4425 M-Kudan 2021-11-12 15:00:00
2022年3月期 第2四半期決算説明資料 [pdf]

2022年3月期
2Q決算説明
2021年11月12日




Eyes to the all machines
                           ©Kudan. All Rights Reserved.
1. 2022年3月期2Qハイライト
   ハイライト / 事業開発 (1/3)

   複数案件における具体的な顧客製品化を見据えた進捗
   Visual SLAM、Lidar SLAMの両方において、複数案件で、Kudanがサポートを行い、顧客が開発中の商品・ソリューションへの
   SLAM機能の組み込みの加速が行われている。結果として、具体的な製品化に向けた開発がより加速・確度が高まっている。確度の
   高い案件として2022/3期-2023/3期3件、2024/3期1件の製品化目標案件が存在、今後さらに確度の高い案件を積み増す。
   ※詳細はP16-19 「3. 顧客製品化に向けた進捗」参照



   Artisense完全子会社化
   グループ会社Artisenseの100%子会社化の時期を、当初予定の「2022年12月」から「2021年10月26日~12月24日」に前
   倒し、経営統合の早期化による売上拡大時期の早期化・規模拡大を目指す
   ※詳細はP9-15「2. Artisense子会社化」参照




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  ハイライト / 事業開発 (2/3)

    パートナーシップを通じたより効果的な案件開拓・獲得
    日本においては特に技術商社とのパートナーシップ、海外においてはOusterをはじめとするセンサOEM、NVIDIAやTexas
    Instrumentsをはじめとするプロセッサ系企業とのパートナーシップを通じて、サードパーティSLAMのニーズが高い企業の案件が増加。
    より効果的な案件開拓が可能に。
    ー 台湾ADLINKとのパートナーシップ締結及びAMRプロトタイプ開発、ロボティクスソリューションへのKudan Visual SLAMの組み
        込み及び共同販売。「ROSCon JP 2021」「Robotics & Automation exhibition (UK)」へのAMRプロトタイプの共同出
        展等の共同マーケティングを展開。
    ー ヌヴォトンテクノロジージャパン(旧:パナソニックセミコンダクターソリューションズ)による「ITmedia Virtual EXPO 2021 秋」での
        Kudan Visual SLAM技術を用いたソリューション発表。
    ー 米国LidarメーカーOusterの公式SLAMパートナー就任、Ousterウェブサイトでの評価用Kudan Lidar SLAMの提供開始。
        8月のプログラム開始以来数十件以上の評価案件獲得。




                                                            Texas Instruments社ウェブサイトでの
             Ouster社主催の共同Webinar                                 Kudan SLAM特設ページ

©Kudan. All Rights Reserved.         ADLINK社作成の販促資料
                                                                                          4
   ハイライト / 事業開発 (3/3)

   大型プロジェクトの進捗・新たな参画
   ー ArtisenseがEU研究機関による複数年自動運転プロジェクトERASMO(Enhanced Receiver for Autonomous
       Mobility)にルノーらと共に参画
   ー Kudan Lidar SLAMを用いたグローバル大手自動車OEMとの自動運転プロジェクトの進捗
   ー グローバル大手半導体チップメーカーとのロボティクス向けKudan Visual SLAMの最適化プロジェクトの進捗




       ERASMOプロジェクトは、完全自動運転を可能にする自己位置推定技術の開発を目的としています。このプロジェクトはコンソーシアムに
       よって推進されており、自動車OEM大手のルノーも参画。Artisenseは、参画している企業のなかでも非常に重要な役割を果たし、GPSに
       よる位置推定性能を更に高めるビジュアルSLAMを用いた技術を提供しています。

       https://erasmo-gnss.eu/

       Javier IBANEZ-GUZMAN, Corporate Expert Autonomous Systems (AI), Renault
       「Cremers教授率いるArtisenseチームは、独自のカメラによる自己位置推定のソリューションを構築しました。これにより、特にGNSS信号
       が乏しい、あるいは存在しない地域において、車両ナビゲーションのための位置推定を強化することができます。そのために、ガリレオGNSSを
       中心としたERASMOプロジェクトに彼らを招致しました」

                                                                                  5
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  ハイライト / 研究開発 ー
  直近6ヶ月の研究開発の進捗 : Visual SLAM
  ー    各アルゴリズムに関して、ターゲットとする領域でニーズが高く競争優位性を獲得しやすい開発アイテムに取り組むこ
       とで、効率的に案件開拓・進捗を実現

        アルゴリズム                 開発アイテム              案件進捗例

                               • 魚眼タイプのカメラでの          自動車大手Tier1・
                                 性能向上                 ADAS
      Visual SLAM
                               • ホイールオドメトリ統合の         日本通信大手・
                                 性能向上                 ロボティクス

                               • GPS情報を用いたトラッキング      エンジニアリング企業・
                                 精度向上                 屋内位置測位         魚眼カメラでのSLAM映像



                               • IMU統合とホイールオドメトリ     日本エンジニアリング会社・
                                 統合の性能向上             自動運転
      Visual SLAM
                               • 既存点群地図上での位置認識       日本通信大手・AR
                                 およびそのクラウド上での実装

                               • より正確なセンサーの時刻同期      中国自動配送ロボOEM・
                                                     ロボティクス

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  ハイライト / 研究開発 ー
  直近6ヶ月の研究開発の進捗 : Lidar SLAM
  ー    各アルゴリズムに関して、ターゲットとする領域でニーズが高く競争優位性を獲得しやすい開発アイテムに取り組むこ
       とで、効率的に案件開拓・進捗を実現

        アルゴリズム                 開発アイテム           案件進捗例

                               • マップ統合機能           自動車OEM・
                                                   自動運転
       Lidar SLAM
                               • マップストリーミング機能      通信大手・5GxSLAM

                               • 点群の歪み補正などによる      USマッピングプロバイダ・
                                 精度向上              マッピング




                                 複数の地図を統合して       マップストリーミングを行う場合と行わない場合の比較
                                 一つの大きな地図を作成

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   業績概要
    ー Lidar SLAM・Artisense SLAMの技術ラインナップ拡充・顧客ポートフォリオ入れ替えの効果もあり、コロナによる市場急減速と
        新製品投入の遅延に起因した前期業績をボトムに、案件受注の拡大・既存案件の開発フェーズの進捗による売上の回復基調
        を継続



                                                                           (単位:百万円)

                               2021年3月期   2022年3月期   2022年3月期     増減率     2021年3月期
                                 2Q実績       2Q実績       業績予想     (対同四半期)   実績(参考)

                                                         300
              売上高                    30        110               262.7%         127
                                                        ~350


            営業利益                  △238       △220           ―        ―        △451

                                                                           △1,575
            経常利益                  △220       △323           ―        ―    (内、持分法による
                                                                              投資損失
                                                                              △1,232)
           親会社株主に
            帰属する                  △220       △321           ―        ―     △1,608
           当期純利益


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2. Artisense子会社化
  Artisense買収による独占的ポジションの深化
  Kudanはグループ会社Artisenseを子会社化し、すでに人工知覚・SLAM分野において
  世界最大級勢力となっているポジションをより強固にし、競争優位性と成長力を高めます
  ※本子会社化は2021年4月開示の投資契約で規定されており、今回開示はスケジュールと支払い方法の確定に係る決議


                                      ソリューション
                                       完成品
                                       応用技術

                                       深層技術
                                     (アルゴリズム)




                               独立系・専業企業としては世界最大級の技術集団



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  2021年10月4日の決議事項について
  1. 段階的な企業統合が順調に進展したことを背景として、実施予定だった第3回株式取得のスケジュー
     ルを2021年10月26日~12月24日に前倒し*1
  2. 取得価格17億円*2の対価として、49万株の新株発行*3を行う

                        20年1月            20年7月                  21年10月(今回の決議)


                         第1回株式取得(12%)
          買収                             第2回株式取得(26%)
         プロセス                                                   第3回株式取得(62%)
                                                                        合計100%
                                    完了                   完了
                        共同事業体制の構築        共同事業案件の拡大*4            共同技術開発の拡大
        企業統合
        プロセス                                             完了
                                         経営体制の部分統合*5            経営・組織体制の完全統合


*1   現出資契約(2021年4月開示)が規定する期限(2022年12月)から前倒し
*2   現出資契約(2021年4月開示)が規定する条件からの変更はなし
*3   新規発行される株式は、ロックアップ・市場外ブロックトレード等アレンジを予定
*4   共同事業案件としてこれまで有償顧客案件7件、NVIDIAパートナーネットワーク参画、ICCV学会スポンサー等実施
*5   両社の代表取締役の兼任によるトップマネジメントの統合
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  世界的人材の確保

   ー 第一人者であるクレーマーズ教授をはじめ、世界最高水準の研究チームを確保し、
       Kudanは同分野において圧倒的なポジションへ




          人工知覚・自動運転研究の第一人者であるクレーマーズ教授の参画
             o Artisense社 創業者 最高研究責任者
             o Spatial AI・SLAM分野で世界第一位の実績(論文引用数は4.7万、学
               術分野への貢献度を示すGoogle h指数は101)
             o ミュンヘン工科大学 人工知能・コンピュータビジョン分野の首席教授



          Kudanと合わせて30名のトップ技術者チームを確保
             o クレーマーズ教授が率いる約20名の技術者チームが参画
             o 世界的に同分野のトップ技術者は不足し、GAFAを含めた争奪戦となっているなか、
               Kudanは独立・専業の企業として他社を大きくリード



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  将来技術へのブレークスルー

    ー   将来技術のIP(知財)の確保による足元固め
    ー   業界に先駆けた技術商用化によるブレークスルーの実現を可能に
        ⇒ SLAMと深層学習の統合、 Lidarとビジュアルの統合、IndirectとDirectの統合


     技術の商用化に強みを持ち、独自の手法で技術実装で先     自動運転研究の世界的リーダーDaniel Cremers教授を
     行、グローバルでの事業展開での実績を持つ          中心に、TUM出身Ph.D含む開発チームを抱える

     Indirect SLAM                 Direct SLAM
     - カメラ画像(ビジュア                  - カメラ画像(ビジュアル)
        ル)を処理                         を処理
     - 高速な処理が可能                    - 緻密な認識が可能
     - 汎用性が高い                      - 安定性が高い




     Lidar SLAM                    GN-net等 (深層学習)
     - Lidarデータを処理                 - 認識ロバスト性を飛躍
     - 高速移動での認識に                     的に向上
        強い                         - 環境変化対応に必須
     - 安定性が高い                        のブレークスルー




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 Artisense案件例

  ー   世界最高水準の技術を背景に、すでにグローバル規模で多数の案件を展開




                                        総合電機メーカの
                    自動トラックOEM                                           自動配送ロボットOEM
                                        屋外デリバリーロボット

                    自動車Tier1サプライヤ       モバイルマッピングシステム                   自動駐車支援


                    屋内工場ロボット            自律走行ロボット


BOMBARDIER:カナダの航空機を中心とする産業輸送機器OEM、売上高65億ドル(2020)
DB(ドイツ鉄道):ドイツ最大の鉄道会社、売上高~400億ユーロ(2020)
ECARX:中国の自動車インテリジェントソリューションプロバイダー。BaiduやGeelyから出資をうけVolvoとの提携も実施。
NNG: ハンガリーの自動車Tier1サプライヤ。30以上の自動車ブランドにソリューションが採用され、トップ10OEMのうち7社に採用されている。
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会計上の影響
ー (短期)会計上は2021年10月時点で100%子会社となり、これ以降Artisenseの売上高・費用全額をKudan連結
    財務諸表で計上
ー   2021年3月期に実施した第1段階・第2段階株式取得分ののれん償却に準じ、2022年3月期3Q以降に研究開発投
    資としての費用(減損損失)計上の可能性*。この場合、将来ののれん償却が削減され売上拡大シナジーの利益貢
    献はより明確に。
ー   (中長期)経営統合により、売上拡大の早期化・規模拡大を目指す
            (参考資料:今年5月開示済)2021年3月期決算説明 P3




                                              新型コロナ影響等による事
                                              業計画の遅延は変わらず
                                              中長期の成長性を妨げな
                                              いものの、21年3月期決算
                                              直後であり、保守的な会計
                                              処理は本取得分でも維持
                                              される見通し




                                                *計上の有無、金額及び時期について
                                                検討中であるため、具体的に決定した
                                                段階で適時、適切に開示する予定です
                                                                 15
3. 顧客製品化に向けた進捗
  収益モデル及び今後の成長性
 ー 現在は顧客案件のほぼ全件が「評価・開発」フェーズであり、今後製品化を達成し、販売規模の拡大が見込める案件の獲得・継続に
    注力する仕込みの段階
 ー 評価・開発ライセンス、顧客開発支援からの開発マイルストーン進捗に応じた売上でも一定規模の成長は見込めるが、当社人工知覚
    技術の社会実装により、あらゆる次世代産業への貢献とそれに伴う商用ライセンス収入による売上の飛躍的な拡大を達成することが最
    大の目標
                               今後の顧客製品化に向けて「案件ポートフォリオの質」が最も重要

                                                                            D
                                                                        C
                                                                    B
                                                          プロジェクトA
                  プロジェクトの              顧客製品化
                  収益構造
                                                            売上



                                             商用
                                              ライセンス
                   評価・開発ライセンス
                   顧客開発支援                                  コスト

                                             主に人件費

                                                      プロジェクトの進捗
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  顧客製品化に向けた案件の積み上がり
 ー   Artisenseのグループ会社化前の2020年6月末から2021年9月末にかけて、性能検証を通過し顧客製品化に向けて継続している
     案件数合計は15件から44件に増加

 ー   この内、製品化の確度の高い案件が4件(3件は2022/3期-2023/3期、1件は2024/3期に製品化見込み)。加えて、20件
     弱の今後製品化の確度が高まってくると予想される案件がパイプラインに存在。
          確度                      案件の特徴                    案件数             製品化
                                                    2020/6時点   2021/9時点    時期
                            製品化までに必要な機能・性能が                          3   2022/3期-   AR/VR
                             明確、かつKudan SLAMがそれを満                         2023/3期    ロボティクス
       確度:高                  たす可能性が十分存在                1         4                   マッピング
                                                                      1   2024/3期

                            性能検証を既に通過した評価・
                             開発案件
                            製品化へのリスクが限定的
                                                       5        17
       確度:中
                             (競合・性能・価格など)
                            具体的な製品化タイムラインが存在
                            性能検証を既に通過した評価・
                             開発案件                      9        23
       確度:低                 具体的な製品化タイムラインが
                             不透明

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  顧客製品化に向けて積み上げた案件ハイライト

       領     域                 企   業       アルゴリズム              概   要

                               自動車トップ5              自動運転分野における市街地運用・センサーコス
                               OEM        Lidar     ト低減に関するプロジェクトでKdLidarを利用
      自動運転
                               大手                   工場・プラント内におけるトラックの自動運転化で
                               エンジニアリング   Visual    ArtiSLAMを車両位置把握に用いた評価・開発を実施
                               自動車大手                商用車に搭載されたカメラでの運転支援機能を
        ADAS
                               Tier1      Visual    KdVisualを用いて評価・開発中
                               医療用機器                医療用ARグラスにKudan Visualの搭載を最終評
                               大手OEM      Visual    価・統合中
        AR/VR
                                                    様々な場所でのARを用いたソリューションプラット
                               通信大手
                                          Visual    フォームの構築にむけて開発を実施

                               通信大手                 様々なロボットの協調利用を可能にするプラット
                                          Visual    フォームにKdVisualを組み込み開発中
      ロボティクス
                               自動配送                 屋外での配送ロボットの位置把握にArtiSLAMの
                               ロボットOEM    Visual    搭載を統合も踏まえつつ最終評価中

                               マッピング                非GPS環境下でもマッピングが可能なソリューション
       マッピング
                               プロバイダ      Lidar     にKdLidarを統合中
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  顧客製品化に向けた案件増加の要因

   (研究開発)機能追加・性能向上・技術ラインナップ拡充によるマーケットニーズへの適応
   ー    KdVisualにおけるホイールオドメトリの強化やKdLidarにおける精度向上によって、
        より具体的な製品化タイムラインをもった顧客案件への対応が可能に

   ー    Artisense SLAMの投入で、特にアウトドアのロボティクス案件でのさらなる案件獲得が可能に

   ー    ロボティクスにおいて、ROS (Robot Operating System)を通じた統合が容易になったことで、
        より幅広い案件への対応が可能に

   ※その他研究開発の進捗及び案件獲得・進捗への貢献はP6-7「ハイライト / 研究開発 ー 直近6ヶ月の研究開発の進捗」参照

   (事業開発)パートナー拡大・関係強化による販売チャネル・技術ラインナップの拡充
   ー    センサOEM、プロセッサOEMや技術商社とのパートナーシップによる
        Kudan/Artisense SLAMがフィットする案件開拓チャネルの拡充

   ー    エンジニアリング会社とのパートナーシップ・協業によるSLAMとその他の領域も組み合わせたソリューション
        (例:SLAM機能だけでなくロボットのハードウェアとソフトウェアをあわせたパッケージ開発)の開拓

   (市場環境)Visual SLAM、Lidar SLAM両方におけるマーケットニーズの高まり
   ー    産業用自律走行ロボットの開発案件の増加や、従来型の技術である磁気テープや2D-LidarによるSLAMを用いた
        自動搬送ロボットを開発しているOEMがVisual SLAMの採用を加速

   ー    3D-Lidar市場が価格低減も追い風に成熟してきており、
        それに伴い3D-LidarによるSLAMを用いたソリューションのニーズが増加

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Appendix
  AP技術は、AIと共に、今後あらゆる産業の基盤となる
  ー    Kudanが提供する「人工知覚=眼」は、「人工知能=脳」と相互に連動・補完し、機械(ロボット・コンピュータ)の
       自律的な行動や機能を実現する



                        人工知覚                       人工知能
                (Artificial Perception)   (Artificial Intelligence)
                               =                      =
              周囲を理解する機械の「眼」               適切な判断を下す機械の「脳」




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  AP技術は、AIと共に、今後あらゆる産業の基盤となる
 ー    高次元空間・位置把握のための認識技術(SLAM /ALAM /VIO /SfM等)とより高度な応用を目的とした
      関連技術の組み合わせからなる要素技術群


                          視覚入力(空間把握・立体感覚)の処理                                                    他感覚入力との連動

                       SLAM*1                                   ALAM*2
        (Simultaneous Localisation and Mapping)   (Asynchronous Localisation and Mapping)
                                                                                                深度




                                                                                                慣性
                                                                                            ×
                         VIO*3                                   SfM*4
                (Visual Inertial Odometry)                (Structure from Motion)               機械
                                                                                                オドメトリ



                                                                                                位置



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  AR・ロボティクス・自動運転含む幅広い適用領域

  ー    空間・位置認識を必要とする、あらゆる次世代ソリューションに組み込まれるLocalisation & Mappingの標準技
       術を、全ての産業に提供していく

                                                 Drone/ UAV




              自動運転/運転支援

                                    自律移動ロボット
                                   (含 AGV/AMR)


                                                         AR/VR




                                             マッピング・サーベイ
                                             (含 高精度マップ)

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  戦略的ポジショニングによる深層技術の独占
  ー    ボラティリティの低い深層技術(Deep Tech)の層の独占に注力しながら、上位の各層における市場創造・開拓
       を加速するための打ち手を推進していく


       人工知覚(AP)技術の層別                       プレーヤー          各層を対象とした打ち手

                                                        ①プロトタイプ・開発キットの提供によ
                  ソリューション             製品の運用や            る顧客の開発リードタイムの短縮と、
                                       付加価値サービスの提供       最終製品化の加速



                     完成品           モバイル/ウェアラブル/ロボット/   開発キット
                                    モビリティ等の最終製品開発       VINS

                                                        ②センサ・半導体企業との提携による
                                                         市場浸透の加速
                    応用技術         アルゴリズムとセンサのパッケージ開発


                                                        ③買収による研究開発力の強化と深
                                SLAM等のAP技術アルゴリズム
                   深層技術                                  層技術の独占
                                 (フレームワーク) 提供
                 (Deep Tech)
                                                        ④投資による継続的強化

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   深層技術の研究開発推進・社会実装に向けての経営体制

  研究開発
                               Kudan創業CTO ジョン・ウィリアムズ
                                Apple/ Googleに先駆けてスマホ用SLAM技術を実装



                               Artisense創業CSO ダニエル・クレーマーズ教授
                                世界で最も影響力が高いSLAM・ロボット研究者
                               (ミュンヘン工科大学主席教授、論文引用4.7万件、h-index 101)




  その他の経営陣(出身企業)


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  世界で関連技術の買収が進む中、実績・認知度において
  Kudan・Artisenseが圧倒
  ー    SLAM専業・SLAMをコアにするプレーヤーは大手テクノロジー企業の囲い込みが続き、より限定的に
  ー    提供技術の幅広さ、案件実績、認知度において、既存企業の中でKudan・Artisenseが大きくリード

                                                                                     YouTubeチャネル登録者数
    SLAM専業・SLAM外販をコアとするプレーヤー                                                   XXX
                                                                                     (2021/05/14時点)

                               2,082                                     134                      134



                                            •   Indirect Visual SLAMのみ
                                            •   特定カメラに最適化                               2020年買収
                                                                         218                      793
       • Indirect Visual SLAM・Direct
         Visual SLAM・Lidar-SLAMを提供
       • 様々なカメラやLidarに対応可能
       • AR・ロボティクス・自動運転等幅広い
         実績                             •       医療用途の限られた領域のみに
                                                                                        2020年買収
                                                フォーカス
                                  493                                    n/a                      n/a



       • Indirect Visual SLAMのみ         •       Lidar-SLAMのみ
       • 足元ではARクラウドにフォーカス               •       特定ハードウェアキットに最適化                       2015年買収

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  日本・海外の両方で影響力のある賞を受賞
  ー    ヨーロッパの組込みソリューションにおける世界最大級のイベント「embedded world 2021 DIGITAL」のスタート
       アップカテゴリにおいて最優秀賞を受賞(2021年3月)
  ー    日本のNTTドコモ主催の5G DXアワードにおいて準優秀賞を受賞(2020年5月)
  ー    これらを機にした更なるメディア露出による認知度向上、プロジェクト検討が進行中




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グローバルでの業界トップ企業との開発案件・提携は順調に増加
    時期                                 主要ターゲット領域と案件・提携内容

F   5月    ロボティクス) タレス・グループと次世代トラッキングシステムに向けてパートナーシップを締結
Y   8月    ロボティクス)シーオスと倉庫の完全自動化・無人化ソリューションの 共同開発に向けて業務資本提携契約
2
0         モビリティ)日本ユニシスと「ビジネス・スケーリング・パートナー」として協業に合意
    9月    モビリティ) マクニカ、モビリティビジネスにおける新たな付加価値ソリューションの実現に向けて協業開始
          ロボティクス・マッピング)Ousterと協業開始。Lidarによる ローカライゼーション・マッピングソリューションを提供
    11月   AR) ソニーセミコンダクタソリューションズ社製のToFセンサーを用いたスマートフォン上でのRGB-D SLAMを開発
    12月   AR/VR、モビリティ) フィックスターズと事業提携契約を締結〜高速化した高性能なSLAM機能を提供
    1月    ロボティクス・マッピング) 3D LidarソリューションプロバイダーのCeptonと、デモを展示。パートナーとして活動開始
          ロボティクス・マッピング) 3D LidarソリューションプロバイダーのVelodyneと、パートナーとして活動開始
    2月    全般) Artisense社、買収に向けた一部株式取得の完了に基づき、研究開発および事業における協業の検討を開始

F   5月    ロボティクス) Qualcommの技術協力のもと、『Qualcomm® Robotics RB3 Platform』向けのライブラリを提供開始
Y         ロボティクス) アナログ・デバイセズ、3D SLAMのデモンストレーションソフトを共同開発
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          5G) NTTドコモ主催5G DXアワード 準優秀賞を受賞
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    7月    ロボティクス) Qualcommの技術協力のもと、『Qualcomm® Robotics RB5 Platform』向けのライブラリを提供開始
    11月   ロボティクス) KudanとArtisense、Vecowとパートナーシップ締結。自律移動ロボット向け統合ソリューション提供を目指す
          AR・モビリティ) Artisense、HEREテクノロジーとNNGと共に、自動車向けARナビゲーションデモ公開
    12月   全般) Synopsys社ARC EVプロセッサIPを用いたKudan SLAMの画像処理プロセスの40%速度向上
    2月    モビリティ) インド工科大学ボンベイの自動運転車開発チームにLidar SLAMソフトウェアを提供

    3月    全般) Kudan Visual SLAM、embedded world 2021 DIGITALにて『embedded award 2021』スタートアップ部門最優秀賞獲得
          全般) NVIDIAとのパートナーネットワークへ参画
    5月    ロボティクス) ロボット開発企業ugoとのパートナーシップ締結によるロボティクスへのKudan SLAMの組み込み及び共同 販売
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Y   7月    マッピング) BIMEXPERTSとの包括的開発ライセンス契約締結、共同ソリューションの開発
2   8月    ロボティクス) ADLinkとのパートナーシップ締結及びAMR開発、ロボティクスへのKudan SLAM の組み込み及び共同販売
2         全般) Texas Instrumentのロボティクス領域におけるパートナーシップネットワークに加盟
          全般) LidarメーカーOusterの公式SLAMパートナー就任、ウェブサイトでツール提供開始                                          29
    2022年3月期 業績予想及び今後の成長性(短期)
  ー    2022年3月期は、顧客製品化に向けた案件拡大を中心に、足元の回復基調を継続
  ー    2022年3月期(業績予想)について、継続し新型コロナ影響等が一部不透明であり売上高のみレンジ開示
  ー    2023年3月期以降、Artisense社との事業開発加速、顧客開発の支援強化による売上拡大・顧客製品化の前
       倒し、投資事業等を上振れ要因として期待
                                                                           寄与大           寄与小

                                     新規案件の積み増し
    成長ドライバ
    (予測内数)                           継続案件の大型化

                                                    顧客製品化による商用ライセンス                       ・・・

                                                    Artisense社との事業開発加速

    上振れ要因                                           顧客開発支援の売上拡大・顧客製品化の前倒し                 ・・・
    (予測外数)                                          CVC投資の収益                              ・・・
                                                                 顧客製品普及による商用ライセンス拡大 ・・・



      売上高
      百万円
                                         300~350
                               127

                          21/3期(実績)     22/3期(予測)     23/3期        24/3期         25/3期

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    今後の成長性(中長期)
  ー    蓄積した顧客案件の継続的な製品化に加えて、顧客製品の普及による技術の市場浸透により、商用ライセンス収
       入を大きく積み上げて飛躍的な利益拡大を目指す




                                                     中長期成長イメージ

                                                   売上高        営業利益      顧客製品普及と技術の
         (百万円)                                                          浸透に伴う商用ライセン
                                                                        スの大型化・安定化




                                                               継続的な顧客製品化
                                                               による商用ライセンス
                                      有望顧客の囲い込みと               の拡大
                                      製品化開発支援


                  -3      376 123    456                 300~350
            204                             9    127
                                                   -451
          18/3期         19/3期       20/3期       21/3期   22/3期(予)       中期予想           5~10年後




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   ご留意事項




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