4496 M-コマースワン 2020-06-26 08:00:00
東京証券取引所マザーズへの上場に伴う決算情報等のお知らせ [pdf]
2020 年6月 26 日
各 位
会 社 名 株式会社コマース One ホールディングス
代 表 者 名 代 表 取 締 役 岡 本 高 彰
(コード番号:4496 東証マザーズ)
問 合 わ せ 先 取 締 役 管 理 本 部 長 田 中 耕 一
TEL. 03-5745-3888
東京証券取引所マザーズへの上場に伴う当社決算情報等のお知らせ
当社は、本日、2020 年6月 26 日に東京証券取引所マザーズに上場いたしました。今後とも、なお一層のご指導
ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
なお、当社の当期の業績予想は以下のとおりであり、また、最近の決算情報等につきまして別添のとおりであ
ります。
【連結】 (単位:百万円、%)
2021 年3月期 2020 年3月期 2019 年3月期
決算期 (予想) (実績) (実績)
対売上 対前期 対売上 対売上
項 目
高比率 増減率 高比率 高比率
売 上 高 2,245 100.0 3.6 2,167 100.0 1,952 100.0
営 業 利 益 343 15.3 △8.4 375 17.3 320 16.4
経 常 利 益 345 15.4 △19.8 430 19.9 357 18.3
親会社株主に帰属する
当 期 225 10.1 △22.8 292 13.5 294 15.1
純 利 益
1 株 当 た り 当 期
60 円 63 銭 81 円 06 銭 81 円 49 銭
純 利 益
1株当たり配当金 ― ― ―
(注)1.2019 年3月期(実績)、2020 年3月期(実績)、2021 年3月期(予想)の1株当たり当期純利益は
期中平均発行済株式数により算出しております。
2.2021 年3月期(予想)の1株当たり当期純利益は、公募予定株数(150,000 株)を含めた予定期中平
均発行済株式数により算出しております。
3.2020 年1月 10 日付で普通株式1株につき 300 株の株式分割を行っております。
上記では、2019 年3月期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり当期純利益を算出
しております。
【2021 年3月期業績予想の前提条件】
(当社グループ全体の見通し)
当社グループは、EC 事業運営者のためのビジネスインフラ提供を企業使命として、EC サイト運営を支援するサー
ビスを SaaS 形式にて提供する EC プラットフォーム事業を国内中堅・中小 EC サイト運営企業向けに展開しておりま
す。
昨年度の国内 BtoC-EC 市場は、ネット上での販売商品の多様化、市場参加者の増加、物流事業者による配達時間
の大幅な短縮化、スマートフォンの普及、SNS による情報流通量の増加等を背景に順調な市場拡大が続きました。
その中で、顧客の趣味嗜好の多様化により EC サイト及びその運営者は多種多様となっており、モール型のみならず
自前の EC サイトを開設する運営事業者も拡大いたしました。
しかしながら現在、新型コロナウイルスによって、拡散脅威や外出自粛要請による経済活動の停滞、国内消費量
の減退が懸念されております。そのような環境の中でも、EC 業界は、在宅での消費活動や在宅勤務の広がりによっ
て継続的な需要が期待されることから EC サイト拡充の流れは継続すると予想されます。一方、当社グループにおい
ては新型コロナウイルス蔓延が長期化した場合には営業自粛等の影響で当社グループの顧客である EC 事業者が保有
する実店舗での業績悪化が拡大することで解約の増加や EC 事業者の流通額の減少が進んだり、直接顧客訪問ができ
ないことで新規営業活動が想定通りに進まなくなったりするリスクがあると考えております。なお、営業活動につ
いてはオンラインでの顧客面談やセミナー開催等により、新規顧客獲得に向けた取り組みを進めてまいります。
このような厳しい状況の下において、当社グループとしては新型コロナウイルス蔓延の長期化による経済停滞を
視野に入れて以下の 2021 年 3 月期業績予想を策定いたしました。
2021 年3月期の売上高 2,245 百万円(前期比 3.6%増)、営業利益 343 百万円(前期比 8.4%減)、経常利益 345
百万円(前期比 19.8%減)、当期純利益 225 百万円(前期比 22.8%減)を計画しております。
(売上高)
当社グループは当社が持株会社として連結事業子会社である株式会社フューチャーショップ、株式会社ソフテ
ル、株式会社 TradeSafe の3社を統括しております。各連結事業子会社の運営する事業は、EC サイト運営支援とい
う観点で密接に繋がっており、当社グループの運営する事業は EC サイト運営事業者に必要なサービスをワンストッ
プで提供する「EC プラットフォーム事業」の単一セグメントとしております。
主な子会社毎の具体的な売上高の設定方法は以下の通りです。
①株式会社フューチャーショップ
(株)フューチャーショップは中小・中堅企業を中心とした EC サイト運営事業者向けに SaaS 型にて EC サイト構築、
運用支援プラットフォーム「futureshop」を提供しております。
売上高はフューチャーショップサービス売上(月額利用料、初期導入費用)及び決済代行会社(ソフトバンクペイ
メント、アマゾン、エフレジ)からの代行手数料(紹介料)で構成されております。フューチャーショップサービ
ス売上は 1,536 百万円となり、新型コロナウイルス蔓延による拡散脅威や営業自粛によって顧客である EC 事業者の
業績悪化による契約店舗の解約数の増大を勘案して前期末時点から 4.2%純減すると見積っていること及び 1 店舗
ごとの 1 ヶ月当たりフューチャーショップサービス売上の月間増加率を「commerce creator」の導入効果により
0.5%増と見積もっていることから算出しております。代行手数料は 81 百万円であり、予想数値策定に当たっては
直前期の実績及び決済代行会社を通じた流通総額の増加推移を勘案して算出しております。結果(株)フューチャー
ショップの売上高は 1,618 百万円(前期比 4.3%増)を見込んでおります。なお、4月月次及び5月月次の状況で
は当初見積もったコロナ禍による影響は限定的であり、月次契約件数は純増、流通総額も前年同月比増と順調に推
移しておりますが、いまだ新型コロナウイルスの蔓延も完全に収束していないことから6月以降の推移を慎重に見
守ってまいります。
②株式会社ソフテル
(株)ソフテルは多店舗展開する EC 運営者のバックヤードを一元管理するシステム(「通販する蔵」)などを顧客の
ニーズに合わせてカスタマイズ提供しております。売上高は「通販する蔵」の初期導入及び改修に伴うカスタマイ
ズ売上及び毎月定額で設定する月額保守売上で構成されております。カスタマイズ売上は 288 百万円を見込んでお
り、2021 年3月までの検収予定案件に基づき予想値を策定しております。なお、今期のカスタマイズ売上に関しま
しては、2020 年 3 月以降の新型コロナウイルス蔓延に伴う在宅勤務などの影響により新規顧客への対面営業等が困
難な状況から、2020 年 10 月以降の新規顧客案件獲得に支障があると考えております。そのため今第3四半期以降
のカスタマイズ売上に関しては主に既存顧客での検収予定案件を中心に策定しております。また、月額保守売上は
264 百万円を見込んでおり、直前期の実績及び大規模店比率の高まりによる顧客別単価増加率を 8%と見込んで算出
いたしました。これらの他、各種ソフトウェア開発に伴う売上 61 百万円を見込んでおります。結果、(株)ソフテル
の売上高は 615 百万円(前期比 1.9%増)を見込んでおります。
(売上原価)
売上原価は主に開発人員人件費、サーバ関連費用及び減価償却費であります。開発人件費は人員採用用計画及び
前期の実績により算出しております。サーバ関連費用は売上に一定料率を乗じて算出しております。減価償却費は
主に開発ソフトウェア資産の減価償却となり、ソフトウェア開発計画に伴うソフトウェア仮勘定からの資産計上分
を算出しております。
上記の結果、売上原価は 941 百万円(前期比 2.7%増)、売上総利益は 1,304 百万円(前期比 4.3%増)を見込ん
でおります。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
販売費及び一般管理費は 960 百万円(前期比 9.8%増)を見込んでおります。
販管費及び一般管理費は人件費と支払報酬等のその他経費で構成されており、人件費は業務拡大を背景に主に顧
客サポート部門、管理部門及び営業部門の人員増加を見込んで 508 百万円(前期比 17.4%増)としております。そ
の他経費については、直近の実績をベースに勘定科目毎に集計しております。
この結果、営業利益は 343 百万円(前期比 8.4%減)を見込んでおります。
(営業外損益、経常利益)
営業外収益は保有する Wistron Information Tech & Services Corp 株式からの受取配当金 17 百万円を見込んで
おり、受取利息及び雑収入を個別に見込んでおります。営業外費用は株式上場に伴う株式上場費用等 15 百万円を見
込んでおります。この結果、経常利益は 345 百万円(前期比 19.8%減)を見込んでおります。
(特別損益)
特別利益及び特別損失の発生は見込んでおりません。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
税金費用は実効税率ベースで算定し 119 百万円を予想しております。
以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は 225 百万円(前期比 22.8%減)を見込んでおります。
【業績予想に関するご留意事項】
本資料に記載されている業績予想等の将来に関する記述は、当社グループが現在入手している情報及び合理的で
あると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績は、様々な要因によって異なる場合があります。
以上
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2020年6月26日
上 場 会 社 名 株式会社コマースOneホールディングス 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 4496 URL https://www.cm-one.jp/
代 表 者 (役職名)代表取締役 (氏名)岡本 高彰
問合せ先責任者 (役職名)取締役兼管理本部長 (氏名)田中 耕一 (TEL) 03 (5745)3888
定時株主総会開催予定日 2020年6月29日 配当支払開始予定日 -
有価証券報告書提出予定日 2020年6月29日
決算補足説明資料作成の有無 : 無
決算説明会開催の有無 : 無
(百万円未満切捨て)
1.2020年3月期の連結業績(2019年4月1日~ 2020年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 2,167 11.0 375 17.4 430 20.5 292 △0.5
2019年3月期 1,952 17.2 320 17.9 357 27.6 294 26.5
(注) 包括利益 2020年3月期 103 百万円 (△80.2%) 2019年3月期 523 百万円 ( 93.7%)
潜在株式調整後
1株当たり 自己資本 総資産 売上高
1株当たり
当期純利益 当期純利益率 経常利益率 営業利益率
当期純利益
円 銭 円 銭 % % %
2020年3月期 81.06 - 25.4 22.0 17.3
2019年3月期 81.49 73.83 27.1 19.4 16.4
(参考) 持分法投資損益 2020年3月期 - 百万円 2019年3月期 - 百万円
(注)1.当社は、2020年1月10日付で普通株式1株につき300株の割合で株式分割を行っております。前連結会計
年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して、1株当たり当期純利益を算定しております。
2.当連結会計年度の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため、
記載しておりません。
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2020年3月期 1,825 1,029 56.4 285.04
2019年3月期 2,088 1,273 61.0 347.06
(参考) 自己資本 2020年3月期 1,029 百万円 2019年3月期 1,273 百万円
(注)当社は、2020年1月10日付で普通株式1株につき300株の割合で株式分割を行っております。前連結会計
年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して、1株当たり純資産を算定しております。
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2020年3月期 312 △63 △359 768
2019年3月期 220 △26 △143 881
2.配当の状況
年間配当金 純資産
配当金総額 配当性向
配当率
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結)
(連結)
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2019年3月期 - 0.00 - 0.00 0.00 - - -
2020年3月期 - 0.00 - 0.00 0.00 - - -
2021年3月期
- 0.00 - 0.00 0.00 -
(予想)
3.2021年3月期の連結業績予想(2020年4月1日~2021年3月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
第2四半期(累計) 1,136 5.9 193 4.2 196 △20.1 128 △27.5 34.89
通 期 2,245 3.6 343 △8.4 345 △19.8 225 △22.8 60.63
(注)2021年3月期(予想)及び2021年3月期第2四半期累計期間(予想)1株当たり当期(四半期)純利益は、
公募株式数(150,000株)を含めた予定期中平均発行済株式数により算出しております。
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年3月期 3,611,700 株 2019年3月期 3,611,700 株
② 期末自己株式数 2020年3月期 - 株 2019年3月期 -株
③ 期中平均株式数 2020年3月期 3,611,700 株 2019年3月期 3,611,700 株
(注)当社は、2020年1月10日付で普通株式1株につき300株の株式分割を行っております。前連結会計年度の期首に
当該株式分割が行われたと仮定して、「期末発行済株式数」、「期末自己株式数」及び「期中平均株式数」を
算定しております。
(参考) 個別業績の概要
1.2020年3月期の個別業績(2019年4月1日~2020年3月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年3月期 298 23.1 129 2.7 182 12.9 198 △11.8
2019年3月期 242 96.4 126 517.1 161 471.1 225 227.3
潜在株式調整後
1株当たり当期純利益
1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2020年3月期 55.09 -
2019年3月期 62.49 56.61
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2020年3月期 642 439 68.4 121.59
2019年3月期 1,098 776 70.7 209.58
(参考) 自己資本 2020年3月期 439 百万円 2019年3月期 776 百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です。
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断
する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は
様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び業績予想のご利用にあたっての注
意事項等につきましては、添付資料3ページ「1.経営成績等の概況 (4)今後の見通し」をご覧ください。
株式会社コマースOneホールディングス(4496) 2020年3月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………2
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………2
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………2
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………3
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………3
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………3
3.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………4
(1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………4
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………6
(3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………8
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………10
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………12
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………12
(セグメント情報等) ………………………………………………………………………………12
(1株当たり情報) …………………………………………………………………………………12
(重要な後発事象) …………………………………………………………………………………13
1
株式会社コマースOneホールディングス(4496) 2020年3月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
当連結会計年度における我が国の経済は、堅調な雇用情勢と企業業績の改善が継続するなか、2019年10月
の消費増税前の駆け込み需要、消費増税後の反動及び大型台風等の影響、加えて年明け後の新型コロナウイ
ルスの影響を受け、先行きが不透明な状況が続いております。
当社グループを取り巻くインターネット通信販売領域においては、国内BtoC-EC市場は、急激な市場規模の
拡大には一服感はあるもののEC化率の上昇と相まって継続的な成長を見せております。また人材不足などに
よる宅配・物流領域での課題はあるものの、SNSの活用やスマートフォン経由の取引が増加するなど、引き続
き国内EC市場全体は堅調に成長を続けております。しかしながら当第4四半期連結会計期間に入り、新型コ
ロナウイルスの世界的な蔓延による拡散脅威や外出禁止令により、将来的な経済活動の停滞や、国内消費量
が減退する懸念が増大いたしました。新型コロナウイルスの蔓延はその後も収束せず、4月に入って政府よ
り緊急事態宣言が発令されるなど状況は悪化してまいりました。5月には緊急事態宣言の解除とはなりまし
たが、2020年度中に完全な収束は予想できない状況となっております。そのような環境の中でも、当社グル
ープが属するEC業界では、在宅での消費活動や在宅勤務によるいわゆる「巣ごもり消費」が活況となること
で継続的な需要が期待できるものと考えており、当社グループの今後の業績に与える影響も軽微であると考
えております。加えて2020年春には次世代移動通信システムである5Gの国内でのサービスも開始され、ECに
おけるスマートフォン活用の可能性はますます大きくなることが予想されます。EC業界を取り巻く環境変化
は著しく、また競合他社の攻勢も激しくなっています。それらに迅速にかつ的確に対応していくことが当社
グループにとって大きな課題となっております。
このような状況の中、当社グループの当連結会計年度の売上高は2,167,289千円(前期比11.0%増)、経常
利益430,919千円(前期比20.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益292,757千円(前期比0.5%減)とな
りました。また主要な事業子会社である株式会社フューチャーショップ及び株式会社ソフテルの2社におい
て重要な経営指標である、GMV、契約件数、1契約当りGMVは堅調に推移いたしました。今後もグループ各社
の独自性のある経営を重視し、より迅速な経営判断のできる体制を確立して業界の急速な変化に対応できる
ように努め、さらなる企業価値向上を目指してまいります。
(2)当期の財政状態の概況
<資産>
当連結会計年度末における流動資産は1,025,104千円となり、前連結会計年度末に比べ100,421千円減少いた
しました。これは主にA種優先株式の買取に伴い現金及び預金が112,018千円減少したことなどによるもので
あります。固定資産は800,074千円となり、前連結会計年度末に比べ163,369千円減少いたしました。これは主
に時価の下落に伴い投資有価証券が245,258千円減少したことなどによるものであります。この結果、総資産
は前連結会計年度末に比べて263,791千円減少し1,825,178千円となりました。
<負債>
当連結会計年度末における流動負債は743,630千円となり前連結会計年度末に比べ43,125千円増加いたしま
した。これは主に業容の拡大に伴い前受金が25,882千円増加したことによるものです。固定負債は52,082千円
となり前連結会計年度に比べて62,902千円減少いたしました。これは主に投資有価証券の時価の下落等により
繰延税金負債が62,541千円減少したことによるものです。この結果、負債合計は795,713千円となり前連結会
計年度に比べて19,776千円減少いたしました。
<純資産>
当連結会計年度末における純資産合計は1,029,465千円となり前連結会計年度末に比べて244,014千円減少い
たしました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益292,757千円の計上があったものの、A種優先株式
の消却347,500千円およびその他有価証券評価差額金が189,271千円減少したことによるものです。この結果、
自己資本比率は56.4%(前連結会計年度末は61.0%)となりました。
なお、当社は、ECプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載
を行っておりません。
2
株式会社コマースOneホールディングス(4496) 2020年3月期 決算短信
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は312,320千円(前連結会計年度は220,741千円の収入)となりました。これ
は主に、税金等調整前当期純利益439,915千円、減価償却費53,824千円、投資有価証券売却益18,995千円、売
上債権の増加額30,313千円等によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は63,109千円(前連結会計年度は26,980千円の支出)となりました。
これは主に㈱フューチャーショップにおけるCMS新機能等のソフトウェア開発により無形固定資産取得に
よる支出83,875千円、投資有価証券の売却による収入24,943千円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は359,985千円(前連結会計年度は143,440千円の支出)となりました。
これは主にA種優先株式の買入消却に伴う自己株式の取得による支出347,500千円によるものであります。
(4)今後の見通し
2021年3月期の業績予想につきましては、本日公表いたしました「東京証券取引所マザーズへの上場に伴う当社決
算情報等のお知らせ」をご参照ください。
なお、当該業績予想につきましては、本日現在において入手可能な情報及び合理的であると判断する一定の前
提に基づき作成したものであり、実際の業績等は、今後様々な要因により異なる可能性があります。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社は現在、日本国内において事業を展開していることから、当面は日本基準に基づいて財務諸表を作成する方針
であります。なお、国際会計基準(IFRS)の適用につきましては、今後の事業展開や国内外の動向などを踏まえた上
で検討を進めていく方針であります。
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株式会社コマースOneホールディングス(4496) 2020年3月期 決算短信
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 881,444 769,425
売掛金 143,616 173,543
仕掛品 10,882 10,718
前払費用 67,136 67,828
その他 23,578 4,859
貸倒引当金 △1,132 △1,272
流動資産合計 1,125,525 1,025,104
固定資産
有形固定資産
建物(純額) 68,501 63,577
工具、器具及び備品(純額) 25,561 18,338
有形固定資産合計 94,063 81,915
無形固定資産
のれん 500 -
ソフトウエア 138,113 139,645
ソフトウエア仮勘定 19,546 71,848
その他 77 77
無形固定資産合計 158,237 211,571
投資その他の資産
投資有価証券 584,598 339,339
破産更生債権等 14,640 15,026
敷金及び保証金 73,557 73,573
繰延税金資産 35,966 76,999
その他 10,390 10,787
貸倒引当金 △8,009 △9,139
投資その他の資産合計 711,143 506,587
固定資産合計 963,443 800,074
資産合計 2,088,969 1,825,178
4
株式会社コマースOneホールディングス(4496) 2020年3月期 決算短信
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年3月31日) (2020年3月31日)
負債の部
流動負債
買掛金 45,284 41,440
短期借入金 130,000 120,000
前受金 311,717 337,599
未払法人税等 44,761 62,657
賞与引当金 15,240 23,759
その他 153,500 158,173
流動負債合計 700,505 743,630
固定負債
長期借入金 481 -
繰延税金負債 75,909 13,368
資産除去債務 33,285 33,406
その他 5,308 5,308
固定負債合計 114,984 52,082
負債合計 815,489 795,713
純資産の部
株主資本
資本金 100,000 100,000
資本剰余金 50,000 50,000
利益剰余金 847,450 792,707
株主資本合計 997,450 942,707
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 276,029 86,757
その他の包括利益累計額合計 276,029 86,757
純資産合計 1,273,479 1,029,465
負債純資産合計 2,088,969 1,825,178
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(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
売上高 1,952,433 2,167,289
売上原価 832,799 916,976
売上総利益 1,119,633 1,250,312
販売費及び一般管理費 799,627 874,576
営業利益 320,006 375,736
営業外収益
受取利息 32 24
受取配当金 41,636 63,124
その他 3,080 2,185
営業外収益合計 44,748 65,334
営業外費用
支払利息 970 877
為替差損 6,208 1,534
上場関連費用 - 7,715
その他 108 23
営業外費用合計 7,286 10,151
経常利益 357,468 430,919
特別利益
投資有価証券売却益 78,924 18,995
特別利益合計 78,924 18,995
特別損失
投資有価証券評価損 - 9,999
特別損失合計 - 9,999
税金等調整前当期純利益 436,392 439,915
法人税、住民税及び事業税 129,031 155,030
法人税等調整額 13,027 △7,871
法人税等合計 142,059 147,158
当期純利益 294,333 292,757
親会社株主に帰属する当期純利益 294,333 292,757
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連結包括利益計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
当期純利益 294,333 292,757
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 229,136 △189,271
その他の包括利益合計 229,136 △189,271
包括利益 523,470 103,485
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 523,470 103,485
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(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2018年4月1日 至 2019年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 100,000 186,953 566,163 - 853,116
当期変動額
親会社株主に帰属す
- - 294,333 - 294,333
る当期純利益
自己株式の取得 - - - △150,000 △150,000
自己株式の消却 - △136,953 △13,046 150,000 -
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 - - - - -
額)
当期変動額合計 - △136,953 281,286 - 144,333
当期末残高 100,000 50,000 847,450 - 997,450
その他の包括利益累計額
その他 その他の 純資産合計
有価証券 包括利益
評価差額金 累計額合計
当期首残高 46,893 46,893 900,009
当期変動額
親会社株主に帰属す
- - 294,333
る当期純利益
自己株式の取得 - - △150,000
自己株式の消却 - - -
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 229,136 229,136 229,136
額)
当期変動額合計 229,136 229,136 373,470
当期末残高 276,029 276,029 1,273,479
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当連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 100,000 50,000 847,450 - 997,450
当期変動額
親会社株主に帰属す
- - 292,757 - 292,757
る当期純利益
自己株式の取得 - - - △347,500 △347,500
自己株式の消却 - - △347,500 347,500 -
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 - - - - -
額)
当期変動額合計 - - △54,742 - △54,742
当期末残高 100,000 50,000 792,707 - 942,707
その他の包括利益累計額
その他 その他の 純資産合計
有価証券 包括利益
評価差額金 累計額合計
当期首残高 276,029 276,029 1,273,479
当期変動額
親会社株主に帰属す
- - 292,757
る当期純利益
自己株式の取得 - - △347,500
自己株式の消却 - - -
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 △189,271 △189,271 △189,271
額)
当期変動額合計 △189,271 △189,271 △244,014
当期末残高 86,757 86,757 1,029,465
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(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 436,392 439,915
減価償却費 37,962 53,824
のれん償却額 2,000 500
貸倒引当金の増減額(△は減少) 7,085 1,269
賞与引当金の増減額(△は減少) △118 8,518
受取利息及び受取配当金 △41,668 △63,148
支払利息 970 877
為替差損益(△は益) 6,208 1,534
投資有価証券売却損益(△は益) △78,924 △18,995
投資有価証券評価損益(△は益) - 9,999
売上債権の増減額(△は増加) △34,087 △30,313
たな卸資産の増減額(△は増加) 6,332 163
前払費用の増減額(△は増加) △11,039 △707
仕入債務の増減額(△は減少) 5,663 2,948
前受金の増減額(△は減少) 10,629 25,882
その他 11,016 8,752
小計 358,422 441,021
利息及び配当金の受取額 2,549 7,555
利息の支払額 △1,045 △862
法人税等の支払額 △139,184 △135,394
営業活動によるキャッシュ・フロー 220,741 312,320
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出 △360 △360
定期預金の払戻による収入 1,080 -
有形固定資産の取得による支出 △58,841 △3,404
無形固定資産の取得による支出 △75,068 △83,875
投資有価証券の取得による支出 △35,920 -
投資有価証券の売却による収入 126,454 24,943
差入保証金の差入による支出 △1,155 -
差入保証金の回収による収入 9,888 -
その他 6,942 △413
投資活動によるキャッシュ・フロー △26,980 △63,109
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株式会社コマースOneホールディングス(4496) 2020年3月期 決算短信
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) 10,000 △10,000
長期借入金の返済による支出 △2,004 △2,485
リース債務の返済による支出 △1,436 -
自己株式の取得による支出 △150,000 △347,500
財務活動によるキャッシュ・フロー △143,440 △359,985
現金及び現金同等物に係る換算差額 △5,919 △1,604
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 44,401 △112,378
現金及び現金同等物の期首残高 836,833 881,234
現金及び現金同等物の期末残高 881,234 768,855
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株式会社コマースOneホールディングス(4496) 2020年3月期 決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(セグメント情報等)
(セグメント情報)
当社グループの事業セグメントは、ECプラットフォーム事業のみの単一セグメントであり重要性が乏しいため、
セグメント情報の記載を省略しております。
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
1株当たり純資産額 347円06銭 285円04銭
1株当たり当期純利益 81円49銭 81円06銭
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 73円83銭 -
(注)1.2019年12月17日開催の取締役会決議に基づき、2020年1月10日付で普通株式1株につき300株とする
株式分割を行いましたが、前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して1株当たり
純資産額、1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益を算出しております。
2.当連結会計年度の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載
しておりません。
3.1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおり
であります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2019年3月31日) 至 2020年3月31日)
1株当たり当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益(千円) 294,333 292,757
普通株主に帰属しない金額(千円) - -
普通株式に係る親会社株主に帰属する当期純利益
294,333 292,757
(千円)
普通株式の期中平均株式数(株) 3,611,700 3,611,700
潜在株式調整後1株当たり当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益調整額(千円) - -
普通株式増加数(株) 375,000 -
(うち配当優先株式(株)) (375,000) (-)
希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後1株当たり当
- -
期純利益の算定含めなかった潜在株式の概要
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株式会社コマースOneホールディングス(4496) 2020年3月期 決算短信
(重要な後発事象)
(公募増資)
当社は2020年6月26日付で東京証券取引所マザーズに上場いたしました。この株式上場にあたり、当社は、2020年
5月22日及び2020年6月9日開催の取締役会において、下記のとおり募集株式の発行について決議し、2020年6月
25日に払込が完了いたしました。
① 募集株式の種類及び数 普通株式 150,000株
② 発行価格 1株につき 1,600円
③ 引受価額 1株につき 1,472円
1株につき 1,190円
④ 払込金額 (会社法上の払込金額であり、2020年6月9日の取締役会で決定さ
れた金額)
⑤ 払込期日 2020年6月25日
⑥ 発行価格の総額 240,000千円
⑦ 引受価額の総額 220,800千円
⑧ 払込金額の総額 178,500千円
増加した資本金の額 110,400千円
⑨ 増加した資本金及び資本準備金の額
増加した資本準備金の額 110,400千円
⑩ 募集方法 一般募集(ブックビルディング方式による募集)
事業拡大のための人件費及びソフトウェア開発資金として充当いた
⑪ 資金の使途
します。
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