4202 ダイセル 2019-02-01 13:00:00
2019年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
㈱ダイセル(4202)2019年3月期第3四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 …………………………………………………………………………………… 2
(1)経営成績に関する説明 …………………………………………………………………………………………… 2
(2)財政状態に関する説明 …………………………………………………………………………………………… 3
2.四半期連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………… 4
(1)四半期連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………………… 4
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 ……………………………………………………… 6
四半期連結損益計算書
第3四半期連結累計期間 ……………………………………………………………………………………… 6
四半期連結包括利益計算書
第3四半期連結累計期間 ……………………………………………………………………………………… 7
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………… 8
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………… 8
(追加情報) ………………………………………………………………………………………………………… 8
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ………………………………………………………… 8
(セグメント情報等) ……………………………………………………………………………………………… 9
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1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
当第3四半期連結累計期間の世界経済は、米国を中心に緩やかな景気の回復が続くとともに、日本経済において
も、景気の緩やかな回復基調が続きました。一方で、米中貿易摩擦の深刻化など、先行き不透明な状況のうちに推
移しました。
このような状況の中、当第3四半期連結累計期間の当社グループの業績は、売上高3,569億36百万円(前年同期
比3.2%増)、営業利益447億95百万円(同2.9%減)、経常利益479億37百万円(同2.4%減)、親会社株主に帰属
する四半期純利益330億75百万円(同16.1%増)となりました。
セグメント別の状況は次のとおりです。
[セルロース事業部門]
酢酸セルロースは、液晶表示向けフィルム用途の販売数量が微減となったことや、たばこフィルター用途の販売
数量が減少したことにより、売上高は減少いたしました。
たばこフィルター用トウは、世界的に需給が緩んでいる中、主要顧客との関係強化や新規顧客開拓に取り組み、
販売数量は前年並みとなったものの、市況軟化の影響により、売上高は減少いたしました。
当部門の売上高は、644億70百万円(前年同期比5.0%減)、営業利益は、原燃料価格の上昇や市況軟化の影響な
どにより、129億33百万円(同17.5%減)となりました。
[有機合成事業部門]
主力製品の酢酸は、堅調な需要や市況上昇の影響などにより、売上高は増加いたしました。
合成品は、販売数量の増加や市況上昇の影響などにより、売上高は増加いたしました。
機能品は、前年度の過酢酸製造プラントでの火災事故による影響からの回復に加え、原燃料価格の上昇に伴う販
売価格の改定や、コスメ・ヘルスケア分野の需要が好調に推移したことなどにより、売上高は増加いたしました。
光学異性体分離カラムなどのキラル分離事業は、カラムや充填剤の販売が増加したことや、インドでの新規事業
が伸びたことなどにより、売上高は増加いたしました。
当部門の売上高は、683億80百万円(前年同期比14.8%増)、営業利益は、販売数量の増加や原燃料価格の上昇
に伴う販売価格の改定の影響などにより、114億55百万円(同105.2%増)となりました。
[合成樹脂事業部門]
ポリアセタール樹脂、PBT樹脂、液晶ポリマーなどのエンジニアリングプラスチック事業は、スマートフォン
販売低調の影響を受けたものの、自動車部品の需要増加や新規採用が進んだことによる販売数量の増加、原燃料価
格上昇に伴う販売価格の改定などにより、売上高は増加いたしました。
ABS樹脂、エンプラアロイ樹脂を中心とした樹脂コンパウンド事業は、販売数量は減少したものの、原燃料価
格上昇に伴う販売価格の改定などにより、売上高は増加いたしました。
シート、成形容器、フィルムなどの樹脂加工事業は、主にフィルムの販売が増加し、売上高は増加いたしまし
た。
当部門の売上高は、1,352億57百万円(前年同期比6.4%増)、営業利益は、販売数量は増加したものの、原燃料
価格上昇の影響などにより、169億60百万円(同3.7%減)となりました。
[火工品事業部門]
自動車エアバッグ用インフレータ(ガス発生装置)などの自動車安全部品事業は、インフレータの販売数量は増
加したものの、販売品種構成の変化などにより、売上高は減少しました。
防衛関連製品などの特機事業は、販売数量の減少により、売上高は減少いたしました。
当部門の売上高は、831億83百万円(前年同期比3.8%減)、営業利益は、販売品種構成の変化などにより、146
億97百万円(同15.2%減)となりました。
[その他部門]
水処理用分離膜モジュールなどのメンブレン事業の売上高は、増加いたしました。
運輸倉庫業などその他の事業の売上高は、増加いたしました。
当部門の売上高は、56億44百万円(前年同期比22.8%増)、営業利益は、3億68百万円(同9.6%減)となりま
した。
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(2)財政状態に関する説明
資産、負債及び純資産の状況
総資産は、たな卸資産や有形固定資産等の増加がありましたが、現金及び預金や投資有価証券等の減少により、
前連結会計年度末に比し55億62百万円減少し、6,347億22百万円となりました。
負債は、主に社債等の減少により、前連結会計年度末に比し104億84百万円減少し、2,162億58百万円となりまし
た。
また純資産は、4,184億63百万円となりました。純資産から非支配株主持分を引いた自己資本は、3,900億14百万
円となり自己資本比率は61.4%となりました。
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2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2018年3月31日) (2018年12月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 125,358 103,291
受取手形及び売掛金 93,256 95,040
有価証券 3,929 2,129
たな卸資産 109,295 122,746
その他 17,418 18,178
貸倒引当金 △44 △107
流動資産合計 349,214 341,279
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物(純額) 58,320 60,741
機械装置及び運搬具(純額) 79,607 76,548
土地 26,754 26,925
建設仮勘定 14,053 24,812
その他(純額) 5,305 5,592
有形固定資産合計 184,041 194,621
無形固定資産
のれん 1,894 3,695
その他 6,694 7,095
無形固定資産合計 8,589 10,790
投資その他の資産
投資有価証券 76,390 66,300
その他 22,225 21,898
貸倒引当金 △174 △167
投資その他の資産合計 98,440 88,031
固定資産合計 291,070 293,443
資産合計 640,284 634,722
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(単位:百万円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2018年3月31日) (2018年12月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 56,213 55,093
短期借入金 10,117 7,815
1年内償還予定の社債 10,000 10,000
1年内返済予定の長期借入金 3,733 3,534
未払法人税等 4,271 3,218
修繕引当金 37 2,094
その他 33,806 34,368
流動負債合計 118,181 116,125
固定負債
社債 50,000 40,000
長期借入金 25,884 30,134
役員退職慰労引当金 39 51
修繕引当金 869 9
環境対策引当金 4,000 4,295
退職給付に係る負債 12,279 13,298
資産除去債務 1,238 1,217
繰延税金負債 11,069 9,916
その他 3,180 1,211
固定負債合計 108,561 100,133
負債合計 226,742 216,258
純資産の部
株主資本
資本金 36,275 36,275
資本剰余金 31,642 31,692
利益剰余金 292,104 314,389
自己株式 △14,004 △23,813
株主資本合計 346,017 358,543
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 33,410 27,011
繰延ヘッジ損益 58 48
為替換算調整勘定 4,805 3,714
退職給付に係る調整累計額 583 695
その他の包括利益累計額合計 38,858 31,470
非支配株主持分 28,665 28,449
純資産合計 413,541 418,463
負債純資産合計 640,284 634,722
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(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
(四半期連結損益計算書)
(第3四半期連結累計期間)
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2017年4月1日 (自 2018年4月1日
至 2017年12月31日) 至 2018年12月31日)
売上高 345,703 356,936
売上原価 241,911 251,505
売上総利益 103,791 105,430
販売費及び一般管理費 57,646 60,634
営業利益 46,144 44,795
営業外収益
受取利息 186 256
受取配当金 1,368 1,737
持分法による投資利益 1,058 1,274
為替差益 290 231
その他 1,454 1,484
営業外収益合計 4,358 4,984
営業外費用
支払利息 895 907
環境対策引当金繰入額 - 298
その他 511 637
営業外費用合計 1,407 1,842
経常利益 49,095 47,937
特別利益
固定資産処分益 15 10
投資有価証券売却益 2,037 2,991
関係会社出資金売却益 - 290
受取保険金 715 1,028
特別利益合計 2,767 4,321
特別損失
固定資産除却損 941 1,096
クレーム補償費用 85 -
災害による損失 677 692
環境対策引当金繰入額 4,000 -
特別損失合計 5,704 1,789
税金等調整前四半期純利益 46,158 50,469
法人税、住民税及び事業税 10,545 10,858
法人税等調整額 1,565 920
法人税等合計 12,111 11,779
四半期純利益 34,047 38,689
非支配株主に帰属する四半期純利益 5,565 5,614
親会社株主に帰属する四半期純利益 28,481 33,075
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㈱ダイセル(4202)2019年3月期第3四半期決算短信
(四半期連結包括利益計算書)
(第3四半期連結累計期間)
(単位:百万円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2017年4月1日 (自 2018年4月1日
至 2017年12月31日) 至 2018年12月31日)
四半期純利益 34,047 38,689
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 5,075 △6,467
繰延ヘッジ損益 42 △19
為替換算調整勘定 4,301 △870
退職給付に係る調整額 436 160
持分法適用会社に対する持分相当額 395 △300
その他の包括利益合計 10,251 △7,498
四半期包括利益 44,298 31,191
(内訳)
親会社株主に係る四半期包括利益 37,998 25,687
非支配株主に係る四半期包括利益 6,300 5,504
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㈱ダイセル(4202)2019年3月期第3四半期決算短信
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(追加情報)
(「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」等の適用)
「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を第1四半期連結
会計期間の期首から適用しており、繰延税金資産は投資その他の資産の区分に表示し、繰延税金負債は固定負債の
区分に表示しております。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
該当事項はありません。
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㈱ダイセル(4202)2019年3月期第3四半期決算短信
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
Ⅰ 前第3四半期連結累計期間(自 2017年4月1日 至 2017年12月31日)
報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
(単位:百万円)
報告セグメント 四半期連結
その他 調整額 損益計算書
合計
セルロー 有機合成 合成樹脂 火工品事 (注)1 (注)2 計上額
計
ス事業 事業 事業 業 (注)3
売上高
外部顧客への売
67,874 59,584 127,154 86,493 341,106 4,596 345,703 - 345,703
上高
セグメント間の
内部売上高又は 1,468 11,904 7 - 13,379 7,890 21,270 △21,270 -
振替高
計 69,342 71,488 127,161 86,493 354,486 12,487 366,973 △21,270 345,703
セグメント利益 15,677 5,583 17,616 17,326 56,203 407 56,610 △10,466 46,144
(注)1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、メンブレン事業及
び運輸倉庫業等を含んでおります。
2 セグメント利益の調整額△10,466百万円は、各報告セグメントに配分していない全社費用であ
ります。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない提出会社における基礎研究及び管理部
門等に係る費用であります。
3 セグメント利益は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
Ⅱ 当第3四半期連結累計期間(自 2018年4月1日 至 2018年12月31日)
報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
(単位:百万円)
報告セグメント 四半期連結
その他 調整額 損益計算書
合計
セルロー 有機合成 合成樹脂 火工品事 (注)1 (注)2 計上額
計
ス事業 事業 事業 業 (注)3
売上高
外部顧客への売
64,470 68,380 135,257 83,183 351,292 5,644 356,936 - 356,936
上高
セグメント間の
内部売上高又は 2,050 16,077 14 - 18,142 8,299 26,442 △26,442 -
振替高
計 66,520 84,458 135,272 83,183 369,435 13,943 383,378 △26,442 356,936
セグメント利益 12,933 11,455 16,960 14,697 56,047 368 56,416 △11,620 44,795
(注)1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、メンブレン事業及
び運輸倉庫業等を含んでおります。
2 セグメント利益の調整額△11,620百万円は、各報告セグメントに配分していない全社費用であ
ります。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない提出会社における基礎研究及び管理部
門等に係る費用であります。
3 セグメント利益は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
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