4307 NRI 2021-03-19 15:00:00
NRIサステナビリティ・リンク・ボンド発行に関するお知らせ [pdf]
2021 年 3 ⽉ 19 ⽇
各 位
会 社 名 株式会社 野村総合研究所
(コード:4307 東証第⼀部)
代表者名 代表取締役会⻑兼社⻑ 此本⾂吾
NRIサステナビリティ・リンク・ボンド発⾏に関するお知らせ
当社は、サステナブルファイナンス1の次代を⾒据え、資⾦使途等の⾃由度から、今後、更なる発展が期
待されるサステナビリティ・リンク・ボンド2の新たな形として、「NRIサステナビリティ・リンク・ボ
ンド」(第 8 回無担保普通社債)を下記のとおり発⾏することを決定しましたので、お知らせします。
当社はサステナブルファイナンスの草分けとして、2016 年 9 ⽉に国内事業会社として初のグリーンボ
ンド3を発⾏しました。現在、グリーンボンドは⽇本国内で年間 8,000 億円規模の発⾏がなされています。
この度のNRIサステナビリティ・リンク・ボンドは、2021 年 2 ⽉ 24 ⽇に公表した当社の 2030 年度
における温室効果ガス削減⽬標4の達成を、従来のサステナビリティ・リンク・ボンドとは異なる形で投資
家の皆さまにも賛同・応援していただく仕組み5を採⽤しています。
当社は、
「未来創発」の企業理念のもと、NRIサステナビリティ・リンク・ボンドを通じて資⾦調達⼿
段の多様化と、資⾦調達の安定性向上に努めるだけではなく、環境問題をはじめとした社会課題に対し、
様々なステークホルダーの皆さまとともに新たな価値を創造し、サステナブルな未来社会の創出に貢献し
ていきます。
記
株式会社野村総合研究所第8回無担保社債(社債間限定同順位特約付)
(1) 社債の名称 NRIサステナビリティ・リンク・ボンド
(株式会社野村総合研究所第8回無担保社債(社債間限定同順位特約付))
(2) 発⾏総額 50億円
(3) 年限 12年(期限前償還条項付)
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(4) SPTs ①2030年度 NRIグループの温室効果ガス排出量72%削減(2013年度⽐)
(Scope1+2)
②2030年度 データセンターの再⽣可能エネルギー利⽤率70%
(5) 利率 2021年3⽉26⽇の翌⽇から2031年9⽉30⽇まで 年0.355%
2031年9⽉30⽇の翌⽇以降 年0.811%
(6) 払込⾦額 各社債の⾦額100円につき⾦100円
(7) 払込期⽇ 2021年3⽉26⽇
(8) 償還期⽇ 2033年3⽉31⽇
(9) 期限前償還⽇ 2031年9⽉30⽇
(10)引受会社 野村證券株式会社
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
みずほ証券株式会社
(11)財務代理⼈ 株式会社三菱UFJ銀⾏
(12)取得格付 AA−(株式会社格付投資情報センター(以下「R&I」という。))
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なお、サステナビリティ・リンク・ボンドとしての適格性については、V.E(Vigeo Eiris)及びR&
Iからセカンドオピニオンを取得しています。
NRIサステナビリティ・リンク・ボンドの詳細は、当社ホームページ
(https://www.nri.com/jp/sustainability/environment/sustainability_linked_bond_01)に掲載してい
ます。
以 上
1 サステナブルファイナンスとは、持続可能な社会を実現するための⾦融です。国際資本市場協会(International Capital
Market Association)は、気候、グリーン、ソーシャルファイナンスの要素を織り込みつつ、資⾦調達を⾏う組織の⻑
期的かつ経済的な持続可能性や、⾦融システム全体の役割と安定性に関して、より幅広い考慮が加えられたものと定義
しています。
2 サステナビリティ・リンク・ボンドとは、あらかじめ定められたサステナビリティ/ESGの⽬標を達成するか否かに
よって条件が変化する債券をいいます。サステナビリティ・リンク・ボンドの発⾏体は、あらかじめ定めた時間軸の中
で、将来の持続可能性に関する成果の改善にコミットします。具体的には、サステナビリティ・リンク・ボンドは、発
⾏体があらかじめ定めた重要な評価指標(以下「KPI」という。)とサステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット
(以下「SPTs」という。)による将来のパフォーマンスの評価に基づいた⾦融商品であり、KPIに関して達成すべ
き⽬標数値として設定されたSPTsを達成したかどうかによって、債券の条件が変化します。
3 グリーンボンドとは、地球温暖化をはじめとした環境問題の解決に資する事業に要する資⾦を調達するために発⾏する
債券をいいます。
詳細は、当社ホームページ
(https://www.nri.com/-/media/Corporate/jp/Files/PDF/news/newsrelease/cc/2016/160909_3.pdf?la=ja-
JP&hash=9D61DF557655A40304A10DC0B2B901F8725D0E98)をご参照ください。
4 2021 年 2 ⽉ 24 ⽇付「お知らせ」(NRIグループの温室効果ガス排出削減⽬標が『Science Based Target(SBT)イニ
シアチブ』の『1.5℃⽬標』の認定を取得〜2030 年度に 2013 年度⽐で温室効果ガスを 72%削減〜」)
詳細は、当社ホームページ(https://www.nri.com/jp/news/info/cc/lst/2021/0224_2)をご参照ください。
5 従来のサステナビリティ・リンク・ボンドは、世界的にみても、発⾏体が事前に設定したESG⽬標を達成できなかっ
た場合に利率が上昇する仕組みになっており、投資家は、発⾏体がESG⽬標を達成できないこと(=利率の上昇)を
望んでいるかのようにも⾒える側⾯(ジレンマ)を有していました。NRIサステナビリティ・リンク・ボンドは、計
画どおりの償還でも当社にとってデメリットのない資⾦調達になっていますが、ESG⽬標を達成できた場合には、当
社の資⾦調達環境に照らし、当社にとって適切な選択の実⾏(期限前償還)を可能にする仕組みを採⽤しています。こ
のことにより、投資家のジレンマを解消し、投資家が発⾏体のESG⽬標に賛同し、達成を応援する関係を構築してい
ます。
6 SPTs(サステナビリティ・パフォーマンス・ターゲット)とは、サステナビリティ・リンク・ボンドの発⾏条件を
決定する発⾏体の経営戦略に基づくESG⽬標のことです。
本プレスリリースは、当社による社債の発⾏を⼀般に公表することのみを⽬的としたものであり、
当社が発⾏するいかなる証券の投資勧誘を⽬的としたものではありません。
【本件に関するお問い合わせ】
株式会社野村総合研究所 IR 室⻑ 藤岡邦明
TEL:03-5877-7072 E-mail:ir@nri.co.jp
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