4361 川口化 2021-12-01 13:00:00
新中期経営計画策定に関するお知らせ [pdf]

                                                          2021 年 12 月1日
各 位
                                             会 社 名 川口化学工業株式会社
                                          代表者名 代表取締役社長 山 田 秀 行
                                            (コード番号 4361 東証第 2 部)
                                            問合せ先 常務取締役 荻 野 幹 雄
                                                 (TEL 048-222-5171)


                 新中期経営計画策定に関するお知らせ
  当社グループは、2021 年 11 月 26 日の取締役会において、2022 年 11 月期(第 121 期)から 2026
年 11 月期(第 125 期)の 5 か年を対象とする中期経営計画を策定しましたので、お知らせいたし
ます。


1. 策定の背景
    脱炭素社会への世界的意識の高まりなど社会が大きく変化している中で、将来にわたり持
   続的な成長を続けるために長期的な視野と戦略が必要と考え、従来の 3 か年から 5 か年へ中
   期経営計画の期間を拡大しました。計画に掲げる 5 つの事業戦略を持続的に実践することで、
   今後見込まれる社会情勢の変化への対応を柔軟に行い、企業価値の向上を目指します。


2. 中期経営計画の概要
  (1) 対象期間
      2022 年 11 月期(121 期)から 2026 年 11 月期(125 期)までの 5 年間
  (2) 事業戦略に基づく主な重要施策
      ① 新製品開発の推進
      ② 市場拡大への挑戦
      ③ 設備投資による環境負荷の低減
      ④ 経営資源活用の最大化
      ⑤ システムの効率利用の推進


3. 数値目標:2026 年 11 月期(最終年度)
                   連結売上高                  9,300 百万円
                  連結経常利益                   500 百万円
                     ROE                      10%

計画の詳細につきましては、添付資料をご参照ください。
                                                                  以   上
                                                                         1 / 6




            新中期経営計画(2022-2026)121期から125期


 当社グループは、2022 年 11 月期(第 121 期)から 2026 年 11 月期(第 125 期)までの 5
か年    中 期 経 営 計 画 『 ACCEL2026― 革 新 を 強 力 に 推 進 し 、 成 長 を 加 速 す る ( Boost
innovation and Accelerate growth)』を下記の通り策定しました。


新中期経営計画について
125期末(2026 年)の目標




                   連結売上高          連結経常利益             ROE
                    93億円            5億円              10%




                                                           (単位:百万円)
  1400
 10,000
             売上高
                                           8,900     9,100       9,300
  9000
  9,000
             経常利益                8,600
           7,650     7,950                                       125 期
  8000
  8,000
                                                              目標 ROE10%
    800
  7,000


     600
                                                           450       500
     400       350                   360       400
                           250
     200


       0
            2021年     2022年       2023年     2024年     2025年       2026年
            11月期       11月期        11月期      11月期      11月期        11月期
            120期      121期        122期      123期      124期        125期
             予測        計画          計画        計画        計画          計画




                           川口化学工業株式会社
                                                              2 / 6




1. 前中期経営計画(118 期-120 期)の総括
  前 3 か年経営計画において、同計画では 6 つの重点項目・経営方針、
①供給能力の充実、 ②高付加価値製品の創出、 ③成長する海外市場への販売拡充、
④研究開発の総合力強化、 ⑤業務改革の推進、 ⑥事業戦略に応じた人材育成、
を中心に取り組んでまいりました。
  経営数値目標として最終年度 120 期には連結売上高 8,019 百万円、連結経常利益 279 百
 万円を掲げました。
   3 年のうち、2 年目(119 期)、3 年目(120 期)において新型コロナ感染症の拡大により事業
 環境が内外で大きく変化し、大きな影響を受けました。しかし、120 期の最終年度においては外
 部発表(2021 年 10 月 4 日)している連結売上高 7,650 百万円、連結経常利益 350 百万円
 への達成は見込んでおり、売上高は当初の計画に及ばないものの、経常利益は計画を大きく上
 回る結果となりました。


 経営数値(連結)
                                                 (単位:百万円)
                 決算期          2019年11月期 2020年11月期 2021年11月期

                                118期      119期      120期
                        売上高     7,403     7,820      8,019
            計画
                       経常利益       113       108        279
                        売上高     7,488     6,628     7,650
       実績および予測
                       経常利益       187        83       350


  前中期経営計画においては、設備投資による連続生産と設備増強の効果並びに、大型マルチ
 プラントの有効活用により供給体制を確保し、増加した顧客需要に応えることができました。ま
 た高付加価値品の市場評価を行い、新規採用となったことが、この設備投資効果と合わせて大
 きく利益増加に寄与しました。加えて中国現地法人である連結子会社 開渓愛(上海)貿易有限公
 司も売上高、利益共に伸長しました。




2. 新中期経営計画の策定にあたって
   脱炭素社会への世界的意識の高まりや感染症対策を踏まえた新しい生活様式への対応が求
 められるなど社会が大きく変化している中で、当社グループが将来にわたり持続的な成長を続
 けるために長期的な視野と戦略が必要と考え、従来の 3 か年計画から 5 か年計画に中期計画
 の期間を拡大しました。
   この 5 か年の中期経営計画を作成するうえで、当社のあるべき姿を設定し、前計画 118-
 120 期の反省点と、市場変化への対応、並びに SDGs の目標を意識した設備投資などを織り
 込んで、5 つの事業戦略を設定しました。

                       川口化学工業株式会社
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  ☆今後の重要な事業戦略の方向性
  創立 100 周年(2037 年度)に向かって、企業価値を向上させる。
   ① 新製品開発の推進
   ② 市場拡大への挑戦
   ③ 設備投資による環境負荷の低減
   ④ 経営資源活用の最大化
   ⑤ システムの効率利用の推進



    事業戦略イメージ

        システムの
       効率利用の推進                         Accelerate
                                        growth


  経営資源活用の
    最大化



                                                    新製品開発
       設備投資による                                       の推進
       環境負荷の低減
                              市場拡大への挑戦




3. 新中期経営計画(2022年-2026 年:121 期-125 期)
   今回策定した中期経営計画の 5 年間は、継続的に事業拡大していくため各事業領域での経
  営資源を最大限活用することを柱として、方向性を策定しました。先に掲げた5つの事業戦略
  を持続的に実践することで、今後見込まれる社会情勢の変化への対応を柔軟に行い、企業価値
  の向上を目指します。


  (1)ビジョン
     会社創立 100 周年(2037 年度)に向かって、有益な化学品を供給し続けることでイノベ
     ーションを起こし変化に柔軟に対応できるファインケミカルメーカーとして社会貢献しま
     す。社員の人間的成長を促し、技術や企業価値の向上を目指します。




                    川口化学工業株式会社
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(2)スローガン
  「ACCEL2026」
  革新を強力に推進し、成長を加速する
  Boost innovation and Accelerate growth


(3)基本経営方針
  当社は有益な化学品の研究開発、製造、販売によって社会に貢献し、事業の成長発展を通
  じて社員の生活向上を図り、利潤の適正な配分を以って株主の負託に応えることを経営
  の基本理念とします。


(4)事業戦略に基づく主な重点施策と取り組み内容



   ① 新製品開発の推進

    成長分野の高度化する要求に対し、独創的な提案を意識して新製品開
    発を行います。

   ➢ 当社の長年培った有機硫黄化学の技術を基盤として、
     ・有機 EL、半導体などをターゲットとした電子材料用の化学品
     ・バッテリーの性能向上を目的とした添加剤
     ・医薬品の原料となる化学品
     ・医療分野で使用される高分子材料の添加剤
      など多彩な製品群の展開を進めます。
   ➢ 新製品開発の推進、顧客評価のフィードバック、合理化、市場開拓を行います。



   ②市場拡大への挑戦

   既存製品の拡販、新製品の戦力化によって成長の加速に挑戦します。

    ➢ 市場調査に注力し、新しい需要獲得を推進します。
    ➢ 成長する分野へ新製品を継続的に開発し、提案・販売します。
    ➢ 受託事業を前進させ、収益化の推進を図ります。
    ➢ 中国現地法人に資源配分し、更なる拡大を目指します。




                   川口化学工業株式会社
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    ③設備投資による環境負荷の低減

   環境負荷を低減し、安定・安全な生産を目指します。

    ➢ アンモニアを使用する冷凍機に更新し、温室効果ガスの不使用を進めます。
    ➢ 工場内外の倉庫を集約し、物流に用いるエネルギー資源の低減を図ります。
    ➢ 建物屋上に太陽光パネルを設置し、クリーンエネルギーの使用を推進します。
    ➢ 集中生産を計画して効率的な使用を実施します。



     ④経営資源活用の最大化

   ニーズに的確・迅速に応えられる体制を構築し、持続的成長につながる
   生産性の向上を目指します。

   ➢ 市場動向や採算性を踏まえ製品構成の見直しに取り組みます。
   ➢ 新規設備投資、現有設備の再構築や再配置、老朽化設備の見直しを含め、生
     産の効率化や生産能力の強化を計画します。
   ➢ 当社の強みである、ゴム製品生産時に使用する薬品の設計開発・性能評価技
     術を、樹脂分野へ展開していきます。
   ➢ 技術や知識を備えた高齢者従業員が活躍できる環境作りを行います。




    ⑤システムの効率利用の推進

   デジタル化を進め、作業負担の軽減やアウトプットの拡充を図ります。

    ➢ 基幹システムの改修によって製造・品質および経営管理の強化を行います。
    ➢ 作業負担軽減や作業時間短縮を目指してデジタル処理を推進します。




(5)数値目標(連結)
                                                       (単位:百万円)
  決算期   2021年11月期 2022年11月期 2023年11月期 2024年11月期 2025年11月期 2026年11月期

        120期予測    121期計画    122期計画    123期計画    124期計画    125期計画
 売上高      7,650     7,950     8,600     8,900     9,100     9,300
 経常利益       350       250       360       400       450       500
 ・125 期(最終年度) 目標 ROE10% 【※ROE8%以上の継続】

                   川口化学工業株式会社
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  (6)設備投資額
   5年間総額 30億円(うち新規設備投資 15 億円)




 当社グループは、経営理念に則り、持続的な成長・発展を実現するため、経営として取り組む
最重要課題を決定するにあたって SDGsの目標を意識し、経営活動を社会貢献に結びつける
ことを目指し、社会のニーズや顧客要望を軸に新製品開発の推進をはじめとする5つの事業戦
略を策定しました。
 当社グループはこの 5 か年経営目標を通じて、自らの経済価値、社会価値を創出して、企業
価値を向上させていくとともに、社会への貢献の実現を目指すことで、より良い未来を継続的
に築いていくことを目指します。




将来見通しに関する注意事項
 本資料に記載されている業績の見通し等の将来に関する記述は、本資料の発表日現在において
入手可能な情報及び将来の業績に影響を与える不確実な要因に係る本資料発表日現在における
仮定を前提としており、実際の業績は、今後様々な要因によって異なる可能性があります。



                                            以上




                  川口化学工業株式会社