4202 ダイセル 2019-08-01 13:00:00
2020年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
㈱ダイセル(4202)2019年3月期第1四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 …………………………………………………………………………………… 2
(1)経営成績に関する説明 …………………………………………………………………………………………… 2
(2)財政状態に関する説明 …………………………………………………………………………………………… 3
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ……………………………………………………………… 3
2.四半期連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………… 4
(1)四半期連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………………… 4
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 ……………………………………………………… 6
四半期連結損益計算書
第1四半期連結累計期間 ……………………………………………………………………………………… 6
四半期連結包括利益計算書
第1四半期連結累計期間 ……………………………………………………………………………………… 7
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………… 8
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………… 8
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ………………………………………………………… 8
(セグメント情報等) ……………………………………………………………………………………………… 9
- 1 -
㈱ダイセル(4202)2019年3月期第1四半期決算短信
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
当第1四半期連結累計期間の世界経済は、中国で景気の緩やかな減速がみられたものの、米国を中心に景気の回
復が続きました。日本経済においては、輸出や生産の弱さがみられるものの、景気は緩やかな回復が続きました。
一方、米中貿易摩擦の深刻化など、先行き不透明な状況のうちに推移しました。
このような状況の中、当第1四半期連結累計期間の当社グループの業績は、売上高1,038億84百万円(前年同期
比10.1%減)、営業利益91億68百万円(同37.7%減)、経常利益94億90百万円(同43.0%減)、親会社株主に帰属
する四半期純利益53億22百万円(同48.9%減)となりました。
セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
[セルロース事業部門]
酢酸セルロースは、たばこフィルター用途の販売数量が減少し、減収となりました。
たばこフィルター用トウは、世界的に需給が緩んでいる中、主要顧客でのシェア拡大や新規顧客開拓に取り組ん
だことにより、販売数量、売上高ともに増加いたしました。
当部門の売上高は、181億72百万円(前年同期比8.7%減)、営業利益は、酢酸セルロースの販売数量の減少など
により、33億1百万円(同15.0%減)となりました。
[有機合成事業部門]
主力製品の酢酸は、市況の下落により、減収となりました。
合成品は、販売数量は前年並みで推移したものの、酢酸市況の下落に伴い、酢酸誘導品の販売価格が低下したこ
とにより、減収となりました。
機能品は、一部製品の販売数量が増加したものの、全体としては、中国の景気減速の影響などにより、減収とな
りました。
光学異性体分離カラムなどのキラル分離事業は、新規事業は順調に伸びたものの、充填剤の販売が減少したこと
により、減収となりました。
当部門の売上高は、206億67百万円(前年同期比9.0%減)、営業利益は、製品市況の下落などにより、33億13百
万円(同13.2%減)となりました。
[合成樹脂事業部門]
ポリアセタール樹脂、PBT樹脂、液晶ポリマーなどのエンジニアリングプラスチック事業は、中国の景気減速
による自動車、スマートフォンなどの需要低迷の影響により、減収となりました。
ABS樹脂、エンプラアロイ樹脂を中心とした樹脂コンパウンド事業は、中国の景気減速の影響などにより、販
売数量が減少し、減収となりました。
シート、成形容器、フィルムなどの樹脂加工事業は、主に高機能フィルムの販売が増加したものの、シートなど
の販売が減少したことにより、減収となりました。
当部門の売上高は、413億93百万円(前年同期比6.2%減)、営業利益は、53億円(同10.4%減)となりました。
[火工品事業部門]
自動車エアバッグ用インフレータ(ガス発生装置)などの自動車安全部品事業は、インフレータの販売数量の減
少により、減収となりました。
防衛関連製品などの特機事業は、販売数量の増加などにより、増収となりました。
当部門の売上高は、213億98百万円(前年同期比21.7%減)、営業利益は、自動車エアバッグ用インフレータの
販売数量の減少などにより、12億94百万円(同74.0%減)となりました。
- 2 -
㈱ダイセル(4202)2019年3月期第1四半期決算短信
[その他部門]
その他部門は、前年度に買収した海外の製剤事業会社が寄与したことなどにより、増収となりました。
当部門の売上高は、22億52百万円(前年同期比57.0%増)、営業利益は、のれん償却負担の増加などにより、39
百万円(同66.4%減)となりました。
(2)財政状態に関する説明
資産、負債および純資産の状況
総資産は、有形固定資産等の増加がありましたが、現金及び預金等の減少により、前連結会計年度末に比し179
億3百万円減少し、6,368億88百万円となりました。
負債は、主に支払手形及び買掛金等の減少により、前連結会計年度末に比し109億75百万円減少し、2,205億72百
万円となりました。
また純資産は、4,163億16百万円となりました。純資産から非支配株主持分を引いた自己資本は、3,885億67百万
円となり自己資本比率は61.0%となりました。
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
当第1四半期連結累計期間の経営成績は、業績予想に対して、中国での想定以上の景気減速の影響などにより、
売上高は下回ったものの、さらなるコストダウンに取り組み、営業利益はほぼ想定どおりの進捗となりました。今
後も中国の景気減速の影響などに伴い、自動車、電子材料向けなどへの販売動向は不透明ではありますが、引き続
きコストダウンなどに鋭意取り組んでまいります。
2019年5月9日公表の2020年3月期第2四半期累計期間および通期の業績予想は変更しておりません。
- 3 -
㈱ダイセル(4202)2019年3月期第1四半期決算短信
2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第1四半期連結会計期間
(2019年3月31日) (2019年6月30日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 114,044 98,249
受取手形及び売掛金 90,173 84,338
有価証券 6,230 187
たな卸資産 126,153 125,466
その他 17,504 16,918
貸倒引当金 △67 △89
流動資産合計 354,038 325,070
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物(純額) 60,387 61,603
機械装置及び運搬具(純額) 72,920 72,237
土地 26,931 29,019
建設仮勘定 31,630 41,189
その他(純額) 5,561 5,455
有形固定資産合計 197,432 209,505
無形固定資産
のれん 3,832 3,563
その他 8,835 8,762
無形固定資産合計 12,668 12,326
投資その他の資産
投資有価証券 68,018 70,233
その他 22,802 19,898
貸倒引当金 △167 △146
投資その他の資産合計 90,652 89,985
固定資産合計 300,753 311,817
資産合計 654,791 636,888
- 4 -
㈱ダイセル(4202)2019年3月期第1四半期決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第1四半期連結会計期間
(2019年3月31日) (2019年6月30日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 53,933 46,821
短期借入金 9,965 6,759
1年内償還予定の社債 10,000 10,000
1年内返済予定の長期借入金 8,285 8,664
未払法人税等 4,008 2,055
修繕引当金 2,828 1,131
その他 36,487 38,097
流動負債合計 125,509 113,530
固定負債
社債 40,000 40,000
長期借入金 36,043 35,121
繰延税金負債 7,673 9,451
役員退職慰労引当金 55 58
修繕引当金 13 -
環境対策引当金 5,265 5,265
退職給付に係る負債 12,430 11,081
資産除去債務 1,256 1,239
その他 3,298 4,822
固定負債合計 106,038 107,042
負債合計 231,547 220,572
純資産の部
株主資本
資本金 36,275 36,275
資本剰余金 31,692 31,692
利益剰余金 294,149 294,218
自己株式 △4,344 △7,881
株主資本合計 357,772 354,304
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 29,024 30,712
繰延ヘッジ損益 13 △26
為替換算調整勘定 4,968 1,280
退職給付に係る調整累計額 1,817 2,297
その他の包括利益累計額合計 35,825 34,263
非支配株主持分 29,645 27,748
純資産合計 423,243 416,316
負債純資産合計 654,791 636,888
- 5 -
㈱ダイセル(4202)2019年3月期第1四半期決算短信
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
(四半期連結損益計算書)
(第1四半期連結累計期間)
(単位:百万円)
前第1四半期連結累計期間 当第1四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2018年6月30日) 至 2019年6月30日)
売上高 115,522 103,884
売上原価 81,145 74,565
売上総利益 34,377 29,319
販売費及び一般管理費 19,660 20,150
営業利益 14,716 9,168
営業外収益
受取利息 82 116
受取配当金 572 582
持分法による投資利益 478 496
為替差益 524 -
その他 845 411
営業外収益合計 2,504 1,607
営業外費用
支払利息 301 341
為替差損 - 679
その他 272 264
営業外費用合計 574 1,285
経常利益 16,646 9,490
特別利益
固定資産処分益 5 15
投資有価証券売却益 183 -
特別利益合計 189 15
特別損失
固定資産除却損 241 271
特別損失合計 241 271
税金等調整前四半期純利益 16,595 9,234
法人税、住民税及び事業税 3,966 774
法人税等調整額 192 1,381
法人税等合計 4,159 2,155
四半期純利益 12,435 7,078
非支配株主に帰属する四半期純利益 2,026 1,756
親会社株主に帰属する四半期純利益 10,409 5,322
- 6 -
㈱ダイセル(4202)2019年3月期第1四半期決算短信
(四半期連結包括利益計算書)
(第1四半期連結累計期間)
(単位:百万円)
前第1四半期連結累計期間 当第1四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2018年6月30日) 至 2019年6月30日)
四半期純利益 12,435 7,078
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △875 1,658
繰延ヘッジ損益 29 △69
為替換算調整勘定 △60 △4,283
退職給付に係る調整額 11 492
持分法適用会社に対する持分相当額 △98 △342
その他の包括利益合計 △993 △2,544
四半期包括利益 11,442 4,533
(内訳)
親会社株主に係る四半期包括利益 9,320 3,760
非支配株主に係る四半期包括利益 2,122 772
- 7 -
㈱ダイセル(4202)2019年3月期第1四半期決算短信
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
該当事項はありません。
- 8 -
㈱ダイセル(4202)2019年3月期第1四半期決算短信
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
Ⅰ 前第1四半期連結累計期間(自 2018年4月1日 至 2018年6月30日)
報告セグメントごとの売上高および利益又は損失の金額に関する情報
(単位:百万円)
報告セグメント 四半期連結
その他 調整額 損益計算書
合計
セルロー 有機合成 合成樹脂 火工品事 (注)1 (注)2 計上額
計
ス事業 事業 事業 業 (注)3
売上高
外部顧客への
19,906 22,713 44,138 27,328 114,087 1,434 115,522 - 115,522
売上高
セグメント間
の内部売上高 589 4,395 4 - 4,989 2,694 7,683 △7,683 -
又は振替高
計 20,496 27,109 44,143 27,328 119,077 4,129 123,206 △7,683 115,522
セグメント利益 3,884 3,816 5,918 4,980 18,600 116 18,717 △4,000 14,716
(注)1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、メンブレン事業お
よび運輸倉庫業等を含んでおります。
2 セグメント利益の調整額△4,000百万円は、各報告セグメントに配分していない全社費用であ
ります。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない提出会社における基礎研究および管理
部門等に係る費用であります。
3 セグメント利益は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
Ⅱ 当第1四半期連結累計期間(自 2019年4月1日 至 2019年6月30日)
報告セグメントごとの売上高および利益又は損失の金額に関する情報
(単位:百万円)
報告セグメント 四半期連結
その他 調整額 損益計算書
合計
セルロー 有機合成 合成樹脂 火工品事 (注)1 (注)2 計上額
計
ス事業 事業 事業 業 (注)3
売上高
外部顧客への
18,172 20,667 41,393 21,398 101,631 2,252 103,884 - 103,884
売上高
セグメント間
の内部売上高 406 4,056 2 - 4,465 2,790 7,255 △7,255 -
又は振替高
計 18,579 24,723 41,395 21,398 106,097 5,042 111,140 △7,255 103,884
セグメント利益 3,301 3,313 5,300 1,294 13,209 39 13,248 △4,080 9,168
(注)1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、メンブレン事業お
よび運輸倉庫業等を含んでおります。
2 セグメント利益の調整額△4,080百万円は、各報告セグメントに配分していない全社費用であ
ります。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない提出会社における基礎研究および管理
部門等に係る費用であります。
3 セグメント利益は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
- 9 -