4202 ダイセル 2021-05-12 13:20:00
2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年5月12日
上場会社名 株式会社ダイセル 上場取引所 東
コード番号 4202 URL https://www.daicel.com
代表者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 小河 義美
問合せ先責任者 (役職名) IR広報グループリーダー (氏名) 廣川 正彦 TEL 03-6711-8121
定時株主総会開催予定日 2021年6月25日 配当支払開始予定日 2021年6月28日
有価証券報告書提出予定日 2021年6月28日
決算補足説明資料作成の有無 : 有
決算説明会開催の有無 : 有 (機関投資家・アナリスト向け)
(百万円未満切捨て)
1. 2021年3月期の連結業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1) 連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 親会社株主に帰属する当期
純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 393,568 △4.7 31,723 7.0 34,683 9.1 19,713 296.0
2020年3月期 412,826 △11.2 29,644 △42.1 31,781 △40.5 4,978 △85.9
(注)包括利益 2021年3月期 45,214百万円 (1,865.9%) 2020年3月期 2,299百万円 (△94.1%)
1株当たり当期純利益 潜在株式調整後1株当たり 自己資本当期純利 総資産経常利益率 売上高営業利益率
当期純利益 益率
円銭 円銭 % % %
2021年3月期 65.18 ― 6.6 5.6 8.1
2020年3月期 15.49 ― 1.3 5.1 7.2
(参考) 持分法投資損益 2021年3月期 1,785百万円 2020年3月期 1,772百万円
(2) 連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円銭
2021年3月期 640,385 245,000 37.1 789.34
2020年3月期 597,992 392,583 60.6 1,166.56
(参考) 自己資本 2021年3月期 237,852百万円 2020年3月期 362,545百万円
(3) 連結キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フロー 現金及び現金同等物期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2021年3月期 57,869 △34,220 △17,050 90,747
2020年3月期 57,193 △45,864 △47,883 80,674
2. 配当の状況
年間配当金 配当金総額 配当性向 純資産配当
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結) 率(連結)
円銭 円銭 円銭 円銭 円銭 百万円 % %
2020年3月期 ― 16.00 ― 18.00 34.00 10,754 219.5 2.9
2021年3月期 ― 16.00 ― 16.00 32.00 9,642 49.1 3.3
2022年3月期(予想) ― 16.00 ― 16.00 32.00 43.8
2020年3月期期末配当金の内訳 普通配当16円00銭 記念配当2円00銭(創立100周年記念配当)
3. 2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属する 1株当たり当期
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益 純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円銭
第2四半期(累計) 207,000 ― 14,000 ― 15,000 ― 11,000 ― 36.50
通期 420,000 ― 27,000 ― 29,000 ― 22,000 ― 73.01
(注) 2022年3月期の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用するため、上記の連結業績予想は当該会計基準等を適用
した後の金額となっており、対前期及び対前年同四半期増減率は記載しておりません。
※ 注記事項
(1) 期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
(2) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3) 発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期 302,942,682 株 2020年3月期 315,942,682 株
② 期末自己株式数 2021年3月期 1,609,633 株 2020年3月期 5,160,966 株
③ 期中平均株式数 2021年3月期 302,448,286 株 2020年3月期 321,385,570 株
(参考)個別業績の概要
2021年3月期の個別業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1) 個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 194,371 △4.4 4,781 47.5 26,319 67.5 23,190 181.7
2020年3月期 203,228 △12.9 3,240 △74.1 15,714 △36.8 8,231 △54.4
潜在株式調整後1株当たり当期純
1株当たり当期純利益 利益
円銭 円銭
2021年3月期 76.68 ―
2020年3月期 25.61 ―
(2) 個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円銭
2021年3月期 599,050 265,492 44.3 881.06
2020年3月期 399,142 251,324 63.0 808.68
(参考) 自己資本 2021年3月期 265,492百万円 2020年3月期 251,324百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
連結業績予想は、現時点で入手された情報に基づき判断したものであり、実際の業績は様々な要因により、これらの業績予想とは異なることがありうることをご
承知おきください。なお予想の前提条件およびその他の関連する事項については6~7ページをご参照ください。
(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………………………… 2
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………………………… 2
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………………………… 4
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………………………… 5
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………………………… 6
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 …………………………………………………………… 8
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………………………… 9
3.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………………… 10
(1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………………………… 10
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………………………… 12
連結損益計算書 …………………………………………………………………………………………………… 12
連結包括利益計算書 ……………………………………………………………………………………………… 13
(3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………………………… 14
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………………………… 16
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………………… 17
(表示方法の変更) ………………………………………………………………………………………………… 17
(追加情報) ………………………………………………………………………………………………………… 17
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………… 17
(連結の範囲又は持分法の範囲の変更) ………………………………………………………………………… 17
(連結損益計算書関係) …………………………………………………………………………………………… 18
(セグメント情報等) ……………………………………………………………………………………………… 20
(1株当たり情報) ………………………………………………………………………………………………… 25
(企業結合等関係) ………………………………………………………………………………………………… 25
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
1.経営成績等の概況
(1) 当期の経営成績の概況
① 当期の業績全般の概況
当連結会計年度の世界経済は、新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動停滞に一部で持
ち直しの動きがみられるものの、年度末にかけて半導体不足や北米寒波の問題が発生するなど、
先行き不透明な状況のうちに推移しました。
このような環境の中、年度前半に様々な産業における需要低迷の影響を受けましたが、当社グ
ループでは、徹底したコストダウンに取り組むとともに、自動車生産などの需要回復による販売
機会を着実に捉えることで、期の経過とともに業績を回復させてまいりました。当連結会計年度
の業績は、前年度と比較し減収となったものの、利益面では増益となりました。
当連結会計年度の売上高は3,935億68百万円(前年度比4.7%減)、営業利益は317億23百万円
(同7.0%増)、経常利益は346億83百万円(同9.1%増)となりました。親会社株主に帰属する
当期純利益は、2020年10月のポリプラスチックス株式会社の完全子会社化などもあり、197億13
百万円(同296.0%増)となりました。
(単位:百万円)
親会社株主に帰属
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益
2021年3月期 393,568 31,723 34,683 19,713
2020年3月期 412,826 29,644 31,781 4,978
増減 △19,258 2,079 2,902 14,735
増減率(%) △4.7 7.0 9.1 296.0
<当期における設備投資額等>
(単位:百万円)
設備投資額 減価償却費 為替
研究開発費
有形 無形 合計 有形 無形 合計 (円/ドル)
2021年3月期 37,538 2,016 39,555 23,768 2,062 25,830 19,540 106
2020年3月期 45,458 2,109 47,568 27,022 1,979 29,002 21,295 109
増減 △7,920 △93 △8,013 △3,254 82 △3,171 △1,755 -
増減率(%) △17.4 △4.4 △16.9 △12.0 4.2 △10.9 △8.2 -
(注)減価償却費には、のれんの償却額は含んでおりません。
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
② 当期のセグメント別の状況
当連結会計年度より報告セグメントを変更しております。
[メディカル・ヘルスケア事業部門]
コスメ・健康食品事業は、中国での需要の回復などにより化粧品原料の販売数量が増加したも
のの、国内での需要減少により市況が下落し、減収となりました。
キラル分離事業は、キラルカラムの販売増加や、中国、インドでの事業が好調に推移したこと
により、増収となりました。
当部門の売上高は、162億9百万円(前年度比7.4%増)、営業利益は、販売数量の増加などに
より、15億61百万円(同16.6%増)となりました。
[スマート事業部門]
液晶表示向けフィルム用の酢酸セルロースや高機能フィルムなどのディスプレイ事業は、車載
向けなど高機能フィルムの販売数量が増加したものの、年度前半のディスプレイ用途の低迷など
により、液晶表示向けフィルム用酢酸セルロースの販売数量が減少し、減収となりました。
電子材料向け溶剤やレジスト材料などのIC/半導体事業は、半導体市場の需要が堅調に推移し
たことにより、販売数量が増加し、増収となりました。
当部門の売上高は、247億1百万円(前年度比2.6%減)、営業利益は、原燃料価格の低下など
により、34億12百万円(同1.9%増)となりました。
[セイフティ事業部門]
自動車エアバッグ用インフレータ(ガス発生装置)などのモビリティ事業は、年度前半に自動
車生産台数減少の影響を受けましたが、年度後半の生産台数の回復に対応して販売数量を伸ばし
たことで年間の販売数量は微減でとどまりました。また、為替の影響などもあり、売上高は減収
となりました。
当部門の売上高は、672億18百万円(前年度比10.1%減)、営業利益は、年度前半の販売数量
減少による稼働率低下などにより、22億31百万円(同32.4%減)となりました。
[マテリアル事業部門]
酢酸は、年度後半に需要が回復し市況も上昇しました。需要の回復により販売数量は増加した
ものの、年度前半の市況低下の影響により、減収となりました。
酢酸誘導体は、一部製品の需要増加により販売数量が増加し、年度後半には酢酸市況の上昇に
より販売価格も上昇しましたが、年度前半の酢酸市況低下の影響により、減収となりました。
アセテート・トウの販売数量は横這いで推移しましたが、為替の影響などにより、販売価格が
低下し、減収となりました。
カプロラクトン誘導体やエポキシ化合物などは、一部用途での需要の回復が見られるものの、
年度前半の落ち込みや欧米向けの需要が低調であることなどから販売数量が減少し、減収となり
ました。
当部門の売上高は、1,042億3百万円(前年度比4.7%減)、営業利益は、コスト削減や原燃料
価格の低下などにより、179億21百万円(同13.3%増)となりました。
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
[エンジニアリングプラスチック部門]
ポリアセタール樹脂、PBT樹脂、液晶ポリマーなどのエンジニアリングプラスチック事業
は、年度前半に自動車、スマートフォンなどの需要が大きく減少したものの、後半には需要が回
復しました。需要の回復に伴い販売数量を伸ばしたものの、前半の需要減少の影響が大きく、減
収となりました。
ABS樹脂、エンプラアロイを中心とした樹脂コンパウンド事業は、景気後退による需要の減
少により、減収となりました。
シート、成形容器、包装フィルムなどの樹脂加工事業は、包装フィルムの販売減少などによ
り、減収となりました。
当部門の売上高は、1,685億56百万円(前年度比4.3%減)、営業利益は、原燃料価格の低下な
どにより、211億72百万円(同1.3%増)となりました。
[その他部門]
その他部門は、防衛関連事業での販売数量が増加したことなどにより、増収となりました。
当部門の売上高は、126億79百万円(前年度比4.9%増)、営業利益は、14億82百万円(同
82.1%増)となりました。
(2) 当期の財政状態の概況
総資産は、たな卸資産等の減少がありましたが、受取手形及び売掛金や有形固定資産等の増加に
より、前連結会計年度末に比し423億93百万円増加し、6,403億85百万円となりました。
負債は、主に社債や短期借入金等の増加により、前連結会計年度末に比し1,899億76百万円増加
し、3,953億84百万円となりました。
また純資産は、2,450億円となりました。純資産から非支配株主持分を引いた自己資本は、2,378
億52百万円となり自己資本比率は37.1%となりました。
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
(3) 当期のキャッシュ・フローの概況
営業活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における営業活動による資金の増加は578億69百万円(前年同期は、571億93百
万円の増加)となりました。資金増加の主な内容は、税金等調整前当期純利益330億40百万円お
よび減価償却費263億23百万円であり、資金減少の主な内容は、法人税等の支払額99億76百万円
であります。
投資活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における投資活動による資金の減少は342億20百万円(前年同期は、458億64百
万円の減少)となりました。資金増加の主な内容は、投資有価証券の売却及び償還による収入50
億48百万円であり、資金減少の主な内容は、有形固定資産の取得による支出346億98百万円であ
ります。
財務活動によるキャッシュ・フロー
当連結会計年度における財務活動による資金の減少は170億50百万円(前年同期は、478億83百
万円の減少)となりました。資金増加の主な内容は、社債の発行による収入995億42百万円およ
び長期借入れによる収入881億77百万円であり、資金減少の主な内容は、連結範囲の変更を伴わ
ない子会社株式の取得による支出1,673億30百万円、長期借入金の返済による支出104億84百万円
および配当金の支払額104億15百万円であります。
以上の結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は907億47百万円となりま
した。
なお、当社のキャッシュ・フロー指標のトレンドは下記のとおりです。
2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期
自己資本比率(%) 60.1 60.1 60.6 37.1
時価ベースの自己資本比率(%) 61.5 60.3 41.0 40.1
キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年) 1.5 1.8 1.6 4.7
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) 56.2 48.9 45.4 53.8
(注) 自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い
1.各指標はいずれも連結ベースの財務数値により計算しています。
2.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。
3.営業キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用し
ております。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っているすべての
負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を
使用しております。
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
(4) 今後の見通し
今後の世界経済は、新型コロナウイルスの影響により落ち込んだ需要の回復が続くと予想されま
すが、一方で、米中摩擦などの地政学的リスク、新型コロナウイルスの感染再拡大や、半導体不足
などの影響が懸念される状況で推移する見通しです。
このような環境の中、当社グループでは、需要の回復による販売機会を着実に捉えるとともに、
徹底したコストダウンを実施してまいります。また、様々な環境変化に対しても、権限移譲を伴う
柔軟な組織運営によって迅速に対応してまいります。
2021年3月期の業績は、自動車など様々な需要が回復することで増収となるものの、酢酸原料プ
ラント、化粧品原料プラントが稼働することで減価償却費が増加し、営業利益、経常利益は減益と
なる見通しです。親会社株主に帰属する当期純利益は、前年度に特別損失を計上していたことに加
え、2020年10月のポリプラスチックス株式会社の完全子会社化が年間で寄与し、増収となる見通し
です。
業績見通しは、次のとおりです。
[連結業績見通し] 通期
売上高 4,200億円 (前年度比 -)
営業利益 270億円 (同 -)
経常利益 290億円 (同 -)
親会社株主に帰属する当期純利益 220億円 (同 -)
(注) 2022年3月期の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29
号)等を適用するため、上記の連結業績予想は当該会計基準等を適用した後
の金額となっており、前年度比の増減率は記載しておりません。
上記の見通しの前提として、為替レートは105円/US$、メタノールアジアスポット価格は
US$280/ton、ドバイ原油価格はUS$50/bbl、国産ナフサ価格は32,000円/klを想定しています。
なお、連結業績見通しは、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前
提に基づいており、実際の業績は様々な要因により業績予想とは異なる可能性があります。
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
<2022年3月期の業績見通し>
(単位:百万円)
親会社株主に帰属
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益
2022年3月期 420,000 27,000 29,000 22,000
2021年3月期 393,568 31,723 34,683 19,713
増減 - - - -
増減率(%) - - - -
(注) 2022年3月期の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用するため、上記の連結
業績予想は当該会計基準等を適用した後の金額となっており、対前期増減率は記載しておりません。
<セグメント別売上高の見通し>
(単位:百万円)
メディカル・ エンジニアリング
スマート セイフティ マテリアル その他
へルスケア プラスチック
2022年3月期 18,000 26,000 72,000 101,000 192,000 11,000
2021年3月期 16,209 24,701 67,218 104,203 168,556 12,679
増減 - - - - - -
増減率(%) - - - - - -
(注) 2022年3月期の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用するため、上記の連結
業績予想は当該会計基準等を適用した後の金額となっており、対前期増減率は記載しておりません。
<セグメント別営業利益の見通し>
(単位:百万円)
メディカル・ エンジニアリング
スマート セイフティ マテリアル その他 全社
ヘルスケア プラスチック
2022年3月期 1,500 3,000 4,500 10,500 22,500 1,500 △16,500
2021年3月期 1,561 3,412 2,231 17,921 21,172 1,482 △16,058
増減 - - - - - - -
増減率(%) - - - - - - -
(注) 2022年3月期の期首より「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用するため、上記の連結
業績予想は当該会計基準等を適用した後の金額となっており、対前期増減率は記載しておりません。
<設備投資額等の見通し>
(単位:百万円)
設備投資額 減価償却費 為替
研究開発費
有形 無形 合計 有形 無形 合計 (円/ドル)
2022年3月期 64,000 4,000 68,000 30,000 2,000 32,000 22,000 105
2021年3月期 37,538 2,016 39,555 23,768 2,062 25,830 19,540 106
増減 26,461 1,983 28,444 6,231 △62 6,169 2,459 -
増減率(%) 70.5 98.4 71.9 26.2 △3.0 23.9 12.6 -
(注)減価償却費には、のれんの償却額は含んでおりません。
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
(5) 利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
当社は、資産効率の最大化と最適資本構成の実現、資金調達力維持のための財務健全性確保、安
定的かつ連結業績を反映した配当を総合的に勘案した、バランスのとれた利益配分を基本方針とし
ております。
毎事業年度における配当の回数につきましては、第2四半期末日および期末日を基準とした年2
回の配当を実施する方針であります。
内部留保資金につきましては、新規事業展開および既存事業強化のための研究開発、設備の新・
増設、効率化など、業容の拡大と高収益体質の強化のための投資に充当し、将来の事業発展を通じ
て、株主の皆様の利益向上に努めたいと存じます。
なお、2021年3月期からの中期戦略「Accelerate 2025」におきましては、現行の1株当たり配当
額を下限とし、配当と機動的な自己株式取得を合わせた各年度の株主還元性向40%以上を目標とし
ております。
上記の方針に基づき普通配当を1株につき16円とさせていただくことを、2021年6月25日開催予
定の当社第155回定時株主総会に付議する予定であります。これにより、年間の配当金額は、2020
年12月に実施した1株当たり16円の中間配当と合わせ、1株当たり32円となり、当期の配当性向
は、49.1%となります。
自己株式の取得につきましても、2019年11月より開始した取得分について、2020年4月から2020
年7月にかけて約968万株、約83億円の買付を実施いたしました。これにより、当期の株主還元性
向は、91.1%となります。
次期の配当につきましては、現時点では、1株当たり年間32円(うち中間配当16円)を予定して
おります。
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、連結財務諸表の期間比較可能性及び企業間の比較可能性を考慮し、当面は、日本
基準で連結財務諸表を作成する方針であります。
なお、国際会計基準の適用につきましては、国内外の諸情勢を考慮の上、適切に対応していく方針
であります。
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 80,751 90,827
受取手形及び売掛金 79,499 93,159
有価証券 629 709
たな卸資産 117,414 108,659
その他 19,812 19,200
貸倒引当金 △66 △31
流動資産合計 298,040 312,524
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物 169,092 173,530
減価償却累計額 △108,027 △111,531
建物及び構築物(純額) 61,064 61,999
機械装置及び運搬具 558,834 568,824
減価償却累計額 △493,274 △501,535
機械装置及び運搬具(純額) 65,559 67,289
工具、器具及び備品 30,908 31,751
減価償却累計額 △25,672 △26,709
工具、器具及び備品(純額) 5,235 5,042
土地 30,132 30,306
建設仮勘定 42,354 55,082
有形固定資産合計 204,346 219,720
無形固定資産
のれん 5,194 2,410
その他 8,183 8,197
無形固定資産合計 13,378 10,607
投資その他の資産
投資有価証券 61,813 75,352
繰延税金資産 3,444 1,522
退職給付に係る資産 6,235 7,781
その他 10,788 12,935
貸倒引当金 △54 △58
投資その他の資産合計 82,227 97,532
固定資産合計 299,952 327,860
資産合計 597,992 640,385
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 45,007 49,419
短期借入金 6,902 7,024
1年内返済予定の長期借入金 10,336 5,003
未払法人税等 2,240 4,582
修繕引当金 - 2,852
環境対策引当金 1,725 -
その他 40,014 43,684
流動負債合計 106,226 112,566
固定負債
社債 40,003 140,003
長期借入金 32,197 115,568
繰延税金負債 7,861 13,684
役員退職慰労引当金 62 80
修繕引当金 1,167 -
環境対策引当金 547 195
退職給付に係る負債 10,992 7,923
資産除去債務 1,229 1,268
その他 5,119 4,094
固定負債合計 99,182 282,818
負債合計 205,408 395,384
純資産の部
株主資本
資本金 36,275 36,275
資本剰余金 31,692 -
利益剰余金 271,762 152,816
自己株式 △5,050 △1,446
株主資本合計 334,679 187,645
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 26,582 36,884
繰延ヘッジ損益 △69 △27
為替換算調整勘定 △656 8,689
退職給付に係る調整累計額 2,009 4,660
その他の包括利益累計額合計 27,865 50,207
非支配株主持分 30,038 7,148
純資産合計 392,583 245,000
負債純資産合計 597,992 640,385
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
(連結損益計算書)
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
売上高 412,826 393,568
売上原価 301,774 282,136
売上総利益 111,051 111,431
販売費及び一般管理費 81,406 79,708
営業利益 29,644 31,723
営業外収益
受取利息 429 225
受取配当金 1,502 1,635
持分法による投資利益 1,772 1,785
為替差益 - 53
固定資産賃貸料 493 470
補助金収入 459 233
環境対策引当金戻入額 - 1,083
雑収入 639 920
営業外収益合計 5,297 6,408
営業外費用
支払利息 1,173 1,195
為替差損 802 -
アレンジメントフィー - 430
社債発行費 - 457
雑支出 1,185 1,364
営業外費用合計 3,161 3,448
経常利益 31,781 34,683
特別利益
固定資産処分益 115 60
投資有価証券売却益 2,616 3,182
特別利益合計 2,731 3,243
特別損失
固定資産除却損 3,098 1,099
減損損失 ※ 14,757 ※ 3,786
特別損失合計 17,856 4,885
税金等調整前当期純利益 16,656 33,040
法人税、住民税及び事業税 4,882 8,272
法人税等調整額 333 2,333
法人税等合計 5,215 10,605
当期純利益 11,440 22,435
非支配株主に帰属する当期純利益 6,462 2,722
親会社株主に帰属する当期純利益 4,978 19,713
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
(連結包括利益計算書)
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
当期純利益 11,440 22,435
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △2,528 10,357
繰延ヘッジ損益 △155 46
為替換算調整勘定 △6,089 8,826
退職給付に係る調整額 116 2,693
持分法適用会社に対する持分相当額 △484 854
その他の包括利益合計 △9,141 22,779
包括利益 2,299 45,214
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 △2,980 42,055
非支配株主に係る包括利益 5,280 3,159
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 36,275 31,692 294,149 △4,344 357,772
当期変動額
剰余金の配当 △10,414 △10,414
親会社株主に帰属する当期純
利益
4,978 4,978
譲渡制限付株式報酬 △24 181 157
自己株式の取得 △17,814 △17,814
自己株式の処分 △0 0 0
自己株式の消却 △16,927 16,927 -
株主資本以外の項目の当期変
動額(純額)
当期変動額合計 - - △22,387 △705 △23,092
当期末残高 36,275 31,692 271,762 △5,050 334,679
その他の包括利益累計額
その他の包括 非支配株主持分 純資産合計
その他有価証 為替換算調整 退職給付に係る
券評価差額金
繰延ヘッジ損益
勘定 調整累計額
利益累計額合
計
当期首残高 29,024 13 4,968 1,817 35,825 29,645 423,243
当期変動額
剰余金の配当 △10,414
親会社株主に帰属する当期純
利益
4,978
譲渡制限付株式報酬 157
自己株式の取得 △17,814
自己株式の処分 0
自己株式の消却 -
株主資本以外の項目の当期変
△2,442 △83 △5,625 192 △7,959 392 △7,566
動額(純額)
当期変動額合計 △2,442 △83 △5,625 192 △7,959 392 △30,659
当期末残高 26,582 △69 △656 2,009 27,865 30,038 392,583
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 36,275 31,692 271,762 △5,050 334,679
当期変動額
剰余金の配当 △10,415 △10,415
親会社株主に帰属する当期純
利益
19,713 19,713
譲渡制限付株式報酬 △35 209 173
自己株式の取得 △8,286 △8,286
自己株式の消却 △11,681 11,681 -
非支配株主との取引に係る親
会社の持分変動
△31,692 △116,527 △148,220
株主資本以外の項目の当期変
動額(純額)
当期変動額合計 - △31,692 △118,946 3,604 △147,034
当期末残高 36,275 - 152,816 △1,446 187,645
その他の包括利益累計額
その他の包括 非支配株主持分 純資産合計
その他有価証 為替換算調整 退職給付に係る
券評価差額金
繰延ヘッジ損益
勘定 調整累計額
利益累計額合
計
当期首残高 26,582 △69 △656 2,009 27,865 30,038 392,583
当期変動額
剰余金の配当 △10,415
親会社株主に帰属する当期純
利益
19,713
譲渡制限付株式報酬 173
自己株式の取得 △8,286
自己株式の消却 -
非支配株主との取引に係る親
会社の持分変動
△19,110 △167,330
株主資本以外の項目の当期変
10,301 42 9,346 2,651 22,341 △3,780 18,561
動額(純額)
当期変動額合計 10,301 42 9,346 2,651 22,341 △22,890 △147,582
当期末残高 36,884 △27 8,689 4,660 50,207 7,148 245,000
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 16,656 33,040
減価償却費 29,396 26,323
減損損失 14,757 3,786
のれん償却額 723 1,081
環境対策引当金の増減額(△は減少) △2,992 △2,077
受取利息及び受取配当金 △1,932 △1,861
支払利息 1,173 1,195
持分法による投資損益(△は益) △1,772 △1,785
固定資産処分損益(△は益) △115 △60
固定資産除却損 3,098 1,099
投資有価証券売却損益(△は益) △2,616 △3,182
売上債権の増減額(△は増加) 8,699 △10,846
たな卸資産の増減額(△は増加) 5,709 11,091
仕入債務の増減額(△は減少) △7,885 2,183
その他 1,752 2,461
小計 64,653 62,449
利息及び配当金の受取額 3,620 3,086
利息の支払額 △1,259 △1,076
法人税等の支払額 △10,459 △9,976
法人税等の還付額 639 3,385
営業活動によるキャッシュ・フロー 57,193 57,869
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の純増減額(△は増加) 139 1
有形固定資産の取得による支出 △44,127 △34,698
有形固定資産の売却による収入 148 74
無形固定資産の取得による支出 △2,186 △2,091
投資有価証券の取得による支出 △266 △916
投資有価証券の売却及び償還による収入 4,653 5,048
関係会社株式の取得による支出 △1,760 -
貸付けによる支出 △234 △18
貸付金の回収による収入 217 809
その他 △2,448 △2,427
投資活動によるキャッシュ・フロー △45,864 △34,220
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) △2,581 △238
長期借入れによる収入 7,231 88,177
長期借入金の返済による支出 △8,537 △10,484
社債の償還による支出 △10,000 -
社債の発行による収入 - 99,542
自己株式の取得による支出 △17,814 △8,286
自己株式の売却による収入 0 -
配当金の支払額 △10,410 △10,415
非支配株主への配当金の支払額 △4,878 △6,940
連結の範囲の変更を伴わない子会社株式の取得に
- △167,330
よる支出
リース負債の返済による支出 △892 △1,076
財務活動によるキャッシュ・フロー △47,883 △17,050
現金及び現金同等物に係る換算差額 △2,787 3,475
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △39,342 10,073
現金及び現金同等物の期首残高 120,016 80,674
現金及び現金同等物の期末残高 80,674 90,747
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(表示方法の変更)
(連結キャッシュ・フロー計算書)
前連結会計年度において、「営業活動によるキャッシュ・フロー」の「法人税等の支払額」に含めていた「法人税
等の還付額」は、金額的重要性が増したため、当連結会計年度より独立掲記することとしました。この表示方法の変
更を反映させるため、前連結会計年度の連結財務諸表の組替えを行っております。
この結果、前連結会計年度の連結キャッシュ・フロー計算書において、「営業活動によるキャッシュ・フロー」の
「法人税等の支払額」に表示していた△9,820百万円は、「法人税等の支払額」△10,459百万円、「法人税等の還付
額」639百万円として組み替えております。
(追加情報)
(会計上の見積りに対する新型コロナウイルス感染症の影響)
新型コロナウイルス感染症の影響について、当社グループにおいては主に自動車エアバッグ用インフレータやエ
ンジニアリングプラスチックの需要減少等の影響を受けております。
当社グループでは当連結会計年度において、上期に国内外の経済活動が制約を受ける結果となり、下期は、需要
が想定より回復しました。翌連結会計年度は引き続き回復傾向が続くと現時点では想定しております。
この想定に基づき、繰延税金資産の回収可能性の評価や有形および無形固定資産等の会計上の見積りを行ってお
ります。今後の感染の広がり方や収束時期等を正確に予測することは困難な状況である中で入手可能な情報に基づ
き慎重に検討しておりますが、仮に新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響が想定以上に長期化するなど、見
積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、当社グループの翌連結会計年度以降の繰延税金資産等の評価や
有形および無形固定資産の減損等に影響を及ぼす可能性があります。
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(連結の範囲又は持分法の範囲の変更)
(連結の範囲の重要な変更)
第2四半期連結会計期間より、ダイセルポリマー㈱は一般用途樹脂事業、一般用途長繊維事業及びシート事業の
販売部門についてダイセルミライズ㈱に会社分割し、自動車関連事業及び製造部門については㈱ダイセルに吸収合
併されたことにより、消滅会社となりました。これによりダイセルポリマー㈱は連結の範囲から除外しておりま
す。
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
(連結損益計算書関係)
(減損損失)
※ 当社グループは、以下の資産グループについて減損損失を計上いたしました。
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
場所 用途 種類 金額(百万円)
日本 自動車エアバッグ用インフレー 建物及び構築物 1,451
(兵庫県たつの市) タ製造設備及びガス発生剤製造 機械装置及び車両 1,695
設備 工具器具備品 400
建設仮勘定 1,119
無形固定資産その他 578
防衛関連製品製造設備 建物及び構築物 307
機械装置及び車両 87
工具器具備品 15
建設仮勘定 38
無形固定資産その他 66
共用資産 土地 409
建物及び構築物 437
機械装置及び車両 164
工具器具備品 37
建設仮勘定 148
無形固定資産その他 21
日本 防衛関連製品製造設備 建物及び構築物 58
(兵庫県姫路市) 機械装置及び車両 32
工具器具備品 2
米国 自動車エアバッグ用インフレー 建物及び構築物 1,830
タ製造設備及びガス発生剤製造 機械装置及び車両 2,557
設備 工具器具備品 178
建設仮勘定 3,118
計 14,757
(グルーピングの方法)
当社グループは、カンパニー及び事業部を最小の単位として資産のグルーピングを行っております。
(減損損失の認識に至った経緯)
1.自動車エアバッグ用インフレータなどの自動車安全部品事業において、生産地再編を進めており、日
本、米国の一部製品を、より競争力の高いタイ、中国に移管することを決定いたしました。今回の生産地再
編は、グローバルでの収益回復につながるものでありますが、日本及び米国においては、生産縮小に伴い、
収益性の低下により投資額の回収が困難であると認められるため、播磨工場及び米国の事業用資産及び共用
資産の帳簿価額を回収可能額まで減額し、当該減少額を減損損失として特別損失に計上いたしました。
2.防衛関連製品などの特機事業において、組織変更によるグルーピングの見直しに伴って、収益性の低下
により投資額の回収が困難であると認められるため、播磨工場及び網干工場の事業用資産及び共用資産の帳
簿価額を回収可能額まで減額し、当該減少額を減損損失として特別損失に計上いたしました。
(回収可能価額の算定方法)
回収可能価額は、正味売却価額により測定しており、主として不動産鑑定評価額により算定しておりま
す。
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
場所 用途 種類 金額(百万円)
日本 自動車エアバッグ用インフレータ 建物及び構築物 2
(兵庫県たつの市) 製造設備及びガス発生剤製造設備 機械装置及び車両 15
工具器具備品 20
建設仮勘定 1,197
無形固定資産その他 52
米国 自動車エアバッグ用インフレータ 建設仮勘定 304
製造設備及びガス発生剤製造設備
- その他 のれん 1,832
下記(減損損失の認識に至った経
緯)の2.をご参照ください。
その他 包装用容器製造設備他 建物及び構築物 86
機械装置及び車両 150
工具器具備品 19
建設仮勘定 101
無形固定資産その他 2
計 3,786
(グルーピングの方法)
当社グループは、カンパニー、SBUおよびBUを最小の単位として資産のグルーピングを行っております。
(減損損失の認識に至った経緯)
1.自動車エアバッグ用インフレータ製造設備及びガス発生剤製造設備
自動車エアバッグ用インフレータ(ガス発生装置)などのモビリティ事業において、日本、米国の一部
製品を、より競争力の高いタイ、中国に移管することを決定しております。当該生産地再編は、グローバル
での収益回復につながるものでありますが、日本、米国においては、生産縮小に伴い、収益性の低下により
投資額の回収が困難であると認められるため、播磨工場及び米国の事業用資産の帳簿価額を回収可能額まで
減額し、当該減少額を減損損失として特別損失に計上いたしました。
回収可能価額は、正味売却価額により測定しており、主として不動産鑑定評価額により算定しておりま
す。
2.その他
連結子会社であるパイクリスタル株式会社に関して、株式取得時に超過収益力を前提としたのれんを計上
しておりましたが、事業計画の見直しを行った結果、当初想定していた収益の達成は困難であると認められ
るため、未償却残高の全額を減損損失として特別損失に計上いたしました。
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
1.報告セグメントの概要
当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資
源の配分の決定および業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当連結会計年度より、「戦略ビジネスユニット(SBU)」を中心とする組織に移行したことに伴い、2021年3月
期より報告セグメントの区分を従来の「セルロース」「有機合成」「合成樹脂」「火工品」から「メディカル・
ヘルスケア」「スマート」「セイフティ」「マテリアル」「エンジニアリングプラスチック」に変更しておりま
す。変更後のセグメントにおける主な製品は、以下の通りです。
<主な製品>
主な製品
メディカル・ヘルスケア 化粧品原料、光学異性体分離カラム、健康食品
スマート 液晶保護フィルム用酢酸セルロース、電子材料向け機能品、高機能フィルム
セイフティ 自動車エアバッグ用インフレータ(ガス発生装置)
マテリアル アセテート・トウ、酢酸および酢酸誘導体、過酢酸誘導体
エンジニアリングプラスチック ポリアセタール樹脂、PBT樹脂、液晶ポリマー、AS樹脂、ABS樹脂
その他 水処理システム、防衛関連製品
なお、当該組織変更を反映した前連結会計年度の「報告セグメントごとの売上高および利益または損失、資
産、その他の項目の金額に関する情報」は、以下のとおりです。
2.報告セグメントごとの売上高および利益または損失、資産、その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に
おける記載と同一であります。
報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。
セグメント間の内部収益および振替高は、主に市場価格や製造原価に基づいております。
3.報告セグメントごとの売上高および利益または損失、資産、その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント 連結
その他 調整額 財務諸表
メディカ エンジニア 合計
(注)1 (注)2 計上額
ル・ヘルス スマート セイフティ マテリアル リングプラ 計
(注)3
ケア スチック
売上高
外部顧客へ
15,088 25,349 74,806 109,377 176,123 400,745 12,081 412,826 - 412,826
の売上高
セグメント
間の内部売
204 209 - 10,695 963 12,073 15,755 27,829 △27,829 -
上高又は振
替高
計 15,293 25,558 74,806 120,072 177,087 412,818 27,837 440,655 △27,829 412,826
セグメント利益 1,339 3,350 3,302 15,817 20,898 44,709 814 45,523 △15,878 29,644
セグメント資産 27,114 25,965 80,684 144,786 171,424 449,975 16,459 466,434 131,557 597,992
その他の項目
減価償却費 1,419 1,553 7,156 9,998 6,572 26,700 561 27,261 1,740 29,002
のれん償却額 238 - 484 - - 723 - 723 - 723
持分法適用会
- - - 7,277 2,577 9,854 - 9,854 - 9,854
社への投資額
有形固定資産
及び無形固定 6,000 2,074 7,988 19,189 10,300 45,554 1,021 46,576 992 47,568
資産の増加額
(注)1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、メンブレン事業および
運輸倉庫業等を含んでおります。
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
2 調整額の内容は以下のとおりであります。
(1)セグメント利益の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社費用であります。全社費用
は、主に報告セグメントに帰属しない提出会社における基礎研究および管理部門等に係る費用であ
ります。
(2)セグメント資産の調整額は、セグメント間の債権の相殺消去等△2,445百万円、各報告セグメントに
配分していない全社資産134,002百万円であります。全社資産は、余資運用資金(現金及び預金、有
価証券)、長期投資資金(投資有価証券)および管理部門、基礎研究部門等にかかる資産等であり
ます。
(3)減価償却費、有形固定資産および無形固定資産の増加額の調整額は、管理部門、基礎研究部門等に
かかるものであります。
3 セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント 連結
その他 調整額 財務諸表
メディカ エンジニア 合計
(注)1 (注)2 計上額
ル・ヘルス スマート セイフティ マテリアル リングプラ 計
(注)3
ケア スチック
売上高
外部顧客へ
16,209 24,701 67,218 104,203 168,556 380,888 12,679 393,568 - 393,568
の売上高
セグメント
間の内部売
278 184 - 10,070 187 10,720 11,251 21,972 △21,972 -
上高又は振
替高
計 16,488 24,885 67,218 114,273 168,743 391,609 23,930 415,540 △21,972 393,568
セグメント利益 1,561 3,412 2,231 17,921 21,172 46,299 1,482 47,782 △16,058 31,723
セグメント資産 35,214 24,145 90,552 153,895 174,149 477,956 17,039 494,995 145,390 640,385
その他の項目
減価償却費 1,384 1,580 4,721 9,026 6,939 23,651 481 24,133 1,697 25,830
のれん償却額 242 366 472 - - 1,081 - 1,081 - 1,081
持分法適用会
- - - 8,720 2,541 11,262 - 11,262 - 11,262
社への投資額
有形固定資産
及び無形固定 8,657 2,030 8,786 11,598 7,082 38,155 579 38,734 820 39,555
資産の増加額
(注)1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、メンブレン事業および
運輸倉庫業等を含んでおります。
2 調整額の内容は以下のとおりであります。
(1)セグメント利益の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社費用であります。全社費用
は、主に報告セグメントに帰属しない提出会社における基礎研究および管理部門等に係る費用であ
ります。
(2)セグメント資産の調整額は、セグメント間の債権の相殺消去等△914百万円、各報告セグメントに配
分していない全社資産146,304百万円であります。全社資産は、余資運用資金(現金及び預金、有価
証券)、長期投資資金(投資有価証券)および管理部門、基礎研究部門等にかかる資産等でありま
す。
(3)減価償却費、有形固定資産および無形固定資産の増加額の調整額は、管理部門、基礎研究部門等に
かかるものであります。
3 セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
【関連情報】
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
1.製品およびサービスごとの情報
(単位:百万円)
メディカル・ヘ エンジニアリン
スマート セイフティ マテリアル その他 合計
ルスケア グプラスチック
外部顧客への売上高 15,088 25,349 74,806 109,377 176,123 12,081 412,826
2.地域ごとの情報
(1) 売上高
(単位:百万円)
アジア
日本 その他 合計
中国 その他
190,041 67,360 83,292 72,132 412,826
(注)売上高は顧客の所在地を基礎とし、国または地域に分類しております。
(2) 有形固定資産
(単位:百万円)
アジア
日本 その他 合計
中国 マレーシア その他
140,074 21,755 16,788 12,968 12,759 204,346
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
1.製品およびサービスごとの情報
(単位:百万円)
メディカル・ヘ エンジニアリン
スマート セイフティ マテリアル その他 合計
ルスケア グプラスチック
外部顧客への売上高 16,209 24,701 67,218 104,203 168,556 12,679 393,568
2.地域ごとの情報
(1) 売上高
(単位:百万円)
アジア
日本 その他 合計
中国 その他
174,706 73,951 78,959 65,950 393,568
(注)売上高は顧客の所在地を基礎とし、国または地域に分類しております。
(2) 有形固定資産
(単位:百万円)
アジア
日本 その他 合計
中国 マレーシア その他
149,737 25,439 15,891 13,697 14,954 219,720
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
【報告セグメントごとの固定資産の減損損失に関する情報】
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
メディカ エンジニア
ル・ヘルス スマート セイフティ マテリアル リングプラ その他 全社・消去 合計
ケア スチック
減損損失 - - 13,923 - - 833 - 14,757
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
メディカ エンジニア
ル・ヘルス スマート セイフティ マテリアル リングプラ その他 全社・消去 合計
ケア スチック
減損損失 - 1,832 1,693 - 260 - - 3,786
(注)スマートにおいて、のれんの減損損失1,832百万円を計上しております。
【報告セグメントごとののれんの償却額および未償却残高に関する情報】
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
メディカ エンジニア
ル・ヘルス スマート セイフティ マテリアル リングプラ その他 全社・消去 合計
ケア スチック
当期償却額 238 - 484 - - - - 723
当期末残高 2,026 2,198 969 - - - - 5,194
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
メディカ エンジニア
ル・ヘルス スマート セイフティ マテリアル リングプラ その他 全社・消去 合計
ケア スチック
当期償却額 242 366 472 - - - - 1,081
当期末残高 1,916 - 493 - - - - 2,410
【報告セグメントごとの負ののれん発生益に関する情報】
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
該当事項はありません。
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
該当事項はありません。
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(株)ダイセル(4202)2021年3月期決算短信
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
1株当たり純資産額 1,166円56銭 789円34銭
1株当たり当期純利益 15円49銭 65円18銭
(注)1 潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式がないため記載しておりません。
2 1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
項目 (自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円) 4,978 19,713
普通株主に帰属しない金額(百万円) - -
普通株式に係る親会社株主に帰属する
4,978 19,713
当期純利益(百万円)
普通株式の期中平均株式数(千株) 321,385 302,448
(企業結合等関係)
当社は、当社の連結子会社であるポリプラスチックス株式会社の発行済株式のうちCelanese Corporationが子会
社を通じて保有する全株式を取得する旨の契約を締結し、2020年10月9日付けで株式取得を行いました。
(1) 企業結合の概要
①結合当事企業の名称およびその事業の内容
結合当事企業の名称:ポリプラスチックス株式会社
事業の内容 :各種ポリマーおよびプラスチック等の製造販売
②企業結合日
2020年10月9日
③企業結合の法的形式
非支配株主からの株式取得
④結合後企業の名称
変更ありません。
⑤取得した議決権比率
企業結合直前に所有していた議決権比率 55%
取得後の議決権比率 100%
⑥その他取引の概要に関する事項
追加取得する株式の議決権比率は45%であり、当該取引によりポリプラスチックス株式会社を当社の完全子
会社といたします。当該追加取得は、連結経営の効率化・グループ経営体制の強化を目的として行うものであ
ります。
(2) 実施した会計処理の概要
「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成31年1月16日)および「企業結合会計基準及び
事業分離等会計基準に関する適用指針」(企業会計基準適用指針第10号 平成31年1月16日)に基づき、共
通支配下の取引等のうち、非支配株主との取引として処理しております。
(3) 被取得企業の取得原価および対価の種類ごとの内訳
取得の対価 現金及び預金 1,575百万米ドル
取得原価 1,575百万米ドル
(4) 非支配株主との取引に係る当社の持分変動に関する事項
①資本剰余金および利益剰余金の主な変動要因
子会社株式の追加取得
②非支配株主との取引によって減少した資本剰余金および利益剰余金の金額
資本剰余金 31,572百万円
利益剰余金 116,527百万円
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