4234 J-サンエー化研 2020-06-04 18:00:00
第111期(2020年3月期)決算説明会資料 [pdf]
第111期(2020年3月期)
決算説明会
2020年6月4日
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目 次
1.第111期(2020年3月期)決算概要
連結貸借対照表(資産の部、負債・純資産の部)
連結損益計算書
特別損失の内訳
営業利益の要因分解
2.各セグメントの概況
セグメント別業績内訳
事業の内容及び概況(軽包装材料、産業資材、機能性材料)
3.第112期(2021年3月期)業績予想と今後の施策
翌期業績予想
セグメント別の業績予想(軽包装材料、産業資材、機能性材料)
利益率の推移と今後の施策(軽包装材料、産業資材、機能性材料)
新型コロナウイルス感染症対策について
設備投資及び研究開発費
4.参考情報
新製品紹介
基本情報
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目 次
1.第111期(2020年3月期)決算概要
連結貸借対照表
(資産の部、負債・純資産の部)
連結損益計算書
特別損失の内訳
営業利益の要因分解
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第111期決算概要: 連結貸借対照表(資産の部)
(単位:百万円)
2018年3月期末 2019年3月期末 2020年3月期末 対前期 対前期
科 目
(第109期末) (第110期末) (第111期末) 増減額 増減率
流動資産 20,522 20,028 20,075 46 0.2%
現金預金 5,619 5,380 6,341 960 17.9%
売上債権 11,575 10,974 10,341 ▲632 ▲5.8%
棚卸資産 3,231 3,338 3,274 ▲64 ▲1.9%
その他 95 334 117 ▲217 ▲64.9%
固定資産 15,133 13,757 11,552 ▲2,205 ▲16.0%
有形固定資産 8,486 7,528 6,520 ▲1,008 ▲13.4%
無形固定資産 43 32 27 ▲4 ▲13.4%
投資その他の資産 6,603 6,196 5,004 ▲1,192 ▲19.2%
資産合計 35,656 33,786 31,627 ▲2,158 ▲6.4%
※百万円未満切捨て
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第111期決算概要: 連結貸借対照表(負債・純資産の部)
(単位:百万円)
2018年3月期末 2019年3月期末 2020年3月期末 対前期 対前期
科 目 増減額 増減率
(第109期末) (第110期末) (第111期末)
流動負債 12,724 12,060 12,303 243 2.0%
仕入債務 6,875 6,898 6,148 ▲750 ▲10.9%
短期借入金 3,226 3,280 4,120 840 25.6%
その他 2,623 1,881 2,034 153 8.2%
固定負債 3,072 2,345 1,982 ▲362 ▲15.5%
長期借入金 1,305 715 355 ▲360 ▲50.3%
その他 1,767 1,629 1,627 ▲2 ▲0.2%
負債合計 15,797 14,405 14,286 ▲119 ▲0.8%
純資産 19,858 19,380 17,341 ▲2,039 ▲10.5%
負債及び純資産合計 35,656 33,786 31,627 ▲2,158 ▲6.4%
※百万円未満切捨て
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第111期決算概要: 連結損益計算書
(単位:百万円)
2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期 対前期 対前期
科 目
(第109期) (第110期) (第111期) 増減額 増減率
売上高 32,753 31,195 29,698 ▲1,497 ▲4.8%
売上原価 28,455 27,752 26,480 ▲1,271 ▲4.6%
売上総利益 4,298 3,443 3,217 ▲225 ▲6.6%
販売費及び一般管理費 3,098 3,117 3,036 ▲81 ▲2.6%
営業利益 1,199 326 181 ▲144 ▲44.4%
営業外収益 262 518 284 ▲233 ▲45.0%
営業外費用 328 256 628 371 144.5%
経常利益(損失) 1,134 587 ▲161 ▲749 -
特別利益 205 285 1 ▲284 ▲99.5%
特別損失 - 506 1,133 626 123.7%
税金等調整前当期純利益(損失) 1,339 366 ▲1,294 ▲1,660 -
税金費用他 452 180 43 ▲136 ▲75.7%
親会社株主に帰属する当期純利益(損失) 887 185 ▲1,338 ▲1,523 -
※百万円未満切捨て
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第111期決算概要: 特別損失の内訳
(単位:百万円)
内 訳 金額 内 容
掛川工場WESTの固定資産に対する減損(580百万円)
減損損失 691
ペンリードの固定資産に対する減損(111百万円)
貸倒引当金繰入 191 長鼎電子材料への貸付金に対する引当金繰入額
債務保証引当金繰入 250 長鼎電子材料の銀行借入保証に対する引当金繰入額
合 計 1,133
長鼎電子材料の固定資産に対する減損は、持分法による投資損失に合算(計577百万円)し、営業外費
用に計上
ペンリードに対する出資金減損並びに貸倒引当金及び債務保証引当金繰入(計374百万円)は、個別決
算で特別損失に計上し、連結消去
長鼎電子材料に対する出資金減損(1,060百万円)は個別決算で特別損失に計上し、連結消去
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第111期決算概要: 営業利益の要因分解
(単位:百万円) 販売面においては、全セグメント
で平均販売価格が上昇し、+ 1億
87百万円の増益要因となりました
600
販売価格 販売数量
が、軽包装材料及び機能性材料の
上昇分 減少分 販売数量減少が ▲5億30百万円の
+187 ▲530 減益要因となりました。
費用面においては、労務費、減価
400
固定費 仕入コスト
償却費、その他固定費の減少が
減少分 増加分 +3億43百万円の増益要因となり
変動経費
+343 ▲55 増加分
ましたが、軽包装材料及び産業資
材の原材料費上昇分を販売価格に
▲90
200
十分転嫁できず▲55百万円、変動
第110期
経費の単価上昇 ▲90百万円がそ
326 第111期 れぞれ減益要因となりました。
その結果、前期比 1億45百万円の
181
0
減益となりました。
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目 次
2.各セグメントの概況
セグメント別業績内訳
事業の内容及び概況
(軽包装材料、産業資材、機能性材料)
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各セグメントの概況: セグメント別業績内訳
(単位:百万円)
科目/ 2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期 対前期 対前期 売上高 (百万円)
セグメント (第109期) (第110期) (第111期) 増減額 増減率 40,000
売上高 32,753 31,195 29,698 ▲1,497 ▲4.8% 30,000 32,753 31,195 29,698
軽包装材料 13,114 12,632 11,760 ▲872 ▲6.9% 20,000
10,000
産業資材 7,269 7,045 7,300 254 3.6%
0
機能性材料 11,690 10,873 10,040 ▲833 ▲7.7% 第109期 第110期 第111期
その他 678 643 596 ▲46 ▲7.2%
営業利益 (百万円)
営業利益 1,199 326 181 ▲144 ▲44.4% 1,500
軽包装材料 598 384 253 ▲130 ▲33.9% 1,199
1,000
産業資材 ▲789 ▲827 ▲547 280 -
500
機能性材料 1,306 767 487 ▲280 ▲36.5% 326
181
0
その他 83 1 ▲12 ▲13 - 第109期 第110期 第111期
※百万円未満切捨て
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各セグメントの概況:事業の内容及び概況(軽包装材料)
軽包装材料セグメント
食品、医薬品、医療器具、精密機器等の包材の製造・販売
主要顧客 生産拠点
静岡工場 奈良工場 東邦樹脂工業
食品加工業
医薬品・医療器具製造業
精密機器製造業
その他製造業
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各セグメントの概況:事業の内容及び概況(軽包装材料)
「レンジDo!」、「ポロソ」、清涼飲料用パウチなどが安定した売上を支える。
食品関連
市場環境 収益性・成長性
売上高 同業400-500社程度 独自の食品包材で収益確保
5,777百万円 汎用品は競争厳しい 単身世帯増加により市場の拡大が期待
医薬品・医療 徹底した品質管理で顧客の信頼は厚い。「テクニフィルム」の拡販に期待。
器具関連 市場環境 収益性・成長性
売上高 品質要求厳しく新規参入困難 高防湿医薬包材の需要拡大
2,480百万円 市場は拡大傾向 高齢者増加により医療分野は成長期待
洗剤・トイレタ 詰替え用パウチの需要増に伴うニーズに対応。独自製品の開発・拡販に注力。
リー関連 市場環境 収益性・成長性
売上高 詰替え用パウチの普及による 詰替え用パウチは多様化で競争厳しく
879百万円 需要拡大に期待 耐内容物包材の拡販に期待
精密機器関 エアー緩衝材の用途開発による顧客開拓を図る。環境対応製品の開発に注力。
連その他 市場環境 収益性・成長性
売上高 一般包材は競争厳しい 「エアロテクト」は用途開発に期待。主要
2,622百万円 エアー関連製品は競合少ない 顧客の使用量削減は111期でほぼ収束
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各セグメントの概況:事業の内容及び概況(軽包装材料)
売上高 : 11,760 百万円 (前期比 6.9 % 減)
軽包装材料
営業利益 : 253 百万円 (前期比 33.9 % 減)
売上高
15,000
(百万円)
食品用包材は、清涼飲料用パウチが天候不順と競争激化で
10,000
13,114 12,632
11,760
受注減少。電子レンジ対応食品包材「レンジDo!」は大口顧
客からの受注減少を他でカバーするも前期並みで、減収。
5,000
医薬・医療用包材は、高防湿PTP包装用フィルム「テクニフィ
0
第109期 第110期 第111期 ルム」の堅調が続くも、他の包材が不調で、減収。
洗剤・トイレタリー用包材は、詰替え用パウチの受注が減少し
営業利益 (百万円)
たが、化粧品用包材の受注が増加し、僅かに増収。
600
400
598
精密機器その他の包材は、エアー緩衝材「エアロテクト」の主
200
384
253
力ユーザーからの受注減少を新規でカバーできず、減収。
比較的収益性の高い主要製品の減収により、減益。
0
第109期 第110期 第111期
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各セグメントの概況:事業の内容及び概況(産業資材)
産業資材セグメント
粘着テープ基材及び各種剥離紙の製造・販売
主要顧客 生産拠点
テープ・ラベル製造業 掛川工場WEST 袋井工場 東邦樹脂工業
プラスチック製品製造業
電子部品製造業
その他製造業
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各セグメントの概況:事業の内容及び概況(産業資材)
主に粘着テープ用基材(紙ベース)をテープメーカーに販売。
ラミネート紙
市場規模 (推定) 収益性・成長性
売上高 重包装袋:約900百万m2/年 市場は飽和状態
1,694百万円 テープ用 :約420百万m2/年 クラフトテープの国内生産量は横ばい
主に粘着テープ用基材(布・樹脂クロスベース)をテープメーカーに販売。
ラミネート布・
布粘着テープ
市場規模 (推定) 収益性・成長性
売上高 約200百万m2/年 海外品流入による低価格化が進行
2,169百万円 国内競合メーカー少なく、シェア安定
テープメーカーの他、電子・化学・自動車関連等、ユーザーは多岐にわたる。
剥離紙
市場規模 (推定) 収益性・成長性
約2,700百万m2/年 一般用途は競争激化
売上高
3,436百万円 FPC用工程紙、炭素繊維プリプレグ用
工程紙の開発・拡販に注力
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各セグメントの概況:事業の内容及び概況(産業資材)
売上高 : 7,300 百万円 (前期比 3.6 % 増)
産業資材
営業利益 : ▲547 百万円 (前期実績 ▲827 百万円)
売上高 (百万円)
8,000 粘着テープ基材については、合理化と価格対応による国
6,000 7,269 7,045 7,300
内テープメーカーとの取引拡大に、台風被害の復旧に伴
4,000
う需要増加が重なり、増収。
2,000
0
剥離紙については、自動車部品関連や一般用途の受注
第109期 第110期 第111期
が減少するも、当第3四半期までスマートフォンの市場復
調が持続したことにより、FPC(フレキシブルプリント基
営業利益
0
(百万円)
板)用工程紙の受注が回復し、増収。
▲ 300
▲ 547
掛川工場WESTの減損による償却負担の軽減や、比較
▲ 600 ▲ 789 ▲ 827 的工程数の多い剥離紙の受注増加に伴う設備稼働率の
▲ 900
第109期 第110期 第111期
上昇により、営業損失が縮小。
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各セグメントの概況:事業の内容及び概況(機能性材料)
機能性材料セグメント
機能性プラスチックフィルム(各種表面保護フィルム等)の製造・販売
主要顧客 生産拠点
長鼎電子材料
FPD関連メーカー 掛川工場 袋井工場 奈良工場 (蘇州)有限公司
電気製品メーカー
住設機器・建材メーカー
その他製造業
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各セグメントの概況:事業の内容及び概況(機能性材料)
最初に生産を開始したPO系の表面保護フィルムで、用途は多岐にわたる。
サニテクト
市場規模 (推定) 収益性・成長性
売上高 約300百万m2/年 品種により他社製2層タイプとも競合
1,732百万円 (光学用途) 一般用途では、ユーザーの海外移転が進
み、国内市場は縮小傾向
2層押出しによる成膜化によって生産され、低コスト性に優れる。
PAC
市場規模 (推定) 収益性・成長性
売上高 約900百万m2/年 偏光板用は一定の需要が見込めるも、品質
1,680百万円 (光学用途) 要求は高度化
強粘着タイプの拡販が課題
PETフィルムを基材とし、品質要求レベルの高い用途に使用される。
SAT・
粘着加工品 市場規模 (推定) 収益性・成長性
売上高 約450百万m2/年 4K・8K対応に向け、長鼎電子材料を含むグ
6,627百万円 (光学用途) ループ全体の品質レベル向上が課題
スマートフォン関連は受注量の変動大
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各セグメントの概況:事業の内容及び概況(機能性材料)
売上高 : 10,040 百万円 (前期比 7.7% 減)
機能性材料
営業利益 : 487 百万円 (前期比 36.5% 減)
売上高
12,000
(百万円)
「サニテクト」については、PET基材のNSタイプが一部
10,000
8,000
11,690
10,873
10,040 ユーザーの仕様変更により受注減少。PO基材の従来タ
6,000 イプも一部銘柄で他社製2層押出しタイプへの置替えが
4,000
2,000 進み、減収。
0
第109期 第110期 第111期 「PAC」及び「SAT」については、スマートフォン向けの受
注が堅調であったが、年度後半より液晶パネルメーカー
営業利益 (百万円)
の生産調整でテレビ向けが減少。年明け以降は新型コロ
1,500
1,000 1,306 ナウイルス感染拡大の影響も加わり、最終的に減収。
500 767
487
「サニテクト」だけでなく「PAC」、「SAT」も生産量が減少
0
第109期 第110期 第111期
し、設備稼働率が低下したことにより、減益。
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目 次
3.第112期(2021年3月期)業績予想と今後の施策
翌期業績予想
セグメント別の業績予想
(軽包装材料、産業資材、機能性材料)
利益率の推移と今後の施策
(軽包装材料、産業資材、機能性材料)
新型コロナウイルス感染症対策について
設備投資及び研究開発費
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第112期業績予想と今後の施策: 翌期業績予想
現在、わが国経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的流行によっ
て経済活動の停滞が生じており、正常化に至る道のりが未だ見えない
状況にあります。
当社グループを取り巻く事業環境についても、今後の動向が予測不能
の状況にあり、現時点で合理的な業績予想を算定することは困難と判
断いたしました。
従いまして、当社グループの翌連結会計年度(2021年3月期)の業績
予想は未定とさせていただき、合理的に算定可能となった時点で速や
かに開示することといたします。
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第112期の見通しと今後の施策:セグメント別の業績予想(軽包装材料)
【第112期の見通し】
売 上 高 : 当期並み~若干増収の見込み
営業利益 : 若干増益の見込み
清涼飲料用パウチは、レジャー・アウトドア用としての消費が
主力につき、受注減少が見込まれるが、食品用包材全般で
軽包装材料
は、家庭向けを中心に増収が見込まれる。
医薬品・医療用及び洗剤・トイレタリー用包材も、堅調な受注
が見込まれる。
エアー緩衝材「エアロテクト」の受注減少はほぼ収束するが、
その他の包材の受注回復は長期化する見込み。
原油安が持続すれば、一層の増益が期待。
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第112期の見通しと今後の施策:セグメント別の業績予想(産業資材)
【第112期の見通し】
売 上 高 : 若干減収の見込み
営業利益 : 営業損失縮小の見込み
テープ用基材は、宅配向けの増加が見込まれるが、全般的
に物流の停滞が長期化すれば、減収もあり得る。
産業資材
剥離紙については、IT関連の需要が増加傾向にあり、FPC
用工程紙は比較的早期の回復が見込まれるが、自動車部
品関連や一般用の回復は長期化する可能性がある。
炭素繊維プリプレグ用工程紙も案件延期で増収見込めず。
掛川工場WEST減損に伴う償却費の減少、設備集約に伴う
コスト低減及び原材料費の低減により、営業損失縮小。
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第112期の見通しと今後の施策:セグメント別の業績予想(機能性材料)
【第112期の見通し】
売 上 高 : 減収の見込み
営業利益 : 減益の見込み
スマートフォン関連では、多くの光学部材メーカーで新規開
発案件が停滞し、収益寄与は先送り。既存案件は個人消費
機能性材料 の動向次第で早期復調もあり得るが、現時点では不透明。
液晶パネルの過剰在庫に新型コロナウイルスの影響が加わ
り、偏光板及び液晶テレビ向けの販売低迷は長期化が予想
される。
原油安が持続すれば増益要因となるが、短期的な受注回復
は期待できず、収益低下が見込まれる。
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第112期の見通しと今後の施策:利益率の推移と今後の施策(軽包装材料)
営業利益率の推移
8.0% 6.0%
5.2% 4.6%
6.0%
3.0%
軽包装材料 4.0% 2.2%
2.0%
0.0%
第107期 第108期 第109期 第110期 第111期
■ 市場ニーズと環境の変化に対応し、安定した収益を上げうる体質づくりを進める
「レンジDo!」の生産体制を強化するとともに、食品メーカーとも協業することで新
たなニーズを掘り起こし、「レンジDo!」の商品価値向上とシェア拡大を図る。
当社の独自商品であるエアー緩衝材、耐内容物包材及びイージーカットフィルムの
用途開発と製品アイテムの拡充を図り、売上増加に努める。
プラスチック包材に起因する環境問題に対処するため、紙や生分解性プラスチック
等を主原料とする包材の開発や、リサイクルし易いモノマテリアル化に取り組む。
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第112期の見通しと今後の施策:利益率の推移と今後の施策(産業資材)
営業利益率の推移
6.0% 3.2%
0.0%
産業資材 -5.8% -7.5%
-6.0% -10.9% -11.7%
-12.0%
第107期 第108期 第109期 第110期 第111期
■ 高収益分野への展開と生産体制の再構築によって、収益構造の転換を図る
設備の統廃合によって収益性・効率性を重視した生産体制に再構築し、品質、納
期面で顧客満足の向上を図りつつ、早期の収益改善を目指す。
包装資材の脱プラスチック化の流れがいずれ梱包用テープにも波及するため、離
型材の目止め用途としてバイオマスプラスチックを使用した製品開発を推進する。
メディカル分野の他、スポーツ分野へも参入開始。テーピングテープ取扱会社との
業務提携により、テーピング用布テープ及び剥離紙の開発・拡販に注力する。
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第112期の見通しと今後の施策:利益率の推移と今後の施策(機能性材料)
営業利益率の推移
15.0% 11.2%
9.3%
10.0% 7.1%
機能性材料 5.0%
4.9%
1.6%
0.0%
第107期 第108期 第109期 第110期 第111期
■ 業界唯一の総合保護フィルムメーカーとして、顧客の課題解決をサポートする
顧客密着型の開発態勢をより強化して、光学用途のニッチな分野においても、新
製品の開発段階から顧客との協業関係を構築し、将来の受注機会を確保する。
ますます高度化する顧客要求に対応するため、長鼎電子材料の技術サポートを
強化。4K、8Kにも対応可能な品質レベルに引き上げ、シェア拡大に努める。
「サニテクト」、「PAC」については、光学用途以外の分野の開拓、拡販を進め、液
晶パネル業界の市況変動に対する影響緩和を図る。
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第112期の見通しと今後の施策:新型コロナウイルス感染症対策について
当社の新型コロナウイルス感染症対策
感染防止のためのルールの策定・施行
制度・ルール 職場における社員の動線見直しによる執務場所変更
に関する事項 時差通勤、在宅勤務、Web会議の実施
首都ロックダウンの際は、代替本社をR&Dセンター内に設置
巣ごもり需要の取り込みを狙い、「レンジDo!」の生産体制を強化
事業活動に 抗菌・抗ウイルス効果のある保護フィルムを開発、販売開始
関する事項 設備投資は過剰な抑制をせず、成長分野に積極的に実施
資金手当と融資枠拡大により、万一の資金需要に対応
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第112期業績予想と今後の施策: 設備投資及び研究開発費
(単位:百万円)
2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期
科 目 (第110期) (第111期) (第112期) 備 考
(予定)
設備の改造・更新、工場建屋の改築、
設備投資額 557 548 800 制御機器、空調機、サーバー等の更新
掛川工場WESTの償却進行と減損により
減価償却費 1,028 877 800 減少
既存分野、新規分野で試作費、試験費
研究開発費 430 442 450 の増加を見込む
※設備投資額は無形固定資産を含まず ※百万円未満切捨て
設備投資額 (百万円) 減価償却費 (百万円) 研究開発費 (百万円)
1,200 1,200 500
1,000 1,000 400 442 450
1,028 430
800 800 877
800 800 300
600 600
400 557 548 400 200
200 200 100
0 0 0
第110期 第111期 第112期 第110期 第111期 第112期 第110期 第111期 第112期
(予定) (予定) (予定)
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目 次
4.参考情報
新製品紹介
基本情報
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参考情報: 新製品紹介 1-(1)
抗菌・抗ウイルステープ/VirusProtectionTape
商品説明 6月サンプルワーク開始
• 抗菌・抗ウイルス効果のある材料を用いて製造した微粘着テープ
• 表面に付着したインフルエンザウイルス及びネコカリシウイルスは、ともに
2時間後に99.9%以上低減し、高いウイルス抑制効果を発揮
特長
• 素手で触れる器具や部位に貼っておくだけで感染リスクを低減
• 一日に何度も消毒作業をする必要がなく、手間いらず 抗ウイルステープ
• 再剥離可能な微粘着テープにつき、手軽に貼ることができ利便性が高い サンプル
• 高性能かつディスポーザブル設計となっており、幅広い用途に展開
使
用
例
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参考情報: 新製品紹介 1-(2)
抗菌・抗ウイルステープ
製品構成図 メカニズム 無機物金属イオンの反応で活性酸素が発生
菌・ウイルス付着により 活性酸素により
無機物金属イオンが溶出 菌・ウイルスが減少
インフルエンザウイルス、ネコカリシウイルスが2時間後に99.9%以上減少
抗インフルエンザウイルス性能 抗ネコカリシウイルス性能
未加工 抗菌・抗ウイルス処理面 未加工面 抗菌・抗ウイルス処理面
感染価Log(PFU/sample)
感染価Log(PFU/sample)
7 7
5 5
3 初期から99.9%減 3 初期から99.9%減
1 検出限界値 1 検出限界値
初期値 1時間後 2時間後 初期値 1時間後 2時間後
接触時間 接触時間
※本記載のデータは測定結果であり、保証値ではありません。
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参考情報: 新製品紹介 2
チャック付きレンジDo!の新形態
経緯
味の素株式会社様の「電子レンジを使って短時間で手軽に調理できる合わせ調味
料」という新商品のコンセプトに基づき、当社の独自商品である「レンジDo!」をベー
スに、家庭で簡単に手作り調理ができるパウチを共同開発。
2020年3月発売の「味の素 スチーミー (豚チャーシュー用)」のパウチに採用。
商品説明及び特長
パウチの中にあらかじめ液体調味料が充填されており、ヒート
シール部を開封して食材を入れ、チャックを閉じることによって
再び密封することができる構造となっている。
鍋やフライパンを使用することなく、電子レンジで簡単・手軽に
内食需要の増加に
手作り感のある料理を作ることができる。
より売上拡大が期待
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参考情報: 新製品紹介 3
テーピングテープ (キネシオロジーテープ)
経緯
産業資材製品の売上拡大のため新規分野への製品展開を検討する中、テーピングテープメー
カーと業務提携を行い、キネシオロジーテープの開発、製品化を行った。
商品説明
一般的なテーピングテープは関節を固定するために使用されるが、同時に筋肉の伸縮も制限さ
れる。一方、キネシオロジーテープは筋肉の伸縮に追従するよう設計されており、スポーツで使
用する場合、筋肉部位を保護しながらパフォーマンス向上に寄与する。
業務範囲及び収益性
原布への粘着材の塗工から、剥離紙の製造、貼合せ、製品幅へのス
リット、最終製品への仕上げまで当社が行う。テープ基材や剥離紙単
体の商売とは違い、高い収益性が期待できる。
今後の展開
業務提携先への製品供給の他、スポーツ用品取扱会社等へのOEM
供給を目指す。
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参考情報: 基本情報
商 号 株式会社 サンエー化研
証 券 コ ー ド 4234 (JASDAQ スタンダード)
設 立 1942年9月 (昭和17年9月)
代 表 者 代表取締役社長 山本 明広
事 業 所 本 社 : 東京都中央区日本橋本町1-7-4
営 業 拠 点 : 東京、 大阪、 名古屋
【海外】 台湾、中国上海 (連結子会社 灿櫻(上海)商貿)
生 産 拠 点 : 静岡、 袋井、 掛川(2ヵ所)、 奈良
野木 (連結子会社 東邦樹脂工業(株) 本社工場)
【海外】 中国蘇州 (持分法適用会社 長鼎電子材料)
研究開発拠点 : 掛川
資 本 金 21億76百万円
事 業 内 容 高付加価値プラスチックフィルム・包材の製造・販売
連結従業員数 658名 (2020年3月31日現在)
決 算 期 3月31日
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業績予想は、本資料の発表日現在(6月4日)において入手可能な情報
に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって
予想数値と異なる可能性があります。
お問合せ先
経営企画室
Te l : 0 3 - 3 2 4 1 - 5 7 0 2 F a x : 0 3 - 3 2 4 1 - 5 7 1 9
E-mail:keiki@sun-a-kaken.co.jp
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