4452 花王 2020-07-29 15:00:00
2020年12月期第2四半期累計決算説明会資料 [pdf]

     2020年12⽉期
第2四半期累計(1⽉1⽇〜6⽉30⽇)

    決算説明会資料


      花王株式会社
       2020年7⽉29⽇
このプレゼンテーション資料はPDF形式で当社ウェブサイトの『投資家情報』に掲載しています。
      www.kao.com/jp/corporate/investor-relations/library/presentations/



本資料に記載されている業績⾒通し等の将来に関する記述は、当社が現在⼊⼿している情報
及び合理的であると判断する⼀定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨の
ものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により⼤きく異なる可能性があります。


■ 当社グループは、2019年12⽉期第1四半期よりIFRS第16号「リース」を適⽤しています。

■ ⽂中の▲付きの数字と、表中のカッコ ( ) 内の数字はマイナス




                                      2
    花王グループ中期経営計画 「K20」

 (1)特⻑ある企業イメージの醸成へのこだわり
     「ESG経営に⼤きく舵を切ること」を宣⾔        リデュースイノベーション
                                 リサイクルイノベーション
                                 ソーシャルイノベーション
 (2)「利益ある成⻑」へのこだわり               「MyKirei by KAO」ブランドの上市

     ・ 過去最⾼益更新の継続
     ・ 実質売上⾼ CAGR ※ +5%、 営業利益率 15%を⽬指す
     ・ 売上⾼ 1,000億円ブランドを3つ (メリーズ、アタック、ビオレ)
      ※実質売上⾼CAGR: 為替の変動・販売制度変更等の影響を除いた売上⾼の年平均成⻑率

 (3)ステークホルダー還元へのこだわり
     ・ 株主︓ 連続増配継続 (配当性向40%⽬標)
     ・ 社員︓ 継続的な処遇アップ、健康サポート
     ・ 顧客︓ Win-Winの最⼤化
     ・ 社会︓ 社会的課題への先進的取り組み


今年は「K20」の最終年として、⽬標達成を⽬指しスタートしたが・・・

                     3
                ESG投資インデックスおよび外部機関からの評価・活動
                         花王が組み⼊れられているESG投資インデックス




                             外部機関からの評価・外部機関との活動




※ ESG投資: E: Environmental [環境] / S: Social [社会] / G: Governance [ガバナンス]の要素を考慮した投資
                                                        4
                          連結決算のハイライト
                             第2四半期連結累計期間 (1-6⽉)

【億円】                                        2019年度          2020年度     前年⽐%      前年差
売上⾼                                          7,214            6,672     (7.5)    (542)
                                                                  ※1
                                                            為替の影響       (1.2)     (85)
                                                                  ※2
                                               売上⾼の認識⽅法変更の影響            (2.0)    (153)
                                                     上記の影響を除く実質         (4.3)    (304)
営業利益                                           864             745     (13.8)    (119)
     営業利益率                                   12.0%            11.2%        -         -
税引前利益                                          855             737     (13.8)    (118)
当期利益                                           582             515     (11.5)     (67)
親会社の所有者に帰属する当期利益                               573             506     (11.7)     (67)

EBITDA(営業利益+減価償却費+償却費)※3                     1,184            1,083     (8.5)    (101)
基本的1株当たり当期利益(円)                             117.98           105.21    (10.8)   (12.77)
1株当たり配当⾦ (円)                                 65.00            70.00        -    +5.00

                                                       ※4
                                    調整後フリー・キャッシュ・フロー                    276 億円
     キャッシュ・フロー                                ※5
                                    配当⾦の⽀払額                             322 億円

※1 為替レート: ⽶ドル=108.25円 / ユーロ=119.29円 / 中国元=15.40円
※2 2020年12⽉期より⼀部の取引において売上⾼の認識⽅法を総額から純額に変更しています
※3 使⽤権資産の減価償却費を除く
※4 調整後フリー・キャッシュ・フロー = 営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計から、使⽤権資産の減価償却費等を除いた
   フリー・キャッシュ・フロー
※5 ⾮⽀配持分への⽀払額を含んでいます


                                        5
                                国内コンシューマープロダクツ市場の状況
                                                                     コンシューマープロダクツ市場

                   ※1
・国内トイレタリー               市場伸⻑率(82品⽬・⾦額ベース)                                                ・国内化粧品市場伸⻑率(26品⽬・⾦額ベース)
  (%)                                                                                     (%)
160   前年同期⽐                                                                     ※2       160  前年同期⽐                                                                 ※2
                                 消費税率引き上げ                                                                         160    消費税率引き上げ
                        154                                        SRI      SCI                                                                        SRI         SLI
140                                                                                      140
                                                      122
120                                                                115                   120                       148
      105                                                    107         110 106
            101 108       132
                                           98 100                                              100 96
                                                                                                            105                             100
                                     96                115         113                                                          94    96                            94
100                                                                                      100
      100          103          83         96    99
                                                             106         106 106                99           102         82 91               99
                                                                                                                                                  89
              97                      95                                                                                              96               75     75
80                                                                                       80            92                    89 94
                                 80                                                                                                               81                86
                                                                                                                         74                            73     75
60                                                                                       60


      2019年                                     2020年                                          2019年                                 2020年
                                                      [(株)インテージSRI/SCI調べ]                      [(株)インテージSRI調べ・SLI調べ(花王定義にて集計・インバウンド分は調査対象外)]
                                            ※3
・国内トイレタリー15品⽬消費者購⼊単価
指数
110                                                                                                                                                          109
                                                                                                                              105
105                                                                                                  103
                   100                       100                          101
100

 95                                                                ⾐料⽤洗剤 柔軟仕上げ剤 ⾷器⽤洗剤 全⾝洗浄料 洗顔料 メイク落とし ヘアカラー
                                                                   シャンプー コンディショナー ヘアスタイリング剤 ⻭みがき ⻭ブラシ ⽣理⽤品 ⼤⼈⽤紙おむつ
 90                                                                                                                      ベビー⽤紙おむつ          (対前年同期)

 85
                   2015                     2016                         2017                        2018                     2019                   2020/1-6
                                                                                                                                                  [(株)インテージSRI調べ]
※1 化粧品を除くコンシューマープロダクツ
※2 SRI: 全国約3千店の⼩売店POSデータによる推計 / SCI: 全国約5万⼈の消費者モニターによる購⼊実績データ / SLI: 全国約4万⼈の⼥性モニターによる化粧品・スキンケア・ヘアケア製
   品の購⼊実績データ
※3 2015年1-12⽉を100とした指数ベース
                                                                                     6
                   2020年1-6⽉連結決算の概況
花王グループは、世界中で新型コロナウイルス感染症が拡⼤する中、社会に役⽴つモノづくりを担っている社員
を守り、感染防⽌に役⽴つ製品を迅速かつ⼤量に提供するとともに、⽣活者が安⼼して暮らすことに貢献できる
情報を適時、的確に発信することを念頭に⼊れ、この半年間事業活動を進めてきた。
<事業の概要>
・ 売上⾼6,672億円 : 実質伸⻑率(対前年同期)▲4.3%
               (コンシューマープロダクツ事業︓▲4.1%、ケミカル事業︓▲5.2%)
               前年差▲542億円︓実質▲304億円、認識変更▲153億円、為替▲85億円
  営業利益745億円 : 前年増減率▲13.8%、 前年差▲119億円、営業利益率11.2%

・ 衛⽣関連製品※(ハンドソープ、⼿指消毒液、ホームケア製品等)は前年を⼤きく上回って推移した。
  ⼀⽅で、化粧品事業ではインバウンド需要が減少したほか、マスク着⽤の常態化等によりメイク品が低迷、
  外出規制や⼩売店の臨時休業の影響を受け、売上・利益が⼤幅に減少。欧⽶サロン向け事業も外出規制
  や取引先店舗の閉鎖等により⼤きな影響を受けた。ケミカル事業では、対象業界の不振により売上・利益が
  前年を下回った。
<株主還元>
 2020年度中間配当は、2020年4⽉27⽇発表の公表予想通り1株当たり5円増配の70円とする。
 ※ハンドソープおよび⼿指消毒液は、業務⽤製品(ファブリック&ホームケア事業)を含む



                                      7
              2020年1-6⽉連結決算のポイント
・ 当初公表予想では、インバウンド需要をゼロとして下限値を設定(売上⾼︓1兆5,100億円、営業利益︓2,200億円)。
  実際は、新型コロナウイルス感染症が世界に蔓延、深刻化し、インバウンド需要の消滅以外にもマイナス影響が拡⼤。
  4-6⽉に状況はさらに悪化。特に⽇本の化粧品事業、欧⽶サロン向け事業への影響が⼤きかった。

<マイナス要因>
・ ⽇本の化粧品市場(SRI︓インバウンド込み、Eコマースや百貨店含まず)は、3⽉から⼤きく減少し、4⽉に緊急事態宣⾔が発
  出されたこともあり、前年⽐で 4⽉︓73%、5⽉︓75%、6⽉︓86% ⇒ 上期︓84%で推移。
  花王グループの化粧品事業は、外出⾃粛等で低迷しているメイク品の売上⽐率が⾼く、固定費⽐率が⾼い。さらに、 D2Cを含め
  たECチャネルへの積極展開の遅れ等により、コロナ禍の影響を⼤きく受け、売上・利益は⾮常に厳しい状況。
  欧⽶サロン向け事業も4-6⽉は厳しく、対前年同期⽐で68%であった。

<プラス要因>
・ 新型コロナウイルス対策で、⽇本でのハンドソープ市場は約2倍(500億円/年)、⼿指消毒液の市場は約15倍(500億円/
  年)に拡⼤する⾒込みの中、⽣産能⼒を拡充し、シェアも上昇。
  今後、海外でも⼿洗い、⼿指消毒等の習慣化が⾒込まれ、花王グループが貢献できる領域が拡⼤。事業⾯にもプラスの⾒込み。

<新型コロナウイルスの事業への影響︓対前年同期>
・ スキンケア製品、ホームケア製品、業務⽤製品の売上は+169億円、利益は+110億円。
  ⼀⽅、化粧品事業、欧⽶サロン向け事業、ケミカル事業の売上は▲470億円、利益は▲242億円。
・ 新型コロナウイルス関連特別⽀出 ▲28億円
     - 「社員を守る」給与⾯での施策である「特別要請⼿当」 ︓ ▲14億円
     - 品薄状態を緩和するためのハンドソープ「緊急空輸」  ︓ ▲12億円
     - その他 感染防⽌対策費⽤              ︓ ▲ 2億円


                              8
                    セグメントの業績(2020年1ー6⽉)
(億円)
                          売上⾼                               (億円)                     営業利益
2,000                                                                                         333
                                   1,717
                 1,511                                      300
1,500                                      1,354                             242
                          1,183
        1,099
                                                            200
1,000                                                                                                 144
                                                                                      82
                                                            100
 500
                                                                    (48)
                                                               0
   0
                                                   ※1                                                        ※1
        化粧品      スキンケア・   ヒューマン   ファブリック   ケミカル                     化粧品     スキンケア・   ヒューマン   ファブリック   ケミカル
                                                            (100)
                 ヘアケア     ヘルスケア   &ホームケア                                    ヘアケア     ヘルスケア   &ホームケア

                                                        営業利益率       (4.4)    16.0     6.9     19.4    10.6
                                                            (%)
                    対前年実質増減率※2                                                      対前年増減額
                                                                                               80
 (%)                                6.2                     (億円)
                                                                              13       9
   0                                                           0
                  (0.3)
                          (3.7)                                                                       (16)
                                           (5.2)


        (20.7)                                                      (195)


※1 ケミカル事業の売上⾼・営業利益はセグメント間取引を含んでいます
※2 為替変動の影響を除く実質増減率
   また、スキンケア・ヘアケア事業については、2020年12⽉期より⼀部の取引において売上⾼の認識⽅法を総額から純額に変更しており、その影響も除いています


                                                        9
                2020年7-12⽉の取り組みと⾒通し
<市場の前提>
・ 6⽉に⼊り、⽇本を含めた⼀部の国・地域で経済活動正常化の兆しあり。しかし、⾜元の⽇本での感染再拡⼤や、アジア、欧⽶各
  国・地域の感染状況をみると回復に⼒強さはなく、緩やかに正常化に向かう⾒通し。今後も感染症拡⼤の状況次第で市場の⾒通し
  は変わる。
<事業のポイント>
・ 新型コロナウイルスによる影響は、粗利率の最も⾼い化粧品事業が⼤きい。今後の回復状況が花王グループ全体の業績を⼤きく
  左右する。
・ インバウンド需要の回復が⾒込めない中、マスクの定着化をうまく捉えた提案やEコマースでの販売促進(特に花王中国での拡販)
  等により、売上・利益の減少幅の最⼩化を⽬指して、最⼤限の努⼒を⾏う。
・ 衛⽣関連製品に関しては、サプライチェーン全体での総合⼒を発揮して、⽣産能⼒を増強し、衛⽣的ですこやかな暮らしを守る製品
  と情報を迅速かつ⼤量に提供していくことで社会に貢献し、結果として売上・利益増を⽬指す。
・ 研究開発の成果を活⽤して、下期に予定している新製品・改良品のインパクトの最⼤化を⽬指す。
<公表予想の考え⽅>
・ 7-9⽉の売上⾼は、2019年10⽉の⽇本での消費税率引き上げ前の駆け込み需要の反動により前年割れ、10-12⽉はその逆の
  前年超えを⾒込む。厳しい状況が継続する中、下期の売上⾼は実質前年並み以上を⽬指す。
・ 利益に関しては、減価償却費や⼈件費等の固定費増、新型コロナウイルス関連の特別⽀出※の発⽣等によるマイナスにより、経費
  節減、原材料差益、TCR等によるプラスを加味しても、下期も前年の営業利益レベル(1,253億円)を確保することは難しい⾒通し。
・ 通年では、売上・利益共に、前年を⼤きく下回る予想であり、通期連結業績予想を⾒直す。
 ※ 特別⽀出(下期)▲18億円発⽣予定 (「特別要請⼿当」▲1億円、「会社業績連動賞与の特別施策」▲11億円、「緊急空輸」▲5億円、その他▲1億円)

<公表予想>
・ 通期連結業績予想 売上⾼1兆4,300億円(▲4.8%、実質▲1.9%)、営業利益1,900億円(▲10.3%)
  親会社の所有者に帰属する当期利益1,340億円(▲9.6%)
  2020年12⽉期の1株当たり配当⾦は、公表予想通りの10円増配の140円とし、31期連続増配を⽬指す。




                                     10
        2020年 四半期別業績推移イメージ


売上・利益                                 4/27
                                     公表予想


                              (+) 衛生関連製品等
                              (-) 化粧品、サロン向け
                                  ケミカル等

                                      2019年実績

 1Q        2Q        3Q      4Q

                             (見込み)
                                       7/29
                     (見込み)           修正公表予想




                11
                     2020年12⽉期連結売上⾼予想

                                     連結会計年度 (1-12⽉)

2020年度予想                       ⽇本                    連結売上⾼                        連結売上⾼
                                     実質                      実質                          実質
【億円】                                 増減率                     増減率                         増減率
                                           ※1                      ※1                          ※1
                                     (%)                     (%)                         (%)
 化粧品事業                       1,880   (19.0)          2,590   (13.6)     ⽇本※2     9,310   (2.3)

 スキンケア・ヘアケア事業※2              1,800     8.7           3,100     1.7      アジア      2,630    2.8
 ヒューマンヘルスケア事業                1,560    (2.7)          2,510    (0.8)     ⽶州       1,270   (3.2)

 ファブリック&ホームケア事業              3,280     6.6           3,790     5.6      欧州       1,090   (6.8)

コンシューマープロダクツ事業               8,520    (1.6)      11,990       (1.4)

ケミカル事業※3                                             2,710    (3.7)

連結売上⾼                                            14,300       (1.9)     連結売上⾼   14,300   (1.9)

※1 為替変動および売上⾼の認識⽅法変更の影響を除く実質増減率
※2 2020年12⽉期より⼀部の取引において売上⾼の認識⽅法を総額から純額に変更しています
※3 ケミカル事業の売上⾼はセグメント間取引を含む

地域別の売上⾼は販売元の所在地に基づき分類




                                                12
                     2020年12⽉期連結業績予想
                                 連結会計年度 (1-12⽉)

【億円】
                                    2019年度      前年⽐%     2020年度予想          前年⽐%       前年差

売上⾼                                    15,022    (0.4)         14,300        (4.8)     (722)
                                                                      ※1
                                                             為替の影響           (0.7)     (109)
                                                                      ※2
                                                    売上⾼の認識⽅法変更の影響            (2.3)     (340)

                                                         上記の影響を除く実質          (1.9)     (274)

営業利益                                    2,117    +1.9           1,900       (10.3)     (217)

  営業利益率                                 14.1%       -           13.3%             -         -

税引前利益                                   2,106    +1.6           1,890       (10.3)     (216)

  対売上⽐                                  14.0%       -           13.2%             -         -

親会社の所有者に帰属する当期利益                        1,482    (3.6)          1,340        (9.6)     (142)

  対売上⽐                                   9.9%       -            9.4%             -         -


EBITDA(営業利益+減価償却費+償却費) ※3               2,772    +3.3           2,590        (6.6)     (182)

ROE                                    17.6%        -          15.0%              -         -

基本的1株当たり当期利益 (円)                       306.70    (2.4)         278.62        (9.2)    (28.08)

1株当たり配当⾦(円)                            130.00       -          140.00             -   +10.00

※1 予想為替レート: ⽶ドル=108円 / ユーロ=120円 / 中国元=15円
※2 2020年12⽉期より⼀部の取引において売上⾼の認識⽅法を総額から純額に変更しています
※3 使⽤権資産の減価償却費を除く

                                         13
               2020年12⽉期連結業績の⾒通し

  国内トイレタリー市場伸⻑率          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 前年をやや上回る
  国内化粧品市場伸⻑率             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 前年を下回る

  売上⾼ :                  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・   1兆4,300億円
                                                     増減額              増減率
                          為替の変動による影響               ▲109億円             ▲0.7%
                          売上⾼の認識⽅法変更の影響※1          ▲340億円             ▲2.3%
                          上記の影響を除く実質               ▲274億円             ▲1.9%


                                                                     損益への影響
  原材料価格変動の影響             ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・ グロス :
                                                                +60億円
                                                           ・ ネット :
                                                                +50億円
  コストダウン活動 (TCR)         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・          +60億円
  設備投資・減価償却費+償却費         ・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・ 設備投資額※2 :      900億円
                                               ・ 減価償却費+償却費※3 :  690億円

 予想為替レート                  ⽶ドル = 108円         (2019年度実績[単純平均] 109.02円)
                          ユーロ = 120円         (2019年度実績[単純平均] 122.07円)
                          元   = 15円          (2019年度実績[単純平均] 15.79円)

※1 2020年12⽉期より⼀部の取引において売上⾼の認識⽅法を総額から純額に変更しています
※2 使⽤権資産を除く
※3 使⽤権資産の減価償却費を除く
                                   14
どのような事態になっても、諦めず戦い抜く


企業理念を貫き、必ず社会のお役に⽴てるよう頑張る


未曽有の危機を⼤きなきっかけに、変化対応を加速させる




             15
第2四半期累計実績詳細・ESG戦略




        16
販売実績(2020年1ー6⽉)




       17
                   コンシューマープロダクツ事業の状況

                              第2四半期連結累計期間 (1-6⽉)
【億円】                          売上⾼                                    営業利益                  営業利益率(%)
                   2019年度 2020年度 増減率% 実質%※1 2019年度 2020年度                          増減     2019年度 2020年度
⽇本※2                 4,175   3,834    (8.2)        (4.7)     524           415    (109)     12.6     10.8
アジア                  1,050   1,015    (3.4)        (0.0)     144           164      20      13.7     16.1
⽶州                     445    424     (4.7)        (2.5)      32            41       8       7.2       9.6
欧州                     289    237    (17.8) (14.3)             2   1 2




                                                                           (12)    (14)      0.6      (5.1)
コンシューマープロダクツ事業計      5,959   5,511    (7.5)        (4.1)     702           608     (94)     11.8     11.0


主要拠点の売上⾼伸⻑率             花王中国:         8%                   花王台湾:         (9)%       花王ベトナム:        (21)%
     ※1
(実質       )             花王インドネシア      9%                   花王タイ:         (10)%      花王⾹港:          (23)%

※1 為替変動の影響を除く実質増減率
※2 2020年12⽉期より⼀部の取引において売上⾼の認識⽅法を総額から純額に変更しています

地域別の売上⾼は販売元の所在地に基づき分類しています




                                              18
                 連結営業利益増減

 【億円】                 第2四半期連結累計期間 (1-6⽉)


2019年度                            864

         売上増減                              ▲260

         原材料価格変動の影響(ネット)                    +40

         コスト削減(TCR)                         +30
 ▲119
 Δ 119
         販売費及び⼀般管理費の増減※                    +140

         運送費/物流費                           ▲30

         構成差/為替差ほか                         ▲39

2020年度                      745

         ※ 為替変動の影響を除く実質増減


                             19
                      企業価値向上のためのESGへの取り組み
新型コロナウイルス感染症拡⼤防⽌への取り組み
・暮らしのきれいを守る「プロテクトJAPAN by 花王」活動を開始
 - ⼿指消毒液の増産に取り組み、緊急を要する医療機関や⾼齢者施設等へ優先的に供給。
 - ウイルス等に関する専⾨家向けの情報や、感染予防に関する⽣活情報を積極的に発信。
 - ⽣活者の暮らしのきれいを守るため、関連商品、すぐに取り組める正しい情報を提供するなど、                                                         暮らしのきれいを守る取り組み
                                                                                                       「プロテクトJAPAN by 花王」
   この活動を⽇本から開始。今後、地域に応じた取り組みをグローバルに展開していく。
 ESG戦略
・ESG経営への決意とともに、“ESGよきモノづくり”を実現する注⼒アクションを発表
 2019年9⽉26⽇、「Kirei Lifestyle Plan」を具現化する“ESGよきモノづくり”として注⼒アクショ
 ンを発表。第⼀弾として、プラスチック循環社会に向けた「リデュース/リサイクルイノベーション」と、
 QOL*1 の向上等に寄与する「ソーシャルイノベーション」に注⼒していく。
  *1 QOL︓(quality of life︔クオリティ・オブ・ライフ)⼀⼈ひとりの⼈⽣の内容の質や社会的にみた⽣活の質のこと
                                                          www.kao.com/jp/corporate/news/business-
                                                                                                      “ESGよきモノづくり”における注⼒アクション
 パーパスドリブンなブランド                                                       finance/2019/20190926-001/

・「Kirei Lifestyle」を体現するブランド「MyKirei by KAO」を⽶国で新発売
 2020年4⽉より、花王が提案する「Kirei Lifestyle」を体現するブランド「MyKirei by KAO」の
 販売を開始(3品⽬6品種)。⾰新的フィルム容器AFBを導⼊し、リデュースイノベーションを具現
 化。⽇本、ヨーロッパ、その他アジア等で順次展開していく。                www.kao.com/jp/corporate/news/sustain
                                                                        ability/2020/20200407-001/
暮らしを変える製品イノベーション
                                                                                                      ⾰新的フィルム容器を活⽤した製品群
・ソーシャルイノベーションに向け、「ファインファイバーテクノロジー」を応⽤した化粧品を事業化開始
 パナソニック株式会社との共同開発で、肌上に積層型の極薄膜をつくる技術を応⽤した、新しいス
 キンケアを提案する化粧品を、2019年12⽉から販売。様々な分野への事業展開も検討していく。
                                  www.kao.com/jp/corporate/news/business-finance/2019/20191101-001/
  ごみゼロ
・リデュースイノベーションの⼀環として、 「プラスチック製アイキャッチシール廃⽌」を推進
                                                                                                       プラスチック製アイキャッチシール廃⽌
 2020年春に発売した「ビオレu」全⾝洗浄料等から「プラスチック製アイキャッチシール」を順次廃⽌。
 2021年末までに全廃する予定。     www.kao.com/jp/corporate/news/sustainability/2020/20200317-002/

                                                               20
            Kirei Lifestyle Plan – 花王のESG戦略
⽣活者が求める暮らしをKirei Lifestyleと呼び、それを実現するために、ビジョン、コミットメント、アクションからなる
Kirei Lifestyle PlanをESG戦略として策定。花王はKirei Lifestyle Planを通して、未来に続く社会に貢献し
ていきます。


花王の              Kirei Lifestyleとは、こころ豊かに暮らすこと。
ESGビジョン          Kirei Lifestyleとは、すべてにおもいやりが満ちていること。
                 ⾃分⾃⾝の暮らしが清潔で満ち⾜りているだけでなく、
                 周りの世界もまたそうであることを⼤切にすること。
                 Kirei Lifestyleとは、こころ豊かな暮らしが、
                 今⽇だけではなく、これからも続くと安⼼できること。
                 ⽇々の暮らしの中で、たとえ⼩さなことでも、
                 正しい選択をして、⾃分らしく⽣きるために。
                 花王はこうしたKirei Lifestyleが何よりも⼤切だと考えています。
                 だからこそ、決して妥協をせず、正しい道を歩んでいきます。
                 世界中の⼈々のこころ豊かな暮らしのために、
                 私たちは⾰新と創造に挑み続けます。

                                   21
Kirei Lifestyle Plan – 花王のESG戦略




               22
Kirei Lifestyle Plan – 花王のESG戦略




               23
           キャッシュ・フロー※の使途と株主還元

EVA視点で安定的に創出されるキャッシュ・フローを下記の通り有効活⽤し、さらな
る成⻑を⽬指す。


    将来の成⻑に向けての投資 (設備・M&A等)



    安定的・継続的な配当 (配当性向40%⽬標)



    ⾃⼰株式の取得と借⼊⾦等の有利⼦負債の早期返済


※ 営業活動によるキャッシュ・フロー


                     24
ヒストリカルデータ




    25
            連結売上⾼/EBITDA/EBITA※1/営業利益
売上⾼         売上⾼          EBITDA      EBITA       営業利益                                                                EBITDA
(億円)                                                                                                                 EBITA
                                                                                                                     営業利益
                                                           14,894          15,080          15,022
                           14,746          14,576                                                                         (億円)
15,000                                                                                                    14,300
           14,017


                                                                                                                      3,000
                                                                                         2,772
                                                                         2,684
                                                         2,593                                           2,590
                                         2,367
                         2,247
10,000   2,129                                                                                   2,117
                                                                 2,048           2,077
                                                 1,856                                                       1,900    2,000
           1,621                 1,673

                 1,333

 5,000
           11.6%                                                                                                      1,000
                                                           13.7%           13.8%           14.1%
                                           12.7%                                                          13.3%
                           11.3%
           9.5%
                                                                  EBITA率                営業利益率

    0                                                                                                                 0
                                   ※2               ※2            ※2               ※2           ※2               ※2
           2014             2015             2016          2017            2018            2019 ※3       2020(予想)※3       (年度)
                                                                                                                 ※4

※1 M&Aに関連するのれんおよび知的財産権償却前利益
※2 2016年12⽉期よりIFRSを適⽤。2015年度はIFRSに基づき算定。IFRSではのれんの償却を停⽌しているためEBITAを表⽰せず。
※3 EBITDAは使⽤権資産の減価償却費を除く
※4 2020年12⽉期より⼀部の取引において売上⾼の認識⽅法を総額から純額に変更しています


                                                             26
                          資本的⽀出の推移
(億円)
1,200
           単体      連結⼦会社


1,000
                             899             891   902   900
                   828
                                       794
 800                         211
         685                                 326         300
                                                   371
                   301                 250
 600
         283


 400
                             688
                                             565         600
                   527                 544         531
 200     402



   0
                    ※1        ※1                    ※2   ※2

                                                           (年度)

※1 2016年12⽉期よりIFRSを適⽤。2015年度はIFRSに基づき算定。
※2 使⽤権資産を除く


                                      27
                                       ROE/EPS※1の推移
             EPS (円)                                                                                    ROE (%)


                               EPS (円)          ROE (%)                      19.8
                                                                     18.6            18.9                      20
              400
                                                                                             17.6
                                                            16.1
                                                                                                     15.0
              300
                                                   12.4                              314.3   306.7
                                                                             298.3
                                         10.7                                                        278.6
                        9.8      9.4                                 253.4
              200                                                                                              10
                                                            209.8

                                                  156.5
              100                        126.0
                       100.5    101.1


                0                 ※2                                                                           0
                                                                ※4    ※4                                ※5
                                  ※3
                                                                                                             (年度)


期中平均株式数(百万株)           521.9    521.8    513.9     508.7    501.4    499.4   492.8   489.1   483.3   480.9
当期純利益[⽇本基準] (億円)
/ 親会社の所有者に帰属する当        524.3    527.7    647.6     795.9 1,052.0 1,265.5 1,470.1 1,537.0 1,482.1 1,340.0
期利益[IFRS] (億円)


※1 1株当たり当期純利益[⽇本基準] / 基本的1株当たり当期利益[IFRS]
※2 2012年度より決算期を3⽉31⽇から12⽉31⽇に変更 (2012年度の実績は3⽉決算であったグループ会社は4-12⽉・12⽉決算のグループ会社は1-12⽉)
※3 2012年度のROEは決算期変更に伴う経過期間の数値
※4 2016年12⽉期よりIFRSを適⽤。2015年度はIFRSに基づき算定。
※5 2020年12⽉期より⼀部の取引において売上⾼の認識⽅法を総額から純額に変更しています


                                                           28
                      1株当たり配当⾦の推移

1株当たり配当⾦ (円)

150                                                                                                     140
                                                                      ※                               130
                                 2020年度 31期連続増配予定
                                                                                                    120
                                                                                                 110

100                                                                                             94
                                                                                           80
                                                                                      70
                                                              56   57 58   60 62 64
                                                     50 52 54
 50                                             38
                                           32
                                     26 30
                             20 24
                  14 15 16

  0


                                                                                                              (年度)

※ 定時株主総会にて正式に決定
株式分割の影響を補正しています




                                                29
                                                            株主還元
(億円)
1,500                  ⾃⼰株式取得額
                       配当⾦総額
                       当期純利益[⽇本基準]/親会社の所有者に帰属する当期利益[IFRS]


1,000
                                                      ⾃⼰株式取得: 通算5,938 億円
                                                                                                    500
                                                                                              500
                                                                                     500
                                                                              500
                           772           700                   300
 500                                                                    300
                    568                               300
                                  367
        295 286                                 50


   0                                                                                ※2
                                                                      ※1                 ※2

                                                                                                          (年度)
                                                                                                           (百万株)
                           29.1          27.3         ⾃⼰株式取得: 通算180.0 百万株                                   30
                    19.9
                                  16.0                        13.9                                          20
        10.0 10.0                                     9.3              10.0 11.5     8.9
                                                                                              6.2 5.8       10
                                                2.0
                                                                                                            0
※1 2012年度より決算期を3⽉31⽇から12⽉31⽇に変更 (2012年度の実績は3⽉決算であったグループ会社は4-12⽉・12⽉決算のグループ会社は1-12⽉)
※2 2016年12⽉期よりIFRSを適⽤。2015年度はIFRSに基づき算定。


                                                              30
                       事業セグメントと主な製品カテゴリー
                                  コンシューマープロダクツ事業
                  化粧品事業                                   スキンケア・ヘアケア事業
カウンセリング化粧品・セルフ化粧品                              スキンケア製品・ヘアケア製品・
                                               ヘアサロン向け製品
2020年1-6⽉売上⾼:    1,099億円                       2020年1-6⽉売上⾼:     1,511億円
対前年同期実質増減率    ※1: (20.7)%                      対前年同期実質増減率    ※1:   (0.3)%
売上⾼構成⽐:            16.5 %                      売上⾼構成⽐:             22.7 %
売上⾼営業利益率:           (4.4)%                     売上⾼営業利益率:           16.0 %

             ヒューマンヘルスケア事業                                ファブリック&ホームケア事業
サニタリー製品・⼊浴剤・                                   ⾐料⽤洗剤・洗濯仕上げ剤・
オーラルケア製品・温熱シート・飲料                              キッチン/バス/トイレ/リビングケア製品・業務⽤製品

2020年1-6⽉売上⾼: 1,183億円                          2020年1-6⽉売上⾼:   1,717億円
対前年同期実質増減率※1:   (3.7)%                         対前年同期実質増減率    ※1 : +6.2%

売上⾼構成⽐:         17.7 %                         売上⾼構成⽐:            25.7%
売上⾼営業利益率:        6.9 %                         売上⾼営業利益率:          19.4%

                                         ケミカル事業
2020年1-6⽉売上⾼: 1,354 億円※2           油脂製品・機能材料製品・
対前年同期実質増減率※1:     (5.2) %          スペシャルティケミカルズ製品
売上⾼構成⽐   ※3:     17.4 %
売上⾼営業利益率:        10.6 %
※1   為替変動の影響を除く実質増減率
     また、スキンケア・ヘアケア事業については、2020年12⽉期より⼀部の取引において売上⾼の認識⽅法を総額から純額に変更しており、その影響も除いています
※2   ケミカル事業の売上⾼はセグメント間取引を含んでいます
※3   売上⾼構成⽐は外部顧客に対する売上⾼で算出                     31