4206 アイカ工 2020-06-08 15:00:00
抗ウイルスメラミン化粧板「アイカウイルテクト」の試験結果について [pdf]

                                                            2020 年 6 月 8 日
各        位
                           会社名     アイカ工業株式会社
                           代表者名 代表取締役 社長執行役員 小野 勇治
                                   (コード番号:4206 東証・名証各第 1 部)
                           問合せ先 取締役 専務執行役員 経営企画部担当 百々 聡
                                   (TEL 052-533-3137)


     抗ウイルスメラミン化粧板「アイカウイルテクト」の試験結果について

 当社が製造販売するメラミン化粧板は、表面が傷つきにくく、耐熱性・耐薬品性などの表面物
性に優れた建材であり、医療・福祉施設や育児・教育施設に加え、駅や商業施設、オフィス、ホ
テルなど不特定多数の方が利用する施設において、テーブル天板や家具、什器、トイレブースな
どの表面材として使用されております。


 2019 年 1 月にメラミン化粧板に抗ウイルス性能を付与した「アイカウイルテクト」を発売し、
A 型インフルエンザウイルス(Influenza A virus subtype H1N1)とネコカリシウイルス(Feline calici
virus、ノロウイルス代替ウイルス)に対する抗ウイルス性試験において良好な試験結果(※1)を得
られておりましたが、新たに日本の試験機関におけるコロナウイルス科への抗ウイルス性試験結
果(※1)と中国における A 型インフルエンザウイルスへの抗ウイルス性試験結果(※1)が得られま
したのでお知らせいたします。


    当社は、アイカウイルテクトのネココロナウイルス(Feline infectious peritonitis virus ATCC
VR-2127)に対する抗ウイルス性試験を一般財団法人日本繊維製品品質技術センターに依頼して
おりましたが、2020 年 5 月 19 日付報告書をもとに、99%以上の表面上のウイルス数の低減効果
を確認できました。


    また、中国の SGS(※2)において、アイカウイルテクトの A 型インフルエンザウイルスに対す
る抗ウイルス性試験を実施し、2020 年 5 月 26 日付報告書により 99.99%以上の表面上のウイル
ス数の低減効果が得られたとの結果を入手しました。


    なお、今回試験に用いたネココロナウイルス(Feline infectious peritonitis virus ATCC VR-2127)
は、現在問題となっている新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)とは異なる属のウイルスですが、
両ウイルスは同じコロナウイルス科に分類されており構造も似ていることから、ウイルス数の低
減効果については大きな差はないと推測しています。
 アイカウイルテクトは、3年後にシリーズ売上 50 億円/年を目標にしております。今後も、
さらなる抗ウイルス建材の普及を通じて、誰もが暮らしやすい、持続可能な社会作りに貢献して
いきます。


※1:上記の抗ウイルス性試験は、ISO 21702 に準拠しております。
※2:SGS とは、スイス・ジュネーヴに本拠を置き、検査、検証、試験、および認証を行う世界
  的企業です。世界各地域に事務所と研究所を持ち、各産業分野における検査や試験、公的
  機関により定められた規格の認証などを行っています。


                                                以   上
本件照会先 : 経営企画部広報・IR グループ 川口 (TEL:052-533-3137)