4506 大日住薬 2019-10-31 22:25:00
Roivant社との戦略的提携 記者会見 [pdf]

Roivant社との戦略的提携 記者会⾒
2019年11⽉1⽇
⼤⽇本住友製薬株式会社   代表取締役社⻑   野村 博
将来予測に関する事項
•   本資料には、当社グループに関する業績その他の予想、⾒通し、⽬標、計画その他の将来に関する事項が含まれていま
    す。
    これらの事項は、作成時点において⼊⼿可能な情報による当社の仮定、⾒積り、⾒通しその他の判断に基づくもので
    あり、既知または未知のリスクおよび不確実性が内在しております。

•   したがって、その後のさまざまな要因により、予想・計画・⽬標等 が記載どおりに実現しない可能性や、実際の業績、
    開発の成否・進捗その他の⾒通し等が記載内容と⼤きく異なる結果となる可能性があります。

•   医薬品(開発中のものを含む)に関する情報が含まれておりますが、その内容は宣伝広告、医学的アドバイスを⽬的と
    しているものではありません。




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Roivant社との戦略的提携の概要




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Roivant社との戦略的提携の概要
戦略的提携の意義
ポスト・ラツーダ候補品⽬に加え、初期パイプライン、ヘルスケアテクノロジープラットフォーム
および⼈材を獲得し、持続的成⻑の実現に向けてグループ全体の⼤変⾰を実現する
 中計2022策定時の課題認識              持続的成⻑の実現に向け⼤変⾰

 ポスト・ラツーダ品⽬の創出・獲得    •   発売間近のブロックバスター候補獲得︓レルゴリクスおよび
                         ビベグロン

  ⾰新的新薬の継続的な創出と
     パイプライン拡充
                     •   遺伝⼦治療製品を含む複数の開発パイプライン獲得
                     •   DrugOme活⽤によりパイプラインの獲得⼒、研究開発⼒
  予防医療・デジタル技術等の          を向上させ、R&D⽣産性を⼤幅に改善
      普及への対応

 北⽶・⽇本事業の収益⼒強化と      •   ⽇本において複数の初期開発品⽬でのパイプライン拡⼤
中国・アジアにおけるプレゼンス強化
                     •   デジタルトランスフォーメーションを加速する仕組みと⼈材を
 事業環境の変化に柔軟に対応できる        グループ全体に展開
     組織・⼈材⼒の構築       •   柔軟でスピード感のある組織⽂化への変⾰
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Roivant社との戦略的提携の概要
戦略的提携の概要
 正式契約書(2019年10⽉締結)の内容
       ⼦会社の株式取得                 Roivant社の⼦会社(5社)の株式取得
       Roivant社⼦会社のオプション        Roivant社の⼦会社(6社)の株式取得のオプション
       (⼀定の条件下での交渉権)の保有         (2024年まで⾏使可能)
                                Roivant社の有する医薬関連プラットフォームをデータ技術⼈材
       プラットフォーム獲得および提携          とともに獲得、Roivant社のヘルスケアIT ⼦会社のプラット
                                フォーム技術を当社が利⽤する事業提携
       Roivant社の株式引受            Roivant社の株式の10%以上を取得


 スキーム
   •   Roivant社は、本戦略提携のために設⽴する100%出資の新会社に、Roivant社の有する⼦会社5社の株式
       (Roivant社持分)、ヘルスケアテクノロジーに関わる⼈材を移管
   •   当社は、新会社の全株式、DrugOmeおよびDigital Innovationに関わる資産を取得

 対価
   • 30億⽶ドル(約3,300億円)
     (内訳)
        新会社の株式
        Roivant社の株式
   • クロージング︓ 2019年度中(⾒込み)
                                                                   4
Roivant社との戦略的提携の概要
買収完了後の北⽶新会社の体制(クロージング時点︓予定)

                                     ⼤⽇本住友製薬
                                       (⽇本)



                 新会社                           Sumitomo Dainippon Pharma America, Inc.

        Myovant Sciences Ltd.
                                                          Sunovion Pharmaceuticals Inc.
        Urovant Sciences Ltd.

        Enzyvant Therapeutics Ltd.                           Boston Biomedical, Inc.

        Altavant Sciences Ltd.                             Tolero Pharmaceuticals, Inc.
        Spirovant Sciences Ltd.
                                                                   連結⼦会社
              連結⼦会社


                                                                                          5
新会社の概要




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    新会社の概要
    新会社の機能
                       新会社CEO
                                                       • 新会社の経営計画・事業戦略の策定および実⾏
                                   Myrtle Potter       • 新会社の各機能の円滑な⽴ち上げとオペレー
                               (マートル・ポッター)
                                                         ションの管理・監督




                                      サイエンス・
      Vant管理機能                                                    事業・販売開発機能                            テクノロジー機能
                                     メディカル機能
•   各Vantの既存の開発プログ             •   各Vantのサイエンス⾯での             •    新しい導⼊・提携機会を探                    •   当社グループ全体に
    ラムのガバナンス                       サポート                            索・評価                                デジタルイノベーションを
•   進⾏中の開発計画・臨床試               •   DrugOmeを活⽤した機能             •    DrugOmeを活⽤した外部                      展開
    験・申請・上市のレビュー                   強化(サイエンス⾯の評                     アセットの探索・販売戦略                    •   Digital Innovatorの採⽤・
    とサポート                          価・開発戦略・試験計画の                    の⽴案                                 育成
•   Vant全体のポートフォリオ                 ⽴案)                        •    各種アライアンス交渉                      •   進⾏中のデジタルイノベー
    管理                                                                                                 ションプロジェクトをサ
                                                                                                       ポート

        Myrtle Potter                 Sam Azoulay, MD                    Adele Gulfo                       Dan Rothman
     Chief Executive Officer          Chief Medical Officer            Chief Business &                 Chief Information Officer
                                                                  Commercial Development Officer   (兼当社グループのChief Digital Officer)
                                                                                                                                    7
  新会社の概要
  新会社のマネジメントチーム

 Chief Executive Officer        Chief Medical Officer
                                                                Chief Business &            Chief Information Officer
                                                           Commercial Development Officer   (兼当社グループのChief Digital Officer)




       Myrtle Potter              Sam Azoulay, MD                 Adele Gulfo                      Dan Rothman
     (マートル・ポッター)                    (サム・アズレー)                   (アデレ・グルフォ)                         (ダン・ロスマン)

主な経歴                          主な経歴                        主な経歴                              主な経歴
• GenentechのPresident兼        • Pfizer Essential Healthの元 • Pfizerの⽶国プライマリー                 • Goldman Sachsの元マネー
  Chief Operating Officerを務     Senior Vice President兼      ケア事業のPresident兼                   ジングディレクターであり、
  め、「AVASTIN」や                  Chief Medical Officerであり、 General Manager を務め、                社内外のテクノロジー・プ
  「XOLAIR 」を含む多数の               ⽇本および新興国でPfizerの            「LIPITOR」の販売を主導                   ラットフォーム開発を担当
  画期的製品の販売を主導                   要職を歴任                     • AstraZenecaで要職を歴任               • RoivantのChief Information
• Amazon、Medco、Express        • RoivantでのChief Medical      し、「CRESTOR」の上市                    Officer
  Scripts、 Rite Aidなどの取         Officer                     責任者
  締役を歴任                                                   • RoivantのChief of
• RoivantのVant Operating                                    Commercial Development
  Chair
                                                                                                                              8
テクノロジープラットフォーム




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テクノロジープラットフォーム
DrugOmeテクノロジー
       独⾃のデータ分析によりパイプライン獲得・臨床開発を加速させるプラットフォーム
       データソース         統合データベース                   分析              アウトプット

       データ収集           データの統合                 分析の実施            意思決定の改善
   構造化データ                           標準化した分析⽤ツール            臨床開発の⽀援
   •   医薬品データ                       •       外部環境の動向を整理し分   •   開発戦略策定のサポート
   •   標的分⼦データ                              析できるアプリケーション   •   開発期間/コストの⾒積もりの
   •   臨床試験レジストリ                            (競合状況の分析、適応症       精緻化
   •   FDAデータ                               の分析)など         •   臨床試験デザインの最適化
   •   保険請求データ
                                        専⾨家による都度分析         有望アセットの探索
   ⾮構造化データ                              •   投資・開発戦略を強化     •   プログラムのビジネスの可能
   •   FDA⽂書                                (臨床試験費⽤、対象患者       性、開発の実現可能性、臨床
   •   有価証券報告書                              数などの推定)            ニーズなどを効率的に分析
   •   プレスリリース                                             •   ⾃社パイプラインを補完する
   •   学術論⽂                                                    有望なアセットを特定し獲得

  分析⽬的に応じた             データベースの                アプリ開発・
   データの選定               保守・管理                  都度分析
                   DrugOme専⾨のComputational Researchチーム
                                                                                10
テクノロジープラットフォーム
DrugOmeの当社グループでの活⽤
⼤⽇本住友製薬の取り組み                               DrugOmeエコシステム

中期経営計画2022『成⻑エンジンの確⽴』                       独⾃のデータ分析によりパイプライン獲得・
 新たな創薬アプローチによるイノベーション                       臨床開発を加速させるプラットフォーム
  基盤強化                                      DrugOmeを⽀えるデジタル⼈材
 ビッグデータ・デジタル技術を活⽤した創薬

 確実に成果を創出する開発⼒の強化                         Roivant社との事業提携
 ビッグデータの活⽤による臨床試験の確度向上・
 効率化                                        Datavant社によるヘルスケアデータの
                                             コネクティビティ技術

                              データ駆動型の製薬企業へ

                              開発                   事業開発
 研究                           •   ビッグデータの活⽤による     •   独⾃のデータ分析による
 •   当社インシリコ創薬(データ                臨床試験の最適化・効率化、        ライセンス活動の効率化
     駆動型First in class創薬)への       開発戦略の精緻化             (有望なパイプラインの拡充)
     活⽤                           ⾃社データ(臨床開発〜市販
                              •                    •   ビッグデータを活⽤した
                                  後まで)とリアルワールド・        事業性評価の精緻化
                                  データを組み合わせた
                                  エビデンス構築                               11
    テクノロジープラットフォーム
    Digital Innovation テクノロジー

                             IT技術を駆使したビジネスプロセスの最適化
                                        Digital Innovationの概要

    Digital Innovationの仕組み    課題の特定・解決策の提案               アプリケーションの実装               ソリューションの横展開

•   ⾼レベルのコーディングおよ •           Digital Innovatorをビジネス •   Digital Innovatorが中⼼と •   同様のオペレーション上の
    びデータ分析技術を兼ね備え             部⾨に配置                      なって、ビジネス部⾨の業              課題を抱えている部⾨に対
    た専任のテクノロジーチーム •           ビジネス部⾨との密な連携を              務効率化や業務課題解決に              して、各アプリケーション
    (Digital Innovator)       通じて、オペレーション上の              必要なアプリケーションを              およびノウハウとして蓄積
•   標準化されたシステム基盤              課題を特定し、ソリューショ              迅速に開発                     された課題解決の知⾒を横
    (共通の開発プラット                ンを提案                                                 展開
    フォーム)
     デジタル・ソリューションの事例

    デジタル・リクルートメント(患者募集ポータル・サイト)
         課題︓臨床試験の患者リクルートの促進
         内容︓治験参加希望者への事前アンケート、最寄りの治験実施施設の紹介、
            来院確認、などが⾏えるWebサイトの作成
         結果︓⽉間の患者組み⼊れが⼤幅に増加し、⽉間のスクリーニング脱落率が改善


                                                                                                 12
テクノロジープラットフォーム
当社グループとしてのDigital Innovationの推進
⼤⽇本住友製薬の取り組み
                                                デジタル⾰新を基軸とした
中期経営計画2022『デジタル⾰新』
デジタル活⽤を通して、新たな価値創造と                             新たな価値創造
オペレーション改⾰の両⽅を⽬指す                               オペレーション改⾰




デジタル⾰新を加速                      デジタル・ケイパビリティの更なる強化
                                •   知識と経験に加えデータから着想を得てより精度の
• Digital Innovationの仕組みを導⼊         ⾼い判断
• オペレーション上の課題をデジタル活⽤で           •   業務プロセスがデジタル化し、スピードと品質を向上
  素早く解決                        全社を挙げたデジタル化機会の特定と成果創出
                                •   各部⾨の業務システムにおける閉じたデータ活⽤だけ
                業務プロセスの             でなく、複数部⾨にまたがるデータや社外データの活
 ビジネスユーザーの                          ⽤による新たな知⾒・成果の創出
               デジタル化による
  データ活⽤度向上                      •   Digital Innovatorの成果物(アプリケーション)の
                 業務の効率化             横展開によるシナジー創出

                                                                  13
テクノロジープラットフォーム
テクノロジーの推進体制


   当社グループ全体のChief Digital Officerを設置


                当社グループのChief Digital Officer
                Dan Rothman (ダン・ロスマン)
                役割︓当社グループ全体にデジタルイノベーションを展開する



   当社にDrugOmeおよびDigital Innovationを推進する専任部⾨を新設




        各ビジネス部⾨と連携して当社グループ全体へ展開・活⽤

                                                  14
戦略的提携に含まれるRoivant社の⼦会社




                         15
  戦略的提携に含まれるRoivant社の⼦会社
  戦略的提携に含まれるRoivant社の⼦会社の概要
                                                                                          *1 2019年3⽉末時点の⼈員数
   株式取得する5つの⼦会社                                                                          *2 2019年9⽉末時点の⼈員数

Myovant Sciences Ltd.                Urovant Sciences Ltd.                 Enzyvant Therapeutics Ltd.
所在地︓ブリスベン、カリフォルニア州                   所在地︓アーバイン、カリフォルニア州                    所在地︓ケンブリッジ、マサチューセッツ州
⼈員数*1︓167名                           ⼈員数*1 ︓39名                            ⼈員数*2 ︓28名
代表者︓Lynn Seely, President and CEO    代表者︓Keith Katkin, President and CEO   代表者︓Rachelle Jacques, CEO
注⼒領域︓婦⼈科、前⽴腺がん                       注⼒領域︓泌尿器科疾患                           注⼒領域︓⼩児希少疾患
開発品⽬︓Relugolix、MVT-602               開発品⽬︓Vibegron、URO-902                 開発品⽬︓RVT-802、RVT-801
NYSE上場、持株⽐率46%                       NASDAQ上場、持株⽐率75%                      ⾮上場、持株⽐率100%


                  Altavant Sciences Ltd.                Spirovant Sciences Ltd.
                  所在地︓ケリー、ノースカロライナ州                     所在地︓フィアデルフィア、ペンシルバニア州
                  ⼈員数*2 ︓13名                            ⼈員数*2︓8名
                  代表者︓Bill Symonds, CEO                 代表者︓Joan Lau, PhD, CEO
                  注⼒領域︓呼吸器系希少疾患                         注⼒領域︓嚢胞性繊維症(遺伝⼦治療)
                  開発品⽬︓Rodatristat Ethyl                開発品⽬︓SPIRO-2101、SPIRO-2102
                  ⾮上場、持株⽐率100%                          ⾮上場、持株⽐率100%


     オプションを保有する⼦会社
  •   Dermavant Sciences               • Cytovant Sciences
  •   Genevant Sciences                • Metavant Sciences
  •   Sinovant Sciences                • Lysovant Sciences                                               16
 戦略的提携に含まれるRoivant社の⼦会社
 戦略的提携に含まれるRoivant社の⼦会社のリーダー

Myovant社                                Urovant社                                Enzyvant社
President and Chief Executive           President and Chief Executive
                                                                                Chief Executive Officer
Officer                                 Officer
                                                                                • Alexion社でSenior Vice President、
• 元Medivation社のCMO                      • 2014年に⼤塚製薬が35億ドルで買収した                   Global Franchise Head を務めた
                                          元Avanir社の President & CEO
• 前⽴腺がん治療薬「XTANDI®」の開発を                                                         • 複数の医薬品(希少疾患製品含む)を上市し、
  率いた                                   • 「NUEDEXTA® 」の承認と販売に導いた                  グローバルコマーシャルの責任を担う
                                          開発・戦略責任者

Lynn Seely                               Keith Katkin                           Rachelle Jacques




              Altavant社                                    Spirovant 社
              Chief Executive Officer                      Chief Executive Officer
              • Roivantの元Chief Development Officerであり、     • ライフサイエンス企業を専⾨とするベンチャー
                Gilead社およびPharmassety社でsenior rolesを務        キャピタル企業のMilitia Hill Venturesの
                めた                                           元マネージングパートナー
              • C型肝炎ウイルス治療薬の中で売上トップの                       • 複数のバイオテクノロジー企業を創⽴し、
                「SOVALDI® / HARVONI®」の開発を⼿掛けた                CEOを務めた


               Bill Symonds                                 Joan Lau
                                                                                                                    17
パイプラインの概要




            18
パイプラインの概要
Roivant社から買収する5社の開発品⽬⼀覧(2019年10⽉31⽇現在)
                                                                                             期待する
   開発品           予定適応症        開発段階               特⻑                 起源            開発会社       売上規模*

               ⼦宮筋腫           ⽶国申請準備中
                                         1⽇1回経⼝投与の低分⼦GnRH
レルゴリクス         ⼦宮内膜症          フェーズ3試験
                                         (ゴナドトロピン放出ホルモン)       武⽥薬品⼯業㈱            Myovant     ⼤
                                         受容体拮抗薬
               前⽴腺がん          フェーズ3試験
               過活動膀胱(OAB)     ⽶国申請準備中
                                         1⽇1回経⼝投与の低分⼦          Merck Sharp &
 ビベグロン         前⽴腺肥⼤症を伴うOAB   フェーズ3試験
                                         β3アドレナリン受容体作動薬                           Urovant     ⼤
                                                               Dohme Corp.
               過敏性腸症候群関連疼痛    フェーズ2a試験
                                         ・乳児の⼼臓⼿術の際に得られた胸腺組
                                         織を培養し、培養胸腺組織を⼤腿四頭筋
                                         に移植する治療
  RVT-802      ⼩児先天性無胸腺症       ⽶国申請中
                                         ・FDAより、ブレイクスルーセラピー、
                                                               デューク⼤学             Enzyvant    ⼩
                                         再⽣医療先端治療、希少疾患治療薬、
                                         希少⼩児疾患治療薬に指定

                                                               Karos
 Rodatristat   肺動脈性⾼⾎圧症
                              フェーズ2a試験
                                         経⼝投与のトリプトファン⽔酸化酵素
               (PAH)                     (TPH)阻害薬のプロドラッグ       Pharmaceuticals,   Altavant
   ethyl                                                       Inc.
フェーズ1およびフェーズ2試験段階
• MVT-602(開発実施︓Myovant、開発段階︓フェーズ2試験)︓不妊症に対するオリゴペプチドキスペプチン1受容体拮抗薬
• URO-902(開発実施︓Urovant、開発段階︓フェーズ1試験)︓過活動膀胱(OAB)の遺伝⼦治療(フェーズ1試験段階)

⾮臨床段階                                                      *⼤︓ピーク時グローバル売上が500億円規模またはそれ以上を期待、
• SPIRO-2101(開発実施︓Spirovant)︓嚢胞性線維症(アデノ随伴ウイルスベクター(AAV)ベース) 中︓100〜500億円、⼩︓100億円未満
• SPIRO-2102(開発実施︓Spirovant)︓嚢胞性線維症(レンチウイルスベクター(LVV)ベース)
• RVT-801(開発実施︓Enzyvant)︓ファーバー病(酵素補充療法)                                                  19
パイプラインの概要
レルゴリクス(開発実施︓Myovant Sciences Ltd.)
 特⻑︓
   •   起源︓武⽥薬品⼯業㈱
   •   1⽇1回経⼝投与の低分⼦GnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)受容体拮抗薬
   •   下垂体のGnRH受容体を阻害することにより性ホルモンレベルを低下させ、⼥性ではエストロゲンおよび
       プロゲステロン、男性ではテストステロンの産⽣を抑制
   •   期待する既存治療との差別化ポイント
         ホルモンとの合剤により、①⾻密度低下を抑制およびほてりを軽減、②⻑期服⽤が可能
         ⼦宮筋腫および⼦宮内膜症において、⽤量漸増が不要であり、1⽤量で1⽇1回服⽤


 開発段階および今後の予定︓

          予定適応症         開発段階              今後の予定
          ⼦宮筋腫         ⽶国申請準備中         2019年度申請(⽶国)
          ⼦宮内膜症        フェーズ3試験     2019〜2020年度フェーズ3試験結果判明
          前⽴腺がん        フェーズ3試験       2019年度フェーズ3試験結果判明


                                                            20
パイプラインの概要
ビベグロン(開発実施︓Urovant Sciences Ltd.)
 特⻑︓
   •   起源︓Merck Sharp & Dohme Corp.
   •   1⽇1回経⼝投与の低分⼦β3アドレナリン受容体作動薬
   •   膀胱のβ3アドレナリン受容体に選択的に作⽤し、膀胱を弛緩させることで、蓄尿機能を⾼め、過活動膀胱に
       おける尿意切迫感、頻尿および切迫性尿失禁の症状を改善
   •   期待する既存治療との差別化ポイント
          受容体の選択性が⾼く、QT延⻑のリスクが低い
          残尿感などの改善もよく投与開始から効果発現までの期間が2週間と早い


 開発段階および今後の予定︓
            予定適応症                     開発段階           今後の予定
            過活動膀胱                ⽶国申請準備中          2019年度申請(⽶国)
       前⽴腺肥⼤症を伴う過活動膀胱             フェーズ3試験      2020年度フェーズ3試験結果判明
        過敏性腸症候群関連疼痛              フェーズ2a試験    2019〜2020年度フェーズ2a試験結果判明


                                                                       21
財務インパクト・まとめ




              22
財務インパクト
業績影響・資⾦調達
 今期の業績影響
  •   2020年3⽉末クロージングの想定のもと、買収関連⼀時費⽤を今期の業績予想に織り込み


 来期以降の業績影響
  •   2022年度の売上には増収要因だが、販管費・研究開発費は増加を⾒込む
  •   中期経営計画2022の経営⽬標は⾒直す⽅針

 会計処理
  • 取得原価の配分等の詳細は現在精査中であり、確定後公表予定

 資⾦調達⽅針
  •   ⼿元資⾦およびブリッジローンにより調達
  •   その後、⾦融機関からの借⼊等に加え、資本性資⾦の調達を⽬的としたハイブリッドファイナンス等
      による借り換えを予定




                                                      23
まとめ
戦略的提携により⽬指すもの
  ポスト・ラツーダとなり得る有望化合物の獲得
  プラットフォーム技術(DrugOme、Digital Innovation)と⼈材の獲得


                                                  事業提携




      株式取得により獲得                         技術移転                              事業提携

           新会社                                                Roivant社のヘルスケアIT⼦会社
                             •   DrugOmeテクノロジー              • Datavant
                                 独⾃のデータ分析によりパイプライン獲得・           外部の複数のヘルスケア関連データを匿名
 •   Myovant Sciences            臨床開発を加速させるプラットフォーム             化のうえで連結させ、利⽤を促進するプ
 •   Urovant Sciences                                           ラットフォームを有する
 •   Enzyvant Therapeutics   •   Digital Innovationテクノロジー   •   Alyvant
                                 ヘルスケアIT関連技術の活⽤により              ビッグデータ解析により医薬品営業活動を
 •   Altavant Sciences                                          効率化するプラットフォームを有する
                                 業務の効率化を図るプラットフォーム
 •   Spirovant Sciences
                   当社は、Roivant 社に残る⼦会社のうち6社の株式を取得するオプションを保有
                   2024年までにオプションを⾏使するか決定

                                 強固なパートナーとして事業を運営
                                                                                      24
Roivant社を代表して
Founder & CEO Vivek Ramaswamy




                                25
Roivant社を代表して
Roivant社にとっての戦略的提携の意義

 Roivantのビジネスモデルが今回の戦略的提携の成功により証明される


 オプション⼦会社は将来の事業化を⾒据えた提携候補を確保


 テクノロジーを共有することでスケールメリットにより価値が⾼まる

 ⼤型の出資により、新たな⼦会社創出⼒を向上させ、価値創造を推進する

 強固な販売⼒を有する製薬企業を戦略的株主として獲得

 提携拡⼤が期待できる⻑期的パートナーを獲得



                                        26
Roivant社を代表して
レルゴリクス︓併⽤療法
ベスト・イン・クラスのプロフィールの可能性                                                         ⼦宮筋腫                                                                      ⼦宮内膜症
 エストロゲンに起因する疾患治療におけるジレンマ           ⽶国︓1,900万⼈の患者数のうち、                                                                                  ⽶国︓ 800万⼈の患者数のうち、
                                   500万⼈が症状を発症                                                                                         600万⼈が症状を発症
 ⼦宮筋腫と       エストロゲン    しかし、
             のレベルを下    エストロゲンを     2本のフェーズ3試験(LIBERTY1 and LIBERTY 2)で                                                                 フェーズ2試験で⽉経困難症の⽤量依存的な減少が
 ⼦宮内膜症は、                            主要評価項⽬(⽉経出⾎量が80mL未満かつベースライン                                                                       認められた
 エストロゲンに     げることによ    下げ過ぎると
                                     から50%以上減少した患者の割合)を達成
 起因する疾患      り症状を緩和    安全性と忍容性に     腰椎の⾻密度維持が認められた
             できる       問題が発⽣                                                                                                                 プラセボ    レルゴリクス   レルゴリクス   レルゴリクス   リュープロレリン
                       (例︓⾻密度低下)                                                                                                                      10 mg     20 mg     40 mg     3.75 mg

                                                                                                                                        0
                                                              100           LIBERTY 1             LIBERTY 2
                                                                                                                                        -5




                                                                                                                Change from Baseline
                                                                            P P < 0.0001
                                                                              < 0.0001             P < 0.0001                                -5.2




                                                                                                                 in Mean VAS (mm)
                                    Proportion of Women (%)
                                                              80
   治療ギャップを克服するために設計された                                                                                                                 -10
        レルゴリクス併⽤療法
                                                              60
                                                                                                                                       -15
     患者さんの利便性に寄与する1⽇1回1錠                                                                                                                             -14.2
                                                              40
    レルゴリクス 40 mg
                   エストロゲンのレベルを
                                                                              73.4                    71.2                             -20
                                                                                                                                                               -19.9
        +
    エストロゲンおよび       最適化するように設計
                                                              20                                                                       -25
     プロゲステロン
                                                                     18.9                  14.7                                                                                     -26.9
                                                               0                                                                       -30
フェーズ3試験で⾒られたレルゴリクス併⽤療法の利点                                            プラセボ                                                                                                -29.7
                                                                         1
                                                                     レルゴリクス併⽤療法
                                                                                                  2                                                 プラセボ
                                                                                                                                                    レルゴリクス併⽤療法
• ⽤量漸増が不要で、出⾎、痛み、貧⾎などの症状に効果を                                                                                                                        リュープロレリン
  ⽰す利便性の⾼い1⽇1回投与
• ⾻密度を維持し、ほてりを軽減
                                                                    2本のポジティブなフェーズ3結果                                                           2本のフェーズ3試験が進⾏中
• ⻑期投与が可能となる可能性
                                                                        2019年度申請予定                                                           2019年度-2020年度に結果判明予定


 引⽤元︓Myovant社の公開情報より                                                                                                                                                                           27
Roivant社を代表して
ビベグロン︓ベストインクラスのβ3アゴニストの可能性
                                過活動膀胱患者対象フェーズ3試験において良好な結果
                                Co-Primary endpointsを達成︓
                                12週時点における1⽇平均排尿回数、及び1⽇平均切迫性尿失禁回数のベースラインからの変化

                                                          1⽇平均切迫性尿失禁回数のベースラインからの変化
                     1⽇平均排尿回数
                                         プラセボ                                       プラセボ
                                         ビベグロン                                      ビベグロン
                                         トルテロジン                                     トルテロジン




           ⼤きな市場機会                   差別化された治療オプションの             ポジティブなフェーズ3試験結果
       ⽶国だけで毎年1,800万件以上の
                                           提供                  Co-Primary endpointsを達成(両主要評価項⽬とも
           処⽅箋の発⾏                                              統計学的に有意に改善)、あわせて良好な安全性
                                    アンメットニーズに対応(認知症リスクがなく、
                                                                               と忍容性を確認
                                       優れた薬物相互作⽤プロファイル)




引⽤元︓Urovantの公開情報より                                                                                 28
Roivant社を代表して
Enzyvant、Altavant、Spirovant

     Vant        開発品                        特⻑               適応症       開発段階

                                • 組織の再⽣治療

                 RVT-802        • FDAより、ブレイクスルーセラピー、再⽣医療   ⼩児先天性無胸腺症    ⽶国申請中
                                  先端治療、希少⼩児疾患治療薬、希少疾患治療
                                  薬に指定




                 RVT-801        • 酵素補充療法                    ファーバー病      ⾮臨床試験




                                •   経⼝投与のトリプトファン⽔酸化酵素      肺動脈性⾼⾎圧症
            Rodatristat ethyl                                          フェーズ2a試験
                                    (TPH)阻害薬のプロドラッグ          (PAH)



                SPIRO-2101
                                • 嚢胞性線維症の遺伝⼦治療              嚢胞性線維症      ⾮臨床試験

                SPIRO-2102




                                                                                  29
Roivant社を代表して
Roivant社にとっての戦略的提携の意義

 Roivantのビジネスモデルが今回の戦略的提携の成功により証明される


 オプション⼦会社は将来の事業化を⾒据えた提携候補を確保


 テクノロジーを共有することでスケールメリットにより価値が⾼まる

 ⼤型の出資により、新たな⼦会社創出⼒を向上させ、価値創造を推進する

 強固な販売⼒を有する製薬企業を戦略的株主として獲得

 提携拡⼤が期待できる⻑期的パートナーを獲得



                                        30