4502 武田薬 2020-10-29 15:00:00
2021年3月期 第2四半期決算短信〔IFRS〕(連結) [pdf]

                2021年3月期 第2四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
                           四半期決算短信
                                                          2020年10月29日
上 場 会 社 名 武田薬品工業株式会社                    上場取引所                 東・名・札・福
コ ー ド 番 号 4502                URL http://www.takeda.com/jp
代   表   者
        (役職名) 代表取締役社長CEO     (氏名) クリストフ ウェバー
               グローバルファイナンスIR         クリストファー
問合せ先責任者 (役職名)                (氏名)                      (TEL) (03)3278-2306
               グローバルヘッド              オライリー
四半期報告書提出予定日    2020年11月10日 配当支払開始予定日               2020年12月1日
四半期決算補足説明資料作成の有無       :有
四半期決算説明会開催の有無          :有
                                                                                                     (百万円未満四捨五入)
1.2021年3月期第2四半期の連結業績(2020年4月1日~2020年9月30日)
(1)連結経営成績(累計)                         (%表示は、 対前年同四半期増減率)
                                                                                                親会社の所有者に            四半期包括
                      売上収益               営業利益               税引前利益             四半期利益             帰属する四半期利益           利益合計額
                       百万円       %       百万円           %     百万円         %    百万円          %     百万円         %      百万円               %
2021年3月期第2四半期 1,590,785 △4.2 215,588 97.7 125,561 302.9 86,589 15.7 86,548 15.8     64,443                                            -
2020年3月期第2四半期 1,660,169 88.5 109,033 △36.6 31,166 △80.6 74,834 △40.8 74,738 △41.0 △122,997                                            -

                     基本的1株当たり                希薄化後1株当たり
                                                                             Core営業利益             Core EPS
                      四半期利益                    四半期利益
                                     円   銭                       円   銭          億円          %                円
2021年3月期第2四半期                        55.45                       55.13        5,076 △6.3                    221
2020年3月期第2四半期                        48.01                       47.87        5,416 155.5                   244

(2)連結財政状態
                                                                 親会社の所有者に                  親会社所有者           1株当たり親会社
                       資産合計                  資本合計
                                                                  帰属する持分                   帰属持分比率           所有者帰属持分
                                 百万円                       百万円                百万円                      %                     円 銭
2021年3月期第2四半期            12,414,747                4,666,499             4,662,402                   37.6                2,982.30
2020年3月期                 12,821,094                4,727,486             4,723,483                   36.8                3,032.22

2.配当の状況
                                                           年間配当金

                   第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末                                       期末                合計
                             円   銭             円   銭             円   銭          円      銭           円   銭
 2020年3月期                        -           90.00                   -          90.00             180.00
 2021年3月期                        -           90.00
 2021年3月期(予想)                                                        -          90.00             180.00
(注) 直近に公表されている配当予想からの修正の有無                       :無


3.2021年3月期の連結業績予想(2020年4月1日~2021年3月31日)

                                                                                                 (%表示は、 対前期増減率)
                                                                                       親会社の所有者に            基本的1株当
               売上収益          Core営業利益                 営業利益           税引前利益             帰属する当期利益             たり当期利益
                                                                                                                           Core EPS

               百万円      %        百万円         %        百万円        %       百万円       %       百万円         %          円 銭                 円
 通      期   3,200,000 △2.8   984,000      2.3      434,000 332.2     258,000       -   124,000 180.3             79.39           420
(注) 直近に公表されている業績予想からの修正の有無                       :有
 2020年度マネジメントガイダンス
  実質的な売上収益の成長                一桁台前半
  実質的なCore 営業利益の成長           一桁台後半
  実質的なCore 営業利益率             30%台前半
  実質的なCore EPSの成長            10%台前半
 (注) 「実質的な成長」については6ページをご参照ください。
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動                                    :無
            (連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)
 
 

(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更
  ① IFRSにより要求される会計方針の変更                                       :無
        ②    ①以外の会計方針の変更                                      :無
        ③    会計上の見積りの変更                                       :無
 
 


(3)発行済株式数(普通株式)
  ① 期末発行済株式数(自己株式を含む)                           2021年3月期2Q   1,576,387,908株     2020年3月期     1,576,373,908株

        ②    期末自己株式数                            2021年3月期2Q        13,031,872株   2020年3月期       18,608,312株

        ③    期中平均株式数(四半期累計)                     2021年3月期2Q   1,560,848,065株     2020年3月期2Q   1,556,734,754株

 


    ※       四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です

    ※       業績予想の適切な利用に関する説明、 その他特記事項

        ・当社は、 国際会計基準(IFRS)を適用し、 IFRSに準拠して開示しております。
        ・本資料に記載の「業績予想」は、 現時点で入手可能な情報と前提条件に基づく見込みであり、 その実現を約
         束する趣旨ではございません。実際の業績は事業環境の変化や為替変動など様々な要因により変動し、 異な
         る結果を招きうる不確実性を含んでいます。業績予想を修正すべき重大な要因が発生した場合には、 速やか
         にご報告いたします。
        ・「業績予想」の内容については、 添付資料10ページの「1.当四半期決算に関する定性的情報 (3)連結
         業績予想などの将来予測情報に関する説明」をご参照下さい。
        ・DATABOOK等の決算補足説明資料やカンファレンスコール(10/29(木)開催)におけるプレゼンテーション資料
         およびその音声については、 速やかに当社のホームページに掲載致します。

        (当社ホームページ)
         https://www.takeda.com/jp/investors/financial-results/

     
                               武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第2四半期決算短信


○添付資料の目次
 
 
    1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………2

    (1)経営成績に関する説明 ………………………………………………………………………………2

    (2)財政状態に関する説明 ………………………………………………………………………………8

    (3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 …………………………………………………10

    (4)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大による影響と当社の取り組み …………………13

    (5)当期の中間配当 ………………………………………………………………………………………15

    2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………16

    (1)要約四半期連結純損益計算書 ………………………………………………………………………16

    (2)要約四半期連結包括利益計算書 ……………………………………………………………………17

    (3)要約四半期連結財政状態計算書 ……………………………………………………………………18

    (4)要約四半期連結持分変動計算書 ……………………………………………………………………20

    (5)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………22

    (6)要約四半期連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………24


     【補足資料】

     1 2020年度上期 財務ベース売上収益から実質的な売上収益の調整

     2 2020年度上期 財務ベースからCore/Underlying Coreへの調整表

     3 2019年度上期 財務ベースからCore/Underlying Coreへの調整表




                                - 1 -
                                武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第2四半期決算短信


1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明

 ① 当期(2020年4-9月期)における業績の概要


 当期の連結業績は、以下のとおりとなりました。
                                                                    (単位:億円)

                                 前年同期(注)          当期         対前年同期

売上収益                                     16,602    15,908   △694       △4.2%
売上原価                                 △5,620       △4,877      743     △13.2%
販売費及び一般管理費                           △4,625       △4,186      438      △9.5%
研究開発費                                △2,304       △2,250       54      △2.3%
製品に係る無形資産償却費及び減損損失                   △2,252       △2,081      171      △7.6%
その他の営業収益                                113          695      581      513.8%
その他の営業費用                              △824        △1,052    △228        27.7%
営業利益                                      1,090     2,156   1,066       97.7%
金融収益                                       174       296     123        70.6%
金融費用                                      △993    △1,107    △115        11.5%
持分法による投資損益                                  40      △89     △130           ―
税引前四半期利益                                   312     1,256     944       302.9%
法人所得税費用                                    437     △390     △826           ―
四半期利益                                      748       866     118        15.7%
(注) 前年度において、 当社グループはShire社買収により取得した資産および引き受けた負債について取得対価の配分を完了しました。
  この結果、 前年同期の要約四半期連結純損益計算書を遡及修正しております。


 〔売上収益〕
 売上収益は、 前年同期から694億円減収(△4.2%)の15,908億円となりました。減収のうちの2.7パーセントポイント(以
 下、 「pp」)は、 円高の為替影響によるものです。


 当社の主要な疾患領域のうち、 消化器系疾患および血漿由来の免疫疾患治療は増収となりました。しかしながら、 これら疾
 患領域における増収は、 希少疾患における競争の激化や後発品の浸透による影響、 および製品ポートフォリオ全般に亘っ
 た為替変動による減収影響を受けて相殺されました。当期における新型コロナウイルス感染症(以下、 「COVID-19」)のグロ
 ーバルな流行拡大に伴う売上収益に対する全体的な影響は、 重要性のあるものではありませんでした。ニューロサイエンス
 (神経精神疾患)といった一部の疾患領域において、 患者さんの医療機関への訪問頻度の減少等のマイナス影響が当期
 の最初の数ヶ月において見られましたが、 一方で、 服薬の利便性の高い特定の製品の需要拡大も流行拡大の初期に見られ
 ました。これらの動向はともに、 当期末にかけて正常化し、 COVID-19の流行拡大前の水準に戻りました。また、 当社の主要な
 疾患領域以外の売上収益は、 主に前年度に完了した複数の事業売却による減収影響、 および高尿酸血症治療剤「ユーロリ
 ック」や痛風治療剤「コルクリス」等の特許満了製品の減収影響を受け、 756億円の減収(△20.6%)となりました。


 各疾患領域における売上収益の前年同期からの増減は、 主に以下の製品によるものです。

 ・消化器系疾患
 消化器系疾患領域の売上収益は、 前年同期から383億円増収(+11.2%)の3,798億円となりました。当社のトップ製品で
 ある潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤「エンティビオ」(国内製品名:「エンタイビオ」)の売上が伸長し、 前年同期から386億
 円増収(+22.9%)の2,070億円となり、 売上成長を牽引しました。米国および欧州においては、 潰瘍性大腸炎とクローン
 病に対する生物学的製剤の新規投与患者シェアがさらに拡大したことにより、 同剤の全体の市場シェアも伸長しました。日本
 においては、 主に潰瘍性大腸炎に対する効能により売上が伸長しました。酸関連疾患治療剤「タケキャブ」も、 逆流性食道炎
 や低用量アスピリン投与時における胃潰瘍・十二指腸潰瘍の再発抑制等の効能を中心として、 日本において新規処方が拡
 大し、 売上は50億円増収(+14.2%)の400億円となりました。短腸症候群治療剤「GATTEX / REVESTIVE」は、 成人患者の
 平均治療期間が伸長したこと等により、 売上は39億円増収(+13.5%)の332億円となりました。「エンティビオ」、 「タケキャ



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                              武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第2四半期決算短信


ブ」および「GATTEX / REVESTIVE」の売上成長により、 特許満了製品である消化性潰瘍治療剤「パントプラゾール」(30億円
の減収)や、 逆流性食道炎治療剤「デクスラント」(27億円の減収)および慢性便秘症治療剤「アミティーザ」(27億円の減
収)等、 主に競争の激化の影響を受けたその他製品の減収を吸収しました。


・希少疾患
希少疾患領域の売上収益は、 前年同期から324億円減収(△9.9%)の2,954億円となりました。希少血液疾患領域の売上
収益は、 325億円減収(△18.6%)の1,428億円となりました。血友病A治療剤である「アドベイト」は、 競争の激化や短半減
期セグメントにおける価格圧力および「アディノベイト」への切り替えにより、 198億円減収(△23.8%)の634億円となりまし
た。「ファイバ」の売上は、 主に欧州において、 インヒビター保有市場の出血予防セグメントにおける競争圧力が高まったこと
により、 73億円減収(△26.1%)の206億円となりました。また、 当期において「アドベイト」および「ファイバ」の両剤は、 成長
新興国における出荷タイミングの後ろ倒しの影響を大きく受けました。希少代謝性疾患領域の売上収益は、 副甲状腺機能低
下症治療剤「NATPARA」を2019年9月に米国において回収したことにより、 125億円減収(△13.5%)の796億円となりまし
た。「NATPARA」の売上は、 109億円減収(△87.8%)の15億円となりました。遺伝性血管性浮腫領域の売上収益は、 126億
円増収(+20.9%)の729億円となりました。これは、 「TAKHZYRO」の新規患者獲得により、 同剤の売上が、 131億円増収
(+42.6%)の437億円となったことによります。なお、 「CINRYZE」と「フィラジル」は、 遺伝性血管性浮腫領域での両製品の
ポジショニングが確立されており、 後発品参入による影響が限定的であったこともあり、 前年同期とほぼ横ばいの売上となりま
した。


・血漿由来の免疫疾患治療
血漿由来の免疫疾患治療領域の売上収益は、 前年同期から112億円増収(+5.8%)の2,059億円となりました。免疫グロ
ブリン製剤の売上合計は、 強い需要と供給能力の拡大により、 162億円増収(+11.0%)の1,627億円となりました。特に、
原発性免疫不全症(PID)と多巣性運動ニューロパチー(MMN)の治療に用いられる静注製剤「GAMMAGARD LIQUID」は、 こ
れら疾患に対する米国における標準治療剤としてのポジションを引き続き強固なものにしました。皮下注製剤である「CUVITRU」
も2桁台の増収率となりました。また、 主に血液量減少症と低アルブミン血症の治療に用いられる「ALBUMIN GLASS」と
「FLEXBUMIN」を含むアルブミン製剤の売上合計は前年同期から55億円減収(△16.1%)の286億円となりました。これは主
に、 前年同期の中国において、 さらにその前の年度からの期ずれによる供給量の増加があり、 売上が大きくなったことにより
ます。


・オンコロジー
オンコロジー(がん)領域の売上収益は、 前年同期から48億円減収(△2.2%)の2,100億円となりました。多発性骨髄腫
治療剤「ニンラーロ」の売上は、 服薬の利便性が高い製品特性もあり、 特に米国と中国での好調な業績が成長に寄与し、 前
年同期から61億円増収(+15.9%)の444億円となりました。「ニンラーロ」は週一回経口投与のカプセル剤であり、 医療機
関での点滴や注射を必要としないため、 COVID-19拡大下において患者さんの通院負担を軽減することができました。また、
悪性リンパ腫治療剤「アドセトリス」の売上は、 近年、 とりわけ2019年末において複数の効能追加を取得した日本において特
に伸長し、 前年同期から48億円増収(+18.7%)の306億円となりました。白血病治療剤「アイクルシグ」の売上は、 米国に
おける新たなオムニチャネル販促アプローチおよび米国外における地理的拡大により、 前年同期から22億円増収(+14.8
%)の168億円となりました。非小細胞肺がん治療剤「ALUNBRIG」の売上は、 引き続き欧州および新興諸国での上市があった
ことにより、 前年同期から9億円増収(+27.4%)の43億円となりました。これら製品の売上成長は、 特許満了製品の売上
減少によって相殺されました。多発性骨髄腫治療剤「ベルケイド」の売上は、 前年同期から136億円減収(△21.4%)の500
億円となり、 うち、 米国外の売上にかかるロイヤルティ収益は、 2019年における欧州および中国での後発品の参入により、
前年同期から41億円の大幅な減収(△62.6%)の24億円となりました。医療機関において主に皮下注射により投与される同
剤については、 COVID-19に関連する懸念から患者さんが受診を控え、 第一選択薬としての新規処方患者数が減少したこと
から、 米国内の売上は、 前年同期から95億円減収(△16.7%)の476億円となりました。また、 2020年5月初めに競合他社
の皮下注射製剤が米国において承認されたことも「ベルケイド」の減収影響となりました。子宮内膜症・子宮筋腫・閉経前乳が
ん・前立腺がん等の治療に用いられる特許満了製品の「リュープロレリン」は、 主に米国に向けた供給売上が減少したことか
ら、 前年同期から68億円減収(△12.0%)の499億円となりました。これは、 規制当局による査察を受けて、 是正措置の一
環である当社の品質基準遵守の取り組みを拡大して実施した日本の製造拠点における生産停止に関連しております。




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                                   武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第2四半期決算短信


・ニューロサイエンス
ニューロサイエンス(神経精神疾患)領域の売上収益は、 前年同期から61億円減収(△2.8%)の2,078億円となりました。
減収影響の一部は、 アルツハイマー病治療剤「レミニール」の後発品が、 2020年6月に日本において上市されたことによるも
のであり、 同剤の売上は前年同期から35億円減収(△38.7%)の55億円となりました。また、 不眠症治療剤「ロゼレム」およ
び注意欠陥/多動性障害(ADHD)治療剤「ADDERALL      XR」の売上も、 2019年7月に米国における独占販売期間が満了し
たことによる減収影響を受けました。米国におけるADHD治療の主要製品である「バイバンス」(国内製品名:「ビバンセ」)の
売上は、 前年同期から11億円増収(+0.8%)の1,326億円となりました。同剤の売上は、 当期の最初の数ヶ月において、
COVID-19に伴う外出制限により、 外来患者数および診断数が減少し、 また、 服薬の一時的な中断による減収影響を受けま
したが、 直近の3ヶ月においてCOVID-19の流行拡大前の水準に正常化し、 同剤の売上成長はプラスに転じました。大うつ病
(MDD)治療剤「トリンテリックス」の売上は、 前年同期から3億円増収(+0.9%)の350億円になりました。


地域別売上収益
                                                    (単位:億円、%は売上収益の構成比)
売上収益:                        前年同期                           当期
  日本                       2,994            18.0%       2,824      17.8%
  米国                       8,059            48.5%       7,861      49.4%
  欧州およびカナダ                 3,218            19.4%       3,272      20.6%
  ロシア/CIS                    369             2.2%         217       1.4%
  中南米                        758             4.6%         590       3.7%
  アジア(日本を除く)                 839             5.1%         783       4.9%
        (注)
  その他                        365             2.2%         362       2.3%
  合計                      16,602           100.0%      15,908     100.0%
(注)   その他の地域は中東、 オセアニアおよびアフリカを含みます。



〔売上原価〕
売上原価は、前年同期から743億円減少(△13.2%)の4,877億円となり、売上原価率は30.7%(△3.2pp)となりま
した。これは主に、Shire社買収に伴い計上された棚卸資産の公正価値調整等にかかる非資金性の費用の減少802億
円によるものです。


〔販売費及び一般管理費〕
販売費及び一般管理費は、前年同期から438億円減少(△9.5%)の4,186億円となりました。この減少は主に、
Shire社との統合による経費効率化およびコストシナジーのほか、出張および営業活動の減少等、COVID-19の影響に
伴う経費の減少によるものです。


〔研究開発費〕
研究開発費は、主にパイプラインの重点化により、対前年同期54億円減少(△2.3%)の2,250億円となりました。


〔製品に係る無形資産償却費及び減損損失〕
製品に係る無形資産償却費及び減損損失は、 前年同期から171億円減少(△7.6%)の2,081億円となりました。この減少
は主に、 2019年5月の中間解析を受けTAK-616 AMRプログラムの開発中止を決定したことに伴い、 156億円の減損損失を前
年同期に計上したことによるものです。


〔その他の営業収益〕
その他の営業収益は、 前年同期から581億円増加(+513.8%)の695億円となりました。この増加は主に、 SHP647および関
連する権利の売却に関する当社グループの義務を解除する欧州委員会の決定に伴い、 当社グループがSHP647に関する臨
床試験プログラムを中止する意思決定を行ったことを反映し、 これまで計上していた当該負債の再見積もりを行った結果、
602億円の益を計上したことによるものです。




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                               武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第2四半期決算短信


〔その他の営業費用〕
その他の営業費用は、 前年同期から228億円増加(+27.7%)の1,052億円となりました。この増加は主に、 2019年7月に
当社グループがNovartis社に譲渡したXIIDRAの欧州における販売許可申請を同社が取り下げたことに伴う条件付対価に関
連する資産の公正価値の変動により、 186億円の損失を当期に計上したことによるものです。


〔営業利益〕
営業利益は、 上記の要因を反映し、 前年同期から1,066億円増益(+97.7%)の2,156億円となりました。


〔金融損益〕
金融収益と金融費用をあわせた金融損益は811億円の損失となり、 前年同期から8億円の減少となりました。当期の金融損益
の減少には、 社債および借入金の残高の減少と変動金利の引き下げにより利息費用が102億円減少したこと、 また、 2019年
10月に上場した企業のワラントにかかる評価益を当期に81億円計上したこと等が含まれています。これらの影響の大部分は主
に受取利息の減少や為替差損等により相殺されています。


〔持分法による投資損益〕
持分法による投資損益は、 前年同期の持分法による投資利益40億円から130億円減少の89億円の損失となりました。これは
主に、 当第1四半期に当社グループとTeva Pharmaceutical Industries Ltd.が設立した合弁会社である武田テバファー
マ株式会社においてジェネリック医薬品事業の一部および製造拠点の売却を決定したことに伴う、 関連資産の回収可能価額
の見直しにより認識された減損損失によるものです。


〔法人所得税費用〕
法人所得税費用は、 前年同期△437億円に対して、 当期は390億円となりました。この増加は主に、 税引前四半期利益の増
加、 および前年同期にスイスにおける税制改正に伴い計上された非資金性の繰延税金便益△563億円によるものです。


〔四半期利益〕
四半期利益は、 上記の要因を反映し、 前年同期から118億円増益の866億円となりました。




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② 当期(2020年4-9月期)における実質的な成長の概要


Coreと実質的な成長の定義
当社は、 事業の計画策定および業績評価において、 「実質的な成長」(Underlying Growth)の概念を採用しております。


「実質的な成長」は、 当年度と前年度(四半期もしくは年間)の業績を共通の基準で比較するものであり、 マネジメントによる
業績評価に使用されています。これら共通の基準で比較される業績は、 年間計画レートを用いた為替レートを一定として、 事
業等の売却影響およびその他の非定常的もしくは特別な事象に基づく影響、 本業に起因しない(ノン・コア)事象による影
響を控除し算定されます。当社は、 この「実質的な成長」が、 事業活動のパフォーマンスを表す共通の基準を提供するため、
投資家に有用であると考えています。なお、 本指標は、 国際会計基準(IFRS)に準拠したものではありません。


当社は、 「Underlying Revenue Growth」(実質的な売上収益の成長)、 「Underlying Core Operating Profit
Growth」(実質的なCore営業利益の成長)および「Underlying Core EPS Growth」(実質的なCore EPSの成長)を重要な
財務指標としています。


実質的な売上収益は、 為替レートを一定として、 財務ベースの売上収益に、 報告期間における非定常的な事象に基づく影
響および事業等の売却影響を調整して計算します。


実質的なCore営業利益は、 為替レートを一定として、 Core営業利益(以下に定義)に、 報告期間における事業等の売却
影響を調整して計算します。


Core営業利益は、 純利益から、 法人所得税費用、 持分法にかかる投資損益、 金融損益、 その他の営業収益およびその他
の営業費用、 製品に係る無形資産償却費及び減損損失を控除して算出します。その他、 企業買収に係る会計処理の影響
や買収関連費用など、 本業に起因しない(ノン・コア)事象による影響を調整します。


実質的なCore EPSの算定にあたっては、 為替レートを一定として、 純利益から、 事業等の売却影響、 およびCore営業利益
の算出において控除された項目と営業利益以下の各科目のうち、 重要性のある、 非定常的もしくは特別な事象に基づく影
響、 本業に起因しない(ノン・コア)事象による影響を調整します。これらには、 条件付対価に係る公正価値変動(時間的
価値の変動を含む)影響などが含まれます。さらに、 これらの調整項目に係る税金影響を控除した後、 比較年度末の自己
株式控除後の発行済株式総数で除して算定します。


実質的な業績
                                                                       当期
           実質的な売上収益の成長                                               +0.5%
           実質的なCore営業利益の成長                                           +1.9%
           実質的なCore営業利益率                                             31.6%
           実質的なCore EPSの成長                                           △0.4%


〔実質的な売上収益の成長率〕
実質的な売上収益の成長率は、 前年同期から+0.5%となりました。タケダの14のグローバル製品(注)の実質的な売上収益
は、 米国における「NATPARA」の回収や特許が満了した製品による減収影響があったものの、 前年同期から+15.4%成長しま
した。


(注)タケダの14のグローバル製品
      消化器系疾患:エンティビオ、GATTEX/REVESTIVE、ALOFISEL
      希少疾患:NATPARA、アディノベイト/ADYNOVI、TAKHZYRO、エラプレース、VPRIV
      血漿由来の免疫疾患治療:GAMMAGARD LIQUID/KIOVIG、HYQVIA、CUVITRU、ALBUMIN/FLEXBUMIN
      オンコロジー:ニンラーロ、ALUNBRIG




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                                  武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第2四半期決算短信


         疾患領域別の実質的な売上収益の成長                         当期
         消化器系疾患                                  +14.5%
         希少疾患                                     △5.3%
          希少代謝性疾患                                 △6.4%
          希少血液疾患                                 △14.7%
          遺伝性血管性浮腫                               +23.8%
         血漿由来の免疫疾患治療                              +8.8%
         オンコロジー                                   +0.3%
         ニューロサイエンス                                △0.4%
         その他                                     △13.0%
         合計                                       +0.5%
       (注) 実質的な売上収益は、 為替レートを一定として、 非定常的な事象に基づく影響および事業等の売却影響を調
         整します。本調整前の疾患領域別の売上収益や主要な製品売上については、 「1.当四半期決算に関する定
         性的情報(1)経営成績に関する説明①当期における業績の概要」をご参照ください。




  実質的な売上収益の計算において控除した主な非定常的な事象に基づく影響および事業等の売却影響は次の通りです。

・2019年7月に売却が完了した「XIIDRA」(ドライアイ治療剤)の前年同期の売上を控除して調整しております。

・2020年3月に売却が完了した中近東・アフリカ諸国における一部の一般用医薬品およびノン・コア資産に係る前年
 同期の売上収益を控除して調整しております。

・2020年3月に売却が完了したロシア、ジョージアなどの独立国家共同体の国々における一部の一般用医薬品および
 ノン・コア資産に係る前年同期の売上収益を控除して調整しております。

・「TACHOSIL」の当期と前年同期の売上を控除して調整しております。

・売却に合意したことを公表し、 2020年12月までに売却の完了を予定する案件についても、 売却予定製品に係る当期と前年
 同期の売上を控除して調整しております。


 〔当期の実質的なCore営業利益の成長〕
 当期の実質的なCore営業利益は、 製品構成の変化に伴う売上総利益の減少があったものの、 COVID-19の影響による経費
 減少およびコストシナジー等を反映し、 前年同期から+1.9%となりました。


 Shire社の統合費用や企業結合会計に伴う非資金性の費用など、 当社の本業に起因しない(ノン・コア)事象による影響を
 控除した当期のCore営業利益は5,076億円となりました。


 〔当期の実質的なCore営業利益率〕
 当期の実質的なCore営業利益率は、 前年同期から0.4pp増加の31.6%となりました。


 〔当期の実質的なCore EPSの成長〕
 当期の実質的なCore EPSは、 △0.4%となりました。




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                               武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第2四半期決算短信


(2)財政状態に関する説明
 〔資産〕
 当第2四半期末における資産合計は、 前年度末から4,063億円減少し、 12兆4,147億円となりました。無形資産は、 主に償
 却により2,931億円減少しました。のれんは、 主に当期の事業売却の結果、 1,564億円減少しました。これらの減少は、 主に
 武田コンシューマーヘルスケア株式会社株式の譲渡(注1)に関連する資産の振替による、 売却目的で保有する資産の増加
 1,572億円と一部相殺されております。

 (注1) 2020年8月、 当社グループは武田コンシューマーヘルスケア株式会社株式をBlackstoneへ譲渡する契約を締結
        したことを公表しました。


 〔負債〕
 当第2四半期末における負債合計は、前年度末から3,454億円減少し、7兆7,482億円となりました。社債及び借入
 金は、借入金の返済、社債の償還およびコマーシャルペーパー発行額減少の結果、前年度末から1,853億円減少の4
 兆9,080億円(注2)となりました。また、繰延税金負債および売却目的で保有する資産に直接関連する負債は、それぞ
 れ733億円および672億円減少しました。

 (注2) 当第2四半期末における社債及び借入金の帳簿価額はそれぞれ3兆8,304億円および1兆776億円です。なお、
        社債及び借入金の内訳は以下の通りです。

 社債:
             銘柄
                           発行時期            償還期限          帳簿価額
          (外貨建発行額)
  米ドル建無担保普通社債                              2022年6月
                           2015年6月                          1,604億円
  (1,520百万米ドル)                            ~2045年6月
  米ドル建無担保普通社債                              2021年9月
                           2016年9月                          6,427億円
   (6,400百万米ドル)                           ~2026年9月
  米ドル建無担保普通社債
                           2017年7月        2022年1月             527億円
   (500百万米ドル)
  ユーロ建無担保普通社債                              2020年11月
                           2018年11月                         7,693億円
   (6,250百万ユーロ)                           ~2030年11月
  米ドル建無担保普通社債                              2021年11月
                           2018年11月                         4,733億円
   (4,500百万米ドル)                           ~2028年11月
  ハイブリッド社債
                           2019年6月        2079年6月           4,971億円
   (劣後特約付社債)
  米ドル建無担保普通社債                              2030年3月
                           2020年7月                          7,341億円
  (7,000百万米ドル)                            ~2060年7月
  ユーロ建無担保普通社債                              2027年7月
                           2020年7月                          4,417億円
  (3,600百万ユーロ)                            ~2040年7月
                           2020年7月         2020年10月
  コマーシャルペーパー                                                  591億円
                          ~2020年9月        ~2020年12月
  合計                                                      3兆8,304億円

 借入金:
           名称
                          借入時期            返済期限           帳簿価額
        (外貨建借入額)
                                          2023年4月
  シンジケートローン              2016年4月                           2,000億円
                                         ~2026年4月
  〃                      2017年4月          2027年4月          1,135億円
  〃 
                         2017年4月         2027年4月           1,582億円
   (1,500百万米ドル)
  株式会社国際協力銀行
                         2019年1月         2025年12月          3,909億円
   (3,700百万米ドル)
                          2016年3月        2023年3月~
  その他のバイラテラルローン                                            2,100億円
                         ~2017年4月         2026年3月
  その他                                                        50億円
  合計                                                      1兆776億円




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2020年4月、米ドル建およびユーロ建のシンジケート・タームローン借入金の借入契約に基づく返済100億円があ
りました。2020年7月9日、当社グループは元本合計7,000百万米ドルの米ドル建無担保普通社債および元本合計
3,600百万ユーロのユーロ建無担保普通社債を発行しました。これらの社債の募集により調達した資金は、2020年
7月10日の3,250百万米ドルおよび3,019百万ユーロのシンジケート・タームローンの繰上返済、ならびに2020年8
月3日の額面金額2,400百万米ドル(償還期限:2021年9月)および1,250百万ユーロ(償還期限:2020年11月)の
無担保普通社債の繰上償還に充てられました。さらに、2020年7月、2013年7月に発行された債務の返済1,300億
円(借入金700億円、無担保普通社債600億円)がありました。また、コマーシャルペーパーの発行残高は850億円
減少しております。

〔資本〕
当第2四半期末における資本合計は、 前年度末から610億円減少の4兆6,665億円となりました。この減少は、 円高の影響
による為替換算調整勘定の変動によりその他の資本の構成要素が447億円減少したことや、 四半期利益の計上があったもの
の、 1,419億円の配当金の支払により利益剰余金が329億円減少したことによります。


〔キャッシュ・フロー〕
                                                         (単位:億円)
                                  前年同期                 当期
                             (2019年4-9月期)        (2020年4-9月期)
営業活動によるキャッシュ・フロー                         3,411               3,920
投資活動によるキャッシュ・フロー                         3,304                 282
財務活動によるキャッシュ・フロー                        △8,117             △4,182
現金及び現金同等物の増減額                           △1,402                  20
現金及び現金同等物の期首残高                           7,021               6,376
現金及び現金同等物に係る換算差額                         △190                △86
売却目的で保有する資産の純増減額                             6                 △2
現金及び現金同等物の期末残高                           5,435               6,309

営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期3,411億円から509億円増加の3,920億円となりました。これは四半
期利益の増加118億円に加え、主に非資金性費用である繰延税金から構成される法人所得税費用の増加826億円等に
よりプラスの調整額が増加したこと、また売上債権及びその他の債権、仕入債務及びその他の債務における増加影
響がそれぞれ524億円および151億円あったことによるものです。これらの増加は、パイプラインSHP647および関連
する権利の売却に関する義務の解除による非資金性の収益の調整602億円、およびShire社買収日において公正価値
評価された棚卸資産の費用化の減少に伴い、棚卸資産において581億円の減少影響があったこと等により一部相殺さ
れております。

投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同期3,304億円から3,022億円減少の282億円となりました。これは主
に、前年同期に「XIIDRA」の売却による収入3,755億円を計上したことに伴い、事業売却による収入が3,441億円減
少したことによるものです。

財務活動によるキャッシュ・フローは、 前年同期△8,117億円から3,935億円増加の△4,182億円となりました。主な増加要因
は、 前年同期にハイブリット社債5,000億円を発行した一方、 当期に米ドル建社債7,000百万米ドルおよびユーロ建社債
3,600百万ユーロを発行したことに伴い、 社債の発行及び長期借入れによる収入が6,833億円増加したことです。また、 2019
年6月に短期借入金5,000億円を返済したことにより、 短期借入金及びコマーシャルペーパーにおける増加影響が3,715億
円となりました。これらの増加要因は、 当期における早期償還および早期返済に伴う、 社債の償還及び長期借入金の返済に
よる支出の増加6,425億円により一部相殺されております。




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(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

通期の業績予想につきましては、2020年7月31日に公表した予想から下表のとおり修正します。

2020年度の業績予想
                        前回公表予想              今回公表予想
                                                             対前回公表予想
                     (2020年7月31日公表)      (2020年10月29日公表)

 売上収益                       3兆2,500億円          3兆2,000億円    △500億円    △1.5%

 営業利益                         3,950億円             4,340億円   +390億円    +9.9%

 税引前当期利益                      2,300億円             2,580億円   +280億円    +12.2%

 当期利益
                                920億円             1,240億円   +320億円    +34.8%
 (親会社の所有者帰属分)

 EPS                           58円91銭              79円39銭   +20円48銭   +34.8%

 Core営業利益                     9,840億円             9,840億円        -        -

 Core EPS                         420円               420円        -        -


売上収益は、為替の円高傾向を考慮し公表予想の前提為替レートを変更したことを主として、500億円減収(△1.5%)
の3兆2,000億円に修正しました。

営業利益は、前回公表予想から390億円増益(+9.9%)の4,340億円に修正しました。これは、前回公表予想には織り
込んでいなかった幾つかの公表済みの事業等の売却案件に関して、一時的な収益である譲渡益の計上を当年度に新たに
見込んだことによります。なお、武田コンシューマーヘルスケア株式会社の株式譲渡については、今回公表予想に織り
込んでおりません(注1)。また、事業等の売却は、非定常的な、本業に起因しない(ノン・コア)特別な事象に基づくも
のであるため、Core営業利益に影響を与えるものではなく、9,840億円の予想は据え置いています。Core営業利益は、
為替変動によるマイナス影響を受けるものの、コストシナジーおよび経費効率化による良好なビジネスモメンタムがこ
れを吸収する見込みです。

親会社の所有者に帰属する当期利益は、主に税引前当期利益の増加および前提税率の見直しにより、前回公表予想から
320億円増益(+34.8%)の1,240億円に修正しました。

(注1)本年8月、当社は、日本国内を中心としてコンシューマーヘルスケア事業を展開する当社連結子会社の武田コ
       ンシューマーヘルスケア株式会社の全株式を、Blackstone社に2,420億円(注2)で譲渡する契約を締結したことを
       公表しました。本株式譲渡は、一定の法律上・規制上のクロージング条件を満たすことを前提に、2021年3月
       31日までに成立する予定です。当社は、本株式譲渡が実行され成立した場合、約1,400億円の株式売却益(税
       引前)を認識しますが、今回修正した業績予想には本影響を織り込んでおりません。本株式譲渡に伴う業績影
       響を公表予想に織り込む適切なタイミングについては、本件の正確な成立時期の確実性を見定めながら引き続
       き検討してまいります。

(注2)企業価値。実際の譲渡価額は、純有利子負債や運転資本等に係る調整を行い確定します。




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2020年度の今回公表予想の主な前提条件
                                            前回公表予想                  今回公表予想
                                     (2020年7月31日公表)             (2020年10月29日公表)
為替レート                                       1米ドル=109円                 1米ドル=106円
                                            1ユーロ=120円                 1ユーロ=122円
                                       1ロシアルーブル=1.6円             1ロシアルーブル=1.4円
                                       1ブラジルレアル=23.3円            1ブラジルレアル=19.4円
                                           1中国元=15.5円                1中国元=15.3円
研究開発費                                              △4,470億円               △4,480億円
Shire社統合費用
 その他の営業費用(事業構造再編費用)                                 △900億円                  △900億円
Shire社に係る企業結合会計影響
  売上原価
                                                    △857億円                  △791億円
  (棚卸資産の公正価値調整の売上原価処理)
  売上原価
                                                     △20億円                  △20億円
  (有形固定資産の公正価値調整の償却)
 販売費及び一般管理費・研究開発費                                      7億円                     7億円
 製品に係る無形資産償却費
                                                   △3,240億円               △3,190億円
 (Shire社買収関連)
 その他の営業収益(SHP647の売却義務解除)                              600億円                  600億円
その他の非資金性の費用
 製品に係る無形資産償却費
                                                    △830億円                  △840億円
 (旧武田薬品)
 製品に係る無形資産減損損失                                      △500億円                  △500億円
その他の営業収益/営業費用
 その他の営業収益
                                                      580億円                 1,034億円
 (SHP647の売却義務免除を除く)
 その他の営業費用
                                                    △730億円                  △900億円
 (Shire社統合費用を除く)
金融費用
 支払利息                                              △1,330億円               △1,310億円
 その他                                                △200億円                  △350億円
フリー・キャッシュ・フロー
                                               6,000~7,000億円          7,000~8,000億円
(公表済みの事業売却を含む)
資本的支出(キャッシュ・フロー・ベース)                        △1,800~△2,300億円        △1,800~△2,300億円
有形固定資産の減価償却費及び無形資産償却費
                                                   △1,500億円               △1,500億円
(製品に係る無形資産償却費を除く)
調整後EBITDAに対する現金税金の税率
                                       10%台後半~20%台前半                 10%台半ばから後半
(事業売却を除く)

重要な財務指標(マネジメントガイダンス(注))
                                      前回公表                           今回公表
                                 マネジメントガイダンス                    マネジメントガイダンス
                                (2020年7月31日公表)                 (2020年10月29日公表)

        実質的な売上収益の成長                  一桁台前半                         一桁台前半

    実質的なCore営業利益の成長                  一桁台後半                         一桁台後半

        実質的なCore営業利益率                30%台前半                        30%台前半

        実質的なCore EPSの成長              10%台前半                        10%台前半

  (注)   1.(1)②当期(2020年4-9月期)における実質的な成長の概要の「Coreと実質的な成長の定義」をご参照ください。



通期のマネジメントガイダンスに変更はありません。



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2020年度の今回公表予想およびマネジメントガイダンスのその他の前提条件

 ・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な流行拡大に伴い、当社の事業活動は前述の通り様々に影響を
  受けているものの、現時点までに業績に対する重大な影響は生じておりません。当社は、COVID-19は2020年度の
  当社業績に対して重大な影響を及ぼすことはないと現時点で入手可能な情報に基づき考えており、当社の2020年
  度業績予想はこの考え方を反映しています。しかしながら、COVID-19を取り巻く状況は引き続き非常に流動的で
  あり、新規または追加的な流行拡大や、主要市場におけるロックダウンや屋内退避命令の新規の措置や延長、そ
  の他政府による対策など、2020年度中の進展によっては、当社製品の需要減少やサプライチェーンに関連する問
  題の発生、または臨床試験の大幅な遅延など当社事業に深刻な影響を与える可能性があります。このような事態
  が生じた場合、当社事業や経営成績、財政状態に追加的な影響が及び、また、当社の2020年度業績は予想から大
  きく乖離する可能性があります。

 ・「ベルケイド」については、2020年度において、505(b)2申請に基づく皮下投与の新たな競合品の米国上市を想定
  しておりません。

 ・今回公表予想には、武田コンシューマーヘルスケア株式会社の株式譲渡を除き、2020年10月29日現在公表した事
  業等の売却の影響を含めています。


見通しに関する注意事項

本資料に記載の「業績予想」は、現時点で入手可能な情報と前提条件に基づく見込みであり、その実現を約束する趣旨
ではございません。実際の業績は事業環境の変化や為替変動など様々な要因により変動し、異なる結果を招きうる不確
実性を含んでいます。業績予想を修正すべき重大な要因が発生した場合には、速やかにご報告いたします。




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                               武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第2四半期決算短信


(4)新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大による影響と当社の取り組み

 ①   当社の経営成績および財政状態に対するCOVID-19影響

 当社の事業活動は、 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大により、 様々に影響を受けており、 また、 今後影
 響を受ける可能性があります。

 当社は、 当社製品の需要動向について注視しておりますが、 当社の医薬品は病院での待機手術を要しない重篤な慢性疾
 患や生命を脅かす恐れのある疾患に対するものが多く、 これまでのところ影響は限定的です。ニューロサイエンス(神経精神
 疾患)といった一部の疾患領域において、 患者さんの医療機関への訪問頻度の減少等のマイナス影響がCOVID-19が流行
 拡大した最初の数ヶ月において見られましたが、 一方で、 服薬の利便性の高い特定の製品の需要拡大も流行拡大の初期に
 見られました。これらの動向はともに、 当期末にかけて正常化し、 COVID-19の流行拡大前の水準に戻りました。グローバルな
 サプライチェーンにおいては、 COVID-19の大流行による製品供給の重大な問題は発生しておらず、 また、 発生の可能性を
 予測しておりません。

 事業運営においては、 渡航制限や業界関連団体の集会への参加自粛、 当社主催の集会の休止等、 特定の事業活動を自
 主的に制限しております。

 新たな臨床試験については、 COVID-19の流行拡大の初期に、 治療薬候補である血漿分画製剤(CoVIg-19)を除き、 臨床
 試験の開始を一時的に休止しました。同時に、 すでに進行中の臨床試験についても、 一部の例外を除き、 新たな試験実施
 施設の組み入れならびに新規患者さんの登録を一時的に休止しましたが、 これは一時的な措置であり、 大部分の臨床試験
 は直近3カ月のうちに再開しております。

 いくつかの臨床試験については、 一定の遅延が見込まれていますが、 臨床試験ごとに状況を注視するとともに、 各国および
 各試験実施施設での状況も把握してまいります。

 金融市場の動向は注視を続けており、 流動性や資金調達に係る問題は現在見込んでおりません。

 ②   COVID-19影響軽減のための当社の取り組み

 当社は、 バリュー(価値観)に基づき、 従業員の安全確保、 当社医薬品を必要とされている患者さんへの提供、 当社従業
 員が就業・居住するコミュニティでの感染の軽減およびサポートを中心に取り組んでおります。

 当社は、 COVID-19の流行拡大に伴う様々な問題に対処するため、 2020年1月に、 グローバル危機管理委員会を始動させ、
 社内外の専門家の支援のもと、 様々な対策を講じております。具体的には、 COVID-19流行拡大に対する従業員向けガイダ
 ンスの策定、 関連情報の提供、 必須業務における感染対策の強化および職場毎の事例対応プロトコールの導入などが含ま
 れます。また、 本委員会では、 職場復帰が可能と判断できた時点で、 安全かつ段階的な復帰を支援するための包括的なチ
 ェックリストも作成しました。

 当社は、 従業員の安全を確保する措置として、 在宅勤務ポリシーの適用を継続し拡充したIT技術によりこれを支援していま
 す。テレワークのガイダンスは、 医療従事者と関わる外勤の従業員も可能な限り対象として、 世界中の従業員に広範囲で適
 用しております。また、 製造施設や研究所、 血漿収集センターであるBioLifeにおいて引き続き勤務する必要のある従業員
 については、 ウイルス感染を軽減するための安全措置を強化しました。

 グローバル危機管理委員会ならびにReturn to the Workplace(職場復帰対策)チームは、 新型コロナウイルスの侵入と
 感染を抑制しながらも、 事業を継続および強化していくために「新しい職場環境」をどのように作るべきかについて、 ガイダン
 スを作成しました。新しい職場プランは、 科学、 疫学、 地域の公衆衛生事情に基づき、 各国の状況に合わせて調整していき
 ますが、 地方自治体の方針および公衆衛生関連規制の遵守、 フェイスカバーの使用や物理的な距離を保つことなどの感染
 予防対策を含めた職場の準備、 タケダの拠点における人口密度の低減、 感染対策プロトコールの強化、 個々の従業員の状
 況の考慮、 慎重かつ段階的な実施など、 共通原則・要件にも従ってまいります。また、 単一の戦略あるいは方針ではなく、
 基本方針、 新しい職場のデザインに関するガイダンスおよびツールを策定・提供することで、 各職場あるいは各機能のリーダ
 ーが、 COVID-19収束後の最適な職場環境を決定および導入できるようにしてまいります。

 今後の状況については引き続き注視していくものの、 移動および大規模な集会に関する制限についても継続し、 不要不急
 の移動については、 原則として2020年12月31日まで休止し、 大規模な集会の開催や参加については2021年3月31日まで



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制限しております。

外勤の従業員については、 医療従事者との対面の訪問業務を一部再開したものの、 現在も大部分はバーチャルで実施して
おります。対面の訪問業務は、 医療従事者の合意の下、 当社が定める厳格な感染予防対策に加え、 公衆衛生上求められ
る対策および医療機関から求められる追加の対策も行った上で実施しております。

当社は赤十字社や国連主導の組織を含む非営利団体(国連世界食糧計画(国連WFP)、 国連人口基金(UNFPA)、 国際
原子力機関(IAEA))に対する約25百万米ドルの寄付金や現物寄付、 社員によるマッチング寄付を通じて、 COVID-19対策
を支援しております。

事業の継続性の維持の側面では、 当社医薬品の製造代替業者の選定を含め、 適正な在庫水準を管理し、 当社医薬品を
患者さんに継続的に提供できる施策を整備しています。当施策は、 主要な出発物質、 添加剤、 医薬品原料、 医薬品原薬
(API)ならびに製品のグローバルなサプライチェーン全体に対して適用しております。当社は、 当社の医薬品を必要とされ
る方々に確実にお届けできるよう、 引き続き状況を注視し、 あらゆる必要な措置を講じて製品供給の継続性を確保してまいり
ます。

研究開発においては、 患者さんへの治験薬の直接配送や潜在的な中断の可能性も勘案した臨床試験デザインの再検討を
可能な限り実施しています。また、 臨床試験に参加されている患者さんの遠隔モニタリングが可能となるデジタル技術につい
ても、 引き続き検証および構築を進めてまいります。

CoVIg-19のプログラムは、 COVID-19に対抗する治療法を開発するという当社の取り組みの一つです。当社は、 2020年4月
に血漿分画製剤事業を営む複数社と結成したグローバルな提携体制であるCoVIg-19 Plasma Allianceに参画し、 患者さん
中心の価値観の下、 一企業としての利益を顧みることなく、 COVID-19の治療法開発を促進することに注力しております。2020
年10月初旬には、 CoVIg-19 Plasma Alliance が、 米国国立衛生研究所(NIH)の米国国立アレルギー・感染症研究所
(NIAID)が実施する臨床第3相試験「Inpatient Treatment with Anti-Coronavirus Immunoglobulin(ITAC)」にお
いて、 患者さんの登録が開始されたことを公表しました。ITAC試験では、 COVID-19により重篤化リスクのある患者さんを治療
できる可能性のある、 抗コロナウイルス高度免疫グロブリン静注製剤(H-Ig)の安全性、 忍容性、 有効性を評価します。本試
験は完了するまでに数か月を要すると考えておりますが、 良好な結果が得られる想定の下に、 規制当局への新薬承認申請
に向けて準備を進めてまいります。COVID-19回復者の血漿にはCOVID-19に対する重要な抗体が含まれていることから、 全米
で実施中のThe Fight Is In Us キャンペーンを通じて、 COVID-19回復者に血漿提供を呼び掛けております。

また、 当社は、 CoVIg-19 Plasma Allianceに加え、 COVID-19に対処するため様々な取り組みを進めており、 複数の既存
製品およびパイプラインについて新型コロナウイルスに対する有効性を検証するとともに、 グローバルな共同研究にも参画し
ております。

さらに、 当社は、 2020年8月、 Novavax社が開発中のCOVID-19ワクチンNVX-CoV2373の日本における開発、 製造、 流通に
関する提携について公表しました。

③     COVID-19の世界的な拡大に伴う事業等のリスク

当社は、 COVID-19の拡大に関連して、 さまざまな取り組みを行っていますが、 COVID-19による影響が深刻化または長期化し
た場合には、 原材料の調達や製品供給の滞り、 臨床試験の遅延の拡大等、 これらに限定されず、 当社事業に更なる影響
が及ぶ可能性があり、 もしくは、 当社に適用のある規制の遵守が困難になる可能性があります。現時点では、 COVID-19の流
行拡大がどの程度続くか明らかではありませんが、 COVID-19の流行拡大が減速または収束した場合であっても、 当社の事
業、 財政状態および経営成績に対して、 長期間継続して影響が及ぶ可能性があります。中期的な業績影響も明らかではあり
ませんが、 失業者数の増加や保険支払構造の変化、 政府による医療費削減施策の導入の可能性等が影響を及ぼすことが
考えられます。

将来の事業等にかかるリスクを最小化するため、 当社は引き続き状況を注視し、 必要な対策を講じてまいります。

④     2020年度第2四半期におけるCOVID-19影響

COVID-19の世界的な流行拡大に伴う、 2020年度第2四半期の連結業績への影響は軽微でありました。売上収益について
は、 ニューロサイエンス(神経精神疾患)といった一部の疾患領域において、 患者さんの医療機関への訪問頻度の減少等


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 のマイナス影響が当期の最初の数ヶ月において見られましたが、 一方で、 服薬の利便性の高い特定の製品の需要拡大も流
 行拡大の初期に見られました。これらの動向はともに、 当期末にかけて正常化し、 COVID-19の流行拡大前の水準に戻りまし
 た。営業経費については、 渡航制限や集会の自粛等、 特定の事業活動を自主的に制限したことにより経費使用が減少しまし
 た。これらの結果の利益に対する影響は軽微でした。

 ⑤   2020年度業績予想におけるCOVID-19影響見込と前提条件

 詳細につきましては、 「1.当四半期決算に関する定性的情報(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」を
 ご参照ください。



(5)当期の中間配当

 当社は年間配当方針である1株当たり180円を維持しております。
 当期の中間配当金は、 1株当たり90円とすることを取締役会にて決議しました。当配当金の支払開始日は、 2020年12月1
 日です。




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                         武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第2四半期決算短信


2.要約四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)要約四半期連結純損益計算書
                                                      (単位:百万円)
                           前第2四半期                当第2四半期
                         (自 2019年4月1日          (自 2020年4月1日
                          至 2019年9月30日)         至 2020年9月30日)
 売上収益                              1,660,169           1,590,785
 売上原価                              △562,008            △487,720
 販売費及び一般管理費                        △462,469            △418,631
 研究開発費                             △230,363            △224,978
 製品に係る無形資産償却費及び減損損失                △225,223            △208,097
 その他の営業収益                             11,316              69,463
 その他の営業費用                           △82,389            △105,234
 営業利益                                109,033             215,588


 金融収益                                 17,370              29,628
 金融費用                               △99,268            △110,720
 持分法による投資損益                            4,031             △8,935
 税引前四半期利益                             31,166             125,561
 法人所得税費用                              43,668            △38,972
 四半期利益                                74,834              86,589


四半期利益の帰属
 親会社の所有者持分                            74,738              86,548
 非支配持分                                    96                  41
 合計                                   74,834              86,589


1株当たり四半期利益(円)
 基本的1株当たり四半期利益                         48.01               55.45
 希薄化後1株当たり四半期利益                        47.87               55.13


※ 前年度において当社グループはShire社買収により取得した資産および引き受けた負債について取得対価の配分を完
 了しました。この結果、前第2四半期の要約四半期連結純損益計算書を遡及修正しております。




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                         武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第2四半期決算短信


(2)要約四半期連結包括利益計算書
                                                      (単位:百万円)
                            前第2四半期               当第2四半期
                          (自 2019年4月1日         (自 2020年4月1日
                           至 2019年9月30日)        至 2020年9月30日)
 四半期利益                               74,834              86,589
その他の包括利益
 純損益に振り替えられることのない項目
  その他の包括利益を通じて公正価値で測定さ
                                    △9,916               31,352
  れる金融資産の公正価値の変動
  確定給付制度の再測定                        △4,612              △2,759
                                    △14,528              28,593
 純損益にその後に振り替えられる可能性のある
 項目
  在外営業活動体の換算差額                     △181,983             △31,403
  キャッシュ・フロー・ヘッジ                     △1,256              △5,889
  ヘッジコスト                               △67              △13,544
  持分法適用会社におけるその他の包括利益に
                                           3                 97
  対する持分
                                   △183,303             △50,739
 その他の包括利益合計                        △197,831             △22,146
 四半期包括利益合計                         △122,997              64,443



四半期包括利益の帰属
 親会社の所有者持分                         △123,114              64,272
 非支配持分                                  117                 171
 合計                                △122,997              64,443


※ 前年度において当社グループはShire社買収により取得した資産および引き受けた負債について取得対価の配分を
 完了しました。この結果、前第2四半期の要約四半期連結包括利益計算書を遡及修正しております。




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(3)要約四半期連結財政状態計算書
                                                   (単位:百万円)
                         前年度                  当第2四半期
                    (2020年3月31日)            (2020年9月30日)
資産
非流動資産
 有形固定資産                      1,386,370              1,366,950
 のれん                         4,012,528              3,856,147
 無形資産                        4,171,361              3,878,257
 持分法で会計処理されている投資                  107,334             100,052
 その他の金融資産                         262,121             249,550
 その他の非流動資産                        103,846             100,226
 繰延税金資産                           308,102             278,429
 非流動資産合計                    10,351,662              9,829,611


流動資産
 棚卸資産                             759,599             743,482
 売上債権及びその他の債権                     757,005             753,985
 その他の金融資産                          15,822              15,314
 未収法人所得税等                          27,916              15,821
 その他の流動資産                         114,196             111,215
 現金及び現金同等物                        637,614             630,868
 売却目的で保有する資産                      157,280             314,451
 流動資産合計                      2,469,432              2,585,136


 資産合計                       12,821,094             12,414,747




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                       武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第2四半期決算短信


                                                  (単位:百万円)
                        前年度                  当第2四半期
                   (2020年3月31日)            (2020年9月30日)
負債及び資本
負債
非流動負債
 社債及び借入金                    4,506,487              4,631,418
 その他の金融負債                        399,129             476,605
 退職給付に係る負債                       156,617             165,764
 未払法人所得税                          54,932              47,862
 引当金                              37,605              32,374
 その他の非流動負債                        52,793              47,719
 繰延税金負債                          710,147             636,845
 非流動負債合計                    5,917,710              6,038,587


流動負債
 社債及び借入金                         586,817             276,616
 仕入債務及びその他の債務                    318,816             272,778
 その他の金融負債                         95,706              90,881
 未払法人所得税                         182,738             144,711
 引当金                             405,245             457,566
 その他の流動負債                        499,386             447,085
 売却目的で保有する資産に
                                  87,190              20,024
 直接関連する負債
 流動負債合計                     2,175,898              1,709,661
 負債合計                       8,093,608              7,748,248


資本
 資本金                        1,668,123              1,668,145
 資本剰余金                      1,680,287              1,668,872
 自己株式                        △87,463                △59,565
 利益剰余金                      1,369,972              1,337,065
 その他の資本の構成要素                      92,564              47,885
  親会社の所有者に帰属する持分            4,723,483              4,662,402
 非支配持分                             4,003               4,097
  資本合計                      4,727,486              4,666,499


 負債及び資本合計                  12,821,094             12,414,747




                        - 19 -
                                           武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第2四半期決算短信


(4)要約四半期連結持分変動計算書
 前第2四半期(自 2019年4月1日     至      2019年9月30日)
                                                                                       (単位:百万円)
                                         親会社の所有者に帰属する持分
                                                               その他の資本の構成要素
                                                                       その他の包括利益
                                 資本                           在外営業 を通じて公正価値
                  資本金                     自己株式     利益剰余金
                                剰余金                           活動体の       で測定される
                                                              換算差額        金融資産の
                                                                        公正価値の変動
2019年4月1日残高       1,643,585    1,650,232   △57,142  1,595,431  299,128        46,380
会計方針の変更による
                                                              △512
累積的影響額
会計方針の変更を反映し
                  1,643,585    1,650,232     △57,142      1,594,919       299,128               46,380
た期首残高
四半期利益                                                        74,738
その他の包括利益                                                                △182,003               △9,914
    四半期包括利益              -           -              -        74,738     △182,003               △9,914
新株の発行                24,507       24,507
自己株式の取得                                      △52,737
自己株式の処分                             △0             0
配当                                                        △140,836
その他の資本の構成要素
                                                             16,388                            △21,000
からの振替
株式報酬取引による増加                       13,524
株式報酬取引による減少
                                △22,122        22,797
(権利行使)
    所有者との取引額合計       24,507       15,909     △29,940      △124,448                -            △21,000
2019年9月30日残高      1,668,092    1,666,141     △87,082      1,545,209       117,125               15,466
                                                                                         (単位:百万円)
                                親会社の所有者に帰属する持分
                          その他の資本の構成要素                                                 非支配
                                                                                               資本合計
                 キャッシュ・            確定給付                                                持分
                            ヘッジ
                  フロー・              制度の                  合計            合計
                            コスト
                   ヘッジ              再測定
2019年4月1日残高          2,959   1,412     -                 349,879      5,181,985        4,006   5,185,991
会計方針の変更による
                                                              -           △512                     △512
累積的影響額
会計方針の変更を反映し
                       2,959      1,412             -    349,879      5,181,473        4,006   5,185,479
た期首残高
四半期利益                                                         -          74,738           96      74,834
その他の包括利益             △1,256        △67       △4,612     △197,852      △197,852            21   △197,831
    四半期包括利益          △1,256        △67       △4,612     △197,852      △123,114           117   △122,997
新株の発行                                                         -          49,014                   49,014
自己株式の取得                                                       -        △52,737                  △52,737
自己株式の処分                                                       -               0                          0
配当                                                            -       △140,836         △153    △140,989
その他の資本の構成要素
                                               4,612    △16,388              -                        -
からの振替
株式報酬取引による増加                                                   -          13,524                   13,524
株式報酬取引による減少
                                                              -             675                      675
(権利行使)
    所有者との取引額合計            -          -         4,612    △16,388       △130,360         △153    △130,513
2019年9月30日残高           1,703      1,345             -    135,639      4,927,999        3,970   4,931,969
※   前年度において当社グループはShire社買収により取得した資産および引き受けた負債について取得対価の配分を
    完了しました。この結果、前第2四半期の要約四半期連結持分変動計算書を遡及修正しております。



                                           - 20 -
                                           武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第2四半期決算短信


当第2四半期(自 2020年4月1日    至     2020年9月30日)
                                                                                (単位:百万円)
                                       親会社の所有者に帰属する持分
                                                                        その他の資本の構成要素
                                                                                 その他の包括
                                                                                 利益を通じて
                              資本                                        在外営業      公正価値で
                資本金                         自己株式         利益剰余金
                             剰余金                                        活動体の      測定される
                                                                        換算差額      金融資産の
                                                                                  公正価値の
                                                                                    変動
2020年4月1日残高     1,668,123    1,680,287       △87,463      1,369,972       91,848     22,891
四半期利益                                                         86,548
その他の包括利益                                                                  △31,402            31,318
 四半期包括利益               -              -              -        86,548      △31,402            31,318
新株の発行                  22             22
自己株式の取得                                       △2,135
自己株式の処分                           △0                 2
配当                                                        △141,858
その他の資本の構成要素
                                                              22,403                     △25,162
からの振替
株式報酬取引による増加                     18,098
株式報酬取引による減少
                              △29,535          30,031
(権利行使)
 所有者との取引額合計            22     △11,415          27,898     △119,455              -        △25,162
2020年9月30日残高    1,668,145    1,668,872       △59,565      1,337,065         60,446           29,047
                                                                                       (単位:百万円)
                            親会社の所有者に帰属する持分
                         その他の資本の構成要素
                                                                                非支配
                                                                                             資本合計
                キャッシ                   確定給付                                      持分
                            ヘッジ
                ュ・フロ                    制度の              合計         合計
                            コスト
               ー・ヘッジ                    再測定
2020年4月1日残高    △22,730          555             -        92,564   4,723,483          4,003   4,727,486
四半期利益                                                         -        86,548           41      86,589
その他の包括利益        △5,889      △13,544        △2,759    △22,276       △22,276             130    △22,146
 四半期包括利益        △5,889      △13,544        △2,759    △22,276           64,272          171      64,443
新株の発行                                                         -            44                          44
自己株式の取得                                                       -     △2,135                     △2,135
自己株式の処分                                                       -             2                           2
配当                                                            -   △141,858            △77    △141,935
その他の資本の構成要素
                                             2,759   △22,403               -                           -
からの振替
株式報酬取引による増加                                                   -        18,098                   18,098
株式報酬取引による減少
                                                              -           496                         496
(権利行使)
 所有者との取引額合計          -           -           2,759   △22,403      △125,353            △77    △125,430
2020年9月30日残高   △28,619      △12,989             -        47,885   4,662,402          4,097   4,666,499




                                           - 21 -
                       武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第2四半期決算短信


(5)要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書
                                                            (単位:百万円)
                                   前第2四半期              当第2四半期
                                 (自 2019年4月1日        (自 2020年4月1日
                                  至 2019年9月30日)       至 2020年9月30日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
 四半期利益                                      74,834              86,589
 減価償却費及び償却費                                293,099             280,531
 減損損失                                       18,557               8,303
 持分決済型株式報酬                                  13,524              18,098
 SHP647に関連する負債の取崩益                              -             △60,179
 有形固定資産の処分及び売却に係る損失                            240                 323
 事業譲渡及び子会社株式売却益                            △3,516                △730
 在外営業活動体の清算損                                   399                  -
 条件付対価契約に関する金融資産及び金融負債の公正
                                             2,605              19,937
 価値変動額(純額)
 金融収益及び費用(純額)                               81,898              81,092
 持分法による投資損益                                △4,031                8,935
 法人所得税費用                                  △43,668               38,972
 資産及び負債の増減額
   売上債権及びその他の債権の増加額                       △53,938              △1,542
   棚卸資産の減少額                                 61,129               3,010
   仕入債務及びその他の債務の減少額                       △41,477             △26,336
   引当金の増加額                                  47,591              41,490
 その他(純額)                                  △15,575             △26,377
   営業活動による現金生成額                            431,671             472,116
 法人所得税等の支払額                               △97,656            △103,775
 法人所得税等の還付及び還付加算金の受取額                        7,072              23,670
営業活動によるキャッシュ・フロー                           341,087             392,011
投資活動によるキャッシュ・フロー
 利息の受取額                                      7,116                 577
 配当金の受取額                                     1,141                 177
 有形固定資産の取得による支出                           △55,083             △50,479
 有形固定資産の売却による収入                                 69              38,535
 無形資産の取得による支出                             △21,354             △30,413
 投資の取得による支出                                △3,946              △6,219
 投資の売却、償還による収入                              40,582              50,650
 事業取得による支出
                                           △4,580                   -
 (取得した現金及び現金同等物控除後)
 事業売却による収入
                                           375,536              31,400
 (処分した現金及び現金同等物控除後)
 その他(純額)                                   △9,067              △6,004
投資活動によるキャッシュ・フロー                           330,414              28,224




                        - 22 -
                           武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第2四半期決算短信


                                                          (単位:百万円)
                                前第2四半期               当第2四半期
                              (自 2019年4月1日         (自 2020年4月1日
                               至 2019年9月30日)        至 2020年9月30日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
 短期借入金及びコマーシャルペーパーの純減少額                △461,371             △89,917
 社債の発行及び長期借入れによる収入                       496,190           1,179,515
 社債の償還及び長期借入金の返済による支出                  △623,119           △1,265,629
 社債に係る金利先渡契約の決済による支出                          -             △34,830
 自己株式の取得による支出                            △3,724              △2,135
 利息の支払額                                 △61,039             △47,562
 配当金の支払額                               △140,811            △141,754
 連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得に
                                         △1,700                   -
 よる支出
 リース負債の支払額                              △14,624             △15,779
 その他(純額)                                 △1,472               △119
財務活動によるキャッシュ・フロー                       △811,670            △418,210
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)                    △140,169               2,025
 現金及び現金同等物の期首残高
                                         702,093             637,614
 (連結財政状態計算書計上額)
 売却目的で保有する資産からの振戻額                           629                  -
現金及び現金同等物の期首残高                           702,722             637,614
現金及び現金同等物に係る換算差額                        △19,036              △8,570
現金及び現金同等物の四半期末残高                         543,517             631,069
売却目的で保有する資産への振替額                              -                △201
現金及び現金同等物の四半期末残高
                                         543,517             630,868
(要約四半期連結財政状態計算書計上額)
※   前年度において当社グループはShire社買収により取得した資産および引き受けた負債について取得対価の配分を
    完了しました。この結果、前第2四半期の要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書を遡及修正しております。




                            - 23 -
                        武田薬品工業(株)(4502) 2021年3月期 第2四半期決算短信


(6)要約四半期連結財務諸表に関する注記事項
  (継続企業の前提に関する注記)
 該当事項はありません。


  (重要な会計方針)
 本要約四半期連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、前年度に係る連結財務諸表において適用した会計
 方針と同一であります。
 なお、当第2四半期の法人所得税費用は、見積年次実効税率を基に算定しております。


  (親会社の所有者に帰属する持分の金額に著しい変動があった場合の注記)
 該当事項はありません。


  (重要な後発事象)
 該当事項はありません。




                        - 24 -
補足資料
1 2020年度上期 財務ベース売上収益から実質的な売上収益の調整
2 2020年度上期 財務ベースからCore/Underlying Coreへの調整表
3 2019年度上期 財務ベースからCore/Underlying Coreへの調整表
1   2020年度上期 財務ベース売上収益から実質的な売上収益の調整

                                          2019年度     2020年度
       (億円)                                                         対前年同期
                                            上期         上期

       売上収益                                 16,602     15,908      △694     △4.2%

            為替影響*1                                                          +3.1pp

            事業等の売却影響*2                                                      +1.6pp

            XIIDRA                                                          +0.5pp

            中近東・アフリカおよびロシア/CIS                                              +1.0pp

            TACHOSIL                                                        +0.1pp

            その他                                                             +0.0pp

       実質的な売上収益の成⻑                                                          +0.5%
       *1   為替影響は、2019年度および2020年度に、2019年度の計画レート (1ドル=111円、1ユーロ=129円)を適⽤して算出しています。
       *2   主な調整項⽬は以下の通りです。
             • 2019年7⽉に売却が完了した「XIIDRA」(ドライアイ治療剤)の2019年度上期の売上を控除して調整しております。
             • 2020年3⽉に売却が完了した中近東・アフリカ諸国における⼀部の⼀般⽤医薬品およびノン・コア資産に係る2019年度上期の売上収益を控除し
               て調整しております。
             • 2020年3⽉に売却が完了したロシア、ジョージアなどの独⽴国家共同体の国々における⼀部の⼀般⽤医薬品およびノン・コア資産に係る2019年
               度上期の売上収益を控除して調整しております。
             • 「TACHOSIL」の2020年度上期と2019年度上期の売上を控除して調整しております。
             • 売却に合意したことを公表し、2020年12⽉までに売却の完了を予定する案件についても、売却予定製品に係る2020年度上期と2019年度
               上期の売上を控除して調整しております。
2   2020年度上期 財務ベースからCore/Underlying Core への調整表

                                                       財務ベースからCoreへの調整                                      Coreから実質ベースへの調整
                                                                                                                              Underlying
                                                                                                                               Growth
     (億円)              財務ベース      無形資産                      シャイアー社   テバ合弁会社                      Core
                                           その他の                                                                               (実質ベースの
                                   に係る            シャイアー社     に係る       に係る      スイス                                  事業等の
                                          営業収益/                                       その他                   為替影響                成⻑)
                                 償却費および            統合費⽤    企業結合会計     会計処理     税制改⾰                                  売却影響
                                            費⽤
                                  減損損失                        影響       影響

     売上収益              15,908                                                                   15,908        951      △332      +0.5%

     売上原価              △4,877                                 473                               △4,404       △259        97

     売上総利益             11,031                                 473                               11,504        692      △235

     販売費及び⼀般管理費        △4,186                          0       △6                               △4,192       △229

     研究開発費             △2,250                        △2        △1                       17      △2,236        △81

     製品に係る無形資産償却費      △2,060       457                      1,603                                      -

     製品に係る無形資産減損損失       △21         21                                                                 -

     その他の営業収益             695               △86              △602        △7                             -

     その他の営業費⽤          △1,052               467      400                               186              -
     営業利益               2,156       478     381      398     1,467       △7            203       5,076        382      △235      +1.9%
       対売上収益⽐率           13.6%                                                                    31.9%                         31.6%*
     ⾦融損益               △811                          79       88                           5    △639          27

     持分法損益               △89                                             110                        21         △1

     税引前当期利益            1,256       478     381      477     1,555       103           208       4,458        408      △235

     法⼈所得税費⽤            △390      △115      △59     △85      △271        △32           △51      △1,002        △46        55

     ⾮⽀配持分                △0                                                                       △0           0

     当期利益                 865       363     322      391     1,284        72           157       3,455        362      △180

     EPS(円)                55                                                                      221         24       △12      △0.4%

     株式数(百万)            1,561                                                                    1,561                           1,558


     * 実質的なCore営業利益率
3   2019年度上期 財務ベースからCore/Underlying Core への調整表

                                                             財務ベースからCoreへの調整                                    Coreから実質ベースへの調整
                                                                                                                                   Underlying
                             財務ベース
     (億円)                               無形資産                      シャイアー社   テバ合弁会社                    Core                            Core
                               *1                その他の
                                         に係る            シャイアー社     に係る       に係る      スイス                                事業等の     (実質ベース)
                                                営業収益/                                        その他                為替影響
                                       償却費および            統合費⽤    企業結合会計     会計処理     税制改⾰                                売却影響
                                                  費⽤
                                        減損損失                       影響*1      影響

     売上収益                    16,602                                                                 16,602        442      △600

     売上原価                   △5,620                                 1,275                            △4,345       △110       125

     売上総利益                   10,982                                1,275                            12,257        331      △475

     販売費及び⼀般管理費             △4,625                          14       23                             △4,588       △119

     研究開発費                  △2,304                          52       △1                             △2,253        △30

     製品に係る無形資産償却費           △2,079        450                      1,629                                    -

     製品に係る無形資産減損損失            △173        173                                                               -

     その他の営業収益                  113                △99                          △14                          -

     その他の営業費⽤                 △824                236      588                                              -
     営業利益                     1,090       623     138      653     2,926       △14                   5,416        183      △475
       対売上収益⽐率                  6.6%                                                                  32.6%                           31.2%
     ⾦融損益                     △819                          35       84                        △4    △703          42

     持分法損益                      40                                              12                      53          0

     税引前当期利益                   312        623     138      688     3,011       △1              △4    4,765        225      △475

     法⼈所得税費⽤                   437      △111       12    △131      △510          0    △563    △95    △961         △14       114

     ⾮⽀配持分                      △1                                                                     △1          △0

     当期利益                      747        513     150      557     2,501       △1     △563    △99    3,804        211      △361

     EPS(円)                     48                                                                     244         13       △23        235

     株式数(百万)                  1,557                                                                  1,557                           1,558


     *1   2019年度において当社グループはShire社買収により取得した資産および引き受けた負債について取得対価の配分を完了しました。この結果、2019年度上期の損益計算書を遡及修正しております。
留意事項

本留意事項において、「報告書」とは、本資料(添付資料及び補足資料を含みます。)において武田薬品工
業株式会社(以下、「武田薬品」)によって説明又は配布された本書類、口頭のプレゼンテーション、質疑応
答及び書面又は口頭の資料を意味します。本報告書(それに関する口頭の説明及び質疑応答を含みま
す。)は、いかなる法域においても、いかなる有価証券の購入、取得、申込み、交換、売却その他の処分の提
案、案内若しくは勧誘又はいかなる投票若しくは承認の勧誘のいずれの一部を構成、表明又は形成するもの
ではなく、またこれを行うことを意図しておりません。本報告書により株式又は有価証券の募集を公に行うもの
ではありません。米国 1933 年証券法に基づく登録又は登録免除の要件に従い行うものを除き、米国におい
て有価証券の募集は行われません。本報告書は、(投資、取得、処分その他の取引の検討のためではなく)
情報提供のみを目的として受領者により使用されるという条件の下で(受領者に対して提供される追加情報と
共に)提供されております。当該制限を遵守しなかった場合には、適用のある証券法違反となる可能性がござ
います。
武田薬品が直接的に、又は間接的に投資している会社は別々の会社になります。本報告書において、「武田
薬品」という用語は、武田薬品およびその子会社全般を参照するものとして便宜上使われていることがあり得
ます。同様に、「当社(we、us および our)」という用語は、子会社全般又はそこで勤務する者を参照しているこ
ともあり得ます。これらの用語は、特定の会社を明らかにすることが有益な目的を与えない場合に用いられる
こともあり得ます。


将来に関する見通し情報

本報告書及び本報告書に関して配布された資料には、武田薬品の見積もり、予測、目標及び計画を含む当
社の将来の事業、将来のポジション及び業績に関する将来見通し情報、理念又は見解が含まれています。
将来見通し情報は、「目標にする(targets)」、「計画する(plans)」、「信じる(believes)」、「望む(hopes)」、「継
続する(continues)」、「期待する(expects)」、「めざす(aims)」、「意図する(intends)」、「確実にする
(ensures)」、「だろう(will)」、「可能性がある(may)」、「すべきであろう(should)」、「であろう(would)」「かもしれ
ない(could)」、「予想される(anticipates)」、「見込む(estimates)」、「予想する(projects)」などの用語若しくは
同様の表現又はそれらの否定表現を含むことが多いですが、それに限られるものではございません。将来見
通し情報は、多くの重要な要素に関する仮定に基づいており、実際の結果が将来見通し情報に明示又は暗
示されたものと大きく異なることがあり得ます。重要な要素には、日本及び米国の一般的な経済条件を含む当
社のグローバルな事業を取り巻く経済状況、競合製品の出現と開発、関連法規の変更、製品開発計画の成
功又は失敗、規制当局による判断とその時期、金利及び為替の変動、市場で販売された製品又は候補製品
の安全性又は有効性に関するクレーム又は懸念等、当社、当社が事業を展開している国の政府を含む当社
の顧客及びサプライヤー又は当社事業の他の側面に対する、新型コロナウイルスのパンデミックのような公衆
衛生上のクライシスの影響、買収対象企業との PMI(買収後の統合活動)の時期及び影響、武田薬品の事業
にとっての非コア資産を売却する能力及びかかる資産売却のタイミング、その他米国証券取引委員会に提出
した Form 20-F による最新の年次報告書及び他の報告書に記載された事項
(https://www.takeda.com/jp/investors/reports/sec-filings/又は www.sec.gov において閲覧可能です。)が
含まれます。武田薬品は、法律や証券取引所の規則により要請される場合を除き、本報告書に含まれる、又
は当社が提示するいかなる将来見通し情報を更新する義務を負うものではありません。過去の実績は将来の
経営結果の指針とはならず、また、本報告書における武田薬品の経営結果及び公表情報は武田薬品の将
来の経営結果を示すものではなく、また、その予測、予想、保証又は見積もりではありません。



国際会計基準に準拠しない財務指標

本報告書には、国際会計基準(IFRS)に準拠しない財務指標及び目標値が含まれています。当社役員は業
績評価並びに経営及び投資判断を、IFRS 及び本報告書に含まれる IFRS 以外の指標に基づき行っていま
す。IFRS に準拠しない財務指標においては、IFRS に基づく場合には含まれることとなる一定の利益及びコス
トを除外しております。IFRS に準拠しない財務指標を提供することで、当社役員は、投資家の皆様に対し、当
社の経営状況、主要な業績及び動向の更なる分析のための付加的な情報を提供したいと考えております。
IFRS に準拠しない財務指標は、IFRS に準拠するものではなく、付加的なものであり、また、IFRS に準拠する
財務指標に代替するものではありません。投資家の皆様におかれましては、IFRS に準拠しない財務指標に
つき、本報告書の補足資料1~3に記載した、これらに最も良く対応する IFRS 準拠財務指標との照合を行っ
ていただきますようお願い申し上げます。



医療情報

本報告書には、製品についての情報が含まれておりますが、それらの製品は、すべての国で発売されている
ものではありませんし、また国によって異なる商標、効能、用量等で販売されている場合もあります。ここに記
載されている情報は、開発品を含むいかなる医療用医薬品の効能を勧誘、宣伝又は広告するものではありま
せん。



財務情報

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