4452 花王 2021-11-02 15:00:00
2021年12月期 第3四半期(1月1日~9月30日)連結決算の概要 [pdf]
2021年12月期
第3四半期累計(1月1日~9月30日)
連結決算の概要
花王株式会社
2021年11月2日
このプレゼンテーション資料はPDF形式で当社ウェブサイトの『投資家情報』に掲載しています。
www.kao.com/jp/corporate/investor-relations/library/presentations/
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると
判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。
また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
■ 第1四半期で実施した報告セグメントの変更の概要は以下の通り (詳細は21ページを参照)
1. ハイジーン&リビングケア事業を新設し、従来、ファブリック&ホームケア事業に分類していたファブリックケア製品、ホームケア製品
に加え、ヒューマンヘルスケア事業のサニタリー製品を組み入れる
2. ヘルス&ビューティケア事業を新設し、従来、スキンケア・ヘアケア事業に分類していたスキンケア製品、ヘアケア製品に加え、
ヒューマンヘルスケア事業に分類されていたパーソナルヘルス製品を組み入れる
3. ライフケア事業を新設し、従来、ファブリック&ホームケア事業に分類されていた業務用衛生製品に加え、ヒューマンヘルスケア事
業に分類されていた健康飲料を組み入れる
4. 上記1~3のセグメントの再編により、前年同期の売上高及び営業利益を組み替えて表示
■ 文中の▲付きの数字と、表中のカッコ ( ) 内の数字はマイナス
■ 売上高の対前年実質増減率は為替変動の影響を除く増減率
2
国内コンシューマープロダクツ市場の状況
トイレタリー市場:衛生関連製品を中心とする特需の反動に加え、 8月の天候不順や感染再拡大により、回復に力強さはない
化粧品市場:緊急事態宣言の影響で市場が大きく縮小した昨年に対し4-5月はプラスに転じるも、8月の天候不順や感染再拡大に
より、回復に力強さは見えず
■トイレタリー※1市場伸長率(86品目・金額ベース) ■化粧品市場伸長率(26品目・金額ベース)
(%) (%)
160 160
SRI+(前年比) SRI+(前々年比)※2 SRI+(前年比) SRI+(前々年比) ※2
140 140
122 115
113 111 110 120 108 106 99
120 111 107 106 108 107 106 97 98
105 100 100 91 95
81 82 81
100 111 110 76
104 106 103 100 99 99 78 80
80 95 91 78 79 77 77 78 80 50
60 72 76 75 75 73
85
60 40
2020年 2021年 2020年 2021年
■トイレタリー主要カテゴリー市場伸長率 ■化粧品主要カテゴリー市場伸長率
(前年比) (前々年比) (前年比) (前々年比)
21 上期 21 3Q 21 1-9月 21 1-9月 21 上期 21 3Q 21 1-9月 21 1-9月
トイレタリー製品計 96 99 97 103 化粧品計 95 100 97 73
重質洗剤 106 103 105 102 スキンケア 96 100 97 76
柔軟仕上げ剤 106 105 105 106 洗顔料 96 102 98 76
バスクリーナー 101 103 101 114 美容液 92 92 92 65
生理用ナプキン 90 104 94 94 メイクアップ 93 99 95 70
ベビー用紙おむつ 91 92 91 85 ベースメイク 86 95 89 62
ハンドソープ 61 78 66 133
ポイントメイク 99 102 100 78
手指消毒液 45 35 41 684
その他 98 107 101 69
入浴剤 108 110 109 122
日焼け止め 98 110 102 67
※1 化粧品を除くコンシューマープロダクツ ※2 SRI+: 全国約6千店の小売店POSデータによる推計 (株)インテージSRI+調べ 3
アジア・欧米主要参入市場の状況(主要カテゴリー)
アジア主要参入市場
◆中国 :3Qは、新型コロナウイルス感染拡大を抑制するための部分的な行動制限や天候不順により、市場伸長はやや鈍化
◆インドネシア :2Qはラマダンセールが活況で人流も回復し堅調だったが、3Qは感染再拡大の影響で市場伸長率は低下
◆タイ :感染拡大による衛生関連製品の需要増で住居用洗剤が伸びる一方、外出関連商材の日焼け止めは縮小。その他の
カテゴリーも厳しさを増した
<市場伸長率(%)>
中国(EC込) インドネシア タイ
20 3Q 20 4Q 21 1Q 21 2Q 21.7-8 20 3Q 20 4Q 21 1Q 21 2Q 21 3Q 20 3Q 20 4Q 21 1Q 21 2Q 21 3Q
ベビー用おむつ 105 105 103 104 98 98 107 105 116 109 88 88 89 99 88
ナプキン+パンティライナー 101 105 106 108 108 93 99 98 119 112 94 94 87 106 91
衣料用洗剤 96 97 111 105 100 93 95 97 107 106 93 94 90 95 79
日焼け止め 95 118 151 127 104 87 77 84 90 64
住居用洗剤 99 107 85 102 113
ニールセンIQ(参入重点カテゴリー)調べ。中国はECを含み(日焼け止め、衣料用洗剤はB2Cのみ)、2021年8月までの実績
欧米主要参入市場
3Qは、変異株による感染者数の増加は見られたものの、人流はアメリカ市場が2Q並みで、イギリス・ドイツ市場は伸長。花王参入市場も
ワクチン接種の進展による人流回復で伸びた2Qと同等程度に伸長しているカテゴリーが多い
<市場伸長率(%)>
アメリカ イギリス ドイツ
20 3Q 20 4Q 21 1Q 21 2Q 21 3Q 20 3Q 20 4Q 21 1Q 21 2Q 21 3Q 20 3Q 20 4Q 21 1Q 21 2Q 21 3Q
ヘアケア 99 97 98 105 107 90 89 87 111 103 94 95 90 108 111
洗顔料 101 101 99 100 101 93 96 92 102 100
制汗剤 92 93 89 111 107
ハンド&ボディローション 105 104 107 110 107
ニールセンIQ/IRI(参入重点カテゴリー)調べ
4
連結決算のハイライト
第3四半期連結累計期間 (1-9月)
【億円】 2020年度 2021年度 前年比% 前年差
売上高 10,053 10,210 +1.6 +157
※1
為替の影響 +2.0 +199
実質増減率 (0.4) (42)
営業利益 1,201 1,090 (9.2) (111)
営業利益率(%) 11.9 10.7 - -
税引前利益 1,191 1,135 (4.7) (56)
当期利益 874 834 (4.6) (40)
親会社の所有者に帰属する当期利益 859 821 (4.5) (39)
EBITDA(営業利益+減価償却費+償却費)※2 1,710 1,610 (5.8) (99)
基本的1株当たり当期利益(円) 178.70 172.42 (3.5) (6.28)
※1 為替レート: 米ドル=108.53円 / ユーロ=129.81円 / 中国元=16.77円
※2 使用権資産の減価償却費を除く
5
連結決算の概況
感染症拡大が一進一退を繰り返し、さらに昨年の特需反動の影響が厳しい中、トイレタリー事業※でメリハリを効かせた
ブランドマネジメントに着手。化粧品やケミカルで上乗せして増収するも、原材料価格上昇の影響を大きく受け減益
売上高 1兆210億円 (前年比+1.6%) 実質増減率▲0.4%
トイレタリー:メリハリを効かせたブランドマネジメントでカテゴリーリーディングブランドを強化中。昨年の
特需反動や、日本やアセアンでの度重なる感染拡大により、売上は前年同期・計画
ともに下回る。原材料価格上昇により、利益への影響を受けた
化粧品:7-9月は対前年+5.9%。中国で好調が継続し欧州も堅調に推移したものの、第5波に
より市場が落ち込んだ日本のマイナスをカバーしきれず計画を下回る。1-9月では、対前
年で微増収に転じる。G11のメリハリある育成は順調に進捗
ケミカル:対象業界の回復を捉えるとともに殺菌・洗浄用途などの油脂誘導体製品が堅調に推移。
海外を中心に原料価格の上昇にも対応し、前年同期・計画を上回る
営業利益 1,090億円 (前年差▲111億円) 営業利益率 10.7%
■ 原材料価格変動の影響 ▲60億円
親会社の所有者に
821億円 (前年差 ▲39億円)
帰属する当期利益
連結業績予想 ■ 2021年8月3日発表の連結業績予想に変更なし
※ハイジーン&リビングケア事業、ヘルス&ビューティケア事業、ライフケア事業を総称してトイレタリー事業とする 6
事業セグメント概要
新製品
売上高 シェア 営業利益 売上高 EC・
市場の状況
【対前年同期】 【対前年同期】 【対前年同期】 【対計画】
評 価 改良品
デジタル
寄与
[ 対前年同期 / 増減理由 / 主な製品 ]
・原材料価格大幅上昇↓
・衣料用洗剤 ↑
累計 ・アタックブランドでトップシェアを維持↑
ハイジーン& ・前年特需の反動 ・柔軟仕上剤 ↑
・日本、アセアンの △ ・浴室用洗剤新製品でシェアを大きく挽回↑ ○ ○
リビングケア 感染再拡大
・ホームケア製品↓
・国内生理用品市場縮小、競争激化↓
1H 3Q ・生理用品↓
・ベビー用紙おむつ↓ ・メリーズブランド再生着手↑
・ハンドソープ、手指消毒液:
・外出規制 ・ハンドソープ ↓
-ビオレブランドでシェアナンバー1を獲得↑
ヘルス& ・前年特需の反動 ・手指消毒液 ↓
・日本の天候不順 ・UVケア等のシーズン品 ↓ △ -特需反動により市場縮小↓ △ ○
ビューティケア ・欧米ロックダウン解除 ・天候不順、外出自粛により、シーズン品が不調↓
・ヘアサロン向け製品 ↑
・欧米の回復基調↑
・飲食店、宴会場、
・外出規制、店舗閉鎖で業務用衛生製品が厳しい
ライフケア ・外出規制 旅行向け等業務用 ー ○ 環境↓ △ ○
衛生製品 ↓ ・米州は顧客シェアの拡大/景気回復により売上増↑
・新製品の積極投入、デジタルコミュニケーションの加速
・外出規制、店舗閉鎖
によるヒット商品の創出↑
化粧品 ・インバウンド減少 ・メイク品 ↓ ○ ・中国は好調維持、欧州も回復基調↑
○ ◎
・ECキャンペーン
・日本は、構造改革を強力に推進中↑
・殺菌、洗浄 → ・対象業界の需要回復↑
・対象業界の回復
ケミカル ・テレワーク
・産業用途 ↑ ー ◎ ・原料価格の上昇の吸収↑ ○ ○
・トナー・トナーバインダー ↓ ・様々な社会課題解決に繋がる製品展開を加速↑
7
トイレタリー事業の概況
メリハリを効かせたブランドマネジメントでカテゴリーリーディングブランドを強化中。昨年の特需反動や、日本やアセアンでの度
重なる感染拡大により、売上は前年同期・計画ともに下回る。原材料価格上昇により、利益への影響を受けた
売上高 6,565億円(対前年同期▲4.0%)
営業利益 849億円(対前年同期▲217億円)営業利益率 12.9%
日本:
・9月のバスマジックリンのUD設計による革新的新提案によりシェア復調
プラス
・衣料用洗剤での競争激化、コアブランドへの積極投資でトップシェア維持
マイナス
・生理用ナプキンが昨年の特需反動による市場縮小や競争激化
・外出自粛や夏場の天候不順によりUVケア等のシーズン品が不調
プラス/マイナス・昨年の特需反動による市場の大幅縮小に伴い、手指消毒液とハンドソープは
大きく減収だが、合算したシェアではナンバー1を達成
アジア:
・中国でのロリエブランドを強化し、売上は2桁伸長
プラス
・中国製メリーズのイノベーション商品の発売とEC旗艦店の強化によりブランド再生を図る
マイナス ・アセアンでの感染症再拡大によりタイ、インドネシアで売上減少
欧米:
プラス ・経済活動が正常化に向かう中、ヘアサロン向け製品及び米州のスキンケア製品は
巣ごもり需要で前年同期を大きく上回る
* 矢印は対売上計画
8
化粧品事業の概況
7-9月は対前年+5.9%。中国で好調が継続し欧州も堅調に推移したものの、第5波により市場が落ち込んだ日本のマイナス
をカバーしきれず計画を下回る。1-9月では、対前年で微増収に転じる。G11のメリハリある育成は順調に進捗
売上高 1,659億円(1-9月 対前年同期+0.8%、1Q▲14.7% / 2Q+13.9% / 3Q +5.9% ) ■EC比率
営業利益 1億円(対前年同期+74億円)営業利益率 0.1% 2021年
2020年
上期 3Q
日本:1-9月 対前年同期 ▲6.0% (1Q ▲21.5% / 2Q +7.1% / 3Q ▲0.1%)
日本 10% 11% 11%
インバウンド需要の減少、繰り返された緊急事態宣言延長の影響を大きく受け、
中国 69% 70% 67%
特にベースメイク市場の回復が遅れてセルアウト苦戦。第5波は想定外のダメージ
欧州 46% 41% 22%
ニューノーマルに対応した化粧提案、デジタル施策により、「KATEリップモンスター」、
*日本は(株)インテージSLI調べ、中国・欧州は売上高
「ソフィーナip炭酸洗顔料」等のヒット商品を創出 に対するEC比率
アジア:1-9月 対前年同期 +23.5% (1Q +13.6% / 2Q +30.2% / 3Q +26.7%) ■G11・R8の前年比/構成比
中国でフリープラス、キュレルが好調に推移し、対前年同期で大きく伸長(+35%) 2021年
2020年
4月より海南島免税店ビジネスを開始。9月にはSENSAIを中国市場に導入 上期 3Q
前年比 構成比 前年比 構成比 前年比 構成比
欧州:1-9月 対前年同期 +6.6% (1Q ▲18.8% / 2Q +41.9% / 3Q +7.2%)
G11 ▲10% 61% +9% 64% +16% 69%
ロックダウンの緩和による市場回復に加え、ECチャネルの強化により、
R8 ▲28% 23% ▲10% 23% ▲3% 20%
MOLTON BROWNとSENSAIが堅調に推移 その他 ▲36% 16% ▲22% 13% ▲23% 11%
* 矢印は対売上計画
9
ケミカル事業の概況
対象業界の回復を捉えるとともに殺菌・洗浄用途などの油脂誘導体製品が堅調に推移。海外を中心に原料価格
の上昇にも対応し、前年同期・計画を上回る。ESG視点の製品を積極展開
発信力強化により、行政や様々な
売上高 2,280億円(対前年同期+11.0%)
パートナーとの取り組みもスタート
営業利益 233億円(対前年同期+27億円)営業利益率 10.2%
日本:対前年同期 +10.2%
高耐久
自動車関連分野等の市場回復の着実な取り込みにより増収 アスファルト改質剤
アジア:対前年同期 +21.0%
既存高強度舗装
中国、タイ、インドネシア等において油脂誘導体製品が堅調
高耐久アスファルト改質剤の使用で、時間が経っても
米州:対前年同期 +5.7% 白線の高い視認性を維持し、安全で美しい道路に
トナー・トナーバインダーの需要は回復傾向で、油脂製品の販売価格
の改定も貢献
欧州:対前年同期 +7.3%
油脂誘導体製品の販売価格改定の貢献が大
農薬散布会社や農家に対して農業用薬剤をPRする
* 矢印は対売上計画
デジタルマーケティングの実践 10
販売実績 (2021年1-9月)
売上高(億円)
3,000
2,630 日本 アジア 米州 欧州
2,500
2,000
1,507
1,500
1,072
920 898
1,000
581 513 512
310 410 356
500 218 306
22 ー 0 70 1 40 137
0
※
ハイジーン& ヘルス& ライフケア 化粧品 ケミカル
リビングケア ビューティケア
対前年実質 33.0
23.5 21.0
増減率(%)
9.2 10.2
5.0 3.3
6.6 5.7 7.3
0.0 ー
0
(2.9)(7.1) (4.9) (4.0)
(10.7) (6.0)
※ ケミカル事業の売上高はセグメント間取引を含む
地域別の売上高は販売元の所在地にもとづき分類 11
販売実績(四半期)
上期(1-6月) 3Q(7-9月)
売上高(億円)
2,000 2,000
1,715 日本 アジア 米州 欧州 日本 アジア 米州 欧州
1,500 1,500
1,004
1,000 1,000 915
723
619 593
503
500 383 348 339 500 349
275 301 305
199 202 224 198 165 173
153 107 107 135 132
14 ー 0 46 1 26 81 7 ー 64 0 25 0 14 56
0 0
※ ※
ハイジーン& ヘルス& ライフケア 化粧品 ケミカル ハイジーン& ヘルス& ライフケア 化粧品 ケミカル
リビングケア ビューティケア リビングケア ビューティケア
対前年実質
34.3
30.7
増減率(%) 25.4
26.7 25.4
22.0 17.5
17.0
11.4 12.5
8.1 9.2 6.2 7.0 5.4 ー 6.9 7.2
ー 1.8 1.6 2.6
0 0
(2.8) (0.3) (1.8) (1.7) (0.1)
(2.1) (2.8) (4.4)
(9.4) (8.2) (8.5) (13.4)
(15.2) (14.5)
※ ケミカル事業の売上高はセグメント間取引を含む
地域別の売上高は販売元の所在地にもとづき分類
12
(億円)
セグメントの業績(2021年1-9月)
(億円)
4,000 3,572
売上高 500 営業利益
411 413
3,000 2,612 400
2,280
300 233
2,000 1,659
200
1,000
381 100
25 1
0 0
※
ハイジーン& ヘルス& ライフケア 化粧品 ケミカル ハイジーン& ヘルス& ライフケア 化粧品 ケミカル
※
リビングケア ビューティケア リビングケア ビューティケア
営業利益率(%) 11.5 15.8 6.5 0.1 10.2
対前年実質増減率(%) 11.0 対前年増減額(億円)
74
0 1.1 0.8 27
0
(7)
(4.0) (4.8) (61)
(148)
※ ケミカル事業の売上高・営業利益はセグメント間取引を含む
13
セグメントの業績(四半期)
(億円)
2,348
上期(1-6月) (億円)
2,500
3Q(7-9月)
売上高
2,500
2,000 1,740 2,000
1,504
1,500 1,500 1,224
1,106
1,000 872 776
1,000
553
500 249 500
132
0 0
※ ※
ハイジーン& ヘルス& ライフケア 化粧品 ケミカル ハイジーン& ヘルス& ライフケア 化粧品 ケミカル
リビングケア ビューティケア リビングケア ビューティケア
対前年実質
増減率(%)
営業利益 (億円)
250
260 263
(億円)
250
168
151 150
150 150
65
50 16 50 9 6
(5)
ケミカル※
※
(50) ハイジーン& ヘルス& ライフケア 化粧品 ケミカル (50) ハイジーン& ヘルス& ライフケア 化粧品
リビングケア ビューティケア リビングケア ビューティケア
対前年 44
24 29
増減額(億円) 0
3
0
3
(20) (10)
(48) (41)
(100)
※ ケミカル事業の売上高・営業利益はセグメント間取引を含む 14
連結営業利益増減分析
【億円】 第3四半期連結累計期間 (1-9月)
2020年度 1,201
売上増減(セグメント構成差等を含む) ▲130
原材料価格変動の影響(ネット) ▲60
Δ 111
▲111 コスト削減(TCR)
※
販売費及び一般管理費の増減 +20
+60含む
製品構成差/為替差ほか +59
2021年度 1,090
※ 為替変動の影響を除く実質増減
15
メリハリを効かせたブランドマネジメントの進捗と成果
課題 打ち手 成果
コアブランド「アタック」へ投資の集中
アタック 競合の新製品の攻勢、大量広
日本のお洗濯を支えてきた、アタック
ナンバー1ブランドシェアを維持
(衣料用洗剤) 告により、競争がますます激化 ブランド力評価で継続して1位を維持
ならではの「清潔力」訴求を強化
9/1「バスマジックリン エアジェット」
マジックリン 競合製品の発売により、シェアの
発売により、新価値提案 大幅なシェアの回復がスタート
(浴室用洗剤) 下落傾向が継続
TVCFやデジタル施策の実施
ハンドソープ
・コロナ禍でシェアはアップしたものの 経済活動再開を陰でサポート
ビオレ 未だ2位ポジション
高付加価値新製品の発売
「ビオレ」(ハンドソープ+手指消毒液)でトッ
(ハンドソープ・手指消毒液) 手指消毒液
手指衛生啓発活動の実施 プシェア獲得
・習慣化、正しい使用量の啓発
ハミング/
複数のブランド/サブカテゴリーへの 独自価値の提案
フレアフレグランス/ロリエ
投資の分散によりシェア低下 商品提案の質・量の増大 今後の成果を期待
(柔軟仕上げ剤・生理用品)
ブランド力再生として、成長の視点
メリーズ 中国でのブランド価値の再構築 をコンセプトとした、中国製スーパー
新たな価値提案に高い評価
(ベビー用紙おむつ) プレミアムおむつを発売
(「排尿後の薄さ」、「歩きやすさ」)
「リップモンスター」で口紅市場を底上
KATE コロナ禍によるメイク需要減少に ニューノーマル対応商品の提案 げし、ナンバー1シェアを獲得
(メイク化粧品) 対する新価値提案 デジタルコミュニケーションの加速 ハイカバー訴求でファンデーションもシェ
アアップ
16
四半期別の概況
上期実績
トイレタリーが昨年の特需反動や感染症の影響を受ける中、化粧品は復調の兆し。ケミカルは原材料価格の転嫁を進め、
全体としてはほぼ計画通り推移
3Q実績
トイレタリーは、日本やアセアンでの感染症の再拡大や市場競争の激化、さらには天候不順により、売上は対前年同期
▲6%。日本の化粧品市場も回復は鈍く、影響を受けた。さらに原材料価格の上昇が損益に顕在化
4Q計画
トイレタリーは、メリハリを効かせたブランドマネジメントを強化し、年末商戦に挑む。中国では新中国製メリーズでブランド価
値の再生を図る。化粧品は日本市場の回復を見据えたブランド強化と中国市場への継続的アプローチを実施。ケミカルは
原料価格動向を受けたタイムリーな対応により収益最大化を目指す
+10%後半
売上高 対前年増減イメージ
+10%半ば
+10%半ば +10%前半
トイレタリー:計画に遅れ ケミカル:計画を上回る
+1桁%後半
+1桁%半ば
+1桁%半ば
化粧品:計画に遅れ
ほぼ前年並み 1桁%前半
1Q
▲1桁%半ば 2Q 3Q 4Q
▲1桁%半ば
▲10%半ば 1Q 2Q 3Q 4Q 17
トイレタリー事業 4Qの取り組み
メリハリを効かせたブランドマネジメントでカテゴリーリーディングブランドを集中強化し、年末商戦に挑む。さらに中
国では新中国製メリーズでブランド価値の再生を図る。欧米ヘアサロン向け製品強化継続
ブランドマネジメントの刷新によるメリハリで岩盤事業の盤石化
アタック ~ アタックゼロでの「根本洗浄」「部屋干し」洗濯の提案
ビオレ ~ ハンド衛生の新製品発売で市場活性化
メリーズ ~ 日本プレミアムパンツの強化
ロリエ ~ 外出・通勤時のスリム高付加価値ラインの強化
技術イノベーション商品によるダントツブランドづくり
マジックリン ~ バスマジックリン エアジェットでのラク家事提案
Essential ~ The Beautyのトリートメントでおうちで髪のキメ美容の新提案
メリーズ ~ 新中国製メリーズのDX活用で赤ちゃんの成長を支援
D2C2Cの積極推進
ブランドと生活者の絆を強化
デジタルコミュニケーションの強化(ビューティケア・ヘアサロン向け製品)
Eコマース(専業・D2C)
年末商戦に向けたマーケティング活動の強化
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化粧品事業の4Qの取り組み
ワクチン接種拡大による日本市場の回復を見据えて積極的な新商品提案を通じたブランド強化と、伸長が
続く中国市場への継続的なアプローチ
ニューノーマルを捉えた新商品提案
DEW ~ 温熱オイルでアフターマスク肌提案
KATE ~ マスク生活に対応したマスカラ提案
アフターコロナに向けたポジティブ提案
KANEBO ~ “希望よ、動き出せ”
MOLTON BROWN ~ サステナビリティ視点でのクリスマスキャンペーン
ミラノコレクション ~ #自分へのご褒美ギフト
SUQQU ~ クリスマスコフレ
LUNASOL / RMK ~ HOLIDAY COLLECTION
中国市場への継続的なアプローチ
好調なキュレル、フリープラスの強化継続 ~ W11での着実な成長
SENSAI ~ 9月中国ECチャネル導入
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CP事業統括部門 DXの取り組み
新たな購買行動に対応、DX活用により生活者とブランドの絆を強化する
ラベルレスボトル
ECプラットフォーマーとの取り組み強化
● EC特性を活かした提案強化(超大型サイズ/EC専用品投入)
● サステナブル商品の積極投入(ラベルレスボトル)
● 年末ビッグセールへの積極参画 超特大サイズ
グローバルでの直販ECビジネス加速
● 日本:ブランドの拡大 KANEBO 21年11月
● 中国:ECプラットフォームを活用した花王モール開設 21年11月
● 欧米:自社ECサイトのマス事業強化 My Kirei by KAO 21年夏
OMOの取り組み強化による顧客接点の拡大
● オンライン接客サービスの強化
● 新店頭システム導入による顧客とのつながり強化
オンライン接客
新店頭システム
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報告セグメントの変更(2021年1月以降)
生活者が求める本質的な価値の視点で事業推進を行うことを目指し、 2021年1月にコンシューマープロダクツ事業を再編。
人々の日々の暮らしと社会を支え、快適な生活の向上に貢献する事業を行う「ハイジーン&リビングケア事業」、健康美を最
大化する身体全体のケアを提案する事業を行う「ヘルス&ビューティケア事業」を設立。さらに、花王グループを支えてきた基盤
技術を最大活用して、人類の命を守る新規事業を推進する「ライフケア事業」を設立
業務用衛生製品
健康飲料
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ご参考:2020年12月期連結業績(新セグメント)
売上高
売上高 営業利益 営業利益率
構成比率※2
(億円) (億円) (%)
(%)
ハイジーン&リビングケア事業 5,032 36.4 796 15.8
ヘルス&ビューティケア事業 3,623 26.2 605 16.7
ライフケア事業 522 3.8 47 8.9
化粧品事業 2,336 16.9 24 1.0
コンシューマープロダクツ事業 11,513 83.3 1,472 12.8
※1
ケミカル事業 2,692 16.7 277 10.3
小 計 14,205 ー 1,749 12.3
セグメント間消去又は調整 (385) ー 7 ー
合 計 13,820 100.0 1,756 12.7
※1 ケミカル事業の売上高・営業利益はセグメント間取引を含む
※2 売上高構成比率は外部顧客に対する売上高で算出
2020年12月期連結業績を、新セグメント毎の実績に組み替えて表示しています(報告セグメントの詳細は21ページを参照)
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