4324 電通グループ 2020-03-25 15:30:00
新型コロナウイルス感染症の拡大による影響に関するお知らせ [pdf]

                                              2020 年 3 ⽉ 25 ⽇
                                            株式会社 電通グループ
                                    代表取締役社⻑執⾏役員 ⼭本 敏博
                                     (東証第 1 部 証券コード:4324)

        新型コロナウイルス感染症の拡⼤による影響に関するお知らせ

     新型コロナウイルス感染症による当社および当社グループへの影響について、本⽇時点における状況
を下記のとおりお知らせいたします。
                            記


1.    経緯と当社グループの対応について
     新型コロナウイルス感染症については、1⽉下旬に中国⼤陸での感染拡⼤が確認されて以降、⽇本国
内においても感染拡⼤が進⾏しており、欧⽶でも⽇々同感染症への対応が更新・強化されている状況で
す。現時点で、同感染症の拡⼤の収束の⾒込みは⽴っておらず、感染者数のさらなる拡⼤、経済活動停
滞の⻑期化が懸念されます。
     当社および当社グループにおいては、2⽉26⽇から順次、リモートワークを基本とした業務体制で事
業を推進すると同時に、業務効率化に努めていますが、今後も社内外への感染拡⼤抑⽌と従業員の安全
確保を最優先に、各国政府の⽅針や⾏動計画に基づき、迅速に対応⽅針を決定し実施してまいります。


2.    業績への影響について
     当社グループを含めた広告会社の業績は、景気によって広告⽀出を増減させる広告主が多いため、景
気変動の影響を受けやすい傾向があります。とりわけ、新型コロナウイルス感染症の拡⼤は世界規模で
マクロ経済に影響を与えており、これに伴い、企業や団体等によるイベント等を含む広告コミュニケー
ション活動にも中⽌や延期による影響が⽣じ始めています。
     このような状況下、当社グループは東京に本社を置きながら、145以上の国・地域で事業を展開して
おり、世界中で⽇々変化する状況への迅速な対応に努めていますが、影響を回避することは難しいと考
えております。
     当社グループの2020年1⽉〜2⽉の業績はほぼ順調に推移しました。国内事業の同期間の業績は売上総
利益も調整後営業利益も期初業績予想(2020年2⽉13⽇開⽰)を上回りました。海外事業は同期間で若
⼲マイナスのオーガニック成⻑率となりましたが、2019年12⽉16⽇付「海外事業における7つの市場で
の構造改⾰の実施、および2019年12⽉期通期業績予想の修正に関するお知らせ」にて公表した事業構造
改⾰はほぼ計画通りに進捗しており、その事業構造改⾰を実施している7つの市場(オーストラリア、ブ
ラジル、中国、フランス、ドイツ、シンガポール(地域統括オフィスを含む)及び英国(海外事業統括
オフィスを含む))を除くと、業績は底堅く推移しています。
     しかしながら、3⽉以降は、国内外で新型コロナウイルス感染症の拡⼤・対応に伴うあらゆる状況の変
化により、世界各国で当社グループの業績への影響が懸念されます。具体的には、国内・海外を問わず、
広告⽀出額の⼤きい産業部⾨(⾃動⾞業界や飲料業界など)の事業環境の変化が、当社グループの業績




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に影響を与える可能性があります。
 それに加えて、2020年3⽉24⽇、国際オリンピック委員会と東京2020組織委員会は、東京2020オリン
ピック・パラリンピック競技⼤会を延期し、2021年夏までに開催することで合意した旨の共同声明を発
表しました。当社は、当該決定に関するものをはじめとして、国内および世界各国・地域で個別に発表
された新型コロナウイルス感染症への様々な対応⽅針の詳細について確認し、2020年12⽉期の連結財政
状態及び連結経営成績への影響を評価中です。
 当社が2020年2⽉13⽇に公表した2020年度通期連結業績予想の前提となった事業環境とは⼤きく異
なってきておりますので、業績等への影響が判明した時点で速やかにお知らせいたします。


                                                 以   上




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