4410 ハリマ化成G 2019-05-08 14:00:00
中期経営計画の策定に関するお知らせ [pdf]

                                                          2019 年 5 月 8 日
各 位
                           会   社       名   ハ リ マ 化 成 グ ル ー プ 株 式 会 社
                           代表者名            代 表 取 締 役 社 長    長谷川 吉弘
                                              (コード番号 4410 東証第一部)
                           問合せ先            取締役 兼 上席執行役員
                                           経営企画グループ長        田岡 俊一郎
                                                  (TEL:06‐6201‐2477)

                  中期経営計画の策定に関するお知らせ


     当社は、2019 年度から 2021 年度を対象期間とする新たな中期経営計画「NEW HARIMA 2021」
を策定しましたので、お知らせいたします。


1.前中期経営計画「NEW HARIMA 2018」の振り返り
       当社は、2016 年度から 2018 年度を対象とした中期経営計画「NEW HARIMA 2018」に
      おいて、高収益体質への転換と成長市場での事業展開をめざし、主要原材料であるロジンの
      グループ内調達率を 60%以上に高めるとともに、ローター社を通じサンパイン社 1)の株式を
      追加取得し欧州での事業基盤を強化するなど、諸施策を実施してまいりました。
       その結果、最終年度の業績は売上高、営業利益の計画達成に至らなかったものの、収益性
      指標においてはローター社の黒字転換による収益の安定化、製紙用薬品の海外事業進展など
      により、ROE は目標の 8.0%を達成しました。一方で、成長市場での事業展開については今
      後に課題を残す結果となりました。


2.新中期経営計画「NEW HARIMA 2021」の概要
       「NEW HARIMA 2021」は、3 ヵ年の最終年度である 2021 年度に、売上高 1,000 億円、
      営業利益 70 億円、ROE10.0%をめざします。


(1)基本方針
       以下の 5 つの基本方針のもと、戦略的な事業活動を推し進めてまいります。
      ①基盤事業の体質強化と未開拓市場へのチャレンジ
        パインケミカル事業におけるサプライチェーンの最適化などにより、経営効率をさらに
       高め、基盤事業のさらなる体質強化をはかります。また、各事業や地域の特性に適合した
       販売戦略を展開し、未参入市場の開拓をめざします。
      ②成長市場のニーズに応える新製品の実績化
        産業や社会構造の変化によって新たに生まれる成長市場に対し、成長領域への研究開発
       先行投資を増強し、当社がパインケミカルで培った技術を深化させ、これまでの当社にな
       い新たなビジネスモデルや新製品の早期実績化をめざします。

1)   スウェーデンで粗トール油からバイオディーゼル用脂肪酸を製造している企業。当社は子会社であるローター
     社を通じ出資し、共同でトールロジンの生産を行っています。
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 ③安全で環境負荷の少ないものづくり
    安全操業を最優先に、事故・災害防止につながるリスク管理を徹底し、継続的な改善活
  動に取り組みます。また、環境負荷低減目標を設定し、グループ全社で安全で環境負荷の
  少ないものづくりをめざします。


 ④本社部門の事業支援機能高度化と業務の効率化
    様々な文化圏の経営現場を支援できるよう、本社機能の高度化をはかります。また、RPA
  (ロボティック・プロセス・オートメーション)などの先端 IT 技術も活用し、業務の効率
  化に取り組みます。


 ⑤従業員の個性を尊重し、明るく活力のある企業風土の実現
    事業の継続的な成長を支えるのは当社で働く従業員の成長と、それに伴う組織の成長と
  捉え、従業員の個性を尊重し、一人ひとりの能力が最大限発揮できる職場環境を整備し、
  明るく活力のある企業風土を実現します。



(2)連結業績目標
                                                     単位:億円
                       2018 年度         2021 年度
                                                     増減
                       (実績)            (目標)
   売上高                         785.8       1,000.0    +214.2
   営業利益                         46.6          70.0        +23.4
   営業利益率                       5.9%          7.0%         +1.1
   親会社株主に帰属する
                                41.3          42.0        +0.7
   当期純利益 ※
   ROE ※                    12.0%           10.0%         ▲2.0
   自己資本比率                   48.5%           50.0%         +1.5
  ※ 2018 年度の親会社株主に帰属する当期純利益には、連結子会社の繰延税金資産の追加
    計上に伴う 12.3 億円が含まれます。2018 年度の ROE から 12.3 億円を控除した場合、
    ROE は 8.5%となり、2021 年度の ROE は実質的に 2018 年度対比で+1.5 ポイントの
    目標値となります。

 <前提条件>
  ・国産ナフサ:50,000 円/kl
  ・為替レート:1US ドル=110.0 円、1 ユーロ=130.0 円




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(3)投資計画
  パインケミカル関連事業の設備投資、新規事業開発に伴う研究開発投資を中心に、3 ヵ年
 累計の設備投資および研究開発投資は前中期経営計画期間に対し、約 1.3 倍に増強します。


                                                           単位:百万円
            2016~2018 年度         2019~2021 年度
                                                  増減        増加率
             累計(実績)               累計(計画)
   設備投資              6,676                9,400   +2,724     40.8%
   研究開発投資            7,553                8,800   +1,247     16.5%
   投資額合計            14,229               18,200   +3,971     27.9%




<見通しに関する注意事項>
 本資料に記載している事業計画、目標等の将来に関する記述は、作成時点において当社が
 入手可能な情報に基づき判断したものです。今後の当社を取り巻く経済情勢、市場動向、
 為替等により、実際の業績は記載している内容と異なる可能性があります。



                                                             以    上




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