4429 M-リックソフト 2021-10-14 15:00:00
2022年2月期第2四半期_決算説明資料 [pdf]
決算説明資料
2022年2月期 第2四半期
リックソフト株式会社
企業使命と製品・サービス
企業使命
「価値あるツール」を世界中の多くの人が使えるようにすること
本当に「価値あるツール」とは何でしょうか?
そのツールを使い活用することで、新しい働き方を可能にし、組織の生産性を飛躍的に向上させることができるもの。
「価値あるツール」は使いやすく、時間や場所の制約も緩和し、組織に俊敏さをもたらし、
少人数での目標達成を可能とし、魅力的な製品・サービスの誕生を助けるものと考えます。
企業使命実現のため、以下の製品・サービス提供を行っています。
ライセンス&SIサービス クラウドサービス 自社ソフト開発
2
目次
1.決算の状況 04
2.事業の概況 11
3.今後 22
4.Appendix 30
3
1.決算の状況
2022年2月期_第2四半期 実績
▶売上高は対前年比+16.3%と続伸
▶人材と開発への投資を継続しつつも売上成長でカバーし、営業利益は対前年比+23.1%を達成
(百万円)
2021/2期 2022/2期 (百万円)
構成比 構成比 前年比
第2四半期 第2四半期
売上高 1,679 100.0% 1,952 100.0% +16.3%
売上総利益 601 35.8% 694 35.6% +15.5%
営業利益 130 7.8% 160 8.2% +23.1%
経常利益 128 7.6% 166 8.5% +29.7%
当期純利益 101 6.0% 120 6.1% +18.8%
5
2022年2月期_第2四半期 業務別売上高
▶主力商品の切り替わり(サーバー版からDC/Cloud版へ)時期のためSI売上は一時的に減少
▶ライセンス及び自社ソフト開発売上がSI売上の減少を大きくカバーし、売上全体としては前年比+16.3%を達成
(百万円)
2021/2期 2022/2期
構成比 構成比 前年比
第2四半期 第2四半期
ライセンス 1,147 68.4% 1,431 73.3% +24.8%
ライセンス
&
SIサービス
SI、有償研修等 289 17.2% 226 11.6% △21.8%
クラウドサービス 143 8.5% 152 7.8% +6.3%
自社ソフト開発 99 5.9% 141 7.2% +42.4%
合計 1,679 100% 1,952 100% +16.3%
6
2022年2月期_第2四半期 製品種類別売上推移
▶ライセンス売上は524百万円から796百万円と前年同期比+51.9%と大幅にアップ
▶自社ソフト売上は、47百万円から73百万円と前年同期比+55%を達成
(百万円) 1,592
1,600
101
ライセンス SI クラウド 自社ソフト開発 78
1,400
129
1,162
1,200
1,046
65
75
1,000 907 73
902 115
838 76
52 777 68
777 761 101
800 719 52 70 77
40 711
42 65 47
33 58 61 48 156 73 126
604 54 138
572 588 66 1,284
600 47 145 139 132
30 36 145
35 40 46 151
120 109 113 907
400 796
581 623 636
486 533 517 524
200 385 401 396 446
0
Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2
2019/2期(2,482百万) 2020/2期(3,088百万) 2021/2期(4,431百万) 2022/2期(1,953百万)
※2019.2の各四半期は上場前のため未監査の数字を掲載
7
2022年2月期_第2四半期 ライセンス売上推移
▶アトラシアン製品と併せ、アトラシアン社以外の製品ラインアップも強化
▶ラインナップの広がりに伴い、アトラシアン社以外の製品も安定的に売上を計上するように
(百万円)
値上げに伴
1,400 う前倒し注
文により売
Atlassian製品 Atlassian社以外の製品 約3.7億円の 43
上が急増
1,200
大口案件の
売上があり
1,000 急伸
800
114
416
600 53 1,240
38 110
29 30 45
16
400
28
10 46 38
682
544 570 525
470 505 488 479 491
200 376 419
355 359
0
Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2
2019/2期 2020/2期 2021/2期 2022/2期
※2019/2期の各四半期は上場前のため未監査の数字を掲載
8
アトラシアン社のクラウド注力の発表について
▶ 2020年10月、アトラシアン社はクラウドファースト企業としてクラウド製品を強化するため以下を発表
1. オンプレミス向けサーバー製品を段階的に販売停止(製品サポートは2024年2月まで有効(一部条件あり))
2. サーバー製品の上位製品であるData Center製品を強化
3. サーバー製品とData Center製品の一部値上げ
▶ リックソフトもパートナー企業としてこのメッセージを受け入れ足並みをそろえてきた
1. アトラシアン製品移行ご相談センターの設立
2. 移行案件の商談も積みあがりつつある オンプレミス クラウド
3. 上記の活動が評価され『Atlassian Partner of the Year2020』を受賞
クラウド製品が主流になっても 移行
パートナー企業は重要 オンプレミス
段階的に販売停止
(製品サポートは2024年2月まで有効(一部条件あり))
9
2022年2月期_第2四半期 販管費分析
▶ 人材および研究開発費に引き続き投資を継続
(百万円)
300
人件費 支払手数料 研究開発費 その他
250
74
64 58
62
200 56
51
18 26 33
66 67 21
21
47 49 22 44
150 41 46 41
11 13 35
8 10 33
24 33 36
32
100
125 120 132 129 126
116
50 92 97 100 98
0
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q
2020/2期(782百万) 2021/2期(961百万) 2022/2期(534百万) 10
2. 事業の概況
積極的なパートナー戦略
▶優れた製品・サービスの上位パートナーになる戦略を拡大中
アトラシアン製品のエキスパートを示す資格
認定資格者数:24名(2021年10月時点)は世界でも上位
Atlassian
➡アトラシアンパートナー最上位ランクの「Platinum Partner」に、2013年より継続して認
定
『Slack』のサポートサービスの提供を行うパートナープログラムへの参加
Slack
(2019年11月13日発表)
Scaled Agile, Inc.のパートナー認定制度のうち
SAFe® Transformation Partnersカテゴリにおいて、Gold Partner に認定
(2021年6月17日発表)
12
アトラシアンパートナーとしての実力
▶アトラシアン製品を活用した社内システムの導入やIT運用をサポートするための技術がトップクラス
➡ アトラシアンパートナーグローバルランキング上位の知名度・信頼性
※2021年10月現在
13
堅調なアトラシアンライセンス取引の積上げ実績
▶スモールスタートの成功体験を足掛かりとし、全社的なツールとして横展開される
エンドユーザー(海外)
▶2021年2月期Q4のライセンス売上急伸がグラフから読み取れる
初期導入後、年々積み上がり、
数年目以降に大きく伸びている
ゲーム・IT企業
家電や自動車メーカー等製造業・金融業
宇宙開発系・各国政府系
開発以外
14
Slack社のサービスパートナー一覧
▶アトラシアンパートナーかつSlackのサービスパートナーはAPACで当社のみ
Robots & C prime Onix
Pencils IBM
slalom Capgemini Rainmaker Adaptavist
Abeam
Globant TRINEO Consulting
(APAC) (APAC)
(APAC)
は、Atlassianパートナー
※2021年10月現在
15
Scaled Agile社のパートナー一覧
▶全世界で約450社のパートナーのうち70社が Gold Partner として認定、
日本国内ではリックソフトを含めて4社のみが Gold Partner として認定
※2021年10月現在
16
アトラシアン社以外の主要な取扱い製品とサービス
▶取扱製品・サービスのラインナップを順次拡大中
製品例 製品の特長 事業の状況
Alfresco <膨大なコンテンツの一元管理>
大量のデーター(コンテンツ)の量的、質的な情報活用、業務の効率化、コンテンツの一元管理、情
当社は日本で唯一、最高位の戦略パート
ナー(Strategic)として大規模案件を
※2014/6 取扱い開始
報の機密 対策、管理のルール化 中心に展開中
<ビジネスプロセス管理>
利用者がフォーム作成、ビジネスプロセス(ワークフロー)をブラウザ上で簡単に定義できる次
世代 ワークフローアプリケーション
Tableau <誰でも簡単にスピーディに分析できるBIツール>
低コストで導入できるビジネスプロセスに潜むデータをノンプログラミングで誰でも簡単にデー
Atlassian製品との連携を自社開発し、
顧客へソリューションとして提供
※2017/6 取扱い開始
タ分析が可能
WhiteSource <セキュリティ(脆弱性チェック)ツール>
DevSecOps実現に不可欠なオープンソース・セキュリティ&コンプライアンス管理ソリューショ
日本で唯一のリセラーパートナーとして
活動中
※2019/4 取扱い開始
ン
Tricentis <テスト管理ツール>
DevOps、アジャイル開発チームに選ばれるテストマネジメントツール
日本で唯一パートナー契約を締結し、テ
スト自動化を啓蒙しながら展開中
※2019/5 取扱い開始
Workato <クラウド型統合ツール>
クラウドやオンプレミスのアプリケーションを容易に統合し、業務プロセスの自動化を実現する
業務プロセス自動化の波に乗り、顧客拡
大中
※2019/6 取扱い開始
ツール
SAFe® <ビジネスアジリティを高めるフレームワーク>
アジャイルの原則を、エンタープライズ向けにスケールさせたプラクティス
日本でSAFeが広がりつつある今のタイ
ミングで、Atlassian製品の販売準備中
※2021/5 取扱い開始
17
リッククラウドの売上高とインスタンス数の推移
▶新サービスを順次拡大中
DC版ライセンス利用者に向けた新サービス、オプトプラスの提供開始
「NTTコミュニケーションズ」が提供する閉域接続サービス「Flexible InterConnect」での、リッククラウド の利用開始
(百万円)
(インスタンス)
80 売上高 インスタンス数 200
180
75
160
70
140
65 120
60
100新サービスで
再成長させます
80
55
60
50 40
Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2
2020/2期 2021/2期 2022/2期
18
自社ソフト開発の顧客数の推移
▶ アトラシアン顧客社数は2021.6時点で約23万社に対し、米国子会社Ricksoft, Inc. の顧客数は国内と海外を合わせ
4,680社。
⇒市場占有率はわずか2.0%
約4,680社
今後も成長の期待 大 約3,900社
約2,000社
2018.2 2019.2 2020.2 2021.2 2021.8
国内 海外
19
自社ソフト開発の売上高推移
▶ 海外売上が国内売上の2倍強、3年間で海外売上は +287%UPの実績
▶ アトラシアン社のMarketplace Partner Program において、米国子会社Ricksoft, Inc. は、Silverパートナーから
Goldパートナーへ昇格(2021.8)
(百万円)
300
265百万
クラウド売上加速により、
250
今夏Gold Parterへ昇格
200 183百万
182
147百万
150
119
100 89百万 93
47
50
83
55 64
41
0
2018.2 2019.2 2020.2 2021.2
国内 海外
※2021年2月現在 20
従業員の推移
▶ 採用を引き続き強化中
管理部門 カスタマーサービス マーケティング 営業事務 営業 プリセールスSE 技術
100
90
80
30
70 27
28
60 23
8
9
50 8 8
6 7
40 7 8
11 13
30 8 10 4
3
3 4
20 13 16 19
12
10
12 11 12 9
0
2019.2 2020.2 2021.2 2021.2Q
上記グラフは各期末時点のリックソフトグループの正社員、出向社員、契約社員の従業員合計人数
※2021年8月現在 21
3.今後
ツールの拡充&D-Accel
▶当社主要顧客層である従業員1000人以上の企業に加え、新たに1000人未満の企業へ顧客層を拡大
既存顧客層
従業員数
(単位:人) 日本の企業数 当社顧客シェア
約4,400社 Large 3.56% ツール拡充
クロスセル・アップセルへ
1,000
新規顧客層
0.345
約55,000社 Midsize
%
新規顧客層を取込
100
約1,818,000社 Small 0.003
%
D-Accel
0
出典:総務省統計局「2016年経済センサス活動調査」に基づき当社作成
23
ツールの拡充
▶主要製品であるアトラシアンに加え、アトラシアンの後を担う第2の柱となるツールも開拓
汎用的な作業管理ツール
エンタープライズアジャイル計画ツール
新製品
自社開発
相乗効果
Atlassian
第2の柱開拓
以外
今後も増やしてまいります
24
D-Accelとは
DX実現のための最適なツールを選択、
パッケージ化し、ソリューションとして
お客さまに提供するプラットホーム
サービス名称であるD-Accelには、お
客さまのDXを加速(Accel)させるという
思いが込められています。
あなたのDXを加速
D-Accel
25
D-Accelのこの先
D-AccelはSaaSの維持管理、モニタ
リング・自動化・データ活用等のリ
コメンドといった機能を随時追加
することで、複数のSaaS環境を安
心・安全・簡単に利用できる顧客
体験を提供
D-Accelの登録は無料とし、無料
登録ユーザへの価値提供も充
実させる予定
あなたのDXを加速
D-Accel
26
■ぽちっとDX 業務ごとの具体的な活用例
あなたのDXを加速
D-Accel
営業部の活用例:
マネージャーと現場で同じ情報を共有でき、誰が、いつ、何を
などの5W1Hの情報を見える化します。ぽちっとDXを使うこ
とで、ダッシュボード上でチーム全体の進捗状況がひと目で把
握でき、対応漏れを防ぎ常にリアルタイムの状況をチームで共
有できるようになります。
27
■ぽちっとDX 業務ごとの具体的な活用例
人事チームの活用例:
採用プロセスをタスク化し、書類選考中・面接中・内定・内定承諾・
内定辞退のステータスごとに、タイムリーに管理し、関係者に共有す
ることで報告・連絡・相談の手間を削減し、効率よく採用活動を行う
ことができます。
あなたのDXを加速
D-Accel
その他の業務課題解決例はこちら:
https://www.ricksoft.jp/pochittodx/#dx_tmpl_area
28
「DX認定事業者」に認定
▶ 企業価値向上に向けた経営ビジョンやビジネスモデルが評価され、経済産業省が定めるDX認定制度に基づ
く「DX認定事業者」に認定
✖
企業内のIT人材不足の課題解決のため、今後も多くのお客さまのDX促進に取り組んでまいります。
29
4.Appendix
会社概要
企業使命
「価値あるツール」を世界中の多くの人が使えるようにすること
会 社 名 リックソフト株式会社
所 在 地 東京都千代田区大手町2-1-1大手町野村ビル8階
設 立 2005年1月
代 表 者 代表取締役 大貫 浩
従 業 員 数 91名(2021年8月31日現在)
事 業 所 東京、名古屋、アメリカ(Ricksoft,Inc.)
主 な 海外ソフトウェアのライセンス販売とSIサービスならびに、
事 業 内 容 クラウドサービス、自社ソフト開発等
31
2022年2月期_第2四半期 財政状態
▶ 先行き不透明な環境下でも安定経営を可能にする十分な手元資金
▶ 安全面と成長投資を慎重にコントロール (百万円)
2022/2期
2021/2期 構成比 構成比 増減
第2四半期
流動資産 2,982 94.1% 2,425 92.8% -557
資産の部 固定資産 186 5.8% 187 7.2% +1
資産合計 3,168 100.0% 2,613 100.0% -555
流動負債 1,222 38.5% 556 21.3% -666
負債の部 固定負債 45 1.4% 30 1.1% ‐15
負債合計 1,267 40.0% 587 22.5% -680
純資産の部 純資産合計 1,900 60.0% 2,026 77.5% +126
負債純資産合計 3,168 100.0% 2,613 100.0% -555
32
ビジネスモデル
エンドユーザー
エンドユーザー(国内)(海外) エンドユーザー(海外)
ライセンス ライセンス 自社ソフト
クラウドサービス
自社ソフト 販売代理店 Atlassian Marketplace
直接販売 販売委託 登録
リックソフトグループ
ライセンス&SI クラウド
自社ソフト開発業務
サービス業務 サービス業務
ツール仕入、パートナー化 IT基盤仕入 部品仕入
海外ソフトウェアメーカー
Atlassian、Slack、 Workato、 Amazon ソフト部品メーカー
Alfresco、Tableau、 AWS(クラウドサービス) Bryntum、グレープシティ
WhiteSource、Tricentis等
33
ライセンス&SIサービスについて
企業の成長とDXを支援するBtoBモデル
ライセンス&SIサービス
DX実現、アジャイル開発、情報共有、自動化、 Atlassian製品
SaaS利活用など顧客の課題に対し、Atlassian製品
を中心とした「価値あるツール」にて、提案~サ Alfresco製品
ポートまで一気通貫で提供。売上収益のAtlassian割
Tableau製品
合は80%を超えているが、製品ラインナップの広が Tableau製品 85%
りとともにその割合は徐々に低下しています。 Workato製品
クラウドサービス
顧客の「価値あるツール」のクラウド化要望に応え
たサービス。具体的には、24時間 365日対応、取
り扱い製品の専任技術者が運用管理するフルマネー RickCloud 7.8%
ジドクラウドサービスとなっています。
自社ソフト開発
Atlassian製品を機能拡張するアプリの開発・販売 WBSガントチャート
サポートを提供。Atlassian Marketplace経由で国 7.2%
Excel Like Issue Editor
内・海外の顧客に販売し、約70%は海外顧客からの
売上収益となっている。 Alfresco Connector
※各円グラフは各事業の2022年2月期第2四半期の売上高の割合(連結ベース)
34
収益構造
ライセンス&SIサービス
ライセンス ◼ ライセンス販売
➢ プロダクト提供各社からライセンスを仕入れてお客様に販売
➢ サブスクリプション形式、毎年ライセンス更新が必要
➢ 新規、更新ともに手続きした月に売上計上
◼ ライセンスの特徴
➢ 当社はパートナーランクに応じたディスカウント価格で仕入
➢ 当社の付加価値を製品に重ねて、独自の商品価格設定が可能
ライセンスの収益モデル
100
利益 利益 利益
50
仕入 仕入 仕入
0
新規導入時 2年目 3年目 …n年目
SI ◼ プロダクト導入にともなうコンサル等の支援作業、アドオン開発
◼ 案件ごとに個別見積り→作業→検収基準 or 工事進行基準で売上を計上
35
DXとアジャイル開発
▶ データやデジタル技術を活用し、企業がビジネス環境の激しい変化に対応していく
「デジタルトランスフォーメーション(DX)」が世界的に求められている
➡あらゆる開発現場で、激しい変化に対応に適した手法、ツールが求められている
ウォーターフォール型開発 アジャイル型開発
各工程を1周りで完成させる 反復を繰り返す開発
要件定義 ➠ 設計➠実装➠テスト➠リリース 要件定義 ➠ 設計➠実装➠テスト×複数回➠リリース
▶ 効率的な開発が可能だが、市場環境の変化等へ ▶ 仕様変更や追加に随時対応可能なため、
の対応スピードが遅く、開発したソフトウェア ユーザーのニーズに最大限応えることができる
の競争率が損なわれる恐れがある
AGILE
WATERFALL
変化に柔軟に対応できる開発手法として、
アジャイル開発が近年広がりを見せている
36
アジャイル開発の拡がり
▶PMIが主催するプロジェクトマネジメントに関する認定国際資格であり、アジャイル認定実務者である「PMI-
ACP(Agile Certified Practitioner)®」の資格保有者は年々増加
※2018年6月から日本語で受験が開始された為、2倍近く増加している
世界 日本
(人)
(人) 2012年~2021年
50,000 180
世界:15.8倍 日本:40.7倍
150
40,000
約1.7倍増加
120
30,000
90
20,000
60
10,000 約2倍増加 30
0 0
2013/1 2014/1 2015/1 2016/1 2017/1 2018/1 2019/1 2020/1 2021/1
世界 日本
37
アトラシアンはアジャイル分野でのトップブランド
▶アジャイル開発におけるプロジェクト管理ツールの使用についてアンケートをとった結果、
Atlassian社のツールが最も利用されている(上位8ツール中、3ツールがノミネート)
主要アジャイルプロジェクト管理ツールと使用率
ツール名称 使用率
Atlassian Jira 81%
Digital.ai.Agility 70%
Azure DevOps 66%
C A Agile Central 62%
Trello 59%
Atlassian Jira Align 52%
Google Docs 48%
Target Process 43%
出典:digital.ai 15th Annual State Of Agile Report(2021/7)より当社作成
38
アトラシアン社の成長
▶ Atlassianについて
Atlassian社はシドニーに本社を置くグローバルで毎年高い成長性を誇る
日本を含むAPACの売上はグローバル売上の約1割、今後の成長が見込める
◼ Atlassian社の全世界での売上推移 ◼ Atlassian社のAPACでの売上推移
直近6年間の 直近6年間の
年間平均成長率(CAGR) 年間平均成長率(CAGR)
(百ドル)
2500
+ 36.8% (百ドル)
250 + 39.3% 234
2089
2000 200
177
1,614
1500 150 131
1,210
1000 873 100 92
619 64
457 46
500 319 50 32
0 0
2015/6 2016/6 2017/6 2018/6 2019/6 2020/6 2021/6 2015/6 2016/6 2017/6 2018/6 2019/6 2020/6 2021/6
出典:Atlassian, 決算説明資料
39
アトラシアン社の製品概要
▶顧客のさまざまな要望に対応する豊富な製品ラインナップ
▶これらの製品は連携し、顧客の生産性を向上させることが可能
ソフトウェア開発チーム向けのプロジェクト管理ツールです。要求仕様や不
Jira Software 具合対応など様々な種類の課題が登録可能で、入力項目やワークフローのカ
アジャイル開発ツール
スタマイズにも柔軟に対応できます。
Confluence 企画書や議事録、公式書類やメモ書きまであらゆる情報をチーム内で共有で
企業向けWikiシステム、コラボレーション きます。洗練されたUIや柔軟な権限設定を用いて、優れたコンテンツの作成
ツール やきめ細かな情報管理を可能にします。
プログラムのソースコードや設計書など、ファイルをバージョン管理するた
Bitbucket Server めのツールです。構成管理ツール(Git)を内包しており、簡単な画面操作で
企業向けGitリポジトリー管理ツール
Gitのコマンドを実行できます。
Atlassianはクラウド環境とオンプレミス(自社管理)環境の2つのプラット
Atlassian Cloud フォームに、ほぼ同じアプリケーションを提供しています。クラウド環境の
Atlassianが提供する 製品をAtlassian Cloudと呼び、オンプレミス環境の製品をServerもしくは
Cloudプラットフォーム
DataCenterと呼びます。
Jira Align エグゼクティブがすべてを明確に把握できるように、複数のプログラムや
大規模アジャイル計画の ポートフォリオの仕事を一元管理します。組織全体がアジャイルを推進でき
プラットフォーム るようサポートします。
40
代表的なアトラシアン製品の販売価格
Jira Software
アジャイル開発ツール
Atlassian Cloud製品 Data Center製品
ユーザー数 Standard Premium RSナレッジ付き RS標準サポート付き
25 208,000 416,000 - -
50 416,000 831,000 - -
100 831,000 1,670,000 - -
500 3,390,000 5,520,000 5,838,300 7,085,800
1,000 6,350,000 9,680,000 10,003,500 12,141,000
2,000 11,700,000 17,700,000 16,731,000 20,306,000
5,000 27,000,000 41,000,000 35,451,000 43,026,000
10,000 50,000,000 75,900,000 66,690,000 80,940,000
20,000 79,209,000 96,134,000
50,000 116,649,000 141,574,000
2021年8月現在
41
クラウドサービスについて
企業の成長とDXを支援するBtoBモデル
ライセンス&SIサービス
DX実現、アジャイル開発、情報共有、自動化、 Atlassian製品
SaaS利活用など顧客の課題に対し、Atlassian製品
を中心とした「価値あるツール」にて、提案~サ Alfresco製品
ポートまで一気通貫で提供。売上収益のAtlassian割
Tableau製品
合は80%を超えているが、製品ラインナップの広が Tableau製品 85%
りとともにその割合は徐々に低下しています。 Workato製品
クラウドサービス
顧客の「価値あるツール」のクラウド化要望に応え
たサービス。具体的には、24時間 365日対応、取
り扱い製品の専任技術者が運用管理するフルマネー RickCloud 7.8%
ジドクラウドサービスとなっています。
自社ソフト開発
Atlassian製品を機能拡張するアプリの開発・販売 WBSガントチャート
サポートを提供。Atlassian Marketplace経由で国 7.2%
Excel Like Issue Editor
内・海外の顧客に販売し、約70%は海外顧客からの
売上収益となっている。 Alfresco Connector
※各円グラフは各事業の2022年2月期第2四半期の売上高の割合(連結ベース)
42
収益構造
クラウドサービス
◼ 当社がAtlassian製品等の稼働環境を提供し、お客様に代わり運用・監視を実施
➢ ライセンスとは別に、AWS *上に構築した稼働環境の利用料と運用費をお客様よりいただく
Atlassian製品
➢ 利用開始後、毎月売上を計上(12か月間に按分して計上)
Alfresco製品
Tableau製品
AWS*:Amazonが提供しているWebサービスの総称で、クラウドコンピューティングを利用し
て、ストレージやデータベース、サーバなど、さまざまなサービスを貸し出している86.3%
クラウドサービスの収益モデル
100
利 益 利 益 利 益
50
運用費用 運用費用 運用費用
AWS費用 AWS費用 AWS費用
0 Excel Like Issue Editor
…n年目
新規導入時 2年目 3年目
Alfresco Connector
43
リッククラウドの強化
▶クラウドサービスの商品ラインナップや各種オプションを強化
▶お客様の積極的なクラウド利用の流れに対応するための投資強化
特定のアトラシアン製品のみ
商品ラインナップや
各種オプションを強化
44
自社ソフト開発について
企業の成長とDXを支援するBtoBモデル
ライセンス&SIサービス
DX実現、アジャイル開発、情報共有、自動化、 Atlassian製品
SaaS利活用など顧客の課題に対し、Atlassian製品
を中心とした「価値あるツール」にて、提案~サ Alfresco製品
ポートまで一気通貫で提供。売上収益のAtlassian割
Tableau製品
合は80%を超えているが、製品ラインナップの広が Tableau製品 85%
りとともにその割合は徐々に低下しています。 Workato製品
クラウドサービス
顧客の「価値あるツール」のクラウド化要望に応え
たサービス。具体的には、24時間 365日対応、取
り扱い製品の専任技術者が運用管理するフルマネー RickCloud 7.8%
ジドクラウドサービスとなっています。
自社ソフト開発
Atlassian製品を機能拡張するアプリの開発・販売 WBSガントチャート
サポートを提供。Atlassian Marketplace経由で国 7.2%
Excel Like Issue Editor
内・海外の顧客に販売し、約70%は海外顧客からの
売上収益となっている。 Alfresco Connector
※各円グラフは各事業の2022年2月期第2四半期の売上高の割合(連結ベース)
45
収益構造
自社ソフト開発 Atlassian製品
◼ Atlassian社の製品を機能拡張するアドオン製品を自社で開発
Alfresco製品
➢ ライセンス販売と同じ収益モデル WBSガントチャート
Tableau製品
Excel Like Issue Editor
➢ 自社ソフトウェアは〝 Atlassian Marketplace 〟を介して販売されるが、この使用料として、
Atlassian社に対して販売価格のおよそ25%の手数料を支払う
Alfresco Connector
自社ソフトの収益モデル
100
利 益 利 益 利 益
50
手数料
手数料 手数料 手数料 手数料
0
新規導入時 2年目 3年目 …n年目
46
用語集
顧客の単価を向上させるため、現在ある商品を検討している顧客や以前商
プロジェクトを要件定義 > 設計 > 実装 > テストという作業工程
アップセル
ウォーターフォール 品を購入した顧客に対し、より高額な上位モデルに乗り換えてもらうセー
に分けて一度で完成させる。基本的には滝の水のように前工程
ルス手法
から次工程に作業を進め逆流しないプロジェクト運営方式。
ウォーターフォールとは逆に作業を小さく分けて実装とテスト
アジャイル を繰り返し、プロジェクトを進める運営方式。変化に素早く対
商品の購入を検討している顧客に対し、別の商品もセットもしくは単体で
クロスセル 応できる特徴を持つ。
購入してもらうためのセールス手法
ソフトウェア開発手法の一つ。 開発 (Development) と運用
DevOps (Operations) を組み合わせた言葉。開発担当者と運用担当者が連
携して開発した商品を顧客へ素早く提供する。
プロジェクトを要件定義 > 設計 > 実装 > テストという作業工程に分けて一度
ウォーターフォール で完成させる。基本的には滝の水のように前工程から次工程に作業を進め
Atlassian製品を顧客に再販することをAtlassianから正式に許可さ
逆流しないプロジェクト運営方式
れた企業。Solution Partnerは3ランクあり、Atlassian製品に対す
る個々の専門知識と経験の深さを示しています。それぞれ以下
Atlassian Solution の認定技術者が必要となります。
Partner
ウォーターフォールとは逆に作業を小さく分けて実装とテストを繰り返し、
・Platinum Partner : 8人の認定技術者
アジャイル
プロジェクトを進める運営方式。変化に素早く対応できる特徴を持つ
・Gold Partner : 4人の認定技術者
・Silver Partner : 1人の認定技術者
※弊社の認定技術者数は14人(2019年6月末時点)となります
Development and Operationsの略。ソフトウェアやコンピューターシステム
DevOps の開発手法。開発(Development)担当者と運用(Operations)担当者が緊
密に協力・連携し、開発を迅速に進める仕組み
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経営陣 略歴
大貫 浩(おおぬき ひろし) 服部 典生(はっとり のりお) 加藤 真理(かとう まり)
代表取締役 取締役 取締役
1995年4月、日本電気株式会社に入社。その後、 1989年4月、東海テクノシステム株式会社 1991年4月、株式会社三菱銀行(現:株式
2005年1月にソフトウェアの設計・開発・販売・ (現:デンソーテクノ株式会社)に入社。その後、 会社三菱UFJ銀行)入行。1996年太田昭和監
保守を中心に手掛けるリックソフト有限会社 1999年1月にエイチ・エス・ディー有限会社設 査法人(現:EY新日本有限責任監査法人)入
(現:当社)を設立し、代表取締役に就任。 立を経て、2016年1月当社と合併。2017年6月 所などを経て、2019年に当社監査役就任。
当社取締役就任。 2021年5月当社取締役就任。
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将来見通しに関する注意事項
◼ 本発表において提供される資料ならびに情報は、いわゆる「見通し情報」(forward-looking statements)を含
みます。
◼ これらは、現在における見込み、予測およびリスクを伴う想定に基づくものであり、実質的にこれらの記述とは異
なる結果を招き得る不確実性を含んでおります。
◼ それらリスクや不確実性には、一般的な業界ならびに市場の状況、金利、通貨為替変動といった一般的な国内およ
び国際的な経済状況が含まれます。
◼ 今後、新しい情報・将来の出来事等があった場合であっても、当社は、本発表に含まれる「見通し情報」の更新・
修正をおこなう義務を負うものではありません。
◼ 新型コロナウィルス感染拡大の収束時期や各国政府の対応等、不確定要素が多く、現時点では今後の連結業績予想
への影響について合理的な算出が困難な状況にあります。今後、連結業績予想への影響があると判断した場合には、
速やかに開示いたします。
49