4506 大日住薬 2021-05-12 13:00:00
中期経営計画2022(2018~2022 年度)の見直しについて [pdf]
2021 年 5 月 12 日
各 位
会 社 名 大日本住友製薬株式会社
代表者名 代表取締役社長 野村 博
(コード:4506 東証第 1 部)
問合せ先 執行役員
コーポレートコミュニケーション担当 樋口 敦子
(大阪:TEL.06-6203-1407)
(東京:TEL.03-5159-3300)
中期経営計画 2022(2018~2022 年度)の見直しについて
当社は、このたび、2019 年 4 月に公表した中期経営計画 2022(2018~2022 年度)を見直しましたので、
以下の通りお知らせします。
1.見直しの背景
当社は、中期経営計画 2022 のもと、精神神経領域、がん領域、再生・細胞医薬分野を重点 3 領域と
し、医薬品以外のヘルスケア領域での貢献も加えて、2033 年に「グローバル・スペシャライズド・プレーヤ
ー」の地位を確立することを目指して、「成長エンジンの確立」と「柔軟で効率的な組織基盤づくり」により
事業基盤の再構築に取り組んでいます。
当社は、「ポスト・ラツーダ」(米国での非定型抗精神病薬「ラツーダ」の独占販売期間終了後)を見据
え、2019 年 12 月にロイバント社との戦略的提携を実施し、大型化を期待するレルゴリクスおよびビベグ
ロンを含む多数のパイプラインならびに当社のデジタル革新を加速するヘルスケアテクノロジープラットフ
ォームである DrugOME および Digital Innovation とそれらに関わる人材を獲得しました。他方で、ポスト・
ラツーダの成長ドライバーとして期待していたナパブカシンの開発を 2021 年 3 月に中止しました。
ナパブカシンの開発中止による影響について、売上収益の減少はスミトバント社新製品の売上増加に
より補えるものの、スミトバント社新製品の販売関連費用および特許権償却費の計上の影響もあり、コア
営業利益は減少すると見込んでいます。これを踏まえて、中期経営計画 2022 で掲げた 2022 年度の経
営目標を見直しました。
2.経営目標
(1) 2022 年度の経営目標
従来目標 修正目標
売上収益 6,000 億円 6,000 億円
コア営業利益 1,200 億円 600 億円
ROIC※1 10% 3%
ROE※2 12% 3%
※1 ROIC=(コア営業利益-法人所得税)÷(資本合計+有利子負債)
※2 ROE =親会社の所有者に帰属する当期利益÷親会社の所有者に帰属する持分
1
(2) 配当方針(変更なし)
・ 安定的な配当に加えて、業績向上に連動した増配を実施します。
・ 5 年間平均の配当性向として、20%以上を目指します。
3.主な取り組み内容
レルゴリクスおよびビベグロンの製品価値最大化を追求するとともに、中長期的な事業拡大に向け、
精神神経領域、がん領域、再生・細胞医薬分野において大型化が期待できる製品の開発に最大限注力
します。また、フロンティア事業の展開も推進します。事業運営においては、各事業ユニットおよび地域で
の基盤強化などの経営体質の強化を進めるとともに、デジタル革新による生産性の向上、変革を加速す
る企業文化の醸成と人材の育成に継続して取り組みます。
当社は、持続的に成長することにより、2020 年代の後半に ROE10%以上を目指します。
*内容の詳細については、別添のプレゼンテーション資料(2020 年度決算および中期経営計画 2022 改
定に関する説明会資料の抜粋版)をご参照ください。
以 上
(注) 本プレスリリースに含まれる将来の予測等に関する事項は、発表日現在において入手可能な情報
による当社の仮定および判断に基づくものであり、既知または未知のリスクおよび不確実性が内在して
います。したがって、業績・その他の将来の予測等に関する事項は、今後さまざまな要因によって本リリ
ースの記載内容と大きく異なる結果となる可能性があります。
2
2020年度(2021年3⽉期)決算および
中期経営計画2022改定に関する説明会資料の抜粋
中期経営計画2022の改定
0
中期経営計画2022の改定
中期経営計画2022改定の位置づけ
2019年4⽉ 中期経営計画2022を策定
ラツーダ独占販売期間終了後を⾒据えた「変⾰の時」へ対応するため、「成⻑エンジ
ンの確⽴」と「柔軟で効率的な組織基盤づくり」による事業基盤の再構築に取り組む
その後、ポスト・ラツーダの⼀つとして期待していたナパブカシンの膵がん開発中⽌など
中⻑期的な事業⾒通しに⼤幅な変化が⽣じたことにより、Roivant社との戦略的提携を決断
当⾯の収益基盤と期待するレルゴリクスおよびビベグロンを獲得
中期経営計画2022を改定
現在、(1)レルゴリクスおよびビベグロンや直近の収益貢献を期待する品⽬の製
品価値最⼤化、(2)中⻑期的成⻑に向けた研究開発の推進、(3)体質強化に向
けた基盤強化策に取り組んでいる
1
中期経営計画2022の改定
企業理念およびCSR経営
⼈々の健康で豊かな⽣活のために、
企業理念
研究開発を基盤とした新たな価値の創造により、広く社会に貢献する
企業理念の実践を「CSR経営」と定義し、CSR経営の重要課題(マテリアリティ)を設定
マテリアリティに取り組み、当社の強みを⽣かして、社会課題の解決と企業価値の向上を⽬指す
価値創造につながるマテリアリティ 患者さんとそのご家族
⾮常に ー課題解決が当社の持続的成⻑にとって重要 のQOL(⽣活の質)
⼤きい 向上に貢献
●途上国に対する ●グローバルヘルス ●⾰新的な医薬品と
社 医療インフラ への貢献 医療ソリューションの創出 持続的な企業価値の向上
会 整備⽀援 ●医薬品アクセス ●サイエンス発展への貢献 研究開発 株主への還元(安定配当・
課 ●偽造医薬品対策 向上への取り組み 業績向上に連動した増配)
題 持続的成⻑に向けた戦略
の 投資(研究開発投資を含む)
⼤ ●地域貢献 ●患者⽀援と ●働き⽅改⾰
●ダイバーシティ&インクルージョン 当社の グローバル
き ドボカシー
さ ●従業員の育成 強み 基盤
SDGs
(持続可能な開発⽬標)
⼤きい
⾼い ⼤⽇本住友製薬にとっての重要性 ⾮常に⾼い の達成にも貢献
⼈材
事業継続の基盤となるマテリアリティ
ー課題解決が当社の持続的成⻑にとって不可⽋
●⼈権の尊重 ●リスクマネジメント ●CSR調達
●コーポレートガバナンス ●公正・透明な企業活動 ●従業員の健康・安全衛⽣
●コンプライアンス ●信頼性保証、安定供給 ●環境への取り組み
2
中期経営計画2022の改定
中期経営計画 2022 ビジョンと2033年の⽬指す姿(2019年10⽉更新)
ビジョン もっと、ずっと、健やかに。
最先端の技術と英知で、未来を切り拓く企業
変わりゆくヘルスケア領域での社会の課題を解決する企業として、
2033年に「グローバル・スペシャライズド・プレーヤー」の地位を確⽴することを⽬指す
グローバル・スペシャライズド・プレーヤー
医薬品+ソリューション 3領域でグローバルリーダー
価値に
ヘルスケア フォーカス
医薬・細胞 精神 再⽣ したベスト
ソリューション がん
ソリューション 神経 細胞 インクラス
(フロンティア事業)
2033年の姿
中期経営計画2022 事業基盤の再構築 Roivant社との戦略的提携により当社の成⻑を加速
DrugOME、Digital Innovation
ラツーダ独占期間終了後の
成⻑エンジンの確⽴ 柔軟で効率的な組織基盤づくり によるデータ技術に基づく
持続的成⻑ドライバー
新しいビジネスモデルに変⾰
3
中期経営計画2022の改定
中期経営計画2022の基本⽅針
ポスト・ラツーダを⾒据えた「変⾰の時」へ対応するため、「成⻑エンジンの確⽴」と
「柔軟で効率的な組織基盤づくり」による事業基盤の再構築に取り組むことを掲げている
グローバル・
スペシャライズド・プレーヤー
新たな創薬アプローチによる
1 イノベーション基盤強化
I. 成⻑エンジンの 確実に成果を創出する 戦略的投資による
2 3
確⽴ 開発⼒の強化 パイプラインの拡充
4 ⽇本・北⽶・中国を 5 フロンティア事業の⽴ち上げ
柱とした地域戦略
柔軟で効率的な 「ちゃんとやりきる⼒」 変⾰を加速する
II. 柔軟で効率的な
組織・オペレーション 企業⽂化・⼈材
組織基盤づくり デジタル⾰新
4
中期経営計画2022の改定(本改定の位置づけ)
中期経営計画2022 – 進捗状況
ラツーダ独占販売期間終了後の事業⾒通しが⼤幅に変化
ポジティブなイベント ネガティブなイベント
■ キンモビ(PD)︓販売開始 ■ ロンハラ マグネア(COPD)︓販売計画下⽅修正
■ オルゴビクス(前⽴腺がん)︓販売開始 ■ キンモビ(PD) ︓承認遅延 & 販売計画下⽅修正
■ ジェムテサ(過活動膀胱)︓販売開始 ■ dasotraline(ADHD、BED)︓⽶国申請取り下げ・開発中⽌
北⽶ ■ レルゴリクス配合剤(⼦宮筋腫)︓申請 ■ SB623(慢性期脳梗塞)︓開発中⽌・権利返還
■ SEP-363856 (統合失調症)︓POC取得(BTD)、フェーズ3着⼿
■ SEP-4199 (双極I型障害うつ)︓フェーズ3準備
■ RVT-802(⼩児先天性無胸腺症)︓再申請
■ DSP-7888(膠芽腫)︓フェーズ3移⾏(⽇本は⼿続き中) ■ ナパブカシン(膵がん・結腸直腸がん)︓開発中⽌
北⽶
■ alvocidib (⾎液がん)︓⾃社開発中⽌・導出活動中
⽇本
■ amcasertib (固形がん)︓開発中⽌
■ エクア/エクメット(糖尿病)︓販売提携 ■ ロナセンテープ(統合失調症)︓販売計画下⽅修正
■ ロナセンテープ(統合失調症)︓販売開始 ■ EPI-743(リー脳症)︓開発中⽌
⽇本 ■ ラツーダ(統合失調症/双極性障害うつ)︓販売開始
■ SEP-363856(統合失調症)︓フェーズ2/3着⼿
■ イメグリミン(糖尿病)︓申請
■ ラツーダ︓販売開始(統合失調症)、フェーズ3着⼿(双極性障害うつ)
中国 ■ SEP-363856(統合失調症)︓フェーズ2/3着⼿
■精神神経 ■がん ■再⽣細胞 ■その他 PD:パーキンソン病、 ADHD:注意⽋如・多動症、 BED:過⾷性障害、 COPD:慢性閉塞性肺疾患
5
POC: Proof of concept、 BTD:ブレイクスルーセラピー指定
中期経営計画2022の改定(Roivant社との戦略的提携の効果)
中期経営計画2022 公表後の主な状況変化
A Roivant社との戦略的提携を決断 B 新製品販売計画の下⽅修正
戦略的提携
Roivant社 オルゴビクス⽶国発売 ■ ロンハラ マグネア [COPD]︓⽶国販売
(⼀般名︓レルゴリクス)
(2019年10⽉)
(1⽉) ■ キンモビ [PD] ︓⽶国販売
中期経営計画
ジェムテサ⽶国発売 ■ ロナセンテープ [統合失調症]︓⽇本販売
レルゴリクス (⼀般名︓ビベグロン)
2022公表 開発販売提携(Pfizer社) (4⽉)
(4⽉) (12⽉)
2019年度 2020年度 2021年度
SB623 ナパブカシン
D 薬剤費抑制施策の加速
ライセンス契約 結腸直腸がんフェーズ3
解消(12⽉) 主要評価項⽬未達(2⽉) ■ ⽇本︓ 毎年薬価改定の開始(2021年度)
■ 中国︓ 集中購買制度や価格談判制度の拡⼤
ナパブカシン dasotraline
膵がんフェーズ3 [ADHD&BED] ■ ⽶国︓ バリューベース・プライシングの浸透、
中⽌(7⽉) 開発中⽌(5⽉) ナパブカシン 国際参照価格の導⼊の可能性
開発中⽌(3⽉)
C 開発品⽬の開発中⽌
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ADHD:注意⽋如・多動症、 BED:過⾷性障害、 COPD:慢性閉塞性肺疾患、 PD︓パーキンソン病
中期経営計画2022の改定(Roivant社との戦略的提携の効果)
Roivant社との戦略的提携による効果
2023年以降の収益基盤の獲得
レルゴリクス(マイオバント社)およびビベグロン(ユーロバント社)
パイプラインの拡充
新規モダリティおよびユニークな特徴を有する多数のアセットを獲得
デジタル技術基盤の獲得
DrugOME、Digital Innovation
多様なタレントの獲得、グローバル事業連携の拡⼤
事業提携
株式取得により獲得 技術移転 事業提携
スミトバント・バイオファーマ DrugOME テクノロジー Datavant社
• マイオバント・サイエンシズ 独⾃のデータ分析によりパイプライン獲得・臨床 外部の複数のヘルスケア関連データを匿名化で連結
• ユーロバント・サイエンシズ 開発を加速させるプラットフォーム させ、利⽤を促進するプラットフォームを有する
• エンジバント・セラピューティクス Digital Innovationテクノロジー Alyvant社
• アルタバント・サイエンシズ ヘルスケアIT関連技術の活⽤により業務の効率化を ビッグデータ解析により医薬品営業活動を効率化
• スピロバント・サイエンシズ 図るプラットフォーム するプラットフォームを有する 7
中期経営計画2022の改定(Roivant社との戦略的提携の効果)
早期収益貢献を期待する品⽬/モダリティ展開に貢献する開発候補品を獲得
低分⼦以外のモダリティ
過活動膀胱(販売中/⽶国)
– 根治治療や、作⽤の持続が期待できる
前⽴腺肥⼤症を伴う – ⼗分な治療法がない患者を対象
過活動膀胱(フェーズ3)
オリゴペプチド
MVT-602
組換えタンパク (不妊症、 組織医薬品
フェーズ2)
ビベグロン ALTA-2530
(閉塞性細気管⽀炎
RVT-802
(⼩児先天性無胸腺症、
「ジェムテサ」 症候群、 申請中)
前臨床)
rodatristat
ethyl レルゴリクス
(肺動脈性肺⾼⾎圧症、 「オルゴビクス」 遺伝⼦治療
フェーズ2)
「レルゴリクス配合剤」 SP-101/102
(嚢胞性線維症、
前臨床)
前⽴腺がん (販売中/⽶国、申請中/欧州) 遺伝⼦治療
⼦宮筋腫 (申請中/⽶国・欧州) URO-902
(過活動膀胱、
⼦宮内膜症 (申請準備中/⽶国・欧州) フェーズ2)
(⽶国︓Pfizer社と開発・販売提携)
(欧州︓Gedeon Richter社と開発・販売提携(婦⼈科領域))
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中期経営計画2022の改定(Roivant社との戦略的提携の効果)
当社グループ全体へのデジタル⾰新の展開
当社グループ全体の研究開発の成功確率、ビジネスの投資対効果の向上
• 各部⾨/グループにデジタルイノベーターを配置 創薬研究
• 現場で課題を解決、部⾨横断的に連携 • 独⾃のAIアルゴリズムによる新規創薬ター
Digital Innovationチーム ゲットの特定(DrugOME)
⾮臨床研究
• 画像認識システムを活⽤したデータ取得の
⾃動化
臨床試験
ビジネス価値の創
出・向上にフォー • リアルワールドデータ解
カスした⽬標管理 析による開発戦略の最適
「Objective Key 化(DrugOME)
Results」を活⽤
販売活動
• 効率的かつタイムリーな
各⼦会社・各部⾨ KOLマッピングによる
⽣産性向上
• 新たに当社グループ全体のChief Digital Officerを設置
• シチズンデータサイエンティストの育成 9
参照: スミトバント説明会(2021年3⽉23⽇)
中期経営計画2022の改定(中⻑期的成⻑に向けた取り組み)
中⻑期的成⻑に向けた取り組み
収益基盤の確⽴
1 主な上市品の収益最⼤化への取り組み
経営効率の追求 中⻑期的成⻑への布⽯
2 ⼤型化、グローバル展開を期待する
1 体質強化に向けた構造改⾰
開発品への投資
a. 事業推進上の取り組み 優位技術・ノウハウを活かした取り組み
b. 事業体制⾯での取り組み 3 精神神経領域での連続した製品の創出
企業⽂化・⼈材 4 モダリティ展開による新たな治療法への
2 変⾰を加速する企業⽂化の醸成、 挑戦および実⽤化
新規事業⽴ち上げへの挑戦
⼈材の育成
5 フロンティア事業の展開加速
経営基盤強化 成⻑エンジンの確⽴
企業理念、CSR経営
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中期経営計画2022の改定(中⻑期的成⻑に向けた取り組み)
経営基盤強化の取り組み︓経営効率の追求
1 体質強化に向けた構造改⾰
ラツーダ独占販売期間終了や将来の環境変化を⾒据えた取り組みに着⼿
a. 事業推進⾯
• グローバル規模でのパートナリングによる利益最⼤化、事業リスク軽減
• 研究開発パイプラインへの投資配分の⾒直し、事業規模に⾒合った販売管理費の適正化による経費最適化
• 独占販売期間終了品、研究開発アセットの売却による収益性の改善
b. 事業体制⾯
北⽶ ⽇本
事業インフラ、体制の整備 安定的な収益確保を⽬指した体制の整備
⼦会社間連携の強化によるコストシナジーの創出 • 医薬品市場規模縮⼩を前提とした体制へ
• サノビオン社の販売基盤活⽤(流通や販売機能など) • グローバル本社機能の適正化
• SDPA社*による北⽶シェアードサービス業務の拡⼤ • 外部提携による売上最⼤化および内部費⽤の抑制
欧州 中国・アジア
収益確保を⽬指した体制の整備 外部提携による売上最⼤化および内部費⽤の抑制
利益貢献可能な地域への事業拡⼤
*スミトモダイニッポンファーマアメリカ社 11
中期経営計画2022の改定(中⻑期的成⻑に向けた取り組み)
経営基盤強化の取り組み︓企業⽂化・⼈材
2 変⾰を加速する企業⽂化の醸成、⼈材の育成
• 「CHANTO」の浸透・実践 「CHANTO」のコンセプト
および キービジュアル
☛ 環境変化に対応しつつ、⽬標を達成する
「ちゃんとやりきる⼒」
☛ 2033年にグローバル・スペシャライズド・ CHANTO
プレーヤーとしての地位を確⽴するために、 一人ひとりの挑戦なしでは
従業員⼀⼈ひとりに求める⾏動の指針 生き残れない時代
☛ 指針の理解・浸透、実践・習慣化を⽬指す アンカーを打ち込み
自らの道を切り拓くのだ
全社プロジェクトを推進
支えあい、励ましあい、
ともに頂を目指す
• アジャイル(機敏・臨機応変)な組織⽂化、
現状に安住せず挑戦し続ける⽂化の醸成 全員主役、全員脇役
自分の力で登りきる
描く将来を実現するために
• 戦略的⼈員配置と選抜型教育研修プログラ
ムを活⽤した次世代リーダー⼈材の育成
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中期経営計画2022の改定(中⻑期的成⻑に向けた取り組み)
成⻑エンジンの確⽴︓収益基盤の確⽴
1 主な上市品の収益最⼤化への取り組み
• オルゴビクス/ • ラツーダ
レルゴリクス配合剤(2021年上市予定) ☛ デジタル活⽤などによる効果的な
☛ Pfizer社との提携による売上最⼤化 販売活動の展開
☛ サノビオン社の販売基盤(流通)活⽤ ☛ ⽇本・中国・アジアへの展開による
によるコストシナジーの追求 売上最⼤化
• ジェムテサ • キンモビ
☛ サノビオン社の販売基盤(販売、流通) ☛ ⽶国⽴ち上げに集中
活⽤によるコストシナジーの追求 ☛ 外部提携による北⽶以外での収益最⼤化
☛ 外部提携による北⽶以外での収益最⼤化
• 糖尿病治療薬(⽇本)
☛ ⽇本市場売上トップのインフラ活⽤による
既上市品およびイメグリミンの最⼤化
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中期経営計画2022の改定(中⻑期的成⻑に向けた取り組み)
レルゴリクス製品価値最⼤化の実現(北⽶)
Pfizer社とのコ・プロモーションにより、速やかな市場浸透と製品価値最⼤化を実現する
オルゴビクス(前⽴腺がん)の特⻑
処⽅医師への オルゴビクスの処⽅意向の醸成 経⼝剤
プロモーション
電⼦カルテへの取り込みの推進
ホルモンの⼀過性の急上昇が起こらない
NCCN1 ガイドライン掲載済み(2⽉)
PSAの継続的かつ速やかな低下2
広範なアクセス ⺠間保険、公的保険における テストステロンの速やかな回復3
を確⽴する 広範な保険償還を⽬指す
レルゴリクス配合剤(婦⼈科疾患)の特⻑
単⼀の⽤法⽤量
製品ウェブサイトでの
患者さんへの 情報提供 1⽇1回1錠投与の経⼝剤
働きかけ
上市時の訪問数はベンチマー 良好な安全性プロファイル(ホットフラッ
クの4倍以上5 シュの発現率: 5.6-13.6%4)
(1) NCCN, National Comprehensive Cancer Network
(2) 臨床試験ではPSA値をモニタリングし、ORGOVYXの投与から2週間後に平均65%、4週間後に83%、3ヵ⽉後に92%低下し、48週間の治療期間を通して抑制された
(3) 患者の55%が、オルゴビクス投与終了後90⽇で、通常のテストステロンレベルの下限(≥280ng/dL)またはベースラインをこえるテストステロンを達成した
出典: Shore ND, Saad F, Cookson MS, et al. Oral relugolix for androgen-deprivation therapy in advanced prostate cancer. New England Journal of Medicine. 2020 June 4. DOI: 10.1056/NEJMoa2004325
(4) SPIRIT1 1 TLR: 2020/6/23 Webcast, SPIRIT 2 TLR: 2020/4/22 Webcast, LIBERTY 1/2: N Engl J Med 2021;384:630-42
(5)がん治療薬のDTCのベンチマーク=1⽇の製品ウェブサイトへの訪問数は175
オルゴビクスの処⽅情報はwww.myovant.com/orgovyx-prescribing-information.pdfで⼊⼿できます 14
中期経営計画2022の改定(中⻑期的成⻑に向けた取り組み)
ジェムテサ製品価値最⼤化の実現(北⽶)
ユーロバント社、サノビオン社のグループ会社連携により、泌尿器科専⾨医、
⻑期療養施設、処⽅頻度の⾼いプライマリ・ケア医それぞれを対象とした
営業体制を構築し、早期の製品価値最⼤化を実現する
ブランドビジョン
ジェムテサをOAB(過活動膀胱)患者さんのための
ベストインカテゴリーの治療オプションとして確⽴する
ジェムテサの特⻑
泌尿器科に焦点を当てた
1 販売活動 単⼀⽤量、粉砕できる錠剤
患者さんと医療従事者の
4 ためのアクセスと適正価 ⽤量調整を必要としない1
格を確⽴・維持 尿意切迫感回数のデータが添付⽂書に記載されている
⻑期療養施設における
2 OABリーダーシップの
⾎圧上昇の警告がない
確⽴
OAB患者さんの疾患認
5 知向上、教育、アドボカ
CYP2D6に関する薬物相互作⽤の警告がない
プライマリ・ケアにおけ シーを推進
3 るOAB患者の取り込み (1)患者さんは、75㎎を有効性のある開始⽤量として処⽅される
出典: GEMTESA® U.S. FDA label for the treatment of overactive bladder
を拡⼤ ジェムテサの処⽅情報はwww.gemtesa.comで⼊⼿できます
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中期経営計画2022の改定(中⻑期的成⻑に向けた取り組み)
成⻑エンジンの確⽴︓中⻑期的成⻑への布⽯
2 ⼤型化、グローバル展開を期待する開発品への投資
• SEP-363856 外部リソースの積極的な活⽤
統合失調症対象フェーズ3試験の推進 • 事業最⼤化を期待できる提携先との協業
• SEP-4199 • 北⽶・⽇本・アジア以外の権利の導出
双極Ⅰ型障害うつ対象フェーズ3試験の開始
グローバル試験の推進
• rodatristat ethyl
肺動脈性肺⾼⾎圧症対象フェーズ2b試験の推進 • 効率的な臨床試験の推進およびタイムラグの解消
SEP-363856 rodatristat ethyl
【適応症】 統合失調症、他の精神疾患症状 【適応症】 肺動脈性肺⾼⾎圧症
【特 徴】 ドパミン受容体に作⽤しない新規作⽤ 【特 徴】 併⽤可能な新規作⽤メカニズム
メカニズム (トリプトファン⽔酸化酵素阻害薬)
ブレイクスルーセラピー指定 対症療法ではなく疾患修飾効果を期待
【上 市】 ⽶国︓2023年度⽬標 するコンセプト
⽇本・アジア︓2020年代後半⽬標 【上 市】 ⽶国・⽇本・アジア︓2020年代後半⽬標
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中期経営計画2022の改定(中⻑期的成⻑に向けた取り組み)
成⻑エンジンの確⽴︓優位技術・ノウハウを活かした取り組み(1)
3 精神神経領域での連続した製品の創出
豊富な開発経験
• 臨床成功確度の向上
• 1995年以降、8品⽬を上市
当社15%(業界平均︓6〜8%*)
☛ バイオマーカー活⽤により更なる向上へ 先端技術を駆使した探索・開発研究
• AIの活⽤
• 早期パイプラインの拡充 • 光遺伝学による作⽤機序解析
• 脳波など予測性の⾼いバイオマーカー活⽤
過去3年で12品⽬を創出 • 先端技術を⽤いたフェノタイプ創薬
☛ 精神疾患(下線はフェーズ1) • 新規モダリティへの取り組み
SEP-380135、SEP-378614、DSP-1181、
DSP-0038、DSP-2342、DSP-3456 連続した製品創出を⽀える組織体制
☛ 神経疾患 • 発案から臨床まで⼀貫推進の研究PJ制
DSP-0187 、DSP-0378 、 DSP-0551、 • 多様な発案を促すバーチャルワンチーム制
DSP-4240、DSP-7970
*Clinical Development Success Rates 2006-2015 17
中期経営計画2022の改定(中⻑期的成⻑に向けた取り組み)
成⻑エンジンの確⽴︓優位技術・ノウハウを活かした取り組み(2)
4 モダリティ展開による新たな治療法への挑戦および実⽤化
世界をリードする再⽣・細胞医薬に関する知⾒
• ⼗分な治療法のない患者への治療、
• iPS技術の臨床応⽤
根治を⽬指した治療の提供
• 実⽤化を実現する⽣産インフラ、ノウハウ
☛ 細胞/組織/移植臓器 医薬品
および⼈材
☛ 遺伝⼦治療
• 薬事規制緩和への取り組み
☛ タンパク製剤医薬品
各モダリティに知⾒のある⼈材の活⽤、技術構築
他家iPS細胞由来医薬品(パーキンソン病) RVT-802
【適応症】パーキンソン病 【適応症】⼩児先天性無胸腺症
【特 徴】神経機能再⽣を期待するiPS 細胞由来の 【特 徴】治療法のない致死性・先天性の疾患に
医薬品 対する世界初の培養胸腺組織医薬品
京都⼤学iPS 細胞研究所と共同開発 ⽶国にて再⽣医療先端治療指定、ほか
⽇本にて先駆け審査指定
【上 市】 ⽶国︓2021年度⽬標
【上 市】 ⽇本︓2023年度⽬標
(2022年度︓⽶国にて企業治験着⼿)
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中期経営計画2022の改定(中⻑期的成⻑に向けた取り組み)
成⻑エンジンの確⽴︓新規事業⽴ち上げへの挑戦
5 フロンティア事業の展開加速
各疾患領域で、患者さんが病気を認識してから社会⽣活に戻るまでの道のりすべてに
貢献することを⽬指して、可能性のある技術、事業に投資する
予防期 治療 社会
診断 介護期
スクリーニング、ケア (急性〜回復・維持) 復帰期
社交不安障害の緩和を⽬的としたバーチャル・
A メンタルレジリエンス プラットフォーム
精神
兆候を把握し悪化を未然に防ぐ リアリティ製品の開発(BehaVR社)
神経
認知症・介護関連のデジタル機器の研究開発、
運動 B アクティブエイジング プラットフォーム 事業化(損害保険ジャパン社およびAikomi社)
機能 ⾼齢者の健康を意識レベルから改善、維持・向上
障害
優れた⽣体信号処理技術とロボット技術を活⽤
⽣活 した医療機器の開発(メルティンMMI社)
習慣 PHR*モニタリング ⾝体補強・拡張
病
プラットフォーム プラットフォーム
⽇常での連続的か 感覚器や運動機能 2型糖尿病管理指導⽤モバイル
がん
つ精密な診断、ス を補強あるいは拡 アプリケーションの開発(Save Medical社)
C クリーニング D 張(治療に活⽤)
︓
⽣活習慣病を対象とした⾃動採⾎・保存機器の開発(Drawbridge Health社)
*PHR: Personal Health Record 19
中期経営計画2022の改定(がん領域への取り組み⽅針)
がん領域への取り組み⽅針
研究開発の取り組み⽅針を⾒直し、挑戦を継続する
• 開発︓パイプラインの価値⾒極めの強化
• 創薬研究︓⾃社優位性の構築の追求
• 提携・導出活動の積極的な推進
挑戦を続ける意義 当社のアプローチ
⾼いアンメット 特徴を有する デジタル⾰新の活⽤、
科学的チャレンジ
ニーズ&市場性 開発パイプライン モダリティ展開の強化
サイエンス& 将来の収益基盤 将来の事業化 製薬企業として
ビジネスレベルの 構築への期待 実現性の⾒極め の創薬競争⼒
⾼度化 の確⽴
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中期経営計画2022の改定(がん領域への取り組み⽅針)
臨床開発の取り組み⽅針
早期の製品価値の⾒極めおよび事業化を⽬指す
フェーズ1 フェーズ2 フェーズ3
DSP-7888(WT1がんペプチドワクチン)
• ⼩規模の試験で最適な適応
TP-0903(AXL阻害薬)
製
を⾒極める取り組みを強化
DSP-0509(TLR7作動薬)
品
価
TP-1287(CDK9阻害薬)
値
TP-0184(ALK2/5阻害薬)
☛ アダプティブデザインの活⽤ TP-3654(PIMキナーゼ阻害薬) がん免疫
TP-1454(PKM2活性化薬)
がん代謝 の
☛ 研究と開発の連携強化
DSP-0390 (コレステロール代謝調節薬)
がん関連シグナル阻害
(キナーゼ阻害含む)
早
研究から臨床への橋渡し研究 期
臨床から研究へのフィードバック
DSP-7888 ⾒
☛ 独⾃のデジタル技術を駆使した 【適応症】膠芽腫、他の固形がん(免疫チェックポイント阻害 極
臨床および研究データの解析
剤併⽤) め
【特 徴】ヘルパーT細胞・細胞傷害性T細胞をともに賦活化
する世界初の免疫療法⽤WT1がんペプチドワクチン
【上 市】⽶国︓2024年度⽬標(膠芽腫適応)
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中期経営計画2022の改定(がん領域への取り組み⽅針)
競争優位性を有するパイプライン構築に向けた取り組み
DrugOMEを活⽤して特定した新規テーマが複数進⾏中
⾃然⾔語処理技術を活⽤した網羅的な情報解析およびトレンド予測に基づき
創薬標的候補を選出
⾃社の新規技術活⽤
特徴的な薬理コンセプトによる創薬
• DSP-7888
(ヘルパーT細胞および細胞傷害性T細胞の両者を賦活化可能なペプチドワクチン)
⾼い有効性、安全性を期待する技術への取り組み︓
創薬競争⼒の確⽴
• 新コンセプトADC︓AiADC*(標的がん細胞内でのみ抗腫瘍活性を期待)
外部インプットの積極的な取り込み
⽶国の⾮営利団体LLS**が主導するBeat AML試験への参画︓TP-0903(AML適応)
共同研究による適応がん種の探索︓TP-3654(バージニア⼤学)、TP-0184(DFCI***)
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*Antibody intracellular activated drug conjugate **Leukemia & Lymphoma Society ***Dana-Farber Cancer Institute
今後の⾒通し
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今後の⾒通し
経営⽬標の⾒直し
中期経営計画2022の期間を通じて
スミトバント社新製品の早期拡⼤に注⼒
中⻑期的成⻑のための研究開発投資は継続(年間900億円以上)
基盤強化・体質強化により、グローバルに経営効率化を推進
‒ 北⽶事業体制の適正化、研究開発の⽣産性向上、積極的な外部連携など
2022年度の経営⽬標 2022年度の経営⽬標
2025年度の展望
(2019年4⽉公表値) (2021年5⽉修正値)
売上収益 6,000 億円 6,000 億円 約 7,500 億円
コア営業利益 1,200 億円 600 億円 約 1,200 億円
ROIC 10 % 3% ⻑期的に⽬指す姿
ROE 12 % 3% 2020年代後半に
5年平均の配当性向 20 %以上 20 %以上 ROE 10%以上
為替レート︓1ドル 110円 24
今後の⾒通し
2022年度経営⽬標の⾒直し要因
売上収益 コア営業利益
2022年度 2022年度 2022年度
経営⽬標値 経営⽬標値 経営⽬標値
(2019年4⽉ * (2021年5⽉ (2019年4⽉
公表値) ナパブカシン 北⽶ 修正値) 公表値) ナパブカシン
スミトバント社への
初期投資
2022年度
*
経営⽬標値
北⽶ (2021年5⽉
修正値)
*
⽇本、中国など
*
⽇本、中国など 売上の減少を
基盤強化策にて吸収
薬剤費抑制政策
(6,000億円) 進⾏などの影響 (6,000億円) (600億円)
(1,200億円)
(イメージ図) 25
*ナパブカシン除く
今後の⾒通し
期待する新製品の成功により⻑期的成⻑を実現する
SEP-4199
売上収益(イメージ図)
• 双極Ⅰ型障害うつ(⽶国)
DSP-7888 ALTA-2530
• 膠芽腫(⽶国)
• 閉塞性細気管⽀炎症候群(⽶国)
• 適応追加試験継続
RVT-802
SEP-363856 新製品
• ⼩児先天性無胸腺症(⽶国)
• 総合失調症(⽶国)
イメグリミン
• 適応追加試験継続
• 2型糖尿病(⽇本) rodatristat ethyl
• 肺動脈性肺⾼⾎圧症(⽶国)
他家iPS細胞由来医薬品
• パーキンソン病(⽇本)
既上市品
(レルゴリクス、ビベグロン含む)
2021 2022 2023 ・・・ 2024 2025 2026 2027 (年度)
2028
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