4506 大日住薬 2019-05-10 13:00:00
2018年度(2019年3月期)決算説明会 [pdf]
2018年度(2019年3月期)
決算説明会
2019年5月13日
大日本住友製薬株式会社 代表取締役社長 野村 博
将来予測に関する事項
• 本資料には、当社グループに関する業績その他の予想、見通し、目標、計画その他の将来に関する事項が含まれていま
す。
これらの事項は、作成時点において入手可能な情報による当社の仮定、見積り、見通しその他の判断に基づくもので
あり、既知または未知のリスクおよび不確実性が内在しております。
• したがって、その後のさまざまな要因により、予想・計画・目標等 が記載どおりに実現しない可能性や、実際の業績、
開発の成否・進捗その他の見通し等が記載内容と大きく異なる結果となる可能性があります。
• 医薬品(開発中のものを含む)に関する情報が含まれておりますが、その内容は宣伝広告、医学的アドバイスを目的と
しているものではありません。
1
2018年度決算概要
2
2018年度決算概要
2018年度の主なトピックス
2018年度連結業績は、日本での減収、北米での無形資産の減損計上などで前期比減収減益
生産体制の効率化(4工場体制から2工場体制へ移行)
日本
薬価改定および長期収載品の売上減少の影響により減収減益
ラツーダANDA訴訟:後発品参入は2023年2月20日以降で決着(係属中の訴訟1件あり)
北米
ロンハラ マグネア上市、呼吸器製品群の売上目標未達
中国・
概ね堅調に推移
その他
3品目の承認取得、1品目の承認申請
• トレリーフ:日本 効能追加承認取得 ・ ルラシドン:中国 承認取得
• リサイオ:日本 承認取得 ・ ロナセン(テープ製剤):日本 承認申請
Dasotoraline(ADHD)、アポモルヒネ:米国食品医薬品局(FDA)から審査結果通知(CRL)受領
研究
ピボタル試験成功:ルラシドン(日本:統合失調症)
開発
POC試験:SEP-363856(米国:統合失調症)達成/SB623(米国:慢性期脳梗塞)未達成
4品目が臨床入り、1品目がフェーズ2試験開始
SEP-378614、TP-1287、TP-3654、他家 iPS 細胞由来ドパミン神経前駆細胞(医師主導治験)
SEP-4199 日本含む国際共同フェーズ2開始
3
2018年度決算概要
2018年度 経営成績(コアベース)
金額単位:億円
2017年度 2018年度 前期比 2018年度予想
実績 実績 増減額 うち為替影響 増減率(%) (2018/10公表)
売 上 収 益 4,668 4,593 △76 △1 △1.6 4,670
売 上 原 価 *1
1,123 1,131 8 △19 0.7 1,125
売 上 総 利 益 3,545 3,462 △83 18 △2.4 3,545
販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 *1
1,862 1,861 △0 △0 △0.0 1,905
コ ア セ グ メ ン ト 利 益 1,683 1,600 △83 18 △4.9 1,640
研 究 開 発 費 *1
869 829 △40 0 △4.6 870
そ の 他 の 収 益 ・ 費 用 ( コ ア 内 ) *2 92 2 △90 - △98.1 0
コ ア 営 業 利 益 906 773 △133 18 △14.7 770
条件付対価公正価値の変動額(△:損) 64 91 28 △200
そ の 他 の 非 経 常 項 目 ( △ : 損 ) *3 △88 △285 △197 △40
営 業 利 益 882 579 △303 △34.4 530
親会社の所有者に帰属する当期利益 534 486 △48 △9.0 350
*1 非経常項目(減損損失、条件付対価公正価値の変動額等)を除く 【為替レート】
*2 事業譲渡損益、持分法による損益等 2017年度実績: 1$ =110.9円 1元=16.7円
*3 *2を除くその他の収益・費用、減損損失等の非経常項目 2018年度実績: 1$ =110.9円 1元=16.5円 4
2018年度決算概要
セグメント別 経営成績(コアベース)
金額単位:億円
医薬品事業 連結
その他
日本 北米 中国 海外その他 合計 (コアベース)
売上収益(外部顧客向け) 1,293 2,525 247 143 4,209 384 4,593 日本セグメントは
2 売上原価 524 217 37 56 834 297 1,131 減収の影響で大幅
0 売上総利益 770 2,308 210 87 3,375 86 3,462 減益
実 1 販売費及び一般管理費 519 1,163 87 36 1,806 56 1,861
績 8 コアセグメント利益 251 1,145 123 50 1,570 31 1,600 北米、中国セグメ
年 研究開発費 818 11 829 ントは増収増益
度 その他収益・費用 2 0 2
コア営業利益 753 20 773
売上収益(外部顧客向け) 1,433 2,408 234 165 4,240 428 4,668
2 売上原価 517 151 46 73 787 337 1,123
0 売上総利益 917 2,257 189 91 3,454 91 3,545
実 1 販売費及び一般管理費 515 1,162 82 40 1,798 64 1,862
績 7 コアセグメント利益 403 1,095 107 51 1,656 27 1,683
年 研究開発費 858 11 869
度 その他収益・費用 92 0 92
コア営業利益 890 16 906
増 売上収益(外部顧客向け) △ 140 118 13 △ 22 △ 32 △ 44 △ 76
減 販売費及び一般管理費 4 1 6 △4 8 △8 △0
額 コアセグメント利益 △ 152 50 16 △1 △ 87 4 △ 83
コア営業利益 △ 137 4 △ 133
5
2018年度決算概要
主要製品売上収益(日本セグメント)
金額単位:億円
2017年度 2018年度 前期比
実績 実績 増減額 増減率(%)
トルリシティ * 159 231 72 45.1
トレリーフ 161 157 △4 △2.5 トルリシティは大きく伸長
他のプロモーション品も薬価改定の影
ロナセン 126 122 △4 △3.4
響を受ける中、健闘
リプレガル 117 125 8 7.0
メトグルコ 109 101 △8 △7.5
シュアポスト 50 61 10 20.4
アムビゾーム 43 40 △3 △6.0
プロモーション品 計 766 837 71 9.3
アイミクス 188 82 △106 △56.3
アバプロ 84 28 △56 △66.8 アイミクス、アバプロは後発品の影響
を受け減少
アムロジン 114 91 △23 △ 20.2 一方、AG(オーソライズドジェネリッ
プロレナール 54 40 △14 △26.0 ク)品は売上伸長
ガスモチン 49 38 △11 △ 23.3
AG品 7 55 49 707.0
その他 172 122 △50 △29.2
合計 1,433 1,293 △140 △9.8 2018年度の薬価改定影響額:84億円
(注) 上記の各品目別の売上収益は、仕切価ベースで記載(*トルリシティのみ薬価ベース)
6
2018年度決算概要
主要製品売上収益(北米・中国セグメント)
前期比
2017年度 2018年度 前期比 2017年度 2018年度
実績 実績 増減額 実績 実績 うち 増減率
増減額
為替差 (%)
北米セグメント 百万ドル 億円
ラツーダ 1,611 1,663 52 1,786 1,845 59 1 3.3 ラツーダ、アプティオムが増収
ブロバナ 299 304 5 331 337 6 0 1.7
アプティオム 141 185 44 157 205 48 0 30.9
ロンハラ マグネア - 13 13 - 14 14 - -
COPD治療剤
(導入3製品)*
5 5 △0 5 5 △0 0 △2.1
ゾペネックス 36 42 6 40 46 6 0 15.8
その他 80 66 △15 89 73 △16 0 △18.7
合計 2,172 2,277 105 2,408 2,525 118 2 4.9
中国セグメント 百万元 億円
メロペン 1,216 1,284 68 204 212 9 △3 4.4 メロペン中心に引き続き堅調
その他 185 212 27 31 35 4 △0 13.5
合計 1,401 1,496 96 234 247 13 △3 5.6
* ウチブロン、シーブリ、アルカプタ 【為替レート】
2017年度実績: 1$ =110.9円 1元=16.7円
2018年度実績: 1$ =110.9円 1元=16.5円 7
2019年度業績予想
8
2019年度業績予想
2019年度 業績予想(コアベース)
2018年度 2019年度 前期比 金額単位:億円
実績 予想 増減額 増減率(%)
売 上 収 益 4,593 4,600 7 0.2 売上収益は前期並み
売 上 原 価 *1 1,131 1,160 29 2.6
売 上 総 利 益 3,462 3,440 △22 △0.6
販売費及び一般管理費 *1 1,861 1,810 △51 △2.8
コ ア セ グ メ ン ト 利 益 1,600 1,630 30 1.9 コアセグメント利益は増益
研究開発費は増加
研 究 開 発 費 *1 829 860 31 3.8 コア営業利益は前期並み
そ の 他 収 益 ・ 費 用 ( コ ア 内 ) *2 2 - △2 -
コ ア 営 業 利 益 773 770 △3 △0.4
条件付対価公正価値の変動額(△:損) 91 △70 △161
そ の 他 の 非 経 常 項 目 ( △ : 損 ) *3 △285 △10 275
営 業 利 益 579 690 111 19.2 営業利益は増益(前期は無
親会社の所有者に帰属する当期利益
形資産の減損損失が発生)
486 490 4 0.8
R O E(%) 10.2 9.5
R O I C(%) 11.8 9.9
*1 非経常項目(減損損失、条件付対価公正価値の変動額等)を除く 【為替レート】
*2 事業譲渡損益、持分法による損益等 2018年度実績: 1$ =110.9円 1元=16.5円
*3 *2を除くその他収益・費用、減損損失等の非経常項目 2019年度予想: 1$ =110.0円 1元=16.5円 9
2019年度業績予想
セグメント別 業績予想(コアベース)
金額単位:億円
医薬品事業 連結
その他
日本 北米 中国 海外その他 合計 (コアベース)
売上収益(外部顧客向け) 1,193 2,600 270 137 4,200 400 4,600
2 売上原価 508 232 55 52 847 313 1,160
0
売上総利益 685 2,368 215 85 3,353 87 3,440
予 1
販売費及び一般管理費 500 1,128 95 32 1,755 55 1,810
想 9
コアセグメント利益 185 1,240 120 53 1,598 32 1,630
年
研究開発費 850 10 860
度
コア営業利益 748 22 770
売上収益(外部顧客向け) 1,293 2,525 247 143 4,209 384 4,593
2 売上原価 524 217 37 56 834 297 1,131
0
売上総利益 770 2,308 210 87 3,375 86 3,462
実 1
販売費及び一般管理費 519 1,163 87 36 1,806 56 1,861
績 8
コアセグメント利益 251 1,145 123 50 1,570 31 1,600
年
研究開発費 818 11 829
度
コア営業利益 753 20 773
増 売上収益(外部顧客向け) △100 75 23 △6 △9 16 7
減 販売費及び一般管理費 △19 △35 8 △4 △51 △1 △51 日本の減収減益を北米で
額 コアセグメント利益 △66 95 △3 3 28 1 30 カバー
コア営業利益 △5 2 △3
10
2019年度業績予想
主要製品売上収益(日本セグメント)
金額単位:億円
2018年度 2019年度 前期比
実績 予想 増減額 増減率(%)
トルリシティ * 231 282 51 22.1 トルリシティは引き続き伸長
トレリーフ 157 171 14 9.2
リプレガル 125 118 △7 △6.0
メトグルコ 101 93 △8 △7.5
シュアポスト 61 62 1 2.3
アムビゾーム 40 39 △1 △3.5
ロナセンテープ - 18 18 - ロナセンテープの新発売を予定
プロモーション品 計 715 783 68 9.6
アムロジン 91 75 △16 △17.7
ロナセン錠・散 122 52 △70 △57.4 ロナセンは2019年6月に後発品参入、
当社はAG品発売予定(予想値は「AG
アイミクス 82 37 △45 △54.9
品」に含む)
プロレナール 40 33 △7 △17.5
ガスモチン 38 31 △7 △17.5
AG品 55 69 13 23.6
その他 150 113 △37 △24.6
合計 △100 △7.7 薬価改定の影響を一定額見込む
1,293 1,193
(注) 上記の各品目別の売上収益は、仕切価ベースで記載(*トルリシティのみ薬価ベース) 11
2019年度業績予想
主要製品売上収益(北米・中国セグメント)
前期比
2018年度 2019年度 前期比 2018年度 2019年度
実績 予想 増減額 実績 予想 増減率
増減額
(%)
北米セグメント 百万ドル 億円
ラツーダ 1,663 1,721 58 1,845 1,893 48 2.6 ラツーダ、ロンハラ マグネア、
アプティオムが伸長
ブロバナ 304 300 △4 337 330 △7 △2.1
アプティオム 185 205 20 205 225 20 9.7
ロンハラ マグネア 13 38 25 14 42 28 192.9
ゾペネックス 42 37 △5 46 41 △5 △11.0
その他 71 63 △8 78 69 △9 △11.6
合計 2,277 2,364 87 2,525 2,600 75 3.0
中国セグメント 百万元 億円
メロペン 1,284 1,370 86 212 226 14 6.4 メロペンが引き続き牽引
その他 212 266 54 35 44 9 25.4
合計 1,496 1,636 140 247 270 23 9.1
【為替レート】
2018年度実績: 1$ =110.9円 1元=16.5円
2019年度予想: 1$ =110.0円 1元=16.5円
12
2019年度業績予想
投資方針と株主還元方針
投資方針
R&D投資: 5年間(2018~2022年度)合計4,500億円
戦略投資: 5年間(2018~2022年度) のM&A投資枠として
3,000~6,000億円を設定
株主還元方針
• 安定的な配当に加えて、業績向上に連動した増配を実施
• 5年間(2018~2022年度)平均の配当性向:20%以上
17年度(実績) 18年度(予定) 19年度(予定)
1株当たり配当金(円) 28.00 28.00 28.00
連結配当性向(%) 20.8 22.9 22.7
投下資本利益率(ROIC)(%) 12.1 11.8 9.9
自己資本当期利益率(ROE)(%) 12.4 10.2 9.5
ROIC:(コア営業利益-法人所得税) / (資本+有利子負債)
13
2019年度の取り組み
14
2019年度の取り組み
日本、北米、中国・アジアの取り組み
日本:次期中計期間(2023~2027年度)の売上2,000億円達成に向けた基盤づくり
• トルリシティ、トレリーフの製品価値最大化
• Japan Business Unit主導による部門横断的なロナセンテープの上市準備および早期浸透
• リサイオ上市(予定)・ナパブカシン上市に向けたがん事業の体制整備
• 新規導入・提携の推進
北米:ポスト・ラツーダを見据えた成長路線の確立
• ラツーダの利益最大化
• ロンハラ マグネアの早期浸透、フォーミュラリー掲載に向けた活動の推進
• アポモルヒネの承認に向けた準備
• ポスト・ラツーダを見据えた戦略投資・提携の検討
中国・アジア:成長市場での足場固め
• 中国:メロペンの拡大、ロナセンおよびラツーダの早期浸透
• 東南アジア:現地提携会社との連携によるメロペン、ラツーダの拡大
15
2019年度の取り組み
コーポレートガバナンス、デジタル革新
コーポレートガバナンスの強化
• 取締役会の実効性の向上
実効性評価において外部評価を導入
• 取締役会の多様性の追求
取締役8名(うち社外取締役3名)
跡見 裕 :医学者
新井 佐恵子 :公認会計士・会社経営者
遠藤 信博 :会社経営者(新任候補、2019年6月就任予定)
デジタル革新、働き方改革の推進
• AI・データ活用の推進
優先プロジェクトの特定と推進
各種課題解決に資する人材(データ人材)の獲得・育成
• RPA(Robotic Process Automation)・VR(Virtual Reality)活用による業務改革の推進
業務効率化の推進
業務の革新・フロンティア事業の創出
• デジタルワークプレイス活用による「ちゃんとやりきる力」の強化と働きがいの向上
組織内・組織横断的なナレッジやノウハウの共有
経営層と社員のコミュニケーション活性化、社員間の連帯感の強化
16
研究開発
17
研究開発
主な開発品目一覧(2019年5月現在)
:精神神経領域 :がん領域 :再生・細胞医薬分野 :その他の領域 * 2019年1月以降の変更部分は赤字で示しています
地域 フェーズ1 フェーズ2 フェーズ3 申請
dasotraline alvocidib amcasertib ルラシドン ロナセン
(ADHD) (AML) (固形がん) (統合失調症/双極Ⅰ型障害うつ) (統合失調症/テープ製剤)
SEP-363856 TP-0903 DSP-7888 リサイオ
(固形がん) (固形がん/血液がん) EPI-743
(統合失調症) (悪性リンパ腫における自家
(リー脳症) 造血幹細胞移植の前治療)
日本 EPI-589
(筋萎縮性側索硬化症)
SEP-4199
(双極Ⅰ型障害うつ)
ナパブカシン
(結腸直腸がん/膵がん)
他家iPS細胞由来細胞医薬 imeglimin
(パーキンソン病) (2型糖尿病)
医師主導治験
DSP-6745 alvocidib EPI-589 dasotraline dasotraline
(パーキンソン病に伴う精神病症状) (AML /MDS ) (パーキンソン病/ALS) (BED) (ADHD)
SEP-378608 TP-0903 SEP-363856 ナパブカシン 開発方針見直し中
(固形がん/血液がん) (統合失調症/パーキンソン病に
(双極性障害) (結腸直腸がん/膵がん) アポモルヒネ
伴う精神病症状)
DSP-0509 (パーキンソン病に伴うオフ症状)
DSP-3905
(神経障害性疼痛) (固形がん)
SEP-4199 審査結果通知を受領
(双極Ⅰ型障害うつ)
TP-0184
米国
SEP-378614 alvocidib
(治療抵抗性うつ) (固形がん) (再発・難治性AML)
SEP-380135 DSP-0337 amcasertib
(アルツハイマー病に伴う行動障害) (固形がん) (固形がん)
TP-1287 DSP-7888
(固形がん) (固形がん/血液がん)
TP-3654 SB623
(固形がん) (慢性期脳梗塞)
18
研究開発
臨床開発の進捗状況(2019年1月31日からの主な変更点)
SEP-363856
米国:良好なフェーズ2試験の結果に基づき、FDAよりブレイクスルーセラピー*指定
SEP-380135
米国:フェーズ1試験を開始(予定適応症:アルツハイマー病に伴う行動障害)
独自の創薬プラットフォームを利用し、見出された中枢神経系に作用する化合物
DSP-2230
カーブアウトのため開発品目一覧から削除(米国・日本:フェーズ1(予定適応症:神経障害性疼痛))
当社からのカーブアウトベンチャー企業(AlphaNavi Pharma株式会社)にライセンスアウト
リサイオ(チオテパ) ※未承認薬・適応外薬の開発品
日本:小児悪性固形腫瘍における自家造血幹細胞移植の前治療 承認取得(2019年3月)
日本:悪性リンパ腫における自家造血幹細胞移植の前治療 効能追加申請(2019年3月)
TP-0903
日本:固形がんのフェーズ1試験を開始
imeglimin
日本:2型糖尿病のフェーズ3試験(単剤療法、TIMES 1試験)の良好なトップライン結果を入手
*ブレイクスルーセラピー指定:重篤または生命を脅かす疾患の治療を目的とした薬剤の開発・審査を促進する米国の制度
19
研究開発
Imeglimin:2型糖尿病のフェーズ3試験結果(TIMES 1試験)
試験デザイン:ランダム化二重盲検プラセボ対照比較試験(単剤療法)(本剤投与群:1,000mg×2回/日)
有効性:主要評価項目達成
0.2
HbA1c(%)のベースラインからの変化量
0
<主要評価項目>
-0.2
投与24週間後のHbA1cのベース
ラインからの変化量のimeglimin
-0.4 投与群(N=106)とプラセボ投
与群(N=106)との差
-0.6 :-0.87%(p<0.0001)
Placebo Imeglimin
Imeglimn
-0.8
Baseline Week 4 Week 8 Week 12 Week 16 Week 20 Week 24
安全性:総じて良好な忍容性を示し、有害事象はこれまでの試験で認められた結果と同様
今後の予定:他の2本のフェーズ3試験(TIMES 2試験、TIMES 3試験)の結果が2019年判明予定
それらの結果を踏まえて2020年度に日本で申請目標 20
研究開発
iPS細胞を用いた腎臓再生プロジェクト
腎臓の再生医療実現に向けた共同研究・開発などの取り組みを開始
主な内容 分担機関
「胎生臓器ニッチ法」による腎臓再生医療の臨床応用に向けた
東京慈恵会医科大学(㈱バイオス)、大日本住友製薬
基礎研究、膀胱付き腎原基移植技術の開発
㈱ポル・メド・テック(明治大学)、
ヒト腎臓再生医療用遺伝子改変ブタの開発
大日本住友製薬
iPS細胞 ネフロン前駆細胞 膀胱付き腎原基 機能的な腎臓へ
分化 注入 移植
「胎生臓器ニッチ法」
膀胱付き腎原基移植技術の開発
(東京慈恵会医科大学、当社)
ヒト腎臓再生医療用
遺伝子改変ブタの開発
(ポル・メド・テック、当社)
日本で2027年度までの上市を目指す 21
研究開発
2019年度の主なイベント/目標
• ロナセン(新剤形:テープ):日本で統合失調症の承認取得
• ルラシドン:日本で統合失調症・双極Ⅰ型障害うつの申請
• Dasotraline:米国で注意欠如・多動症(ADHD)の開発方針決定
精神神経
米国で過食性障害(BED)の申請
• アポモルヒネ:米国でパーキンソン病に伴うオフ症状の再申請
• SEP-363856:米国でフェーズ3試験開始、日本でフェーズ2試験開始
• ナパブカシン:結腸直腸がんおよび膵がんの国際共同フェーズ3試験推進
がん
(両がん腫とも、2018年度に患者登録完了、2019年度上期に中間解析予定)
再生・ • SB623:米国での慢性期脳梗塞の開発方針決定
細胞医薬 • 他家iPS細胞由来医薬品(加齢黄斑変性):企業治験開始
その他 • imeglimin:日本で実施中の2本のフェーズ3試験(TIMES 2試験、TIMES 3試験)の結果判明
感染症 • アカデミア等との共同研究の推進(薬剤耐性(AMR)、万能インフルエンザワクチン、マラリアワクチン)
フロンティア • 既存テーマの推進(メルティン社、Aikomi社、社内テーマ)、新規テーマの開拓
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参考資料
<目次>
P.24 2018年度 経営成績(フルベース)
P.25 コア営業利益への調整項目
P.26 財政状態およびキャッシュ・フロー
P.27 製品上市目標
P.28 再生・細胞医薬分野 事業化計画
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参考資料(2018年度決算概要)
2018年度 経営成績(フルベース)
金額単位:億円
2017年度 2018年度 前期比
実績 実績 増減額 増減率(%)
売 上 収 益 4,668 4,593 △76 △1.6
売 上 原 価 1,123 1,136 12 1.1
売 上 総 利 益 3,545 3,457 △88 △2.5
販 売 費 及 び 一 般 管 理 費 1,837 1,804 △32 △1.7
研 究 開 発 費 869 1,024 154 17.8
そ の 他 の 収 益 ・ 費 用 43 △50 △93
営 業 利 益 882 579 △303 △34.4
金 融 収 益 ・ 費 用 △33 72 105
法 人 所 得 税 314 164 △150
親会社の所有者に帰属する当期利益 534 486 △48 △9.0
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参考資料(2018年度決算概要)
コア営業利益への調整項目
2018年度実績 金額単位:億円
IFRSフルベース 調整額 IFRSコアベース 主な調整内容
売上収益 4,593 売上収益 4,593
売上原価 1,136 △4 売上原価 1,131
売上総利益 3,457 4 売上総利益 3,462
販売費及び 販売費及び 条件付対価公正価値の変動額 +91
一般管理費 1,804 57 一般管理費 1,861 減損損失 △34
研究開発費 1,024 △195 研究開発費 829 減損損失 △195
その他の収益 その他の収益・費用(コア内)(+:益)
・費用等 △50 52 (事業譲渡損益、持分法による損益) *1 2 事業構造改善費用 +38
営業利益 579 194 コア営業利益 773
条件付対価
91 販売費及び一般管理費から +91
公正価値の変動額 (+:益)
事業構造改善費用 △38
その他の非経常項目 (△:損) *2 △285 減損損失 △230
IFRSフルベース:IFRSに基づいた各項目の財務値
IFRSコアベース:コア営業利益を算定するための調整を *1 その他の収益・費用のうち事業譲渡損益、持分法による損益をコア営業利益の計算に含めている。
各収益・費用項目に加えた後の数値 *2 *1を除くその他収益・費用、減損損失等の非経常項目
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参考資料(2018年度決算概要)
財政状態およびキャッシュ・フロー
金額単位:億円
2018年 2019年 増減額
B/S 3月末 3月末
資産 8,097 8,347 250 【資産】
のれん・無形資産 △140
非流動資産 4,611 4,614 3
繰延税金資産 +91
流動資産 3,486 3,733 247
その他の金融資産(流動) +217
負債 3,570 3,366 △204
非流動負債 1,467 1,384 △83 【負債】
流動負債 2,102 1,982 △121 社債・借入金(流動・非流動) △165
条件付対価公正価値(流動・非流動) △53
資本 4,527 4,981 454
営業債務及びその他債務(流動) △95
(自己資本比率) 55.9% 59.7% 引当金(流動) +77
C/F 2017年度 2018年度 増減額
主な増減
営業CF 934 487 △447
【営業CF】
投資CF △165 △350 △185 税引前当期利益の減少 △198
営業債務及びその他の債務の減少 △214
財務CF △296 △286 10
法人税の支払額増加 △97
期末現金及び
1,478 1,373 △105 【投資CF】
現金同等物残高
短期貸付金増加 △156
(運用資金残高) 1,690 1,800 110
(参考)期末レート 1ドル 106.3円 111.0円 26
参考資料(研究開発)
製品上市目標(2019年5月現在)
地域 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
ルラシドン
ロナセン ナパブカシン 他家iPS細胞由来細胞医薬
(統合失調症/テープ製剤)
(統合失調症/
(結腸直腸がん/膵がん) (加齢黄斑変性) *2
双極性障害うつ)
日本
リサイオ
(悪性リンパ腫における自家
imeglimin 他家iPS細胞由来細胞医薬
造血幹細胞移植の前治療)
(2型糖尿病) (パーキンソン病) *2
dasotraline アポモルヒネ SB623
ナパブカシン *2 SEP-363856
(ADHD) (パーキンソン病に伴う (慢性期脳梗塞)
(結腸直腸がん/膵がん) (統合失調症)
上市目標見直し中 オフ症状) 上市目標見直し中
米国 dasotraline
(BED)
TP-0903
(固形がん/血液がん)
*1
alvocidib *1 TP-0184 *1
(AML) (固形がん)
:精神神経領域 :がん領域 *1 迅速承認制度活用を前提
ピーク時:グローバル売上が500億円規模または
(今後、FDAと協議予定)
:再生・細胞医薬分野 :その他の領域 それ以上を期待する品目(最初の上市に記載) *2 連携先との合意ではない当社の目標
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参考資料(研究開発)
再生・細胞医薬分野 事業化計画 (2019年5月現在)
予定適応症等 連携先 予定地域 細胞種 実施状況
慢性期脳梗塞 他家 フェーズ2b試験終了
サンバイオ 北米
(SB623) 間葉系幹細胞 開発方針・上市目標見直し中
他家
ヘリオス 臨床研究実施中
加齢黄斑変性 国内 iPS細胞由来
理化学研究所
網膜色素上皮 企業治験開始に向けて準備中
他家 医師主導治験実施中
2022年度
京都大学iPS 上市目標 *
パーキンソン病 細胞研究所
iPS細胞由来
(フェーズ1/2試験)
Global
(先駆け審査指定制度対象) ドパミン神経
(CiRA) (日本)
前駆細胞
他家
iPS細胞由来 臨床研究開始に向けて
網膜色素変性 理化学研究所 Global
網膜シート 準備中
(立体組織)
他家
慶應義塾大学
脊髄損傷
大阪医療センター
Global iPS細胞由来 臨床研究実施中
神経前駆細胞
自家/他家
東京慈恵会医科大学
国内 iPS細胞由来
腎不全 バイオス
北米 ネフロン前駆細胞
非臨床試験実施中
ポル・メド・テック
(立体臓器)
* 上市目標は連携先との合意ではない当社の目標 28