4202 ダイセル 2021-05-12 13:20:00
2021年3月期 決算説明資料 [pdf]

2021年3月期決算説明資料
2021年5月12日
         目次

                  1. 2021年3月期 決算                     P. 3

                  2. 2022年3月期 業績予想                   P. 9

                  3. 株主還元                            P. 19

                  4. 中期戦略Accelerate 2025の進捗          P. 20

                  5. 参考資料                            P. 25




  (注) 2022年3月期の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用するため、2022年3月期連結業績予想は
     当該会計基準等を適用した後の金額となっており、対前年度増減には参考値を記載しています。

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1. 2021年3月期 決算


   2021年3月期 業績                                                          (単位:億円)

                    20/3      21/3    21/3       対前年度                 対予想
                    実績       予想(※)    実績       増減      増減率       増減      増減率
  売 上    高           4,128    3,880    3,936   △ 193    △4.7%     +56       +1.4%

  営業利益                296       280     317     +21      +7.0%    +37    +13.3%

  経常利益                318       295     347     +29      +9.1%    +52    +17.6%
  親会社株主に帰属する
  当期純利益                50       180     197    +147    +296.0%    +17       +9.5%

  為替レート USD/JPY       109       106     106

  2021年3月期の業績は、新型コロナウイルスによる様々な産業での需要低迷の影響を受け、
  減収となりましたが、徹底したコストダウンに取り組むとともに、自動車生産などの需要回
  復による販売機会を着実に捉えたことで増益となりました。なお、親会社株主に帰属する当
  期純利益増益の要因には、前年度にインフレータ事業などの構造改革に関する特別損失を計
  上していたこと、20年10月にポリプラスチックス完全子会社化(出資比率55%→100%)を
  実施した影響が含まれています。
  2021年2月に発表した業績予想との比較においては、酢酸市況上昇に伴う価格是正や、製品
  需要回復に応じた拡販などにより、収益が想定を上回りました。

  ※ 2021年3月期業績予想は2021年2月3日に発表した業績予想です。

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                                                                                    3
1. 2021年3月期 決算


   セグメント別 売上高・営業利益
                                                                     (単位:億円)

売上高               20/3      21/3      21/3        対前年度            対予想
                  実績       予想(※)      実績       増減    増減率       増減    増減率
メディカル・ヘルスケア          151        155      162     +11   +7.4%      +7  +4.6%
スマート                 253        250      247     △6   △2.6%     △3    △1.2%
セイフティ                748        670      672    △ 76 △10.1%       +2  +0.3%
マテリアル              1,094      1,005    1,042    △ 52  △4.7%     +37   +3.7%
エンジニアリングプラスチック     1,761      1,675    1,686    △ 76  △4.3%     +11   +0.6%
その他                  121        125      127      +6   +4.9%      +2  +1.4%
合 計                4,128      3,880    3,936   △ 193  △4.7%     +56   +1.4%

営業利益              20/3      21/3      21/3        対前年度            対予想
                  実績       予想(※)      実績       増減    増減率       増減    増減率
メディカル・ヘルスケア          13          15      16       +2  +16.6%      +1   +4.1%
スマート                 34          30      34       +1   +1.9%      +4  +13.7%
セイフティ                33          25      22     △ 11 △32.4%      △3  △10.8%
マテリアル               158        150      179      +21  +13.3%     +29  +19.5%
エンジニアリングプラスチック      209        195      212       +3   +1.3%     +17   +8.6%
その他                   8          15      15       +7  +82.1%     △0   △1.2%
全社                △ 159      △ 150    △ 161      △2   △1.1%     △ 11  △7.1%
合 計                 296        280      317      +21   +7.0%     +37  +13.3%

※ 2021年3月期業績予想は2021年2月3日に発表した業績予想です。

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                                                                               4
1. 2021年3月期 決算


   セグメント別 売上高・営業利益(対前年度 増減・要因分析)
                                                                               (単位:億円)

売上高               20/3     21/3
                                                                  分析
                                    増減      増減率                                 単価差の内
                  実績       実績                         数量差        単価差
                                                                                 為替影響
メディカル・ヘルスケア          151      162     +11    +7.4%       +23           △ 12        △3
スマート                 253      247     △6     △2.6%       △8              +2        △1
セイフティ                748      672    △ 76   △10.1%      △ 64           △ 12       △ 12
マテリアル              1,094    1,042    △ 52    △4.7%       △7            △ 45       △ 16
エンジニアリングプラスチック     1,761    1,686    △ 76    △4.3%      △ 28           △ 48       △ 23
その他                  121      127      +6    +4.9%        +6              ‐          ‐
合 計                4,128    3,936   △ 193    △4.7%      △ 78          △ 114       △ 55


営業利益                                                              分析
                  20/3     21/3     増減      増減率                        価格影響の内
                  実績       実績                        数量影響    価格影響                 その他
                                                                        為替影響
メディカル・ヘルスケア          13       16      +2    +16.6%     +11      △9        △1       △0
スマート                 34       34      +1     +1.9%     △5       +15       △1       △9
セイフティ                33       22    △ 11    △32.4%    △ 54     △ 11       △1       +54
マテリアル               158      179     +21    +13.3%    △ 13      +12       △9       +22
エンジニアリングプラスチック      209      212      +3     +1.3%      +2      +16       △6      △ 15
その他                   8       15      +7    +82.1%      +7        ‐         ‐        ‐
全社                △ 159    △ 161     △2      △1.1%       ‐        ‐         ‐      △2
合 計                 296      317     +21     +7.0%    △ 52      +23      △ 18      +50


2021年3月期 決算説明資料
                                                                                         5
1. 2021年3月期 決算


   第4四半期の事業の状況
 新型コロナウイルスの影響による需要低迷からの回復基調が続きました。

 メディカル・           ・化粧品原料の1,3BGは、引き続き国内需要が低調だが一部顧客向け販売が
 ヘルスケア             計画より増加。中国向けは好調。
                  ・キラル分離事業は、中国・欧州向けカラムの販売が計画より増加。

 スマート             ・液晶パネル市場の回復基調が続き、液晶フィルム用酢酸セルロースの販売
                   は計画より増加。
                  ・IC/半導体事業は、半導体市場と液晶パネル市場の堅調な需要により、電子
                   材料溶剤、レジスト材料の販売が計画より増加。

 セイフティ            ・インフレータの販売数量は、自動車生産の回復が続き、ほぼ計画通り。

 マテリアル            ・酢酸の販売は、需要の回復と市況の上昇により、計画より増加。
                  ・アセテート・トウの販売は、ほぼ計画通り推移。
                  ・カプロラクトン誘導体、エポキシ化合物などは、需要が堅調に推移してお
                   り、計画より販売が増加。

 エンジニアリング         ・自動車向け需要の回復により、ポリアセタール樹脂などの販売が計画より
 プラスチック            増加。


2021年3月期 決算説明資料                                          6
1. 2021年3月期 決算


   連結貸借対照表                              (単位:億円)

                    2020年     2021年
                                          増減
                     3月末       3月末
   流動資産               2,980     3,125      +145    2021年3月期は、2020年10月に
        現預金及び有価証券      814       915       +102    ポリプラスチックス完全子会
        受取手形及び売掛金      795       932       +137    社化に伴う株式の追加取得
                                                   (1,575百万USD)を実施し、
        棚卸資産          1,174     1,087      △ 88
                                                   その資金調達のため、社債発
        その他            197       192        △6     行(1,000億円)および長期資
   固定資産               3,000     3,279      +279    金借入(670億円)を実施しま
         有形固定資産       2,043     2,197      +154    した。これらの影響により、
                                                   2021年3月末の純資産は減少し 、
         無形固定資産        134       106       △ 28
                                                   負債は増加しました。
         投資その他資産       822       975       +153
                                                   なお、政策保有株式について
   資産合計               5,980     6,404      +424    は、2021年3月期に3銘柄を全
   負債                 2,054     3,954     +1,900   部売却、2銘柄を一部売却しま
         有利子負債         928      2,709     +1,782   した。
         その他          1,126     1,244      +118
   純資産                3,926     2,450    △ 1,476
   負債純資産 合計           5,980     6,404      +424

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                                                                         7
1. 2021年3月期 決算


   連結キャッシュ・フロー計算書

                                         (単位:億円)

                       2020/3   2021/3     増減

         営業キャッシュ・フロ-      572      579       +7    2021年3月期は、新型コロ
                                                   ナウイルス感染症拡大など
         投資キャッシュ・フロー    △ 459    △ 342      +116   有事に備えた財務基盤確保
                                                   のための資金調達を実施し
   フリーキャッシュフロー            113      236      +123   ました。その結果、前年度
                                                   と比較して財務キャッシュ
   財務キャッシュ・フロー          △ 479    △ 171      +308   フローにおける資金流出は
                                                   減少し、期末の現預金残高
                                                   は増加しました。
   その他                   △ 28       35      +63
                                                   なお、ポリプラスチックス
   現金及び現金同等物の増減額        △ 393      101      +494
                                                   株式追加取得による支出と
                                                   それに伴う資金調達による
                                                   収入は、財務キャッシュフ
   現金及び現金同等物の当期末残高        807      907      +101
                                                   ロー内で相殺されています。



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                                                                    8
 2. 2022年3月期 業績予想


    2022年3月期 業績予想
                                                                                     (単位:億円)

                                                  <参考:中期戦略発表数値>
              21/3        22/3    増減
                                         増減率      ■売上高      ■営業利益
                                                                                       5,000
              実績         予想(※)           (%)
                                                                             4,650
                                                                                        700
               3,936      4,200   +264    +6.7%
売 上    高                                                             4,360
                                                             4,080
                                                   3,950                     530
営業利益               317     270    △ 47   △14.9%
                                                                     330
経常利益               347     290    △ 57   △16.4%
                                                             210
                                                    130
親会社株主に帰属
する当期純利益
                   197     220    + 23   +11.9%

為替レート
USD/JPY
                   106     105                      '22/3    '23/3   '24/3   '25/3      '26/3




ROIC           4.1%        3.4%                      1.5%     2.5%    4.5%    7.0%      10.0%

EBITDA             586     597                        600      680     820    1,000     1,160

                                                  上段:ROIC、下段:EBITDA

 2021年3月期 決算説明資料
                                                                                                9
2. 2022年3月期 業績予想


   2022年3月期 業績予想のポイント
◇ 前年度後半からの需要の回復が年間で寄与
   ・需要回復に対応し販売数量を伸ばす
   ・需給、市況に対応した価格是正を進める
◇ 北米寒波、半導体供給不足は、自動車関連で若干の影響を織り込む
  リスクではあるものの、全体業績への大きな影響はない見込み
◇ 20年10月のポリプラスチックス完全子会社化での取得持分が年間で寄与
◇ 大型投資案件が稼働開始
   ・CO(酢酸原料)プラント 21年12月  ・1,3BG(化粧品原料)プラント 22年1月
   ・2件で減価償却費が前年度比約50億円増加
中期戦略からの変化点
◇ 市場環境変化の織り込み
   ・新型コロナウイルスによる需要低迷からの回復状況(中期戦略は20年10月頃の回復見込み)
   ・半導体供給不足などの影響
◇ 大型投資の稼働時期変更
   ・CO(酢酸原料)プラント 21年6月 ⇒ 21年12月 ・1,3BG(化粧品原料)プラント 21年4月 ⇒ 22年1月
   ・2件で減価償却費が約80億円減少
◇ 為替前提の変更
   ・100円/US$ ⇒ 105円/US$   ・為替感応度は、営業利益で約6億円/円(円安が増益)

2021年3月期 決算説明資料
                                                                  10
2. 2022年3月期 業績予想


   セグメント別 売上高・営業利益
                                                                        (単位:億円)

売上高                21/3      22/3       22/3         対前年度           対中期戦略
                   実績       中期戦略       予想(※)      増減    増減率       増減    増減率
メディカル・ヘルスケア           162        170       180      +18  +11.0%     +10  +5.9%
スマート                  247        260       260      +13   +5.3%      +0  +0.0%
セイフティ                 672        680       720      +48   +7.1%     +40  +5.9%
マテリアル               1,042      1,000     1,010     △ 32  △3.1%      +10  +1.0%
エンジニアリングプラスチック      1,686      1,740     1,920     +234  +13.9%    +180 +10.3%
その他                   127        100       110     △ 17 △13.2%      +10 +10.0%
合 計                 3,936      3,950     4,200     +264   +6.7%    +250  +6.3%

営業利益               21/3      22/3       22/3         対前年度           対中期戦略
                   実績       中期戦略       予想(※)      増減    増減率       増減    増減率
メディカル・ヘルスケア           16       △ 25          15     △1   △3.9%      +40        -
スマート                  34          15         30     △4  △12.1%      +15 +100.0%
セイフティ                 22          45         45     +23 +101.7%      +0   +0.0%
マテリアル                179          70       105     △ 74 △41.4%      +35  +50.0%
エンジニアリングプラスチック       212        180        225      +13   +6.3%     +45  +25.0%
その他                   15          10         15      +0   +1.2%      +5  +50.0%
全社                 △ 161      △ 165      △ 165      △4   △2.8%       +0   +0.0%
合 計                  317        130        270     △ 47 △14.9%     +140 +107.7%



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                                                                                   11
2. 2022年3月期 業績予想


   2022年3月期 業績予想 営業利益増減分析(対中期戦略)

                                   (単位:億円)




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2. 2022年3月期 業績予想


   2022年3月期 業績予想の前提(セグメント別)
                   市場環境            事業の状況・取り組み

メディ    ・コスメ市場は、新型コロナウイルスの影   ・1.3BGは22年1月から網干工場の新プラントでの
カル・     響により国内需要が大きく減少。緩やか    商業運転を開始。
ヘルス     な改善傾向も、急激な好転は見込めず。   ・高付加価値品を顧客へ安定的に供給するととも
ケア      中国の需要は伸長。             に、伸長する中国市場向けへはコストダウンを
       ・中国市場では価格競争が激しくなる見通    徹底的に推進し、シェア拡大を図る。
        し。                   ・酢酸セルロース真球微粒子BELLOCEAは、マイ
                              クロプラスチックビーズからの置き換え需要を
                              取り込む。

       ・健康食品市場は、健康意識の高まりによ   ・フラボセル(エクオール)は増産により安定供給
        り堅調に推移。               体制を確立し、国内の潜在需要を獲得するとと
                              もに、海外での販売も視野に入れる。

       ・製薬企業向け市場は堅調に推移し、大学   ・キラルカラム・充填剤および受託分離等のクロ
        や研究機関等の顧客稼働状況が世界的に    マト事業は堅調に推移する見込み
        復調する見通し。             ・インドでの分析サービス事業はペプチド等の新
                              規サービスの拡大を目指し、アメリカのゲノミ
                              クス事業はアグリバイオ分野を中心に販売拡大
                              を図る。


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2. 2022年3月期 業績予想


   2022年3月期 業績予想の前提(セグメント別)
                   市場環境            事業の状況・取り組み

スマー    ・液晶パネル市場は、前年度比4%の成長   ・液晶フィルム向け酢酸セルロース(TAC)は、品質
ト       を見込む。                 を向上するなど素材としての競争力を高めるこ
       ・他素材フィルムのシェア拡大。        とで販売増を図る。

       ・半導体市場は、5Gの普及、スマート    ・需要が拡大する中、電子材料溶剤、レジストは
        フォンやデータセンター向けなどの旺盛    フル製造・フル販売を見込む。超高純度溶剤の
        な需要に対し、デバイスメーカーの投資    ラインナップやEUV等のレジスト用材料、新た
        計画もあり好調を維持する見通し。      なプロセス用材料の提供に注力するとともに、
                              需要増に対応するための能力増強も検討。

       ・機能フィルムは、車載市場の需要が半導 ・機能フィルムは、車載ディスプレイ用途の他、
        体の世界的な供給不足により一時的に落    ペン入力ディスプレイ用途、抗菌・抗ウイルス
        ち込むものの、第2四半期以降は持ち直    製品など新たな成長分野への展開を図る
        すと予想。新型コロナウイルスの影響で
        教育現場など様々な市場でICT化が進む。 ・お客様との共創による「住宅用薄型全熱交換器
                              ユニット」用透湿膜シートの販売を開始。




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2. 2022年3月期 業績予想


   2022年3月期 業績予想の前提(セグメント別)
                   市場環境            事業の状況・取り組み

セイフ   ・自動車生産台数は、前年度比10%増加    ・インフレータの販売数量は、新規受注プログラ
ティ     の見通しも、半導体などの原材料不足や     ムの獲得や日米での回復などにより、前年度比
       新型コロナウイルスの再拡大で2~3%程    10%台後半の増加を見込む(半導体不足等によ
       度の下振れリスクが出てきている。       る減少を第1四半期に約2%織り込む)。
      ・中国ローカルメーカーは現地での調達に    ・中国向けは前年度から既に回復しており微増。
       より半導体不足の影響は小さい見込み。    ・インドでの販売に影響が出るものの、事業全体
      ・インドでの新型コロナウイルス感染拡大     に占める割合は軽微。23年12月のインド生産拠
       が4月末から自動車生産に影響。        点立ち上げスケジュールへの影響はない。

      ・日本を除く人件費上昇率 5%~7%を想定。 ・競争力強化のための生産地統廃合、インフレー
                              タのカタログ化、新組成ガス発生剤開発などの
                              中期戦略での諸課題は、計画通り進捗中。
                             ・設備の自動化、要員の減少により労働生産性の
                              向上を図る。自働化率を前年度比+6%の60%と
                              し、直接人生産性(個/人)を15%改善させる。

      ・米中間でのサプライチェーン分断リスク。 ・米中間の分断を想定した生産地統廃合後の生産
                            レイアウトを決定済。

      ・電気自動車の増加。             ・電流遮断器は、欧州での販売を開始。23年以降
                              の市場拡大に向けてマーケティング活動を推進。
                                                        15
2. 2022年3月期 業績予想


   2022年3月期 業績予想の前提(セグメント別)
                   市場環境           事業の状況・取り組み

マテリ   ・酢酸、酢酸誘導体の需要は引き続き堅調   ・酢酸原料のCOプラントの稼働は12月に延期。
アル     に推移、市況も上期は前年度より高い    ・市況上昇に伴う価格是正を進めるものの、定期
       水準で推移する見通し。           修繕やCOプラントの切り替えに伴い、販売数量
                             は減少する見通し。

      ・アセテート・トウの主要市場は、新型コ   ・アセテート・トウは、新規顧客開拓や、低ろ過
       ロナウイルス影響などにより約6%需要    性品種のラインアップを増やすことで加熱式用
       が減少した前年度並みか微減の見込み。    途向けの拡販を進める。販売数量、価格は前年
                             度並みの見通し。フル稼働を維持する。
                            ・低コストパルプの使用拡大などによるコストダ
                             ウンを進める。

      ・世界的な環境意識の高まりから環境素材   ・酢酸セルロースは、バイオマス由来かつ生分解
       のニーズが高まる。             性を持つ環境素材であることを活かした用途開
                             発にも取り組む。

      ・カプロラクトン誘導体やエポキシ化合物   ・カプロラクトン誘導体、エポキシ化合物は、販
       は、自動車用途、電子材料用途などで、    売数量を伸ばすとともに、価格是正も進める。
       20年度下期からの需要回復が続く。    ・エポキシ化合物は、用途拡大や新たな生産拠点
                             確立など中期戦略の取り組みを継続し、事業拡
                             大を図る。
                                                      16
2. 2022年3月期 業績予想


   2022年3月期 業績予想の前提(セグメント別)
                   市場環境            事業の状況・取り組み

エンジニ   ・自動車市場は昨年秋以降の回復が続く。   ・既にフル稼働のLCPを除き、販売数量は増加を
アリング    自動車生産台数は、第1四半期に半導体    見込む。需要、原燃料価格上昇に対応した価格
プラス     供給不足などによる生産調整の影響が出    是正を行う。
チック     るものの、その後挽回していく見込み。
                             ・POM、LCPの増設計画を確定させ、将来の供給
       ・スマートフォン市場は、2019年の水準   力を活かすアプリケーション開発を推進する。
        に戻る見込み。5G対応機種への切り替
        え、基地局新設によりLCPの需要が伸長。 ・欧州テクニカルソリューションセンター開設、
                              CRMの強化によりマーケティング機能を高度化
       ・北米寒波の影響により、原料価格高騰や    し、欧米での成長・グループプロダクトの顧客
        調達の制約が発生。             訴求力向上を実現する。

                             ・サプライチェーン変革、高付加価値用途開発、
                              レジンコスト構造改善などにより、PPS事業の
                              収益改善を図る。




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                                                        17
2. 2022年3月期 業績予想


   大型投資案件の進捗のご報告

   2022年3月期には、以下の大型投資案件の稼働を計画しています。
   設備投資額は2件合わせて約600億円で、減価償却費として2022年3月期に
   約50億円の計上を見込んでいます。

     酢酸原料(一酸化炭素)プラントの老朽化更新(2021年12月稼働)
     1,3-BG製造設備新設(2022年1月稼働)

   2021年2月に公表した中期戦略では、酢酸原料プラントは2021年6月稼働、
   1,3-BG製造設備は2021年4月稼働を前提に計画を策定し、 2022年3月期の
   減価償却費は2件合わせて約130億円を織り込んでいました。
   これに対し、コロナ禍の影響や試運転期間における設備不具合の確認等に
   より、安全を最優先として稼働時期を見直しました。
   なお、新設する1,3-BG製造設備は従来プロセスを技術革新したプラントで
   す。大竹品と同等品質の検証だけではなく、付加価値を高めた「網干品
   質」製品の開発を試運転期間中に進めます。



2021年3月期 決算説明資料
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3. 株主還元


   株主還元
中期戦略:現行の一株当たり配当金額を下限に、総還元性向40%以上をターゲットに設定
2021年3月期
・期末配当     16円/株(年間配当32円/株       前回発表の予想から変更なし)
・約968万株、83億円の自己株式を取得(取得期間:2020年4月~2020年7月)
    ※2019年11月~2020年7月に約2,146万株、約200億円取得の当期分
・2020年9月に1,300万株の自己株式消却実施(消却前発行済株式総数に対する割合 4.11%)
2022年3月期
・年間配当予想      32円/株                 配当金(円/株)                総還元性向(%)               配当性向(%)

                                                                            577.3
                        2022年                                               219.5
              2021年
     (円/株)              3月期                                      67.2         2       91.1
                  3月期
                        予想                          56.6
                                        33.3                                             49.1
    中間配当          16     16      32.5                           30.4
                                                    29.7
                                        24.1
    期末配当          16     16     22.6
                                   26          30          32      32        32       32
    年間配当          32     32       2016/3   2017/3      2018/3     2019/3    2020/3   2021/3
                                                                           ※記念配当2円
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4. 中期戦略Accelerate 2025の進捗


   ポリプラスチックスとのシナジー
  樹脂関連事業を統括する「パフォーマンスマテリアルズ本部」を設置
  ① ダイセルグループ樹脂事業の一体運営によるシナジー発揮
     各社の機動性を損なうことなく、グループ樹脂事業全体のシナジーを追求します。
     ・合成樹脂事業のポートフォリオの見直し
     ・協業・M&Aによるプロダクトラインの拡充
     ・各社のマーケティング、研究、生産体制の横串機能の強化
       具体的な取り組み事例
        ◇ 長繊維強化樹脂「プラストロン」をポリプラスチックスへ事業移管し販売インフラを活用
        ◇ ダイセル広畑工場のコンパウンド能力をポリプラスチックスの増産に活用
        ◇ プロダクトとして補完関係にあるPEEK(ダイセル・エボニック)とPEK(ポリプラスチックス
         が市場調査を開始)を両社の顧客にポートフォリオとして提案し、採用機会を増加

  ② ダイセルグループ各社の得意領域を活かした新素材の開発加速
     ダイセルのモノマー開発技術(計算科学)とポリプラスチックスの重合技術の組み合わせなど、
     原料から一貫した分子設計を行うことでこれまでにない性能を持つエンプラの研究開発に着手。

  ③ 樹脂以外の事業との連携強化



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4. 中期戦略Accelerate 2025の進捗


   ポリプラスチックスとのシナジー
  具体的なアクション
  シナジー創出を加速するため、人事の一体運営を進めています。
  2021年4月1日付で執行役員の異動を実施するとともに、両社の従業員の異動も進めています。


  ・シナジー創出を加速
    ⇒ダイセル社長によるポリプラスチックスの会長兼務

  ・ダイセルグループ合成樹脂事業の戦略立案と製・販・研の一体運営強化
    ⇒新設するパフォーマンスマテリアルズ本部の本部長をポリプラスチックス社長が兼務
     (ダイセル専務執行役員兼ポリプラスチックス代表取締役社長)

  ・中期戦略前半の主要な増産計画を占めるエンプラ事業への投資をグループ全体で迅速に実行
    ⇒ポリプラスチックス生産統括本部長をダイセルのエンジニアリングセンター担当に異動
     (ポリプラスチックス常務執行役員→ダイセル常務執行役員)

  ・マーケットイン(カスタマーイン)の営業スタイルをダイセルに浸透・強化
    ⇒ポリプラスチックス営業本部長をダイセルのマテリアルSBU長に異動
     (ポリプラスチックス常務執行役員→ダイセル常務執行役員)


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4. 中期戦略Accelerate 2025の進捗


   「課題発掘型企業」実現への取り組み

     ダイセルグループの総合力でお客様の課題解決を行う「カスタマーインによる
     新事業開発」を進め、2021年3月期はダイキン工業様との協業で成果を得ました。
     従来の1事業部門での対応から、セルロース、有機合成、フィルム、評価解析と
     いった当該研究に必要な部門が結集して総合力を発揮、短期間で新製品の開発
     を行いました。
     また、酢酸セルロース(アセテート・トウ)の潜在的な機能をマーケットニー
     ズで意訳したことで開発のスピードアップに繋がり、新規用途の開拓も行えま
     した。

     これからもお客様と共に社会のニーズに対応していくことで、新たな価値を創
     造してまいります。




         ※詳細は参考資料「ダイキン工業との共同開発の成果」をご参照ください。



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4. 中期戦略Accelerate 2025の進捗


   「新バイオマスプロダクトツリー」構想

     当社は、「新バイオマスプロダクトツリー」構想の実現に向けて、以下の取
     り組みを進めております。

     ・温暖な気候で再生速度の速い森資源の
      有効活用
     ・溶けにくい木材のセルロース成分を常
      温のマイルドな条件で溶解する新しい
      ケミカルプロセスを開発
     ・石油系製品群を補完する新たなバイオ
      マス製品群の開発
     ・産産学学官官連携によるオープンな研
      究開発

        ※詳細は参考資料「産学連携」をご参照ください。




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4. 中期戦略Accelerate 2025の進捗


   Sustainable People を具現化する人事制度改革
         自立自走型組織への転換と大胆な権限移譲
         権限と責任に応じたやりがいを実感できる人事制度

    ◇ リーダー職(=管理職)に役割等級制度(=ロール型)を導入

     •   単一の職能等級制度から、
         役割期待と報酬を紐づける役割等級制度を基盤とした複線型人事へ
     •   ゼネラリスト志向から、本⼈の強み(専門性・マネジメント)に応じた
         多様なキャリアアップへ

    ◇ 株式報酬制度を導入予定(リーダー職対象)

     •   全社の経営目標や自部門の掲げる経営指標にこだわりを持ち、経営者感覚を高める
     •   成果にふさわしい処遇を実現する
     •   業務遂行により個人の豊かさも追及する




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                  参考資料




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5. 参考資料


   社外からの評価(2021年5月現在)

  • 健康経営優良法人2021~ホワイト500~(2年連続)
  • 女性活躍推進法に基づく認定制度「えるぼし」(三つ星認定)
  • 日本政策投資銀行「DBJ健康経営格付」
    (ポリプラスチックスが最高ランク評価)
  • 日本総合研究所によるESG/SDGs評価 AAランク
    (三井住友銀行「ESG/SDGs評価シンジケーション」 )
  • 三菱UFJリサーチ&コンサルティングと日本格付研究所による
    ESG評価 Sランク(三菱UFJ銀行「ESG経営支援ローン」)


    主要ESGインデックスへの組み入れ(2021年5月現在)
  • MSCI ESG Leaders Indexes
  • MSCI ジャパンESGセレクト・リーダーズ指数
  • MSCI 日本株 女性活躍指数
  • S&P/JPXカーボン・エフィシェント指数
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5. 参考資料


   ダイキン工業との共同開発の成果
    ダイキン様が持つ「空調要素技術」と、ダイセルが持つ「材料技術」の双方の強
    みを活かすことで、お客様にとって価値のある商品を創出することを目的に共同
    開発に取り組みました。
    2021年3月期の成果として、当社のコーティング技術を活用した換気機器向けの
    「透湿膜全熱交換エレメント」および当社のアセテート・トウを使用した大型空
    調機向けの「低圧力損失エアフィルタろ材」を両社で開発しました。
    今回の成果をもとに、今後も、両社で社会課題の解決を目的とし、世界初・世界
    No.1 の商品創出に向けた協創を強化していきます。




          透湿膜全熱交換エレメント      エアフィルタ

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5. 参考資料


   産学連携
     ■金沢大学
      ファインセルロースの研究やセルロース常温
     溶解法による製造技術の開発をしております。
     従来法よりも均質なセルロースを得ることで分
     子設計の自由度を高め、生分解性のコントロー
     ルや各種機能の発現が可能になります。
      また、他の企業、大学なども利用できるオー
                                 研究施設建設予定地
     プンな研究施設の建設を進めており、2022年に
     供用開始予定です。
     ■京都大学
      2020年から本格的な共同研究をスタートさせ、
     木材の温和な条件での可溶化や触媒反応により、
     既存のパルプ化工程とは全く異なるセルロース
     の分離法や機能性材料をつくる手法を開発して
     います。
      2021年には共同研究部門を開設するとともに、
                                樹をフィルム化し、鶴と亀の折り紙を作成
     5つの研究科・研究所と包括的研究連携協定を
     締結して、強固な産学共同研究を進めます。
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5. 参考資料


   売上高・営業利益の推移・予想                                                                             (単位:億円)
  メタノールアジアスポット価格(USD / ton)
                             439
             375     372                                             382
                                     345                     338
                                             267     277                     261     254     280

  為替レート(USD / JPY)                          120
                                     110             109     111     111     109     106     105
                             100
             79      82
                                             4,499           4,630   4,649
                                     4,438           4,401
 ■売上高     /営業利益              4,138                                           4,128           4,200
                                                                                     3,936
                     3,585                   643     643
            3,419
                                                             589
                                     513                             512

                             379
                                                                             296     317
                     262                                                                     270
             204




             '12/3   '13/3   '14/3   '15/3   '16/3   '17/3   '18/3   '19/3   '20/3   '21/3   '22/3
                                                                                             予想
2021年3月期 決算説明資料
                                                                                                        29
5. 参考資料


   セグメント別 売上高・営業利益(四半期推移)                                                                    (単位:億円)
                                   2020/3                                      2021/3
           売上高
                    1Q        2Q            3Q        4Q        1Q        2Q            3Q        4Q

   メディカル・ヘルスケア           40        39            38        35        39        39            42        42

   スマート                  63        65            62        62        51        52            73        71

   セイフティ             204       195           181       168       107       165           195       205

   マテリアル             269       281           264       280       256       237           256       293

   エンジニアリングプラスチック    441       457           446       417       352       395           465       474
   その他                   22        30            30        39        24        37            30        36
   合   計            1,039     1,068         1,021     1,000      829       924          1,060     1,122

                                   2020/3                                      2021/3
           営業利益
                    1Q        2Q            3Q        4Q        1Q        2Q            3Q        4Q

   メディカル・ヘルスケア            7         4             3         0         4         4             4         3

   スマート                  13        10             5         5         6         4            10        13

   セイフティ                 14        10             6         3   △ 23            6            22        17

   マテリアル                 45        34            30        49        39        36            34        71

   エンジニアリングプラスチック        54        66            40        49        39        43            58        71
   その他                    0         3             1         4         4         5             4         2
   全   社            △ 41      △ 41          △ 37      △ 40      △ 38      △ 39          △ 36      △ 47
   合   計                 92        87            48        70        31        60            96    130
2021年3月期 決算説明資料
                                                                                                            30
5. 参考資料


   設備投資額                                                                    (単位:億円)



                           セルロース     有機合成     メディカル・ヘルスケア                    スマート
                                              セイフティ                          マテリアル
                           合成樹脂      火工品
                                              エンジニアリングプラスチック                 その他・全社
                           その他・全社

                                                                    680
                                                                    45

                                                                    170
                                      476      396
                            447
    395                       28
                                       27               その他   14
                                      85
     43           308        108                71
                                                                    295
                    25
                                      86
    126                      61                 116
                   113
     51
                   47                 220       88
     92                      221                                    90
                                                        スマート 20
                   78                                               45
     83                               59        87
                   45        29                                     35
   2017/3         2018/3    2019/3   2020/3    2021/3              2022/3
                                                                    予想




2021年3月期 決算説明資料
                                                                                      31
5. 参考資料


   減価償却費                                                                     (単位:億円)




                           セルロース     有機合成     メディカル・ヘルスケア                     スマート
                                              セイフティ                           マテリアル
                           合成樹脂      火工品
                                              エンジニアリングプラスチック                  その他・全社
                           その他・全社

                  317                                                320
    290                     300       290
                    17                                               25
                              19
     14                                21       258
                   85                            22
                                                                     75
     79                      88       73
                                                69
                   49
     50                      50       60                             125
                   71                           90
     54                      60       61

                                                        スマート   16    50
     93            95                           47
                             83       75                メディカル        20
                                                        ヘルスケア 14
                                                                     25
   2017/3         2018/3    2019/3   2020/3    2021/3               2022/3
                                                                     予想



2021年3月期 決算説明資料
                                                                                       32
5. 参考資料


   研究開発費                                                          (単位:億円)




                           セルロース     有機合成     メディカル・ヘルスケア          スマート
                                              セイフティ                マテリアル
                           合成樹脂      火工品
                                              エンジニアリングプラスチック       その他・全社
                           その他・全社

                                                            220
                            207       213
                  188                          195
    168                               70
                                                            60
                             66                 46
                   60
     58                                                     40
                                                35
                   36        52       51                    15
                                                16
     32
                   36                                       50
                             38       38        51
     34
                   42        39       40         27         35
     34
     10            15        13       13         21         20
   2017/3         2018/3    2019/3   2020/3    2021/3   2022/3
                                                         予想




2021年3月期 決算説明資料
                                                                            33
5. 参考資料


   2022年3月期 業績見通し                                                                           (単位:億円)
                                   2021/3 実績                       2022/3 予想(※)
                                                                                              増減
                         上期          下期        年間        上期            下期         年間

        メディカル・ヘルスケア           78          84     162          85            95      180        +18

        スマート              103           144      247      135            125        260        +13

        セイフティ             272           400      672      340            380        720        +48

        マテリアル             493           549    1,042      495            515      1,010        △ 32

        エンジニアリングプラスチック    747           939    1,686      960            960      1,920       +234
        その他                   61          66     127          55            55      110        △ 17
   売 上 高                 1,753        2,182    3,936     2,070          2,130     4,200       +264

        メディカル・ヘルスケア            8           7        16         8             7         15      △1

        スマート                  10          24        34        23             7         30      △4

        セイフティ            △ 17             39        22        15            30         45      +23

        マテリアル                 75        104      179          70            35      105        △ 74

        エンジニアリングプラスチック        82        129      212      105            120        225        +13
        その他                    9           5        15         7             8         15          +0
       全   社             △ 77          △ 83    △ 161     △ 88           △ 77      △ 165        △4
   営業利益                       91        226      317      140            130        270        △ 47
   経常利益                   102           245      347      150            140        290        △ 57
   親会社株主に帰属する当期純利益            33        164      197      110            110        220        +23


2021年3月期 決算説明資料                                                                                         34
5. 参考資料


   前提条件
                                2020/3                2021/3                2022/3

                            上期実績      下期実績        上期実績      下期実績        上期計画      下期計画


   為替レート
                               109         109       107         105       105         105
                (USD/JPY)


          メタノール
          アジアスポット価格            277         245       192         316       280         280
                (USD/ton)

          原油
   原料     ドバイ                   64          56        37          53        50          50
                (USD/bbl)


          国産ナフサ
                             42,800      42,700    27,500      34,500    32,000      32,000
                   (円/kl)




2021年3月期 決算説明資料
                                                                                              35
                   予測に関する注意事項



      本資料は情報の提供を目的としており、本資料による何らかの行動を勧
         誘するものではありません。本資料(業績計画を含む)は、現時点で入
         手可能な信頼できる情報に基づいて当社が作成したものでありますが、
         リスクや不確実性を含んでおり、当社はその正確性・完全性に関する責
         任を負いません。

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2021年3月期 決算説明資料
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