4503 アステラス薬 2020-01-31 12:00:00
2020年3月期 第3四半期 決算短信 [IFRS](連結) [pdf]
2020年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
2020年1月31日
上 場 会 社 名 アステラス製薬株式会社 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 4503 URL https://www.astellas.com/jp/
代 表 者 (役職名) 代表取締役社長CEO (氏名) 安川 健司
問合せ先責任者 (役職名) 広報部長 (氏名) 緒方 スティグ (TEL) 03(3244)3201
四半期報告書提出予定日 2020年2月7日 配当支払開始予定日 -
四半期決算補足説明資料作成の有無 : 有
四半期決算説明会開催の有無 : 有 ( 証券アナリスト・機関投資家・報道機関向け )
(百万円未満四捨五入)
1.2020年3月期第3四半期の連結業績(2019年4月1日~2019年12月31日)
(1)連結経営成績(累計) (%表示は対前年同四半期増減率)
税 引 前 親会社の所有者に 四半期包括利益
売上収益 営業利益 四半期利益
四半期利益 帰属する四半期利益 合計額
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期第3四半期 988,535 △1.6 237,658 13.5 239,185 12.4 190,021 △0.8 190,021 △0.8 170,377 △13.1
2019年3月期第3四半期 1,005,028 0.6 209,371 16.5 212,828 15.3 191,535 34.3 191,535 34.3 196,167 △17.3
基本的1株当たり 希薄化後1株当たり
四半期利益 四半期利益
円 銭 円 銭
2020年3月期第3四半期 100.96 100.89
2019年3月期第3四半期 98.63 98.53
(2)連結財政状態
親会社の所有者に 親会社所有者
資産合計 資本合計
帰属する持分 帰属持分比率
百万円 百万円 百万円 %
2020年3月期第3四半期 1,989,779 1,317,446 1,317,446 66.2
2019年3月期 1,897,648 1,258,396 1,258,396 66.3
2.配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2019年3月期 - 19.00 - 19.00 38.00
2020年3月期 - 20.00 -
2020年3月期(予想) 20.00 40.00
(注) 直近に公表されている配当予想からの修正の有無 :無
3.2020年3月期の連結業績予想(2019年4月1日~2020年3月31日)
(%表示は対前期増減率)
親会社の所有者に 基本的1株当たり
売上収益 営業利益 税引前利益 当期利益
帰属する当期利益 当期利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 1,256,000 △3.9 263,000 7.8 263,000 5.6 210,000 △5.5 210,000 △5.5 111.82
(注) 直近に公表されている業績予想からの修正の有無 :無
コアベースでの連結業績予想は次のとおりです。
(%表示は対前期増減率)
基本的1株当たり
売上収益 コア営業利益 コア当期利益
コア当期利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 1,256,000 △3.9 264,000 △5.2 214,000 △14.2 113.95
(注) 直近に公表されている業績予想からの修正の有無 :無
当社は、会社の経常的な収益性を示す指標としてコアベースの業績を開示しています。コアベースの業績の定義につきましては、添付資
料P.2に記載しています。
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動 : 無
(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更
① IFRSにより要求される会計方針の変更 : 有
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年3月期第3四半期 1,888,823,175株 2019年3月期 1,979,823,175株
② 期末自己株式数 2020年3月期第3四半期 23,413,674株 2019年3月期 93,986,348株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2020年3月期第3四半期 1,882,148,004株 2019年3月期第3四半期 1,941,915,014株
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意)
上記の予想及び添付資料に含まれる将来に関する記述は、本資料発表日現在において入手可能な情報及び将来の業績に影響を与える不
確実な要因に係る本資料発表日現在における仮定を前提としており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。実際の
業績等は、今後様々な要因によって大きく異なる可能性があります。なお、業績予想に関する事項は、添付資料P.9をご覧ください。
(四半期決算補足資料及び四半期決算説明会内容の入手方法)
四半期決算短信の開示とあわせて四半期決算補足資料及び四半期決算説明会資料を開示しています。
また、2020年1月31日(金)に証券アナリスト・機関投資家・報道機関向けにカンファレンス・コールを開催する予定です。このカン
ファレンス・コールの音声については、開催後速やかに当社ホームページに掲載する予定です。
アステラス製薬株式会社(4503)
2020年3月期 第3四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 ………………………………………………………………………… 2
(1)経営成績に関する説明 ………………………………………………………………………………… 2
(2)財政状態に関する説明 ………………………………………………………………………………… 7
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 …………………………………………………… 9
2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………10
(1)要約四半期連結純損益計算書 …………………………………………………………………………10
(2)要約四半期連結包括利益計算書 ………………………………………………………………………11
(3)要約四半期連結財政状態計算書 ………………………………………………………………………12
(4)要約四半期連結持分変動計算書 ………………………………………………………………………14
(5)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………………16
(6)要約四半期連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………17
(継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………17
(会計方針の変更) ……………………………………………………………………………………17
(企業結合) ……………………………………………………………………………………………18
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アステラス製薬株式会社(4503)
2020年3月期 第3四半期決算短信
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
<連結業績(コアベース(注))>
当第3四半期累計期間(2019年4月1日から12月31日)の連結業績(コアベース)は下表の通りです。
売上収益、コア営業利益、コア四半期利益はいずれも減少しました。
[連結業績(コアベース)] (単位:百万円)
前第3四半期 当第3四半期 増減額
(2019年3月期) (2020年3月期) (増減率)
△16,493
売 上 収 益 1,005,028 988,535
(△1.6%)
△6,069
売 上 原 価 227,711 221,642
(△2.7%)
販 売 費 及 び △2,208
355,784 353,575
一 般 管 理 費 (△0.6%)
+9,795
研 究 開 発 費 149,959 159,754
(+6.5%)
△11,050
無 形 資 産 償 却 費 26,487 15,437
(△41.7%)
△1,076
持分法による投資損益 △1,103 △2,179
( - )
△8,037
コ ア 営 業 利 益 243,984 235,947
(△3.3%)
△26,026
コ ア 四 半 期 利 益 217,877 191,851
(△11.9%)
基本的1株当たり △10.27
112.20 101.93
コア四半期利益(円) (△9.1%)
(注)当社は、会社の経常的な収益性を示す指標としてコアベースの業績を開示しています。当該コアベースの業績は、
フルベースの業績から当社が定める非経常的な項目を調整項目として除外したものです。調整項目には、減損損失、
有形固定資産売却損益、リストラクチャリング費用、災害による損失、訴訟等による多額の賠償又は和解費用等の
ほか、会社が除外すべきと判断する項目が含まれます。なお、フルベースの実績からコアベースの実績への調整表
は、決算補足資料に記載しています。
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アステラス製薬株式会社(4503)
2020年3月期 第3四半期決算短信
【売上収益】
売上収益は9,885億円(前年同期比1.6%減)となりました。
・ 主力製品の前立腺がん治療剤XTANDI/イクスタンジ、過活動膀胱(OAB)治療剤ベタニス/ミラベト
リック/ベットミガの売上が引き続き拡大しました。
・ 新製品のFLT3阻害剤ゾスパタが日本と米国で増加したほか、骨粗鬆症治療剤イベニティをはじめと
する日本の新製品群が伸長しました。
・ これによって、OAB治療剤ベシケア、抗がん剤タルセバの独占販売期間満了や日本における喘息治療
剤シムビコート、KMバイオロジクス社のヒト用ワクチン等の契約終了の影響等による売上の減少を
補い、米ドル及びユーロに対する円高に伴うマイナスの影響を除くと、1.4%の増収となりました。
【コア営業利益/コア四半期利益】
・ 売上総利益は、7,669億円(同1.3%減)となりました。売上原価率は、前年同期に比べ0.2ポイント
低下し、22.4%となりました。
・ 販売費及び一般管理費は、3,536億円(同0.6%減)となりました。経費の効率的な使用やリソース
配分の最適化を推進することで、XTANDIに係る米国での売上拡大に伴う共同販促費用の増加や新製
品立ち上げのために必要な投資の増加を一部吸収しました。これに加えて、第2四半期における損
失評価引当金の戻入れが一過性の費用減少要因となりました。
・ 研究開発費は、1,598億円(同6.5%増)となりました。重点後期開発品や新たな領域・技術への投
資拡充に伴う費用等が増加しました。売上収益研究開発費比率は、前年同期に比べ1.2ポイント増加
し、16.2%となりました。
・ 無形資産償却費は、154億円(同41.7%減)となりました。
以上の結果、コア営業利益は2,359億円(同3.3%減)、コア四半期利益は1,919億円(同11.9%減)
となりました。なお、為替の影響を除くと、コア営業利益は1.6%の増益となりました。
【為替の業績への影響】
当第3四半期累計期間の為替レートは、下表の通りです。これらの結果、前第3四半期累計期間の為
替レートを適用した場合と比べ、売上収益においては306億円の減少、コア営業利益においては120億円
の減少の影響がありました。
期中平均レート 前第3四半期 当第3四半期 変動
米ドル/円 111 109 2円高
ユーロ/円 129 121 8円高
期首・期末の変動 前第3四半期 当第3四半期
米ドル/円 5円安 1円高
ユーロ/円 4円高 2円高
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アステラス製薬株式会社(4503)
2020年3月期 第3四半期決算短信
<連結業績(フルベース)>
当第3四半期累計期間の連結業績(フルベース)は下表の通りです。営業利益、税引前四半期利益は
増加しましたが、四半期利益は減少しました。
フルベースの業績には、コアベースの業績で除外される「その他の収益」、「その他の費用」等が含
まれます。
当第3四半期累計期間における「その他の収益」は151億円(前年同期:131億円)となりました。為
替差益のほか、当第3四半期に有形固定資産売却益等を「その他の収益」として計上しました。「その
他の費用」は134億円(同:478億円)となりました。選択的ニューロキニン3(NK3)受容体拮抗薬
fezolinetantの開発が第Ⅲ相試験段階に入ったことに伴い、開発の進捗に応じて支払うOgeda社の旧株
主への条件付対価の公正価値が増加したため、その増加分を「その他の費用」として第1四半期に計上
しました。
[連結業績(フルベース)] (単位:百万円)
前第3四半期 当第3四半期 増減額
(2019年3月期) (2020年3月期) (増減率)
売 上 収 益 1,005,028 988,535 △16,493
(△1.6%)
営 業 利 益 209,371 237,658 +28,287
(+13.5%)
税引前四半期利益 212,828 239,185 +26,357
(+12.4%)
四 半 期 利 益 191,535 190,021 △1,514
(△0.8%)
基本的1株当たり +2.33
98.63 100.96 (+2.4%)
四半期利益(円)
四 半 期 包 括 利 益 196,167 170,377 △25,789
(△13.1%)
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アステラス製薬株式会社(4503)
2020年3月期 第3四半期決算短信
【主要製品の売上】
(単位:億円)
前第3四半期 当第3四半期
増減率
(2019年3月期) (2020年3月期)
XTANDI/イクスタンジ 2,534 2,979 +17.6%
ゾスパタ 6 98 -
ベタニス/ミラベトリック
1,099 1,210 +10.1%
/ベットミガ
ベシケア 744 362 △51.4%
プログラフ* 1,500 1,462 △2.5%
*プログラフ:アドバグラフ、グラセプター、アスタグラフXL を含む
◇ XTANDI/イクスタンジ
・ 売上は2,979億円(前年同期比17.6%増)となりました。日本、米国、エスタブリッシュドマーケッ
ト*1、グレーターチャイナ*2及びインターナショナル*3の全ての地域で売上が拡大しました。
◇ ゾスパタ
・ 日本、米国に加え、当第3四半期において欧州で発売しました。売上は98億円となりました。
◇ 泌尿器OAB製品
・ ベタニス/ミラベトリック/ベットミガの売上は1,210億円(同10.1%増)となりました。全ての地
域で売上が増加しました。また、ベシケアの売上は、米国及び欧州において独占販売期間満了に伴
う後発医薬品発売の影響を受け、362億円(同51.4%減)となりました。
◇ プログラフ
・ 売上は1,462億円(同2.5%減)となりました。グレーターチャイナ、インターナショナルで伸長し
ましたが、日本、米国、エスタブリッシュドマーケットの売上が減少しました。
◇ その他の主要製品・新製品の状況
・ 日本では、糖尿病治療剤スーグラとスージャヌ配合錠、慢性便秘症治療剤リンゼス、イベニティ等
の新製品群の売上が引き続き拡大しました。また、当第3四半期において腎性貧血治療剤エベレン
ゾを発売しました。
・ 米国では、アゾール系抗真菌剤クレセンバの売上が拡大しました。また、当第3四半期において
Seattle Genetics社と共同開発を進めている尿路上皮がん治療剤PADCEVが発売されました。
*1 エスタブリッシュドマーケット:欧州、カナダ、オーストラリア
*2 グレーターチャイナ:中国、香港、台湾
*3 インターナショナル:ロシア、中南米、中東、アフリカ、東南アジア、南アジア、韓国、輸出売上
等
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アステラス製薬株式会社(4503)
2020年3月期 第3四半期決算短信
【地域別売上収益の状況】
地域別の売上収益は下表の通りです。米国、インターナショナルは増加、日本、エスタブリッシュド
マーケット及びグレーターチャイナは減少しました。
エスタブリッシュドマーケット、グレーターチャイナは為替の影響を受けて減少しましたが、その影
響を除くと増加しました。
(単位:億円)
前第3四半期 当第3四半期
増減率
(2019年3月期) (2020年3月期)
日本 2,919 2,762 △5.4%
米国 3,212 3,319 +3.3%
エスタブリッシュド
2,289 2,180 △4.8%
マーケット
グレーターチャイナ 451 444 △1.5%
インターナショナル 946 1,028 +8.7%
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アステラス製薬株式会社(4503)
2020年3月期 第3四半期決算短信
(2)財政状態に関する説明
①資産、資本及び負債の状況
当第3四半期末(2019年12月31日時点)の連結財政状態計算書の概要及び前期末からの主な変動は以
下の通りです。
【資産】
当第3四半期末における総資産は1兆9,898億円(前期末比921億円増)となりました。
<非流動資産>当第3四半期末:1兆1,556億円(同1,151億円増)
・ のれんは2,269億円(同11億円増)、無形資産は4,554億円(同257億円増)となりました。
・ IFRS第16号「リース」の適用により、当期首に使用権資産を831億円追加で認識したことに伴い、有
形固定資産は2,609億円(同874億円増)となりました。
・ 2019年12月に米国のXyphos社を買収したことに伴い、無形資産、のれんが増加しました。
<流動資産>当第3四半期末:8,341億円(同230億円減)
・ 現金及び現金同等物は2,776億円(同335億円減)となりました。
【資本】
資本合計は、1兆3,174億円(同590億円増)となり、親会社所有者帰属持分比率は66.2%となりまし
た。
・ 四半期利益1,900億円を計上した一方で、剰余金の配当735億円を実施しました。
・ なお、2019年5月に自己株式の消却1,596億円(9,100万株)を実施しました。
【負債】
負債合計は、6,723億円(同331億円増)となりました。
<非流動負債>当第3四半期末:2,063億円(同647億円増)
・ IFRS第16号「リース」の適用により、当期首にリース負債を755億円追加で認識したことに伴い、そ
の他の金融負債は1,258億円(同729億円増)となりました。
<流動負債>当第3四半期末:4,661億円(同316億円減)
・ IFRS第16号「リース」の適用により、当期首にリース負債を169億円追加で認識したことに伴い、そ
の他の金融負債は335億円(同194億円増)となりました。
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アステラス製薬株式会社(4503)
2020年3月期 第3四半期決算短信
②キャッシュ・フローの状況
【営業活動によるキャッシュ・フロー】
当第3四半期累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、1,703億円(前年同期比334億円減)
となりました。
【投資活動によるキャッシュ・フロー】
当第3四半期累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは、△744億円(同459億円支出増)とな
りました。
【財務活動によるキャッシュ・フロー】
当第3四半期累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは、△1,252億円(同481億円支出減)と
なりました。
・ 配当金の支払額は735億円(同15億円増)となりました。
以上の結果、当第3四半期末における現金及び現金同等物の残高は、2,776億円(前期末比335億円減)
となりました。
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アステラス製薬株式会社(4503)
2020年3月期 第3四半期決算短信
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
当期(2020年3月期)の通期連結業績予想は下表の通りです。2019年10月に公表した業績予想を据え
置き、修正していません。
[通期連結業績予想(コアベース)] (単位:百万円)
2019年3月期 2020年3月期 増減額
通期実績 通期予想 (増減率)
△50,348
売 上 収 益 1,306,348 1,256,000
(△3.9%)
+7,318
研 究 開 発 費 208,682 216,000
(+3.5%)
△14,514
コ ア 営 業 利 益 278,514 264,000
(△5.2%)
△35,343
コ ア 当 期 利 益 249,343 214,000
(△14.2%)
基本的1株当たり △15.12
129.07 113.95
コア当期利益(円) (△11.7%)
[通期連結業績予想(フルベース)] (単位:百万円)
2019年3月期 2020年3月期 増減額
通期実績 通期予想 (増減率)
△50,348
売 上 収 益 1,306,348 1,256,000
(△3.9%)
+19,088
営 業 利 益 243,912 263,000
(+7.8%)
+14,033
税 引 前 利 益 248,967 263,000
(+5.6%)
△12,265
当 期 利 益 222,265 210,000
(△5.5%)
基本的1株当たり △3.23
115.05 111.82
当 期 利 益 ( 円 ) (△2.8%)
[通期の想定為替レート]
2020年3月期(想定):108円/米ドル、120円/ユーロ
(第3四半期以降の想定為替レート:108円/米ドル、118円/ユーロ)
2019年3月期(実績):111円/米ドル、128円/ユーロ
(注)基本的1株当たりコア当期利益及び基本的1株当たり当期利益の予想は、2019年11月1日から
12月31日までに実施した自己株式の取得を反映しています。
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アステラス製薬株式会社(4503)
2020年3月期 第3四半期決算短信
2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)要約四半期連結純損益計算書
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2018年12月31日) 至 2019年12月31日)
売上収益 1,005,028 988,535
売上原価 △227,711 △221,642
売上総利益 777,317 766,893
販売費及び一般管理費 △355,784 △353,575
研究開発費 △149,959 △159,754
無形資産償却費 △26,487 △15,437
持分法による投資損益 △1,103 △2,179
その他の収益 13,140 15,079
その他の費用 △47,754 △13,368
営業利益 209,371 237,658
金融収益 4,356 3,831
金融費用 △898 △2,304
税引前四半期利益 212,828 239,185
法人所得税費用 △21,293 △49,164
四半期利益 191,535 190,021
四半期利益の帰属
親会社の所有者 191,535 190,021
1株当たり四半期利益
基本的1株当たり四半期利益(円) 98.63 100.96
希薄化後1株当たり四半期利益(円) 98.53 100.89
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アステラス製薬株式会社(4503)
2020年3月期 第3四半期決算短信
(2)要約四半期連結包括利益計算書
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2018年12月31日) 至 2019年12月31日)
四半期利益 191,535 190,021
その他の包括利益
純損益に振り替えられることのない項目
その他の包括利益を通じて公正価値で
734 △4,546
測定する金融資産
確定給付制度の再測定 △1,034 696
小計 △300 △3,851
純損益に振り替えられる可能性のある項目
在外営業活動体の外貨換算差額 4,932 △15,793
小計 4,932 △15,793
その他の包括利益 4,632 △19,644
四半期包括利益合計 196,167 170,377
四半期包括利益の帰属
親会社の所有者 196,167 170,377
11
アステラス製薬株式会社(4503)
2020年3月期 第3四半期決算短信
(3)要約四半期連結財政状態計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2019年3月31日) (2019年12月31日)
資産
非流動資産
有形固定資産 173,483 260,902
のれん 225,864 226,924
無形資産 429,707 455,406
売上債権及びその他の債権 25,248 33,404
持分法で会計処理されている投資 3,653 3,625
繰延税金資産 92,958 84,942
その他の金融資産 81,457 81,462
その他の非流動資産 8,121 8,964
非流動資産合計 1,040,489 1,155,629
流動資産
棚卸資産 151,511 149,276
売上債権及びその他の債権 342,628 366,940
未収法人所得税 20,113 16,757
その他の金融資産 2,607 4,538
その他の流動資産 25,080 19,037
現金及び現金同等物 311,074 277,602
小計 853,012 834,150
売却目的で保有する資産 4,147 -
流動資産合計 857,159 834,150
資産合計 1,897,648 1,989,779
12
アステラス製薬株式会社(4503)
2020年3月期 第3四半期決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2019年3月31日) (2019年12月31日)
資本及び負債
資本
資本金 103,001 103,001
資本剰余金 177,301 177,256
自己株式 △164,629 △42,410
利益剰余金 991,957 949,853
その他の資本の構成要素 150,767 129,746
親会社の所有者に帰属する持分合計 1,258,396 1,317,446
資本合計 1,258,396 1,317,446
負債
非流動負債
仕入債務及びその他の債務 1,572 3,153
繰延税金負債 5,175 5,094
退職給付に係る負債 40,163 40,228
引当金 5,416 3,094
その他の金融負債 52,882 125,796
その他の非流動負債 36,379 28,910
非流動負債合計 141,587 206,276
流動負債
仕入債務及びその他の債務 185,280 139,856
未払法人所得税 17,587 27,510
引当金 22,843 11,816
その他の金融負債 14,136 33,509
その他の流動負債 255,913 253,367
小計 495,759 466,058
売却目的で保有する資産に直接関連する負債 1,906 -
流動負債合計 497,665 466,058
負債合計 639,252 672,333
資本及び負債合計 1,897,648 1,989,779
13
アステラス製薬株式会社(4503)
2020年3月期 第3四半期決算短信
(4)要約四半期連結持分変動計算書
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
その他の資本の構成要素
資本金 資本剰余金 自己株式 利益剰余金 在外営業
新株予約権 活動体の
外貨換算差額
2018年4月1日残高 103,001 177,219 △135,951 976,076 1,477 128,179
会計方針の変更による累積的影響額 - - - - - -
会計方針の変更を反映した
103,001 177,219 △135,951 976,076 1,477 128,179
2018年4月1日残高
四半期包括利益
四半期利益 - - - 191,535 - -
その他の包括利益 - - - - - 4,932
四半期包括利益合計 - - - 191,535 - 4,932
所有者との取引額
自己株式の取得 - - △100,440 - - -
自己株式の処分 - △281 1,247 △645 △320 -
自己株式の消却 - - 130,419 △130,419 - -
配当金 - - - △72,066 - -
株式報酬取引 - 258 - - - -
振替 - - - △1,416 - -
所有者との取引額合計 - △23 31,226 △204,546 △320 -
2018年12月31日残高 103,001 177,195 △104,725 963,065 1,157 133,111
2019年4月1日残高 103,001 177,301 △164,629 991,957 1,127 125,656
四半期包括利益
四半期利益 - - - 190,021 - -
その他の包括利益 - - - - - △15,793
四半期包括利益合計 - - - 190,021 - △15,793
所有者との取引額
自己株式の取得 - - △38,056 - - -
自己株式の処分 - △313 694 △256 △124 -
自己株式の消却 - - 159,581 △159,581 - -
配当金 - - - △73,539 - -
株式報酬取引 - 268 - - - -
振替 - - - 1,253 - -
所有者との取引額合計 - △45 122,219 △232,124 △124 -
2019年12月31日残高 103,001 177,256 △42,410 949,853 1,002 109,864
14
アステラス製薬株式会社(4503)
2020年3月期 第3四半期決算短信
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
その他の資本の構成要素
その他の包括
売却可能 資本合計
利益を通じて 合計
金融資産の 確定給付制度
公正価値で 合計
公正価値の の再測定
測定する
変動
金融資産
2018年4月1日残高 18,289 - - 147,945 1,268,289 1,268,289
会計方針の変更による累積的影響額 △18,289 18,289 - - - -
会計方針の変更を反映した
- 18,289 - 147,945 1,268,289 1,268,289
2018年4月1日残高
四半期包括利益
四半期利益 - - - - 191,535 191,535
その他の包括利益 - 734 △1,034 4,632 4,632 4,632
四半期包括利益合計 - 734 △1,034 4,632 196,167 196,167
所有者との取引額
自己株式の取得 - - - - △100,440 △100,440
自己株式の処分 - - - △320 1 1
自己株式の消却 - - - - - -
配当金 - - - - △72,066 △72,066
株式報酬取引 - - - - 258 258
振替 - 382 1,034 1,416 - -
所有者との取引額合計 - 382 1,034 1,096 △172,247 △172,247
2018年12月31日残高 - 19,405 - 153,673 1,292,209 1,292,209
2019年4月1日残高 - 23,984 - 150,767 1,258,396 1,258,396
四半期包括利益
四半期利益 - - - - 190,021 190,021
その他の包括利益 - △4,546 696 △19,644 △19,644 △19,644
四半期包括利益合計 - △4,546 696 △19,644 170,377 170,377
所有者との取引額
自己株式の取得 - - - - △38,056 △38,056
自己株式の処分 - - - △124 0 0
自己株式の消却 - - - - - -
配当金 - - - - △73,539 △73,539
株式報酬取引 - - - - 268 268
振替 - △557 △696 △1,253 - -
所有者との取引額合計 - △557 △696 △1,377 △111,327 △111,327
2019年12月31日残高 - 18,880 - 129,746 1,317,446 1,317,446
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アステラス製薬株式会社(4503)
2020年3月期 第3四半期決算短信
(5)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2018年12月31日) 至 2019年12月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前四半期利益 212,828 239,185
減価償却費及び無形資産償却費 47,756 48,295
減損損失(又は戻入れ) 11,356 83
金融収益及び金融費用 △3,457 △1,527
棚卸資産の増減額 1,999 △988
売上債権及びその他の債権の増減額 △26,946 △29,435
仕入債務及びその他の債務の増減額 44,619 △42,678
その他 △29,342 △12,124
小計 258,812 200,810
法人所得税の支払額 △55,131 △30,520
営業活動によるキャッシュ・フロー 203,681 170,290
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得による支出 △14,542 △31,082
有形固定資産の売却による収入 16,656 6,811
無形資産の取得による支出 △19,946 △25,496
子会社の取得による支出 △19,290 △12,913
利息及び配当金の受取額 2,016 1,887
その他 6,646 △13,593
投資活動によるキャッシュ・フロー △28,461 △74,386
財務活動によるキャッシュ・フロー
自己株式の取得による支出 △100,440 △38,056
親会社の所有者への配当金の支払額 △72,066 △73,539
リース負債の返済による支出 - △12,637
その他 △833 △999
財務活動によるキャッシュ・フロー △173,340 △125,232
現金及び現金同等物の為替変動による影響 △478 △4,143
売却目的で保有する資産への振替に伴う減少額 △1,837 -
現金及び現金同等物の増減額 △435 △33,472
現金及び現金同等物の期首残高 331,731 311,074
現金及び現金同等物の四半期末残高 331,296 277,602
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アステラス製薬株式会社(4503)
2020年3月期 第3四半期決算短信
(6)要約四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(会計方針の変更)
本要約四半期連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、以下を除き、前連結会計年度の連結財務諸表におい
て適用した会計方針と同一です。
なお、当第3四半期連結累計期間の法人所得税費用は、見積年次実効税率を基に算定しています。
当社グループは、第1四半期連結会計期間から、以下の基準を適用しています。
IFRS 新設・改訂の概要
IFRS第16号 リース リースに関する会計処理の改訂
IFRS第16号の適用にあたり、契約がリース又はリースを含んだものであるかどうかを適用開始日現在で見直さない実
務上の便法を適用しています。また、経過措置として認められている累積的影響を適用開始日に認識する方法を採用し
ています。
当社グループは、契約時に契約がリース又はリースを含んだものであるかどうかを、契約の実質に基づき判断してい
ます。リース期間は、解約不能期間に延長するオプションと解約するオプションを加えて決定していますが、適用開始
日においては、事後的判断も使用しています。特性が合理的に類似したリースのポートフォリオには単一の割引率を使
用しています。短期リース及び原資産が少額であるリースについては、使用権資産とリース負債を認識せず、当該リー
スに関連したリース料をリース期間にわたり費用として認識する場合があります。
① 使用権資産
使用権資産は、リース開始日時点のリース負債の当初測定額に、発生した当初直接コスト等を調整した取得原価
で測定しています。
開始日後は、使用権資産の耐用年数又はリース期間のいずれか短い方の期間にわたり、定額法で減価償却してい
ます。
② リース負債
リース負債は、リース開始日時点で支払われていないリース料をリースの計算利子率を用いて割り引いた現在価
値で当初測定しています。リースの計算利子率を容易に算定できない場合には、追加借入利子率を使用しています。
開始日後は、リース負債に係る金利を反映するように帳簿価額を増額し、支払われたリース料を反映するように
帳簿価額を減額し、リース負債の見直しやリースの条件変更等に伴って必要に応じて再測定しています。
IFRS第16号の適用により、要約四半期連結財政状態計算書において、適用開始日に使用権資産として「有形固定資
産」を83,061百万円、リース負債として非流動負債及び流動負債の「その他の金融負債」をそれぞれ75,455百万円、
16,859百万円追加で認識しています。その他の資産及び負債への重要な影響はありません。利益剰余金期首残高への
影響はありません。要約四半期連結純損益計算書への重要な影響はありません。要約四半期連結キャッシュ・フロー
計算書において、従来、営業活動によるキャッシュ・フローに分類していたリース料を、主に、財務活動によるキャ
ッシュ・フローとして分類しています。
17
アステラス製薬株式会社(4503)
2020年3月期 第3四半期決算短信
(企業結合)
当第3四半期連結累計期間(自 2019年4月1日 至 2019年12月31日)
Xyphos Biosciences, Inc.の取得
(1)企業結合の概要
① 被取得企業の名称及びその事業の内容
被取得企業の名称:Xyphos Biosciences, Inc. (以下、Xyphos社)
事業の内容:がん免疫治療技術を活用した医薬品の研究開発
② 取得日
米国太平洋時間 2019年12月26日
③ 取得した議決権付資本持分の割合
100%
④ 被取得企業の支配の獲得方法
契約一時金及びマイルストンを支払対価とする株式取得
⑤ 企業結合を行った主な理由
Xyphos社は、2017年に設立されたバイオテクノロジー企業であり、細胞療法に関する独自の技術プラットフォー
ムであるACCEL™ (Advanced Cellular Control through Engineered Ligands)と、がん免疫の分野をリードする
優秀な人材を有しています。
本買収により獲得した同技術プラットフォームを、これまで培ってきた再生・細胞医療のケイパビリティと組み
合わせることにより、がん免疫における次世代高機能細胞の創製が可能となり、技術価値を最大化することができ
ると確信しています。
(2)取得日現在における取得資産、引受負債及び支払対価の公正価値
金額(単位:百万円)
無形資産 17,659
現金及び現金同等物 27
その他の資産 367
繰延税金負債 △3,443
その他の負債 △2,578
取得資産及び引受負債の公正価値(純額) 12,033
のれん 3,798
合計 15,831
現金 9,571
条件付対価 6,259
支払対価の公正価値の合計 15,831
上記のうち、一部の金額については取得対価の配分が完了していないため、現時点で入手可能な合理的情報に基
づき算定された暫定的な公正価値となっています。
なお、のれんの主な内容は、個別に認識要件を満たさない、取得から生じることが期待される既存事業とのシナ
ジー効果及び超過収益力です。
(3)条件付対価
条件付対価は、開発の進捗に応じて支払うマイルストンであり、最大で545百万米ドル(59,710百万円)を支払
う可能性があります。
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アステラス製薬株式会社(4503)
2020年3月期 第3四半期決算短信
(4)キャッシュ・フロー情報
金額(単位:百万円)
支払対価の公正価値の合計 15,831
支払対価に含まれる条件付対価の公正価値 △6,259
未払の契約一時金 △1,581
被取得企業が保有する現金及び現金同等物 △27
子会社の取得による支出 7,964
(5)取得関連費用
金額的重要性が低いため、記載を省略しています。
(6)要約四半期連結純損益計算書に与える影響
① 当第3四半期連結累計期間の要約四半期連結純損益計算書で認識されている取得日以降の被取得企業の税引前四半
期利益
金額的重要性が低いため、記載を省略しています。
② 企業結合が期首に実施されたと仮定した場合の当第3四半期連結累計期間の要約四半期連結純損益計算書の税引前
四半期利益に与える影響額
金額的重要性が低いため、記載を省略しています。
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