4502 武田薬 2021-02-04 15:00:00
2021年3月期 第3四半期決算短信[IFRS](連結) [pdf]

                   2021年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
                              四半期決算短信
                                                          2021年2月4日
上 場 会 社 名 武田薬品工業株式会社                    上場取引所                東・名・札・福
コ ー ド 番 号 4502                URL http://www.takeda.com/jp
代   表   者
        (役職名) 代表取締役社長CEO     (氏名) クリストフ ウェバー
               グローバルファイナンスIR         クリストファー
問合せ先責任者 (役職名)                (氏名)                     (TEL) (03)3278-2306
               グローバルヘッド              オライリー
四半期報告書提出予定日    2021年2月12日  配当支払開始予定日               -
四半期決算補足説明資料作成の有無     :有
四半期決算説明会開催の有無        :有
 
                                                                                                        (百万円未満四捨五入)
1.2021年3月期第3四半期の連結業績(2020年4月1日~2020年12月31日)
(1)連結経営成績(累計)                          (%表示は、 対前年同四半期増減率)
                                                                                                   親会社の所有者に             四半期包括
                       売上収益                営業利益              税引前利益              四半期利益              帰属する四半期利益            利益合計額
                       百万円        %        百万円          %    百万円           %    百万円           %     百万円          %       百万円              %
2021年3月期第3四半期 2,427,538 △3.6 358,729 120.7 235,357 320.2 179,027 319.0 178,907 320.8 169,450                                              -
2020年3月期第3四半期 2,519,486 82.6 162,544 △42.9 56,008 △73.1 42,728 △74.0 42,517 △74.1 △44,081                                                 -
 


                      基本的1株当たり                 希薄化後1株当たり
                                                                               Core営業利益              Core EPS
                       四半期利益                     四半期利益
                                       円   銭                       円   銭          億円           %                  円
2021年3月期第3四半期                         114.57                      113.72        7,806 △1.5                       333
2020年3月期第3四半期
 
                                       27.31                       27.19        7,922 129.9                      360
(2)連結財政状態
                                                                   親会社の所有者に                  親会社所有者              1株当たり親会社
                        資産合計                   資本合計
                                                                    帰属する持分                   帰属持分比率              所有者帰属持分
                                  百万円                       百万円                  百万円                         %                   円 銭
2021年3月期第3四半期             12,286,137                4,639,428               4,635,353                     37.7               2,965.00
2020年3月期
 
                          12,821,094                4,727,486               4,723,483                     36.8               3,032.22

2.配当の状況
                                                         年間配当金

                    第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末                                        期末                 合計
                              円   銭            円 銭                 円   銭          円      銭            円   銭
    2020年3月期                      -            90.00                   -          90.00              180.00
    2021年3月期                      -            90.00                   -
    2021年3月期(予想)                                                                  90.00              180.00
(注) 直近に公表されている配当予想からの修正の有無                         :無


3.2021年3月期の連結業績予想(2020年4月1日~2021年3月31日)
                                                                                                    (%表示は、 対前期増減率)
                                                                                  親会社の所有者に                    基本的1株当
                売上収益          Core営業利益                  営業利益               税引前利益 帰属する当期利益                     たり当期利益
                                                                                                                               Core EPS

                百万円      %        百万円          %        百万円        %        百万円 %   百万円  %                             円 銭             円
    通    期   3,200,000 △2.8   984,000       2.3     434,000 332.2      258,000       -       180,500 308.0        115.56             420
(注) 直近に公表されている業績予想からの修正の有無                         :有

    2020年度マネジメントガイダンス
     実質的な売上収益の成長                一桁台前半
     実質的なCore 営業利益の成長           一桁台後半
     実質的なCore 営業利益率             30%台前半
     実質的なCore EPSの成長            10%台前半
    (注) 「実質的な成長」については6ページをご参照ください。
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動                                    :無
            (連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)
 

 

(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更
  ① IFRSにより要求される会計方針の変更                                       :無
        ②    ①以外の会計方針の変更                                      :無
        ③    会計上の見積りの変更                                       :無
 

 

(3)発行済株式数(普通株式)
  ① 期末発行済株式数(自己株式を含む)                           2021年3月期3Q   1,576,387,908株     2020年3月期     1,576,373,908株

        ②    期末自己株式数                            2021年3月期3Q        13,032,676株   2020年3月期       18,608,312株

        ③    期中平均株式数(四半期累計)                     2021年3月期3Q   1,561,600,324株     2020年3月期3Q   1,557,038,034株
 



    ※       四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です

    ※       業績予想の適切な利用に関する説明、 その他特記事項

        ・当社は、 国際会計基準(IFRS)を適用し、 IFRSに準拠して開示しております。
        ・本資料に記載の「業績予想」は、 現時点で入手可能な情報と前提条件に基づく見込みであり、 その実現を約
         束する趣旨ではございません。実際の業績は事業環境の変化や為替変動など様々な要因により変動し、 異な
         る結果を招きうる不確実性を含んでいます。業績予想を修正すべき重大な要因が発生した場合には、 速やか
         にご報告いたします。
        ・「業績予想」の内容については、 添付資料10ページの「1.当四半期決算に関する定性的情報 (3)連結
         業績予想などの将来予測情報に関する説明」をご参照下さい。
        ・DATABOOK等の決算補足説明資料やカンファレンスコール(2/4(木)開催)におけるプレゼンテーション資料
         およびその音声については、 速やかに当社のホームページに掲載致します。

        (当社ホームページ)
         https://www.takeda.com/jp/investors/financial-results/
     
                              武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第3四半期決算短信


○添付資料の目次
 
 
    1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………2

    (1)経営成績に関する説明 ………………………………………………………………………………2

    (2)財政状態に関する説明 ………………………………………………………………………………8

    (3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 …………………………………………………10

    (4)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大による影響と当社の取り組み …………………13

    2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………16

    (1)要約四半期連結純損益計算書 ………………………………………………………………………16

    (2)要約四半期連結包括利益計算書 ……………………………………………………………………17

    (3)要約四半期連結財政状態計算書 ……………………………………………………………………18

    (4)要約四半期連結持分変動計算書 ……………………………………………………………………20

    (5)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………22

    (6)要約四半期連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………24


     【補足資料】

     1 2020年度第3四半期 財務ベース売上収益から実質的な売上収益の調整

     2 2020年度第3四半期 財務ベースからCore/Underlying Coreへの調整表

     3 2019年度第3四半期 財務ベースからCore/Underlying Coreへの調整表




                               - 1 -
                             武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第3四半期決算短信


1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
 ①     当期(2020年4-12月期)における業績の概要
 当期の連結業績は、以下のとおりとなりました。
                                                                 (単位:億円)

                                  前年同期         当期         対前年同期

売上収益                                  25,195    24,275   △919       △3.6%
売上原価                               △8,416      △7,409    1,007     △12.0%
販売費及び一般管理費                         △7,117      △6,413      704      △9.9%
研究開発費                              △3,531      △3,425      105      △3.0%
製品に係る無形資産償却費及び減損損失                 △3,291      △3,076      216      △6.6%
その他の営業収益                              298       1,185      887      297.8%
その他の営業費用                           △1,513      △1,551     △38         2.5%
営業利益                                   1,625     3,587   1,962      120.7%
金融収益                                  325         580      255       78.5%
金融費用                               △1,240      △1,734    △494        39.9%
持分法による投資損益                          △151         △80        71     △46.9%
税引前四半期利益                              560       2,354    1,793      320.2%
法人所得税費用                             △133        △563     △431       324.2%
四半期利益                                 427       1,790    1,363      319.0%


 〔売上収益〕
 売上収益は、前年同期から919億円減収(△3.6%)の24,275億円となりました。前年同期の実勢為替レートを当期
 に適用することにより算出した為替影響を除くと、売上収益は△1.0%の減収となりました。


 当社の主要な疾患領域のうち、消化器系疾患、血漿由来の免疫疾患治療およびオンコロジー(がん)は増収となり
 ました。しかしながら、これら疾患領域における増収は、希少疾患における競争の激化や後発品の浸透による影響、
 および製品ポートフォリオ全般に亘った為替変動による減収影響を受けて相殺されました。当期における新型コロ
 ナウイルス感染症(COVID-19)のグローバルな流行拡大に伴う売上収益に対する全体的な影響は、複数の要因が相
 殺し合い、重要性のあるものではありませんでした。ニューロサイエンス(神経精神疾患)といった一部の疾患領
 域において、外出制限期間中に患者さんの医療機関訪問の頻度が減少する等のマイナス影響が見られました。この
 動向は、特に最近の数ヶ月、世界各所で著しいCOVID-19の流行拡大が起きていることもあり、当期を通じて変動し
 てきました。これらのマイナス影響は、服薬の利便性の高い特定の製品の需要拡大が流行拡大の初期に見られる等、
 処方動向によるプラス影響により一部相殺されております。


 当社の主要な疾患領域以外の売上収益は、主に前年度に完了した複数の事業売却による減収影響、および高尿酸血
 症治療剤「ユーロリック」や痛風治療剤「コルクリス」等の特許満了製品の減収影響を受け、1,104億円の減収(△
 19.9%)となりました。


 各疾患領域における売上収益の前年同期からの増減は、主に以下の製品によるものです。

 ・消化器系疾患
 消化器系疾患領域の売上収益は、前年同期から556億円増収(+10.4%)の5,888億円となりました。当社のトップ
 製品である潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤「エンティビオ」(国内製品名:「エンタイビオ」)の売上が伸長し、
 前年同期から558億円増収(+21.2%)の3,193億円となり、売上成長を牽引しました。「エンティビオ」は、長期
 の寛解維持と安全性を示す唯一の腸管選択的な炎症性腸疾患(IBD)治療剤であり、米国およびヨーロッパで成長し
 ているIBDの生物学的製剤市場で患者シェアを拡大しました。米国内の売上は、前年同期から347億円増収(+18.8
 %)の2,192億円となり、欧州およびカナダにおける売上は、前年同期から163億円増収(+25.4%)の805億円とな
 りました。日本においては、主に潰瘍性大腸炎に対する効能により売上が伸長しました。酸関連疾患治療剤「タケ
 キャブ」も、逆流性食道炎や低用量アスピリン投与時における胃潰瘍・十二指腸潰瘍の再発抑制等の効能を中心と



                              - 2 -
                                         武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第3四半期決算短信


して、日本において新規処方が拡大し、売上は85億円増収(+15.2%)の641億円となりました。慢性特発性便秘症
治療剤「RESOLOR / MOTEGRITY」は、米国市場への浸透がさらに進んだことにより、売上は39億円増収(+82.6%)
の85億円となりました。短腸症候群治療剤「GATTEX / REVESTIVE」は、主に成人患者の平均治療期間が伸長したこ
とにより、売上は32億円増収(+6.8%)の501億円となりました。「エンティビオ」、「タケキャブ」、「RESOLOR
/ MOTEGRITY」および「GATTEX / REVESTIVE」の売上成長により、特許満了製品である消化性潰瘍治療剤「パントプ
ラゾール」(60億円の減収)や、逆流性食道炎治療剤「デクスラント」(46億円の減収)および慢性便秘症治療剤
「アミティーザ」(33億円の減収)等、主に競争の激化および円高の影響を受けたその他製品の減収を吸収しまし
た。


・希少疾患
希少疾患領域の売上収益は、前年同期から388億円減収(△8.0%)の4,467億円となりました。希少血液疾患領域の
売上収益は、406億円減収(△15.7%)の2,186億円となりました。「アドベイト」は、260億円減収(△21.1%)の
971億円となり、「アディノベイト」は、10億円減収(△2.3%)の438億円となりました。これは主に米国の血友病A
のインヒビター非保有市場における競争の激化によるものです。「ファイバ」の売上は、主に欧州において、イン
ヒビター保有市場の出血予防セグメントにおける競争圧力が高まったことにより、54億円減収(△13.5%)の342億
円となりました。また、希少代謝性疾患領域の売上収益は、105億円減収(△7.9%)の1,218億円となりました。こ
れは主に、副甲状腺機能低下症治療剤「NATPARA」を2019年9月に米国において回収したことにより、同製品の売上
が105億円減収(△80.8%)の25億円となったことに起因します。遺伝性血管性浮腫領域の売上収益は、124億円増
収(+13.1%)の1,064億円となりました。これは、「TAKHZYRO」の新規患者獲得により、同剤の売上が、170億円
増収(+34.9%)の659億円となったことによります。なお、「フィラジル」は、後発品参入と「TAKHZYRO」への切
り替え影響により、26億円減収(△11.5%)の201億円となり、「CINRYZE」は、主に「TAKHZYRO」への切り替え影響
により、16億円減収(△8.7%)の173億円となりました。


・血漿由来の免疫疾患治療
血漿由来の免疫疾患治療領域の売上収益は、前年同期から165億円増収(+5.6%)の3,130億円となりました。免疫
グロブリン製剤の売上合計は、強い需要と供給能力の拡大により、227億円増収(+10.1%)の2,480億円となりま
し た 。 特 に、 原 発 性 免 疫 不 全 症 ( PID ) と 多 巣 性 運 動 ニ ュ ー ロ パ チ ー ( MMN ) の 治 療 に 用 い ら れ る 静 注 製 剤
「GAMMAGARD LIQUID」は、これら疾患に対する米国における標準治療剤としてのポジションを引き続き強固なもの
にしました。皮下注製剤である「CUVITRU」も2桁台の増収率となりました。また、主に血液量減少症と低アルブミ
ン血症の治療に用いられる「ALBUMIN GLASS」と「FLEXBUMIN」を含むアルブミン製剤の売上合計は前年同期から61
億円減収(△12.3%)の436億円となりました。これは、前年度上期の中国において、さらにその前の年度からの期
ずれによる供給量の増加があり売上が大きくなったこと、および当第3四半期において「ALBUMIN GLASS」のバッチ
の一時的な出荷中断があったこと等によります。


・オンコロジー
オンコロジー(がん)領域の売上収益は、前年同期から5億円増収(+0.2%)の3,185億円となりました。多発性
骨髄腫治療剤「ニンラーロ」の売上は、服薬の利便性が高い経口投与の製品特性もあり、特に米国と中国での好調
な業績が成長に寄与し、前年同期から98億円増収(+16.9%)の679億円となりました。「ニンラーロ」は週一回経
口投与のカプセル剤であり、医療機関での点滴や注射を必要としないため、COVID-19拡大下において当期の最初の
数ヶ月患者さんの通院負担を軽減することができました。また、悪性リンパ腫治療剤「アドセトリス」の売上は、
近年、とりわけ2019年末において複数の効能追加を取得した日本において特に伸長し、前年同期から49億円増収
(+12.5%)の444億円となりました。白血病治療剤「アイクルシグ」の売上は、米国における新たなオムニチャネ
ル販促アプローチおよび米国外における地理的拡大により、前年同期から34億円増収(+15.0%)の263億円となり
ました。非小細胞肺がん治療剤「アルンブリグ」の売上は、引き続き欧州および新興諸国での上市があったことに
より、前年同期から14億円増収(+26.4%)の65億円となりました。これら製品の売上成長は、特許満了製品の売
上減少によって相殺されました。多発性骨髄腫治療剤「ベルケイド」の売上は、前年同期から149億円減収(△16.4
%)の759億円となり、うち、米国外の売上にかかるロイヤルティ収益は、2019年の欧州および中国における後発品
の参入により、前年同期から47億円の大幅な減収(△55.6%)の37億円となりました。米国内の売上は、COVID-19



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に関連する懸念から患者さんが受診を控え、第一選択薬としての新規処方患者数が減少したこと、および2020年5
月初めに競合他社の皮下注射製剤が米国において上市されたことから、前年同期から102億円減収(△12.4%)の
722億円となりました。子宮内膜症・子宮筋腫・閉経前乳がん・前立腺がん等の治療に用いられる特許満了製品の
「リュープロレリン」は、前年同期から74億円減収(△9.0%)の753億円となりました。これは、規制当局による
査察を受けて、是正措置の一環である当社の品質基準遵守の取り組みを拡大して実施した日本の製造拠点における
生産停止に関連しております。


・ニューロサイエンス
ニューロサイエンス(神経精神疾患)領域の売上収益は、前年同期から154億円減収(△4.7%)の3,151億円となり
ました。減収影響の一部は、アルツハイマー病治療剤「レミニール」の後発品が、2020年6月に日本において上市
されたことによるものであり、同剤の売上は前年同期から73億円減収(△52.8%)の66億円となりました。また、
不眠症治療剤「ロゼレム」および注意欠陥/多動性障害(ADHD)治療剤「ADDERALL           XR」の売上も、2019年7月に
米国における独占販売期間が満了したことによる減収影響を受けました。米国におけるADHD治療の主要製品である
「バイバンス」(国内製品名:「ビバンセ」)の売上は、前年同期から44億円減収(△2.1%)の2,024億円となり
ました。大うつ病(MDD)治療剤「トリンテリックス」の売上は、前年同期から16億円減収(△3.0%)の527億円に
なりました。「バイバンス」および「トリンテリックス」の売上は、COVID-19に伴う外出制限期間中の外来患者数
および診断数の減少と、服薬の一時的な中断による減収影響を受けてきました。COVID-19の流行拡大前の水準に一
時的に正常化した時期もありましたが、直近の3ヶ月においては、世界各所での感染拡大により再度影響を受けま
した。


地域別売上収益
                                                    (単位:億円、%は売上収益の構成比)
売上収益:                        前年同期                           当期
  日本                       4,674            18.6%       4,351      17.9%
  米国                      12,157            48.3%      11,890      49.0%
  欧州およびカナダ                 4,835            19.2%       5,000      20.6%
  ロシア/CIS                    593             2.4%         387       1.6%
  中南米                      1,117             4.4%         954       3.9%
  アジア(日本を除く)               1,273             5.1%       1,192       4.9%
        (注)
  その他                        546             2.2%         502       2.1%
  合計                      25,195           100.0%      24,275     100.0%
(注)   その他の地域は中東、 オセアニアおよびアフリカを含みます。



〔売上原価〕
売上原価は、前年同期から1,007億円減少(△12.0%)の7,409億円となり、売上原価率は30.5%(△2.9pp)となり
ました。これは主に、Shire社買収に伴い計上された棚卸資産の公正価値調整等にかかる非資金性の費用の減少993
億円によるものです。


〔販売費及び一般管理費〕
販売費及び一般管理費は、前年同期から704億円減少(△9.9%)の6,413億円となりました。この減少は主に、
Shire社との統合による経費効率化およびコストシナジーのほか、出張および営業活動の減少等、COVID-19の影響に
伴う経費の減少によるものです。


〔研究開発費〕
研究開発費は、Wave1(注)パイプラインの一部やその他の前臨床試験段階にある新規候補物質に関連する費用の増加
がありましたが、主にパイプラインの重点化に関連する費用等の減少やCOVID-19の影響に伴う出張経費の減少によ
り、対前年同期105億円減少(△3.0%)の3,425億円となりました。
(注)2024年度末までに承認取得を予定している当社の重点領域においてベスト・イン・クラスもしくはファースト・イン・クラスとなる
  12の新規候補物質



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                              武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第3四半期決算短信




〔製品に係る無形資産償却費及び減損損失〕
製品に係る無形資産償却費及び減損損失は、前年同期から216億円減少(△6.6%)の3,076億円となりました。この
減少は主に、2019年5月の中間解析を受けTAK-616 AMRプログラムの開発中止を決定したことに伴い、156億円の減
損損失を前年同期に計上したことによるものです。


〔その他の営業収益〕
その他の営業収益は、前年同期から887億円増加(+297.8%)の1,185億円となりました。この増加は主に、SHP647
および関連する権利の売却に関する当社グループの義務を解除する欧州委員会の決定に伴い、当社グループが
SHP647に関する臨床試験プログラムを中止する意思決定を行ったことを反映し、これまで計上していた当該プログ
ラムに関連する負債の再見積りを行った結果、602億円の益を計上したこと、また、アジア・パシフィック、ヨーロ
ッパ、カナダにおけるノン・コア資産の譲渡完了に伴い372億円の益を計上したことによるものです。この増加は、
前年同期に計上した、当社グループとTeva Pharmaceutical Industries Ltd.が設立した合弁会社である、武田テバ
薬品株式会社に移管した長期収載品事業に関連する無形資産の減損に伴う繰延事業譲渡益の実現額、108億円により
一部相殺されております。


〔その他の営業費用〕
その他の営業費用は、 前年同期から38億円増加(+2.5%)の1,551億円となりました。この増加は主に、 XIIDRAの欧州に
おける販売許可申請を同社が取り下げたことに伴う条件付対価に関連する資産の公正価値の変動により、 187億円の損失を
当期に計上したことによるものです。この増加は、 主にShire社との統合費用を含む事業構造再編費用が対前年同期172億
円減少したことにより一部相殺されております。


〔営業利益〕
営業利益は、 上記の要因を反映し、 前年同期から1,962億円増益(+120.7%)の3,587億円となりました。


〔金融損失〕
金融収益と金融費用をあわせた金融損失は1,154億円の損失となり、前年同期から損失が239億円増加しました。当
期の金融損失の増加は主に、2019年10月に上場した企業のワラントにかかる評価益が前年同期から209億円減少した
ことによるものです。


〔持分法による投資損益〕
当期の持分法による投資損益は、主に武田テバファーマ株式会社で認識された減損損失の減少により前年同期の持
分法による投資損失151億円から71億円減少の80億円の損失となりました。なお、当期認識された減損損失は、武田
テバファーマ株式会社においてジェネリック医薬品事業の一部および製造拠点の売却を決定したこと、および長期
収載品事業の将来予測を見直したことに伴う、関連資産の回収可能価額の再評価によるものです。


〔法人所得税費用〕
法人所得税費用は、前年同期から431億円増加の563億円となりました。この増加は主に、税引前四半期利益の増加、
および前年同期にスイスにおける税制改正に伴い計上された非資金性の繰延税金便益666億円によるものです。これ
らの影響は、前年同期におけるShire社との統合に関連する税務上の事業構造再編費用と一部相殺されております。
なお、税務上の事業構造再編費用には、Shire社買収に伴う企業結合会計により認識された無形資産にかかる繰延税
金負債に適用される税率変更により計上された非資金性の繰延税金費用526億円が含まれております。


〔四半期利益〕
四半期利益は、上記の要因を反映し、前年同期から1,363億円増益の1,790億円となりました。




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                                           武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第3四半期決算短信


②    当期(2020年4-12月期)における実質的な成長の概要


Coreと実質的な成長の定義
当社は、 事業の計画策定および業績評価において、 「実質的な成長」(Underlying Growth)の概念を採用しております。


「実質的な成長」は、 当年度と前年度(四半期もしくは年間)の業績を共通の基準で比較するものであり、 マネジメントによる
業績評価に使用されています。これら共通の基準で比較される業績は、 年間計画レートを用いた為替レートを一定として、 事
業等の売却影響およびその他の非定常的もしくは特別な事象に基づく影響、 本業に起因しない(ノン・コア)事象による影
響を控除し算定されます。当社は、 この「実質的な成長」が、 事業活動のパフォーマンスを表す共通の基準を提供するため、
投資家に有用であると考えています。なお、 本指標は、 国際会計基準(IFRS)に準拠したものではありません。


当社は、 「Underlying Revenue Growth」(実質的な売上収益の成長)、 「Underlying Core Operating Profit
Growth」(実質的なCore営業利益の成長)および「Underlying Core EPS Growth」(実質的なCore EPSの成長)を重要な
財務指標としています。


実質的な売上収益は、 為替レートを一定として、 財務ベースの売上収益に、 報告期間における非定常的な事象に基づく影
響および事業等の売却影響を調整して計算します。


実質的なCore営業利益は、 為替レートを一定として、 Core営業利益(以下に定義)に、 報告期間における事業等の売却
影響を調整して計算します。


実質的なCore EPSは、 為替レートを一定として、 純利益から、 事業等の売却影響、 およびCore                        EPS(以下に定義)の算
出において控除された項目を調整した後、 比較年度末の自己株式控除後の発行済株式総数で除して算定します。


Core営業利益は、 純利益から、 法人所得税費用、 持分法にかかる投資損益、 金融損益、 その他の営業収益およびその他
の営業費用、 製品に係る無形資産償却費及び減損損失を控除して算出します。その他、 企業買収に係る会計処理の影響
や買収関連費用など、 本業に起因しない(ノン・コア)事象による影響を調整します。


Core EPSは、 純利益から、 Core営業利益の算出において控除された項目と営業利益以下の各科目のうち、 重要性のある、
非定常的もしくは特別な事象に基づく影響、 本業に起因しない(ノン・コア)事象による影響を調整します。これらには、 条
件付対価に係る公正価値変動(時間的価値の変動を含む)影響などが含まれます。さらに、 これらの調整項目に係る税金
影響を控除した後、 報告期間の自己株式控除後の平均発行済株式総数で除して算定します。


実質的な業績
                                                                      当期
          実質的な売上収益の成長                                               +1.1%
          実質的なCore営業利益の成長                                           +8.5%
          実質的なCore営業利益率                                             32.1%
          実質的なCore EPSの成長                                           +4.5%


〔実質的な売上収益の成長〕
実質的な売上収益の成長は、 前年同期から+1.1%となりました。タケダの14のグローバル製品(注)の実質的な売上収益は、
米国における「NATPARA」の回収や特許が満了した製品による減収影響があったものの、 前年同期から+15.4%成長しまし
た。


(注)タケダの14のグローバル製品
     消化器系疾患:エンティビオ、GATTEX/REVESTIVE、ALOFISEL
     希少疾患:NATPARA、アディノベイト/ADYNOVI、TAKHZYRO、エラプレース、VPRIV
     血漿由来の免疫疾患治療:GAMMAGARD LIQUID/KIOVIG、HYQVIA、CUVITRU、ALBUMIN/FLEXBUMIN
     オンコロジー:ニンラーロ、アルンブリグ



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                                  武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第3四半期決算短信




         疾患領域別の実質的な売上収益の成長                         当期
         消化器系疾患                                  +13.7%
         希少疾患                                     △3.0%
          希少代謝性疾患                                 △1.0%
          希少血液疾患                                 △10.9%
          遺伝性血管性浮腫                               +16.2%
         血漿由来の免疫疾患治療                              +8.8%
         オンコロジー                                   +2.6%
         ニューロサイエンス                                △1.7%
         その他                                     △12.7%
         合計                                       +1.1%
       (注) 実質的な売上収益は、 為替レートを一定として、 非定常的な事象に基づく影響および事業等の売却影響を調
         整します。本調整前の疾患領域別の売上収益や主要な製品売上については、 「1.当四半期決算に関する定
         性的情報(1)経営成績に関する説明①当期における業績の概要」をご参照ください。




  実質的な売上収益の計算において控除した主な非定常的な事象に基づく影響および事業等の売却影響は次の通りです。

・2019年7月に売却が完了した「XIIDRA」(ドライアイ治療剤)の前年同期の売上を控除して調整しております。

・2020年3月に売却が完了した中近東・アフリカ諸国における一部の一般用医薬品およびノン・コア資産に係る前年
 同期の売上収益を控除して調整しております。

・2020年3月に売却が完了したロシア、ジョージアなどの独立国家共同体の国々における一部の一般用医薬品および
 ノン・コア資産に係る前年同期の売上収益を控除して調整しております。

・2020年11月に売却が完了したアジア太平洋における一部の一般用医薬品およびノン・コア資産に係る当期と前年同
 期の売上収益を控除して調整しております。

・2020年12月までに売却の完了を予定していたことから、2021年1月に売却が完了した中南米における一部の一般用
 医薬品およびノン・コア資産に係る当期と前年同期の売上収益を控除して調整しております。

・2021年1月に売却が完了した「TACHOSIL」(手術用パッチ剤)の当期と前年同期の売上を控除して調整しております。

・売却に合意したことを公表し、 2020年12月までに売却が完了した、 または完了を予定していたその他の案件についても、 対
 象製品に係る当期と前年同期の売上を控除して調整しております。


 〔当期の実質的なCore営業利益の成長〕
 当期の実質的なCore営業利益は、 製品構成の変化に伴う売上総利益の減少があったものの、 COVID-19の影響による経費
 減少およびコストシナジー等を反映し、 前年同期から+8.5%となりました。


 Shire社の統合費用や企業結合会計に伴う非資金性の費用など、 当社の本業に起因しない(ノン・コア)事象による影響を
 控除した当期のCore営業利益は7,806億円となりました。


 〔当期の実質的なCore営業利益率〕
 当期の実質的なCore営業利益率は、 前年同期から2.2pp増加の32.1%となりました。


 〔当期の実質的なCore EPSの成長〕
 当期の実質的なCore EPSは、 +4.5%となりました。




                                  - 7 -
                              武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第3四半期決算短信


(2)財政状態に関する説明
 〔資産〕
 当第3四半期末における資産合計は、前年度末から5,350億円減少し、12兆2,861億円となりました。無形資産は、
 主に償却により4,146億円減少しました。のれんは、主に当期の事業売却に伴う売却目的で保有する資産への振替の
 結果、1,877億円減少しました。これらの減少は、主に武田コンシューマーヘルスケア株式会社株式の譲渡(注1)に関
 連するのれんおよびその他の資産の振替による、売却目的で保有する資産の増加1,210億円と一部相殺されておりま
 す。

 (注1) 2020年8月、当社グループは武田コンシューマーヘルスケア株式会社株式をBlackstoneへ譲渡する契約を
        締結したことを公表しました。


 〔負債〕
 当第3四半期末における負債合計は、前年度末から4,469億円減少し、7兆6,467億円となりました。社債及び借入
 金は、借入金の返済、社債の償還およびコマーシャルペーパー発行額減少の結果、前年度末から3,423億円減少の4
 兆7,510億円(注2)となりました。また、繰延税金負債は1,342億円減少しております。

 (注2) 当第3四半期末における社債及び借入金の帳簿価額はそれぞれ3兆6,623億円および1兆888億円です。な
        お、社債及び借入金の内訳は以下の通りです。

 社債:
             銘柄
                           発行時期           償還期限          帳簿価額
          (外貨建発行額)
  米ドル建無担保普通社債                             2022年6月
                          2015年6月                          1,565億円
  (1,520百万米ドル)                           ~2045年6月
  米ドル建無担保普通社債                             2021年9月
                          2016年9月                          6,283億円
   (6,400百万米ドル)                          ~2026年9月
  米ドル建無担保普通社債
                          2017年7月        2022年1月             514億円
   (500百万米ドル)
  ユーロ建無担保普通社債                             2022年11月
                          2018年11月                         6,605億円
   (5,250百万ユーロ)                          ~2030年11月
  米ドル建無担保普通社債                             2021年11月
                          2018年11月                         4,616億円
   (4,500百万米ドル)                          ~2028年11月
  ハイブリッド社債
                          2019年6月        2079年6月           4,973億円
   (劣後特約付社債)
  米ドル建無担保普通社債                             2030年3月
                          2020年7月                          7,159億円
  (7,000百万米ドル)                           ~2060年7月
  ユーロ建無担保普通社債                             2027年7月
                          2020年7月                          4,518億円
  (3,600百万ユーロ)                           ~2040年7月
                           2020年10月       2021年1月
  コマーシャルペーパー                                                 390億円
                          ~2020年12月      ~2021年3月
  合計                                                     3兆6,623億円

 借入金:
           名称
                          借入時期           返済期限           帳簿価額
        (外貨建借入額)
                                         2023年4月
  シンジケートローン              2016年4月                          2,000億円
                                        ~2026年4月
  〃                      2017年4月         2027年4月          1,135億円
  〃 
                         2017年4月        2027年4月           1,543億円
   (1,500百万米ドル)
  株式会社国際協力銀行
                         2019年1月        2025年12月          3,812億円
   (3,700百万米ドル)
                          2016年3月        2023年3月
  その他のバイラテラルローン                                           2,100億円
                         ~2017年4月       ~2026年3月
  その他                                                       298億円
  合計                                                     1兆888億円




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2020年4月、米ドル建およびユーロ建のシンジケート・タームローン借入金の借入契約に基づく返済100億円があ
りました。2020年7月9日、当社グループは元本合計7,000百万米ドルの米ドル建無担保普通社債および元本合計
3,600百万ユーロのユーロ建無担保普通社債を発行しました。これらの社債の募集により調達した資金は、2020年
7月10日の3,250百万米ドルおよび3,019百万ユーロのシンジケート・タームローンの繰上返済、ならびに2020年8
月3日の額面金額2,400百万米ドル(償還期限:2021年9月)および1,250百万ユーロ(償還期限:2020年11月)の
無担保普通社債の繰上償還に充てられました。2020年7月、2013年7月に発行された債務の返済1,300億円(借入
金700億円、無担保普通社債600億円)がありました。さらに、2020年11月、Shire社買収に伴い発行された変動利
付の無担保普通社債の満期償還1,000百万ユーロがありました。また、コマーシャルペーパーの発行残高は1,050億
円減少しております。


〔資本〕
当第3四半期末における資本合計は、前年度末から881億円減少の4兆6,394億円となりました。この減少は、四半
期利益の計上があったものの、2,837億円の配当金の支払により利益剰余金が634億円減少したことや、主に円高の
影響による為替換算調整勘定の変動によりその他の資本の構成要素が510億円減少したことによるものです。


〔キャッシュ・フロー〕
                                                       (単位:億円)
                                前年同期                 当期
                           (2019年4-12月期)       (2020年4-12月期)
営業活動によるキャッシュ・フロー                       4,843               6,100
投資活動によるキャッシュ・フロー                       2,559               1,002
財務活動によるキャッシュ・フロー                     △8,613              △7,183
現金及び現金同等物の増減額                        △1,211                △81
現金及び現金同等物の期首残高                         7,021               6,376
現金及び現金同等物に係る換算差額                       △134                △118
売却目的で保有する資産との振替額(純額)                       6                 △1
現金及び現金同等物の期末残高                         5,683               6,176

営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期4,843億円から1,257億円増加の6,100億円となりました。これは四
半期利益の増加1,363億円に加え、主に非資金性費用である繰延税金から構成される法人所得税費用の増加431億円
等によりプラスの調整額が増加したこと、また、法人所得税等の支払額の減少および仕入債務及びその他の債務の
増加に伴う増加影響がそれぞれ356億円および341億円あったことによるものです。これらの増加は、Shire社買収日
において公正価値評価された棚卸資産の費用化の減少に伴い、棚卸資産において867億円の減少影響があったこと、
およびパイプラインSHP647および関連する権利の売却に関する義務の解除による非資金性の収益の調整602億円等に
より一部相殺されております。

投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同期2,559億円から1,557億円減少の1,002億円となりました。これは主
に、前年同期に「XIIDRA」の売却による収入3,755億円を計上したことに伴い、事業売却による収入が2,506億円減
少したことによるものです。この影響は、有形固定資産の売却による収入、および投資の売却、償還による収入の
増加それぞれ426億円および259億円と一部相殺されております。

財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期△8,613億円から1,430億円増加の△7,183億円となりました。主な
増加要因は、前年同期にハイブリッド社債5,000億円を発行した一方、当期に米ドル建社債7,000百万米ドルおよび
ユーロ建社債3,600百万ユーロを発行したことに伴い、社債の発行及び長期借入れによる収入が6,833億円増加した
ことです。また、コマーシャルペーパー発行残高の減少があったものの、主に2019年6月に短期借入金5,000億円を
返済したことにより、短期借入金及びコマーシャルペーパーにおける増加影響が2,402億円となりました。これらの
増加要因は、主に当期における早期償還および早期返済に伴う、社債の償還及び長期借入金の返済による支出の増
加7,660億円により一部相殺されております。




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                               武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第3四半期決算短信


(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

通期の業績予想につきましては、2020年10月29日に公表した予想から下表のとおり修正します。

2020年度の業績予想(注1)
                        前回公表予想             今回公表予想
                                                            対前回公表予想
                     (2020年10月29日公表)     (2021年2月4日公表)

 売上収益                       3兆2,000億円         3兆2,000億円         -      -%

 営業利益                         4,340億円            4,340億円        -      -%

 税引前当期利益                      2,580億円            2,580億円        -      -%

 当期利益
                              1,240億円            1,805億円   +565億円    +45.6%
 (親会社の所有者帰属分)

 EPS                           79円39銭            115円56銭   +36円17銭   +45.6%

 Core営業利益                     9,840億円            9,840億円        -      -%

 Core EPS                        420円               420円        -      -%

親会社の所有者に帰属する当期利益は、前回公表予想から565億円増益(+45.6%)の1,805億円に修正しました。これ
は主に、現在進行している当社組織体制における統合や最適化に関連する税金費用が減少することを反映し、前提税率
を見直したことによります。

なお、これによりEPSは、前回公表予想から36円17銭増加(+45.6%)の115円56銭になります。


(注1)2020年8月、当社は、日本国内を中心としてコンシューマーヘルスケア事業を展開する当社連結子会社の武田
       コンシューマーヘルスケア株式会社の全株式を、Blackstone社に2,420億円(注2)で譲渡する契約を締結したこと
       を公表しました。本株式譲渡は、一定の法律上・規制上のクロージング条件を満たすことを前提に、2021年3
       月31日までに成立する予定です。当社は、本株式譲渡が実行され成立した場合、約1,400億円の株式売却益
       (税引前)を認識しますが、前回公表予想および今回公表予想にも本影響は織り込んでおりません。本株式譲
       渡に伴う業績影響を公表予想に織り込む適切なタイミングについては、本件の正確な成立時期の確実性を見定
       めながら引き続き検討してまいります。

(注2)企業価値。実際の譲渡価額は、純有利子負債や運転資本等に係る調整を行い確定します。




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                                  武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第3四半期決算短信


2020年度の今回公表予想の主な前提条件
                                            前回公表予想                 今回公表予想
                                      (2020年10月29日公表)           (2021年2月4日公表)
為替レート                                       1米ドル=106円                 1米ドル=106円
                                            1ユーロ=122円                 1ユーロ=122円
                                       1ロシアルーブル=1.4円             1ロシアルーブル=1.4円
                                      1ブラジルレアル=19.4円            1ブラジルレアル=19.4円
                                           1中国元=15.3円                1中国元=15.3円
研究開発費                                              △4,480億円               △4,480億円
Shire社統合費用
 その他の営業費用(事業構造再編費用)                                 △900億円                  △900億円
Shire社に係る企業結合会計影響
  売上原価
                                                    △791億円                  △791億円
  (棚卸資産の公正価値調整の売上原価処理)
  売上原価
                                                     △20億円                  △20億円
  (有形固定資産の公正価値調整の償却)
 販売費及び一般管理費・研究開発費                                      7億円                     7億円
 製品に係る無形資産償却費
                                                   △3,190億円               △3,190億円
 (Shire社買収関連)
 その他の営業収益(SHP647の売却義務解除)                              600億円                  600億円
その他の非資金性の費用
 製品に係る無形資産償却費
                                                    △840億円                  △840億円
 (旧武田薬品)
 製品に係る無形資産減損損失                                      △500億円                  △500億円
その他の営業収益/営業費用
 その他の営業収益
                                                    1,034億円                 1,034億円
 (SHP647の売却義務免除を除く)
 その他の営業費用
                                                    △900億円                  △900億円
 (Shire社統合費用を除く)
金融費用
 支払利息                                              △1,310億円               △1,310億円
 その他                                                △350億円                  △350億円
フリー・キャッシュ・フロー
                                               7,000~8,000億円        7,500~8,500億円(注)
(公表済みの事業売却を含む)
資本的支出(キャッシュ・フロー・ベース)                        △1,800~△2,300億円       △1,800~△2,300億円
有形固定資産の減価償却費及び無形資産償却費
                                                   △1,500億円               △1,500億円
(製品に係る無形資産償却費を除く)
調整後EBITDAに対する現金税金の税率
                                             10%台半ばから後半             10%台半ばから後半
(事業売却を除く)
  (注)   投資有価証券の売却による収入の増加を反映しております。


重要な財務指標(マネジメントガイダンス(注))
                                       前回公表                          今回公表
                                 マネジメントガイダンス                   マネジメントガイダンス
                                 (2020年10月29日公表)               (2021年2月4日公表)

        実質的な売上収益の成長                   一桁台前半                       一桁台前半

    実質的なCore営業利益の成長                   一桁台後半                       一桁台後半

        実質的なCore営業利益率                 30%台前半                      30%台前半

        実質的なCore EPSの成長               10%台前半                      10%台前半

  (注)   1.(1)②当期(2020年4-12月期)における実質的な成長の概要の「Coreと実質的な成長の定義」をご参照ください。




                                   - 11 -
                           武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第3四半期決算短信


通期のマネジメントガイダンスに変更はありません。

2020年度の今回公表予想およびマネジメントガイダンスのその他の前提条件

 ・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行拡大に伴い、当社の事業活動は前述の通り様々に影響を
  受けているものの、現時点までに業績に対する重大な影響は生じておりません。当社は、COVID-19は2020年度の
  当社業績に対して重大な影響を及ぼすことはないと現時点で入手可能な情報に基づき考えており、当社の2020年
  度業績予想はこの考え方を反映しています。しかしながら、COVID-19を取り巻く状況は引き続き非常に流動的で
  あり、新規または追加的な流行拡大や、主要市場におけるロックダウンや屋内退避命令の新規の措置や延長、そ
  の他政府による対策など、2020年度中の進展によっては、当社製品の需要減少やサプライチェーンに関連する問
  題の発生、または臨床試験の大幅な遅延など当社事業に深刻な影響を与える可能性があります。このような事態
  が生じた場合、当社事業や経営成績、財政状態に追加的な影響が及び、また、当社の2020年度業績は予想から大
  きく乖離する可能性があります。

 ・「ベルケイド」については、2020年度において、505(b)2申請に基づく皮下投与の新たな競合品の米国上市を想定
  しておりません。

 ・今回公表予想には、武田コンシューマーヘルスケア株式会社の株式譲渡と中国におけるノン・コア資産の譲渡を
  除き、2021年2月4日現在公表した事業等の売却影響を含めています。


見通しに関する注意事項

本資料に記載の「業績予想」は、現時点で入手可能な情報と前提条件に基づく見込みであり、その実現を約束する趣旨
ではございません。実際の業績は事業環境の変化や為替変動など様々な要因により変動し、異なる結果を招きうる不確
実性を含んでいます。業績予想を修正すべき重大な要因が発生した場合には、速やかにご報告いたします。




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                                武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第3四半期決算短信


(4)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大による影響と当社の取り組み

 ①    当社の経営成績および財政状態に対するCOVID-19影響

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、 ウイルスの複数の変異とともに、 最近の数ヶ月、 世界各所で著しい流行拡大が
 起きており、 医療システムと医療従事者に多大な負担をかけています。ワクチン接種が次第に可能となり始めておりますが、
 変異種ウイルスの初期の拡大にこれがどのように影響するかは明らかになっておりません。当社は、 過去1年間実施してきた
 既存の当社プロトコールに加えて、 各国・地域の公衆衛生関連規制を引き続き遵守し、 COVID-19が当社の事業活動に及ぼ
 す潜在的な影響を注視してまいります。

 当社は、 当社製品の需要動向について注視しておりますが、 当社の医薬品は病院での待機手術を要しない重篤な慢性疾
 患や生命を脅かす恐れのある疾患に対するものが多く、 これまでのところ影響は限定的です。グローバルなサプライチェーン
 においては、 COVID-19の大流行による製品供給の重大な問題は発生しておらず、 また、 発生の可能性を予測しておりませ
 ん。

 この一年、 当社は渡航制限や業界関連団体の集会への参加自粛、 当社主催の集会の休止等、 特定の事業活動を自主的
 に制限しております。

 新たな臨床試験については、 COVID-19の流行拡大の初期に、 治療薬候補である血漿分画製剤(CoVIg-19)を除き、 臨床
 試験の開始を一時的に休止しました。同時に、 すでに進行中の臨床試験についても、 一部の例外を除き、 新たな試験実施
 施設の組み入れならびに新規患者さんの登録を一時的に休止しましたが、 これは一時的な措置であり、 現在大部分の臨床
 試験は再開しております。

 いくつかの臨床試験については、 一定の遅延が見込まれており、 再度、 一時的に休止する可能性もありますが、 臨床試験
 ごとに状況を注視するとともに、 各国および各試験実施施設での状況も把握してまいります。

 金融市場の動向は注視を続けており、 流動性や資金調達に係る問題は現在見込んでおりません。

 ②    COVID-19影響軽減のための当社の取り組み

 当社は、 バリュー(価値観)に基づき、 従業員の安全確保、 当社医薬品を必要とされている患者さんへの提供、 当社従業
 員が就業・居住するコミュニティでの感染の軽減およびサポートを中心に引き続き取り組んでおります。

 当社は、 COVID-19の流行拡大に伴う様々な問題に対処するため、 2020年1月に、 グローバル危機管理委員会を始動させ、
 社内外の専門家の支援のもと、 様々な対策を講じております。具体的には、 COVID-19流行拡大に対する従業員向けガイダ
 ンスの策定、 関連情報の提供、 必須業務における感染対策の強化および職場毎の事例対応プロトコールの導入などが含ま
 れます。また、 本委員会では、 職場復帰が可能と判断できた時点で、 安全かつ段階的な復帰を支援するための包括的なチ
 ェックリストも作成しました。

 当社は、 従業員の安全を確保する措置として、 在宅勤務ポリシーの適用を継続し拡充したIT技術によりこれを支援していま
 す。テレワークのガイダンスは、 医療従事者と関わる外勤の従業員も可能な限り対象として、 世界中の従業員に広範囲で適
 用しております。また、 製造施設や研究所、 血漿収集センターであるBioLifeにおいて引き続き勤務する必要のある従業員
 については、 ウイルス感染を軽減するための安全措置を強化しました。

 グローバル危機管理委員会ならびにReturn to the Workplace(職場復帰対策)チームは、 新型コロナウイルスの侵入と
 感染を抑制しながらも、 事業を継続および強化していくために「新しい職場環境」をどのように作るべきかについて、 ガイダン
 スを作成しました。新しい職場プランは、 科学、 疫学、 地域の公衆衛生事情に基づき、 各国の状況に合わせて調整しており
 ますが、 地方自治体の方針および公衆衛生関連規制の遵守、 フェイスカバーの使用や物理的な距離を保つことなどの感染
 予防対策を含めた職場の準備、 タケダの拠点における人口密度の低減、 感染対策プロトコールの強化、 個々の従業員の状
 況の考慮、 慎重かつ段階的な実施など、 共通原則・要件にも従っております。

 また、 当社のCOVID-19収束後の職場戦略においては、 単一の戦略あるいは方針ではなく、 基本方針、 新しい職場のデザイ
 ンに関するガイダンスおよびツールを策定・提供することで、 各職場あるいは各機能のリーダーが、 最適な職場環境を決定お
 よび導入できるようにしてまいります。

 今後の状況については常に注視していくものの、 移動および大規模な集会に関する制限については継続し、 不要不急の移



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                                      武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第3四半期決算短信


動、 大規模な集会の開催や参加については今後新たな方針が示されるまで引き続き休止してまいります。

外勤の従業員については、 医療従事者との対面の訪問業務を一部再開したものの、 現在も大部分はバーチャルで実施して
おります。対面の訪問業務は、 医療従事者の合意の下でのみ、 当社が定める厳格な感染予防対策に加え、 公衆衛生上求
められる対策および医療機関から求められる追加の対策も行った上で実施しております。

当社は赤十字社や国連主導の組織を含む非営利団体(国連世界食糧計画(国連WFP)、 国連人口基金(UNFPA)、 国際
原子力機関(IAEA))に対する約25百万米ドルの寄付金や現物寄付、 社員によるマッチング寄付を通じて、 COVID-19対策
を支援しております。

事業の継続性の維持の側面では、 当社医薬品の製造代替業者の選定を含め、 適正な在庫水準を管理し、 当社医薬品を
患者さんに継続的に提供できる施策を整備しています。当施策は、 主要な出発物質、 添加剤、 医薬品原料、 医薬品原薬
(API)ならびに製品のグローバルなサプライチェーン全体に対して適用しております。当社は、 当社の医薬品を必要とされ
る方々に確実にお届けできるよう、 引き続き状況を注視し、 あらゆる必要な措置を講じて製品供給の継続性を確保してまいり
ます。

研究開発においては、 患者さんへの治験薬の直接配送や潜在的な中断の可能性も勘案した臨床試験デザインの再検討を
可能な限り実施しています。また、 臨床試験に参加されている患者さんの遠隔モニタリングが可能となるデジタル技術につい
ても、 引き続き検証および構築を進めてまいります。

CoVIg-19のプログラムは、 COVID-19に対抗する治療法を開発するという当社の取り組みの一つです。当社は、 2020年4月
に血漿分画製剤事業を営む複数社と結成したグローバルな提携体制であるCoVIg-19 Plasma Allianceに参画し、 患者さん
中心の価値観の下、 一企業としての利益を顧みることなく、 COVID-19の治療法開発を促進することに注力しております。2020
年10月初旬には、 CoVIg-19 Plasma Alliance が、 米国国立衛生研究所(NIH)の米国国立アレルギー・感染症研究所
(NIAID)が実施する臨床第3相試験「Inpatient Treatment with Anti-Coronavirus Immunoglobulin(ITAC)」にお
いて、 患者さんの登録が開始されたことを公表しました。ITAC試験では、 COVID-19により重篤化リスクのある患者さんを治療
できる可能性のある、 抗コロナウイルス高度免疫グロブリン静注製剤(H-Ig)の安全性、 忍容性、 有効性を評価します。本試
験は完了するまでに数か月を要すると考えておりますが、 良好な結果が得られる想定の下に、 規制当局への新薬承認申請
に向けて準備を進めてまいります。COVID-19回復者の血漿にはCOVID-19に対する重要な抗体が含まれていることから、 全米
で実施中のThe Fight Is In Us キャンペーンを通じて、 COVID-19回復者に血漿提供を呼び掛けております。

また、 当社は、 CoVIg-19 Plasma Allianceに加え、 COVID-19に対処するため様々な取り組みを進めており、 複数の既存
製品およびパイプラインについて新型コロナウイルスに対する有効性を検証するとともに、 グローバルな共同研究にも参画し
ております。

さらに、 当社は、 日本におけるCOVID-19ワクチンの供給に係る2つの提携について公表しました。一つ目は、 Novavax社の
COVID-19ワクチン候補であるNVX-CoV2373の日本における開発、 製造、 流通に関する提携です。二つ目は、 Moderna社の
COVID-19ワクチン候補であるmRNA-1273(日本での開発コード:TAK-919)の日本への輸入及び供給に関するModerna社お
よび厚生労働省との提携です。

③     COVID-19の世界的な拡大に伴う事業等のリスク

当社は、 COVID-19の拡大に関連して、 さまざまな取り組みを行っていますが、 COVID-19による影響が深刻化または長期化し
た場合には、 原材料の調達や製品供給の滞り、 臨床試験の遅延の拡大等、 これらに限定されず、 当社事業に更なる影響
が及ぶ可能性があり、 もしくは、 当社に適用のある規制の遵守が困難になる可能性があります。世界の多くの地域では、
COVID-19の流行拡大の第二波または第三波に見舞われており、 この流行拡大と減速または収束に向けた対策がどの程度続
くか未だに明らかではありません。また、 ワクチン接種がどの程度の早さで促進されるかも不透明です。COVID-19の流行拡大
が減速または収束した場合であっても、 当社の事業、 財政状態および経営成績に対して、 長期間継続して影響が及ぶ可能
性があります。中期的な業績影響も明らかではありませんが、 失業者数の増加や保険支払構造の変化、 政府による医療費
削減施策の導入の可能性等が影響を及ぼすことが考えられます。

将来の事業等にかかるリスクを最小化するため、 当社は引き続き状況を注視し、 必要な対策を講じてまいります。




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④   2020年度第3四半期におけるCOVID-19影響

COVID-19の世界的な流行拡大に伴う、 2020年度第3四半期の連結業績への影響は複数の要因が相殺し合い軽微でありま
した。売上収益については、 ニューロサイエンス(神経精神疾患)といった一部の疾患領域において、 外出制限期間中に
患者さんの医療機関訪問の頻度が減少する等のマイナス影響が見られました。この動向は、 特に最近の数ヶ月、 世界各所
で著しいCOVID-19の流行拡大が起きていることもあり、 当期を通じて変動してきました。これらのマイナス影響は、 服薬の利便
性の高い特定の製品の需要拡大が流行拡大の初期に見られる等、 処方動向によるプラス影響により一部相殺されておりま
す。営業経費については、 渡航制限や集会の自粛等、 特定の事業活動を自主的に制限したことにより経費使用が減少しま
した。これらの結果の利益に対する影響は軽微でした。

⑤   2020年度業績予想におけるCOVID-19影響見込と前提条件

詳細につきましては、 「1.当四半期決算に関する定性的情報(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」を
ご参照ください。




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                      武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第3四半期決算短信


2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)要約四半期連結純損益計算書
                                                   (単位:百万円)
                        前第3四半期                当第3四半期
                      (自 2019年4月1日          (自 2020年4月1日
                       至 2019年12月31日)        至 2020年12月31日)
 売上収益                           2,519,486           2,427,538
 売上原価                           △841,583            △740,862
 販売費及び一般管理費                     △711,679            △641,275
 研究開発費                          △353,072            △342,544
 製品に係る無形資産償却費及び減損損失             △329,148            △307,570
 その他の営業収益                          29,794             118,532
 その他の営業費用                       △151,254            △155,090
 営業利益                             162,544             358,729


 金融収益                              32,517              58,030
 金融費用                           △123,955            △173,389
 持分法による投資損益                      △15,098              △8,013
 税引前四半期利益                          56,008             235,357
 法人所得税費用                         △13,280             △56,330
 四半期利益                             42,728             179,027


四半期利益の帰属
 親会社の所有者持分                         42,517             178,907
 非支配持分                                211                 120
 合計                                42,728             179,027


1株当たり四半期利益(円)
 基本的1株当たり四半期利益                      27.31              114.57
 希薄化後1株当たり四半期利益                     27.19              113.72




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(2)要約四半期連結包括利益計算書
                                                       (単位:百万円)
                           前第3四半期                 当第3四半期
                         (自 2019年4月1日           (自 2020年4月1日
                          至 2019年12月31日)         至 2020年12月31日)
 四半期利益                               42,728              179,027
その他の包括利益
 純損益に振り替えられることのない項目
  その他の包括利益を通じて公正価値で測定さ
                                     12,684               69,336
  れる金融資産の公正価値の変動
  確定給付制度の再測定                        △2,283               △4,879
                                     10,401               64,457
 純損益にその後に振り替えられる可能性のある
 項目
  在外営業活動体の換算差額                     △97,125               △42,370
  キャッシュ・フロー・ヘッジ                        △86               △21,596
  ヘッジコスト                                   41            △10,288
  持分法適用会社におけるその他の包括利益に
                                       △40                   220
  対する持分
                                   △97,210               △74,034
 その他の包括利益合計                        △86,809               △9,577
 四半期包括利益合計                         △44,081               169,450



四半期包括利益の帰属
 親会社の所有者持分                         △44,375               169,301
 非支配持分                                  294                  149
 合計                                △44,081               169,450




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                        武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第3四半期決算短信


(3)要約四半期連結財政状態計算書
                                                   (単位:百万円)
                         前年度                  当第3四半期
                    (2020年3月31日)            (2020年12月31日)
資産
非流動資産
 有形固定資産                      1,386,370              1,363,141
 のれん                         4,012,528              3,824,804
 無形資産                        4,171,361              3,756,723
 持分法で会計処理されている投資                  107,334             104,331
 その他の金融資産                         262,121             271,720
 その他の非流動資産                        103,846              96,568
 繰延税金資産                           308,102             252,252
 非流動資産合計                    10,351,662              9,669,539


流動資産
 棚卸資産                             759,599             739,352
 売上債権及びその他の債権                     757,005             791,480
 その他の金融資産                          15,822              36,664
 未収法人所得税等                          27,916              37,462
 その他の流動資産                         114,196             115,703
 現金及び現金同等物                        637,614             617,635
 売却目的で保有する資産                      157,280             278,302
 流動資産合計                      2,469,432              2,616,598


 資産合計                       12,821,094             12,286,137




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                       武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第3四半期決算短信


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                        前年度                  当第3四半期
                   (2020年3月31日)            (2020年12月31日)
負債及び資本
負債
非流動負債
 社債及び借入金                    4,506,487              4,466,574
 その他の金融負債                        399,129             495,306
 退職給付に係る負債                       156,617             170,297
 未払法人所得税                          54,932              46,629
 引当金                              37,605              38,551
 その他の非流動負債                        52,793              48,428
 繰延税金負債                          710,147             575,966
 非流動負債合計                    5,917,710              5,841,751


流動負債
 社債及び借入金                         586,817             284,474
 仕入債務及びその他の債務                    318,816             326,978
 その他の金融負債                         95,706              96,691
 未払法人所得税                         182,738             135,804
 引当金                             405,245             461,707
 その他の流動負債                        499,386             476,018
 売却目的で保有する資産に
                                  87,190              23,286
 直接関連する負債
 流動負債合計                     2,175,898              1,804,958
 負債合計                       8,093,608              7,646,709


資本
 資本金                        1,668,123              1,668,145
 資本剰余金                      1,680,287              1,678,656
 自己株式                        △87,463                △59,567
 利益剰余金                      1,369,972              1,306,568
 その他の資本の構成要素                      92,564              41,551
  親会社の所有者に帰属する持分            4,723,483              4,635,353
 非支配持分                             4,003               4,075
  資本合計                      4,727,486              4,639,428


 負債及び資本合計                  12,821,094             12,286,137




                        - 19 -
                                           武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第3四半期決算短信


(4)要約四半期連結持分変動計算書
前第3四半期(自 2019年4月1日     至      2019年12月31日)
                                                                                      (単位:百万円)
                                         親会社の所有者に帰属する持分
                                                               その他の資本の構成要素
                                                                       その他の包括利益
                                 資本                           在外営業 を通じて公正価値
                 資本金                      自己株式     利益剰余金
                                剰余金                           活動体の       で測定される
                                                              換算差額        金融資産の
                                                                        公正価値の変動
2019年4月1日残高      1,643,585     1,650,232   △57,142  1,595,431  299,128        46,380
会計方針の変更による
                                                             △512
累積的影響額
会計方針の変更を反映し
                 1,643,585     1,650,232     △57,142     1,594,919       299,128               46,380
た期首残高
四半期利益                                                       42,517
その他の包括利益                                                                △97,248                12,684
 四半期包括利益                -            -              -       42,517      △97,248                12,684
新株の発行               24,507        24,507
自己株式の取得                                      △52,744
自己株式の処分                             △0             1
配当                                                       △282,692
その他の資本の構成要素
                                                            23,703                            △25,986
からの振替
株式報酬取引による増加                       21,482
株式報酬取引による減少
                                △22,494        22,407
(権利行使)
 所有者との取引額合計         24,507        23,495     △30,336     △258,989                -            △25,986
2019年12月31日残高    1,668,092     1,673,727     △87,478     1,378,447       201,880               33,078
                                                                                        (単位:百万円)
                               親会社の所有者に帰属する持分
                         その他の資本の構成要素                                                 非支配
                                                                                              資本合計
                キャッシュ・            確定給付                                                持分
                           ヘッジ
                 フロー・              制度の                  合計            合計
                           コスト
                  ヘッジ              再測定
2019年4月1日残高         2,959   1,412     -                 349,879      5,181,985        4,006   5,185,991
会計方針の変更による
                                                             -           △512                     △512
累積的影響額
会計方針の変更を反映し
                      2,959       1,412             -   349,879      5,181,473        4,006   5,185,479
た期首残高
四半期利益                                                        -          42,517          211      42,728
その他の包括利益               △86           41      △2,283     △86,892       △86,892            83    △86,809
 四半期包括利益               △86           41      △2,283     △86,892       △44,375           294    △44,081
新株の発行                                                        -          49,014                   49,014
自己株式の取得                                                      -        △52,744                  △52,744
自己株式の処分                                                      -               1                          1
配当                                                           -       △282,692         △153    △282,845
その他の資本の構成要素
                                               2,283    △23,703             -                        -
からの振替
株式報酬取引による増加                                                  -          21,482                   21,482
株式報酬取引による減少
                                                             -            △87                      △87
(権利行使)
 所有者との取引額合計              -           -         2,283    △23,703      △265,026         △153    △265,179
2019年12月31日残高         2,873       1,453             -   239,284      4,872,072        4,147   4,876,219




                                           - 20 -
                                            武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第3四半期決算短信


当第3四半期(自 2020年4月1日     至     2020年12月31日)
                                                                                  (単位:百万円)
                                        親会社の所有者に帰属する持分
                                                                          その他の資本の構成要素
                                                                                   その他の包括
                                                                                   利益を通じて
                               資本                                         在外営業      公正価値で
                 資本金                         自己株式         利益剰余金
                              剰余金                                         活動体の      測定される
                                                                          換算差額      金融資産の
                                                                                    公正価値の
                                                                                      変動
2020年4月1日残高      1,668,123    1,680,287       △87,463       1,369,972       91,848     22,891
四半期利益                                                          178,907
その他の包括利益                                                                    △42,191            69,348
 四半期包括利益                -              -              -        178,907      △42,191            69,348
新株の発行                   22             22
自己株式の取得                                        △2,138
自己株式の処分                            △0                 2
配当                                                          △283,718
その他の資本の構成要素
                                                                41,407                     △46,286
からの振替
株式報酬取引による増加                      28,119
株式報酬取引による減少
                               △29,772          30,032
(権利行使)
 所有者との取引額合計             22      △1,631          27,896      △242,311              -        △46,286
2020年12月31日残高    1,668,145    1,678,656       △59,567       1,306,568         49,657           45,953
                                                                                         (単位:百万円)
                             親会社の所有者に帰属する持分
                          その他の資本の構成要素
                                                                                  非支配
                                                                                               資本合計
                 キャッシ                   確定給付                                       持分
                             ヘッジ
                 ュ・フロ                    制度の              合計         合計
                             コスト
                ー・ヘッジ                    再測定
2020年4月1日残高     △22,730          555             -        92,564   4,723,483           4,003   4,727,486
四半期利益                                                          -     178,907             120     179,027
その他の包括利益        △21,596      △10,288        △4,879        △9,606     △9,606               29     △9,577
 四半期包括利益        △21,596      △10,288        △4,879        △9,606     169,301             149     169,450
新株の発行                                                          -             44                          44
自己株式の取得                                                        -     △2,138                      △2,138
自己株式の処分                                                        -              2                           2
配当                                                             -   △283,718             △77    △283,795
その他の資本の構成要素
                                              4,879   △41,407                -                           -
からの振替
株式報酬取引による増加                                                    -         28,119                   28,119
株式報酬取引による減少
                                                               -            260                         260
(権利行使)
 所有者との取引額合計           -           -           4,879   △41,407      △257,431             △77    △257,508
2020年12月31日残高   △44,326      △9,733              -        41,551   4,635,353           4,075   4,639,428




                                            - 21 -
                       武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第3四半期決算短信


(5)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書
                                                             (単位:百万円)
                                   前第3四半期               当第3四半期
                                 (自 2019年4月1日         (自 2020年4月1日
                                  至 2019年12月31日)       至 2020年12月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
 四半期利益                                       42,728             179,027
 減価償却費及び償却費                                 437,921             420,281
 減損損失                                        34,970              10,118
 持分決済型株式報酬                                   21,213              28,119
 SHP647に関連する負債の取崩益                               -             △60,179
 有形固定資産の処分及び売却に係る損益(△は益)                        381             △3,435
 事業譲渡及び子会社株式売却益                            △12,964             △38,273
 在外営業活動体の清算損                                    399                  -
 条件付対価契約に関する金融資産及び金融負債の公正
                                              1,884               8,888
 価値変動額(純額)
 金融収益及び費用(純額)                                91,438             115,359
 持分法による投資損益                                  15,098               8,013
 法人所得税費用                                     13,280              56,330
 資産及び負債の増減額
   売上債権及びその他の債権の増加額                        △68,919             △49,908
   棚卸資産の減少額                                  92,741               6,059
   仕入債務及びその他の債務の減少額                        △39,195              △5,082
   引当金の増加額                                   40,055              66,844
 その他(純額)                                     16,478              14,129
   営業活動による現金生成額                             687,508             756,290
 法人所得税等の支払額                               △210,267            △174,694
 法人所得税等の還付及び還付加算金の受取額                         7,074              28,375
営業活動によるキャッシュ・フロー                            484,315             609,971
投資活動によるキャッシュ・フロー
 利息の受取額                                       9,547                 752
 配当金の受取額                                      1,382                 215
 有形固定資産の取得による支出                            △89,845             △75,041
 有形固定資産の売却による収入                                 257              42,818
 無形資産の取得による支出                              △64,982             △49,469
 投資の取得による支出                                 △7,327              △9,479
 投資の売却、償還による収入                               47,795              73,717
 事業取得による支出
                                            △4,590                   -
 (取得した現金及び現金同等物控除後)
 事業売却による収入
                                            375,536             124,969
 (処分した現金及び現金同等物控除後)
 その他(純額)                                   △11,899              △8,283
投資活動によるキャッシュ・フロー                            255,874             100,199




                        - 22 -
                       武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第3四半期決算短信


                                                             (単位:百万円)
                                   前第3四半期               当第3四半期
                                 (自 2019年4月1日         (自 2020年4月1日
                                  至 2019年12月31日)       至 2020年12月31日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
 短期借入金及びコマーシャルペーパーの純減少額                   △325,242             △84,997
 社債の発行及び長期借入れによる収入                         496,190            1,179,515
 社債の償還及び長期借入金の返済による支出                     △623,149           △1,389,102
 社債に係る金利先渡契約の決済による支出                            -              △34,830
 自己株式の取得による支出                              △3,725               △2,138
 利息の支払額                                   △105,161             △84,185
 配当金の支払額                                  △274,258            △274,679
 連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得による
                                            △1,700                   -
 支出
 リース負債の支払額                                 △21,099             △27,710
 その他(純額)                                    △3,138               △156
財務活動によるキャッシュ・フロー                          △861,282            △718,282
現金及び現金同等物の減少額                             △121,093              △8,112
 現金及び現金同等物の期首残高
                                            702,093             637,614
 (連結財政状態計算書計上額)
 売却目的で保有する資産からの振戻額                              629                  -
現金及び現金同等物の期首残高                              702,722             637,614
現金及び現金同等物に係る換算差額                           △13,350             △11,797
現金及び現金同等物の四半期末残高                            568,279             617,705
売却目的で保有する資産への振替額                                 -                 △70
現金及び現金同等物の四半期末残高
                                            568,279             617,635
(要約四半期連結財政状態計算書計上額)




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                           武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第3四半期決算短信


(6)要約四半期連結財務諸表に関する注記事項
  (継続企業の前提に関する注記)
 該当事項はありません。


  (重要な会計方針)
 本要約四半期連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、前年度に係る連結財務諸表において適用した会計
 方針と同一であります。
 なお、当第3四半期の法人所得税費用は、見積年次実効税率を基に算定しております。


  (親会社の所有者に帰属する持分の金額に著しい変動があった場合の注記)
 該当事項はありません。


  (重要な後発事象)
 米ドル建無担保普通社債の繰上償還
  2021年1月22日、当社グループは、米ドル建無担保普通社債900百万米ドルを、2021年9月23日の償還期日に先立
  ち繰上償還しました。本社債は、2016年9月に発行され、Shire社の買収により引き継いだものであります。
  また、2021年1月25日において、当社グループは、米ドル建無担保普通社債1,250百万米ドルおよび300百万米ド
  ルを、2021年11月26日および2022年1月18日の償還期日に先立ち繰上償還する旨を、社債権者に通知いたしまし
  た。本社債は、2018年11月および2017年7月に発行されたものであり、それぞれ2021年2月26日および2021年2
  月25日に繰上償還する予定であります。
  これらの繰上償還が連結純損益計算書に与える重要な影響はありません。




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補足資料
1 2020年度第3四半期 財務ベース売上収益から実質的な売上収益の調整
2 2020年度第3四半期 財務ベースからCore/Underlying Coreへの調整表
3 2019年度第3四半期 財務ベースからCore/Underlying Coreへの調整表
1   2020年度第3四半期 財務ベース売上収益から実質的な売上収益の調整

     当期(2020年4⽉-12⽉期)

     (億円)                                            前年同期             当期                対前年同期

     売上収益                                               25,195        24,275          △919        △3.6%

          為替影響*1                                                                                   +3.2pp

          事業等の売却影響*2                                                                               +1.5pp

              XIIDRA                                                                               +0.4pp

              地域ポートフォリオ                                                                            +1.0pp

              TACHOSIL                                                                             +0.1pp

              その他                                                                                  +0.2pp

     実質的な売上収益の成⻑                                                                                   +1.1%
    *1   為替影響は当期および前年同期に計画レートを適⽤して算出しています。
    *2   主な調整項⽬は以下の通りです。
          • 2019年7⽉に売却が完了した「XIIDRA」(ドライアイ治療剤)の前年同期の売上を控除して調整しております。
          • 2020年3⽉に売却が完了した中近東・アフリカ諸国における⼀部の⼀般⽤医薬品およびノン・コア資産に係る前年同期の売上収益を控除して調整しております。
          •   2020年3⽉に売却が完了したロシア、ジョージアなどの独⽴国家共同体の国々における⼀部の⼀般⽤医薬品およびノン・コア資産に係る前年同期の売上収益を控除して調整しております。
          •   2020年11⽉に売却が完了したアジア太平洋における⼀部の⼀般⽤医薬品およびノン・コア資産に係る当期と前年同期の売上収益を控除して調整しております。
          •   2020年12⽉までに売却の完了を予定していたことから、2021年1⽉に売却が完了した中南⽶における⼀部の⼀般⽤医薬品およびノン・コア資産に係る当期と前年同期の売上収益を控除して調整しております。
          •   2021年1⽉に売却が完了した「TACHOSIL」(⼿術⽤パッチ剤)の当期と前年同期の売上を控除して調整しております。
          •   売却に合意したことを公表し、2020年12⽉までに売却が完了した、または完了を予定していたその他の案件についても、対象製品に係る当期と前年同期の売上を控除して調整しております。
2   2020年度第3四半期 財務ベースからCore/Underlying Core への調整表
      当期(2020年4⽉-12⽉期)
                                                       財務ベースからCoreへの調整                                      Coreから実質ベースへの調整
                                                                                                                              Underlying
                                                                                                                               Growth
     (億円)              財務ベース      無形資産                      Shire社   テバ合弁会社                      Core
                                           その他の                                                                               (実質ベースの
                                   に係る            Shire社     に係る       に係る      スイス                                  事業等の
                                          営業収益/                                       その他                   為替影響                成⻑)
                                 償却費および           統合費⽤     企業結合会計     会計処理     税制改⾰                                  売却影響
                                            費⽤
                                  減損損失                       影響        影響

     売上収益              24,275                                                                   24,275       1,556     △476      +1.1%

     売上原価              △7,409                                 696                       42      △6,670       △403       144

     売上総利益             16,867                                 696                       42      17,605       1,152     △332

     販売費及び⼀般管理費        △6,413                          0       △4                           1   △6,415       △364

     研究開発費             △3,425                        △4         0                       45      △3,384       △129

     製品に係る無形資産償却費      △3,046       654                      2,392                                      -

     製品に係る無形資産減損損失       △30         30                                                                 -

     その他の営業収益           1,185              △573              △602        △11                            -

     その他の営業費⽤          △1,551               776      588                               187              -
     営業利益               3,587       684     203      585     2,483       △11           275       7,806        658      △332      +8.5%
       対売上収益⽐率           14.8%                                                                    32.2%                         32.1%*
     ⾦融損益              △1,154                         79      105                      △12       △982          45

     持分法損益               △80                                             162           △52          30         △1

     税引前当期利益            2,354       684     203      664     2,588       151           211       6,855        702      △332

     法⼈所得税費⽤            △563      △166      △15    △136      △502        △46          △228      △1,655       △169        80

     ⾮⽀配持分                △1                                                                       △1           0

     当期利益               1,789       518     188      528     2,087       105           △17       5,198        532      △252

     EPS(円)               115                                                                      333         35       △16      +4.5%

     株式数(百万)            1,562                                                                    1,562                           1,558

     * 実質的なCore営業利益率
3   2019年度第3四半期 財務ベースからCore/Underlying Core への調整表
      前期(2019年4⽉-12⽉期)
                                                      財務ベースからCoreへの調整                                     Coreから実質ベースへの調整
                                                                                                                             Underlying
      (億円)            財務ベース      無形資産                      Shire社   テバ合弁会社                     Core                            Core
                                          その他の
                                  に係る            Shire社     に係る       に係る       スイス                                事業等の     (実質ベース)
                                         営業収益/                                         その他                為替影響
                                償却費および           統合費⽤     企業結合会計     会計処理      税制改⾰                                売却影響
                                           費⽤
                                 減損損失                       影響        影響

      売上収益            25,195                                                                  25,195        752      △865

      売上原価            △8,416                                1,689                             △6,727       △232       189

      売上総利益           16,779                                1,689                             18,468        521      △676

      販売費及び⼀般管理費      △7,117                         16       33                              △7,068       △214

      研究開発費           △3,531                         51        1                              △3,479        △57

      製品に係る無形資産償却費    △3,099       661                      2,439                                     -

      製品に係る無形資産減損損失    △192        192                                                                -

      その他の営業収益           298              △190                          △108                          -

      その他の営業費⽤        △1,513               629      883                                               -
      営業利益             1,625       853     440      950     4,162       △108                   7,922        250      △676
        対売上収益⽐率          6.5%                                                                   31.4%                           29.9%
      ⾦融損益             △914                          46      114                       △243    △997          24

      持分法損益            △151                                              218                      67         △0

      税引前当期利益            560       853     440      996     4,277        109           △243    6,992        274      △676

      法⼈所得税費⽤          △133      △204      △26    △185      △662        △33     △666    522   △1,388       △117       162

      ⾮⽀配持分              △2                                                                      △2          △0

      当期利益               425       649     414      811     3,614         76    △666    279    5,602        157      △514

      EPS(円)              27                                                                     360         10       △33        337

      株式数(百万)          1,557                                                                   1,557                           1,558
留意事項

本留意事項において、「報告書」とは、本資料(添付資料及び補足資料を含みます。)において武田薬品工
業株式会社(以下、「武田薬品」)によって説明又は配布された本書類、口頭のプレゼンテーション、質疑応
答及び書面又は口頭の資料を意味します。本報告書(それに関する口頭の説明及び質疑応答を含みま
す。)は、いかなる法域においても、いかなる有価証券の購入、取得、申込み、交換、売却その他の処分の提
案、案内若しくは勧誘又はいかなる投票若しくは承認の勧誘のいずれの一部を構成、表明又は形成するもの
ではなく、またこれを行うことを意図しておりません。本報告書により株式又は有価証券の募集を公に行うもの
ではありません。米国 1933 年証券法に基づく登録又は登録免除の要件に従い行うものを除き、米国におい
て有価証券の募集は行われません。本報告書は、(投資、取得、処分その他の取引の検討のためではなく)
情報提供のみを目的として受領者により使用されるという条件の下で(受領者に対して提供される追加情報と
共に)提供されております。当該制限を遵守しなかった場合には、適用のある証券法違反となる可能性がござ
います。
武田薬品が直接的に、又は間接的に投資している会社は別々の会社になります。本報告書において、「武田
薬品」という用語は、武田薬品およびその子会社全般を参照するものとして便宜上使われていることがあり得
ます。同様に、「当社(we、us および our)」という用語は、子会社全般又はそこで勤務する者を参照しているこ
ともあり得ます。これらの用語は、特定の会社を明らかにすることが有益な目的を与えない場合に用いられる
こともあり得ます。


将来に関する見通し情報

本報告書及び本報告書に関して配布された資料には、武田薬品の見積もり、予測、目標及び計画を含む当
社の将来の事業、将来のポジション及び業績に関する将来見通し情報、理念又は見解が含まれています。
将来見通し情報は、「目標にする(targets)」、「計画する(plans)」、「信じる(believes)」、「望む(hopes)」、「継
続する(continues)」、「期待する(expects)」、「めざす(aims)」、「意図する(intends)」、「確実にする
(ensures)」、「だろう(will)」、「可能性がある(may)」、「すべきであろう(should)」、「であろう(would)」「かもしれ
ない(could)」、「予想される(anticipates)」、「見込む(estimates)」、「予想する(projects)」などの用語若しくは
同様の表現又はそれらの否定表現を含むことが多いですが、それに限られるものではございません。将来見
通し情報は、多くの重要な要素に関する仮定に基づいており、実際の結果が将来見通し情報に明示又は暗
示されたものと大きく異なることがあり得ます。重要な要素には、日本及び米国の一般的な経済条件を含む当
社のグローバルな事業を取り巻く経済状況、競合製品の出現と開発、関連法規の変更、製品開発計画の成
功又は失敗、規制当局による判断とその時期、金利及び為替の変動、市場で販売された製品又は候補製品
の安全性又は有効性に関するクレーム又は懸念等、当社、当社が事業を展開している国の政府を含む当社
の顧客及びサプライヤー又は当社事業の他の側面に対する、新型コロナウイルスのパンデミックのような公衆
衛生上のクライシスの影響、買収対象企業との PMI(買収後の統合活動)の時期及び影響、武田薬品の事業
にとってのノン・コア資産を売却する能力及びかかる資産売却のタイミング、その他米国証券取引委員会に提
出した Form 20-F による最新の年次報告書及び他の報告書に記載された事項
(https://www.takeda.com/jp/investors/reports/sec-filings/又は www.sec.gov において閲覧可能です。)が
含まれます。武田薬品は、法律や証券取引所の規則により要請される場合を除き、本報告書に含まれる、又
は当社が提示するいかなる将来見通し情報を更新する義務を負うものではありません。過去の実績は将来の
経営結果の指針とはならず、また、本報告書における武田薬品の経営結果及び公表情報は武田薬品の将
来の経営結果を示すものではなく、また、その予測、予想、保証又は見積もりではありません。



国際会計基準に準拠しない財務指標

本報告書には、国際会計基準(IFRS)に準拠しない財務指標及び目標値が含まれています。当社役員は業
績評価並びに経営及び投資判断を、IFRS 及び本報告書に含まれる IFRS 以外の指標に基づき行っていま
す。IFRS に準拠しない財務指標においては、IFRS に基づく場合には含まれることとなる一定の利益及びコス
トを除外しております。IFRS に準拠しない財務指標を提供することで、当社役員は、投資家の皆様に対し、当
社の経営状況、主要な業績及び動向の更なる分析のための付加的な情報を提供したいと考えております。
IFRS に準拠しない財務指標は、IFRS に準拠するものではなく、付加的なものであり、また、IFRS に準拠する
財務指標に代替するものではありません。投資家の皆様におかれましては、IFRS に準拠しない財務指標に
つき、本報告書の補足資料1~3に記載した、これらに最も良く対応する IFRS 準拠財務指標との照合を行っ
ていただきますようお願い申し上げます。



医療情報

本報告書には、製品についての情報が含まれておりますが、それらの製品は、すべての国で発売されている
ものではありませんし、また国によって異なる商標、効能、用量等で販売されている場合もあります。ここに記
載されている情報は、開発品を含むいかなる医療用医薬品の効能を勧誘、宣伝又は広告するものではありま
せん。



財務情報

当社の財務諸表は、国際会計基準(IFRS)に基づき作成しております。