4452 花王 2020-10-28 15:00:00
2020年12月期 第3四半期(1月1日~9月30日)連結決算の概要 [pdf]
2020年12⽉期
第3四半期累計(1⽉1⽇〜9⽉30⽇)
連結決算の概要
花王株式会社
2020年10⽉28⽇
このプレゼンテーション資料はPDF形式で当社ウェブサイトの『投資家情報』に掲載しています。
www.kao.com/jp/corporate/investor-relations/library/presentations/
本資料に記載されている業績⾒通し等の将来に関する記述は、当社が現在⼊⼿している情報
及び合理的であると判断する⼀定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨の
ものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により⼤きく異なる可能性があります。
・ 当社グループは、2019年12⽉期第1四半期よりIFRS第16号「リース」を適⽤しています。
・ ⽂中の▲付きの数字と、表中のカッコ ( ) 内の数字はマイナス
2
国内コンシューマープロダクツ市場の状況
※1
・国内トイレタリー 市場伸⻑率(82品⽬・⾦額ベース) ・国内化粧品市場伸⻑率(26品⽬・⾦額ベース)
(%) (%)
前年同期⽐ ※2 前年同期⽐ ※2
160 消費税率引き上げ SRI SCI 160 消費税率引き上げ SRI SLI
154 160
140 140 148
122
120 115 120
108 132 107 110 106 108 109 105
101 98 100
100
96 115 113 100
96 91 94 96 100 94 93
103 83 106 106 106 105 108 102 82 89 88
80
97 95 96 99 79
92 94 96 99 75 75
80 89 86
80 81 83 83
73 75 57
60 73 60 74
55
40 40
2019年 2020年 2019年 2020年
1⽉ 2⽉ 3⽉ 4⽉ 5⽉ 6⽉ 7⽉ 8⽉ 9⽉ 1⽉ 2⽉ 3⽉ 4⽉ 5⽉ 6⽉ 7⽉ 8⽉ 9⽉
2019年同期⽐ 100 122 107 115 106 106 105 108 79 2019年同期⽐ 96 99 81 73 75 86 83 83 55
SRI 2018年同期⽐ (参考)
SRI
102 125 112 114 107 106 102 110 104 2018年同期⽐ (参考) 95 99 79 68 75 84 77 85 81
2019年同期⽐ 99 115 106 113 110 106 108 109 73 2019年同期⽐ 96 100 89 75 75 94 93 88 57
SCI 2018年同期⽐ (参考) 104 119 113 115 113 112 109 118 113 SLI 2018年同期⽐ (参考) 95 100 91 75 75 94 89 93 92
[(株)インテージSRI/SCI調べ] [(株)インテージSRI調べ・SLI調べ(花王定義にて集計・インバウンド分は調査対象外)]
※3
・国内トイレタリー15品⽬消費者購⼊単価
指数
110 109
105
105 103
100 100 101
100
95 ⾐料⽤洗剤 柔軟仕上げ剤 ⾷器⽤洗剤 全⾝洗浄料 洗顔料 メイク落とし ヘアカラー
シャンプー コンディショナー ヘアスタイリング剤 ⻭みがき ⻭ブラシ ⽣理⽤品 ⼤⼈⽤紙おむつ
90 ベビー⽤紙おむつ (対前年同期)
85
2015 2016 2017 2018 2019 2020/1-9
[(株)インテージSRI調べ]
※1 化粧品を除くコンシューマープロダクツ
※2 SRI: 全国約3千店の⼩売店POSデータによる推計 / SCI: 全国約5万⼈の消費者モニターによる購⼊実績データ / SLI: 全国約4万⼈の⼥性モニターによる化粧品・スキンケア・ヘアケア製
品の購⼊実績データ
※3 2015年1-12⽉を100とした指数ベース
3
連結決算のハイライト
連結経営成績 第3四半期連結累計期間 (1-9⽉)
【億円】 2019年度 2020年度 前年⽐% 前年差
売上⾼ 11,093 10,053 (9.4) (1,041)
※1
為替の影響 (0.8) (88)
※2
売上⾼の認識⽅法変更の影響 (2.1) (250)
上記の影響を除く実質 (6.5) (703)
営業利益 1,510 1,201 (20.5) (309)
営業利益率 13.6% 11.9% - -
税引前利益 1,494 1,191 (20.3) (303)
当期利益 1,051 874 (16.9) (177)
親会社の所有者に帰属する当期利益 1,036 859 (17.0) (176)
※3
EBITDA(営業利益+減価償却費+償却費) 1,995 1,710 (14.3) (286)
基本的1株当たり当期利益(円) 213.99 178.70 (16.5) (35.29)
※1 為替レート: ⽶ドル=107.55円 / ユーロ=120.90円 / 中国元=15.38円
※2 2020年12⽉期より⼀部の取引において売上⾼の認識⽅法を総額から純額に変更しています
※3 使⽤権資産の減価償却費を除く
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2020年1-9⽉ 連結決算の概況
<市場の概要>
世界中で新型コロナウイルス感染症が収束する⽬途が⽴たない中、花王グループは社会に貢献するモノづくりを担っている社員を守り、
感染防⽌に寄与する製品を迅速かつ⼤量に提供するとともに、⽣活者が安⼼して暮らすことに役⽴つ情報を適時、的確に発信しなが
ら、 徐々に事業活動の正常化に向けて取り組んできた。下期に⼊り世界的に感染症防⽌策と経済の両⽴が図られ、欧⽶を中⼼に緩
やかに市場が回復する中、⽇本では感染症が再拡⼤し景気の回復が遅れた。さらに昨年9⽉は、10⽉に実施された消費税率引き上
げに伴う駆け込み需要があったこと等から厳しい経営環境が続いた。
<決算の概要>
売上⾼1兆53億円 : 実質伸⻑率(対前年同期)▲6.5%(コンシューマープロダクツ事業︓▲6.4%、ケミカル事業︓▲6.6%)
前年差▲1,041億円︓実質▲703億円、認識変更▲250億円、為替▲88億円
営業利益1,201億円 : 前年増減率▲20.5%、 前年差▲309億円、営業利益率11.9%
・ 修正公表予想に対し、第3四半期終了時(9⽉末時点)では、ほぼ予定通りで推移
・ 衛⽣関連事業※(ハンドソープ、⼿指消毒液、ホームケア製品等)︓市場が拡⼤する中、売上、利益は前年同期を⼤きく上回っ
て推移。⽇本でハンドソープ、⼿指消毒液の⽣産、供給能⼒を増強し、シェアも上昇。ホームケア製品は⽇本、アジアで順調に推移。
・ 化粧品事業︓花王中国が好調(売上⾼対前年同期⽐+20%)である⼀⽅、⽇本でインバウンド需要が減少したほか、外出⾃
粛やマスク着⽤の常態化等により売上構成⽐の⾼いメイク品が低迷。5⽉の緊急事態宣⾔解除以降、回復の兆しが⾒えたが、7⽉
に感染症が再拡⼤し影響を受けた。さらに昨年9⽉は消費税率引き上げ前の駆け込み需要があったため、売上、利益ともに前年同
期に対し⼤幅に減少。
※ハンドソープおよび⼿指消毒液は、業務⽤製品(ファブリック&ホームケア事業)を含む
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販売実績(2020年1-9⽉)
売上⾼(億円)
2,500 2,330
⽇本 アジア ⽶州 欧州
2,000
1,500 1,345
1,143
1,039
1,000 815
666
522
407 444
500 306 269 304 327
194
118 70
38 1 0 1
0
※1
化粧品 スキンケア・ヘアケア ヒューマンヘルスケア ファブリック&ホームケア ケミカル
対前年
※2 15.3
実質増減率(%)
5.9 3.3 4.1
0.8
-
0
(1.9) (1.2)
(0.2) (2.6) (5.2)
(6.1) (7.1)
(10.0) (10.8) (11.2) (11.6)
(16.0)
(31.1)
(43.7)
※1 ケミカル事業の売上⾼はセグメント間取引を含んでいます
※2 為替変動の影響を除く実質増減率
また、スキンケア・ヘアケア事業については、2020年12⽉期より⼀部の取引において売上⾼の認識⽅法を総額から純額に変更しており、その影響も除いています
地域別の売り上げは販売元の所在地に基づき分類しています
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セグメントの業績(2020年1-9⽉)
(億円) 売上⾼ 営業利益
3,000 2,705
(億円)
2,500 2,330
600 566
1,993
2,000 1,706 500
1,606 412
1,500 400
300
1,000 207
200
500 87
100
(72)
0 0
※1
化粧品 スキンケア・ ヒューマン ファブリック ケミカル ※1
(100) 化粧品 スキンケア・ ヒューマン ファブリック ケミカル
ヘアケア ヘルスケア &ホームケア
ヘアケア ヘルスケア &ホームケア
営業利益率(%) (4.5) 17.7 5.1 20.9 10.4
対前年実質増減率※2 対前年増減額
(%) 2.7 (億円)
0.8 30 52
0 0
(33) (28)
(7.7) (6.6)
(24.6)
(323)
※1 ケミカル事業の売上⾼・営業利益はセグメント間取引を含んでいます
※2 為替変動の影響を除く実質増減率
また、スキンケア・ヘアケア事業については、2020年12⽉期より⼀部の取引において売上⾼の認識⽅法を総額から純額に変更しており、その影響も除いています
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連結営業利益増減分析
【億円】 第3四半期連結累計期間 (1-9⽉)
2019年度 1,510
売上数量増
売上増減 ▲ 570
原材料価格変動の影響(ネット) +50
コスト削減(TCR) +50
▲ 309
販売費及び⼀般管理費の増減※ +210
運送費/物流費 ▲ 20
構成差/為替差ほか ▲ 29
2020年度 1,201
※ 為替変動の影響を除く実質増減
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2020年10-12⽉の取り組みと⾒通し
<市場の前提>
・ 新型コロナウイルス感染症が再拡⼤する中、withコロナを前提にした各国・地域での経済活動正常化への取り組みが進⾏するもの
の、その回復⼒に⼒強さはなく、⾜取りは緩やかに進む⾒通し。
<10-12⽉の取り組みのポイント>
・ 今後も、化粧品事業の回復状況が花王グループ全体の業績を⼤きく左右する⾒通し。
・ 化粧品事業は、構造改⾰を推進しながら積極的に新製品を投⼊するとともに、感染防⽌策を施した上での店頭でのマーケティング
活動を再開、さらに花王中国は商機である11⽉のW11で過去最⼤の売上増、利益増を⽬指す。
・ トイレタリー製品では、感染症が流⾏しやすい季節に向けた取り組みに加え、新製品、改良品の投⼊、さらに年度末に向けた様々
なキャンペーン企画を実施。
・ 不透明で厳しい経営環境が⾒込まれる中、グローバルで最⼤限の努⼒を⾏い、公表予想達成に向けて取り組んでいく。
<公表予想>
・ 通期連結業績予想 売上⾼1兆4,300億円(▲4.8%、実質▲1.9%)、営業利益1,900億円(▲10.3%)
親会社の所有者に帰属する当期利益1,340億円(▲9.6%)
2020年12⽉期の1株当たり配当⾦は、公表予想通りの10円増配の140円とし、31期連続増配を⽬指す。
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