4448 M-Chatwork 2020-02-14 15:00:00
2019年12月期 決算説明資料 [pdf]

2019年12月期
決算説明資料
Chatwork株式会社
2020年02月14日
アジェンダ




    1. 事業概要
    2. 2019年12月期 業績
    3. 2020年12月期の業績予想
01
事業概要
会社概要




       会社名
       Chatwork株式会社
       代表取締役CEO兼CTO
       山本 正喜
       従業員数
       107名(2019年12月末日時点)
       所在地
       東京、大阪、ベトナム、台湾
       設立
       2004年11月11日
コーポレートミッション



 働くを
 もっと楽しく、
 創造的に

 人生の大半を過ごすことになる
 「働く」という時間において、
 ただ生活の糧を得るためだけではなく、
 1人でも多くの人がより楽しく、
 自由な創造性を存分に発揮できる社会を実現する
事業概要
● ビジネスチャットツール「Chatwork」事業を中心に展開
● セキュリティ事業は全社の安定的な収益に貢献


           Chatwork事業                 セキュリティ事業




         ビジネスコミュニケーション用           ESET社提供のセキュリティ対策ソフトウェア
        チャットツール[Chatwork」及び              “ESET”の代理店販売
           付随サービスの提供
   ビジネスチャットツール「Chatwork」とは
● 効率的なチャットによりメール・電話・会議の非効率性を解消
● 2011年3月からサービス提供するパイオニアであり、日本国内で利用者No.1*1
● 導入社数は24.9万社*2を突破




*1 Nielsen NetView 及びNielsen Mobile NetView「2019年5月調べ 月次利用者(MAU:Monthly Active User)」より。調査対象サービスはChatwork株式会社にて選定
*2 2020年1月末時点
コミュニケーションツールの変化




  手紙         FAX



            より効率的に、シンプルなものへ
                              チャット




       電話          メール
ビジネスチャットによる効率性の向上




                    過去のやりとり
                    &参加メンバー情報




                    伝えたい部分
冗長なメールによる生産性低下



                 宛先
                 お決まりの挨拶&自己紹介



                 先日のお礼と何の件かについて




                 伝えたい部分

                 お決まりの締め



                 署名
ビジネスが加速するクラウド会議室

        目的に応じてグループチャット(会議室)を作成


                             組織・業務


                            プロジェクト




                            顧客・取引先



        ● グループチャット内で必要なメンバーと複数人と同時にやり取りができ、
          情報共有がスムーズにできる

        ● 複数のプロジェクトなど、同時に相談でき会議の効率化につながる

        ● 顧客や取引先とも密なコミュニケーションが取れるので、心理的な距離が近づく
  ビジネスチャットをとりまく環境
● 友人・家族とのやりとりは電話・メールからチャットが当たり前に。ビジネスでもその流れが加速している
● 仕事時間を大きく占めるコミュニケーション。その効率化は働き方改革により大きな注目を集める
● ビジネスチャットは国内普及率30%未満*1。一方、海外先進国では高い普及率であり実証済みのマーケット
● 市場規模は2022年で230億円と予測され、CAGR+30%で拡大するポテンシャルの大きな高成長マーケット*2




         各国のビジネスチャット利用状況              ビジネスチャット国内市場規模


                                       CAGR+30%




*1 総務省「ICTによるインクルージョンの実現に関する調査研究」より
*2 富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場 2018年版」より
 当社サービスの特徴


  誰もが簡単に使える          オープンプラットフォーム              フリーミアム




ITを専門としないビジネス職をメイン   社内外をひとつのアカウントでシームレ   無料で期限がなく使い続けられる"フリー
ターゲットとして、機能やインターフェ   スにやりとり可能なオープンプラット    ミアム"でサービス提供。
イスを設計。               フォーム型を採用。            取引先やお客様にも気軽に勧められ、
複雑なカスタマイズ不要で誰もが簡単に   取引先やお客様と利用する事例が多数。   ヘビーに使うことで有料プランへ移行。
利用可能。
   中小企業マーケットにフィット

                                     Chatworkの企業規模別
                                       有料ユーザー割合




                簡単に使える




オープンプラットフォーム             フリーミアム




   中小企業マーケット
    ● ITに詳しい人が社内に少ない
                                   有料ユーザーのうち、ユーザー数ベースで
    ● ITにかけられる予算がない
                                     300人以下の契約が85.6%を占める*1
    ● 取引先や顧問先と同じツールを使いたい          ※中小企業が大半であり、個社依存が少なく安定



*1 2020年1月末時点
当社の強み

複利でユーザー数が伸び続けるサービス構造
● 社内外がシームレスにつながるオープンプラットフォームと、無料からはじめられるフリーミアムの
 特性により、お客様・取引先と使いやすいため、紹介によりユーザーが複利の構造で広がり続けている
● また、利用ユーザーが多いほどサービス価値が上がる、ネットワーク効果を発揮

                       登録ID数
成長を支える2つのエンジン

 フリーミアム   ● 無料で使えるプランを広く利用してもらい、活用が進むと制限があり有料化
   モデル    ● フリーユーザー登録 → 継続利用 → 活用促進 → 有料化


          ● セミナー・イベントなどのマーケティング活動を実施。
  セールス
           そこで接点を持った企業へ、当社営業もしくは代理店が直接販売をおこなう
   モデル
          ● リード獲得 → アポイント → 商談 → トライアル提供 → 有料化



                      ビジネスモデル別 売上
  アカウント売上の年次コホート推移
● 年度ごとの獲得契約が次年度以降において、解約に伴う減少収益を、社内の利用ユーザー増・アップグレードな
   どの増加収益が上回っている状態を維持(右肩上がりのグラフを形成)
● ネットレベニューリテンションレート*1は127%*2以上を達成
● 月次継続率は99.6%*3 と非常に高い水準

                                                    年次コホート




*1 「N-1期末時点における課金顧客から生じるN期末時点におけるストック収入」÷「N-1期末時点におけるストック収入」
*2 2018年12月末時点における課金顧客から生じる2019年12月末時点におけるストック収入 ÷ 2018年12月末時のストック収入
*3 登録ID数に対しての解約。2019年1月から12月末までの12か月平均値
  今後の戦略

Chatworkはビジネス版スーパーアプリへ
● スーパーアプリ = プラットフォーム化し、いろいろなビジネスの起点になるアプリ
● ビジネスチャットは、他SaaSと比較して圧倒的に滞在時間が長く、プラットフォーム価値が高い
● Chatworkはオープンプラットフォームとして、様々なサービスやユーザー同士の連携が容易


                                                  コラボレーション(情報)

                    タスク管理
                                        CRM/SFA        ドキュメント管理   Web会議            カレンダー
                   プロジェクト管理




                         HR(ヒト)                                      ファイナンス(カネ)

                                                                       資金調達              助成金
                 エンゲージメント            人事評価
                                                                  (Chatwork早期入金)   (Chatwork助成金診断)



                                     アウトソーシング
                                                                                     請求管理
                    採用            (Chatworkアシスタント)                    決済
                                                                                     契約管理
                                   (Chatwork電話代行)



                  クラウド               勤怠管理
                                                                    受発注管理              会計
                  ソーシング              労務管理


* 赤字は2019年12月時点でサービス提供済み
  市場規模
● Chatworkが捉える潜在市場規模(TAM)*1




                                    ×
            国内労働人口
          6,724万人          *2
                                                 Chatwork
                                               料金プラン単価*3                 =        6,455                  億円



             国内中小企業のIT支出*4
                                                  4.1        兆円

                                                                                  プラットフォーム化による
                                                                                  ターゲット市場の拡大




             Chatworkの潜在市場規模
                                                  0.6        兆円



*1 実現可能な最大の市場規模(Total Addressable Market)。外部統計資料や公表資料、当社保有のデータを元に当社が想定する市場を推察した市場規模であり、客観的な市場規模を示すものではありません。
*2 総務省統計局「労働力調査」より。2019年平均の就業者数
*3 ビジネスプラン単価600円/ユーザーの12ヶ月分
*4 IDC Japan「国内SMB IT市場予測」より。2018年度国内SMB IT市場
 02
2019年12月期 業績
業績ハイライト

 ● 通期売上高は1,815百万円(前期比 +39.4%)

  業績予想比+2.5%の上振れ

 ● Chatwork事業の通期売上高は1,600百万円(前期比 +43.0%)

 ● 通期売上総利益は1,128百万円(前期比 +53.6%)

 ● 通期営業利益は77百万円(前期差 +263百万円)

  業績予想比+15.5%の上振れ



 ● 売上高、営業利益、経常利益、純利益のすべてで業績予想を達成

 ● 売上総利益率は前期比+5.7ptと継続的に年次+5pt以上の改善を達成

 ● 課金ID数は39.7万IDと前期比+16.8%で成長し、ARPUも336円と前期比+14.3%
   へと改善したことで高い売上成長を実現
 業績サマリー(通期)
● 売上高、営業利益、経常利益、純利益の業績予想を全て上回る結果に着地
● 売上高は前期比+39.4%、売上総利益は前期比+53.6%と高成長を継続
● 営業利益は77百万円と初の通期黒字を達成

            2018年12月期       2019年12月期   2019年12月期
                                                        前期比       業績予想比
   単位:百万円     (実績)            (実績)       (業績予想)

   売上高           1,301          1,815        1,770      +39.4%      +2.5%

   売上総利益          734           1,128               -   +53.6%            -

   売上総利益率      +56.4%         +62.2%                -    +5.7pt           -

   営業利益           -186             77          67             -    +15.5%

   営業利益率                -      +4.3%        +3.8%             -     +0.5pt

   経常利益           -139             62          50             -    +24.7%

   純利益            -110             61          56             -     +9.7%
 業績サマリー(四半期)
● Q4 ’19においても売上高は前期比+30.9%、売上総利益は前期比+42.0%と順調に成長




              Q4 '18        Q3 '19        Q4 '19
                                                   前年同期比       前四半期比
    単位:百万円   (前年同期)        (前四半期)        (当四半期)

    売上高           380           459          498    +30.9%       +8.6%

    売上総利益         216           283          308    +42.0%       +8.5%

    売上総利益率      57.0%         61.8%        61.8%     +4.9pt       0.0pt

    営業利益          -55                8        18           -   +127.4%

    営業利益率              -       1.8%         3.7%           -     +2.0pt

    経常利益          -34            -8           19           -           -

    純利益           -34            -8           20           -           -
 売上高推移
● Chatwork事業の売上は前期比+43.0%成長と大幅増収
● セキュリティ事業も安定的な収益を実現

             売上高(通期)                            売上高(四半期)
単位:百万円                    1,814    単位:百万円                                     497
                                                                        458
                                                                  439
                                                            412
                                                      380
         1,302                                  344

                                    291   300



                 +43.0%
   主要KPI推移
● 登録ID数は300万突破し308万IDまで成長
● DAU数も69万と堅調な成長を維持

                         登録ID数                DAU数*1
 単位:万                                  単位:万




*1 1日あたりのサービス利用者数(Daily Active User)
 売上総利益・売上総利益率推移
● 売上総利益率は62.2%と前期比+5.7ptと順調な改善を継続



  売上総利益・売上総利益率(通期)                   売上総利益・売上総利益率(四半期)
単位:百万円                              単位:百万円
 営業利益推移
● 営業利益はQ1'19より黒字を継続し、通期においても黒字化を達成
● Q4’19はCW助成金診断やCW早期入金、ESETが好調で、最終的に業績予想+15.5%で着地

         営業利益(通期)                          営業利益(四半期)
単位:百万円                            単位:百万円
   主要KPI推移
● 課金ID数は39.7万を超え、40万IDを視野に
● ARPUも安定的な上昇を継続

                         課金ID数                                     ARPU*1
 単位:万                                                       単位:円




*1 Chatwork利用料の有料課金ユーザーあたりの平均単価(Average Revenue Per User)
 費用構成推移
● 売上に対する費用構成比は、費用内訳ごとに年次で低減
● 特に今期は人件費率が大きく減少し、労働集約的でない効率的なビジネス構造となっている



           費用構成(通期)                    売上に対する費用構成比(通期)
単位:百万円                        単位:百万円


                 1,737
         1,482
従業員数推移
● エンジニア、セールス、マーケティング要員を中心に順調な採用が進む
● コーポレート要員はシステム化などを進めることにより、少人数体制を維持できている

                     従業員数(通期)
              単位:名
                             107

                     91
 財務基盤(現預金・株主資本・自己資本比率)推移
● 現預金は1,531百万円とIPO時の調達により大きく増加
● 自己資本比率は73.1%と健全な財政状態

          現預金(通期)                         株主資本(通期)
 単位:百万円                          単位:百万円
  03
2020年度12月期業績予想
 2020年12月期 業績予想
● Chatwork事業の売上高成長を、最重要の経営目標としたい(+50%以上の成長を目指す)
● 営業利益、経常利益、純利益については、黒字を継続しつつ、事業進捗や市場・競合環境の変化に
 機動的に対応したい


        2020年12月期 業績予想                  アップサイドシナリオ
                                   ● 広告宣伝費を巡航速度で投資する想定だが、セー
 Chatwork事業売上高 前期比    +40%以上         ルス・マーケティング体制の成熟に伴い、ROIがあ
                                     うと判断できれば大きく投資したい
                                   ● 導入支援やソリューション提案、カスタマーサク
 全体売上高 前期比            +30%以上         セスなど当期からはじめる新施策は保守的な見立
                                     てをしており、上振れる可能性
                                   ● 新規事業に対しては不確定要素が高いため見通し
 売上総利益 前期比            +40%以上         には含めていないが、事業開発部を設立し取り組
                                     んでいく予定

 営業利益・経常利益・純利益        黒字を継続        ● 黒字化に伴い、開発人件費の一部を資産計上でき
                                     る可能性
株主還元について
● 長期的な株価上昇が重要と考え、売上高成長を最優先し、将来キャッシュフローの最大化を目指すため、
 短期的には配当による株主還元は行わない方針




                    =
      キャピタルゲイン           売上高と売上総利益の最大化により、
      (株価上昇益)            長期的な株価上昇を目指す




                    =
       インカムゲイン           短期的には配当を行わず、将来的に
        (配当益)            実施を検討
  コスト構造 − 投資プリンシプル

                               ● SaaSにおける新規顧客獲得コスト(営業・マーケティング費用)は、
                                  将来の売上を獲得するためのコストであり、将来への投資と考えられる
                               ● 営業黒字を保ちつつ、効率的な将来への投資を行っていく

               2年目以降
将来                ARR
                (LTV*2)




                                                                             利益
                                                         利益(販促除)   営業・マーケ
                 ARR*1                                             ティング費用
当期             (定期売上)
                                    一般管理費
                                     売上原価

                 売上                  コスト                 成長コスト     成長コスト    営業利益
                                                         控除前利益
*1 年間経常収支。毎年決まって発生する1年間の収益、売上(Annual Recurring Revenue)
*2 顧客生涯価値。顧客がサービスを使ううえで、生涯合計でどのくらいの金額を使うかの指標(Life Time Value)
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