4519 中外薬 2020-10-22 17:00:00
2020年12月期第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結) [pdf]
2020年12月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
2020年10月22日
上場会社名 中外製薬株式会社 上場取引所 東
コード番号 4519 URL https://www.chugai-pharm.co.jp
代表者 (役職名) 代表取締役会長CEO (氏名) 小坂 達朗
問合せ先責任者 (役職名) 広報IR部長 (氏名) 内田 誠彦 TEL 03-3273-0554
四半期報告書提出予定日 2020年10月28日 配当支払開始予定日 -
四半期決算補足説明資料作成の有無: 有
四半期決算説明会開催の有無 :有 (機関投資家、証券アナリスト、報道機関向け)
(百万円未満四捨五入)
1.2020年12月期第3四半期の連結業績(2020年1月1日~2020年9月30日)
(1)連結経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
当社株主に 四半期包括利益
売上収益 営業利益 四半期利益
帰属する四半期利益 合計額
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年12月期第3四半期 576,520 13.3 227,318 41.3 162,425 38.4 162,425 38.4 162,150 41.5
2019年12月期第3四半期 508,851 19.3 160,878 64.3 117,395 65.6 117,395 66.9 114,588 61.7
基本的1株当たり 希薄化後1株当たり
四半期利益 四半期利益
円 銭 円 銭
2020年12月期第3四半期 98.84 98.74
2019年12月期第3四半期 71.49 71.39
(注)当社は、2020年7月1日を効力発生日として普通株式を1株につき3株の割合で株式分割を行っております。
「基本的1株当たり四半期利益」及び「希薄化後1株当たり四半期利益」につきましては、前連結会計年度の期
首に当該株式分割が行われたと仮定して算定しております。
(2)連結財政状態
当社株主に 当社株主
資産合計 資本合計
帰属する持分 帰属持分比率
百万円 百万円 百万円 %
2020年12月期第3四半期 1,136,108 925,270 925,270 81.4
2019年12月期 1,058,915 853,985 853,985 80.6
2.配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2019年12月期 - 48.00 - 92.00 140.00
2020年12月期 - 75.00 -
2020年12月期(予想) 25.00 -
(注)1.直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 無
2.当社は、2020年7月1日を効力発生日として普通株式を1株につき3株の割合で株式分割を行っておりま
す。2019年12月期及び2020年12月期の第2四半期末の配当については、当該株式分割前の配当金を記載して
おります。年間の配当予想につきましては、株式分割の実施により単純合計ができないため、表示しており
ません。なお、株式分割を考慮しない場合の期末配当金は75円、年間配当金は150円であります。
3.2020年12月期の連結業績予想(2020年1月1日~2020年12月31日)
(予想売上収益、Core営業利益、Core当期利益及びCore EPSの%表示は対前期増減率、実績の%表示は対予想進捗率)
Core Core Core Core
売上収益
営業利益 当期利益 EPS 配当性向
百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭 % %
2020年12月期第3四半期(実績) 576,520 77.9 231,881 84.3 165,629 82.4 100.68 82.5 -
2020年12月期(予想) 740,000 7.8 275,000 22.3 201,000 19.9 122.00 19.7 41.0
(注)1.直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 無
2.上記「連結業績予想」は、当社が定める経常的な業績を示す指標(Coreベース)に基づき予想値及び実績を
算出しております。また、Core EPSはCoreベースの当社株主に帰属する希薄化後1株当たり当期利益であり
ます。
3.当社は、2020年7月1日を効力発生日として普通株式を1株につき3株の割合で株式分割を行っておりま
す。2020年12月期第3四半期(実績)及び2020年12月期(予想)のCore EPSにつきましては、株式分割後の
金額を表示しております。
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更
① IFRSにより要求される会計方針の変更: 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年12月期3Q 1,679,057,667株 2019年12月期 1,679,057,667株
② 期末自己株式数 2020年12月期3Q 35,240,868株 2019年12月期 36,487,062株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2020年12月期3Q 1,643,316,680株 2019年12月期3Q 1,642,047,952株
(注)当社は、2020年7月1日を効力発生日として普通株式を1株につき3株の割合で株式分割を行っております。
前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して、発行済株式数(普通株式)を算定しておりま
す。
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(1)本資料に記載されている業績予想等の将来に関する記述は、本業績予想作成時点において入手可能な情報に
基づき当社が合理的と判断した目標であり、潜在的なリスクや不確実性が含まれているため、実際の成果や業績は
記載の予想と異なる可能性があります。
(2)当社が公表する業績予想は、当社社内の管理指標である国際会計基準(以下、「IFRS」という。)のCoreベ
ースで株主・投資家の皆さまに開示するものであります。IFRS実績とCore実績の差異については、業績開示の中で
説明を行います。
(3)業績予想に関する事項は添付資料P.7「連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」をご覧ください。
(4)当社は、以下のとおり電話説明会を開催する予定です。この説明会で使用した資料、音声、Q&A等について
は、開催後速やかに当社ウェブサイトに掲載する予定です。
・2020年10月22日(木)・・・・・・機関投資家・証券アナリスト・報道機関向け電話説明会
中外製薬株式会社(4519) 2020年12月期 第3四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………… 2
(1)連結経営成績に関する説明 ………………………………………………………………… 2
(2)連結財政状態に関する説明 ………………………………………………………………… 6
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ………………………………………… 7
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題 ……………………………………………………… 8
2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………… 9
(1)要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書 ……………………… 9
(2)要約四半期連結財政状態計算書 …………………………………………………………… 11
(3)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………… 12
(4)要約四半期連結持分変動計算書 …………………………………………………………… 13
(5)継続企業の前提に関する注記 ……………………………………………………………… 14
(6)要約四半期連結財務諸表注記 ……………………………………………………………… 14
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中外製薬株式会社(4519) 2020年12月期 第3四半期決算短信
1.当四半期決算に関する定性的情報
当四半期決算に関する定性的情
性的情報
(1)連結経営成績に関する説明
(単位:億円)
2020年 2019年
前年同期比
第3四半期実績 第3四半期実績
連結損益(Core実績)
売上収益
売上収益 5,765 5,089 +13.3%
製商品売上高 4,648 4,405 +5.5%
ロイヤルティ等収入及び
1,117 684 +63.3%
その他の営業収入
売上原価 △2,003 △2,013 △0.5%
売上総利益
売上総利益 3,762 3,075 +22.3%
販売費 △490 △510 △3.9%
研究開発費 △822 △720 +14.2%
一般管理費等 △131 △135 △3.0%
営業利益
営業利益 2,319 1,711 +35.5%
四半期利益
四半期利益 1,656 1,245 +33.0%
連結損益(IFRS実績)
売上収益 5,765 5,089 +13.3%
営業利益 2,273 1,609 +41.3%
四半期利益 1,624 1,174 +38.3%
<連結損益の概要(IFRSベース)>
当第3四半期連結累計期間の売上収益は5,765億円(前年同期比13.3%増)、営業利益は2,273
億円(同41.3%増)、四半期利益は1,624億円(同38.3%増)となりました。これらには当社が
管理する経常的業績(Coreベース)から除外している無形資産の償却費10億円、無形資産の減損
損失1億円、事業所再編費用34億円及び環境対策費用1億円が含まれています。
<連結損益の概要(Coreベース)>
当第3四半期連結累計期間の売上収益は、国内製商品売上高の減少の一方、海外製商品売上
高、ロイヤルティ等収入及びその他の営業収入が伸長し、5,765億円(前年同期比13.3%増)と
なりました。
売上収益のうち、製商品売上高は、国内製商品売上高が本年4月の薬価改定の影響等により減
少した一方、新型コロナウイルス肺炎を対象とした臨床試験用を含むアクテムラのロシュ向け輸
出の増加や、ヘムライブラの通常出荷価格によるロシュ向け輸出の開始により海外製商品売上高
が増加し、4,648億円(同5.5%増)となりました。ロイヤルティ等収入及びその他の営業収入
は、ヘムライブラに関するロイヤルティ及びプロフィットシェア収入の大幅な増加と、一時金収
入によるその他の営業収入の増加により、1,117億円(同63.3%増)となりました。加えて、ヘ
ムライブラをはじめとする自社品の売上構成比の増加等により、製商品原価率が43.1%と前年同
期比で2.6%ポイント改善した結果、売上総利益は3,762億円(同22.3%増)となりました。
経費については、1,443億円(同5.7%増)となりました。販売費は新型コロナウイルスの感染
拡大に伴う国内営業活動の自粛・抑制により490億円(同3.9%減)、研究開発費は開発テーマの
進展に伴う費用の増加等により822億円(同14.2%増)、一般管理費等は主に諸経費等の減少に
より131億円(同3.0%減)となりました。以上から、Core営業利益は2,319億円(同35.5%増)、
Core四半期利益は1,656億円(同33.0%増)となりました。
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中外製薬株式会社(4519) 2020年12月期 第3四半期決算短信
※Core実績について
当社はIFRS移行を機に2013年よりCore実績を開示しております。 Core実績とはIFRS実績に当社
が非経常事項と捉える事項の調整を行ったものであり、ロシュが開示するCore実績の概念とも整
合しております。当社ではCore実績を、社内の業績管理、社内外への経常的な収益性の推移の説
明、並びに株主還元をはじめとする成果配分を行う際の指標として使用しております。
詳細は補足資料P.1「IFRS実績からCore実績への調整表」をご覧ください。
<製商品売上高の内訳>
(単位:億円)
2020年 2019年
前年同期比
第3四半期実績 第3四半期実績
製商品売上高
製商品売上高 4,648 4,405 +5.5%
国内製商品売上高
国内製商品売上高 3,032 3,244 △6.5%
がん領域 1,674 1,797 △6.8%
骨・関節領域 727 805 △9.7%
腎領域 210 259 △18.9%
その他領域 421 384 +9.6%
海外製商品売上高
海外製商品売上高 1,616 1,160 +39.3%
[国内製商品売上高]
国内製商品売上高は、本年4月の薬価改定と後発品浸透の影響によりがん領域、骨・関節領域
及び腎領域における主力品の売上が減少したため、3,032億円(前年同期比6.5%減)となりまし
た。
がん領域の売上は、1,674億円(同6.8%減)となりました。新製品の抗悪性腫瘍剤/抗PD-L1ヒ
ト化モノクローナル抗体「テセントリク」の市場浸透に加え、主力品の抗悪性腫瘍剤/HER2二量
体化阻害ヒト化モノクローナル抗体「パージェタ」が堅調に推移したものの、本年の薬価改定や
後発品浸透の影響により抗悪性腫瘍剤/抗VEGFヒト化モノクローナル抗体「アバスチン」や抗悪
性腫瘍剤/抗HER2ヒト化モノクローナル抗体「ハーセプチン」などの売上が減少したことにより
ます。
骨・関節領域の売上は、本年の薬価改定の影響によりヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクロー
ナル抗体「アクテムラ」の売上が減少したことに加え、後発品発売の影響により骨粗鬆症治療剤
「エディロール」の売上が減少したことなどにより、727億円(同9.7%減)となりました。
腎領域の売上は、昨年及び本年の薬価改定に加え、後発品発売に伴う価格競争の激化による持
続型赤血球造血刺激因子製剤「ミルセラ」の売上減少などにより210億円(同18.9%減)となり
ました。
その他領域の売上は、抗インフルエンザウイルス剤「タミフル」の通常シーズン向けの売上が
前年を大幅に下回ったものの、新製品の血液凝固第Ⅷ因子機能代替製剤「ヘムライブラ」の市場
浸透により、421億円(同9.6%増)となりました。なお、pH依存的結合性ヒト化抗IL-6レセプタ
ーモノクローナル抗体「エンスプリング」を本年8月に発売しました。
[海外製商品売上高]
抗悪性腫瘍剤/ALK阻害剤「アレセンサ」のロシュ向け輸出は輸出単価の低下などにより減少し
たものの、新型コロナウイルス肺炎を対象とした臨床試験用を含むアクテムラのロシュ向け輸出
の増加や、ヘムライブラの通常出荷価格によるロシュ向け輸出の開始により、海外製商品売上高
は1,616億円(前年同期比39.3%増)となりました。
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中外製薬株式会社(4519) 2020年12月期 第3四半期決算短信
<新型コロナウイルス感染症への取り組み及び業績への影響について>
新型コロナウイルス感染症への当社の対応といたしましては、従業員及び事業関係者への感染
防止、緊急事態時における医療機関及び患者の方への負担減とサポート、そして製品の安定供給
体制の維持を中心に取り組んでまいりました。感染拡大期であった第1四半期連結累計期間から
第3四半期連結累計期間にかけて、これまでのところ、国内及び海外ともに製品供給への影響は
出ておりません。引き続き、状況の変化を注視するとともに、同様の取り組みを行ってまいりま
す。
第3四半期連結累計期間での新型コロナウイルス感染症の業績影響については、第2四半期連
結累計期間に引き続き、売上収益及び各段階利益に大きなマイナスインパクトはなかったもの
の、継続して一部事業活動の進捗は影響を受けております。まず、国内の販売面につきまして
は、テセントリク、ヘムライブラなどの新製品や適応拡大品の市場導入が影響を受けました。市
場浸透は確実に進んでおりますが、営業活動の自粛・抑制、入院及び外来患者数の減少、不透明
な生活環境の中で新薬への切り替えの見送りなどさまざまな理由が重なったため、市場浸透のス
ピードが想定よりも遅れました。海外への販売につきましては、ヘムライブラのロシュ向け輸出
が順調に増加し、新型コロナウイルス肺炎を対象とした臨床試験用を含むアクテムラのロシュ向
け輸出も引き続き増加いたしました。経費については、国内営業活動の自粛・抑制により一部経
費の発生が抑制されました。承認申請や審査対応などの薬事関連業務につきましては、これまで
のところ申請あるいは承認時期には大きな影響は出ておりません。開発中のプロジェクトにつき
ましては、医療施設による訪問規制や患者の来院自粛等の理由により、治験の開始時期や進捗な
どスケジュールの遅延が一部で発生しておりますが、大きな影響は出ておりません。創薬研究活
動につきましては、一部のプロジェクトでスケジュール変更を行いましたが、優先度の高いプロ
ジェクトの遅延はない状況です。設備投資等プロジェクトにつきましては、建設中の中外ライフ
サイエンスパーク横浜において、緊急事態宣言の期間中に一部の工事を中断しましたが、すべて
の工事を再開したため、全体工期への影響は限定的です。また、ヒト化抗ヒトIL-6レセプターモ
ノクローナル抗体「アクテムラ」については、新型コロナウイルス肺炎を対象とした国内第Ⅲ相
臨床試験を現在実施中であり、現時点においては業績に与える影響は未定です。
研究開発活動の状況
当第3四半期連結累計期間におけるCoreベースの研究開発費は822億円(前年同期比14.2%
増)、売上収益研究開発費比率は14.3%となりました。
2020年1月1日から2020年9月30日までの研究開発活動の進捗状況は以下のとおりでありま
す。
「がん領域」
がん領域
・抗HER2抗体チューブリン重合阻害剤複合体「RG3502」(製品名:「カドサイラ」)は、2020年
8月にHER2陽性の乳がんにおける術後薬物療法の適応拡大について承認を取得しました。
・ROS1/TRK阻害剤「RG6268」(製品名:「ロズリートレク」)は、2020年2月にROS1 融合遺伝
子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんの適応拡大について承認を取得しました。
・改変型抗PD-L1モノクローナル抗体「RG7446」(製品名:「テセントリク」)は、2020年2月
に、切除不能な進行・再発の肝細胞がんを対象として承認申請を行い、同年9月に承認を取得
しました。また、同年7月に腎細胞がん、同年8月に非小細胞肺がん(ステージⅢ)を対象と
してそれぞれ第Ⅲ相国際共同治験(カボザンチニブとの併用)を開始しました。第Ⅲ相国際共
同治験IMvigor010及びIMmotion151の結果に鑑み、筋層浸潤尿路上皮がん(アジュバント)及
び腎細胞がんを対象とする開発をそれぞれ中止しました。
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中外製薬株式会社(4519) 2020年12月期 第3四半期決算短信
・抗VEGF(血管内皮増殖因子)ヒト化モノクローナル抗体「RG435」(製品名:「アバスチ
ン」)は、2020年2月に切除不能な進行・再発の肝細胞がんを対象として承認申請を行い、同
年9月に承認を取得しました。また、同年1月に小細胞肺がんを対象として国内第Ⅲ相臨床試
験(「RG7446」との併用)を開始しました。第Ⅲ相国際共同治験IMmotion151の結果に鑑み、
腎細胞がんを対象とする開発を中止しました。
・抗CD79b抗体薬物複合体「RG7596」は、2020年6月に、再発または難治性のびまん性大細胞型B
細胞リンパ腫を対象として承認申請を行いました。
・抗TIGITヒトモノクローナル抗体「RG6058」は、2020年2月に小細胞肺がん、同年3月に非小
細胞肺がん、同年8月に非小細胞肺がん(ステージⅢ)、同年9月に食道がんを対象としてそ
れぞれ第Ⅲ相国際共同治験(「RG7446」との併用)を開始しました。
・腫瘍溶解性5型アデノウイルス「OBP-301」は、2020年3月に食道がんを対象として第Ⅱ相臨
床試験を開始しました。
・「AMY109」は、2020年3月に固形がんを対象として第Ⅰ相臨床試験を開始しました。
・抗CD137アゴニストスイッチ抗体「STA551」は、2020年3月に固形がんを対象として第Ⅰ相臨
床試験を開始しました。
・抗CD20/CD3バイスペシフィック抗体「RG6026」は、2020年3月に血液がんを対象として第Ⅰ相
臨床試験を開始しました。
・選択的エストロゲン受容体分解薬「RG6171」は、2020年4月に乳がんを対象として第Ⅰ相臨床
試験を開始しました。
・「SPYK04」は、2020年9月に固形がんを対象として第Ⅰ相臨床試験を開始しました。
・Raf/MEK阻害剤「CKI27」は、2020年1月に、全世界における製造・開発・販売の独占的実施権
を許諾するグローバルライセンス契約をVerastem Oncology社と締結しました。
「神経疾患領域」
神経疾患領域
・pH依存的結合性ヒト化抗IL-6レセプターモノクローナル抗体「SA237/RG6168」(製品名:「エ
ンスプリング」)は、2020年6月に視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)の
再発予防を適応症として承認を取得し、8月に発売しました。また、同年8月に米国にて視神
経脊髄炎スペクトラム障害を適応症として承認を取得しました。
・パーシャルTAAR1アゴニスト「RG7906」は、2020年2月に統合失調症を対象として第Ⅱ相国際
共同治験を開始しました。
・抗ミオスタチンadnectin「RG6206」は、第Ⅱ/Ⅲ相国際共同治験「SPITFIRE試験」の結果に鑑
み、デュシェンヌ型筋ジストロフィーを対象とする開発を中止しました。
・バソプレシン1a 受容体アンタゴニスト「RG7314」は、ロシュ社による複数の海外試験の結果
に鑑み、自閉スペクトラム症を対象とする開発を中止しました。
「その他の領域」
その他の領域
・抗補体C5リサイクリング抗体「SKY59/RG6107」は、2020年9月に発作性夜間ヘモグロビン尿症
を対象として第Ⅲ相国際共同治験を開始しました。
・ヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノクローナル抗体「MRA/RG1569」(製品名:「アクテムラ」)
は、2020年5月に新型コロナウイルス肺炎を対象として国内第Ⅲ相臨床試験を開始しました。
・抗血液凝固第Ⅸa/Ⅹ因子ヒト化二重特異性モノクローナル抗体「ACE910/RG6013」(製品名:
「ヘムライブラ」)は、2020年6月に後天性血友病Aを対象として国内第Ⅲ相臨床試験を開始
しました。
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中外製薬株式会社(4519) 2020年12月期 第3四半期決算短信
(2)連結財政状態に関する説明
<資産、負債及び純資産の状況>
(単位:億円)
2020年 2019年
前期末比
第3四半期末実績 期末実績
純営業資産(NOA)及び純資産
純運転資本 2,885 2,372 +21.6%
長期純営業資産 3,451 3,098 +11.4%
純営業資産(NOA)
純営業資産 6,336 5,470 +15.8%
ネット現金 3,188 3,331 △4.3%
その他の営業外純資産 △272 △261 +4.2%
純資産合計
純資産合計 9,253 8,540 +8.3%
連結財政状態計算書(IFRS実績)
資産合計 11,361 10,589 +7.3%
負債合計 △2,108 △2,049 +2.9%
純資産合計 9,253 8,540 +8.3%
当第3四半期連結会計期間末における純営業資産(NOA)は前連結会計年度末に比べ866億円増
加し、6,336億円となりました。うち、純運転資本は、主に営業債権の増加及び棚卸資産の増加
等により前連結会計年度末に比べ513億円増加し2,885億円となりました。また、長期純営業資産
は主に中外ライフサイエンスパーク横浜への投資により前連結会計年度末から353億円増加し、
3,451億円となりました。
次項「キャッシュ・フローの状況」で示すとおり、有価証券や有利子負債を含むネット現金は
前連結会計年度末に比べ143億円減少し、3,188億円となりました。その他の営業外純資産は、主
にデリバティブ金融負債の増加により前連結会計年度末から11億円減少し、△272億円となりま
した。
これらの結果、純資産合計は前連結会計年度末に比べ713億円増加し、9,253億円となりまし
た。
※純営業資産(NOA)及び純資産について
連結財政状態計算書は国際会計基準第1号「財務諸表の表示」に基づいて作成しております。
一方で、純営業資産(NOA)及び純資産は、連結財政状態計算書を内部管理の指標として再構成
したものであり、ロシュも同様の指標を開示しております。なお、純営業資産(NOA)及び純資
産にはCore実績のような除外事項はありません。
詳細は補足資料P.8「財政状態」をご覧ください。
※純営業資産(NOA)について
純営業資産(NOA:Net Operating Assets)は金融取引や税務上の取引とは独立に当社グルー
プの業績を評価することを可能としております。純営業資産は純運転資本及び有形固定資産、使
用権資産、無形資産等を含む長期純営業資産から引当金を控除することで計算しております。
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中外製薬株式会社(4519) 2020年12月期 第3四半期決算短信
<キャッシュ・フローの状況>
(単位:億円)
2020年 2019年
前年同期比
第3四半期実績 第3四半期実績
フリー・キャッシュ・フロー
営業利益 2,273 1,609 +41.3%
調整後営業利益 2,530 1,868 +35.4%
営業フリー・キャッシュ・フロー 1,403 1,310 +7.1%
フリー・キャッシュ・フロー
フリー キャッシュ フロー 764 971 △21.3%
ネット現金の純増減 △143 370 -%
連結キャッシュ・フロー計算書(IFRS実績)
営業活動によるキャッシュ・フロー 1,328 1,280 +3.8%
投資活動によるキャッシュ・フロー △571 △309 +84.8%
財務活動によるキャッシュ・フロー △972 △647 +50.2%
現金及び現金同等物の増減額 △212 302 -%
現金及び現金同等物の四半期末残高 1,827 1,770 +3.2%
営業利益から、営業利益に含まれる減価償却費などのすべての非現金損益項目及び純営業資産
に係るすべての非損益現金流出入を調整した調整後営業利益は、2,530億円(前年同期比35.4%
増)となりました。純運転資本等の増加による支出561億円、有形固定資産の取得による支出473
億円等があった一方で、営業利益の大幅な増益等により、営業フリー・キャッシュ・フローは
1,403億円(同7.1%増)の収入となりました。純運転資本等の増加要因は前項「資産、負債及び
純資産の状況」に記載したとおりです。
営業フリー・キャッシュ・フローから法人所得税664億円を支払ったこと等により、フリー・
キャッシュ・フローは764億円(同21.3%減)の収入となりました。
フリー・キャッシュ・フローから配当金の支払912億円等を調整したネット現金の純増減は143
億円の減少となりました。
また、有価証券及び有利子負債の増減を除いた現金及び現金同等物は212億円減少し、当四半
期末残高は1,827億円となりました。
※フリー・キャッシュ・フロー(FCF)について
連結キャッシュ・フロー計算書は国際会計基準第7号「キャッシュ・フロー計算書」に基づい
て作成しております。一方で、FCFは、連結キャッシュ・フロー計算書を内部管理の指標として
再構成したものであり、ロシュも同様の指標を開示しております。なお、FCFにはCore実績のよ
うな除外事項はありません。
詳細は補足資料P.9「キャッシュ・フロー」をご覧ください。
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2020年1月30日に公表いたしました連結業績予想から修正しておりません。
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中外製薬株式会社(4519) 2020年12月期 第3四半期決算短信
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業上及び財務上の対処すべき課題は、
次のとおりであります。
新型コロナウイルス感染症の世界的流行は、経済に甚大な影響を与えるにとどまらず、社会に
根本的な行動変容を強いています。すべての企業は、事業継続に多大な難題を突き付けられると
ともに、流行後も見据えた事業改革を迫られています。さらには、社会における医療の役割と重
要性も大きくハイライトされ、製薬をはじめとするヘルスケア産業への期待もますます高まって
います。
当社グループも、従業員やステークホルダーの安全を最大限確保した上で、医薬品の安定供給
を確保するとともに、事業への影響を最小限におさえる取り組みに注力しております。さらに
は、新型コロナウイルス感染に対する診断・予防・治療の必要性が高まる中、当社グループは独
自の創薬技術を活用した治療薬の開発に取り組んでおります。ヒト化抗ヒトIL-6レセプターモノ
クローナル抗体「アクテムラ」について、海外導出先のロシュ・グループとも連携する中で、新
型コロナウイルス肺炎を対象とした臨床試験を実施しております。また、当社グループのシンガ
ポールの研究拠点、中外ファーマボディ・リサーチ(CPR)では、シンガポール科学技術研究庁
(A*STAR)と共同で、新型コロナウイルス感染症に対する新規抗体医薬の創薬研究を開始しまし
た。
そして、新たな治療薬の開発に加えて、今後の社会や医療の変容を見通し、デジタル化のさら
なる推進・加速を通じた研究・開発や医薬品情報提供活動の効率化とスピードアップ、そして業
務プロセスや働き方の変革に今後も積極的に取り組んでまいります。
※本項1.「当四半期決算に関する定性的情報」において、金額は億円未満を四捨五入しておりま
す。また、増減及び%は億円単位で表示された数字で計算しております。
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中外製薬株式会社(4519) 2020年12月期 第3四半期決算短信
2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記
要約四半期連結財務諸表及び主な注
及び主な注記
(1)要約四半期連結損益計算書及び要約四半期連結包括利益計算書
【要約四半期連結損益計算書】
(単位:百万円)
当第3四半期連結累計期間 前第3四半期連結累計期間
(自 2020年1月1日 (自 2019年1月1日
至 2020年9月30日) 至 2019年9月30日)
売上収益
売上収益 576,520 508,851
製商品売上高 464,790 440,450
ロイヤルティ等収入及び
111,729 68,401
その他の営業収入
売上原価 △201,200 △202,001
売上総利益
売上総利益 375,320 306,850
販売費 △49,785 △54,385
研究開発費 △85,018 △76,911
一般管理費等 △13,199 △14,676
営業利益
営業利益 227,318 160,878
金融費用 △42 △96
その他の金融収入(支出) △991 6
その他の費用 △1,147 △2,211
税引前四半期利益
税引前四半期利益 225,138 158,577
法人所得税 △62,713 △41,181
四半期利益
四半期利益 162,425 117,395
四半期利益の帰属:
当社の株主持分 162,425 117,395
1株当たり四半期利益
基本的1株当たり
98.84 71.49
四半期利益(円)
希薄化後1株当たり
98.74 71.39
四半期利益(円)
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【要約四半期連結包括利益計算書】
(単位:百万円)
当第3四半期連結累計期間 前第3四半期連結累計期間
(自 2020年1月1日 (自 2019年1月1日
至 2020年9月30日) 至 2019年9月30日)
四半期利益
四半期利益 162,425 117,395
その他の包括利益
確定給付制度の再測定 - △12
その他の包括利益を通じて
148 △314
公正価値で測定する金融資産
純損益に振り替えられない項目
純損益に振り替えられない項
い項目
148 △327
合計
その他の包括利益を通じて
7 4
公正価値で測定する金融資産
キャッシュ・フロー・ヘッジ △748 411
在外子会社等の為替換算差額 317 △2,896
のちに純損益に振り替えられる
のちに純損益に振り替えられ
られる
△423 △2,480
可能性のある項目合計
可能性のある項目合計
その他の包括利益合計
その他の包括利益合計 △275 △2,807
四半期包括利益
四半期包括利益 162,150 114,588
四半期包括利益の帰属:
当社の株主持分 162,150 114,588
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(2)要約四半期連結財政状態計算書
(単位:百万円)
当第3四半期
前連結会計年度末
連結会計期間末
(2019年12月31日)
(2020年9月30日)
資産
非流動資産:
有形固定資産 288,254 255,559
使用権資産 8,955 9,749
無形資産 23,790 23,540
長期金融資産 3,018 2,958
繰延税金資産 42,403 42,680
その他の非流動資産 27,356 24,750
非流動資産合計
非流動資産合計 393,777 359,235
流動資産:
棚卸資産 179,575 168,122
営業債権及びその他の債権 224,311 181,641
未収法人所得税 8 0
有価証券 136,128 129,117
現金及び現金同等物 182,711 203,941
その他の流動資産 19,598 16,858
流動資産合計
流動資産合計 742,331 699,680
資産合計
資産合計 1,136,108 1,058,915
負債
非流動負債:
繰延税金負債 △9,105 △9,304
退職後給付負債 △8,924 △7,094
長期引当金 △2,117 △2,348
その他の非流動負債 △6,015 △6,914
非流動負債合計
非流動負債合計 △26,160 △25,662
流動負債:
未払法人所得税 △36,895 △41,047
短期引当金 △365 △4
営業債務及びその他の債務 △87,037 △77,635
その他の流動負債 △60,380 △60,582
流動負債合計
流動負債合計 △184,678 △179,268
負債合計
負債合計 △210,838 △204,930
純資産合計
純資産合計 925,270 853,985
資本の帰属:
当社の株主持分 925,270 853,985
資本合計
資本合計 925,270 853,985
負債及び資本合計
負債及び資本合計 1,136,108 1,058,915
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中外製薬株式会社(4519) 2020年12月期 第3四半期決算短信
(3)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
当第3四半期連結累計期間 前第3四半期連結累計期間
(自 2020年1月1日 (自 2019年1月1日
至 2020年9月30日) 至 2019年9月30日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動による現金創出 256,601 190,031
運転資本の減少(△は増加) △56,051 △21,531
確定給付制度に係る拠出 △1,758 △3,540
引当金の支払 - △2
その他の営業活動 391 △2,402
小計 199,183 162,556
法人所得税の支払 △66,369 △34,524
営業活動によるキャッシュ・
営業活動によるキャッシュ
132,814 128,033
フロー
フロー
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得 △47,301 △21,073
無形資産の取得 △3,079 △6,544
有形固定資産の処分 △25 94
利息及び配当金の受取 72 141
有価証券の取得 △182,996 △178,769
有価証券の売却 176,000 172,159
投資有価証券の取得 △70 △988
投資有価証券の売却 326 4,105
投資活動によるキャッシュ・
投資活動によるキャッシュ
△57,072 △30,875
フロー
フロー
財務活動によるキャッシュ・フロー
非支配持分の取得 - △2,307
利息の支払 △22 △23
リース負債の支払 △6,285 △6,618
配当の支払―当社株主持分 △91,227 △56,226
ストック・オプションの行使 386 499
自己株式の減少(△は増加) △28 △16
その他の財務活動 - △16
財務活動によるキャッシュ・
財務活動によるキャッシュ
△97,176 △64,707
フロー
フロー
現金及び現金同等物に係る換算差額 205 △2,289
現金及び現金同等物の増減額
現金及び現金同等物の増減 △21,229 30,162
現金及び現金同等物の期首残高 203,941 146,860
現金及び現金同等物の四半期末残高
現金及び現金同等物の四半期末残
半期末残高 182,711 177,022
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中外製薬株式会社(4519) 2020年12月期 第3四半期決算短信
(4)要約四半期連結持分変動計算書
前第3四半期連結累計期間(自 2019年1月1日 至 2019年9月30日)
(単位:百万円)
当社の株主持分
その他の
資本 利益 非支配 資本
資本金 資本構成 合計
剰余金 剰余金 持分 合計
要素
2019年1月1日現在
日現在 73,000 66,043 618,091 △1,270 755,864 664 756,529
四半期利益 - - 117,395 - 117,395 - 117,395
その他の包括利益
を通じて公正価値 - - - △311 △311 - △311
で測定する金融資産
キャッシュ・
- - - 411 411 - 411
フロー・ヘッジ
在外子会社等の
- - - △2,896 △2,896 - △2,896
為替換算差額
確定給付制度の
- - △12 - △12 - △12
再測定
四半期包括利益合計
四半期包括利益合計 - - 117,383 △2,795 114,588 - 114,588
剰余金の配当 - - △56,373 - △56,373 - △56,373
株式報酬取引 14 42 - - 56 - 56
自己株式 - 643 - - 643 - 643
非支配持分の変動 - - △1,662 19 △1,643 △664 △2,307
その他の資本構成
要素から利益剰余 - - 2,433 △2,433 - - -
金への振替
2019年9月30日現在
月30日現在 73,014 66,728 679,872 △6,478 813,136 - 813,136
当第3四半期連結累計期間(自 2020年1月1日 至 2020年9月30日)
(単位:百万円)
当社の株主持分
その他の
資本 利益 資本
資本金 資本構成 合計
剰余金 剰余金 合計
要素
2020年1月1日現在
日現在 73,016 67,037 722,076 △8,143 853,985 853,985
四半期利益 - - 162,425 - 162,425 162,425
その他の包括利益
を通じて公正価値 - - - 155 155 155
で測定する金融資産
キャッシュ・
- - - △748 △748 △748
フロー・ヘッジ
在外子会社等の
- - - 317 317 317
為替換算差額
四半期包括利益合計
四半期包括利益合計 - - 162,425 △275 162,150 162,150
剰余金の配当 - - △91,467 - △91,467 △91,467
株式報酬取引 186 △798 - - △613 △613
自己株式 - 1,214 - - 1,214 1,214
その他の資本構成
要素から利益剰余 - - 106 △106 - -
金への振替
2020年9月30日現在
月30日現在 73,202 67,453 793,140 △8,524 925,270 925,270
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中外製薬株式会社(4519) 2020年12月期 第3四半期決算短信
(5)継続企業の前提に関する注記
該当事項はありません。
(6)要約四半期連結財務諸表注記
重要な会計方針等
重要な会計方針等
(a)作成の基礎
作成の基礎
この要約四半期連結財務諸表は、日本(東京)に所在し、東京証券取引所に上場(証券コー
ド:4519)している中外製薬株式会社及びその子会社の要約四半期連結財務諸表です。この要
約四半期連結財務諸表は2020年10月22日に取締役会によって承認されております。
ロシュ・ホールディング・リミテッドはスイス証券取引所に上場し、IFRSに準拠し業績を開
示しているロシュグループの親会社であります。当社グループはロシュとの戦略的アライアン
スの締結により2002年10月よりロシュグループの主要なメンバーになっております。ロシュ・
ホールディング・リミテッドは、当社株式の発行済株式総数のうち、59.89%(発行済株式総
数から自己株式を控除したベースでは61.17%)を所有しています。
当社グループは、「四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(平成19
年内閣府令第64号)第1条の2に定める指定国際会計基準特定会社の要件を満たすことから、
同第93条の規定により、国際会計基準第34号「期中財務報告」に準拠して要約四半期連結財務
諸表を作成しております。
この要約四半期連結財務諸表には、年次の連結財務諸表で要求される全ての情報が含まれて
いないため、2019年12月31日に終了した前連結会計年度の連結財務諸表と併せて利用されるべ
きものであります。
要約四半期連結財務諸表は当社の機能通貨である日本円で表示し、百万円未満を四捨五入し
ております。公正価値による測定が要求されている一部の項目を除き、測定は取得原価に基づ
いております。
(b)重要な会計上の判断、見積り及び前提
重要な会計上の判断 見積り及び前提
要約四半期連結財務諸表の作成にあたっては、収益、費用、資産、負債及び偶発事象に係る
報告金額に影響を与える判断、見積り及び前提の設定を行うことを経営者に求めております。
これらの見積りは実際の結果と異なる可能性があります。見積りやその基礎をなす前提は、過
去の経験や多くの要因に基づいて設定しており、継続的に見直しを行っております。見積りの
変更による影響は、見積りの変更が行われた会計期間に認識しております。
当社グループの要約四半期連結財務諸表で認識する金額に重要な影響を与える判断、見積り
及び前提に関する情報は、原則として前連結会計年度と同様であります。
「1.当四半期決算に関する定性的情報 (1)連結経営成績に関する説明」のとおり、新
型コロナウイルス感染症の当四半期決算に与える影響は限定的であったことから、当連結会計
年度の業績に対する影響も限定的であると仮定しており、使用した会計上の見積りに与える重
要な影響はありません。
なお、新型コロナウイルス感染症の今後の流行等の状況の変化は、翌連結会計年度以降にお
いて、資産や負債の帳簿価額に重要な修正を生じる要因となる重要なリスクとなる可能性があ
ります。
(c)重要な会計方針
重要な会計方針
当社グループの要約四半期連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、前連結会計年
度において適用した会計方針と同一であります。
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