4461 第一工業 2020-01-30 16:00:00
新中期経営計画「FELIZ 115」策定のお知らせ [pdf]

                                           2020 年1月 30 日
各     位
                        会 社 名     第一工業製薬株式会社
                        代表者名      代表取締役会⾧兼社⾧      坂本 隆司
                                  (コード番号 4461 東証一部)
                        問合せ先      取締役 総合企画本部⾧     山路 直貴
                                  (TEL 075-323-5951)


 当社グループは、2025 年3月期を最終年度とする5ヵ年の新中期経営計画「FELIZ 115」
(以下、新中計「FELIZ 115」)を策定しましたので、お知らせいたします。


1.新中計「FELIZ 115」の位置付け


     新中計「FELIZ 115」は、2030 年の社会環境を見据え、来る 100 年に存続する変革
    実行を骨子としています。世界的に不確実性は高まりますが、米国を軸に経済は安定し
    て成⾧すると見ました。当社の社是、
                    「産業を通じて、国家・社会に貢献する」は、永
    遠です。企業価値を高め、連結売上高 1,000 億円を確実にする歩みの新中計と位置付
    けています。2030 年に目指す企業像を視野に、SDGsから選んだ5つの目標に注力
    します。


     <中⾧期ロードマップ>




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2.新中計「FELIZ 115」の概要
                        <フェリス イチイチゴ>




   ◇FELIZ:幸福の意味を持つスペイン語。全てのステークホルダーに幸福を与える
          企業でありたいことから「FELIZ」としました。FELIZ を頭文字とする
          英単語で、本計画の5つのテーマを掲げます。
              F=FUTURE(未来)
              E=ENVIRONMENT(環境)
              L=LIFE(生命)
              I=INNOVATION(革新)
              Z=Z・FLAG(挑戦)

   ◇115:本計画の最終年の 2025 年に迎える 115 周年に向けた計画を表しています。


 (1)基本方針
   ①2030 年の業績は、アクチャル(現存)、ネクスト(周辺)
                                、ドリーム(新規)が
     各1/3となる事業構成を目指します。新中計では、アクチャルの質的充実、ネク
     ストの拡大増強、ドリームの開発・育成を図ります。
   ②計画的設備投資の結果である総資産を最大活用し、年間売上高に匹敵する総資産
     回転率1.0を目標とします。製品別管理と並行して、顧客別のマーケティングを
     強化します。
   ③営業、研究、生産、管理の本部制を敷き、経営資源の最適配分を行います。貢献に
     報いる業績評価体系により、社員幸福度経営を継続します。企業を取り巻く4つの
     ステークホルダーの期待に応え、企業価値を高めます。
     <FELIZ マトリクス>

                              社 員       株 主        顧 客       社 会

                                        PBR=
         F(FUTURE) 未来        自分で創る
                                       ROE×PER
                                                 互恵パートナー     人かAIか

                             貢献対応の
         E(ENVIRONMENT) 環境    分配
                                        ESG指数    C to Bの物流   適者生存

         L(LIFE) 生命          健康第一       ⾧寿銘柄      ヘルス・ケア     人生百歳

                                         時価総額
         I(INNOVATION) 革新    電光石火
                                       500億円以上
                                                 販売新モデル      5Gライフ

         Z(Z・FLAG) 挑戦        行動に変化を    最高益更新      開発志向       幸福時代



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(2)行動計画
   ①SDGsの5目標、ESG指数を設定し、工業用薬剤業界の首位を維持します。
   ②電子・情報、環境・エネルギー分野での収益拡大と、ライフサイエンス分野
   での事業育成のために経営資源を集中投入します。
   ③マーケティング戦略の抜本的変革により事業化成功率を高め、開発の期間を
   短縮します。


(3)重点施策
   ①貢献しない事業からの撤退を、初年度、二年度に実施します。
   ②霞工場ほか、先行投資した事業の早期刈り取りを行います。
   ③業績評価・報酬制度の改定を行い、貢献に応える体制を整えます。


 (4)定量目標

        (連結:億円)   2020年3月期     予想   2025年3月期   目標値

     売上高              620               850

     営業利益             43                100

     営業利益率           6.9%              11.7%

     総資産              810              920(予想)

     総資産回転率           0.7                1.0

     設備投資額            60            120(5年累計)

     売上高研究開発比率       4.5%               5.0%

     ROE              7%              10%以上


3.説明等
(1)売上高、総資産共に増減のない業績低迷の期間が約 30 年間続きました。21 世紀
    から体質改善に取り組み、2008 年9月のリーマンショックが底となりました。
   四日市合成社の完全子会社化、新工場用地購入、新設備着工に取り組みました。
   現計画初めに建設した新工場の製造品収益が全体の5割を占めるに至りました。
(2)現計画で「REACTマトリクス」として掲げた4つのステークホルダーとの関係
    を示す 20 項目のスローガンは、全て着手しました。新中計の初年度、二年度で不
    採算事業の改善、また、撤退を行い、 四、
                     三、 五年度に投下資金の回収を高め ROIC
    の向上に努めます。次の 5 年間に未来づくりの幸福度経営を実践します。
                                                     以上
  ※新中計の詳細については、別途、説明の機会を設ける予定です。


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