4206 アイカ工 2021-04-30 15:20:00
サステナビリティ方針の策定とマテリアリティの刷新について [pdf]

                                              2021 年 4 月 30 日
各   位
                      会社名    アイカ工業株式会社
                      代表者名 代表取締役 社長執行役員 小野 勇治
                             (コード番号:4206 東証・名証各第 1 部)
                      問合せ先 執行役員 経営企画部長 酒井 信禎
                             (TEL 052-533-3137)


          サステナビリティ方針の策定とマテリアリティの刷新について

 当社は、本日の取締役会で、サステナビリティ方針の策定とマテリアリティの刷新について決
議いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。また、4 月 1 日よりその推進体制を変
更しており、価値創造モデルを制定しましたので併せてお知らせいたします。




                         記


1.サステナビリティ方針の策定
 アイカグループは、これまで大切にしてきたポリシーを 2017 年 4 月に整理し、「挑戦と創造」
を社是に、
    「アイカグループは共生の理念のもと、たえざる革新により新しい価値を創造し、社
会に貢献してまいります」を経営理念に制定しました。また同時に、「1.化学とデザイン                2.グ
ループシナジー 3.No.1 4.グローバル 5.人材と組織   6.コンプライアンス経営 7.安心・安
全への約束」の7項目からなる経営方針を制定しました。
 アイカグループのサステナビリティに対する考え方は、従来より大切に受け継がれており、
これらの経営理念や経営方針の中でも体現されてきましたが、今般、社会と企業の持続可能性
に注目が集まる中、サステナビリティ経営に関わる基本理念や方針を社内外によりわかりやす
く発信し、更に推進していくことを目的に、経営方針と同列にサステナビリティ方針を新設
し、あわせて行動規範を改定し、アイカポリシーの体系を刷新しました。
 「サステナビリティ方針」には、事業活動を通じたより良い社会づくりへの貢献、グループ
従業員共通の価値観である行動規範、社会の要請と変化に迅速に対応するためのステークホル
ダーとの対話の重視、開示への姿勢の 4 項目を盛り込んでいます。
 引き続きグループ一丸となってサステナビリティ経営の強化に取り組み、変化に強い企業体
質を整え、事業活動を通じて持続可能な社会づくりに貢献し、より一層の企業価値向上に努め
てまいります。
2.サステナビリティ体制の強化
 企業のサステナビリティ活動に対する社会の要請の多様化・深化を受け、サステナビリティ
体制を強化しました。昨年より、監督機能は経営会議から取締役会へ移しており、今年からは推
進母体である CSR 推進委員会をサステナビリティ推進委員会へ変更し、委員長を担当執行役員
から社長執行役員へ変更しました。また、昨年までは外部のプロジェクトであった「気候変動問
題対応プロジェクト」を、サステナビリティ推進委員会の中の「気候変動問題対応部会」へと移
動し、更なる推進体制を整えました。構成部門それぞれが担当項目に関する活動の深化を図り、
各部門やグループ会社、委員会等と連携しながらマテリアリティ目標の達成に向けて活動しま
す。




3.マテリアリティの改定
 近年の大きな経営環境の変化に対応し持続的に社会的責任を果たすべく、マテリアリティを
更新しました。事業活動を通じた社会貢献を実行しているアイカグループらしさを表現した
「経済価値の提供」
        「商品を通じた社会課題解決」といった項目に加えて、経営基盤の強化を図
るべく「人材育成・組織強化」
             「DX 推進」
                   「気候変動対応」
                          「ガバナンス強化」
                                  「品質保証・労働
安全」の項目をマテリアリティに掲げています。それぞれについては、以下の内容を目指しま
す。
 <経済価値の提供>
     付加価値の高い商品の提供や生産性向上により売上拡大、利益創出に努めます。それによ
 って生み出された利益を株主や従業員へ適切に配分するとともに成長事業への投資を行い持
 続的な発展を目指します。
 <商品を通じた社会課題解決>
  当社は企業理念の中で「新しい価値を創造し社会に貢献する」ことを宣言しています。ス
 テークホルダーとのコミュニケーションを通じて社会課題を発見し、事業活動を通してその
 解決に向けた価値を提供することで、サステナブルな社会の実現に貢献します。
 <人材育成・組織強化>
  人材を最も重要な経営資源と捉え、企業のサステナビリティを高めるための人材マネジメ
 ント基盤を整備します。リーダーの育成とキャリア形成の支援を行い、多様な人材が活躍で
 きる職場を構築し、会社と従業員がともに成長することを目指します。
 <DX 推進>
  特に近年のデジタル技術の進化は目覚ましく、それらを取り入れることで事業活動の変革
 を図ります。生産工程の自動化・省人化により生産性の向上を図り、労働人口の減少に備え
 ます。また、顧客データを蓄積・分析・活用し、営業効率を改善するとともに商品企画へ活
 かします。経営環境が大きく変化していく中、その変化に迅速に対応すべく、デジタル技術
 を用いてすべての業務において効率性とスピードを追求し、企業の競争力を高めます。
 <気候変動対応>
  気候変動対応の重要性は年々高まっています。気候変動のリスクと機会を的確に捉え、
 2050 年カーボンニュートラルを視野に入れた長期戦略を立案します。抜本的な温室効果ガ
 ス削減策を検討するとともに、激甚化・頻発化する異常気象に備えて BCP 対策を強化しま
 す。具体的には 3 年間で、温室効果ガス排出量(Scope1+2 総量)の 2050 年実質排出ゼロを
 目指したシミュレーションを実施し、具体的な施策を立案します。また、Scope3 の算定方法
 を確立し、削減に向けた施策を立案し、LCA 全体を見据えた取り組みをグループ全体で進め
 てまいります。
 <ガバナンス強化>
  グループガバナンスの更なる強化に向け、グループ会社の管理・監督、権限移譲に関する
 ルールを拡充し、その実効性を高めます。また、リスクの正確な把握・評価・対策のプロセ
 スを通じ、リスクマネジメントの深化を図るとともに、情報セキュリティ対策にも注力しま
 す。
 <品質保証、労働安全>
  メーカーの使命である「製品の安全および品質」や「従業員の安全」を確保するために、
 現場教育やチェック体制を強化し、市場の要求や法令、規制、手順を遵守するといった、基
 本をおろそかにしない企業風土を醸成します。


 マテリアリティの KPI は、下記表のように定めています。この KPI を中期経営計画に組み込
むことで確実に遂行してまいります。
-マテリアリティ KPI-