4241 J-アテクト 2020-05-12 11:30:00
2020年3月期決算説明資料 [pdf]
NP5Y-Challenge50
2020年3月期
Listed Company 4241
2020年5月
株式会社アテクト
NP5Y-Challenge50
新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方々
に謹んで哀悼の意を表しますと共に、罹患された方々に心よ
りお見舞い申し上げます。
また、医療従事者・政府・自治体関係者をはじめとする多く
の方々に心より敬意を表します。
当社は2020年4月16日に全都道府県に向けて発令された緊急事態宣
言に対し、社内リスク管理委員会にてガイドラインを策定し、お客様・従
業員・関係先等の皆様の安全・安心を第一に考え、社内外における感
染拡大の抑止に取組んでおります。
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全社連結業績
新型コロナウイルスに対する当社の対応
●出張は国内、国外共に禁止
●公共交通機関での通勤の禁止 ⇒公共交通機関での通勤者は在宅勤務又は自宅待機
●来訪者についての一切の入場を禁止 ⇒商談・打合せ等はWeb会議化・工事等は延期
●出勤時に毎日検温、記録後入場 ⇒発熱の症状がある場合は自宅待機
●勤務中全員マスク着用 ⇒全社員にマスク70枚を無償支給
●社内での打合せ、会議等開催の場合、席の間隔を2m以上確保
●社内22ヶ所にアルコール消毒液を設置し、小まめな手洗い・デスクの拭取り、うがいを徹底
●昼食及び休憩時間は、社内2ヶ所の食堂に完全分散し、間隔を開けて使用
当社では現時点において罹患者は発生しておりませんが、従業員の健康を守り、企業としての社会的
責任を全うするため、引き続き感染拡大の防止に努めて参ります。
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全社連結業績
新型コロナウイルスについての当社の現況
●半導体資材事業
第3四半期に入り米中貿易摩擦の影響により、在庫調整局面に入りました。
更に、第4四半期に入り新型コロナウイルスによるパネルメーカーの操業調整もあり、下半期は大
幅な減収となりました。
●PIM事業
①高機能部品
期首より米中貿易摩擦の影響により直動型ベアリングを含む高機能部品の量産展開に遅れが生
じ売上計画が未達となりました。また、第3四半期以降大手ターボメーカーと締結したMOU
(了解覚書)に基づき試作イベントに注力した為、営業活動を抑制しました。
現在も新型コロナウイルスの影響による営業活動の停滞と新規受注獲得に重要な展示会等の
中止が相次いでおります。また、試作及び生産体制増強の為、2020年3月稼働予定であった新規
中国製焼結炉3基の立ち上げを一旦中止しました。
②自動車部品
順調に進んでいた試作イベントにおいても自動車メーカー及びターボメーカー関連各部門での動
きが鈍化しており、少なくとも半年間の遅れが 生じる見込です。
●衛生検査器材事業
外食市場先の受注は減少しましたが、中食(惣菜やデリバリー)、内食(食材を調理し食べる)
の需要喚起により、大きな売上の減少は今のところ見られておりません。
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2020年3月期
業績総括
Listed Company 4241
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全社連結業績
全社連結業績
(単位:百万円)
2019年3月期 2020年3月期 増減率
売上高 2,955 2,977 0.7%
売上総利益 1,372 1,431 4.3%
46.4% 48.1%
営業利益 209 157 -24.9%
7.1% 5.3%
経常利益 194 126 -34.7%
親会社株主に帰属する
当期純利益 127 38 -69.8%
5期連続の増収(0.7%増)、営業利益は2期ぶりの減益(24.9%減)
また、特別損失の計上により当期純利益は大きく減少(69.8%減)
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全社連結業績
全社連結業績推移
(百万円)
営業利益額
売上高 10.3% 営業利益 営業利益率
4,000
9.5%
350 8.5% 8.8%
3,500 9%
2,977 7.3% 7.1%
2,955
3,000 257 6.0%
2,473 2,669 250 235
2,500
2,495 2,500 2,500
2,361
2,483 213 206 209 5.3% 6%
181
2,000
160 157
150 3%
1,500
1,000 50 0%
-1.4%
500
(50) -3%
0 (34)
2012年
2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期
3期連続の増収となったが期首事業計画に対し未達
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2020年3月期収益サマリー
(単位:百万円)
2019年3月期 2020年3月期
3,500 ・半導体資材1.3%減収
2,955 2,977 22百万円増 ・衛生検査器材2.4%増収
3,000
・PIM1.2%増収
2,500
58百万円増 コスト競争力が更に向上
2,000 過去最高値 ※売上総利益率48.1%
1,372 1,431
1,500
売上総利益58百万円増
52百万円減
1,000 <販管費110百万円増
⇒52百万円減益
500 209 157
0
(500) 自動車部品事業の研究
110百万円増 開発費、開発用設備の減
(1,000) 価償却費、幹部社員の採
用費等の増加
(1,500) (1,162) (1,273)
売上高 売上総利益 販管費 営業利益
売上高は0.7%増(22百万円増)、売上総利益は過去最高値更新(58百万円増)
一方、販管費の増加(110百万円増)により、営業利益は減益(52百万円減)
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売上総利益推移
(単位:百万円)
1,800 55%
47.1% 47.0% 48.6% 48.9% 48.4% 48.1%
1,600 45.1% 46.4%
45%
1,400 37.9%
1,200 35%
1,000
25%
800
1,372 1,431
600
1,177 1,203 1,214 1,291 15%
1,126 1,110
400
944
5%
200
0 -5%
2012年3月期 2013年3月期 2014年3月期 2015年3月期 2016年3月期 2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期
売上総利益は各事業部での原価低減活動が奏効し、過去最高値を更新
『モノづくり力』は確実に進化
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販売管理費推移
(単位:百万円)
1,800 50%
1,600 41.6% 42.4% 42.8%
39.2% 38.2% 39.1% 39.3%
1,400 36.5% 36.8% 40%
1,200
30%
1,000
800
20%
600
1,162 1,273
1,033 1,130
400
978 913 919 903 967
10%
200
0%
2012年3月期 2013年3月期 2014年3月期 2015年3月期 2016年3月期 2017年3月期 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期
販管費は過去最高額を計上⇒販管費比率3.5%悪化
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2020年3月期EBITDA:企業収益力
(単位:百万円)
600
538 532
500 460 431 441
426 401 157
209
400 352
235 181 160
300 257 206
213
200 165
375
329
250 281
100 199 195 225
139 169
0
-34
-100
2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
3月期実績 3月期実績 3月期実績 3月期実績 3月期実績 3月期実績 3月期実績 3月期実績 3月期実績
減価償却 営業利益 EBITDA
減価償却費は過去最高となったが営業利益の減少によりEBITDAはやや後退
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EBITDA倍率(財務健全化)
(単位:百万円) (倍)
借入金をEBITDA(稼ぎ出す力)で割った年数
3,400 7.0
5.9
3,200 5.6 6.0
5.2 4.9
4.9 4.8 4.8
3,000 4.5 5.0
2,838 2,782
2,800 2,756 4.0
2,632
2,522 2,570 2,535
2,600 2,511 3.0
2,400 2.0
2,200 1.0
2,000 0.0
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
2019年3月期 2020年3月期
ネット借入金残 EBITDA倍率
※EBITDA 倍率 = ネット借入金残高/EBITDA
経営改革により順調に推移してきたが下半期の業績低迷により上昇(悪化)
NP5Y-Challenge50 12
セグメント別業績:半導体資材
1.3%減収・45.7%減益 (単位:百万円)
1400 47.4% 45.6% 50%
1200
40%
1000
800 30%
1,308 1,292
600 20%
400 8.9%
619 589 4.9% 10%
200
116 63
0 0%
売上高 総利益 営業利益 売上高 総利益 営業利益
2019年3月期 2020年3月期
第3四半期以降の成長の鈍化と円高・ウォン/NT$安により5期ぶりの減収
NP5Y-Challenge50 13
セグメント別概況:半導体資材
半導体資材事業減収の主な要因
①米中貿易摩擦による一部顧客の在庫調整と円高・ウォン/NT$安
②当第4四半期においては新型コロナウイルスによるパネルメーカー
の操業調整
・上半期出荷数量:17.4%増 ⇒50百万円の増収
・下半期出荷数量: 1.3%増 ⇒67百万円の減収
・通期総出荷数量: 9.0%増 ⇒16百万円の減収
4Kテレビの比率拡大により、毎期及び今上半期までは、2割前後の売上
拡大を続けてきたが第3四半期以降上記理由により失速
NP5Y-Challenge50 14
セグメント別業績:半導体資材
中期計画 (単位:百万円)
1,800 4年で売上数量2倍 1,596 1,629 1,664
1,600 1,420 1,504
1,400 1,308
1,200 1,075
1,000
736 794 821
800
600
400
200
0
15年3月期実績 16年3月期実績 17年3月期実績 18年3月期実績 19年3月期実績 20年3月期計画 21年3月期見込 22年3月期見込 23年3月期見込 24年3月期見込
1,800
実績
1,600 (単位:百万円)
1,400 1,308 1,292
1,200 1,075
1,000
736 794 821
800
600
精査中
400
200
0
15年3月期実績 16年3月期実績 17年3月期実績 18年3月期実績 19年3月期実績 20年3月期実績 21年3月期見込 22年3月期見込 23年3月期見込 24年3月期見込
中期経営計画(NP5Y-Challenge50)策定時には4年で売上数量2倍を計画していたが
5期ぶりに減収⇒2021年3月期以降は世界経済情勢を鑑み再計画
NP5Y-Challenge50 15
セグメント別業績:衛生検査器材
2.4%増収・1.2%増益 (単位:百万円)
1,600 60%
1,400 49.2%
44.9%
1,200
1,000 40%
800 1,533 1,570
600 20%
400 772
688
200 3.2% 3.2%
49
0 49 0%
売上高 総利益 営業利益 売上高 総利益 営業利益
2019年3月期 2020年3月期
売価・収益率の高い培地製品の販売好調・東京営業所の売上拡大
シャーレ製造部門において飛躍的に原価率改善、売上総利益額は12.1%増加
NP5Y-Challenge50 16
セグメント別概況:衛生検査器材
売上拡大の為の3大施策
1.ITシステム・営業企画部門の合同プロジェクトチームを発足
⇒16,000社の顧客情報の購買動向を基にデータマイニング(収集・分析)
①受注が途切れていた顧客への受注復活
②データマイニングを基に2018年11月に刷新した新HPを適時改訂⇒インバウンド業務を強化
2.コールセンタースタッフの定着と大幅スキルアップ
①400アイテムの商品知識を習得し、きめ細かな営業活動によるCS向上
②インバウンド業務の24時間以内対応による失注防止
3.東京営業所開設(2019年3月開設)
①関東近郊の大口顧客獲得
②テレマーケティングのみでは不十分であった顧客に対する訪問営業
③コールセンターと連携し、受注が途切れていた顧客へのフォロー
NP5Y-Challenge50 17
セグメント別概況:衛生検査器材
(単位:千円)
東京営業所売上高
4,500 4,240
4,000
年間売上高:24,716千円 3,582
3,500 3,337
3,088
3,000 2,842
2,500
2,002
2,000
1,683
1,500 1,402
1,000 785 716
621
500
418
0
2019年4月 2019年5月 2019年6月 2019年7月 2019年8月 2019年9月 2019年10月 2019年11月 2019年12月 2020年1月 2020年2月 2020年3月
東京営業所の売上高は着実に成長、間もなく大阪営業所開設予定
NP5Y-Challenge50
セグメント別概況:衛生検査器材
当社初の無人搬送車(AGV)を使用したシャーレ自動梱包システム
Before After
自動封函機
梱包後は
AGV 手元のボタン
手作業による を押すだけで
製函・封函 AGVが自動で
ケースを回収
自動
梱包後ケースを
製函機
パレットまで運ぶ
パレットが一杯
になったら120m
以上先の保管 自動で封函され、
場所まで運ぶ QRコードによって、品種ごと
に自動仕分けし保管される
省人化並びに重労働の大幅軽減により人員の定着率UPを図る
NP5Y-Challenge50 19
セグメント別概況:衛生検査器材
AGV① AGV② 自動製函機
シャーレ売上総利益
350 45.0%
40.8%
300 32.1% 35.0%
250
200 25.0%
150 15.0%
235
100 188
5.0%
50 24.9%増
-5.0%
2019年3月期 2020年3月期
自動封函機 自動仕分・保管ヤード 売上総利益 売上総利益率
今後AFIシステム(社内IoTシステム)との連携を行う予定
NP5Y-Challenge50 20
セグメント別業績:PIM事業
1.2%増収・1.6%増益 (単位:百万円)
120 80%
100 59.6%
55.5% 60%
80
38.3% 38.4%
60 113 115 40%
40
63 68 20%
20 43 44
0 0%
売上高 総利益 営業利益 売上高 総利益 営業利益
2019年3月期 2020年3月期
高機能部品26件、材料販売4件を新規獲得し増収増益
NP5Y-Challenge50 21
セグメント別概況:PIM事業(高機能部品)
●直動型ベアリング追加5件(累計9件)、FA機器関連部品3件、セラミッ
クス製CMOSセンサー部品等、上半期までに新規案件を数多く受注
●前年度に獲得した直動型ベアリングをはじめとする高機能部品の量
産展開による売上拡大は米中貿易摩擦の影響により、想定を大幅に
下回る
●第3四半期以降は自動車部品試作イベントに注力すべく、新規受注
案件獲得の為の営業活動の抑制
●新型コロナウイルスにより中国製新規焼結炉の導入立ち上げが困難
となり、高機能部品12品番の検定・検収が次年度に持ち越し
NP5Y-Challenge50 22
セグメント別概況:PIM事業(自動車部品)
大手ターボメーカーと自動車用ターボ部品、ノズルベーンをはじめとする
数品種の量産に関するMOU(了解覚書)を締結
今後約1年以内の間に下記手順により量産準備に入る
・試作(当社) ⇒取引先とのシステム監査完了
・評価(客先) ⇒5品番の試作金型完成・客先評価予定通り進行中
・承認(自動車メーカー)⇒新型コロナウイルスの影響による遅れ
・量産最終合意
・検査装置他準備(当社)
・工程監査 ※赤文字部分が進捗
・量産開始(当社) 青字部分は予定
客先であるターボメーカーの関連各部門とのスケジュールに遅延が生じており
次ステップへの移行は少なくとも半年間の遅れが生じる見込み
NP5Y-Challenge50
2021年3月期(第52期)
業績見通しについて
Listed Company 4241
NP5Y-Challenge50 24
配当に関するお詫びと今後の見通しについて
減配について
2012年3月期の構造改革以降一定の利益水準を維持してまいりましたが、米中貿易摩擦、
新型コロナウイルスの影響により、今期は期首事業計画から大きく乖離する結果となり、
8期ぶりの減配となりました。
今後も先行きが不透明な中で、内部留保により資金を確保し、PIM事業を着実に進め、
雇用維持を図る為の判断となります事、何卒ご理解賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
今後の業績見通しについて
長引く米中貿易摩擦や新型コロナウイルスの収束が依然不透明な中、合理的な通期業績
予想の算定を行うことが困難であるため、2021年3月期(52期)の業績予想について未定と
させて頂きます。
併せて、本決算が1次年度となった中期経営計画(NP5Y-Challenge50)についても見直しを
予定しております。
今後、上記内容が明確になり、算定が可能となった時点で、速やかに開示致します。
NP5Y-Challenge50 25
免責事項
当資料に掲載されている業績見通し、その他今後の予測・戦略などに関する情報は、当資料の
作成時点において、当社が合理的に入手可能な情報に基づき、通常予測し得る範囲内で行った
判断に基づくものです。
しかしながら実際には、通常予測し得ないような特別事情の発生または通常予測し得ないような
結果の発生などにより、当資料記載の業績見通しとは異なる結果を生じ得るリスクを含んでおります。
当社は、投資家の皆様にとって重要と考えられるような情報について、その積極的な開示に努めてま
いりますが、当資料記載の業績見通しのみに全面的に依拠してご判断されることはくれぐれも
お控えになられるようお願いいたします。
なお、いかなる目的であれ、当資料を無断で複製、転送等をおこなわれないようにお願いいたします。
本資料に関するお問い合わせ
株式会社アテクト 事業管理部 IR担当
TEL:0748-20-3400
E-mail:ir@atect.co.jp
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