4519 中外薬 2021-05-10 15:00:00
開発中の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する抗体カクテル療法(casirivimab/imdevimab)に関する日本政府との合意について [pdf]
2021 年 5 月 10 日
各 位
上場会社名 中外製薬株式会社
コード番号 4519(東証1部)
本社所在地 東京都中央区日本橋室町 2-1-1
代 表 者 代表取締役社長 CEO 奥田 修
問い合せ先 責任者役職名 広報 IR 部長
氏 名 笹井 俊哉
電 話 番 号 03(3273)0554
開発中の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する
抗体カクテル療法(casirivimab/imdevimab)に関する
日本政府との合意について
当社は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)を対象として開発中の casirivimab と imdevimab の抗
体カクテル療法(以下、本抗体カクテル療法)について、日本政府による確保に関して合意しましたので、お知ら
せいたします。本合意は、本抗体カクテル療法が日本において薬事承認された場合、国内での供給を目的として
2021 年分を日本政府が確保するものです。
本抗体カクテル療法は、2 つのウイルス中和抗体 casirivimab および imdevimab を組み合わせ、COVID-
19 に対する治療および予防を目的として、米国リジェネロン社により創製されました。当社の戦略的提携先である
ロシュ社が 2020 年 8 月にリジェネロン社と製造、開発、販売について共同で実施することを発表し、同年 12 月
に、中外製薬が日本における開発権および今後の独占的販売権をロシュ社より取得しています。
変異株の感染拡大など、COVID-19 の流行は長期化しており、新たな治療選択肢が引き続き求められていま
す。本抗体カクテル療法は、ウイルスのスパイクタンパク質の受容体結合部位に非競合的に結合する二つの異なる
抗体医薬品を同時に投与することで、SARS-CoV-2 に対して中和活性を示し、ヒト集団で現在蔓延しているスパ
イクタンパク質に変異を持つウイルス株を防御することが期待されています*。COVID-19 の治療及び予防に対して
複数の海外臨床試験が実施され、国内では日本人における安全性・忍容性、薬物動態を検討する第Ⅰ相臨床
試験を本年 3 月に開始しています。
*Alina Baum, Benjamin O Fulton, Elzbieta Wloga, et al. Science 2020 Aug 21;369(6506):1014-101
当社は、本抗体カクテル療法の薬事承認が得られた場合の適切かつ速やかな供給に向け、引き続き日本政府
とともに協働してまいります。
なお、本件は、2021 年 2 月 4 日に公表した 2021 年 12 月期の業績予想には含まれておりません。現時点
において当該予想の変更はありませんが、今後開示すべき事由が発生した際には、速やかに開示いたします。
以 上