925,270 925,270
当第3四半期連結累計期間(自 2021年1月1日 至 2021年9月30日)
(単位:百万円)
当社の株主持分
その他の
資本金 資本剰余金 利益剰余金 資本構成 合計 資本合計
要素
2021年1月1日現在
日現在 73,202 67,586 849,093 △9,879 980,003 980,003
四半期利益 - - 204,154 - 204,154 204,154
その他の包括利益
を通じて公正価値 - - - △105 △105 △105
で測定する金融資産
キャッシュ・
- - - 2,544 2,544 2,544
フロー・ヘッジ
在外子会社等の
- - - 2,197 2,197 2,197
為替換算差額
四半期包括利益合計
四半期包括利益合計 - - 204,154 4,637 208,791 208,791
剰余金の配当 - - △98,642 - △98,642 △98,642
株式報酬取引 - △87 - - △87 △87
自己株式 - 584 - - 584 584
2021年9月30日現在
月30日現在 73,202 68,084 954,605 △5,242 1,090,649 1,090,649
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中外製薬株式会社(4519) 2021年12月期 第3四半期決算短信
(5)継続企業の前提に関する注記
該当事項はありません。
(6)要約四半期連結財務諸表注記
①重要な会計方針等
重要な会計方針等
(a)作成の基礎
作成の基礎
この要約四半期連結財務諸表は、日本(東京)に所在し、東京証券取引所に上場(証券コー
ド:4519)している中外製薬株式会社及びその子会社の要約四半期連結財務諸表です。この要
約四半期連結財務諸表は2021年10月22日に取締役会によって承認されております。
ロシュ・ホールディング・リミテッドはスイス証券取引所に上場し、IFRSに準拠し業績を開
示しているロシュグループの親会社であります。当社グループはロシュとの戦略的アライアン
スの締結により2002年10月よりロシュグループの主要なメンバーになっております。ロシュ・
ホールディング・リミテッドは、当社株式の発行済株式総数のうち、59.89%(発行済株式総
数から自己株式を控除したベースでは61.16%)を所有しています。
当社グループは、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(平成19
年内閣府令第64号)第1条の2に定める指定国際会計基準特定会社の要件を満たすことから、
同第93条の規定により、国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠して要約四半期連結財務
諸表を作成しております。
この要約四半期連結財務諸表には、年次の連結財務諸表で要求される全ての情報が含まれて
いないため、2020年12月31日に終了した前連結会計年度の連結財務諸表と併せて利用されるべ
きものであります。
要約四半期連結財務諸表は当社の機能通貨である日本円で表示し、百万円未満を四捨五入し
ております。公正価値による測定が要求されている一部の項目を除き、測定は取得原価に基づ
いております。
(b)重要な会計上の判断、見積り及び前提
重要な会計上の判断 見積り及び前提
要約四半期連結財務諸表の作成にあたっては、収益、費用、資産、負債及び偶発事象に係る
報告金額に影響を与える判断、見積り及び前提の設定を行うことを経営者に求めております。
これらの見積りは実際の結果と異なる可能性があります。見積りやその基礎をなす前提は、過
去の経験や多くの要因に基づいて設定しており、継続的に見直しを行っております。見積りの
変更による影響は、見積りの変更が行われた会計期間に認識しております。
当社グループの要約四半期連結財務諸表で認識する金額に重要な影響を与える判断、見積り
及び前提に関する情報は、新型コロナウイルス感染症の影響も含め重要な影響はなく、原則と
して前連結会計年度と同様であります。しかし、新型コロナウイルス感染症の今後の流行等の
状況の変化は不確実であるため、翌連結会計年度以降において、資産や負債の帳簿価額に重要
な修正を生じる要因となる、重要なリスクになる可能性があります。
(c)重要な会計方針
重要な会計方針
当社グループの要約四半期連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、前連結会計年
度に係る連結財務諸表において適用した会計方針と同一であります。
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中外製薬株式会社(4519) 2021年12月期 第3四半期決算短信
②後発事象
後発事象
当社は2021年10月22日、下記のとおり初期開発用治験薬の製造を担うバイオ原薬製造棟
(UK4)の建設を決定いたしました。
(a)建設の目的
建設の目的
中外製薬は、抗体エンジニアリング技術を駆使した画期的なバイオ医薬品の連続的な上市に
向け、既存のバイオ原薬製造棟(UK1、UK2)に加え、後期開発用治験薬及び初期商用のバイオ
原薬製造棟(UK3)を2018年に稼働するなど、積極的な設備投資を行ってまいりました。今般、
初期開発用治験薬の製造に特化したUK4が加わることで、初期臨床開発から初期商用生産まで
の一貫した自社供給能力が強化され、革新的な医薬品候補物質の速やかな開発・上市を支える
基盤が一層強固なものとなります。
(b)資産の内容
資産の内容
所在地:東京都北区浮間5-5-1(浮間事業所)
総投資額:121億円
(c)建設の日程
建設の日程
取締役会決議日:2021年10月22日
着 工:2022年2月
建設完了:2023年4月
竣 工:2023年9月
稼 働:2024年1月
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