4506 大日住薬 2019-01-31 15:30:00
2018年度(2019年3月期)第3四半期決算(IFRS)補足資料 [pdf]

                                             証券コード:4506




        2018年度(2019年3月期)第3四半期決算(IFRS)補足資料



                        ―目次―



   Ⅰ.   連結業績ハイライト                            1
   Ⅱ.   連結損益計算書                              2
   Ⅲ.   セグメント情報                              3
   Ⅳ.   売上の状況                                4
   Ⅴ.   連結財政状態計算書                            6
   Ⅵ.   四半期業績の推移                             7
   Ⅶ.   主要な連結子会社の状況                          7
   Ⅷ.   開発状況表                                8
   Ⅸ.   主な開発品のプロフィール                        11




                        2019年1月31日

                    大日本住友製薬株式会社


・ 本資料には、当社グループに関する業績その他の予想、見通し、目標、計画その他の将来に関する事項が含まれ
  ています。これらの事項は、発表日現在において入手可能な情報による当社の仮定、見積り、見通しその他の判断
  に基づくものであり、既知または未知のリスクおよび不確実性が内在しております。したがって、その後のさまざまな
  要因により、予想・計画等が記載どおりに実現しない可能性や、実際の業績、開発の成否・進捗その他の見通し等
  が記載内容と大きく異なる結果となる可能性があります。

・ 本資料の数字は四捨五入で表示しています。四捨五入のため、合計数字に差異が生じる場合があります。
                                                   大日本住友製薬株式会社(4506) 2018年度第3四半期決算補足資料

I.連結業績ハイライト                                                                       IFRS
1.連結損益計算書(コアベース)                                                                             (億円)
                        2017年度     2018年度        前同比         2017年度     前年度比      2018年度 前年度比
                         3Q実績       3Q実績        増減率%         通期実績       増減率%      通期予想 増減率%
 売上収益                      3,552      3,469        △ 2.3        4,668      14.3     4,670       0.0
 売上原価                       884        852         △ 3.7        1,123      18.9     1,125       0.1
 売上総利益                     2,667      2,617        △ 1.9        3,545      13.0     3,545       0.0
  販売費及び一般管理費 *1            1,348      1,440            6.8      1,862       8.6     1,905       2.3
  研究開発費                     631        620         △ 1.7         869        6.8      870        0.1
  その他の収益・費用(コア内) *2          92             1     △ 98.5           92     178.2          0       -
 コア営業利益                     780        559        △ 28.4         906       40.8      770     △ 15.0
   条件付対価公正価値の変動額(△:損)      △ 43        △ 55                        64              △ 200
   その他の非経常項目(△:損) *3       △ 28        △ 36                     △ 88                △ 40
 営業利益                       709        468        △ 33.9         882      118.9      530     △ 39.9
 親会社の所有者に帰属する
 四半期(当期)利益
                            439        400         △ 8.9         534       70.7      350     △ 34.5
 基本的1株当たり四半期(当期)利益(円)     110.48     100.60                    134.53               88.10
 親会社所有者帰属持分四半期(当期)利益率
 (ROE)
                          10.1%       8.4%                     12.4%                7.5%
                                                  (億円)          *1 :条件付対価公正価値の変動額等の
2.連結損益計算書(フルベース)        2017年度     2018年度        前同比                非経常項目を除く
                         3Q実績       3Q実績        増減率%            *2 :事業譲渡損益、持分法による損益等
 売上収益                      3,552      3,469        △ 2.3        *3 :*2を除くその他の収益・費用、減損損失

 売上原価                       884        852         △ 3.7
 売上総利益                     2,667      2,617        △ 1.9
  販売費及び一般管理費               1,391      1,495            7.4
  研究開発費                     631        620         △ 1.7
  その他の収益・費用                  64        △ 34
 営業利益                       709        468        △ 33.9
  金融収益・費用                    29          63
 税引前四半期利益                   738        532        △ 27.9
 親会社の所有者に帰属する
 四半期利益
                            439        400         △ 8.9


3.連結キャッシュ・フロー計算書        2017年度     2018年度
                         3Q実績       3Q実績
                                                (億円)
営業活動によるキャッシュ・フロー            547        192
投資活動によるキャッシュ・フロー           △ 71        △ 42
財務活動によるキャッシュ・フロー          △ 174      △ 276
現金及び現金同等物の期末残高             1,368      1,396


4. 為替換算レート                                                              2018年度    為替感応度(2018年度)
                          2017年4-12月              2018年4-12月                        (1円円安の影響)
                                                                        想定レート
                                                                                  売上収益    コア営業
                        期末日         平均           期末日          平均                   (億円)  利益(億円)
 円/USD                     113.0      111.7        111.0        111.2     110.0       24       △0
 円/元                        17.3       16.6         16.2         16.6      16.5       14         2


5.設備投資の状況・減価償却費         2017年度     2018年度                    2018年度     前年度比
                         3Q実績       3Q実績
                                                 増減額
                                                             通期予想        増減額
                                                                             (億円)
設備投資額                        63        103             40        120        18
有形固定資産償却費                    58          55            △3          73      △3
無形資産償却費                      36          50            14          80       28
(注)設備投資額は、有形固定資産とソフトウエアの設備投資額を記載しています。

2018年度の主な設備投資
  オフィス環境改革(大阪本社・東京本社)、総投資額15億円、2018年度完了予定


                                      ―補足資料1―
                                                        大日本住友製薬株式会社(4506) 2018年度第3四半期決算補足資料

Ⅱ.連結損益計算書                                                                                   IFRS
1.連結損益計算書(コアベース)                                             (億円)
                       2017年度       2018年度
                                                  増減額        増減率%
                        3Q実績         3Q実績
                                                                      日本セグメント △123
売上収益                     3,552         3,469          △ 83    △ 2.3   北米セグメント +82 (うち為替影響 △9)
                                                                      中国セグメント +9 (うち為替影響 △0)
    海外売上                 2,089         2,186           97       4.6   海外その他セグメント △4
                        58.8%         63.0%                           その他セグメント △47
      海外売上比率
  売上原価                    884           852           △ 32    △ 3.7
   売上原価率                24.9%         24.6%
売上総利益                    2,667         2,617          △ 50    △ 1.9
  販売費及び一般管理費             1,348         1,440           92       6.8
    人件費                   570           571              1      0.1
    広告宣伝費                 167           191            24      14.4   主に北米ラツーダで増加

    販売促進費                 117           115            △2     △ 1.8
    減価償却費                   46           59            13      28.7
    その他                   448           504            56      12.5
  研究開発費                   631           620           △ 11    △ 1.7
   研究開発費売上収益比率          17.8%         17.9%                           前期:事業譲渡益あり

  その他の収益・費用(コア内)            92               1        △ 90   △ 98.5
コア営業利益                    780           559          △ 221   △ 28.4
  条件付対価公正価値                                                           条件付対価変動額( △:損)       17/3Q    18/3Q
                          △ 43         △ 55           △ 12                                   △ 69       27
  の変動額 (△:損)                                                          ロンハラマグネア関連
                                                                      ボストン・バイオメディカル関連       38     △ 38
  その他の非経常項目 (△:損)         △ 28         △ 36            △7                                    △ 11     △ 43
                                                                      トレロ関連
営業利益                      709           468          △ 241   △ 33.9
  金融収益                      32           65            33             事業構造改善費用 (前期:19、当期:26)
  金融費用                       4               2         △2
税引前四半期利益                  738           532          △ 206   △ 27.9
                                                                      米ドル建金融資産の為替差益発生
法人所得税                     299           132          △ 167
四半期利益                     439           400           △ 39    △ 8.9
親会社の所有者に帰属する
                          439           400           △ 39    △ 8.9
四半期利益




2.コア営業利益への調整項目
                                                                                (億円)
  2018年度
            フルベース      コアベース          調整額            主な調整項目
   3Q実績
売上収益           3,469      3,469                  -
  売上原価          852        852                   -
売上総利益          2,617      2,617                  -
  販売費及び
               1,495      1,440          △ 55 ・条件付対価公正価値の変動額 △55
  一般管理費
  研究開発費         620        620                   -
                                                     ・事業譲渡益、持分法による損益以外を
  その他の収益           6            1            △ 5  コア営業利益から除外 △5
                                                     ・事業構造改善費用等、その他の費用をコア営業利益か
  その他の費用       △ 41        △0                    41 ら除外 41

営業利益            468        559                   90




                                        ―補足資料2―
                                      大日本住友製薬株式会社(4506) 2018年度第3四半期決算補足資料

Ⅲ.セグメント情報(コアベース)
                                                                         (億円)
                                   医薬品事業
     2018年度3Q実績                                 海外             その他       連結
                     日本       北米       中国             合計
                                               その他
売上収益(外部顧客向け)         1,006    1,906      163    102   3,178     291      3,469
 売上原価                 396      157       29      44    626      226       852
売上総利益                 611     1,749      134     58   2,552      65      2,617
 販売費及び一般管理費           379      924       68      28   1,399      41      1,440
コアセグメント利益             232      825       67      30   1,154      23      1,177
 研究開発費 *1                                              612           8    620
 その他の収益・費用(コア内)*2                                          1         0        1
コア営業利益                                                 543       16       559

                                                                         (億円)
                                   医薬品事業
     2017年度3Q実績                                 海外             その他       連結
                     日本       北米       中国             合計
                                               その他
売上収益(外部顧客向け)         1,130    1,824      154    106   3,213     338      3,552
 売上原価                 401      133       33      50    617      267       884
売上総利益                 729     1,691      121     56   2,597      70      2,667
 販売費及び一般管理費           378      833       63      27   1,300      48      1,348
コアセグメント利益             351      858       58      29   1,296      22      1,319
 研究開発費 *1                                              623           8    631
その他の収益・費用(コア内)*2                                        92           0     92
コア営業利益                                                 765       15       780

                                                                         (億円)
                                   医薬品事業
     2018年度通期予想                                 海外             その他       連結
                     日本       北米       中国             合計
                                               その他
売上収益(外部顧客向け)         1,300    2,613      233    144   4,290     380      4,670
 売上原価                 512      221        38     60    831      294      1,125
売上総利益                 788     2,392      195     84   3,459      86      3,545
 販売費及び一般管理費           524     1,193       92     35   1,844      61      1,905
コアセグメント利益             264     1,199      103     49   1,615      25      1,640
 研究開発費 *1                                              860       10       870
その他の収益・費用(コア内)*2                                           0         0        0
コア営業利益                                                 755       15       770

*1 医薬品の研究開発費は、グローバルに管理しているため各セグメントに配分していません。
*2 事業譲渡損益、持分法による損益等




                             ―補足資料3―
                                        大日本住友製薬株式会社(4506) 2018年度第3四半期決算補足資料

Ⅳ.売上の状況                                                           IFRS

1.医薬セグメント別売上収益 (外部顧客向け)                                           (億円)
                    2017年度    2018年度                    対通期      2018年度
      セグメント                             増減額    増減率%
                                                                 通期予想
                     3Q実績      3Q実績                     進捗率%

 日本                   1,130     1,006   △ 123 △ 10.9      77.4     1,300
 北米                   1,824     1,906     82      4.5     72.9     2,613
 中国                    154       163       9      5.8     70.1       233
 海外その他                 106       102     △4     △ 3.8     70.7       144


2.主要製品の販売状況①
                                                        (仕切価ベース、億円)
        品目          2017年度    2018年度                    対通期      2018年度
                                        増減額    増減率%
       [薬効]          3Q実績      3Q実績                     進捗率%     通期予想

日本
プロモーション品
トルリシティ *
[2型糖尿病治療剤]'15.9発売
                       118       174      56     47.5     76.3       228

トレリーフ
                       127       122     △5     △ 3.7     76.5       160
[パーキンソン病治療剤]
ロナセン
                       100        96     △4     △ 4.1     77.0       125
[非定型抗精神病薬]
リプレガル
                        90        97       7      7.8     78.1       124
[ファブリー病治療剤]
メトグルコ
                        85        78     △7     △ 7.9     75.5       104
[2型糖尿病治療剤]
シュアポスト
                        39        46       8     20.6     78.7           59
[2型糖尿病治療剤]
アムビゾーム
                        34        31     △3     △ 8.6     72.4           43
[深在性真菌症治療剤]

その他品目
アムロジン
                        91        72     △ 20 △ 21.4      78.7           91
[高血圧症・狭心症治療薬]
アイミクス
                       146        71     △ 74 △ 51.0      82.1           87
[高血圧症治療剤]
プロレナール
                        44        32     △ 12 △ 26.9      74.4           43
[末梢循環改善剤]
ガスモチン
                        40        30     △ 10 △ 24.2      76.8           39
[消化管運動機能改善剤]
アバプロ
                        76        22     △ 54 △ 70.5      77.5           29
[高血圧症治療剤]

*トルリシティの売上収益は薬価ベースの数値




                                ―補足資料4―
                                     大日本住友製薬株式会社(4506) 2018年度第3四半期決算補足資料

2.主要製品の販売状況②                                                   IFRS
                                                               (億円)
        品目         2017年度 2018年度                     対通期      2018年度
                                     増減額     増減率%
       [薬効]         3Q実績   3Q実績                      進捗率%     通期予想

北米
ラツーダ
                     1,351   1,396      45     3.3     72.2     1,935
[非定型抗精神病薬]
ブロバナ
                      253     253        0     0.0     73.0       347
[COPD治療剤]
アプティオム
                      114     155       42    36.5     76.9       202
[抗てんかん剤]'14.4発売
ロンハラ マグネア
                       -        9        9      -      77.6           12
[COPD治療剤]'18.4発売
COPD治療剤(導入3製品)*         4       4        0     6.8     67.8            6
ゾペネックス
                       27      33        6    20.4     79.6           41
[喘息治療剤]

中国
メロペン                  133     139        6     4.4     69.5       200


海外その他
メロペン                   73      65      △ 7 △ 10.1      88.5           74


(参考)北米 現地通貨ベース                                               (百万ドル)
                   2017年度 2018年度                     対通期      2018年度
         品目         3Q実績   3Q実績
                                     増減額     増減率%
                                                     進捗率%     通期予想

ラツーダ                 1,210   1,256      46     3.8     71.4     1,759

ブロバナ                  227     228        1     0.5     72.4       315

アプティオム                102     140       38    37.2     76.0       184

ロンハラ マグネア              -        8        8      -      76.1           11

COPD治療剤(導入3製品)*         3       4        0     7.3     73.2            5

ゾペネックス                 24      29        5    21.0     79.4           37

* COPD治療剤(導入3製品)は、ウチブロン、シーブリ、アルカプタの合計




                             ―補足資料5―
                                   大日本住友製薬株式会社(4506) 2018年度第3四半期決算補足資料

Ⅴ.連結財政状態計算書                                                        IFRS
                                        (億円)
          科   目   2018年      2018年    対18/3末
                   3月末       12月末     増減額
資産                   8,097      8,301      204
(非流動資産)             4,611      4,819      208
 有形固定資産               582        599       17
     建物及び構築物          367        375        9
     機械装置及び運搬具         97        107       10
     工具、器具及び備品         41         48        7
     土地                51         50      △1
     建設仮勘定             27         18      △9     のれん内訳                    18/3 18/12
 のれん                  951        994       43    サノビオン関連                   718  751
                                                 オンコロジー関連                  233  243
 無形資産               1,897      1,948       51
     特許権・販売権          308        285     △ 23    仕掛研究開発内訳                 18/3 18/12
                                                 アポモルヒネ                     711  743
     仕掛研究開発         1,539      1,605       66    ボストン・バイオメディカル品目         287  300
  その他                  49         57        8    トレロ品目                      425  444
                                                 他                          117  119
 その他の金融資産             710        841      131
 その他の非流動資産             55         56        1     株式時価の増加
 繰延税金資産               416        382     △ 34
(流動資産)              3,486      3,482      △4
 棚卸資産                 602        650       48
 営業債権及びその他の債権       1,130      1,215       85
 その他の金融資産             221        163     △ 58
 その他の流動資産              56         58        2
 現金及び現金同等物          1,478      1,396     △ 82

負債                  3,570      3,321    △ 249
(非流動負債)             1,467      1,493       25            有利子負債合計
                                                           474 → 317
 社債及び借入金              309        287     △ 22                (償還 100、返済 57)

 その他の金融負債             884        945       61     条件付対価残高*                             今後の支払
 退職給付に係る負債            207        208        1                             18/3 18/12   総額(最大)
                                                  ロンハラマグネア関連              103    82      $210M
 その他の非流動負債             66         52     △ 13     ボストン・バイオメディカル関連       464   523    $2,405M
 繰延税金負債                 1          1      △0      トレロ関連                    298   355      $580M
                                                   合計                      866   960
(流動負債)              2,102      1,828    △ 274     *その他の金融負債(非流動・流動)の内数
 社債及び借入金              165         30    △ 135
 営業債務及びその他の債務         587        520     △ 67
 その他の金融負債              63         92       29
 未払法人所得税              144         36    △ 108
 引当金                  844        902       57
 その他の流動負債             300        249     △ 51
資本                  4,527      4,980      453
 資本金                  224        224        -
 資本剰余金                159        159        -
 自己株式                 △7         △7       △0
 利益剰余金              3,960      4,252      292
                                                       為替レート 18/3    18/12
 その他の資本の構成要素          191        352      161
                                                        USD  106.3 ⇒ 111.0
 親会社の所有者に帰属する持分     4,527      4,980      453           RMB   16.9 ⇒ 16.2



                         ―補足資料6―
                                                  大日本住友製薬株式会社(4506) 2018年度第3四半期決算補足資料

Ⅵ.四半期業績の推移
                                                                                 (億円)
                                 2017年度                               2018年度
コアベース
                     1Q        2Q        3Q        4Q        1Q         2Q       3Q
 売上収益                 1,162     1,152     1,238     1,117     1,159      1,102    1,207
 売上原価                  275       295       314       239       289        267      296
 売上総利益                 887       857       924       878       870        836      911
  販売費及び一般管理費           442       431       475       513       478        444      518
  研究開発費                199       204       228       238       209        205      206
  その他の収益・費用(コア内)         2        89         1      △0           0          0        1
 コア営業利益                248       310       222       126       184        187      187
   条件付対価に係る
   公正価値の変動額(△:損)        71      △ 30      △ 83       107      △ 25      △ 44        14
   その他の非経常項目(△:損)     △2        △2        △ 25     △ 60       △1         △6      △ 29
営業利益                   316       278       114       173       158        138      172
 親会社の所有者に帰属する
 四半期利益                 246       207      △ 14        97       152        126      121


Ⅶ.主要な連結子会社の状況(2018年12月31日現在)
                       DSP五協              DSファーマ              DSファーマ
        国内           フード&ケミカル            アニマルヘルス             バイオメディカル
                       株式会社                株式会社                株式会社
      設立年月           1947年10月             2010年7月             1998年6月
      持株比率              100%                100%                100%
      従業員数              187名                 82名                 42名
                    食品素材・食品添加 動物用医薬品等の製 医療用医薬品および
     主な事業内容         物および化学製品材 造、販売      診断薬等の製造、販
                    料等の製造、販売            売


                      サノビオン・               ボストン・
                                                            トレロ・ファーマシュー          住友制葯(蘇州)
        海外          ファーマシューティ            バイオメディカル・
                                                             ティカルズ・ インク            有限公司
                     カルズ・インク                インク
      設立年月            1984年1月            2006年11月             2011年6月            2003年12月
      持株比率              100%                100%                100%                100%
      従業員数             1,701名               112名                 47名                688名
                    医療用医薬品の製            がん領域の研究開発 がん領域の研究開発 医療用医薬品の製
     主な事業内容         造、販売                                    造、販売



参考)従業員数                                                               (名)
                     2017年3月31日          2018年3月31日         2018年12月31日
        連結                     6,492               6,268                6,208
        個別                     3,572               3,402                3,116
MR人数
日本 (マネージャー除く)                  1,130               1,130                1,120
    (マネージャー含む)                 1,260               1,260                1,240
米国 (マネージャー除く)                    870                 830                  720
    (マネージャー含む)                   990                 930                  830
中国 (マネージャー除く)                    340                 330                  330
    (マネージャー含む)                   410                 400                  400
MR人数にはコントラクトMR含む



                                        ―補足資料7―
                                  大日本住友製薬株式会社(4506) 2018 年度第 3 四半期決算補足資料


Ⅷ.開発状況表(2019 年 1 月 31 日現在)

・ この表には当社グループが日本・米国・中国において承認取得を目指す適応症に関する臨床試験を掲載
  しており、全ての臨床試験を掲載していません。
・ がん領域については、同じ適応症で複数の試験がある場合は、最も進んでいる開発段階の試験のみを記
  載しています。
・ 開発段階の変更基準は、治験届受理日としています。

1.   精神神経領域
     製品/コード名
                         予定適応症               地域               開発段階
      (一般名)
 SM-13496        統合失調症                  日本              フェーズ 3
 (ルラシドン塩酸塩)      双極Ⅰ型障害うつ               日本              フェーズ 3
 SEP-225289      注意欠如・多動症(ADHD)         米国              申請(2017/8)
 (dasotraline)                                          審査結果通知(CRL)を受
                                                        領(2018/8)
                                        日本              フェーズ 1
                 過食性障害(BED)             米国              フェーズ 3
 APL-130277      パーキンソン病に伴うオフ症状         米国              申請(2018/3)
 (アポモルヒネ塩酸                                              審査結果通知(CRL)を受
 塩水和物)                                                  領(2019/1)
 ロナセン            (新剤形:テープ)統合失調症         日本              申請(2018/7)
 (ブロナンセリン)       (新用法:小児)統合失調症          日本              フェーズ 3
 EPI-743         リー脳症                   日本              フェーズ 2/3
 (バチキノン)
 EPI-589         パーキンソン病                米国              フェーズ 2
                 筋萎縮性側索硬化症(ALS)         米国              フェーズ 2
                                        日本              フェーズ 1
 SEP-363856      統合失調症                  米国              フェーズ 2
                                        日本              フェーズ 1
                 パーキンソン病に伴う精神病症状        米国              フェーズ 2
 SEP-4199        双極Ⅰ型障害うつ               米国・日本           フェーズ 2(国際共同試験)
 DSP-2230        神経障害性疼痛                米国・日本           フェーズ 1
 DSP-6745        パーキンソン病に伴う精神病症状        米国              フェーズ 1
 SEP-378608      双極性障害                  米国              フェーズ 1
 DSP-3905        神経障害性疼痛                米国              フェーズ 1
 SEP-378614      治療抵抗性うつ                米国              フェーズ 1




                             ―補足資料 8―
                                   大日本住友製薬株式会社(4506) 2018 年度第 3 四半期決算補足資料


2.   がん領域
       製品/コード名
                              予定適応症              地域            開発段階
        (一般名)
 DSP-1958              小児固形がんにおける自家造血幹細        日本        申請(2018/7)
 (チオテパ)                胞移植の前治療(単剤)
                       ※未承認薬・適応外薬の開発品
 BBI608                結腸直腸がん(併用)              米国・日本     フェーズ 3(国際共同試験)
 (ナパブカシン)              膵がん(併用)                 米国・日本     フェーズ 3(国際共同試験)
                       悪性胸膜中皮腫(併用)             日本        フェーズ 1/2
                       肝細胞がん(併用)               米国        フェーズ 1/2
                       消化器がん(併用)               米国        フェーズ 1/2
                       固形がん(併用)                米国        フェーズ 1/2
                       血液がん(単剤・併用)             米国        フェーズ 1
 BBI503                肝細胞がん(併用)               米国        フェーズ 1/2
 (amcasertib)          固形がん(単剤・併用)             米国        フェーズ 1/2
                       固形がん(単剤)、肝細胞がん(併用)      日本        フェーズ 1
 DSP-2033              急性骨髄性白血病(AML)(併用)       米国        フェーズ 2(国際共同試験)
 (alvocidib)           (再発・難治性患者対象)
                       骨髄異形成症候群(MDS)(併用)       米国        フェーズ 1/2
                       急性骨髄性白血病(AML)(併用)       米国        フェーズ 1
                       (初発患者対象)
                       急性骨髄性白血病(AML)(併用)       日本        フェーズ 1
                       (初発および再発・難治性患者対象)
 DSP-7888              膠芽腫(併用)                 米国・日本     フェーズ 2(国際共同試験)
 (アデグラモチド酢酸塩/          骨髄異形成症候群(MDS)(単剤)       日本        フェーズ 1/2
 ネラチモチドトリフルオロ酢酸        小児悪性神経膠腫(単剤)            日本        フェーズ 1/2
 塩)                    固形がん、血液がん(単剤)           米国        フェーズ 1
                       固形がん(併用)                米国        フェーズ 1
 BBI608+BBI503         固形がん(併用)                米国        フェーズ 1
 (ナパブカシン+amcasertib)
 TP-0903               慢性リンパ性白血病(CLL)(単剤・併用)   米国        フェーズ 1/2
                       固形がん(単剤・併用)             米国        フェーズ 1
 DSP-0509              固形がん(単剤)                米国        フェーズ 1
 TP-0184               固形がん(単剤)                米国        フェーズ 1
 DSP-0337              固形がん(単剤)                米国        フェーズ 1
 TP-1287               固形がん(単剤)                米国        フェーズ 1
 TP-3654               固形がん(単剤)                米国        フェーズ 1




                              ―補足資料 9―
                                      大日本住友製薬株式会社(4506) 2018 年度第 3 四半期決算補足資料


3. 再生・細胞医薬分野
  製品/コード名
                              予定適応症                   地域            開発段階
   (一般名)
SB623            慢性期脳梗塞                          米国             フェーズ 2
他家 iPS 細胞由来ド     パーキンソン病                         日本             フェーズ 1/2
パミン神経前駆細胞                                                       (医師主導治験)
HLCR011          加齢黄斑変性                          日本             治験開始に向けて準備中
(他家 iPS 細胞由来
網膜色素上皮)


4. その他の領域
  製品/コード名
                              予定適応症                   地域            開発段階
   (一般名)
PXL008           2 型糖尿病                          日本             フェーズ 3
(imeglimin)



【前回 2018 年 10 月決算発表時点からの主な変更点】

                製品/コード名
  変更内容                                 予定適応症               地域        開発段階
                 (一般名)
              SM-13496         統合失調症                       中国   承認取得(2019/1)
承認取得
               (ルラシドン塩酸塩)
開発段階変更        SEP-4199         双極Ⅰ型障害うつ                    日本   フェーズ 2 開始
              SEP-378614       治療抵抗性うつ                     米国   フェーズ 1 開始
新規掲載
              TP-3654          固形がん(単剤)                    米国   フェーズ 1 開始
              SM-13496         双極性障害メンテナンス                 日本   フェーズ 3
試験終了
              (ルラシドン塩酸塩)       (効能取得の申請はしない)
              DSP-6952         便秘型 IBS、慢性便秘                日本   (フェーズ 2)
開発中止
              (minesapride)




                               ―補足資料 10―
                                  大日本住友製薬株式会社(4506) 2018 年度第 3 四半期決算補足資料


Ⅸ.主な開発品のプロフィール(2019 年 1 月 31 日現在)

1. 精神神経領域
ラツーダ(ルラシドン塩酸塩)                                        起源:自社、剤形:経口剤
   ・ 本剤は、独自な化学構造を有する非定型抗精神病薬であり、ドパミン D2、セロトニン 5-HT2A、セロトニ
     ン 5-HT7 受容体に親和性を示し、アンタゴニストとして作用する。セロトニン 5-HT1A 受容体にはパーシ
     ャルアゴニストとして作用する。また、ヒスタミン H1 とムスカリン M1 受容体に対してはほとんど親和性を
     示さない。
   ・ 既承認国/地域
      統合失調症       2010 年:米国、2012 年:カナダ、2013 年:スイス、2014 年:欧州、オーストラリア、
                 2016 年:台湾、ロシア、シンガポール、タイ、香港、2017 年:ブラジル、UAE
                 2019 年:中国
      双極Ⅰ型障害うつ 2013 年:米国、2014 年:カナダ、2017 年:ロシア、ブラジル、台湾
   ・ 開発段階:
       開発段階               予定適応症                   開発地域           提携先
               統合失調症
                                              コロンビア           第一三共
               双極Ⅰ型障害うつ
        申請中
               統合失調症                          トルコ
                                                              自社
               双極Ⅰ型障害うつ                       スイス
               統合失調症                          日本
       フェーズ                                                   自社
               双極Ⅰ型障害うつ                       日本
          3
               統合失調症                          韓国              富光薬品

dasotraline(SEP-225289)                      起源:自社(Sunovion 社)、剤形:経口剤
   ・ 本剤は、ドパミンおよびノルエピネフリンの再取り込み阻害剤(DNRI)である。半減期は 47 時間から 77
       時間と長く、24 時間の投与間隔で持続的な治療効果をもたらす血中濃度が得られることが期待される。
   ・ 開発段階:
       注意欠如・多動症(ADHD):2017 年 8 月申請、2018 年 8 月審査結果通知(CRL)を受領(米国)
       過食性障害(BED):フェーズ 3(米国)
       注意欠如・多動症(ADHD):フェーズ 1(日本)

アポモルヒネ塩酸塩水和物(APL-130277)
                  起源:自社(Sunovion 社、旧 Cynapsus 社由来)、剤形:舌下フィルム製剤
  ・ 本剤は、パーキンソン病におけるオフ症状を一時的に改善するレスキュー薬として米国において唯一承
    認されているアポモルヒネ塩酸塩(ドパミン作動薬)を有効成分として含有する舌下投与のフィルム製剤
    である。皮下投与による様々な課題を解決すると同時に、パーキンソン病のオフ症状を速やかに、また
    安全かつ確実に改善するよう設計されている。
  ・ 開発段階:パーキンソン病に伴うオフ症状 2018 年 3 月申請、
                          2019 年 1 月審査結果通知(CRL)を受領(米国)

バチキノン(EPI-743)                 起源:BioElectron 社(旧 Edison 社)、剤形:経口剤
  ・ 本剤は、ミトコンドリアの機能低下により発生する酸化ストレスを除去することにより効果を発揮し、有効
    な治療薬の存在しないリー脳症をはじめとするミトコンドリア病に対する世界初の治療薬になることが期
    待される。
  ・ 開発段階:リー脳症 フェーズ 2/3(日本)終了、今後の開発方針について検討中




                            ―補足資料 11―
                                     大日本住友製薬株式会社(4506) 2018 年度第 3 四半期決算補足資料


EPI-589                                起源:BioElectron 社(旧 Edison 社)、剤形:経口剤
   ・ 本剤は、ミトコンドリアの機能低下により発生する酸化ストレスを除去することにより効果を発揮し、酸化
       ストレスに起因する神経変性疾患への適応が期待される。
   ・ 開発段階:
       パーキンソン病:フェーズ 2(米国)(BioElectron 社が実施中)
       筋萎縮性側索硬化症(ALS):フェーズ 2(米国)(BioElectron 社が実施)
       筋萎縮性側索硬化症(ALS):フェーズ 1(日本)

SEP-363856            起源:自社(Sunovion 社と PsychoGenics 社との共同研究)、剤形:経口剤
   ・ 本剤は、PsychoGenics 社の SmartCube®システム表現型スクリーニングプラットフォームを含む様々
      な非臨床モデルを用いて見出された新規な作用メカニズムの抗精神病薬であり、ドパミン D2 受容体に
      親和性を示さない。有効性プロファイルに関与する分子標的は明らかではないが、セロトニン 5-HT1A 受
      容体および TAAR1(微量アミン関連受容体 1)に対するアゴニスト作用を有すると考えられる。非臨床
      モデルの結果より、統合失調症の陽性症状および陰性症状ならびにパーキンソン病に伴う精神病症状
      への効果が示唆されている。本剤は、これらの疾患に対して高い有効性を有し、既存の抗精神病薬に
      比べて良好な安全性プロファイルを有することが期待される。
   ・ 開発段階:
      統合失調症:フェーズ 2(米国)
      パーキンソン病に伴う精神病症状:フェーズ 2(米国)
      統合失調症:フェーズ 1(日本)

SEP-4199                        起源:自社(Sunovion 社)、剤形:経口剤
   ・ 本剤は、双極Ⅰ型障害うつを対象に開発されている。現時点では詳細な作用メカニズムは開示してい
      ない。
   ・ 開発段階:
      双極Ⅰ型障害うつ フェーズ 2(米国・日本)

DSP-2230                                      起源:自社、剤形:経口剤
  ・ 本剤は、電位依存性ナトリウムチャンネル Nav1.7 および Nav1.8 選択的阻害剤であり、ナトリウムチャ
      ンネルの他のサブタイプに対する阻害剤に比べて高い有効性を示す。さらに、ヒトでの有効性を示唆す
      る神経障害性疼痛の非臨床モデルでも鎮痛効果が示されている。また、本剤は新規のメカニズムを有
      し、既存の神経障害性疼痛治療薬である非選択的ナトリウムチャンネル阻害薬や抗てんかん薬のよう
      な既存薬で発症する中枢神経や心臓系の副作用を起こしにくいことが期待される。
  ・ 開発段階:神経障害性疼痛 フェーズ 1(米国・日本)

DSP-6745                                       起源:自社、剤形:経口剤
  ・ 本剤は、セロトニン 5-HT2A とセロトニン 5-HT2C 受容体に対するデュアルアンタゴニストであり、パーキ
      ンソン病に伴う精神病症状、およびパーキンソン病の非運動症状(non-motor symptoms;うつ、不安、
      認知機能障害)に対する効果が期待される。また、本剤はドパミン D2 受容体拮抗作用がない。
  ・ 開発段階:パーキンソン病に伴う精神病症状 フェーズ 1(米国)

SEP-378608            起源:自社(Sunovion 社と PsychoGenics 社との共同研究)、剤形:経口剤
   ・ 本剤は、PsychoGenics 社の SmartCube®システム表現型スクリーニングプラットフォームを含む様々
      な非臨床モデルを用いて見出された中枢神経系に作用する新規分子である。非臨床試験において、気
      分の制御に関与する重要な脳領域での神経活動を調節する可能性が示唆されている。
   ・ 開発段階:双極性障害 フェーズ1(米国)




                              ―補足資料 12―
                                    大日本住友製薬株式会社(4506) 2018 年度第 3 四半期決算補足資料


DSP-3905                                  起源:自社、剤形:経口剤
  ・ 本剤は、電位依存性ナトリウムチャンネル Nav1.7 選択的阻害剤であり、本剤の阻害様式から神経が
      過剰に興奮している疼痛時に強い鎮痛作用を示すことが期待される。また、既存の神経障害性疼痛治
      療薬では中枢神経系や心臓系の副作用が発症することもあるが、末梢神経に発現する Nav1.7 に高い
      選択性を示す本剤は、そのような副作用を起こしにくいことが期待される。
  ・ 開発段階:神経障害性疼痛 フェーズ 1(米国)

SEP-378614            起源:自社(Sunovion 社と PsychoGenics 社との共同研究)、剤形:経口剤
   ・ 本剤は、PsychoGenics 社の SmartCube®システム表現型スクリーニングプラットフォームを含む様々
      な非臨床モデルを用いて見出された中枢神経系に作用する新規分子である。非臨床試験において、即
      効性かつ持続性の抗うつ薬様活性を発現し、神経可塑性を高める効果を示すことが示唆されている。
   ・ 開発段階:治療抵抗性うつ フェーズ 1(米国)

2. がん領域
ナパブカシン(BBI608)                      起源:自社(Boston Biomedical 社)、剤形:経口剤
   ・ 本剤は、STAT3 などのがん幹細胞性に関わる経路を阻害する新しいメカニズムの低分子経口剤であ
     る。がん幹細胞性の維持に関わる経路を阻害することにより、がん治療の課題である治療抵抗性、再
     発および転移に対する新たな治療選択肢となることが期待される。本剤は、非臨床試験において、
     STAT3 経路、Nanog 経路および β-カテニン経路を抑制することが示されている。
   ・ 開発段階:
       開発段階         予定適応症        開発地域            併用薬                試験番号
                                        FOLFIRI*3、FOLFIRI*3+
               結腸直腸がん(併用)       米国・日本                            CanStem303C
                                        ベバシズマブ
       フェーズ 3
                                        ゲムシタビン+ナブパクリタキ
               膵がん(併用)          米国・日本                            CanStem111P
                                        セル
                                        セツキシマブ、パニツムマブ、
       フェーズ 2  結腸直腸がん(併用)       米国                               224
                                        カペシタビン
               固形がん*1(併用)       米国      パクリタキセル                  201
               悪性胸膜中皮腫*2(併用) 日本         シスプラチン+ペメトレキセド           D8807005
                肝細胞がん*2(併用)       米国         ソラフェニブ                    HCC-103
                膠芽腫(併用)           カナダ        テモゾロミド                    251
       フェーズ                                  イピリムマブ、ペムブロリズマ
        1/2     固形がん(併用)          米国                                   201CIT
                                             ブ、ニボルマブ
                                             FOLFOX*3、FOLFOX*3+ベバ
                                             シ ズ マ ブ 、 CAPOX*3 、
                消化器がん(併用)         米国         FOLFIRI*3 、FOLFIRI*3+ベバ   246
                                             シズマブ、レゴラフェニブ、イリ
                                             ノテカン
                                             ゲムシタビン+ナブパクリタキ
                                             セル、FOLFIRINOX*3、
                膵がん(併用)           米国         FOLFIRI*3、イリノテカンリポ        118
                                             ソーム注射剤+フルオロウラ
       フェーズ 1                                シル+ロイコボリン
                                             デ キサ メタゾ ン 、ボ ルテゾ ミ
                血液がん(単剤・併用)       米国                                   103HEME
                                             ブ、イマチニブ、イブルチニブ
                  固形がん(併用)      米国           Amcasertib 401-101
      *1 フェーズ 2 段階:卵巣がん、乳がん、メラノーマ等
      *2 フェーズ 2 段階
      *3 FOLFOX: フルオロウラシル、ロイコボリン、オキサリプラチンの併用
         CAPOX : カペシタビン、オキサリプラチンの併用
         FOLFIRI: フルオロウラシル、ロイコボリン、イリノテカンの併用
         FOLFIRINOX: フルオロウラシル、ロイコボリン、イリノテカン、オキサリプラチンの併用

                              ―補足資料 13―
                                   大日本住友製薬株式会社(4506) 2018 年度第 3 四半期決算補足資料


amcasertib(BBI503)                  起源:自社(Boston Biomedical 社)、剤形:経口剤
  ・ 本剤は、キナーゼをターゲットとすることで、Nanog 等のがん幹細胞性に関わる経路を阻害するよう設
     計された新しいメカニズムの低分子経口剤である。がん幹細胞性の維持に関わる経路を阻害すること
     により、がん治療の課題である治療抵抗性、再発および転移に対する新たな治療選択肢となることが
     期待される。本剤は、非臨床試験において複数のキナーゼを阻害することが示されている。
  ・ 開発段階:
         開発段階             予定適応症        開発地域            併用薬          試験番号
                   肝細胞がん、胆管がん(単剤)      カナダ      -                  205b
         フェーズ 2
                   消化管間質腫瘍(単剤)         カナダ      -                  205c
                   固形がん (単剤)
                       *
                                       米国       -                  101
                   肝細胞がん(併用)           米国       ソラフェニブ             HCC-103
          フェーズ                                  カペシタビン、ドキソルビ
           1/2                                  シン、ニボルマブ、ペム
                   固形がん(併用)            米国                          201
                                                ブロリズマブ、パクリタキ
                                                セル、スニチニブ
                   固形がん(単剤)、肝細胞がん(併用)  日本       ソラフェニブ             DA101003
        フェーズ 1
                   固形がん(併用)            米国       ナパブカシン             401-101
       * フェーズ 2 段階:結腸直腸がん、頭頸部がん、卵巣がん等

alvocidib(DSP-2033)                          起源:Sanofi 社、剤形:注射剤
    ・ 本剤は、低分子のサイクリン依存性キナーゼ(CDK)9 阻害剤である。がん関連遺伝子の転写制御に関
       与している CDK ファミリーの一つである CDK9 を阻害することによって、抗アポトーシス遺伝子である
       MCL-1 を抑制し、抗腫瘍作用を示すと考えられる。
    ・ 開発段階:
          開発段階           予定適応症   開発地域         併用薬              試験番号
                    急性骨髄性白血病(併用)                             TPI-ALV-201
          フェーズ 2                 米国    シタラビン、ミトキサントロン
                    (再発・難治性患者対象)                             (Zella 201)
          フェーズ                                               TPI-ALV-102
                    骨髄異形成症候群(併用) 米国    デシタビン
            1/2                                              (Zella 102)
                    急性骨髄性白血病(併用)                             TPI-ALV-101
                                 米国    シタラビン、ダウノルビシン
                    (初発患者対象)                                 (Zella 101)
                    急性骨髄性白血病(併用)       初発:シタラビン、ダウノルビシン
          フェーズ 1 (初発および再発・難治性患 日本      再発・難治性:シタラビン、ミトキ DC850101
                    者対象)               サントロン
                    急性骨髄性白血病(併用)
                                 米国    ベネトクラックス              M16-186*
                    (再発・難治性患者対象)
        * AbbVie 社との共同開発

アデグラモチド酢酸塩/ネラチモチドトリフルオロ酢酸塩(DSP-7888)            起源:自社、剤形:注射剤
  ・ 起源:自社、剤形:注射剤
  ・ 本剤は、WT1(Wilms’ tumor gene 1)タンパク由来の治療用がんペプチドワクチンであり、WT1 特異
    的な細胞傷害性T細胞(CTL)を誘導するペプチドおよびヘルパーT 細胞を誘導するペプチドを含む新
    規ペプチドワクチンである。本剤の投与により誘導される CTL が、WT1 タンパクを発現するがん細胞を
    攻撃することで、種々の血液がんおよび固形がんに対して治療効果を発揮することが期待される。ヘル
    パーT 細胞を誘導するペプチドを加えることによって、CTL を誘導するペプチド単独よりも高い有効性を
    示すと考えられる。本剤は、幅広い患者への適応が期待される。




                             ―補足資料 14―
                                          大日本住友製薬株式会社(4506) 2018 年度第 3 四半期決算補足資料


   ・ 開発段階:
      開発段階              予定適応症             開発地域               併用薬              試験番号
                                                                            BBI-DSP7888-
        フェーズ 2    膠芽腫(併用)                 米国・日本     ベバシズマブ
                                                                            201G
         フェーズ     骨髄異形成症候群(単剤)*           日本        -                       DB650027
          1/2     小児悪性神経膠腫(単剤)        *
                                          日本        -                       DB601001
                                                                            BBI-DSP7888-
                  固形がん・血液がん(単剤)           米国        -
                                                                            101
        フェーズ 1
                                                                            BBI-DSP7888-
                  固形がん(併用)                米国        ニボルマブ、アテゾリズマブ
                                                                            102CI
       * フェーズ 2 段階

TP-0903                                  起源:ユタ大学、剤形:経口剤
   ・ 本剤は、AXL 受容体チロシンキナーゼ阻害剤である。抗がん剤への耐性やがんの転移などに関与す
      るとされているキナーゼの一つである AXL を阻害し、間葉系細胞様の性質への移行を妨げることによ
      って、様々ながん腫の細胞に対する抗腫瘍作用を示すと考えられる。本剤は、非臨床試験において、
      AXL シグナル伝達を阻害し、間葉系細胞様から上皮細胞様の性質に逆転させることが示されている。
   ・ 開発段階:
      慢性リンパ性白血病(単剤・併用):フェーズ 1/2(米国)
      固形がん(単剤・併用):フェーズ 1(米国)

DSP-0509                                             起源:自社、剤形:注射剤
  ・ 本剤は、新規の Toll-like receptor 7(TLR7)アゴニストである。樹状細胞に発現する TLR7 に対するア
      ゴニスト作用を介して、サイトカイン誘導や細胞傷害性 T 細胞(CTL)の活性化を促進すると考えられる。
      さらに、免疫記憶を司るメモリーT 細胞を誘導し、抗腫瘍免疫作用を維持することが期待される。
  ・ 開発段階:固形がん(単剤):フェーズ 1(米国)

TP-0184                                起源:自社(Tolero 社)、剤形:経口剤
   ・ 本剤は、TGFβ 受容体スーパーファミリーの一つである ACVR1(activin A receptor type 1、別名:ALK2)
      を阻害する。ACVR1 遺伝子変異は、びまん性内在性橋膠腫(DIPG;小児に多く認められる脳腫瘍の 1
      種)をはじめとする複数の腫瘍で報告されている。本剤は、非臨床試験において、ACVR1 変異を有す
      る腫瘍の増殖抑制作用が示されている。
   ・ 開発段階:固形がん(単剤):フェーズ 1(米国)

DSP-0337                                起源:自社、剤形:経口剤
  ・ 本剤は、STAT3 などのがん幹細胞性に関わる経路を阻害するナパブカシンの低分子経口プロドラッグ
      である。胃内での安定性や分散性に優れ、腸内でナパブカシンに変換されて消化管吸収され、薬理作
      用を発揮することが期待される。
  ・ 開発段階:固形がん(単剤):フェーズ 1(米国)

TP-1287                                  起源:自社(Tolero 社)、剤形:経口剤
   ・ 本剤は、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)9 を阻害する低分子経口剤である。非臨床試験において、
      良好な経口バイオアベイラビリティが示されるとともに、酵素により切断され CDK9 阻害作用を有する
      alvocidib を生成することが示された。経口投与により長期投与が可能となり、持続的な CDK9 阻害が
      期待される。
   ・ 開発段階:固形がん(単剤):フェーズ 1(米国)

TP-3654                                                       起源:自社(Tolero 社)、剤形:経口剤
   ・ 本剤は、PIM(proviral integration site for Moloney murine leukemia virus)キナーゼ阻害を介して炎
      症性シグナル経路を抑制する。PIM キナーゼは、様々な血液がんおよび固形がんにおいて過剰発現し、
      がん細胞のアポトーシス回避、腫瘍増殖の促進につながる可能性がある。
   ・ 開発段階:固形がん(単剤):フェーズ 1(米国)
                                  ―補足資料 15―
                               大日本住友製薬株式会社(4506) 2018 年度第 3 四半期決算補足資料


3. 再生・細胞医薬分野
SB623                                       起源:SanBio 社、剤形:注射剤
   ・ 本剤は、健常人の骨髄間質細胞由来の他家細胞医薬品である。中枢神経細胞の再生を促すことによ
      って、有効な治療法のない慢性期脳梗塞への効果が期待される。また、他家由来細胞を利用して同一
      の製品を大量に作製できることから、自家由来細胞を用いる治療で必要となる医療機関等における個
      別の細胞調製などの処置が不要であり、多くの患者さんに均質な医薬品を提供することが可能となる。
   ・ 開発段階:慢性期脳梗塞 フェーズ 2(米国)(SanBio 社との共同開発)

他家 iPS 細胞由来医薬品
  ・ 当社は産学の連携先と、加齢黄斑変性、パーキンソン病、網膜色素変性、脊髄損傷を対象に、他家(健
     常人)iPS 細胞を用いた再生・細胞医薬事業を推進している。
  ・ 開発段階:
        開発番号         連携先        予定適応症  開発地域     開発段階
                                            フェーズ 1/2
           -    京都大学 iPS 細胞研究所 パーキンソン病 日本
                                            (医師主導治験)
        HLCR011 理化学研究所・ヘリオス    加齢黄斑変性  日本   治験開始に向けて準備中


4. その他の領域
imeglimin(PXL008)                          起源:Poxel 社、剤形:経口剤
   ・ 本剤は、世界保健機関(WHO)によって新たな化合物クラスである「Glimins」として登録されており、同
       クラスとして初めて臨床試験が実施されている化合物である。ミトコンドリアの機能を改善するという独
       自のメカニズムを有しており、また、2 型糖尿病治療において重要な役割を担う 3 つの器官(肝臓・筋
       肉・膵臓)において、グルコース濃度依存的なインスリン分泌の促進、インスリン抵抗性の改善および糖
       新生の抑制という作用を示し、血糖降下作用をもたらすことが期待される。
   ・ 開発段階:2 型糖尿病 フェーズ 3(日本)(Poxel 社との共同開発)

                                                                以 上




                         ―補足資料 16―